JPH07173651A - 冷却液組成物 - Google Patents
冷却液組成物Info
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- JPH07173651A JPH07173651A JP5321762A JP32176293A JPH07173651A JP H07173651 A JPH07173651 A JP H07173651A JP 5321762 A JP5321762 A JP 5321762A JP 32176293 A JP32176293 A JP 32176293A JP H07173651 A JPH07173651 A JP H07173651A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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- C23F11/08—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
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Abstract
効果を有し、特に、アルミニウム合金の異種金属との接
触腐食および伝熱面腐食に優れた腐食防食効果を保持す
る冷却液組成物を提供すること。 【構成】 0.01〜1.0重量%の2−ホスホノブタ
ン−1、2、4トリカルボン酸、またはその水溶性塩と
ともに、燐酸塩、硝酸塩、安息香酸塩およびトリアゾー
ル類が含まれていること。
Description
液に使用される不凍液に関し、詳細には冷却系統の金属
の腐食防止機能に優れた効果を有する冷却液組成物に関
する。
主にアルミニウム、アルミニウム合金、鋳鉄、鋼、黄
銅、はんだ、銅などの金属が使用されている。これらの
金属は、水あるいは空気との接触により腐食を生じる。
中でもアルミニウム合金、鋳鉄およびはんだは異種金属
との間に接触腐食を起こしやすい。これを防止するため
に従来、腐食防止剤としてリン系またはクロム酸系の防
食剤が提案されており、中でもクロム酸系の防食剤はそ
の防食性能に優れていることから広く用いられていた。
ところが、環境汚染に対する認識が高まるにつれて、ク
ロム酸系の防食剤はその毒性が強く、無害化処理をしな
ければ排水できなくなり、事実上その取り扱いは困難に
なっている。
て冷却系統部品にアルミニウム合金が使用されている。
しかしアルミニウムの伝熱面腐食などの問題があげら
れ、アルミニウム合金に対して優れた防食性を示す防食
剤の開発が望まれている。
として、2−ホスホノブタン1、2、4トリカルボン酸
またはその水溶性塩が提案されている。この防食剤は異
種金属間の接触、特にアルミニウム合金、鋳鉄およびは
んだと異種金属との間の接触腐食に優れた防食を示し、
さらに、アルミニウムの伝熱面腐食にも優れた防食性能
を発揮するものである。しかも河川の富栄養化を引き起
こす恐れが少なく、毒性も低く低公害性の防食剤であ
る。
−ホスホノブタン1、2、4トリカルボン酸またはその
水溶性塩の防食効果をさらに改良し、異種金属が共存す
る系の防食効果を改善するものであり、上記2−ホスホ
ノブタン1、2、4トリカルボン酸またはその水溶性塩
とともに、燐酸塩、硝酸塩、安息香酸塩、およびアゾー
ル類を腐食系に添加することにより良好な腐食防止効果
が得られるようにしたものである。
成するため、請求項1記載の発明では、0.01〜1.
0重量%の2−ホスホノブタン−1、2、4トリカルボ
ン酸、またはその水溶性塩とともに、燐酸塩、硝酸塩、
安息香酸塩およびトリアゾール類が含まれていることを
特徴とする冷却液組成物をその要旨とした。
冷却液組成物中に、0.01〜2.0重量%の燐酸塩
と、0.01〜1.0重量%の硝酸塩と、0.1〜6.
0重量%の安息香酸塩と、0.03〜2.0重量%のト
リアゾール類とが含まれていることを特徴とする冷却液
組成物をその要旨とした。
ル、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、グ
リセリンなどのグリコール類を主成分とするものであ
る。
ノブタン−1、2、4トリカルボン酸、またはそのナト
リウム塩、カリウム塩などの水溶性塩は、アルミニウム
合金の異種金属との間の接触腐食に優れた防食を示し、
さらに、アルミニウムの伝熱面腐食にも優れた防食性能
を発揮するものである。2−ホスホノブタン−1、2、
4トリカルボン酸、またはその水溶性塩の含有量は0.
01〜1.0重量%の範囲とする必要がある。
スホノブタン−1、2、4トリカルボン酸、またはその
水溶性塩の含有量が0.01重量%を下回る場合は上記
アルミニウム合金の異種金属との間の接触腐食に対する
防食効果、並びにアルミニウムの伝熱面腐食に対する防
食性能が十分に発揮されなくなり、1.0重量%を上回
る場合には上記はんだの異種金属との間の接触腐食に対
する防食効果が十分に発揮されなくなるからである。
カルボン酸、またはその水溶性塩とともに、冷却液組成
物中には燐酸塩、硝酸塩、安息香酸塩、およびトリアゾ
ール類が含まれている。
リン酸、トリメタリン酸、テトラメタリン酸などのナト
リウム塩またはカリウム塩などを挙げることができ、こ
れら燐酸塩の添加により鋳鉄や鋼などの鉄系金属の腐食
防止効果の改善が計られている。硝酸塩の具体例として
は、硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなどを挙げることが
でき、これら硝酸塩の添加によりアルミニウム鋳物など
のアルミ系金属の腐食防止効果の改善が計られている。
安息香酸塩の具体例としては安息香酸ナトリウム、安息
香酸カリウムなどを挙げることができ、これら安息香酸
塩の添加によりアルミニウムやアルミニウム鋳物、鋳鉄
や鋼などのアルミ系金属及び鉄系金属の腐食防止効果の
改善が計られている。トリアゾール類の具体例として
は、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、4−フ
ェニル−1、2、3−トリアゾール、2−ナフトトリア
ゾールおよび4−ニトロベンゾトリアゾール等が採用で
きるが、その中でも、特にベンゾトリアゾール、トリル
トリアゾールが望ましい。これらトリアゾール類の添加
により黄銅や銅などの銅金属の腐食防止効果の改善が計
られている。
びトリアゾール類の冷却液組成物における含有量として
は特に限定されないが、燐酸塩が0.01〜2.0重量
%、硝酸塩が0.01〜1.0重量%、安息香酸塩が
0.1〜6.0重量%、トリアゾール類が0.03〜
2.0重量%の各重量比率で含有されているのが好まし
い。というのは、上記重量比率の範囲よりも各添加物の
含有量が下回る場合は、上述した添加による十分な腐食
防止効果が得られなくなる。一方、含有量が上記範囲を
上回る場合には、腐食防止効果は得られるものの、その
効果は上記範囲内の添加の場合と変わりがなく、範囲を
上回って添加した分だけ不経済となるからである。
実施例に従って詳細に説明するが、これは代表的なもの
を示したものであり、本実施例によって本発明が限定さ
れるものではない。
較例の内容は、表2に示してある。但し、本実施例のサ
ンプルはNo.1〜7とし、比較例のサンプルはNo.
8〜14とする。これら実施例No.1〜7、比較例N
o.8〜14について、以下に示す試験A及び試験Bを
行った。試験Aについては表3および表4に、試験Bに
ついては表5および表6に各々の結果を示した。
の7.4項に規定されている金属に対する腐食防止機構
の確認試験である。試験に供する不凍液は、調合水(1
lの水に硫酸ナトリウムを148mg、塩化ナトリウム
を165mg、炭酸水素ナトリウムを138mg各々溶
解したもの)にて30体積%に希釈したものを採用し、
試験に供する金属には、アルミニウム鋳物、鋳鉄、鋼、
黄銅、はんだ、銅の試験片を各々使用した。
する腐食防止機能の確認試験であって、ASTM D4
340−84(Corrosion of Cast
Alumimum Alloys in Engine
Coolants Under Heat−Reje
cting Conditions)に規定されている
アルミニウム合金熱交換面腐食試験により行った。ま
た、この試験Bには、表7の試験条件を採用した。
は、アルミニウム鋳物、鋳鉄、鋼、黄銅、はんだ、銅の
いずれの金属に対しても腐食防止機能に優れ、さらに表
5より明らかなように腐食速度が遅く、アルミニウムに
対する腐食防止機能に優れることがわかる。
および表6より明らかなように腐食防止機能に劣り、特
にアルミニウム鋳物については試験片の外観において一
部腐食が確認されると共に質量変化も顧著である。これ
は、比較例8、9は、2−ホスホノブタン−1、2、4
トリカルボン酸を含有しない、または少ないこと、比較
例11は硝酸塩を含有しないことにおのおの起因すると
考えられる。
らかなようにアルミニウムに対する腐食防止機能に優れ
るものの、表4より鋳鉄および鋼については試験片の外
観において一部腐食が確認されると共に質量変化も顧著
である。これは比較例10は、燐酸塩を含有しないこと
に起因すると考えられる。
かなように腐食防止機能に劣り、特にアルミニウム鋳
物、鋳鉄および鋼については試験片の外観において一部
腐食が確認されると共に質量変化も顧著である。これ
は、比較例12は安息香酸塩を含有しないことに起因す
ると考えられる。
らかなようにアルミニウムに対する腐食防止機能に優れ
るものの、表4より黄銅および銅については試験片の外
観において一部腐食が確認されると共に質量変化も顕著
である。これは比較例13は、トリアゾール類を含有し
ないことに起因すると考えられる。
かなようにアルミニウムに対する腐食防止機能に優れる
ものの、表4よりはんだについては試験片の外観におい
て一部腐食が確認されると共に質量変化も顕著である。
これは比較例14は、2−ホスホノブタン−1、2、4
トリカルボン酸を多量に含有することに起因すると考え
られる。
組成物は、0.01〜1.0重量%の2−ホスホノブタ
ン−1、2、4トリカルボン酸またはその水溶性塩とと
もに、燐酸塩、硝酸塩、安息香酸塩、およびトリアゾー
ル類を含有しており、このため、冷却系統の金属部分に
優れた腐食効果を有している。特に、アルミニウム合金
の異種金属との接触腐食および伝熱面腐食に優れた腐食
防食効果を保持しており、自動車等車体の軽量化を図る
目的で冷却系統にアルミニウム合金を多く採用する傾向
にある近年においては極めて有効である。
2−ホスホノブタン−1、2、4トリカルボン酸または
その水溶性塩とともに、0.01〜2.0重量%の燐酸
塩と、0.01〜1.0重量%の硝酸塩と、0.1〜
6.0重量%の安息香酸塩と、0.03〜2.0重量%
のトリアゾール類とが当該冷却液組成物中に含まれてい
るので、アルミニウム系金属、鉄系金属、及び銅系金属
の異種金属が共存する系で優れた防食効果を有してお
り、しかも上記添加物が余剰に含有していないので経済
的であり、かつ環境に悪影響を及ぼすこともない。
Claims (2)
- 【請求項1】 0.01〜1.0重量%の2−ホスホノ
ブタン−1、2、4トリカルボン酸、またはその水溶性
塩とともに、燐酸塩、硝酸塩、安息香酸塩およびトリア
ゾール類が含まれていることを特徴とする冷却液組成
物。 - 【請求項2】 請求項1記載の冷却液組成物中に、0.
01〜2.0重量%の燐酸塩と、0.01〜1.0重量
%の硝酸塩と、0.1〜6.0重量%の安息香酸塩と、
0.03〜2.0重量%のトリアゾール類とが含まれて
いることを特徴とする冷却液組成物。
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---|---|---|---|
JP32176293A JP3318594B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 冷却液組成物 |
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Cited By (9)
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---|---|---|---|---|
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US8187763B2 (en) | 2003-07-11 | 2012-05-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Cooling liquid composition for fuel cell |
-
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- 1993-12-21 JP JP32176293A patent/JP3318594B2/ja not_active Expired - Fee Related
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