JPH07174351A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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Publication number
JPH07174351A
JPH07174351A JP32168093A JP32168093A JPH07174351A JP H07174351 A JPH07174351 A JP H07174351A JP 32168093 A JP32168093 A JP 32168093A JP 32168093 A JP32168093 A JP 32168093A JP H07174351 A JPH07174351 A JP H07174351A
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JP
Japan
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liquid
refrigerant
gas
receiver
liquid receiver
Prior art date
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Pending
Application number
JP32168093A
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English (en)
Inventor
Katsuzo Konakawa
勝蔵 粉川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07174351A publication Critical patent/JPH07174351A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒を加熱して、暖房に利用する熱搬送装置
に関するもので、受液器内壁にほぼ等間隔に近接して多
孔を有する板材で構成し、開閉周期を短縮して、熱搬送
量の大能力化する。 【構成】 冷媒加熱器2の上方に配設されて入口管3と
出口管4とで冷媒加熱器2と連通する気液セパレータ1
と、この気液セパレータ1の上方に配設された開閉弁8
および第1逆止弁6を介して気液セパレータ1と連通す
る受液器5を有する熱搬送部18と、気液セパレータ
1、放熱器10、受液器5を接続した循環路19と、第
2逆止弁12と受液器5を接続する接続管20を受液器
5の中心に対して斜めに構成している。過冷却液冷媒は
受液器5の内部に旋回状に噴出され高温ガス冷媒と急速
に混合する。そのため、この過冷却冷媒の微粒により内
部のガスは凝縮され受液器内部の冷媒圧力が急激に低下
し、開閉弁8の閉成と同時に液冷媒が受液器5内に一気
に吸引される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒を加熱する時の圧
力上昇を利用して、熱を暖房などに利用する熱搬送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱搬送装置は、例えば特開平3−
51631号公報に示されるように、図3のような構成
になっている。
【0003】すなわち、気液セパレータ1は、冷媒加熱
器2の上方に配置されるとともに冷媒加熱器2の入口管
3と冷媒加熱器2の出口管4とで連結され環状の管路で
接続されている。また、受液器5は気液セパレータ1の
上方に配置され、第1逆止弁6を有する落込み管7で気
液セパレータ1へ接続され、さらに開閉弁8を有する均
圧管9により出口管4を介して気液セパレータ1に接続
されている。気液セパレータ1と利用側として室内側に
配置される放熱器10は、ガス冷媒往き管11で接続さ
れ、放熱器10と受液器5は、第2逆止弁12を有する
液冷媒戻り管13で接続されている。以上のように、気
液セパレータ1、放熱器10、第2逆止弁12、受液器
5、第1逆止弁6は順次配管接続された環状の循環路を
形成している。14は冷媒加熱器2の出口管4に設けた
温度検知器であり、15は温度検知器14の検知する温
度により、開閉弁8の開閉時間を制御する制御装置であ
る。16は冷媒加熱器2に設けたバーナであり、このバ
ーナ16により冷媒を加熱する。17は放熱器10に設
けた送風機である。
【0004】上記構成において、その動作を以下に説明
する。冷媒加熱器2において、バーナ16の燃焼熱で加
熱された冷媒は、ガスと液の2相状態で出口管4を通
り、気液セパレータ1へ流入し、液冷媒は入口管3から
再び冷媒加熱器2に流入する。一方、気液セパレータ1
へ流入した2相状態の冷媒のうちガス冷媒は、ガス冷媒
往き管11から放熱器10へ入り、送風機17で送られ
た室内空気と熱交換し、放熱凝縮し過冷却液化する。
【0005】ここで、開閉弁8が閉のときには、放熱器
10で凝縮液化した過冷却液冷媒は、液冷媒戻り管13
から第2逆止弁12を介して、ガス冷媒を凝縮させるこ
とにより受液器5内へ流入する。このとき受液器5内の
圧力は気液セパレータ1内の圧力より低くなっているた
め、第1逆止弁6は閉状態となっている。この状態で、
開閉弁8を開とすると、受液器5と気液セパレータ1と
は均圧管9により連通して均圧状態となり、受液器5内
の液冷媒は重力により第1逆止弁6を通り気液セパレー
タ1内へ流入する。
【0006】次に、開閉弁8を再び閉にすると、第1逆
止弁6は閉状態になり、受液器5内へ放熱器10の凝縮
過冷却した液冷媒が受液器5内の急減圧により吸引さ
れ、受液器5が液冷媒で満たされるサイクルを繰り返
す。このように、気液セパレータ1と冷媒加熱器2間は
蒸発した冷媒圧による自然循環サイクルであり、受液器
5から気液セパレータ1および冷媒加熱器2への液冷媒
の供給は開閉弁8の開閉周期による間欠動作サイクルで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
て、冷媒加熱による熱搬送を行なうため開閉弁8の開閉
動作周期の設定には、図4に示すように受液器5での減
圧開始遅れ時間Tlを考慮する必要があった。即ち、開
閉弁8が開状態から閉状態に切替った時間t1から時間
Tlだけ遅れて受液器5内の減圧が発生し、減圧時間Tr
で受液器5内が液冷媒で満たされ減圧が完了する。この
減圧開始遅れ時間Tlは主に受液器5の容器の熱容量に
起因するものである。また減圧時間Trは空となった受
液器5内へ液冷媒が流入し終るまでの時間であり、受液
器5の内容積および放熱器10から受液器5までの流路
抵抗により定まる。さらに開時間TONは満液となった受
液器5から気液セパレータ1へ液冷媒が落し込まれるの
に要する時間であり、受液器5の内容積および均圧管9
と落込み管7の流路抵抗により定まる。
【0008】このように開閉弁8の開閉周期TSは開時
間TONと閉時間TOFFの和(TS=TON+TOFF)であ
り、さらに閉時間TOFFは減圧開始遅れ時間Tlと減圧時
間Trの和(TOFF=Tl+Tr)である。この減圧開始遅
れ時間Tlが比較的大きいために閉時間TOFFの短縮に制
約が生じ、開閉周期TSが長目に設定せざるを得ない状
況となり、熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能力)の
大能力化に制約があった。
【0009】本発明は上記欠点を解決するもので、第2
逆止弁と受液器を接続する接続管を前記受液器内に突出
しかつこの受液器の中心に対して斜めに構成して設け、
必要減圧時間を短くすることにより開閉周期を短縮し、
熱搬送量の大能力化を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、冷媒加熱器と、この冷媒加熱器の上方に配
設され、入口管と出口管とで前記冷媒加熱器と連通する
気液セパレータ、この気液セパレータの上方に配設さ
れ、開閉弁および第1逆止弁を介して前記気液セパレー
タと連通する受液器を有する熱搬送部と、前記気液セパ
レータ、放熱器、第2逆止弁および前記受液器を順次接
続した環状の循環路と、前記第2逆止弁と前記受液器を
接続する接続管を前記受液器の中心に対して斜めに構成
している。
【0011】第2の手段として第2逆止弁と受液器を接
続する接続管を受液器内に突出しかつこの突出した前記
接続管に複数の開口部を設けた構成としたものである。
【0012】第3の手段として第2逆止弁と受液器を接
続する接続管を前記受液器内に突出しかつこの突出した
前記接続管にトラップを設けた構成としたものである。
【0013】第4の手段として前記接続管の開口部を前
記受液器内壁に近接して設けた構成としたものである。
【0014】第5の手段として冷媒加熱器の上方に配設
された上部の受液部と下部の気液セパレータ液溜部に仕
切る仕切り板を設けた容器と、前記冷媒加熱器と前記気
液セパレータ液溜部を連通する入口管と出口管と、前記
仕切り板に開閉弁を有する熱搬送部と、前記気液セパレ
ータ液溜部、放熱器および前記受液部を順次接続した環
状の循環路と、前記第2逆止弁と前記受液器を接続する
接続管を前記受液器内に突出しかつこの突出した前記接
続管にトラップと多重に巻いて前記受液器に開口したも
のである。
【0015】第6の手段として突出した接続管にトラッ
プと多重に巻いた接続管のこの多重に巻いた接続管にフ
ィンを設けた構成としたものである。
【0016】
【作用】本発明は上記構成によって、受液器が高温冷媒
ガスで充満した後、開閉弁を閉成すると過冷却液冷媒は
放熱器から第2逆止弁を通り接続管から受液器内部に流
入する。この時、接続管は受液器の中心に対して斜めに
設けて有るため、過冷却液冷媒は受液器内に旋回状に噴
出され受液器内の高温ガス冷媒と急速に混合する。その
ため、この過冷却冷媒の微粒により内部のガスは凝縮さ
れ受液器内部の冷媒圧力が急激に低下し、放熱器から低
温の液冷媒を吸引するため、過冷却液冷媒によるガス冷
媒の凝縮により受液器内の減圧が減圧開始遅れ時間なし
に発生し、開閉弁の閉成と同時に液冷媒が受液器内に一
気に吸引される。
【0017】このように減圧開始遅れ時間を無くすこと
により、開閉弁の閉時間を大幅に短縮して開閉周期を小
さくし、単位時間当りの受液器の吸引・落込み回数を増
大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量の増大
させることにより熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能
力)の大能力化を得る。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1で説明する。図
1において、図3と同一符号は同一部材を示し同一機能
を有しているので詳細な説明は省略し、異なる点を中心
に説明する。
【0019】18は、バーナ16を有する冷媒加熱器2
と気液セパレータ1を環状管路に接続し、前記気液セパ
レータ1の上方に設けた受液器5を、第1逆止弁6を有
する落込み管7と、開閉弁8を有する均圧管9とで前記
環状管路に接続した熱搬送部である。19は気液セパレ
ータ1、放熱器10、第2逆止弁12、受液器5を順次
配管接続した環状の循環路である。20は第2逆止弁1
2と受液器5を接続する接続管であり、この接続管20
は受液器5の上部にこの受液器5の中心に対して斜めに
設けてある。23はバーナ16の燃焼量を可変する燃焼
量可変装置、24は開閉弁8、温度検知器14、燃焼量
可変装置23に電気的に接続された制御装置である。
【0020】上記構成において、開閉弁8の開閉動作と
バーナ16での燃焼、送風機17の運転により冷媒加熱
による熱搬送の暖房を行なう。
【0021】ここで、開閉弁8が閉状態の時には、放熱
器10で凝縮液化した過冷却液冷媒が、液冷媒戻り管1
3から第2逆止弁12を介して、受液器5のガス冷媒を
凝縮させることにより受液器5内へ流入する。この時、
受液器5内の圧力は気液セパレータ1内の圧力より低く
なっているため、第1逆止弁6は閉状態となっている。
そして、受液器5には循環路19より過冷却液冷媒が流
入し、この受液器5内が液冷媒で満液の状態で開閉弁8
を開とすると、受液器5と気液セパレータ1とは均圧管
9により連通しているため均圧状態となり、受液器5内
の液冷媒は重力により第1逆止弁6を通り気液セパレー
タ1内へ流入する。この時、受液器5の液冷媒と置換す
る気液セパレータ1のガス冷媒は、均圧管9から開閉弁
8を通り受液器5へと流れる。
【0022】受液器5が高温冷媒ガスで充満した後、開
閉弁8を閉成すると、過冷却液冷媒は放熱器10から第
2逆止弁12を通り接続管20から受液器5内部に流入
する。この時、接続管20は受液器5の中心に対して斜
めに設けて有るため、過冷却液冷媒は受液器5内に旋回
状に噴出され受液器5内の高温ガス冷媒と急速に混合す
る。そのため、この過冷却冷媒の微粒により内部のガス
は凝縮され受液器5内部の冷媒圧力が急激に低下し、よ
り一層強く放熱器10から低温の液冷媒を吸引するた
め、過冷却液冷媒によるガス冷媒の凝縮により受液器5
内の減圧が減圧開始遅れ時間なしに発生し、開閉弁8の
閉成と同時に液冷媒が受液器5内に一気に吸引され、受
液器5が液冷媒で満たされるサイクルを繰り返す。
【0023】以上の熱搬送運転において、開閉弁8が閉
状態から開成する様に作動させる場合について図2で説
明する。図2において、開閉弁8が開状態から閉状態に
切換った時間tOと同時に、受液器5内で過冷却冷媒の
旋回状に噴出により内部の高温ガス冷媒は冷却されて凝
縮することにより瞬時に受液器内の減圧が開始でき、減
圧開始遅れ時間Tl'は実用上無くする(Tl'=0)こと
ができる。従って、開閉弁8の閉時間TOFF'は正味の減
圧時間Trだけで良く(TOFF'=Tr)、開閉周期TS'は
大幅に短縮(TS'=Tr+TON)できる。このため、受
液器5での液冷媒の吸引・落込み回数の増加により冷媒
循環能力が増大し、冷媒加熱器2での燃焼量を増大させ
熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能力)の大能力化が
できる。そして、駆動入力は必要無く、熱搬送だけの入
力としては開閉弁8の入力のみであり経済性は失なわれ
ない。
【0024】また、図5に本発明の他の実施例を示す。
第2逆止弁12と受液器5を接続する接続管20を受液
器5の内部に突出しかつこの突出した接続管20に複数
の開口部21を設けた構成としている。このため、受液
器5が高温冷媒ガスで充満した後、開閉弁8を閉成する
と過冷却液冷媒は放熱器10から第2逆止弁12を通り
接続管20から受液器5内部に流入する時、接続管20
の受液器5内部に突出した多数の開口部21から過冷却
液冷媒が受液器5内に微粒となって噴出されるため受液
器5内の高温ガス冷媒と急速に混合する。そのため、内
部の高温ガス冷媒は凝縮され受液器5の冷媒圧力が急激
に低下し、放熱器10から低温の液冷媒を吸引するた
め、受液器5内の減圧が減圧開始遅れ時間なしに発生
し、開閉弁8の閉成と同時に液冷媒が受液器5内に一気
に吸引される。そのため、減圧開始遅れ時間を無くすこ
とができ、開閉弁8の閉時間を大幅に短縮して開閉周期
を小さくし、単位時間当りの受液器の吸引・落込み回数
を増大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量の
増大させることにより熱搬送量の大能力化を得る。そし
て、開口部21から過冷却液冷媒を受液器5内に微粒と
して噴出させ受液器5内の高温ガス冷媒と直接混合する
ため、過冷却液冷媒の過冷却度が小さくてもガス冷媒を
凝縮減圧でき、運転動作の安定性と可能動作域が広が
る。
【0025】また、図6に本発明の他の実施例を示す。
第2逆止弁12と受液器5を接続する接続管20を受液
器5の内部に突出しかつこの突出した接続管20にトラ
ップ部22を設けた構成としている。このため、トラッ
プ22には接続管20から供給された低温の過冷却液冷
媒が常に保持されている。受液器5が高温冷媒ガスで充
満した後、開閉弁8を閉成すると過冷却液冷媒は放熱器
10から第2逆止弁12を通り接続管20から受液器5
内部に流入する時、接続管20の受液器5内部に突出し
たトラップ22に溜っていた過冷却液冷媒がただちに受
液器5内に噴出されるため受液器5内の高温ガス冷媒と
急速に混合する。そのため、内部の高温ガス冷媒は凝縮
され受液器5の冷媒圧力が急激に低下し、受液器5内の
減圧が減圧開始遅れ時間なしに発生し、開閉弁8の閉成
と同時に液冷媒が受液器5内に一気に吸引されるため、
減圧開始遅れ時間を無くすことができ、開閉弁8の閉時
間を大幅に短縮して開閉周期を小さくして単位時間当り
の吸引・落込み回数を増大させて冷媒循環量を増大可能
とし、冷媒加熱量の増大させることにより熱搬送量の大
能力化を得る。そして、このトラップ22に常に液冷媒
が充満しているため、接続配管20途中にガス混入を生
じることがなく、前記ガスの混入による動作遅れが常に
無く信頼性が向上する。そして、接続管20の先端の開
口部を受液器5の内壁に近接して設けた構成とすること
により、前記開閉弁8を閉成すると過冷却液冷媒は放熱
器10から第2逆止弁12を通り接続管20から受液器
5内部に流入する時、接続管20の受液器5内部に突出
したトラップ22に溜っていた過冷却液冷媒がただちに
受液器5内に噴出され、かつこの過冷却液冷媒が受液器
5の内壁に衝突し微粒化と広域に分散され高温ガス冷媒
と急速に混合する。そのため、内部の高温ガス冷媒は凝
縮され受液器5の冷媒圧力が急激に低下するのを促進
し、冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量の増大させ
ることにより熱搬送量の大能力化を得る。
【0026】また、図7に本発明の他の実施例を示す。
図7において、25は、冷媒加熱器2の上方に配設され
た容器であり、この容器25を上部の受液部26と下部
の気液セパレート液溜部27に仕切り板28により仕切
っている。冷媒加熱器2と気液セパレート液溜部27は
入口管3と出口管4で連通してある。18は、バーナ1
6を有する冷媒加熱器2と気液セパレート液溜部27を
環状管路に接続し、受液部26と気液セパレート液溜部
27の間に開閉弁29を設けた管路と前記環状管路に接
続した熱搬送部である。19は気液セパレータ液溜部2
7、放熱器10、第2逆止弁12、接続管20、受液部
26を順次配管接続した環状の循環路である。容器25
は、鉄アルミ等金属を成型した後ブレージング、溶接等
で仕切り板28と一体に形成し、開閉弁8は仕切り板2
8と接合し、弁座部32は仕切り板28と一体に構成
し、この弁座部32に接して摺動する弁体33を電磁コ
イル34で動かし、開閉弁8を開閉する。第2逆止弁1
2と受液器5を接続する接続管20を受液器5の内部に
突出しかつこの突出した接続管20にトラップ部22と
多重に巻いた管路29とこの管路29にフィン30を設
けた構成としている。23はバーナ16の燃焼量を可変
する燃焼量可変装置、24は開閉弁8、温度検知器1
4、燃焼量可変装置23に電気的に接続された制御装置
である。
【0027】上記構成において、開閉弁8を開とする
と、受液部26と気液セパレート液溜部27とは連通し
て均圧状態となり、受液部26内の液冷媒は重力により
開閉弁8を通り気液セパレート液溜部27内へ流入す
る。この時、同時に受液部26の液冷媒と置換する気液
セパレータ液溜部27のガス冷媒は、開閉弁8を通り受
液部26へと流れる。次に、受液部26内の液冷媒が全
て流れた時、開閉弁8を再び閉にすると、受液部26が
瞬時に減圧され低圧となり、受液部26内に放熱器10
の凝縮過冷却した液冷媒が吸引され、受液部26が液冷
媒で満たされるサイクルを繰り返す。ここで、従来例に
ある均圧管9は無くし、開閉弁8から液冷媒の落下と同
時にガス冷媒が置換する様に開閉弁8の口径を大きくす
ることにより最短の長さとなり、落込み管7は仕切り板
28に直接開閉弁8を取付けたことにより最短となる。
そのため、この開閉弁8を流れるガス冷媒と液冷媒の流
路抵抗は小さくなり、開閉弁8が開成と同時に満液とな
った受液部26の液冷媒はガス冷媒と置換し気液セパレ
ート液溜部27へ大量に落し込まれる。
【0028】従って、流路抵抗を小さくすることがで
き、開閉弁8の開時間TONを大幅に短縮できる。また、
開閉弁8が閉状態の時には、トラップ22と管路29に
は接続管20から供給された低温の過冷却液冷媒が常に
保持されている。受液器5が高温冷媒ガスで充満した
後、開閉弁8を閉成すると過冷却液冷媒は放熱器10か
ら第2逆止弁12を通り接続管20から受液器5内部に
流入する時、接続管20の受液器5内部に突出したトラ
ップ22に溜っていた過冷却液冷媒がただちに受液器5
内に噴出されるため受液器5内の高温ガス冷媒と急速に
混合する。そして、同時に管路29に保持している過冷
却液冷媒は低温であるため高温ガス冷媒を冷却する。そ
のため、内部の高温ガス冷媒は凝縮され受液器5の冷媒
圧力が急激に低下し、受液器5内の減圧が減圧開始遅れ
時間なしに発生し、開閉弁8の閉成と同時に液冷媒が受
液器5内に一気に吸引されるため、減圧開始遅れ時間を
無くすことができ、開閉弁8の閉時間を大幅に短縮して
開閉周期を小さくして単位時間当りの吸引・落込み回数
を増大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量の
増大させることにより熱搬送量の大能力化を得る。そし
て、このトラップ22と管路29には常に液冷媒が充満
しているため、接続配管20途中にガスの混入を生じる
ことがなく、ガス混入による動作遅れが常に無く信頼性
が向上する。そして、管路29にフィン30を設けた構
成とすることにより、管路29に保持している過冷却液
冷媒が高温ガス冷媒を冷却するのを促進でき、そのた
め、内部の高温ガス冷媒は凝縮され受液器5の冷媒圧力
が急激に低下するのを促進し、冷媒循環量を増大可能と
し、冷媒加熱量の増大させることにより熱搬送量の大能
力化を得る。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の熱搬送装置は、冷
媒加熱器と、この冷媒加熱器の上方に配設され、入口管
と出口管とで前記冷媒加熱器と連通する気液セパレー
タ、この気液セパレータの上方に配置され、開閉弁およ
び第1逆止弁を介して前記気液セパレータと連通する受
液器を有する熱搬送部と、前記気液セパレータ、放熱
器、第2逆止弁および前記受液器を順次接続した環状の
循環路と、前記第2逆止弁と前記受液器を接続する接続
管を前記受液器の中心に対して斜めに設けた構成として
いるので以下の効果がある。
【0030】(1)接続管を斜めに設けて過冷却液冷媒
は受液器内に旋回状に噴出される微粒により内部の高温
ガス冷媒は冷却されて凝縮し、開閉周期を大幅に短縮に
よる冷媒循環量の増加により熱搬送量の大能力化ができ
る。
【0031】(2)また、熱搬送だけの入力としては開
閉弁の入力のみであり経済性は失なわれない。
【0032】(3)接続管を受液器内部に突出しかつ複
数の開口部を設けたため、この開口部から過冷却液冷媒
が微粒となって噴出されるため高温ガス冷媒はより一層
急速に混合する。そのため、熱搬送量の大能力化がで
き、そして、過冷却液冷媒を高温ガス冷媒と直接混合す
るため、過冷却液冷媒の過冷却度が小さくてもガス冷媒
を凝縮減圧でき、運転動作の安定性と可能動作域が広が
る。
【0033】(4)また、接続管を受液器の内部に突出
しかつにトラップ部を設けたため、低温の過冷却液冷媒
が常に保持されている。そのため、トラップに溜ってい
た過冷却液冷媒がただちに受液器内に噴出し、減圧開始
遅れ時間なしに開閉弁の閉成と同時に液冷媒が受液器に
一気に吸引されるため大能力化を得る。そして、このト
ラップには常に液冷媒が充満しているため、接続配管途
中にガスの混入を生じることがなく、動作遅れが常に無
く信頼性が向上する。
【0034】(5)接続管の先端の開口部を受液器の内
壁に近接して設けた構成とすることにより、過冷却液冷
媒が受液器の内壁に衝突し微粒化と広域に分散され高温
ガス冷媒と急速に混合する。そのため、高温ガス冷媒が
凝縮され冷媒圧力が急激に低下するのを促進して熱搬送
量の大能力化を得る。
【0035】(6)上部の受液部と下部の気液セパレー
タ液溜部に仕切る仕切り板を設けた容器と、接続管を突
出してトラップと多重に巻い管路を設けることにより、
流路抵抗を小さくすることができ、開閉弁の開時間TON
を大幅に短縮でき、減圧遅れが無くすることが可能とな
り開閉弁の閉時間TOFFを大幅に短縮できる。このた
め、冷媒循環能力が増大し、冷媒加熱器での燃焼量増大
させ熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能力)のさらな
る大能力化ができる。管路には常に液冷媒が充満してい
るため、ガスの混入を生じることがなく、前記ガスの混
入による動作遅れが常に無く信頼性が向上する。
【0036】(7)また、多重に巻いた接続管にフィン
を設けることにより、管路に保持している過冷却液冷媒
が高温ガス冷媒を冷却するのを促進し、受液器の冷媒圧
力が急激に低下するのを促進し熱搬送の大能力化を得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の熱搬送装置のシステム構成
【図2】同受液器の減圧特性図
【図3】従来の熱搬送装置のシステム構成図
【図4】従来の熱搬送装置での受液器の減圧特性図
【図5】本発明の他の実施例の熱搬送装置のシステム構
成図
【図6】本発明の他の実施例の熱搬送装置のシステム構
成図
【図7】本発明の他の実施例の熱搬送装置のシステム構
成図
【符号の説明】
1 気液セパレータ 2 冷媒加熱器 5 受液器 6 第1逆止弁 8 開閉弁 10 放熱器 12 第2逆止弁 18 熱搬送部 19 循環路 20 接続管 21 複数の開口部 22 トラップ 24 制御装置 25 容器 26 受液器 27 気液セパレータ液溜部 28 仕切り板 29 管路 30 フィン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒加熱器と、この冷媒加熱器の上方に配
    設され、入口管と出口管とで前記冷媒加熱器と連通する
    気液セパレータ、この気液セパレータの上方に配設さ
    れ、開閉弁および第1逆止弁を介して前記気液セパレー
    タと連通する受液器を有する熱搬送部と、前記気液セパ
    レータ、放熱器、第2逆止弁および前記受液器を順次接
    続した環状の循環路と、前記第2逆止弁と前記受液器を
    接続する接続管を前記受液器の中心に対して斜めに設け
    た構成とした熱搬送装置。
  2. 【請求項2】第2逆止弁と受液器を接続する接続管を受
    液器内に突出しかつこの突出した前記接続管に複数の開
    口部を設けた構成とした請求項1記載の熱搬送装置。
  3. 【請求項3】第2逆止弁と受液器を接続する接続管を前
    記受液器内に突出しかつこの突出した前記接続管にトラ
    ップを設けた構成とした請求項1記載の熱搬送装置。
  4. 【請求項4】前記接続管の開口部を前記受液器内壁に近
    接して設けた構成とした請求項3記載の熱搬送装置。
  5. 【請求項5】冷媒加熱器の上方に配設された上部の受液
    部と下部の気液セパレータ液溜部に仕切る仕切り板を設
    けた容器と、前記冷媒加熱器と前記気液セパレータ液溜
    部を連通する入口管と出口管と、前記仕切り板に開閉弁
    を有する熱搬送部と、前記気液セパレータ液溜部、放熱
    器および前記受液部を順次接続した環状の循環路と、前
    記第2逆止弁と前記受液器を接続する接続管を前記受液
    器内に突出しかつこの突出した前記接続管にトラップと
    多重に巻いて前記受液器に開口した熱搬送装置。
  6. 【請求項6】突出した接続管にトラップと多重に巻いた
    接続管とこの多重に巻いた接続管にフィンを設けた構成
    とした請求項5記載の熱搬送装置。
JP32168093A 1993-12-21 1993-12-21 熱搬送装置 Pending JPH07174351A (ja)

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