JPH07174344A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

Info

Publication number
JPH07174344A
JPH07174344A JP32035293A JP32035293A JPH07174344A JP H07174344 A JPH07174344 A JP H07174344A JP 32035293 A JP32035293 A JP 32035293A JP 32035293 A JP32035293 A JP 32035293A JP H07174344 A JPH07174344 A JP H07174344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
menu
cooking
heated
relay contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32035293A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tanabe
武士 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP32035293A priority Critical patent/JPH07174344A/ja
Publication of JPH07174344A publication Critical patent/JPH07174344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Baking, Grill, Roasting (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加熱物の種類に応じて自動加熱が可能な電
子レンジに関し、簡易な構成により調理メニューの種類
を精度よく検出することを目的とする。 【構成】 被加熱物をマイクロ波加熱する高周波加熱手
段と、被加熱物をオーブン加熱またはグリル加熱するヒ
ータ加熱手段と、内部に設置した撹拌部材で食材を撹拌
する調理容器と、加熱手段による加熱動作および調理容
器による撹拌動作を選択するためのキー入力手段と、キ
ー入力手段によって選択した加熱動作および撹拌動作を
自動制御するための制御手段とを設け、制御手段はキー
入力手段の操作状況を内部の記憶手段に記憶し、ヒータ
加熱手段によるオーブン加熱またはグリル加熱の際に読
み出して調理メニューを判断し、当該調理メニューに最
適な加熱状態で自動加熱するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品などの被加熱物を
マイクロ波加熱またはヒータ加熱して調理する電子レン
ジに関し、特に被加熱物の種類に応じて自動加熱が可能
な電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジの多機能化は、マイクロ波加
熱以外にもヒータ加熱によるグリル料理やオーブン料理
にも拡大され、さらには加熱機能ばかりでなく下拵えの
機能も付加されるようになってきた。例えば、パンの生
地作りのように粉と水とイーストとを「捏ねる」作業が
それである。この作業は加熱室内に食材を入れた調理容
器を加熱室内にセットし、調理容器内の羽根を外部のモ
ータによって回転させることで行う。
【0003】これ以外にも、インバータ電源の普及に伴
って調理容器内でシチューやカレーのような煮込み料理
を羽根で掻き混ぜながら加熱する「掻き混ぜる」作業、
羽根に代えて鋭利なカッタを取り付け、調理容器内に入
れた野菜などの食材をこのカッタによって「刻む」作業
などがある。
【0004】また、各種のセンサを用いてワンキー操作
による自動加熱が可能な電子レンジも普及してきてい
る。図9は、このような機能を備えた従来の電子レンジ
の概略的構成図である。この電子レンジは加熱室1の底
面に設置され被加熱物を載置して回転するターンテーブ
ル2、加熱室1の背面に設置され被加熱物をヒータ加熱
するコンベクションヒータ3、加熱室1の排気口4に設
置され内部に充満するガスの量を検出するガスセンサ5
および内部の湿度を検出する湿度センサ6がそれぞれ設
置された構成を有する。
【0005】加熱室1の外部には、マイクロ波を発生す
るマグネトロンのような高周波発生源7が設置され、発
生したマイクロ波は導波管8を通じて加熱室1内に送り
込まれる。さらに、加熱室1の下部には、ターンテーブ
ル2に載置される被加熱物の重量を測定する重量センサ
9が設置されている。
【0006】また、加熱室1の一方の側面には縦方向に
複数の発光素子、例えば4つの発光ダイオードLD1,
LD2,LD3,LD4が下から順に配列され、他方の
側面には同じく縦方向に複数の受光素子、例えば4つの
受光ダイオードPD1,PD2,PD3,PD4が下か
ら順に配列され、発光ダイオードLDi (i=1,2,3,4
)から発せられた光が対向する受光ダイオードPDi
に入光するように配置されている。
【0007】したがって、図10に示すように、ターン
テーブル2上にクッキーが載置されたときは(図a)、
高さが低いので全ての受光素子PD1〜PD4に対向す
る発光素子LD1〜LD4からの光が入光して受光レベ
ルがハイレベルとなる。
【0008】また、ロールパンが載置されたときは(図
b)、上方の受光素子PD3,PD4のみに対向する発
光素子LD3,LD4からの光が入光して受光レベルが
ハイレベルとなる。下方の受光素子PD1,PD2には
対向する発光素子LD1,LD2からの光が食品で遮ら
れて到達しないのでローレベルとなるが、ターンテーブ
ル2の回転によって発光素子LD1,LD2からの光が
受光素子PD1,PD2に到達する期間もあるので、受
光レベルはパルス状となる。
【0009】スポンジケーキが載置されたときは(図
c)、最上方の受光素子PD4のみに対向する発光素子
LD4からの光が入光して受光レベルがハイレベルとな
る。下方の他の発光素子LD1〜LD3からの光は食品
で遮られて到達しないので、受光素子PD1〜PD3の
受光レベルはローレベルとなる。
【0010】電子レンジの制御装置は、この検出結果お
よび他のセンサからの検出結果に基づいて加熱室1に収
納されている各食品に最適な条件で自動加熱制御する。
これにより、種々のオーブンメニューを1つのキーで自
動加熱するワンキー操作の電子レンジが可能となる(特
公平4−47437号参照)。
【0011】また、グリルオート加熱についても、光セ
ンサを利用して調理網(金網)の有無を検出し、調理網
が有れば「焼き魚」と判断し、無ければ「グラタン」と
判断し、加熱室1に収納されている各食品に最適な条件
で自動加熱する(特公平3−49006号参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに食品載置台がターンテーブル方式の場合は、ターン
テーブルが回転することで食品も同時に回転するため、
食品の高さが複数の発光素子および受光素子によって容
易に検出することができる。そして、他のセンサからの
検出結果と共にオーブンメニューの自動加熱が電子レン
ジの制御ユニットによって可能となる。
【0013】しかし、このような従来の電子レンジに
は、次のような不都合がある。これはグリルオート加熱
についても同様である。 複数の発光素子および受光素子が必要なためコスト
高となる。 加熱室の側面に発光素子および受光素子用に多数の
穴を穿設するため、清掃が難しいうえ、見栄えも悪い。 センサのバラツキや調理メニューの作り方、例えば
パンの大きさやターンテーブル上への配置の仕方、など
により制御ユニットがメニューの判断を誤り、加熱の仕
方が適切でない場合が生じる。 食品載置台が回転しない場合は、前述したような方
法や構造では食品の高さを精度よく検出することができ
ない。また、食品載置台が回転しない電子レンジでは、
前述したような縦1列の光センサでは不十分であり、5
列以上の光センサを必要とするため、さらなるコスト高
を招く。
【0014】そこで、本発明は簡易な構成により調理メ
ニューの種類を精度よく検出することができる電子レン
ジを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による電子レンジ
は、被加熱物をマイクロ波加熱する高周波加熱手段と、
被加熱物をオーブン加熱またはグリル加熱するヒータ加
熱手段と、内部に設置した撹拌部材で食材を撹拌する調
理容器と、加熱手段による加熱動作および調理容器によ
る撹拌動作を選択するためのキー入力手段と、キー入力
手段によって選択した加熱動作および撹拌動作を自動制
御するための制御手段とを設け、制御手段はキー入力手
段の操作状況を内部の記憶手段に記憶し、ヒータ加熱手
段によるオーブン加熱またはグリル加熱の際に読み出し
て調理メニューを判断し、当該調理メニューに最適な加
熱状態で自動加熱するように構成する。
【0016】
【作用】本発明の構成において、調理容器は調理メニュ
ーをオーブン加熱またはグリル加熱する際の食材の下準
備として使用するもので、制御手段によって外部のモー
タ手段を制御して撹拌部材を調理メニューに適して駆動
し、調理する材料を混ぜたり、捏ねたりする。
【0017】食材の下準備としては、これ以外にもパン
等を作る際にヒータ加熱手段を用いて行う発酵加熱、ア
ップルパイ等を作る際に高周波加熱手段を用いて行う長
時間のレンジ加熱等がある。
【0018】これらの下準備の動作は、使用者がキー入
力手段で選択し、制御手段がそれに基づいて撹拌部材や
加熱手段を駆動制御することによって行う。また、制御
手段はキー入力手段によるこれらの動作の選択を記憶手
段に記憶しておき、下準備ができた食材をオーブン加熱
またはグリル加熱する際に記憶手段から読み出し、それ
に基づいて調理メニューを判断し、その調理メニューに
適した加熱温度および加熱時間でヒータ加熱手段を駆動
制御して自動加熱を行う。
【0019】
【実施例】図1は、本発明による電子レンジの一実施例
を示す構成図である。図中(a) は加熱室1内にターンテ
ーブル2を設置した場合の構成図、図中(b) は加熱室1
内に調理容器10を設置した場合の構成図である。
【0020】調理容器10は底面に回転軸11と係合す
る孔部10aを備え、この孔部10aから内部に突出し
た回転軸11の先端に図示のような羽根10bを取り付
け、容器10内の食材を捏ねたり、掻き混ぜたり、潰し
たりする。回転軸11は加熱室1の外部に設置したモー
タ12の回転がベルト13を介して伝達され回転するよ
うになっている。
【0021】その他の構成は前述した従来例(図9)と
同様であるが、本実施例では加熱室1の背面にサーミス
タ14が設置され、加熱室1の天井にグリルヒータ15
が設置されている。
【0022】図2は、操作パネル20を含む制御ユニッ
トの構成図である。このユニットは入力交流電源に対し
てターンテーブル2を回転駆動するモータTMと、羽根
10bを回転駆動するモータ12と、コンベクションヒ
ータ3と、グリルヒータ15と、高周波発生源7に電源
を供給する変圧器TRとがそれらの順に互いに並列に接
続されている。
【0023】そして、モータTMと直列にリレー接点R
S1が、モータ12と直列にリレー接点RS2が、コン
ベクションヒータ3と直列にリレー接点RS3が、グリ
ルヒータ15と直列にリレー接点RS4が、変圧器TR
と直列にリレー接点RS5が、それぞれ接続された構成
となっている。
【0024】リレー接点RS1〜RS5はトランジスタ
構成のドライブ回路T1〜T5によって駆動されるリレ
ーRL1〜RL5によって開閉制御され、ドライブ回路
T1〜T5はマイクロコンピュータ構成の制御回路30
によって駆動される。
【0025】制御回路30は操作パネル20で指定した
制御を実行するために、予めプログラムされたプログラ
ム・メモリを内蔵している。また、制御回路30は湿度
センサ6、重量センサ9およびサーミスタ14の出力レ
ベルを検知するために、それらの出力が接続されてい
る。
【0026】図3は、操作パネル20の一例を示す構成
図である。操作パネル20は加熱室1に隣接して電子レ
ンジの筺体正面に設置され、調理時間や調理メニュー等
を可視表示する表示部21、調理容器10を用いて食材
を捏ねる作業(以下、マルチクック、という)を選択す
るマルチクックキー22、マイクロ波加熱を選択するレ
ンジキー23、発酵加熱を選択する発酵キー24、オー
ブン加熱を選択するオーブンキー25、グリル加熱を選
択するグリルキー26、取り消しキー27、スタートキ
ー28、メニュー番号や加熱時間を回転操作することに
よって設定する回転ツマミ29を備えている。
【0027】次に、各調理キー22〜26を操作したと
きの調理動作を、図4〜図8に示すフローチャートを参
照しながら説明する。まず、図4に示すフローチャート
を参照しながらマルチクックキー22が選択されたとき
の動作について説明する。
【0028】マルチクックは主にオーブン料理の下準備
として生地作りを行うために選択されるメニューで、次
の5種類がある。クッキー生地作り(P1)、シューク
リーム生地作り(P2)、ハンバーグのたね作り(P
3)、パン生地作り(P4)、スポンジケーキ生地作り
(P5)である。各メニューにはメニュー番号P1〜P
5が付されており、このメニュー番号が表示部21に表
示される。
【0029】マルチクックを選択するにあたっては、事
前に調理容器10内に羽根10bを取り付け、調理容器
10内に食材を入れ、この調理容器10を加熱室1内に
セットする。なお、羽根10bは各メニューに適した撹
拌ができるように各種の形状のものを取り替え装着でき
るようになっている。
【0030】この状態でマルチクックキー22を押し
(ステップS10)、回転ツマミ29を回転させ(ステ
ップS11)、所望のメニュー番号が表示部21に表示
されるようにし、所望のマルチクックメニューを選択す
る(ステップS12)。
【0031】次いで、スタートキー28を押す(ステッ
プS13)。すると、制御回路30の制御によってリレ
ー接点RS2が閉じ、選択したメニューに最適な回転数
でモータ12が回転し、羽根10bが回転する(ステッ
プS14)。選択したメニューに最適な回転時間が経過
するとモータ12が停止する(ステップS15,S1
6)。そして、終了したマルチクックメニューのメニュ
ー番号を制御回路30のメモリに記憶し(ステップS1
7)、処理を終了する。
【0032】次に、図5に示すフローチャートを参照し
ながらレンジキー23が選択されたときのレンジ加熱の
動作について説明する。レンジキー23が押され(ステ
ップS20)、続いてスタートキー28が押されると
(ステップS21)、制御回路30の制御によってリレ
ー接点RS5が閉じ、高周波発生源7から発生されたマ
イクロ波によって加熱室1内に載置されている被加熱物
がマイクロ波加熱される(ステップS22)。
【0033】次いで、加熱時間が11〜12分間か否か
判断し(ステップS23)、そうであれば制御回路30
のメモリにレンジ加熱12分を意味するメニュー番号R
12を記憶する(ステップS24)。次いで、設定した
加熱時間が終了したことを検知すると(ステップS2
5)、リレー接点L5を開き、高周波発生源7によるマ
イクロ波加熱を停止し(ステップS26)、処理を終了
する。
【0034】次に、図6に示すフローチャートを参照し
ながら発酵キー24が選択されたときの発酵加熱の動作
について説明する。発酵キー24が押され(ステップS
30)、続いてスタートキー28が押されると(ステッ
プS31)、制御回路30の制御によってリレー接点R
S3が閉じ、加熱室1内に載置されている被加熱物がヒ
ータ3によって発酵加熱される(ステップS32)。
【0035】次いで、今回の発酵キー選択以前に発酵加
熱が行われたか否か判断し(ステップS33)、行われ
ていなければ一次発酵として制御回路30のメモリにメ
ニュー番号H1を記憶し(ステップS34)、行われて
いれば二次発酵として制御回路30のメモリにメニュー
番号H2を記憶する(ステップS35)。
【0036】次いで、設定した加熱時間が終了したこと
を検知すると(ステップS36)、リレー接点RS3を
開き、ヒータ3による加熱を停止し(ステップS3
7)、処理を終了する。
【0037】次に、図7に示すフローチャートを参照し
ながらオーブンキー25が選択されたときのオーブン加
熱の動作について説明する。オーブンキー25が押され
(ステップS40)、続いてスタートキー28が押され
ると(ステップS41)、制御回路30の制御によって
リレー接点RS4が閉じ、ヒータ15が動作を開始する
(ステップS42)。
【0038】次いで、制御回路30のメモリに記憶され
ているメニュー番号を読み出し(ステップS43)、読
み出したメニュー番号から電子レンジでこれまでにどの
ような動作がなされたかを判断する。
【0039】まず、読み出したメニュー番号の中にマル
チクックメニューであるクッキー生地作りを表すメニュ
ー番号P1があるか否か判断する(ステップS44)。
メニュー番号P1があれば、次にパン生地作りを表すメ
ニュー番号P4がメニュー番号P1の後(時間的にはP
1より過去)にあるか否か判断する(ステップS4
5)。なければ調理メニューはクッキーと判断し(ステ
ップS46)、あれば調理メニューはメロンパンと判断
する(ステップS47)。
【0040】このことから、メロンパンはマルチクック
メニューのパン生地作りP4でパン生地を作り、クッキ
ー生地作りP1で皮生地を作ることが分かる。すなわ
ち、メロンパンは2回のマルチクックを下準備として行
うことが必要で、メモリにはメニュー番号がP4→P1
として記憶される。
【0041】調理メニューが決まると、調理メニューに
適した加熱温度および加熱時間を設定し(ステップS4
8)、加熱が終了するとメモリに記憶してある全メニュ
ー番号をクリアし(ステップS49)、処理を終了す
る。クッキーの加熱温度および加熱時間は190℃およ
び18分であり、メロンパンの加熱温度および加熱時間
は160℃および23分である。
【0042】ステップS44において、読み出したメニ
ュー番号の中にクッキー生地作りP1がない場合は、シ
ュークリーム生地作りを表すメニュー番号P2があるか
否か判断する(ステップS50)。メニュー番号P2が
あれば調理メニューはシュークリームと判断し(ステッ
プS51)、シュークリームに適した加熱温度(210
℃)および加熱時間(30分)を設定し(ステップS4
8)、加熱が終了するとメモリに記憶してある全メニュ
ー番号をクリアし(ステップS49)、処理を終了す
る。
【0043】ステップS50において、読み出したメニ
ュー番号の中にシュークリーム生地作りP2がない場合
は、ハンバーグのたね作りを表すメニュー番号P3があ
るか否か判断する(ステップS52)。メニュー番号P
3があれば調理メニューはハンバーグと判断し(ステッ
プS53)、ハンバーグに適した加熱温度(250℃)
および加熱時間(16分)を設定し(ステップS4
8)、加熱が終了するとメモリに記憶してある全メニュ
ー番号をクリアし(ステップS49)、処理を終了す
る。
【0044】ステップS52において、読み出したメニ
ュー番号の中にハンバーグのたね作りP3がない場合
は、パン生地作りを表すメニュー番号P4があるか否か
判断する(ステップS54)。メニュー番号P4があれ
ば、次に一次発酵を表すメニュー番号H1が時間的にメ
ニュー番号P4の後にあるか否か判断する(ステップS
55)。一次発酵H1がなければ調理メニューはビック
ピザと判断し(ステップS56)、ビックピザに適した
加熱温度(200℃)および加熱時間(2分)を設定し
(ステップS48)、加熱が終了するとメモリに記憶し
てある全メニュー番号をクリアし(ステップS49)、
処理を終了する。
【0045】ステップS55において、一次発酵を表す
メニュー番号H1が時間的にメニュー番号P4の後にあ
ると判断した場合は、二次発酵を表すメニュー番号H2
が時間的にメニュー番号H1の後にあるか否か判断する
(ステップS57)。二次発酵H2がなければ調理メニ
ューはロールパンと判断し(ステップS58)、ロール
パンに適した加熱温度(190℃)および加熱時間(2
1分)を設定し(ステップS48)、加熱が終了すると
メモリに記憶してある全メニュー番号をクリアし(ステ
ップS49)、処理を終了する。
【0046】ステップS57において、二次発酵を表す
メニュー番号H2があると判断した場合は、調理メニュ
ーはフランスパンと判断し(ステップS59)、フラン
スパンに適した加熱温度(230℃)および加熱時間
(35分)を設定し(ステップS48)、加熱が終了す
るとメモリに記憶してある全メニュー番号をクリアし
(ステップS49)、処理を終了する。
【0047】この一連の処理(ステップS54〜S5
9)から、ビックピザはマルチクックメニューのパン生
地作りP4でピザの生地を作り、焼くのであるから、パ
ンと比べ発酵がないのが特徴であり、メモリにはメニュ
ー番号P4が記憶される。これに対し、ロールパンはパ
ン生地作りP4でパン生地を作り、成型したのち一次発
酵(H1)させて焼くのが特徴で、メモリにはメニュー
番号P4→H1として記憶される。また、フランスパン
はパン生地作りP4でパン生地を作り、成型したのち一
次発酵(H1)させ、さらに二次発酵(H2)させて焼
くのが特徴で、メモリにはメニュー番号P4→H1→H
2として記憶される。
【0048】ステップS54において、読み出したメニ
ュー番号の中にパン生地作りP4がない場合は、スポン
ジケーキ生地作りを表すメニュー番号P5があるか否か
判断する(ステップS60)。メニュー番号P5があれ
ば、動作の途中で取り消しキー27が操作されたことを
表すメニュー番号T0があるか否か判断する(ステップ
S61)。メニュー番号T0がなければ調理メニューは
スポンジケーキと判断し(ステップS62)、スポンジ
ケーキに適した加熱温度(160℃)および加熱時間
(40分)を設定し(ステップS48)、加熱が終了す
るとメモリに記憶してある全メニュー番号をクリアし
(ステップS49)、処理を終了する。
【0049】ステップS61において、メニュー番号T
0がある場合は、調理メニューはマドレーヌと判断し
(ステップS63)、マドレーヌに適した加熱温度(1
80℃)および加熱時間(30分)を設定し(ステップ
S48)、加熱が終了するとメモリに記憶してある全メ
ニュー番号をクリアし(ステップS49)、処理を終了
する。マドレーヌはスポンジケーキ生地作りP5の途中
で取り消しキー27を押し、適当な材料を入れて手で混
ぜた後に、オーブン加熱するためである。
【0050】ステップS60において、読み出したメニ
ュー番号の中にスポンジケーキ生地作りP5がない場
合、すなわちマルチクックメニューの何れもがない場合
は、レンジ加熱12分を意味するメニュー番号R12が
あるか否か判断する(ステップS64)。レンジ加熱R
12がなければ自動加熱の必要はないので処理を終了す
る。レンジ加熱R12があれば調理メニューはアップル
パイと判断し(ステップS65)、アップルパイに適し
た加熱温度(220℃)および加熱時間(30分)を設
定し(ステップS48)、加熱が終了するとメモリに記
憶してある全メニュー番号をクリアし(ステップS4
9)、処理を終了する。
【0051】アップルパイはリンゴの甘煮を作るために
レンジ加熱で約12分加熱し、パイは手で作る。このよ
うにアップルパイはレンジ加熱12分という日常では頻
度の少ない長時間のレンジ加熱が行われた後、オーブン
加熱が動作されるのが特徴である。
【0052】次に、図8に示すフローチャートを参照し
ながらグリルキー26が選択されたときのグリル加熱の
動作について説明する。グリルキー26が押され(ステ
ップS70)、続いてスタートキー28が押されると
(ステップS71)、制御回路30の制御によってリレ
ー接点RS3が閉じ、ヒータ3が動作を開始する(ステ
ップS72)。
【0053】次いで、制御回路30のメモリに記憶され
ているメニュー番号を読み出し(ステップS73)、読
み出したメニュー番号からこれまでにどのような動作が
なされたかを判断する。読み出したメニュー番号の中に
マルチクックメニューであるハンバーグのたね作りを表
すメニュー番号P3があるか否か判断する(ステップS
74)。メニュー番号P3があれば、調理メニューはハ
ンバーグと判断し(ステップS75)、メモリに記憶し
てある全メニュー番号をクリアし(ステップS76)、
ハンバーグに適した加熱時間(16分)でグリル加熱し
(ステップS77)、処理を終了する。
【0054】ステップS74において、読み出したメニ
ュー番号の中にハンバーグのたね作りP3がない場合
は、調理メニューは焼き魚と判断し(ステップS7
8)、焼き魚に適した加熱時間(15分)でグリル加熱
し(ステップS77)、処理を終了する。
【0055】以上説明したように、オーブン加熱または
グリル加熱の前に電子レンジで行われたキー操作をメニ
ュー番号としてメモリに記憶しておき、オーブンキーま
たはグリルキーが押されたときに、メモリに記憶してあ
るメニュー番号から下準備の段階でどのようなメニュー
の料理をしようとしているのかを判断し、それに合わせ
て加熱温度および加熱時間を設定し、オーブン自動加熱
またはグリル自動加熱を行う。
【0056】なお、通常は下準備が終われば直ぐにオー
ブン加熱またはグリル加熱に移るのであるが、何らかの
都合で使用者が時間をおいて焼く場合を想定し、メモリ
に記憶したメニュー番号は2〜3日間記憶するようにし
ておく。それ以上の日数は下準備した材料が腐ったり
し、焼いたときに上手く仕上がらないような変質が生じ
るから不要である。
【0057】また、下準備のあと使用者が他の目的で電
子レンジを使用した場合、例えば酒を燗するためにレン
ジ加熱を2分間行ったりする場合が生じる。これらのキ
ー操作による加熱はメニュー番号が付されていないので
メモリに記憶されないため、先に下準備した材料を自動
加熱する際の判断の妨げにはならない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、材料の下準備の段階で
行ったキー操作をメモリに記憶しておき、オーブン加熱
またはグリル加熱の際にその記憶内容を読み出して調理
メニューを判別し、その判別した調理メニューに最適な
加熱温度および加熱時間を自動的に設定して加熱するよ
うにしたので、従来のような光センサが不要となり、ま
たターンテーブルのない製品でも簡単に自動加熱が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子レンジの一実施例を示す構成
図である。
【図2】図1に示す電子レンジの制御ユニットの一実施
例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す操作パネルの詳細図である。
【図4】マルチクック動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】レンジ加熱の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】発酵加熱の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】オーブン加熱の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】グリル加熱の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】従来の電子レンジを示す構成図である。
【図10】加熱室に載置された被加熱物と受光素子の出
力信号とを示す図である。
【符号の説明】
1 加熱室 2 ターンテーブル 3 コンベクションヒータ 4 排気口 6 湿度センサ 7 高周波発生源 9 重量センサ 10 調理容器 10a 孔部 10b 羽根 11 回転軸 12 モータ 13 ベルト 14 サーミスタ 15 グリルヒータ 20 操作パネル 21 表示部 22 マルチクックキー 23 レンジキー 24 発酵キー 25 オーブンキー 26 グリルキー 27 取り消しキー 28 スタートキー 29 回転ツマミ 30 制御回路 RS1〜RS5 リレー接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物をマイクロ波加熱する高周波加
    熱手段と、 前記被加熱物をオーブン加熱またはグリル加熱するヒー
    タ加熱手段と、 調理する食材を内部に設置した撹拌部材で自動的に撹拌
    する調理容器と、 前記加熱手段による加熱動作および前記調理容器による
    撹拌動作を選択するためのキー入力手段と、 前記キー入力手段によって選択した前記加熱動作および
    前記撹拌動作を自動制御するための制御手段とを備え、 前記制御手段は前記キー入力手段の操作状況を内部の記
    憶手段に記憶し、前記ヒータ加熱手段によるオーブン加
    熱またはグリル加熱の際に読み出して調理メニューを判
    断し、当該調理メニューに最適な加熱状態で自動加熱す
    ることを特徴とする電子レンジ。
JP32035293A 1993-12-20 1993-12-20 電子レンジ Pending JPH07174344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32035293A JPH07174344A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 電子レンジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32035293A JPH07174344A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 電子レンジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07174344A true JPH07174344A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18120523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32035293A Pending JPH07174344A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 電子レンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07174344A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264693A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Panasonic Corp 加熱装置
JP2009270759A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Panasonic Corp 高周波加熱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264693A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Panasonic Corp 加熱装置
JP2009270759A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Panasonic Corp 高周波加熱装置
US8729441B2 (en) 2008-05-07 2014-05-20 Panasonic Corporation High-frequency heating apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960002813B1 (ko) 전자렌지
CN101848666B (zh) 用于数量可变的成批烹饪的自动焙烤装置
KR900004809B1 (ko) 자동 제빵기
KR100263209B1 (ko) 고주파 가열 장치
JPH11337080A (ja) 自動調理器
US5937740A (en) Automatic bread maker
US20060219099A1 (en) Automatic cooker
US7005614B2 (en) Cooking apparatus equipped with heaters and method of controlling the same
EP1878371B1 (en) Toaster cum microwave oven
US20040035862A1 (en) Cooking apparatus having heaters
JPH102562A (ja) 加熱調理器
JPH07174344A (ja) 電子レンジ
JP7037339B2 (ja) 加熱調理器
JP3023264B2 (ja) 加熱調理器
JP2586258B2 (ja) トースターレンジ
CN114246497A (zh) 烹饪器具的控制方法、烹饪器具和计算机可读存储介质
KR20050081371A (ko) 조리용 오븐의 히터 제어 방법
CN215123752U (zh) 一种和面机
JPS6142382Y2 (ja)
JP2000037305A (ja) 製パン機
KR20050081663A (ko) 조리용 오븐의 온도 제어 방법
JP2023085502A (ja) オーブンレンジ
JP2020169739A (ja) 加熱調理器
JPH07280278A (ja) 高周波加熱装置
JPH05164328A (ja) 加熱調理器