JPH07172920A - 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法 - Google Patents

硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07172920A
JPH07172920A JP5319559A JP31955993A JPH07172920A JP H07172920 A JPH07172920 A JP H07172920A JP 5319559 A JP5319559 A JP 5319559A JP 31955993 A JP31955993 A JP 31955993A JP H07172920 A JPH07172920 A JP H07172920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boride
composite material
ceramic composite
based ceramic
sic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5319559A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Ueda
尚郎 上田
Takeyoshi Takenouchi
武義 竹之内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP5319559A priority Critical patent/JPH07172920A/ja
Publication of JPH07172920A publication Critical patent/JPH07172920A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム合金との耐溶着性、高温特性に
優れ、かつ高強度、高靭性の硼化物系セラミックス複合
材料を提供する。 【構成】 平均粒径0.3μm〜5μmを有する元素周
期律表第4a族及び第6a族よりなる群から選ばれる1
元素の硼化物のマトリックスの結晶粒内又は粒界に、粒
子径500nm以下のSiCを3〜30体積%分散させ
た硼化物系セラミックス複合材料。硼化物とSiCとC
を混合して成形した後、真空又は不活性雰囲気中で、1
600℃以上の温度で焼結する。 【効果】 硼化物マトリックス中にナノサイズのSiC
微粒子が分散した特殊な組織構造を有するものであり、
破壊強度、破壊靭性等の機械的特性が著しく高い。アル
ミニウム合金の切削においては、超硬合金より優れた切
削特性を有し、ダイヤモンド焼結体よりも安価に提供さ
れる。アルミニウム缶製造用治具材料においても、超硬
合金より軽量で優れた耐久性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特殊な組織構造を有した
硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法に係
り、詳しくは、アルミニウム合金などの非鉄金属を切削
する工具用材料、アルミニウム缶製造治具用材料又は耐
摩耗部材として有用な高強度、高靭性の硼化物系セラミ
ックス複合材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】切削工具の最も大きな市場である自動車
関連産業では、環境問題が大きなテーマとなってきてい
る。その中で、軽量化による燃費の低減が最も有効な手
段と考えられ、エンジン部品等のアルミニウム化が急速
に進みつつある。それに伴って、アルミニウム切削の需
要も増加している。
【0003】アルミニウムなどの非鉄金属の切削におい
て、最も大きな課題は、切れ刃に生じる溶着である。ま
た、アルミニウム切削用工具の特性としては、刃先のシ
ャープさ、面粗度の良さ等が必要とされる。そのため、
鋼等の切削工具に対して広く採用されているCVDコー
ティングは、面粗度が上がらないことから、アルミニウ
ムなどの非鉄金属の加工用工具には採用されていない。
【0004】現在、アルミニウム加工分野で、一般的に
使用されている工具材料は、ダイヤモンド焼結体、IS
O規格のK10相当の超硬合金である。
【0005】また、アルミニウム缶製造用治具において
も、ごく一部でセラミックスやサーメットが使用されて
いるが、アルミニウム缶との溶着が問題になっている。
このため、現在、アルミニウム缶製造で一般的に使用さ
れている治具用材料は、超硬合金である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイヤモンド焼
結体製工具は、切削特性は良いが、値段が高いという欠
点がある。一方、超硬合金製工具は、切削抵抗を少なく
し、溶着を防止するために、鋭利な刃先形状にしている
が、切削寿命が短いという欠点がある。
【0007】最近では、アルミニウム合金の中でも、よ
り削り難い高Si含有率のアルミニウム合金が多く用い
られる傾向にある。このため、このような難削性のアル
ミニウム合金に対しても、耐摩耗性、耐久性、耐溶着性
に優れ、切削特性に優れた安価な工具用材料の開発が望
まれている。
【0008】また、アルミニウム缶製造用治具において
は、現在、主に超硬合金が使用されているが、製造効率
の向上のために、治具の軽量化と長寿命化が可能な治具
用材料の開発が望まれている。
【0009】本発明は上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、アルミニウム合金との耐溶着性、高温特
性に優れ、かつ高強度、高靭性の硼化物系セラミックス
複合材料及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の硼化物系セラ
ミックス複合材料は、粒子径0.3〜5μmの結晶粒子
を有する元素周期律表第4a族及び第6a族よりなる群
から選ばれる1元素の硼化物をマトリックスとし、その
結晶粒内又は粒界に、平均粒径500nm以下の炭化珪
素微粒子を3〜30体積%分散させたことを特徴とす
る。
【0011】請求項2の硼化物系セラミックス複合材料
は、請求項1に記載のセラミックス複合材料において、
更に0.3〜3重量%の炭素を分散させたことを特徴と
する。
【0012】請求項3の硼化物系セラミックス複合材料
は、請求項1に記載のセラミックス複合材料において、
炭素をCVDコートした元素周期律表第4a族及び第6
a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物をマトリッ
クスとし、炭素の含有割合が0.3〜3重量%であるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項4の硼化物系セラミックス複合材料
の製造方法は、請求項1に記載のセラミックス複合材料
を製造する方法であって、元素周期律表第4a族及び第
6a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物と炭化珪
素とを混合して成形した後、真空又は不活性雰囲気中で
1600℃以上の温度で焼結することを特徴とする。
【0014】請求項5の硼化物系セラミックス複合材料
の製造方法は、請求項2に記載のセラミックス複合材料
を製造する方法であって、元素周期律表第4a族及び第
6a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物と炭化珪
素と炭素とを混合して成形した後、真空又は不活性雰囲
気中で1600℃以上の温度で焼結することを特徴とす
る。
【0015】請求項6の硼化物系セラミックス複合材料
の製造方法は、請求項3に記載のセラミックス材料を製
造する方法であって、元素周期律表第4a族及び第6a
族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物に炭素をCV
Dコートした後、該硼化物と炭化珪素とを混合して成形
し、次いで、真空又は不活性雰囲気中で1600℃以上
の温度で焼結することを特徴とする。
【0016】なお、本発明において、炭化珪素(Si
C)微粒子の分散割合は、マトリックスとSiC分散粒
子との合計に対する体積%であり、また、炭素(C)の
含有割合(重量%)は、マトリックスと該SiC分散粒
子との合計に対する重量%である。
【0017】以下に本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明の硼化物系セラミックス複合材料
は、結晶粒径0.3〜5μm、好ましくは1μm以下
の、元素周期律表第4a族及び第6a族よりなる群から
選ばれる1元素の硼化物、即ち、硼化チタン(TiB
2 ),硼化ジルコニウム(ZrB2),硼化ハフニウム
(HfB2 ),硼化タングステン(WB,W25 ),
硼化モリブデン(MoB),硼化クロム(CrB)をマ
トリックスとし、このマトリックスの結晶粒内又は粒界
に、平均粒径が500nm以下のSiCの微粒子が3〜
30体積%均一に分散してなる構造のセラミックス複合
材料である。
【0019】本発明において、SiC微粒子の平均粒径
を500nm以下とする理由は、マトリックスの結晶粒
内に取り込まれ易いこと、そして、マトリックス中で材
料欠陥となるほどのマイクロクラックが発生しない範囲
であること等による。特に、SiC分散粒子の平均粒径
は、50〜300nmとするのが好ましい。
【0020】また、SiC分散粒子の含有割合を3〜3
0体積%とする理由は、焼結時におけるマトリックス粒
子の寸法、形状の制御に効果があり、複合セラミックス
焼結体の組織を均質化して、破壊強度、破壊靭性、硬度
及び高温特性を高める効果が十分に得られるためであ
る。
【0021】なお、マトリックスである元素周期律表第
4a族及び第6a族よりなる群から選ばれる元素の硼化
物の結晶粒径を0.3〜5μmにする理由は、得られる
材料の特性が高くなるためであり、好ましくはこの結晶
粒径は1μm以下である。
【0022】本発明の硼化物系セラミックス複合材料に
おいては、更に、0.3〜3重量%の炭素を分散させる
ことにより、強度等の機械的特性の向上を図ることがで
きる。この炭素の割合は、0.3重量%未満では炭素を
分散させたことによる改善効果が十分に得られず、3重
量%を超えるとかえって焼結性が悪くなり、強度等を低
下させることとなることから、0.3〜3重量%とする
のが好ましい。
【0023】この炭素は、マトリックスを構成する硼化
物粉末にCVDコートすることにより複合させることも
でき、この場合には、炭素の均一分散性が高まり、より
一層優れた改善効果が得られる。
【0024】本発明の硼化物系セラミックス複合材料
は、本発明の方法に従って、好ましくは次のようにして
製造される。
【0025】即ち、まず、平均粒径3μm以下、好まし
くは1μm以下の元素周期律表第4a族及び第6a族よ
りなる群から選ばれる1元素の硼化物粉末、或いは、こ
の硼化物粉末に炭素をCVDコートしたものと、平均粒
径500nm以下、好ましくは50〜300nmのSi
C粉末、更に必要に応じて平均粒径0.01〜1.0μ
mのC粉末を所定割合で混合して、所定形状に成形す
る。得られた成形体は、焼結温度1600℃以上、好ま
しくは1700〜1800℃で焼結する。この焼結温度
が、1600℃未満であると緻密化が不足し、十分に緻
密で高特性の焼結体が得られない。
【0026】焼結は、不活性雰囲気で常圧焼結、常圧焼
結+HIP(熱間等方圧プレス)処理、或いは、ホット
プレス焼結にて行なうのが好ましい。HIPを採用する
場合、ガス圧は、広範囲に用いられるが、特に1000
〜2000kg/cm2 が好ましい。
【0027】
【作用】本発明者等は、後述するように、アルミニウム
合金に対する耐溶着性に着目したセラミックス材種のス
クリーニングを実施した。その結果、元素周期律表第4
a族及び第6a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化
物、炭化珪素、炭化硼素が耐溶着性に優れていることを
見出した。
【0028】しかしながら、これらの単相材料では、工
具や治具などの構造用材料として必要な特性は不十分で
あった。そこで、元素周期律表第4a族及び第6a族よ
りなる群から選ばれる1元素の硼化物(以下、硼化物と
略記)の結晶粒内又は粒界に分散したSiC微粒子に、
以下のような役割を与えることにより、アルミニウム合
金切削工具用材料又はアルミニウム缶製造用治具材料な
どとしての問題点を克服した。
【0029】即ち、本発明に係わる硼化物系セラミック
ス複合材料において、硼化物の結晶粒内ないし粒界に分
散したSiC分散粒子の役割は、次の通りである。
【0030】 マトリックスである硼化物の結晶粒内
又は粒界にSiCを分散させることで、硼化物と分散粒
子の熱膨張係数の差により、マトリックスには引張応
力、分散粒子には圧縮応力が発生し、分散粒子と周囲の
マトリックスに局部的な応力場が形成される。この応力
場により、クラックは、分散粒子の方向に誘導されて、
粒内破壊を生じ、進展するクラックを偏向させる。ま
た、硼化物の結晶粒子の内部で、SiC微粒子にピンニ
ングされた転位によって、結晶粒子が細分化された組織
になっている。このようにSiC分散粒子の添加により
発生した応力場による粒内破壊への誘導及び分散粒子の
粒界、粒内でのマトリックスの拡散制御による組織の微
細化によって、破壊強度を改善することができる。
【0031】 上記応力場によって、高温での硼化物
の強度低下の大きな原因である硼化物結晶粒界のすべり
が抑制されるために、高温強度が改善される。更に、分
散したSiC微粒子は、高温における硼化物の転位移動
を阻害することにより、キャビテーションを抑制し、硼
化物自身の高温変形も抑制される。また、破壊靭性につ
いても、SiC分散粒子の周りに生じた応力場がクラッ
クを誘導し、クラック進展の経路を偏向することにより
改善される。
【0032】なお、炭素の役割は、酸化不純物の還元除
去と、SiCの添加により可能となった材料組織の制御
性をより高め、更に組織を微細均質化することにより、
機械的特性をより一層改善することにある。
【0033】
【実施例】以下に本発明をなすに至った実験例並びに実
施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
【0034】実験例1 アルミニウム合金を切削する工具用材料、アルミ缶製造
治具用材料などのアルミニウムに対する耐食性に優れた
セラミックス材料は、アルミニウムとの濡れの良否から
は判断できない。そこで、アルミニウム合金に対する耐
溶着性に着目したセラミックス材種のスクリーニングを
実施した。表1の各セラミックス材種で切削チップ(形
状:SPGN120308、ホーニングなし)を試作
し、下記切削条件でアルミニウム合金を切削した。切削
は1分間切削して、溶着が生じない場合は、更に1分間
の切削を繰り返した。比較のために、ダイヤモンド焼結
体、超硬合金、サーメットを用いて同様に切削を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0035】切削条件(乾式による連続切削) 被削材 :Al−11%Si合金(A4032) 切削速度 :400m/min. 切込み深さ:1mm 送り量 :0.1mm/rev. 表1から明らかなように、アルミニウム合金との耐溶着
性に優れたセラミックス材種は、TiB2 、ZrB2
HfB2 、W25 、WB、SiC、B4 Cである。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜30,比較例1〜11 実験例1で得られた結果を基に、硼化物にSiCを分散
し、複合化することによりアルミニウム合金切削工具用
材料としての特性を改善した。以下に、本発明の硼化物
系セラミックス複合材料及び比較材料の製造方法、得ら
れた材料の機械的特性及び切削試験の結果を説明する。
【0038】なお、硼化物には、TiB2 (出光石油化
学社製,平均粒径0.8μm)、ZrB2 (日本新金属
社製,平均粒径1.5μm)、HfB2 (日本新金属社
製,平均粒径2μm)、CrB2 (日本新金属社製,平
均粒径2μm)、MoB2 (日本新金属社製,平均粒径
1.5μm)、WB(日本新金属社製,平均粒径1.5
μm)を用い、SiCには、イビデン社製「ベーターラ
ンダムウルトラファイン」(平均粒径0.3μm)を用
いた。また、炭素としては三菱化成社製カーボンブラッ
ク(平均粒径30nm)を用いた。
【0039】硼化物を、分散媒としてエタノールを用い
て撹拌ミルで湿式粉砕し、その後、SiC、炭素を表
2,3に記載の配合割合で添加し、撹拌ミルで1時間湿
式混合した。この混合スラリーをスプレードライヤーで
乾燥造粒して原料粉末とした。なお、一部のものにおい
ては、硼化物に、炭素をCVDコートすることにより、
炭素を配合した。
【0040】この原料粉末を黒鉛ダイス(内径φ60m
mあるいは13.5×13.5mm)に充填し、ホット
プレス装置(富士電波工業社製)で焼結した。焼結条件
は、焼結温度1700℃まで昇温させた後、1時間保持
するものとした。また、プレス圧は30MPaとし、真
空中で行なった。得られた各種の焼結体は、切り出し、
研削・研摩加工して、JIS R1601に準じた3×
4×40mmの3点曲げ試験片の大きさとし、破壊強
度、破壊靭性を調べ、結果を表2,3に示した。
【0041】なお、曲げ強度は、3点曲げ試験法によ
り、荷重速度0.5mm/min.、スパン長さ30m
mにて測定した。破壊靭性は、5kg重、保持時間10
秒で、IF法により測定した。
【0042】表2,3から明らかなように、硼化物に対
するSiC添加量30体積%までは、破壊強度、破壊靭
性は大幅に改善される。これらの材料の組織は、微細で
均質になっており、また、SiCのナノ分散の効果が発
現できている。一方、SiC添加量が30体積%を超え
ると材料の組織制御が困難で、材料の特性は僅かしか向
上しない。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】また、上記で得られた13.5×13.5
mmの各焼結体を、切削チップ(形状:SPGN120
308、ホーニングなし)に加工して、アルミニウム合
金(A4032)の切削を行なった。切削条件及び切削
方法は、前記の実験例1と同様とした。その結果を表4
に示した。なお、比較例10,11として市販品のダイ
ヤモンド焼結体及び超硬合金についても同様に切削試験
を行なって、結果を表4に併記した。
【0046】表4から明らかなように、硼化物に対する
SiC添加量30体積%までの材料では、20分間切削
しても、刃先にアルミニウム合金の溶着は生じなかっ
た。一方、SiC添加量が30体積%を超えた材料で
は、材料の機械的特性が低いために、切削途中より刃先
に著しい摩耗やチッピングが生じ、アルミニウム合金と
の溶着を引き起こした。
【0047】
【表4】
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の硼化物系セ
ラミックス複合材料は、硼化物マトリックス中にナノサ
イズのSiC微粒子が分散した特殊な組織構造を有する
ものであり、破壊強度、破壊靭性等の機械的特性が著し
く高い。このような本発明の硼化物系セラミックス複合
材料は、特に刃先との溶着を引き起こし易いアルミニウ
ム合金の切削においては、超硬合金より優れた切削特性
を有し、かつ、ダイヤモンド焼結体よりも安価に提供さ
れる。また、アルミニウム缶製造用治具材料において
も、超硬合金より軽量で優れた耐久性を示す。
【0049】請求項2,3の硼化物系セラミックス複合
材料では、炭素の不純物除去及び組織の微細・均質化作
用により、より一層機械的特性が改善される。
【0050】請求項4〜6の硼化物系セラミックス複合
材料の製造方法によれば、このような本発明の硼化物系
セラミックス複合材料を容易かつ効率的に製造すること
ができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径0.3〜5μmの結晶粒子を有す
    る元素周期律表第4a族及び第6a族よりなる群から選
    ばれる1元素の硼化物をマトリックスとし、その結晶粒
    内又は粒界に、平均粒径500nm以下の炭化珪素微粒
    子を3〜30体積%分散させたことを特徴とする硼化物
    系セラミックス複合材料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセラミックス複合材料
    において、更に0.3〜3重量%の炭素を分散させたこ
    とを特徴とする硼化物系セラミックス複合材料。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のセラミックス複合材料
    において、炭素をCVDコートした、元素周期律表第4
    a族及び第6a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化
    物をマトリックスとし、炭素の含有割合が0.3〜3重
    量%であることを特徴とする硼化物系セラミックス複合
    材料。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のセラミックス複合材料
    を製造する方法であって、元素周期律表第4a族及び第
    6a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物と炭化珪
    素とを混合して成形した後、真空又は不活性雰囲気中で
    1600℃以上の温度で焼結することを特徴とする硼化
    物系セラミックス複合材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のセラミックス複合材料
    を製造する方法であって、元素周期律表第4a族及び第
    6a族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物と炭化珪
    素と炭素とを混合して成形した後、真空又は不活性雰囲
    気中で1600℃以上の温度で焼結することを特徴とす
    る硼化物系セラミックス複合材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のセラミックス材料を製
    造する方法であって、元素周期律表第4a族及び第6a
    族よりなる群から選ばれる1元素の硼化物に炭素をCV
    Dコートした後、該硼化物と炭化珪素とを混合して成形
    し、次いで、真空又は不活性雰囲気中で1600℃以上
    の温度で焼結することを特徴とする硼化物系セラミック
    ス複合材料の製造方法。
JP5319559A 1993-12-20 1993-12-20 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法 Withdrawn JPH07172920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319559A JPH07172920A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319559A JPH07172920A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07172920A true JPH07172920A (ja) 1995-07-11

Family

ID=18111619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5319559A Withdrawn JPH07172920A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07172920A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055825A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Materiau resistant a la chaleur et element structurel chaud destines a une navette spatiale, navette spatiale et procede de production du materiau resistant a la chaleur destine a la navette spatiale

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055825A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Materiau resistant a la chaleur et element structurel chaud destines a une navette spatiale, navette spatiale et procede de production du materiau resistant a la chaleur destine a la navette spatiale

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960016067B1 (ko) 절삭 공구용 알루미나-티타늄 카바이드-실리콘 카바이드 조성물
JP2523452B2 (ja) 高強度立方晶窒化ホウ素焼結体
JPH08310867A (ja) 硼化物セラミックスの製造方法
JPH0816028B2 (ja) 高靱性を有するセラミック焼結体及びセラミック工具と焼結体の製造方法
JP2004026555A (ja) 立方晶窒化ホウ素含有焼結体およびその製造方法
JPH07172920A (ja) 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH0812438A (ja) 硼化物セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH07223862A (ja) 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH0881270A (ja) 立方晶窒化ホウ素含有セラミックス焼結体および切削工具
JPH07109174A (ja) 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH0812439A (ja) 硼化物系セラミックス材料及びその製造方法
JPH0789765A (ja) 切削工具用セラミックス材料及びその製造方法
JPH08333648A (ja) 硼化物セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH07277828A (ja) 硼化物系セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH08109068A (ja) 硼化物セラミックス材料及びその製造方法
JP4140930B2 (ja) 粒内分散強化wc含有超硬合金およびその製法
JPH0849037A (ja) 工具用焼結体及びその製造方法
JP2001049378A (ja) 耐摩耗性超硬合金焼結体及びその製造方法
JP4050858B2 (ja) バーマッシャーロール
JP2010207955A (ja) 高速切削加工ですぐれた耐欠損性を発揮する超硬合金製切削インサート
JPH09100165A (ja) 硼化物セラミックス及びその製造方法
JPH06666B2 (ja) 精密加工性に優れたセラミックス材料
JPH07195206A (ja) 工具用焼結体及びその製造方法
JPH07188827A (ja) 工具用焼結体及びその製造方法
JPH08253836A (ja) すぐれた靭性を有する耐摩耗性炭化タングステン基超硬合金

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306