JPH0717440A - 固定装置付アオリ開閉補助装置 - Google Patents

固定装置付アオリ開閉補助装置

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JPH0717440A
JPH0717440A JP4328467A JP32846792A JPH0717440A JP H0717440 A JPH0717440 A JP H0717440A JP 4328467 A JP4328467 A JP 4328467A JP 32846792 A JP32846792 A JP 32846792A JP H0717440 A JPH0717440 A JP H0717440A
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 大型トラック、トレーラー等の側アオリは長
さが長いために横荷重を受けると大きく撓み、そのため
に荷物がはらんだり、荷崩れしたりする欠点があった。
これを防止するには側アオリを2以上に分割し、その間
に中間柱を設ければよいが、中間柱自体の開閉機構が厄
介であり、また分割した側アオリのそれぞれに開閉補助
機構を付ける必要があり、費用がかさむ欠点があるの
で、その欠点を解消する。 〔構成〕 側アオリ複数個に分割し、その間に中間柱を
設け、又は一体型の側アオリの中間部に補強材を取付
け、側アオリの自重による蝶番の回りのモーメントを中
間柱及びストッパー等を介し、開閉補助用コイルばねに
よって支承すると共に側アオリの閉鎖時には中間柱、補
強材又はそれらに取付けたストッパーに設けた固定部
と、車体に取付けられたアオリ結合部材とを着脱可能に
結合させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラック等の荷台の側ア
オリが横荷重を受けた際の撓み量を軽減し、同時に側ア
オリの開閉を人力によっても容易に行ない得るような固
定装置付アオリ開閉補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型トラックやトレーラーは図19に示
すように、トラック等1の荷台の長さ 4 は9m以上に及び、それに伴って側アオリ2も重くな
り、手動によって開閉するのが困難となるので、アオリ
開閉補助装置3を装着して開閉を容易にしている。また
側アオリ2が長いのでその中央部は横荷重を受けると大
きく撓み、そのために荷物がはらんだり、荷崩れしたり
する欠点があった。従来この欠点を解決するために、側
アオリを長手方向に2以上に分割し、その中間に荷台に
しっかりと取付けた中間柱を設け、この中間柱に分割し
た側アオリを繋止してその撓みを防ぐ方法がとられてい
る。しかしこの方法は中間柱の開閉方式が厄介であり、
また分割した各個の側アオリが重く、人力で開閉するに
は各個別に何等かの開閉補助手段が必要であり、結局費
用が嵩むという欠点を免れることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は以上述べた
従来のトラック等の側アオリの欠点を解消し、側アオリ
の大きな撓みをなくし、また人手で軽く側アオリの開閉
が可能であり、しかも安価なトラック等の固定装置付ア
オリ開閉補助装置を提供することを目的としている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は固定装置付ア
オリ開閉補助装置を次のような構成とすることによって
前記した目的を達成しているのである。すなわちそれ
は、トラック等の車体に設けられた面とばね座との間に
弾装されている開閉補助用コイルばねと、一端が前記ば
ね座に取付けられている軸と、一端がトラック等の荷台
の側アオリの中間部に設置されているアオリ固定部材の
外表面に蝶番を介して枢着しているストッパーと、該ス
トッパーの他端と前記軸の他端との間に装着され、前記
ストッパーの運動を前記軸に伝達するリンク装置とから
構成されるアオリ開閉補助装置であって、前記車体に設
置され、前記アオリ固定部材の固定部に着脱可能に結合
するアオリ結合部材と、前記車体に取付けられ、手動に
よるアオリ固定操作を前記アオリ結合部材に伝達するア
オリ固定操作機構とから構成される固定装置を具えてい
ることを特徴とするものである。 5
【0005】前記のアオリ固定部材には一体となってい
る側アオリの外表面に取付けられている板状の補強部材
である場合と、前部、後部に別れている側アオリの中間
部に設置され、その両側端に前後部の側アオリが取付け
られている中間柱である場合とがある。アオリ固定部材
の固定部は直接アオリ固定部材に設けられている場合
と、アオリ固定部材に取付けられているストッパーに設
けられている場合とがある。
【0006】前記したリンク装置としては、一端がピン
を介して前記ストッパーの他端に枢着し、他端がピンを
介してトラック等の車体に枢着している回動アームと、
一端が前記回動アームの略中央部にピンを介して枢着し
ているロッドと、第1の枢着点においてピンを介して前
記トラック等の車体に枢着し、第2の枢着点においてピ
ンを介して前記ロッドの他端に枢着し、第3の枢着点に
おいて前記軸の他端に枢着していレバーとからなるもの
等を使用することができる。
【0007】トラック等の車体に対するアオリの固定に
はアオリ固定部材の固定部とアオリ結合部材との着脱可
能な結合によるが、フックと係合部、フックと摺動部
材、空隙と摺動部材の組み合わせ等を便利に使用するこ
とができる。手動によるアオリ固定操作をこれらのアオ
リ結合部材に伝達するアオリ固定操作機構は、手動操作
を行なうハンドルと、この動きをアオリ固定部材に伝達
する搖動アームと、ハンドルと搖動アームとを連結する
連結部材とからなっており、それぞれ後記する実施例の
ようなものを使用することができる。
【0008】このような構成とすればトラック等の走行
中は固定部と、アオリの結合部材との結合作用によりア
オリ固定部材は、トラック等の車体にしっかりと固定さ
れるので、これに支承されている側アオリは横荷重を受
けても大きく撓むことはなく、また荷役に際してはアオ
リ固定操作機構を操作することによって前記の結合が解
除され、側アオリを開閉することができるが、その際に
は開閉補助用コイルば 6 ねのばね力がストッパーに作用しているので、側アオリ
は人力で軽く開閉操作をすることができる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて、本発明の実施例につい
て説明する。図1(正面図)、図2(側面図)、図3
(要部の平面図)、図4(要部の側面図)は本発明に係
る固定装置付アオリ開閉補助装置の第1の実施例を示す
図である。図1ないし図4において、トラック等1の側
アオリはその略中央部で、前後2つに分割されており、
前部側アオリ2aと後部側アオリ2bとの中間には中間
柱4が設置されている。中間柱の両側端には前部及び後
部の側アオリ2a、2bが固定されている。側アオリ2
a、2bは蝶番5(図2参照)によってその軸の回りに
回動自在に取付けられている。トラック等の車体にはガ
セット6を介してブラケット本体7が固定されている。
中間柱4の下部には台座8が取付けられており、この台
座には蝶番9によってストッパー10の一端部が蝶番の
軸の回りに回動自在に取付けられている。ストッパー1
0の他端にはピン11を介して回動アーム12が枢着し
ており、この回動アームの他端はピン13を介してブラ
ケット本体7に枢着している。回動アーム12の略中央
部にはピン14を介して、ロッド15の一端が枢着して
いる。
【0010】3個の枢着点を有するレバー16はその第
1の枢着点でピン17を介してブラケット本体7に枢着
しており、第2の枢着点ではピン18を介してロッド1
5の他端が枢着している。軸19の一端部にはナット2
0、ワッシャ21、ロックナット22によってばね座2
3が取付けられており、このばね座とブラケット本体7
の一つの面との間には開閉補助用コイルばね24が弾装
されている。開閉補助用コイルばね24の外側にはばね
カバー25が取付けられている。前記軸19の他端部は
ピン26を介してレバー13の第3の枢着点に枢着して
いる。側アオリ2a、2bを開けば、それに伴って中間
柱4は図2の下方に垂下し、 7 回動アーム12はピン13の回りに図2における反時計
回りに回転し、二点鎖線で示すような位置に到達する。
またロッド15を介してレバー16はピン17の回りに
図2における反時計回りに回転し、軸19は図2におけ
る左方向に運動し、開閉補助用コイルばね24は圧縮さ
れ、そのばね力は軸19、レバー16、ロッド15等の
リンク装置を介して中間柱4を元に戻すような力として
作用するので、コイルばねを適当に選択することによ
り、その力を中間柱、側アオリの自重による力とバラン
スさせることができ、側アオリ2a、2bは人力で容易
に開閉操作をすることができる。
【0011】ブラケット本体7にはピン13を介してハ
ンドル27の一端部が枢着している。またその他端部に
はピン28を介してばね機構29の一方のばね受29a
の端部が枢着しており、ハンドル27の一端部にはは握
り部27aが延設されている。一方のばね受29aは端
部とこれに延設されている筒部、筒内部に固定されてい
る受板とからなっている。ばね機構29の他方のばね受
29bは端部と軸と受板とから成っており、その受板は
前記一方のばね受29aの筒内部に摺動可能に収納され
ており、両受板間にはばね29cが弾装されている。揺
動アーム30はその略中央部でピン31を介してブラケ
ット本体7に枢着しており、その一端部ではピン32を
介して前記他方のばね受29bの端部に枢着している。
またその他端部には長穴30aが形成されている(図
3、図4)。
【0012】摺動部材33の係合部33aにはピン34
が設けられ、このピンが前記揺動アームの長穴に挿通さ
れることによって、揺動アーム30と摺動部材33とは
相互に回動可能でかつ摺動可能に係合している。摺動部
材33は車体に設けられている垂直面に沿って上下方向
に摺動できる。ストッパー10の内側の面にはその中央
部分と下部とに各2個、計4個のフック34が取付けら
れており、摺動部材が下方に摺動したときには摺動部材
33とフック35とは係合し、上方に摺動したときには
その係合は解除される。摺動部材33の下部には突起3
3bが設けられており、この突起と車体との間 8 にはばね36が弾装されており、摺動部材をその位置が
上部のときには上方に、下部のときには下方に付勢して
いる。
【0013】トラック等が走行しているときには、フッ
ク35と摺動部材33とは係合しており、ストッパー1
0、中間柱4、側アオリ2a、2b等はしっかりと車体
に固定されている。トラック等の荷役に際してはハンド
ル27を手前(図2における左方)に引けば、揺動アー
ム30はピン31を中心として図2における時計回りに
回転し、摺動部材33は上方に摺動し、摺動部材33と
フック35との係合は解除され、側アオリを開閉するこ
とができる。荷役が済んで走行に移る際にはハンドルを
向こう側(図2における右方)に押せば、フック35と
摺動部材33とは再度しっかりと係合する。
【0014】図5(正面図)、図6(側面図)、図7
(要部の平面図)は本発明の第2の実施例を示したもの
である。図6ないし図7において、側アオリ2、中間柱
4、ストッパー10等の相互関係、開閉補助用コイルば
ね24のばね力を中間柱4に伝達するリンク機構等は前
記した第1の実施例と同様であるので説明は省略する。
本例の場合にもブラケット本体7にはピン13を介して
ハンドル27の一端が枢着しており、その一端部には握
り部27aが延設されている。ハンドル27の他端部に
はピン28を介して連結棒41の一端が枢着している。
連結棒の他端はピン32を介して揺動アーム30の一端
と枢着している。揺動アームは略中央部においてピン3
1を介してブラケット本体7に枢着しており、その他端
には溝30bが形成され、この溝には摺動部材42の係
合部42aに取付けられたピン43が係合している。摺
動部材は車体の垂直面に沿って上下方向に摺動し、中間
柱4の中に設けられている空隙4aと嵌合する。車体と
摺動部材との間には摺動部材を上方に付勢するばね44
が弾装されている。
【0015】この例の場合にはトラック等の走行に際し
ては、摺動部材42と中間柱4の空隙4aとが嵌合して
側アオリ等がしっかりと車体に固定される。荷役に際し
ては 9 ハンドル27を向こう側に押すことにより揺動アーム3
0の作用によって摺動部材42と空隙4aとの嵌合が解
除され、側アオリの開閉が可能となる。
【0016】図8(正面図)、図9(図8のA−A断面
図)、図10(使用法を示す図)は本発明の第3の実施
例を示した図である。本例の場合は摺動部材42を上方
に保持するために、第2の実施例のばね44に代えて摺
動部材には嵌合穴を、中間柱には前記嵌合穴に嵌合する
ストッパー軸を設けたものである。すなわち、図8ない
し図10において、摺動部材42には柱42bが立設さ
れており、柱には嵌合穴42cが穿孔されている。中間
柱4にはボス4bと、仕切り板4dとが設けられてお
り、ボス4bに穿孔された穴にはストッパー軸4cが回
動可能でかつ摺動可能に嵌合している。トラック等の走
行時には摺動部材42の上端が空隙4aの上端まで上が
ってきており、その状態で図10に示すようにストッパ
ー軸を起こして嵌合穴42cに挿入し、ストッパー軸を
元のように倒しておく。仕切り板があるためにストッパ
ー軸がはずれるのを防ぐことができる。第3の実施例の
その他の部分は第2の実施例と同様であるので説明は省
略する。
【0017】図11(正面図)、図12(側面図)、図
13(要部の平面図)、図14(要部の側面図)は本発
明の第4の実施例を示した図である。本例の場合も側ア
オリ2、中間柱4、ストッパー10等の相互関係、開閉
補助用コイルばね24のばね力を中間柱4に伝達するリ
ンク機構等は前記した第1ないし第3の実施例と同様で
あるので説明は省略する。本例の場合も前記した各例と
同様にブラケット本体7にはピン13を介してハンドル
27の一端が枢着しており、その一端部には握り部27
aが延設されている。ハンドル27の他端にはピン28
を介して下部ジョイント51の端部が枢着している。下
部ジョイント51には連結ロッド52が取付けられ、連
結ロッドには上部ジョイント53が取付けられている。 10
【0018】ブラケット本体7の一つの面には揺動アー
ムブラケット54が取付けられており、揺動アーム30
はその略中央部でピン31を介して揺動アームブラケッ
ト54に枢着しており、その一端部はピン32を介して
上部ジョイント53の端部に枢着し、その他端部には係
合部55が形成されている。ブラケット本体7の前記一
つの面と、上部ジョイント53の下面との間にはコイル
ばね56が弾装されている。ストッパー10の内面には
揺動アームの他端部に形成されている係合部55と係合
するフック57が取付けられている(図13参照)。
【0019】ハンドル27の上方にはストローク調整装
置58が設けられている。図14はこのストローク調整
装置の詳細を示す図である。同図においてブラケット本
体7にはブラケット58aによってナット58bが固定
されており、このナットにはボルト58cが螺合してい
る。ボルト58cの先端には当接部58dが設けられて
おり、ボルト58cを回転することにより当接部58d
が上下してハンドル27の上面に当接するようになって
いる。側アオリ2a、2bが閉じているときには、フッ
ク57と係合部55とがしっかりと係合し、それによっ
てストッパー10がトラック等の車体に固定され、側ア
オリの横荷重による大きな撓みを防ぐことができる。
【0020】側アオリ2a、2bを開く際にはまず、ハ
ンドルの握り部27aを手前(図12の左方)に引けば
コイルばね56の力に抗して揺動アーム30は図12に
おける時計回り方向に回転し、フック57と係合部55
との係合がはずれ、側アオリ2a、2bを開けることが
できる。係合をはずした後に握り部27aを放せば、コ
イルばね56の力で揺動アーム30は図12における反
時計回りに回転するが、ストローク調整装置58を適宜
に調節することにより、反時計回りの回転は途中で止ま
る。次に開いた側アオリ2a、2bを閉じれば、フック
57はコイルばね56の力に抗して揺動アームの係合部
55を押しあげ、側アオリ2a、2bが完全に閉まった
位置で、フック5 11 7と係合部55とは再度係合する。
【0021】図15は本発明の第5の実施例を示した図
である。同図においてトラック等1の側アオリ2は、本
例の場合には前記した各例と異なり、前後に分割されて
おらず、一体となっている。しかし側アオリ2にはその
略中央部において板状の補強部材61が取付けられてお
り、この部材が前記した各例の中間柱に代わってアオリ
固定部材の役割を果している。この補強部材61に前記
した例と同様に台座8、蝶番9を介してストッパー10
が取付けられている。開閉補助用コイルばね24のばね
力を中間柱4に伝達するリンク機構等は前記した第1な
いし第4の実施例と同様であるので説明は省略する。ま
たハンドル27、下部ジョイント51、連結ロッド5
2、上部ジョイント53、揺動アームブラケット54、
揺動アーム30、係合部55、コイルばね56、フック
57、ストローク調整装置58等の構成及びその相互関
係は第4の実施例と全く同様であるので説明は省略す
る。
【0022】図16は本発明の第6の実施例を示す図で
ある。前に述べた第1ないし第5の実施例では、2つに
分割された側アオリ2a、2bは主としてほぼ同じ長さ
に分けられており、その両アオリは中間柱4に固定され
ている場合について述べているが、この例では前後の側
アオリの長さは異なっており、一方が短尺のもの、他方
が長尺のもの(図16では前部の側アオリ2aが短尺、
後部の側アオリ2bが長尺となっているが、この反対で
も良い。)となっている。また両側アオリ2a、2bは
中間柱4に掛金71によって着脱可能に取付けられてい
る。この例の場合には、短尺の方の側アオリ2aの掛金
71を掛けたまま、中間柱4、長尺の方の側アオリ2b
と一緒に開閉することもできるが、場合によって掛金を
外し、単独で開閉することもできる。この場合この側ア
オリ2aは短尺で軽いので、人力で容易に開閉できる。
このようにすれば、小物の荷扱いの場合等には短尺の方
の側アオリ2aのみの開閉で荷扱いができるので、他の
部分の荷崩れ等に気を使う必要がなく、便利である。 12
【0023】図17及び図18は分割された側アオリ2
a、2bと中間柱の固定方法の前記第6の実施例とは別
の例を示したものである。すなわち両図において、中間
柱4と側アオリ2a、2bとはエビ型ハンドル72で着
脱可能に(図17)、又は鋲(又はボルト)73で着脱
不能に(図18)取付けられている。
【0024】以上6つの実施例を述べたが、この発明の
構成の要点であるアオリ固定部材については、第1ない
し第4の実施例ではそれは中間柱であり、第5の実施例
ではそれは板状の補強部材である。すなわち2つの場合
についてについて述べている。また固定部とアオリ結合
部材との結合方法としては第1の実施例では摺動部材と
フックとの組合わせであり、第2と第3の実施例では摺
動部材と空隙との組合わせであり、第4、第5の実施例
ではそれはフックと係合部との組合わせである。すなわ
ちこれは3つの場合について述べている。更にアオリの
固定操作機構はいずれの実施例もハンドルと搖動アーム
を使用しているが、第1の実施例、第2及び第3の実施
例、第4及び第5の実施例はそれぞれ異なった機構であ
る。すなわちこれは3つの場合について述べている。ま
た固定部を形成する場所としては第1、第4、第5の実
施例はストッパーであり、第2、第3の実施例は中間柱
である。すなわち2つの場合について述べている。これ
らの述べられている各場合は殆どすべて任意の組合わせ
が可能であり、非常に多くの組合わせについて、本発明
は有効に実施できる。
【0025】また以上述べた実施例にあってはストッパ
ー10と軸19とを連結し、ストッパーの運動を軸に伝
達するリンク装置としては、回動アーム12、ロッド1
5、レバー16とからなるものであったが、このリンク
装置には回動アームと軸とを直接連結してレバー省略し
たものとか、レバーとストッパーとを直接連結して回動
アームを省略したもの等があり、それらのいずれの場合
にも、本発明は有効に実施できる。
【0018】13
【発明の効果】本発明は側アオリの自重による蝶番の回
りのモーメントを開閉補助用コイルばねによって支承す
ることによって側アオリの開閉を人力によっても容易に
行ない得るようにすると共に、側アオリの閉鎖時には補
強部材又は中間柱或はそれらに取付けられたストッパー
に、車体に取付けられている部材を結合させて固定する
こと等により次に示すような優れた効果を奏するもので
ある。 トラック、トレーラーのようにきわめて長い荷台の
側アオリの横荷重による撓みを小さく押さえることがで
きる。 荷物のはらみや荷崩れを防ぐことができる。 側アオリを人力でも容易に開閉することができる。 以上〜の効果を極めて安い費用で実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の要部を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例の要部の側面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す側面図である。
【図7】本発明の第2の実施例の要部の平面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す正面図である。 14
【図9】図8におけるA−A断面を矢印方向に見た図で
ある。
【図10】ストッパー軸の使用法を示す斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示す正面図である。
【図12】本発明の第4の実施例を示す側面図である。
【図13】本発明の第4の実施例の要部の平面図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施例の要部の側面図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施例を示す図である。
【図17】側アオリと中間柱との固定法を示す図であ
る。
【図18】側アオリと中間柱との固定法を示す図であ
る。
【図19】トラック等の側アオリを示す図である。
【符号の説明】
1 トラック等 2 側アオリ 2a 前部側
アオリ 2b 後部側アオリ 3 アオリ開閉補助装置
4 中間柱 4a 空隙 4b ボス 4c ストッパー軸
4d 仕切り板 5 蝶番 6 ガセット 7 ブラケット本体
8 台座 9 蝶番 10 ストッパー 11 ピン
12 回動アーム 15 13 ピン 14 ピン 15 ロッド
16 レバー 17 ピン 18 ピン 19 軸 20
ナット 21 ワッシャー 22 ロックナット 23
ばね座 24 開閉補助用コイルばね 25 ばねカバー
26 ピン 27 ハンドル 27a 握り部 28 ピン 29 ばね機構 29a ばね受 29b ば
ね受 29c ばね 30 揺動アーム 30a 長
穴 30b 溝 31 ピン 32 ピン 33 摺動部材
33a 係合部 33b 突起 34 ピン 35 フック
36 ばね 41 連結棒 42 摺動部材 42a 係合
部 42b 柱 42c 嵌合穴 43 ピン 44 ばね 51 下部ジョイント 52 連結ロッド 5
3 上部ジョイント 54 搖動アームブラケット 55 係合部
56 コイルばね 57 フック 58 ストローク調整装置 5
8a ブラケット 58b ナット 58c ボルト 58d 当
接部 61 補強部材 71 掛金 72 エビハンドル 73 鋲

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック又はトレーラー(以下単に「ト
    ラック等」と言う)の車体に設けられた面とばね座との
    間に弾装されている開閉補助用コイルばねと、一端が前
    記ばね座に取付けられている軸と、一端がトラック等の
    荷台の側アオリの中間部に設置されているアオリ固定部
    材の外表面に蝶番を介して枢着しているストッパーと、
    該ストッパーの他端と前記軸の他端との間に装着され、
    前記ストッパーの運動を前記軸に伝達するリンク装置と
    から構成されるアオリ開閉補助装置であって、前記車体
    に設置され、前記アオリ固定部材の固定部に着脱可能に
    結合するアオリ結合部材と、前記車体に取付けられ、手
    動によるアオリ固定操作を前記アオリ結合部材に伝達す
    るアオリ固定操作機構とから構成される固定装置を具え
    ていることを特徴とする固定装置付アオリ開閉補助装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アオリ固定部材は前記側アオリの外
    表面に取付けられている板状の補強部材であることを特
    徴とする請求項1の固定装置付アオリ開閉補助装置。
  3. 【請求項3】 前記アオリ固定部材は前部及び後部の側
    アオリの中間部に設置され、その両側端に前記前部及び
    後部の側アオリの側端が取付けられている中間柱である
    ことを特徴とする請求項1の固定装置付アオリ開閉補助
    装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部はアオリ固定部材に直接設け
    られていることを特徴とする請求項2又は請求項3の固
    定装置付アオリ開閉補助装置。
  5. 【請求項5】 前記固定部はアオリ固定部材に取付けら
    れている前記ストッパーに設けられていることを特徴と
    する請求項2又は請求項3の固定装置付アオリ開閉補助
    装置。
  6. 【請求項6】 前記リンク装置は、一端がピンを介して
    前記ストッパーの他端に枢着し、他端がピンを介してト
    ラック等の車体に枢着している回動アームと、一端が前
    記回動アームの略中央部にピンを介して枢着しているロ
    ッドと、第1の枢着点においてピンを介して前記トラッ
    ク等の車体に枢着し、第2の枢着点に 2 おいてピンを介して前記ロッドの他端に枢着し、第3の
    枢着点において前記軸の他端に枢着していレバーとから
    なるものであることを特徴とする請求項2ないし請求項
    5の内のいずれかの一つの固定装置付アオリ開閉補助装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アオリ固定操作機構は一端が前記車
    体にピンを介して枢着し、他端には下部ジョイントがピ
    ンを介して枢着しており、前記一端には握り部が延設さ
    れているハンドルと、一端が前記下部ジョイントに取付
    けられ、他端に上部ジョイントが取付けられている連結
    ロッドと、前記車体に取付けられている揺動アームブラ
    ケットと、一端が前記上部ジョイントにピンを介して枢
    着し、略中央部においてピンを介して前記揺動アームブ
    ラケットに枢着している揺動アームと、前記上部ジョイ
    ントの下面と前記車体の一つの面との間に弾装されたコ
    イルばねと、トラック等の車体に取付けられたナットと
    該ナットに螺合するボルトを具え、該ボルトの先端が前
    記ハンドルの上面に当接するよう調節可能なストローク
    調整装置とからなり、前記アオリ結合部材は前記揺動ア
    ームの他端に取付けられたフック又は係合部であり、前
    記アオリ固定部材の固定部は前記フック又は係合部と係
    合する係合部又はフックであることを特徴とする請求項
    2ないし請求項6のうちのいずれかの一つの固定装置付
    アオリ開閉補助装置。
  8. 【請求項8】 前記アオリ固定操作機構は一端が前記車
    体にピンを介して枢着し、他端には相互に相対運動が可
    能な2個のばね受及び該2個のばね受間に弾装されるば
    ねからなるばね機構の一つのばね受の端部が枢着し、前
    記一端部には握り部が延設されているハンドルと、一端
    が前記ばね機構の他のばね受の端部に枢着し、略中央部
    において前記車体に枢着している揺動アームとからな
    り、前記アオリ結合部材は前記搖動アームの他端に設け
    られているピンまたは長穴に回動可能でかつ摺動可能に
    係合する長穴又はピンからなる係合部を具え、前記車体
    の垂直面に摺動可能に当接している摺動部材と、前記車
    体と前記摺動部材に設けられている突起との間に弾装さ
    れ、前記摺動部材をその下方の位置においては下方に、
    上方の位置においては上方に付勢するばねとからなるも
    のであり、前記アオリ固定部材の固定部は前記摺動部材
    に着脱可能に係合するフックであることを特徴とする請
    求項2ないし請求項6のうちのいずれかの一つの固定装
    置付アオリ開 3 閉補助装置。
  9. 【請求項9】 前記アオリ固定操作機構は一端が前記車
    体にピンを介して枢着し、他端が結合棒の一端に枢着
    し、前記一端部には握り部が延設されているハンドル
    と、一端が前記結合棒の他端に枢着し、略中央部におい
    て前記車体に枢着している搖動アームとからなり、前記
    アオリ結合部材は前記搖動アームの他端に設けられてい
    るピン又は長穴に回動可能でかつ摺動可能に係合する長
    穴又はピンからなる係合部を具え、前記車体の垂直面に
    上下方向に摺動可能に当接している摺動部材と、該摺動
    部材と前記車体との間に弾装され、前記摺動部材を上方
    に付勢するばねとからなるものであり、前記アオリ固定
    部材の固定部は固定部材内又は前記ストッパー内に設け
    られ、前記摺動部材と着脱可能に係合する空隙であるこ
    とを特徴とする請求項2ないし請求項6のうちのいずれ
    かの一つの固定装置付アオリ開閉補助装置。
  10. 【請求項10】 前記アオリ結合部材の摺動部材を上方
    に付勢するばねに代えて前記摺動部材には嵌合穴を前記
    固定部材には前記嵌合穴に嵌合するストッパー軸を設け
    たことを特徴とする請求項10の固定装置付アオリ開閉
    補助装置。
  11. 【請求項11】 前記前部及び後部の側アオリは短尺の
    ものと長尺のものとに分かれており、両アオリは中間柱
    に着脱可能に取付けられていることを特徴とする請求項
    3ないし請求項10のうちのいずれかの一つの固定装置
    付アオリ開閉補助装置。
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