JPH07172914A - 圧電体の製造方法 - Google Patents
圧電体の製造方法Info
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- JPH07172914A JPH07172914A JP32281393A JP32281393A JPH07172914A JP H07172914 A JPH07172914 A JP H07172914A JP 32281393 A JP32281393 A JP 32281393A JP 32281393 A JP32281393 A JP 32281393A JP H07172914 A JPH07172914 A JP H07172914A
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Landscapes
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧電体の特性劣化を抑制して安定性を持たせ
る。 【構成】 Pb(Zr0.52,Ti0.48)O3 にSr,N
bを添加した組成を有するPZTセラミックスを準備
し、そのPZTセラミックスの自発分極を電界印加によ
り一定方向に揃える分極処理での90度スイッチングに
よる応力をエージング処理で除去し、PZTセラミック
スを180度スイッチングのみの状態にする。このエー
ジング処理方法としては、例えば、200〜250℃で
熱エージングを行う場合や、−40℃から130℃への
変化と130℃から−40℃への変化をほぼ50サイク
ル繰り返し行う場合や、50MPaの圧縮応力をほぼ1
00回繰り返し印加する場合などがある。これらにより
製造された圧電体を評価するために耐久試験を行った場
合、耐久試験の前後で特性劣化が生じない。
る。 【構成】 Pb(Zr0.52,Ti0.48)O3 にSr,N
bを添加した組成を有するPZTセラミックスを準備
し、そのPZTセラミックスの自発分極を電界印加によ
り一定方向に揃える分極処理での90度スイッチングに
よる応力をエージング処理で除去し、PZTセラミック
スを180度スイッチングのみの状態にする。このエー
ジング処理方法としては、例えば、200〜250℃で
熱エージングを行う場合や、−40℃から130℃への
変化と130℃から−40℃への変化をほぼ50サイク
ル繰り返し行う場合や、50MPaの圧縮応力をほぼ1
00回繰り返し印加する場合などがある。これらにより
製造された圧電体を評価するために耐久試験を行った場
合、耐久試験の前後で特性劣化が生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばエンジンのシリ
ンダブロックに取り付けられてその振動を検知するノッ
クセンサに利用される圧電体を製造する方法に関するも
のである。
ンダブロックに取り付けられてその振動を検知するノッ
クセンサに利用される圧電体を製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧電体においては、分極後に外
部から熱や圧力等のエネルギーを加えると、最初はこの
影響を強く受け、急速に劣化するが、徐々に劣化速度が
低下して安定化する。
部から熱や圧力等のエネルギーを加えると、最初はこの
影響を強く受け、急速に劣化するが、徐々に劣化速度が
低下して安定化する。
【0003】そこで、特開昭62−100618号公報
に示す圧電体においては、実際の使用に先立って、予
め、その使用条件よりも高い温度と圧力を所定時間加え
てエージング処理を施し、強制的に劣化させることによ
り、使用時の出力低下量を減少させて経時変化速度を低
下させている。
に示す圧電体においては、実際の使用に先立って、予
め、その使用条件よりも高い温度と圧力を所定時間加え
てエージング処理を施し、強制的に劣化させることによ
り、使用時の出力低下量を減少させて経時変化速度を低
下させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ノックセンサ
の使用温度は100〜130℃以下である。そこで、前
記公報にかかる発明の効果を確認するために、この使用
温度よりも高い150℃で圧電体を熱エージングして耐
久試験を行うと、図5に示すように、その耐久試験の前
後で圧電体の特性劣化が生じた。その劣化は次のような
理由により生じたものと考えられる。
の使用温度は100〜130℃以下である。そこで、前
記公報にかかる発明の効果を確認するために、この使用
温度よりも高い150℃で圧電体を熱エージングして耐
久試験を行うと、図5に示すように、その耐久試験の前
後で圧電体の特性劣化が生じた。その劣化は次のような
理由により生じたものと考えられる。
【0005】PZT材料は強誘電体に属し、電荷の重心
がずれて電気的に極性を有する自発分極を持つ。これに
電界を印加すると、各電荷が引っ張られて結晶格子が歪
み、変位が生じる。PZTセラミックスはこのような結
晶からなる焼結粒子の集合体であり、この焼結粒子も自
発分極が一定の方向を取っている結晶の集合である幾つ
かのドメインからなる。このようなドメインにおける自
発分極の向きが隣接するドメインの自発分極方向に対し
て直交する場合を90度ドメイン、反並行の場合を18
0度ドメインという。焼結後の状態では、いろいろな自
発分極方向を持ち、そのままでは電界を印加しても、各
ドメインの歪みが相殺されて全体としての歪みは観測さ
れない。そこで、ドメインの方向を変えるスイッチング
により、各ドメインの自発分極方向を一定に揃える分極
処理を行うと、PZTセラミックスは変位を生じるよう
になる。このようなドメインの向きはPZT材料の特性
に対して重要である。180度スイッチングでは、正イ
オンの動きが直線的であり、内部歪を発生せず安定な状
態にある。一方、90度スイッチングでは、内部歪を発
生して不安定な状態にある。
がずれて電気的に極性を有する自発分極を持つ。これに
電界を印加すると、各電荷が引っ張られて結晶格子が歪
み、変位が生じる。PZTセラミックスはこのような結
晶からなる焼結粒子の集合体であり、この焼結粒子も自
発分極が一定の方向を取っている結晶の集合である幾つ
かのドメインからなる。このようなドメインにおける自
発分極の向きが隣接するドメインの自発分極方向に対し
て直交する場合を90度ドメイン、反並行の場合を18
0度ドメインという。焼結後の状態では、いろいろな自
発分極方向を持ち、そのままでは電界を印加しても、各
ドメインの歪みが相殺されて全体としての歪みは観測さ
れない。そこで、ドメインの方向を変えるスイッチング
により、各ドメインの自発分極方向を一定に揃える分極
処理を行うと、PZTセラミックスは変位を生じるよう
になる。このようなドメインの向きはPZT材料の特性
に対して重要である。180度スイッチングでは、正イ
オンの動きが直線的であり、内部歪を発生せず安定な状
態にある。一方、90度スイッチングでは、内部歪を発
生して不安定な状態にある。
【0006】図5に示した150℃エージングでは、9
0度スイッチングによる応力緩和(特性劣化)が不十分
であると考えられる。しかも、ノックセンサ使用時にさ
らに生じる熱衝撃や振動により、応力緩和が進む。
0度スイッチングによる応力緩和(特性劣化)が不十分
であると考えられる。しかも、ノックセンサ使用時にさ
らに生じる熱衝撃や振動により、応力緩和が進む。
【0007】本発明は圧電体の特性劣化を抑制して安定
性を持たせることを目的としている。
性を持たせることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる圧電体の
製造方法においては、Pb(Zr0.52,Ti0.48)O 3
にSr,Nbを添加した組成を有するPZTセラミック
スを準備し、そのPZTセラミックスの自発分極を電界
印加により一定方向に揃える分極処理での90度スイッ
チングによる応力をエージング処理で除去し、PZTセ
ラミックスを180度スイッチングのみの状態にする。
このエージング処理方法としては、例えば、200〜2
50℃で熱エージングを行う場合や、−40℃から13
0℃への変化と130℃から−40℃への変化をほぼ5
0サイクル繰り返し行う場合や、50MPaの圧縮応力
をほぼ100回繰り返し印加する場合などがある。
製造方法においては、Pb(Zr0.52,Ti0.48)O 3
にSr,Nbを添加した組成を有するPZTセラミック
スを準備し、そのPZTセラミックスの自発分極を電界
印加により一定方向に揃える分極処理での90度スイッ
チングによる応力をエージング処理で除去し、PZTセ
ラミックスを180度スイッチングのみの状態にする。
このエージング処理方法としては、例えば、200〜2
50℃で熱エージングを行う場合や、−40℃から13
0℃への変化と130℃から−40℃への変化をほぼ5
0サイクル繰り返し行う場合や、50MPaの圧縮応力
をほぼ100回繰り返し印加する場合などがある。
【0009】
【作用】これらにより製造された圧電体を評価するため
に耐久試験を行った場合、耐久試験の前後で特性劣化が
生じない。
に耐久試験を行った場合、耐久試験の前後で特性劣化が
生じない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図4にノックセンサ1の一例を示し、2は圧電
体、3は振動板、4はシール材、5はターミナルであ
る。
明する。図4にノックセンサ1の一例を示し、2は圧電
体、3は振動板、4はシール材、5はターミナルであ
る。
【0011】この圧電体2の製造工程の概略を図1に示
す。原料としては、PbO(酸化鉛)、ZrO2 (ジル
コニア)、TiO2 (チタニア)、Nb2 O5 (酸化ニ
オブ)、SrCO3 (炭酸ストロンチウム)を利用し、
これらを混合する。
す。原料としては、PbO(酸化鉛)、ZrO2 (ジル
コニア)、TiO2 (チタニア)、Nb2 O5 (酸化ニ
オブ)、SrCO3 (炭酸ストロンチウム)を利用し、
これらを混合する。
【0012】次に、この混合原料を仮焼きしてPZTを
化し、その後に成形、焼成、加工を経てPZTセラミッ
クスになる。このPZTセラミックスの組成は、Pd
(Zr 0.52,Ti0.48)O3 、即ち所定量のジルコニウ
ムとチタンとを含む三酸化鉛にSr(ストロンチウム)
及びNb(ニオブ)等を微量添加したものとなる。
化し、その後に成形、焼成、加工を経てPZTセラミッ
クスになる。このPZTセラミックスの組成は、Pd
(Zr 0.52,Ti0.48)O3 、即ち所定量のジルコニウ
ムとチタンとを含む三酸化鉛にSr(ストロンチウム)
及びNb(ニオブ)等を微量添加したものとなる。
【0013】図2にこのPZTセラミックスの熱エージ
ングによる特性変化を示す。これによれば、200℃ま
で特性が徐々に低下し、200〜250℃では一定とな
り、250〜300℃では急激に低下する。この変化を
スイッチングによる応力緩和と関連付けると、200℃
まで90度スイッチングによる応力緩和が起こり、20
0℃では90度スイッチングによる応力緩和が殆ど完了
し、さらに250℃以上では180度スイッチングした
ものも熱により応力緩和される。従って、PZTセラミ
ックスでは、200〜250℃で熱エージングすると、
90度スイッチングによる応力を緩和することができ
る。
ングによる特性変化を示す。これによれば、200℃ま
で特性が徐々に低下し、200〜250℃では一定とな
り、250〜300℃では急激に低下する。この変化を
スイッチングによる応力緩和と関連付けると、200℃
まで90度スイッチングによる応力緩和が起こり、20
0℃では90度スイッチングによる応力緩和が殆ど完了
し、さらに250℃以上では180度スイッチングした
ものも熱により応力緩和される。従って、PZTセラミ
ックスでは、200〜250℃で熱エージングすると、
90度スイッチングによる応力を緩和することができ
る。
【0014】この点を踏まえて、図1に示すように、P
ZTセラミックスに電極の印刷及び焼付を行った後に、
所定の工程条件のもと、PZTセラミックスの自発分極
を電界印加により一定方向に揃える分極処理を行う。そ
して、250℃等の工程条件のもとで熱エージングを行
い、180度スイッチングのみの状態にする。それを評
価するために耐久試験を行うと、図3(a)に示す特性
変化が得られた。これから分かるように、耐久試験の前
後で特性劣化が生じていない。従って、使用する上で特
性の安定した圧電体2を得ることができる。
ZTセラミックスに電極の印刷及び焼付を行った後に、
所定の工程条件のもと、PZTセラミックスの自発分極
を電界印加により一定方向に揃える分極処理を行う。そ
して、250℃等の工程条件のもとで熱エージングを行
い、180度スイッチングのみの状態にする。それを評
価するために耐久試験を行うと、図3(a)に示す特性
変化が得られた。これから分かるように、耐久試験の前
後で特性劣化が生じていない。従って、使用する上で特
性の安定した圧電体2を得ることができる。
【0015】以上が熱エージングによる応力緩和につい
て述べたが、他の実施例として下記の応力緩和方法を採
用してもよい。冷熱サイクルによる応力緩和では、前述
した場合と同様な組成のPZTセラミックスを図1に示
す場合と同様にして分極処理し、その後に、−40℃か
ら130℃への変化と130℃から−140℃への変化
とをそれぞれ2分以内で50サイクル行った。その冷熱
サイクル品の耐久試験前後の特性を図3(b)に示す。
この場合もやはり特性劣化は生じていない。
て述べたが、他の実施例として下記の応力緩和方法を採
用してもよい。冷熱サイクルによる応力緩和では、前述
した場合と同様な組成のPZTセラミックスを図1に示
す場合と同様にして分極処理し、その後に、−40℃か
ら130℃への変化と130℃から−140℃への変化
とをそれぞれ2分以内で50サイクル行った。その冷熱
サイクル品の耐久試験前後の特性を図3(b)に示す。
この場合もやはり特性劣化は生じていない。
【0016】繰返し圧縮応力印加による応力緩和では、
同様な分極後に、50MPa(パスカル)の圧縮応力を
100回繰り返し印加した。その場合の特性を図3
(c)に示したが、やはり特性劣化は見られない。
同様な分極後に、50MPa(パスカル)の圧縮応力を
100回繰り返し印加した。その場合の特性を図3
(c)に示したが、やはり特性劣化は見られない。
【0017】詳述しないが、その他の応力緩和方法とし
ては、圧力を所定時間印加するものや、交流電界を印加
するものなどがある。いずれの製造方法によっても、P
ZTセラミックスの自発分極を電界印加により一定方向
に揃える分極処理において生じる90度スイッチングに
よる応力をエージング処理を行なって除去し、180度
スイッチングのみの状態にすることができる。
ては、圧力を所定時間印加するものや、交流電界を印加
するものなどがある。いずれの製造方法によっても、P
ZTセラミックスの自発分極を電界印加により一定方向
に揃える分極処理において生じる90度スイッチングに
よる応力をエージング処理を行なって除去し、180度
スイッチングのみの状態にすることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、圧電体の特性劣化を抑
制して安定化することができる。
制して安定化することができる。
【図1】本実施例にかかるノックセンサの圧電体を製造
する工程図である。
する工程図である。
【図2】図1で示した特定のPZTセラミックスを熱エ
ージングした場合の特性変化図である。
ージングした場合の特性変化図である。
【図3】本実施例にかかる各種応力緩和方法により得ら
れたPZTセラミックスを耐久試験した場合の特性変化
図である。
れたPZTセラミックスを耐久試験した場合の特性変化
図である。
【図4】本実施例にかかるノックセンサを示す断面図で
ある。
ある。
【図5】150℃エージングした特定のPZTセラミッ
クスを耐久試験した場合の特性変化図である。
クスを耐久試験した場合の特性変化図である。
1…ノックセンサ、2…圧電体。
Claims (4)
- 【請求項1】 Pb(Zr0.52,Ti0.48)O3 にS
r,Nbを添加したPZTセラミックスの自発分極を電
界印加により一定方向に揃える分極処理での90度スイ
ッチングによる応力をエージング処理で除去し、180
度スイッチングのみの状態にすることを特徴とする圧電
体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエージング処理は、2
00〜250℃で熱エージングを行うものであることを
特徴とする圧電体の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のエージング処理は、−
40℃から130℃への変化と130℃から−40℃へ
の変化とをほぼ50サイクル繰り返し行うものであるこ
とを特徴とする圧電体の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載のエージング処理は、5
0MPaの圧縮応力をほぼ100回繰り返し印加するも
のであることを特徴とする圧電体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32281393A JPH07172914A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 圧電体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32281393A JPH07172914A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 圧電体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172914A true JPH07172914A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18147906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32281393A Pending JPH07172914A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 圧電体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07172914A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6403012B1 (en) | 1998-12-16 | 2002-06-11 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method of polarization-treating piezoelectric material |
JP2013144638A (ja) * | 2008-07-28 | 2013-07-25 | Ngk Insulators Ltd | 圧電/電歪セラミックス焼結体 |
CN107884060A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-04-06 | 中国人民解放军国防科技大学 | 一种光纤分布式传感探测方法及装置 |
JP2018072024A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | 株式会社リコー | センサ及び把持装置及びロボット及びセンサ初期化方法 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32281393A patent/JPH07172914A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6403012B1 (en) | 1998-12-16 | 2002-06-11 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method of polarization-treating piezoelectric material |
JP2013144638A (ja) * | 2008-07-28 | 2013-07-25 | Ngk Insulators Ltd | 圧電/電歪セラミックス焼結体 |
JP2018072024A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | 株式会社リコー | センサ及び把持装置及びロボット及びセンサ初期化方法 |
CN107884060A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-04-06 | 中国人民解放军国防科技大学 | 一种光纤分布式传感探测方法及装置 |
CN107884060B (zh) * | 2017-10-27 | 2020-10-30 | 中国人民解放军国防科技大学 | 一种光纤分布式传感探测方法及装置 |
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