JPH07173786A - 選別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 回転対称シーブ２を有している選別機に関
し、シーブ２は回転対称のハウジング１内に同心に配置
され、内部スペース内に同心にロータードラム３があ
り、ロータードラム３はその外周に選別要素を有し、選
別要素はシーブ２に沿って支持されている。少くとも選
別機すべき懸濁物質の粒子の流動はドラム３の壁の周り
に循環して行われ、選別要素はハウジング内に懸濁物質
の渦流を生ずるように構成されており、ハウジング１が
その外周に重い不純物のための少なくとも１つの引き出
しチャンネル１８と、その前部壁の中央の軽いごみの引
き出し口１９とを有している。 【効果】 比較的高生産量を有する運転の確実（安全）
な機械が得られる。その場合にシーブに残った原料の連
続再循環によって、殆んど分別（破砕）作用は起きな
い。この比較的簡単に構成された機械によって、最終段
階において大部分の繊維を好適に回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の前文による
選別機に関する。

【０００２】

【従来の技術】そのような選別機はドイツ国特許第Ｃ−
２５４８５７８号から公知である。この選別機では、ド
ラムは、ドラムと、このドラムを同心に囲んでいるシー
ブとの間に形成されたシーブスペース内に支持されてい
る選別要素を保持しており、その場合に、ドラムおよび
選別要素はローターの１部分であり、その回転軸線は実
質的にシーブバスケットの長手方向の軸線に等しく、そ
のシーブバスケットの長手方向の軸線もまたシーブバス
ケットの回転対称軸線に等しい。この配置によって、古
紙工業における懸濁物質（好ましくは繊維懸濁物質）の
再循環、つまり実際にはドラム壁の周りの再循環を生ず
る。それによって不純物の分離が改善されるという。こ
の上記の装置では、シーブおよびドラムを収容している
ハウジングの領域に続いて重い不純物のための引き出し
スペースが配置され、比較的狭く形成されており、その
場合に、その外径は円筒状シーブの最大内径よりも実質
的に大きい。軽い不純物（異物）は、中心の軸線方向の
ハウジングの領域からその前部壁の方に引き出され、そ
の前部壁は、ハウジングの入口スペースに隣接したその
前部壁の反対側にある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に
多量にごみを含んだ繊維懸濁物質（液）の分離に適して
いる装置、詳細には最終段階選別に適している装置を提
供することである。最終段階選別というのは、本願で
は、使用できる繊維を回収するため、個々の選別段階の
全廃棄物が再びクリーニング（掃除）されるプロセス段
階を意味している。したがって、そのような機械は、そ
の上中程度ごみを含んだ懸濁物質をクリーニング（掃
除）できる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題は、回転対称の
シーブを有している選別機であって、シーブが実質的に
回転対称のハウジング内に同心に配置されており、そし
てその内部スペースに同心に回転ドラムがあり、この回
転ドラムがその外周に選別要素を有し、その選別要素が
シーブに沿って支持されており、その場合に、少なくと
も選別すべき懸濁物質粒子の流動がドラムの壁の周りを
循環して行われ、そして選別要素が、それが懸濁物質の
渦流をハウジング内に発生するように形成され、そして
ハウジングが、その外周に重い不純物のための少なくと
も１つの引き出しチャンネルと、その前部壁に中央の軽
いごみ引き出し口とを有している選別機において、軽い
ごみ引き出し口を有しているハウジング壁（前部壁）
が、シーブおよび回転ドラムから離れる方向に、半径方
向外方から半径方向内方に、軸線方向のハウジングの長
さ３ｍｍ当り最大１１ｍｍ、そして軸線方向のハウジン
グの長さ３ｍｍ当り最小２ｍｍ減少する直径を有してい
ること、つまり円錐形に形成されていることを特徴とす
ることによって解決される。

【０００５】

【作用】ドラムの円錐形内部スペースを有しているこの
構造によって、ごみがドラムの内壁に固着した層を形成
できないようにすることができる。ドラム内部スペース
の大きな直接に接続したハウジング前部側を、円錐形の
前部壁で形成すると、その場合にドラムから離れる方向
に直径の減少が行われる、比較的小さい重い不純物（異
物）はこの壁に沿って分類され、好ましくはまたはハウ
ジングのこの前面側に設けられなければならない軽い不
純物の部分と共に引き出すことができるようにすること
が達成できる。

【０００６】シーブに沿って支持される選別要素のため
の保持体として、螺旋形の壁を設けるのが好都合であ
り、その螺旋形の壁は、少なくともドラム前面側の端に
取付けて設けられる。そのようにして形成されたロータ
ーは、ごみが選別要素またはその保持体に固着し、そし
てシーブに残った粒子の再循環を生ずるのを防止する。
この構成では、ドラムの長さは実質的に少なくとも、好
ましくはシーブシリンダー（円筒）として形成（構成）
されているシーブの軸線方向の長さに等しい。

【０００７】以下に本発明を図面を基に説明する。

【０００８】

【実施例】選別機の円筒状ハウジング１内に同軸線に円
筒状シーブ２があり、その内部スペース内にローターが
設けられている。このローターは、実質的にロータード
ラム３と、このロータードラム３により保持された螺旋
面（または壁）５と、これ等の螺旋面（または壁）５に
固定された選別要素６とを含み、この選別要素６は、水
中翼の形に作られていることが好ましい。ローターは、
軸１０によって駆動され、その場合に、軸は、実質的に
半径方向に伸びている保持ディスク１３を経てドラム３
に接続されている。

【０００９】保持ディスク１３は、シーブスペースから
ドラム内部スペース２１への懸濁物質の循環を可能にす
るために、通過開口１４を有している。この内部スペー
ス２１は、円錐形であり、そしてドラム３の自由端の方
に漏斗状に広がっており、その自由端に、シーブ２の内
部にあるシーブスペースの入口端がある。その入口端は
またドラムの端部であり、その端部は、保持ディスク１
３を備えたドラムの端の反対側に配置されている。

【００１０】この端に渦巻きスペース（室）９が存在
し、このスペース９は、シーブ２の内径（すなわち一般
的にシーブ２の最大内径）よりも大きい外径を有してい
る。渦巻きスペース９をハウジング端で規程しているそ
の前部壁８もまた同様に円錐形に形成されており、その
場合に、その直径減少は、（ドラムの内部スペース２１
から遠ざかる方向に）軸線方向のハウジングの長さ３ｍ
ｍ毎に最大１１ｍｍ、そしてハウジングの軸線方向の長
さ３ｍｍ毎に最小２ｍｍであるか、または傾斜約１５゜
乃至３３．５゜である。

【００１１】この前部壁はまた、８’で示したように、
複心曲線またはＥ−関数によって形成されている、その
場合、双方の場合においてこの前部壁は、半径方向外方
にアーチ状に円筒状ハウジング壁に移行している。また
ドラム外壁を内壁４のカーブに等しくすること、つまり
同様に円錐形に形成することももくろむことができる。

【００１２】懸濁物質供給のためには、図に示されてい
る２つの可能性（方法）がある。第１の方法は、ドラム
内部スペース２１内に突出しているパイプ７を通り中心
に供給することであり、その場合に、パイプ端に対向し
て皿形バッフル（Prallteller）２３が設けられ、この
皿形バッフル２３は軸１０に固定されているが、また保
持ディスク１３に接続されていてもよい。これによって
原料は半径方向外方に加速され、ドラム２１の内部にお
いても懸濁物質の渦流を助けまたは増大する。ドラム内
部における渦流のさらにそれ以上の増大は、保持ディス
ク１３の開口１４の間にあるリブ（フィン）２９によっ
て行われる。その他に、渦流はまた実質的にドラム自身
によっても発生する。原料は、短管１２を経て引き出さ
れる。

【００１３】原料をハウジング１内に導入する他の可能
性（方法）は、破線で示した短管１１で示されており、
その場合、この短管は出来るだけローター軸の近くに設
けられなければならない。ここには、つまりハウジング
内の回転流によって生ずる最小の静圧となっている。そ
れは同時に、３１で引き出された重い粒子を含む（Schw
erteilehaltige）原料かさらにハイドロサイクロン２４
によって最終クリーニング（最終掃除）できることを意
味しており、その場合に、ライン２６を経て、原料供給
ライン２５内への原料の戻りを行うことができる。

【００１４】軽い不純物は言うまでもなくハウジング、
すなわち渦流の中心に集積し、そしてそのために設けた
集積スペース１９から短管２０を経て引き出される。半
径方向外方に集積（集合）することが好ましい重い不純
物は、堰１７を備えたライン１８を経て引き出される。
小さい直径の重い不純物は、渦巻きスペース（室）９内
で分離され、そして壁８または８’に沿って集積スペー
ス１９内に移動し、そしてまた短管２０を経て引き出さ
れる。

【００１５】図２から明らかなように、引き出し短管１
８および２０は、接線方向にハウジングに接続されてい
ることが好ましい。さらに、破線で示した材料供給短管
１１の場合には、中央のパイプ７および皿形バッフル２
３は不要であることに注目すべきである。この場合に
は、軽い不純物のための引き出し短管２０は、パイプ７
の位置に配置できる。

【００１６】シーブドラム２の穴または孔に対しては、
下記の標準値をとることができる。スロット（細長い
穴）の場合は、スロットの幅は０．２と０．４ｍｍとの
間であり、そして選別機の場合は、穴選別機に対する掃
除（クリーニング）すべき原料に応じて、１．４ｍｍと
２ｍｍとの間の直径を有する穴が設けらている。ドラム
円錐対の傾斜は、回転軸線に対して１０゜と３０゜との
間であればよい。ローター、つまりシーブ要素６の最外
部領域または螺旋状壁５の最高速度は、好ましくは１５
ｍ／ｓと２０ｍ／ｓとの間である。

【００１７】

【発明の効果】全体的にみて、本発明によれば、比較的
高生産量を有する運転の確実（安全）な機械が得られ
る。その場合にシーブに残った原料の連続再循環によっ
て、殆んど分別（破砕）作用（Fraktionier wirkung）
は起きない。この比較的簡単に構成された機械によっ
て、最終段階において大部分の繊維を好適に回収でき
る。

【００１８】したがって、特に多量にごみを含んだ繊維
懸濁物質（液）の分離に適している装置、詳細には最終
段階選別に適している装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による選別機の軸線方向断面を原理的に
示す図である。

【図２】本発明による選別機のハウジング上部を示す平
面図である。

【符号の説明】

１ ハウジング、 ２ シーブ、 ３ ドラム、 ４ 内壁、 ５ 螺旋面、 ６ 選別要素、 ７ 中央のパイプ、 ８、８’ 前部壁、 ９ 渦巻きスペース（室）、 １０ 軸、 １１ 原料供給短管、 １２ 短管、 １３ 保持デスク、 １４ 開口、 １７ 堰、 １８ 引き出しチャンネル（短管） １９ 引き出し口（スペース）、 ２０ 引き出し短管、 ２１ 内部スペース、 ２３ 皿形バッフル、 ２４ ハイドロサイクロン、 ２５ 原料供給ライン、 ２６ ライン、 ２９ リブ（フィン）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライムント リーネッカー ドイツ連邦共和国 89522 ハイデンハイ ム クライストシュトラッセ ９

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転対称のシーブ（２）を有している選
   別機であって、シーブ（２）が実質的に回転対称のハウ
   ジング内に同心に配置されており、そしてその内部スペ
   ースに同心に回転ドラム（３）があり、この回転ドラム
   （３）がその外周に選別要素（６）を有し、その選別要
   素（６）がシーブ（２）に沿って支持されており、その
   場合に、少なくとも選別すべき懸濁物質粒子の流動がド
   ラム（３）の壁の周りを循環して行われ、そして選別要
   素（６）がそれが懸濁物質の渦流をハウジング（１）内
   に発生するように形成され、そしてハウジングがその外
   周に重い不純物のための少なくとも１つの引き出しチャ
   ンネル（１８）と、その前部壁（８）に中央の軽いごみ
   引き出し口（１９）とを有している選別機において、 軽いごみ引き出し口を有しているハウジング壁（前部壁
   ８）がシーブ（２）および回転ドラム（３）から離れる
   方向に、半径方向外方から半径方向内方に、軸線方向の
   ハウジングの長さ３ｍｍ当り最大１１ｍｍ、そして軸線
   方向のハウジングの長さ３ｍｍ当り最小２ｍｍ減少する
   直径を有していること、つまり円錐形に形成されている
   ことを特徴とする選別機。
2. 【請求項２】 少なくともドラム内壁が円錐形に形成さ
   れているので、ドラムの内部スペース（２１）がその渦
   巻きスペース（９）に隣接した端に、対向している端に
   おけるよりも大きな直径を有し、したがって懸濁物質の
   ための適切な円錐流動スペースが形成され、原料供給端
   にけるその直径が対向している端部におけるよりも小さ
   く、そしてハウジング（１）が渦巻きスペース（９）が
   配置されている端に、軽い不純物のための引き出しスペ
   ース（１９）または引き出し短管（２０）を有している
   ことを特徴とする請求項１に記載の選別機。
3. 【請求項３】 ドラム内部スペース（２１）およびシー
   ブ（２）の領域に軸線方向に接続し、軽いごみ引き出し
   口（１９）に隣接した渦巻きスペース（９）が設けられ
   ていて、その最大外径がシーブ（２）の内径よりも大き
   い少なくとも３００ｍｍであり、その外径がその渦巻き
   スペース（９）に隣接した端に存在し、かつそれが外径
   を丸くして円筒状ハウジング部分に移行していることを
   特徴とする請求項２に記載の選別機。
4. 【請求項４】 渦巻きスペース（９）にある前部壁
   （８’）が、複心曲線に類似しているか、またはＥ−関
   数によって、ハウジング外径における丸くした移行部に
   より形成されていることを特徴とする請求項３に記載の
   選別機。
5. 【請求項５】 中央のパイプ（７）を通り、渦巻きスペ
   ース（９）を通過してドラム（３）の内部スペース（２
   １）内への原料供給（器）が設けられていることを特徴
   とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の選別機。
6. 【請求項６】 その原料供給（器）（１１）が、渦巻き
   スペース（９）から離れたハウジング（１）の端に、出
   来る限り遠く、半径方向内方に設けられていることを特
   徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の選別機。
7. 【請求項７】 漏斗状の皿形バッフル（２３）が、中央
   の原料供給（器）（１１）に対向して設けられており、
   その皿形バッフルが、ローターまたはローターを保持し
   ている軸（１０）に固定されていることを特徴とする請
   求項５に記載の選別機。
8. 【請求項８】 少なくともロータードラム（２３）の軸
   線方向の端部領域に配置されており、かつ選別要素
   （６）を保持している螺旋面（５）を有することを特徴
   とする請求項１〜７のいずれか１項に記載の選別機。
9. 【請求項９】 選別要素（６）が、水中翼であることを
   特徴とする請求項８に記載の選別機。