JP3437302B2 - 縦型シェルアンドチューブ式熱交換器 - Google Patents

縦型シェルアンドチューブ式熱交換器

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JP3437302B2
JP3437302B2 JP33991594A JP33991594A JP3437302B2 JP 3437302 B2 JP3437302 B2 JP 3437302B2 JP 33991594 A JP33991594 A JP 33991594A JP 33991594 A JP33991594 A JP 33991594A JP 3437302 B2 JP3437302 B2 JP 3437302B2
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浩巳 長谷川
路之 斎川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、供給された冷媒蒸気の
全てを凝縮することなく、その一部のみを凝縮する熱交
換器に関する。更に詳しくは、縦型シェルアンドチュー
ブ式の熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カスケード加熱式給湯ヒートポンプサイ
クル等では、第1ヒートサイクルと第2ヒートサイクル
で熱交換器を共有し、両方のサイクルに共通の冷媒を
循環させるタイプのものがある。このタイプのヒートポ
ンプサイクルでは、第1ヒートサイクルの圧縮機で加圧
された冷媒蒸気の一部のみを熱交換器で凝縮させ、凝縮
された冷媒液を第1ヒートサイクルの蒸発器側に循環さ
せると共に、凝縮していない冷媒蒸気を第2ヒートサイ
クル側に抽出している。そして、第2ヒートサイクル側
に抽出された冷媒蒸気は、凝縮器で凝縮された後、この
熱交換器を介して第1ヒートサイクル側に還流される。
【0003】図3は、従来の熱交換器を示している。こ
の熱交換器101は、二重管コンデンサ102と気液分
離器103等より構成され、二重管コンデンサ102に
供給された冷媒蒸気の一部は、冷却水で凝縮されて冷媒
液となり通路104を介して気液分離器103に流入す
る。一方、二重管コンデンサ102で凝縮されなかった
冷媒蒸気も同一の通路104を介して気液分離器103
に流入する。そして、この気液分離器103内で冷媒液
と冷媒蒸気とに分離された後、冷媒液は冷媒液出口10
5より第1ヒートサイクル側に流出し、冷媒蒸気は冷媒
蒸気出口106より第2ヒートサイクル側に流出する。
また、第2ヒートサイクル側に流出した冷媒蒸気は、凝
縮器で凝縮されて冷媒液となった後冷媒液入口107か
ら気液分離器103内に流入し、二重管コンデンサ10
2で凝縮された冷媒液と一緒になって第1ヒートサイク
ル側に流出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の熱交換器101では、二重管コンデンサ102内で冷
媒蒸気と冷却水との熱交換を行っているので、この熱交
換が行われる面積が常に一定であり、熱交換能力を調整
することができないという問題があった。特に、上述の
カスケード加熱式給湯ヒートポンプサイクルでは、第1
ヒートサイクル側から第2ヒートサイクル側に抽出され
る冷媒蒸気の割合を適正値に設定することが重要である
が、この熱交換器101の熱交換能力をこのヒートポン
プサイクルに適した値に設定し難く、ヒートポンプサイ
クルを効率良く運転することが困難であった。
【0005】また、上記従来の熱交換器101では、二
重管コンデンサ102で熱交換を行っている。この二重
管コンデンサ102の冷媒通路はその通路面積が狭く、
しかも幾重にも折曲げられているので、冷媒の流れ抵抗
が大きくなる。これに加えて、この熱交換器101で
は、冷媒蒸気と冷媒液とを気液分離器103で分離して
いる。このため、二重管コンデンサ102の狭い冷媒通
路や通路104内を気体である冷媒蒸気と液体である冷
媒液とが一緒に流れることになり、これら冷媒の流れ抵
抗を増大させることになる。さらには、二重管コンデン
サ102と気液分離器103が完全に独立していること
から、この熱交換器101から流出する冷媒液が飽和液
となり易く、フラッシュガスが発生することがあり、こ
の場合には冷媒の流れ抵抗がさらに増大することにな
る。これらのため、従来の熱交換器101では、流通す
る冷媒の圧力損失が大きくなるという問題もあった。
【0006】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、熱交換能力の調整を容易にでき、冷媒の
流れ抵抗を減少させることのできる熱交換器を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、冷媒蒸気の一部を凝縮する熱交換器
において、シェルと、このシェルに設けられてシェル内
に冷媒蒸気を導く冷媒蒸気入口と、シェル内にほぼ上下
方向に沿って配置され、冷媒蒸気の一部を凝縮させる冷
却用流体を循環させるチューブと、シェルに設けられて
このシェル内で凝縮された冷媒液を排出する冷媒液出口
と、シェルに設けられてこのシェル内から冷媒蒸気を排
出する冷媒蒸気出口を備え、冷媒液の液面の高さに応じ
て冷媒蒸気が占める空間中のチューブの伝熱面積を増減
させて冷媒蒸気の凝縮量を変化させることを特徴とする
ものである。
【0008】この場合、シェルは、このシェル内に冷媒
液を導く冷媒液入口を有することが望ましい。
【0009】
【作用】したがって、本発明の熱交換器では、冷媒蒸気
入口からシェル内に冷媒蒸気が導かれ、その一部がチュ
ーブ内を循環する冷却用流体で凝縮されて冷媒液となり
落下する。チューブは上下方向に沿って配置されている
ので、冷媒液はスムーズに落下し、冷媒蒸気は円滑に流
れる。そして、シェル内で凝縮された冷媒液は冷媒液出
口から流出し、シェル内で凝縮されるまでには至らなか
った冷媒蒸気は冷媒蒸気出口から流出する。この熱交換
器では、シェル内に溜まった冷媒液の液面の高さに応じ
て熱交換が実施される空間が増減し、熱交換能力が変化
する。
【0010】また、請求項2に記載された熱交換器で
は、冷媒液が冷媒液入口を介してシェル内に導かれる。
したがって、この熱交換器を、カスケード加熱式給湯ヒ
ートポンプサイクルの中間熱交換器として使用すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明を適用した熱交換器の一実施
例を示し、この熱交換器1は、シェル2及びチューブ3
等より構成される縦型シェルアンドチューブ式のもので
ある。シェル2は2個の容器4,5に分割されており、
各容器4,5内は液体通路6及び気体通路7で結ばれて
いる。液体通路6は、各容器4,5の底に近い部分に配
置されている。したがって、各容器4,5内の冷媒液
は、この液体通路6を介して各容器4,5間を移動でき
る。また、気体通路7は、各容器4,5の上下方向略中
央部分に設けられている。したがって、気体通路7は、
冷媒液の液面よりも十分に高い位置に配置され、各容器
4,5内の冷媒蒸気は、冷媒液の量に影響されること無
く、気体通路7を通って各容器4,5間を移動する。
【0013】このシェル2には、冷媒蒸気入口8、冷媒
蒸気出口9、冷媒液入口10及び冷媒液出口11が形成
されている。冷媒蒸気入口8は第1容器4の天井に近い
位置に、冷媒蒸気出口9は第2容器5の天井に近い位置
に、冷媒液入口10は第1容器4の底に近い位置に、冷
媒液出口11は第2容器5の底に近い位置にそれぞれ設
けられている。
【0014】チューブ3は、各容器4,5内に上下方向
に沿って配置されている。本実施形態の場合には、図1
に示すように、各容器4,5を上下方向に縫うように貫
通させて配置されている。このチューブ3内には冷却用
流体である冷却水が循環しており、この冷却水は冷媒蒸
気の一部を凝縮する。ここで、冷媒蒸気入口8及び出口
9は、ともに各容器4,5の天井に近い位置に設けられ
ているが、冷媒蒸気は気体通路7を流れて各容器4,5
間を移動するので、この冷媒蒸気が冷媒蒸気入口8から
冷媒蒸気出口9に向けて直接流れることはなく、このチ
ューブ3との間で熱交換が実施される。
【0015】次に、この熱交換器1の作動について説明
する。
【0016】冷媒蒸気入口8からシェル2内に圧送され
た冷媒蒸気は、その一部が第1容器4内で冷却されて凝
縮し、冷媒液となって第1容器4内に落下する。チュー
ブ3は上下方向に沿って配置されているので、冷媒液は
重力に影響されてそのままスムーズに落下し、冷媒蒸気
の流れを妨げることがない。また、第1容器4内では凝
縮にまで至らなかった冷媒蒸気はチューブ3の間を通り
抜けて円滑に流れ、気体通路7を介して第2容器5内に
流入し、更に冷却される。したがって、第2容器5内に
流入した冷媒蒸気の一部は、第2容器5内で凝縮し、冷
媒液となって第2容器5内に落下する。この場合も上述
の場合と同様に、冷媒液は重力に影響されてそのままス
ムーズに落下し、冷媒蒸気の流れを妨げることがない。
そして、第2容器5内でも凝縮にまで至らなかった冷媒
蒸気はチューブ3の間を通り抜けて円滑に流れ、冷媒蒸
気出口9から流出する。
【0017】一方、シェル2内で凝縮された冷媒液は、
冷媒液入口10からシェル2内に圧送された冷媒液と混
ざり合い、このシェル2内に溜まる。各容器4,5内は
各通路6,7により通じているので、各容器4,5内の
圧力は等しくなり、したがって、冷媒液の各容器4,5
内の液面は同じ高さになる。シェル2内で凝縮した冷媒
液は、第1容器4内での冷却に加えて第2容器5内で過
冷却されているので、飽和温度よりも十分低い温度にな
っており、冷媒液出口11から流出した後にフラッシュ
ガスを発生させることが無い。
【0018】この熱交換器1では、シェル2内の冷媒液
の上方空間で熱交換が実施される。したがって、冷媒液
の貯留量が少なく各容器4,5内の冷媒液面が低い場合
には、熱交換が実施される空間が広くなり、熱交換器1
の熱交換能力が大きくなる。逆に、冷媒液の貯留量が多
く各容器4,5内の冷媒液面が高い場合には、熱交換が
実施される空間が狭くなり、熱交換器1の熱交換能力が
小さくなる。つまり、冷媒液の貯留量に応じて熱交換能
力が変化する。
【0019】またこのことに起因して、この熱交換器1
では、シェル2内の冷媒液の量が減少した場合、冷媒蒸
気の凝縮量が増加する傾向になり、したがって、冷媒液
の量が増加する傾向となる。逆に、シェル2内の冷媒液
の量が増加した場合、冷媒蒸気の凝縮量が減少する傾向
となり、したがって、冷媒液の量が減少する傾向とな
る。つまり、この熱交換器1は、冷媒液面の変動に対し
てこの変動を収束させる傾向を示し、常に適正な熱交換
効率を得ようとする自己制御機能を発揮する。
【0020】次に、図2に基づいて、この熱交換器1を
カスケード加熱式給湯ヒートポンプサイクルの中間熱交
換器として使用する場合について説明する。
【0021】このヒートポンプサイクル12は、低段側
圧縮機13、中間熱交換器1、低段側過冷却器14、低
段側膨張弁15及び蒸発器16で構成される低段側ヒー
トサイクル(第1ヒートサイクル)17と、高段側圧縮
機18、凝縮器19、高段側過冷却器20、高段側膨張
弁21及び上述の中間熱交換器1で構成される高段側ヒ
ートサイクル(第2ヒートサイクル)22を備えてい
る。低段側ヒートサイクル17において、低段側圧縮機
13で圧縮され高温となった冷媒蒸気は、中間熱交換器
1の冷媒蒸気入口8に供給される。また、中間熱交換器
1内の冷媒液は、冷媒液出口11から低段側過冷却器1
4に流入する。高段側ヒートサイクル22において、中
間熱交換器1内の冷媒蒸気は、冷媒蒸気出口9から高段
側圧縮機18に供給される。また、高段側膨張弁21を
通過した冷媒液は、中間熱交換器1の冷媒液入口10に
供給される。一方、中間熱交換器1のチューブ3内に
は、管路23内の水道水が供給される。
【0022】このヒートポンプサイクル12では、水道
水は管路23内を流れ、先ず低段側過冷却器14で加熱
された後に中間熱交換器1で加熱され、さらに高段側過
冷却器20で加熱された後に凝縮器19で加熱される。
したがって、このヒートポンプサイクル12では、各ヒ
ートサイクル17,22を循環する冷媒の量の割合を適
正にバランスさせて各ヒートサイクル17,22毎に熱
交換を効率良く行い、上述の各加熱手段14,1,2
0,19を最適に機能させて水道水の加熱を効率良く行
う必要がある。
【0023】ここで、この中間熱交換器1では、シェル
2内の冷媒液面の高さに応じて熱交換を実施する空間が
増減し、冷媒蒸気の凝縮量が変化する。したがって、こ
のヒートポンプサイクル12内に封入する冷媒の量を調
整すると、中間熱交換器1内で凝縮される冷媒液の量と
凝縮されない冷媒蒸気の量とを適正にバランスさせるこ
とができ、低段側ヒートサイクル17側から高段側ヒー
トサイクル22側に抽出される冷媒蒸気の量が適正値に
設定される。このため、熱交換器1の熱交換能力を増減
することができ、ヒートポンプサイクル12の規模に応
じて熱交換能力を調整することで、ヒートポンプサイク
ル12を効率良く運転することができる。
【0024】また、上述したように、この中間熱交換器
1は自己制御機能を発揮する。このため、この中間熱交
換器1を使用することで、ヒートポンプサイクル12の
運転の安定化を図ることができる。
【0025】さらに、この中間熱交換器1で凝縮された
冷媒液は、上述したように飽和温度よりも十分低い温度
になっている。このため、低段側過冷却器14へと流出
する冷媒液がフラッシュガス化するのを防止され、ヒー
トポンプサイクル12を循環する冷媒の流れ抵抗となる
のを防止できる。
【0026】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例の熱交換器1においては、チュー
ブ3を上下方向に沿って配置する構成としたが、チュー
ブ3を正確に上下方向に沿って配置する必要は無く、冷
媒蒸気及び冷媒液をスムーズに流すことのできる範囲の
傾斜角度であれば、チューブ3を傾斜して配置しても良
い。
【0027】また、本実施例の熱交換器1では、シェル
2を2分割し、分割された各容器4,5を液体通路6及
び気体通路7で連絡して構成した場合について説明した
が、必ずしもシェル2をこの様に構成する必要はなく、
単一の容器から成るシェルを使用しても良い。なお、こ
の場合には、シェル内の上部空間に隔壁等を配置して、
この空間を冷媒蒸気入口側の空間と冷媒蒸気出口側の空
間に分割することが望ましい。シェル内の上部空間を分
割することで、冷媒蒸気が冷媒蒸気入口から冷媒蒸気出
口に向けて直接流れることを阻止することができ、熱交
換を実施する空間を広く設定することができる。
【0028】また、本実施例の熱交換器1では、シェル
2の4箇所に冷媒の出入口8〜11を設けているが、冷
媒液入口10については必ずしも必要ではなく、この冷
媒液入口10を省略して熱交換器1を構成しても良い。
【0029】また、本発明の熱交換器1の使用例とし
て、カスケード加熱式給湯ヒートポンプサイクル12の
中間熱交換器に適用した場合について説明したが、この
本発明の熱交換器1は他の熱交換機能を有する装置等に
も適用できることは勿論である。例えば、本発明を、非
共沸混合冷媒の成分比率を変更する装置に適用しても良
い。つまり、非共沸混合冷媒をシェル2内に供給する
と、この冷媒のうち、主に沸点が高い成分のみを凝縮さ
せてシェル2内に落下させることができる。したがっ
て、沸点の高い成分の混合比率を下げた状態の非共沸混
合冷媒を冷媒蒸気出口9より取り出すことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、冷
媒蒸気の一部を凝縮する熱交換器を、シェルと、このシ
ェルに設けられてシェル内に冷媒蒸気を導く冷媒蒸気入
口と、シェル内に略上下方向に沿って配置され、冷媒蒸
気の一部を凝縮させる冷却用流体を循環させるチューブ
と、シェルに設けられてこのシェル内で凝縮された冷媒
液を排出する冷媒液出口と、シェルに設けられてこのシ
ェル内から冷媒蒸気を排出する冷媒蒸気出口を備え、冷
媒液の液面の高さに応じて冷媒蒸気が占める空間中のチ
ューブの伝熱面積を増減させて冷媒蒸気の凝縮量を変化
させる構成とした。したがって、シェル内で冷媒蒸気と
冷媒液とをスムーズに分離することができ、これらの流
れを円滑なものにすることができる。このため、熱交換
器内における冷媒の流れ抵抗を減少させることができ、
循環する冷媒の圧力損失の低減を図ることができる。
【0031】また、シェル内で凝縮した冷媒液は十分に
冷却されているので、冷媒液出口から流出した冷媒液が
フラッシュガス化するのを防止することができる。この
ため、循環する冷媒の圧力損失をより一層低減すること
ができる。さらに、シェル内の冷媒液量を調整すること
で熱交換を実施する空間を増減させることができるの
で、この熱交換器の熱交換能力を所望の値に設定するこ
とが可能になる。また、シェル内の冷媒液量が増減して
その液面の高さが変動した場合には、この変動を収束さ
せる傾向を示して自己制御機能を発揮するので、この熱
交換器を使用したシステムの運転の安定化を図ることが
できる。
【0032】さらに、請求項2記載の熱交換器では、シ
ェルに冷媒液入口を設けているので、カスケード加熱式
給湯ヒートポンプサイクルの中間熱交換器として使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した熱交換器の概略構成を示す概
念図である。
【図2】図1の熱交換器を使用したカスケード加熱式給
湯ヒートポンプサイクルの概略構成図である。
【図3】従来の熱交換器の概念図である。
【符号の説明】
1 縦型シェルアンドチューブ式熱交換器 2 シェル 3 チューブ 8 冷媒蒸気入口 9 冷媒蒸気出口 10 冷媒液入口 11 冷媒液出口 12 カスケード加熱式給湯ヒートポンプサイクル 17 低段側ヒートサイクル 22 高段側ヒートサイクル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−196557(JP,A) 特開 平5−322377(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/04 F28D 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒蒸気の一部を凝縮する熱交換器にお
    いて、シェルと、このシェルに設けられて当該シェル内
    に冷媒蒸気を導く冷媒蒸気入口と、前記シェル内にほぼ
    上下方向に沿って配置され、冷媒蒸気の一部を凝縮させ
    る冷却用流体を循環させるチューブと、前記シェルに設
    けられてこのシェル内で凝縮された冷媒液を排出する冷
    媒液出口と、前記シェルに設けられてこのシェル内から
    冷媒蒸気を排出する冷媒蒸気出口を備え、前記冷媒液の
    液面の高さに応じて前記冷媒蒸気が占める空間中の前記
    チューブの伝熱面積を増減させて前記冷媒蒸気の凝縮量
    を変化させることを特徴とする縦型シェルアンドチュー
    ブ式熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記シェルは、このシェル内に冷媒液を
    導く冷媒液入口を有することを特徴とする請求項1記載
    の縦型シェルアンドチューブ式熱交換器。
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