JPH07173378A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH07173378A
JPH07173378A JP22193694A JP22193694A JPH07173378A JP H07173378 A JPH07173378 A JP H07173378A JP 22193694 A JP22193694 A JP 22193694A JP 22193694 A JP22193694 A JP 22193694A JP H07173378 A JPH07173378 A JP H07173378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
unsaturated polyester
polyester resin
parts
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22193694A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Yamaguchi
真 山口
Norihito Morishima
憲仁 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP22193694A priority Critical patent/JPH07173378A/ja
Publication of JPH07173378A publication Critical patent/JPH07173378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】成形加工時の生産性が高いと共に黄変が少な
く、且つ成形後の、熱水浸漬時の黄変及び白化の少ない
不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供する。 【構成】不飽和ポリエステル樹脂100重量部、ガラス
粉末80重量部、水酸化アルミニウム170重量部、ガ
ラス繊維22重量部、及び10時間半減期温度が103
℃である脂肪族型パーオキシエステル系有機過酸化物、
ターシャリブチルパーオキシアセテート1.3重量部を
含有してなる不飽和ポリエステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人造大理石などに好適
に用いられる不飽和ポリエステル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂に充填材、硬化
剤、増粘剤等を加えた樹脂組成物をガラス繊維等の補強
用繊維物質に含浸しバルク状又はシート状にした成形材
料は、バルクモールディング・コンパウンド(BMC)
又は、シートモールディング・コンパウンド(SM
C)、などと呼ばれ、主に圧縮成形されて、住宅設備、
工業部品、自動車部品等に広く用いられている。中でも
透明性に優れた成形品は、人造大理石と呼ばれ、その高
級感、深みのある外観を生かして、浴槽、洗面カウンタ
ー、キッチンカウンター、テーブル等で使用されてい
る。
【0003】しかし、人造大理石には、透明性などの高
級感が要求される製品であることから、成形加工時に生
じることの多い焼けによる黄変、又は成形後の熱水によ
る黄変・白化は、製品の微妙な色合いの変化となって現
れ、製品の色合いのバラツキ、使用中の色の変化をもた
らして製品価値を損ねるものであった。
【0004】成形時の黄変対策として、比較的低温で圧
縮成形する方法が考えられるが、この方法では、通常、
長時間を要して生産性が低下し、又、熱水による白化
は、成形体の中に残存するスチレンモノマーが多くなる
と激しくなることから、スチレンモノマーが残存し易い
低温成形は好ましくない。
【0005】一方、高温で成形して十分に硬化を行い、
残存スチレンモノマーを減らすことにより、成形後の熱
水による白化及び黄変を防ごうとすると成形時の黄変が
激しくなったり、また、装置が複雑化するなど経済的負
荷が高くなるという問題点があった。
【0006】他方、ケトンパーオキサイドと有機リン化
合物を添加した不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いる
ことにより、着色の無い硬化物を得る方法が検討されて
いる(特公昭60−3088号公報)が、ゲル化するま
でに比較的長時間を要し、やはり生産性が低いと言う問
題点があり、着色がなく、しかも熱水による白化が少な
い成形品を短時間で得ることはできていないのが実情で
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記人造大
理石に好適に使用される不飽和ポリエステル樹脂の成形
加工における問題点を解決するためになされたものであ
り、成形加工時の生産性が高いと共に黄変が少なく、且
つ成形後の、熱水浸漬時の黄変及び白化の少ない不飽和
ポリエステル樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の不飽和ポリエス
テル樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部、水
酸化アルミニウム又はガラス粉末50〜350重量部及
び、10時間半減期温度が90℃〜120℃である脂肪
族型パーオキシエステル系有機過酸化物0.1〜5重量
部を含有することを特徴とし、このことにより上記目的
が達成される。
【0009】本発明に用いられる不飽和ポリエステル樹
脂とは、不飽和二塩基酸とグリコールと必要に応じて飽
和二塩基酸とを重縮合せしめた不飽和ポリエステルと、
重合性単量体及び、必要により添加される低収縮化のた
めの熱可塑性樹脂からなる混合物である。
【0010】上記不飽和二塩基酸としては無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等が挙げら
れ、グリコールとしてはエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビ
スフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
【0011】上記飽和二塩基酸としては、無水フタル
酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ア
ジピン酸、コハク酸、テトラクロロフタル酸、ヘット酸
等が挙げられる。上記重合性単量体としては、スチレ
ン、ジクロロスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、
メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリル酸、ア
クリル酸エステルフタル酸ジアリル等が挙げられるが、
特にスチレンが好ましい。通常、上記不飽和ポリエステ
ル樹脂に含まれる重合性単量体の量は、20〜60重量
%である。
【0012】また、低収縮化のための熱可塑性樹脂とし
ては、たとえば、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリε−カプロ
ラクトン、飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリブ
タジエン、ポリスチレン−アクリル酸共重合体、ポリス
チレン−ポリ酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢ビ共重
合体、塩ビ−酢ビ共重合体、アクリロニトリル−スチレ
ン共重合体等が使用される。
【0013】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、水酸化アルミニウムまたはガラス粉末を必須の充填
材として含有する。水酸化アルミニウムは、通常、平均
粒径2μm〜40μm、好ましくは3μm〜20μmの
範囲のものが使用される。ガラス粉末は、通常、平均粒
径2μm〜50μm、好ましくは3μm〜30μmの範
囲のものが使用される。2μmより小さいと透明性が低
下し、また、粒径が大き過ぎると鮮映値が低下する傾向
がある。
【0014】上記充填材の添加量は、水酸化アルミニウ
ムまたはガラス粉末を単独で使用する場合、又は両者を
併用混合して使用する場合、不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部に対して50〜350重量部の範囲で添加さ
れる。好ましくは100〜300重量部、より好ましく
は150〜280重量部の範囲である。50重量部より
少ないと成形材料の粘度が低すぎて成形性が悪化し、3
50重量部を越えると、樹脂成分の分散性が不十分とな
って充填材に樹脂が行きわたらなくなったり、粘度が異
常に上昇して成形性が悪くなる。
【0015】また、水酸化アルミニウムとガラス粉末と
を両者混合して使用する場合の配合割合は、水酸化アル
ミニウム30〜95重量%、ガラス粉末5〜70重量%
が好ましい。また、他の充填材として、例えば、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム等を含有してもよい。
【0016】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、更に硬化剤として、10時間半減期温度が90℃〜1
20℃である脂肪族型パーオキシエステル系有機過酸化
物を含有する。脂肪族型パーオキシエステル系有機過酸
化物は、例えば、構造式(1)又は(2)で示される。
【0017】
【化1】
【化2】
【0018】ここに、脂肪族系化合物とは便宜上、アル
カン、アルケン,アルキン等の鎖式炭化水素化合物の他
に、たとえば、シクロアルカン、ビシクロアルカン等の
脂環式炭化水素化合物をも含むものとし、好ましくは炭
素数が1〜15の化合物が用いられる。
【0019】10時間半減期温度が90℃より低い硬化剤
を用いると、成形時間が長くなり、モノマーが残存しや
すいため、熱水による白化が生じやすい。逆に120℃
より高い硬化剤を用いた場合、通常、成形温度が高くな
り、成形時の黄変が激しくなる。
【0020】添加量は、不飽和ポリエステル樹脂100
重量部に対して、0.1〜5重量部である。好ましく
は、0.3〜3重量部であり、さらに好ましくは、0.
5〜2重量部である。0.1重量部より少ないと、硬化
が完了するまでに著しく時間がかかったり、残存モノマ
ーが多くなり、熱水下で白化が起こり易くなり、また、
5重量部より多いと、成形時の着色が著しくなる傾向が
ある。
【0021】10時間半減期温度が90℃〜120℃の範
囲にある脂肪族型パーオキシエステル系有機過酸化物の
具体例としては、ターシャリーブチルパーオキシアセテ
ート、ターシャリーブチルパーオキシラウレート、ター
シャリーブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、
ターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノ
カーボネート、ターシャリーヘキシルパーオキシイソプ
ロピルモノカーボネート、ターシャリーブチルパーオキ
シ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ジエチレン
グリコール−ビス(ターシャリーブチルパーオキシカー
ボネート)、等が挙げられる。
【0022】本発明不飽和ポリエステル樹脂組成物は、
上述の不飽和ポリエステル樹脂100重量部、水酸化ア
ルミニウム又はガラス粉末50〜350重量部及び、1
0時間半減期温度が90℃〜120℃である脂肪族型パ
ーオキシエステル系有機過酸化物0.1〜5重量部を含
有した組成物に、通常、更に安定剤、補強繊維、増粘
剤、離型剤、顔料、等を加え、バルク状あるいはシート
状に一体化し、ポリエチレンフィルム等の離型フィルム
で覆って、熟成して増粘し、半固体状にして、成形材料
とする。熟成は、通常、半日〜2日間、30〜50℃の
温度条件下に材料を置くことによりなされる。
【0023】安定剤としては、固体状のホスファイト系
抗酸化剤を添加すると、成形時の黄変低減に効果があ
る。固体状とは、23℃、常圧にて固体となる状態であ
り、好ましくは、融点50℃以上を示す固体状である。
液状のホスファイト系抗酸化剤を用いると、成形加工の
初期、あるいは貯蔵時に過酸化物に作用し、硬化反応を
遅延させ、成形時間を大きく遅らせたり、残存スチレン
量が多くなる場合がある。固体状であると、黄色着色し
やすい重合後期に有効に作用し、着色が低減されるもの
と推察される。
【0024】固体状のホスファイト系抗酸化剤は、不飽
和ポリエステル樹脂100重量部に対して、通常0.0
5〜2重量部の範囲、好ましくは、0.1〜1重量部の
範囲で添加される。0.05重量部より少ないと、着色
低減効果がなく、また、2重量部より多いと、硬化反応
を遅延させる。このような固体状のホスファイト系抗酸
化剤としては、例えば、トリス(2,4−ジターシャリ
ーブチルフェニル)フォスファイト、2,2−メチレン
ビス(4,6−ジ−tブチルフェニル)オクチルホスフ
ァイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(2,6−ジターシャリーブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビ
ス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト等が挙げられる。
【0025】補強繊維としては、ガラス繊維、炭素繊
維、石綿繊維、ホイスカー、有機合成繊維、天然繊維等
が使用され得る。長さは、通常、1mm〜80mmのものが
使用される。1mmより短いと補強効果が乏しく、80mm
より長いと、粘度が上昇して成形性が悪くなる。特に、
人造大理石用には、1〜20mmのもの、好ましくは、
1.2mm〜15mmのものが使用される。1mmより短いと
補強効果がなく、20mmより長いと成形品外観が損な
われる。一定長さのストランドをそのまま使用する場合
の他に、マット状にしたものも使用される。たとえばガ
ラス繊維の場合、ストランドを一定長さに切断したチョ
ップドストランド、チョップドストランドをバインダー
で接着しマット状にしたチョップドストランドマット等
が使用される。
【0026】また、補強繊維は、不飽和ポリエステル樹
脂成形材料全体に対して1〜40重量%の範囲で混合さ
れる。1重量%より少ないと補強効果がなく、40重量
%より多いと粘度が上昇して成形性が悪くなる。特に、
人造大理石用には1〜20重量%の範囲、好ましくは、
3〜15重量%の範囲で混合される。1重量%より少な
いと補強効果がなく、20重量%より多いと透明性が低
下する。
【0027】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、通常BMCと呼ばれるバルク状に形成されるが、こ
れはニーダー等の混合機で形成される。また、SMCと
呼ばれるシート状に形成しても良く、公知の機械を用い
て、形成される。離型剤としてはステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム等、増粘剤としては、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化
カルシウム等が使用される。
【0028】不飽和ポリエステル樹脂組成物は、通常、
110〜150℃に加熱された金型内に必要量投入さ
れ、40〜120kg/cm2の成形圧力で圧縮成形される
が、具体的成形温度は、用いる硬化剤の種類、量により
適宜決定される。
【0029】
【作用】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、不
飽和ポリエステル樹脂100重量部及び、水酸化アルミ
ニウム又はガラス粉末50〜350重量部に対し、10
時間半減期温度が90℃〜120℃である脂肪族型パー
オキシエステル系有機過酸化物が0.1〜5重量部含有
されてなるので、詳細な理由は不明であるが、加熱圧縮
成形すると、黄変の少ない成形品が比較的短時間で得ら
れ、また、残存スチレンが少ないことに起因すると推察
されるが、熱水浸漬時の黄変、白化が起こりにくい成形
品が得られる。
【0030】以下に本発明の実施例および比較例をあげ
て具体的に説明する。
【実施例】
(実施例1〜6)不飽和ポリエステル樹脂として、イソ
フタル酸、マレイン酸、プロピレングリコールを主成分
とする不飽和ポリエステルとスチレンとの混合物(スチ
レン含有量35%)100重量部に対して、離型剤(ス
テアリン酸亜鉛)3重量部、増粘剤(酸化マグネシウ
ム)1重量部を加え、さらに表1に示すガラス粉末(平
均粒径5μm)、水酸化アルミニウム(平均粒径8μ
m)、ガラス繊維(カット長3.5mm)及び硬化剤とし
て以下のA〜Cの何れかのものを用いて、これらををニ
ーダーで混合し、BMCを調製した。
【0031】硬化剤の種類及び添加量は次の通りとし
た。 A;ターシャリーブチルパーオキシアセテート(10時間半減期温度=103℃) 1.3重量部 B;ターシャリーブチルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート (10時間半減期温度=103℃) 1.2重量部 C;ターシャリーブチルパーオキシラウレート(10時間半減期温度=96℃) 1.4重量部
【0032】(実施例7〜10)新たに以下に示す固体
状のホスファイト系抗酸化剤又はを添加し、表1に
示す通りの配合で、実施例1と同様にしてBMCを調製
した。 トリス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)フ
ォスファイト:アデカ・アーガス化学社製、アデカスタ
ブ2112、融点183℃、白色粉末。 2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tブチルフェニ
ル)オクチルホスファイト:アデカ・アーガス化学社
製、アデカスタブHP-10 、融点148℃、白色粉末。
【0033】(比較例1〜5)硬化剤として以下のもの
を用い、表2に示す通りの配合とした以外は実施例1〜
6と同様にしてBMCを調製した。 D;1,1-ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)3,3,5-トリメチルシクロヘキサ ン(日本油脂社製、パーヘキサ3M、10時間半減期温度=90℃、脂肪族型パー オキシケタール系有機過酸化物) 0.84重量部 E;ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート(化薬アクゾ社製、カヤブチル B、10時間半減期温度=105℃、芳香族型パーオキシエステル系有機過酸 化物) 1重量部 F;ターシャリーブチルパーオキシ2-エチルヘキサノエート(化薬アクゾ社製、 カヤエステルO、10時間半減期温度=74℃、脂肪族型パーオキシエステル系 有機過酸化物) 1重量部
【0034】実施例1〜9及び比較例1〜5で得られた
BMCを用いて、300tプレス機及び平板(300mm ×
300mm ×厚み8mm )金型で成形圧力100 kgf /cm2 にて
成形した。加圧時間は10分とし、金型温度は、表1、
2に示す通りとした。
【0035】成形品の黄色度は、色差計(東京電色社
製、カラーアナライザーTC-1800 )にて測定し、CIE
によるL* 、a* 、b* 色空間におけるb* 値で表1、
2に示した。b* が小さいほど、黄変度合いが少ない。
また、熱水浸漬後の白化度は、80℃熱水に300時間
片面浸漬した後のL* 値と浸漬前のL* 値との差△L*
で表1、2に示した。△L* が小さいほど、白化度合い
が少ない。同様に、熱水浸漬後の黄変度は、80℃熱水
に300時間片面浸漬した後のb* 値の変化量△b*
示した。△b* が小さいほど、黄変度合いが少ない。比
較例1、2及び5の△b* は、白化度合いが激しい為測
定不能であった(尚、これらは成形品の曇り性改良の
為、低温で成形した)。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部及び、水酸化
アルミニウム又はガラス粉末50〜350重量部に対
し、10時間半減期温度が90℃〜120℃である脂肪
族型パーオキシエステル系有機過酸化物が0.1〜5重
量部含有されてなるので、詳細な理由は不明であるが、
加熱圧縮成形すると、黄変の少ない成形品が比較的短時
間で得られ、また、成形後は熱水に浸漬される環境下で
も黄変、白化が起こりにくい。この成形品は、高級感の
ある人造大理石として好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂100重量部、水
    酸化アルミニウム又はガラス粉末50〜350重量部及
    び、10時間半減期温度が90℃〜120℃である脂肪
    族型パーオキシエステル系有機過酸化物0.1〜5重量
    部を含有することを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂
    組成物。
JP22193694A 1993-09-17 1994-09-16 不飽和ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH07173378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22193694A JPH07173378A (ja) 1993-09-17 1994-09-16 不飽和ポリエステル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23172593 1993-09-17
JP5-231725 1993-09-17
JP22193694A JPH07173378A (ja) 1993-09-17 1994-09-16 不飽和ポリエステル樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07173378A true JPH07173378A (ja) 1995-07-11

Family

ID=26524585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22193694A Pending JPH07173378A (ja) 1993-09-17 1994-09-16 不飽和ポリエステル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07173378A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2738572A1 (fr) * 1995-09-11 1997-03-14 Manducher Sa Materiau thermodurcissable pour la realisation de pieces presentant un long parcours
JP2007146125A (ja) * 2005-11-02 2007-06-14 Nof Corp ラジカル重合型熱硬化性樹脂用硬化剤、それを含む成形材料及びその硬化方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2738572A1 (fr) * 1995-09-11 1997-03-14 Manducher Sa Materiau thermodurcissable pour la realisation de pieces presentant un long parcours
JP2007146125A (ja) * 2005-11-02 2007-06-14 Nof Corp ラジカル重合型熱硬化性樹脂用硬化剤、それを含む成形材料及びその硬化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5783635A (en) Unsaturated polyester resin composition
EP0796873A1 (en) (meth)acrylic syrup, process for preparing the same, and process for preparing molding material containing (meth)acrylic syrup
JPS603327B2 (ja) 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物
GB2051093A (en) Accelerated hardening of unsaturated polyester resins
JPH07173378A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP2859070B2 (ja) 浴槽成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH08134338A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP3765346B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物およびこれを含む成形材料、人工大理石
KR20010051002A (ko) 투명도가 높은 성형품을 얻을 수 있는 시트형 성형 재료및 그 성형품
JP2794802B2 (ja) 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物
US4278558A (en) Quick cure catalyst for polyester molding compositions
US3642673A (en) Non-cold-flowable unsaturated polyester resin composition
JP3004571B2 (ja) (メタ)アクリルシラップおよびその製造方法並びに(メタ)アクリルシラップを含む成形材料
JPS5838446B2 (ja) フホウワポリエステルケイヒカリコウカセイジユシセイケイブツノ セイゾウホウホウ
JPH0711117A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH0859974A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH0931314A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
US3503920A (en) Process for increasing viscosity of uncured alkyd copolymer resinous mixtures and product
JPH06345844A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH08120168A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPS5934725B2 (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH04198209A (ja) ジシクロペンタジエン変性不飽和ポリエステル組成物及びその使用
JP2840291B2 (ja) 液状の低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH08217967A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH11172092A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物