JPH0717276A - トラクタの前輪駆動装置 - Google Patents

トラクタの前輪駆動装置

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Publication number
JPH0717276A
JPH0717276A JP16708193A JP16708193A JPH0717276A JP H0717276 A JPH0717276 A JP H0717276A JP 16708193 A JP16708193 A JP 16708193A JP 16708193 A JP16708193 A JP 16708193A JP H0717276 A JPH0717276 A JP H0717276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle case
front wheel
oil
differential device
tractor
Prior art date
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Pending
Application number
JP16708193A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Takemura
俊彦 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH0717276A publication Critical patent/JPH0717276A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前車軸ケースの両側に備えた伝動装置に1ケ
所からの給油で潤滑油を補給する。 【構成】 デファレンシャル装置1を内蔵した筒形の前
車軸ケース2を備え、該前車軸ケース2の両側に備えた
前輪15を、前記デファレンシャル装置1の左右出力軸
11,12を介して駆動するトラクタの前輪駆動装置で
ある。前記前車軸ケース2に給油部16を設け、前記デ
ファレンシャル装置1の内蔵部分における前車軸ケース
2の下内面に、前記給油部16から給入した油をデファ
レンシャル装置1の軸長を超えて流通するための流路1
7を一体に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタの前輪駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動トラクタの前輪駆動装置とし
て、傘歯車式があり、これは前車軸ケースに内蔵したデ
ファレンシャル装置の左右出力軸を介して駆動されるも
のである(新版農業機械ハンドブック第286ページ参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トラクタの前輪駆動装
置においては、デファレンシャル装置、前車軸ケースの
両端部に備えた傘歯車等の伝動装置等を潤滑する必要が
ある。しかし、デファレンシャル装置は、前車軸ケース
の軸方向中央部分に内蔵されているので、潤滑油を給入
したとき、伝動装置の一方への補給はできても他方の伝
動装置への補給はデファレンシャル装置が障害となって
困難であった。
【0004】そこで本発明は、デファレンシャル装置を
内蔵していても左右伝動装置への潤滑油の補給を可能と
したことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、デファレンシ
ャル装置1を内蔵した筒形の前車軸ケース2を備え、該
前車軸ケース2の両側に備えた前輪15を、前記デファ
レンシャル装置1の左右出力軸11,12を介して駆動
するトラクタの前輪駆動装置において、前述の目的を達
成するために、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本発明は、前記前車軸ケース2
に給油部16を設け、前記デファレンシャル装置1の内
蔵部分における前車軸ケース2の下内面に、前記給油部
16から給入した油をデファレンシャル装置1の軸長を
超えて流通するための流路17を一体に形成しているこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】給油部16から潤滑油を前車軸ケース2に給入
すると、給油部16を備えた側の伝動装置14へは潤滑
油を補給できる。更に、給油部16を備えた側と反対の
伝動装置14へはデファレンシャル装置1が内蔵されて
いてもこれが障害となることなく、流路17を通して潤
滑油を補給できる。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を詳述す
る。図1(A)(B)において、デファレンシャル装置
1(以下、デフ装置と略称する)を内蔵した筒形の前車
軸ケース2は、前・後センターピン3,4を前・後支持
体5,6により車体側の前車軸受台7(図4参照)に揺
動自在として懸架されている。
【0009】デフ装置1は、後センターピン4に内挿し
たベベルピニオン軸8によって駆動されるベベルギヤ形
であって、前車軸ケース2の軸方向中央部付近に内蔵さ
れて左右一対の軸受9,10で支持されている。デフ装
置1の左右出力軸11,12は、前車軸ケース2と軸心
が合致されてそれぞれ左右方向外方に延伸されていて、
該軸の軸端に備えたベベルピニオン13を介して図2に
示すベベルギヤ形伝動装置14により前輪15を駆動す
るものとされている。
【0010】前車軸ケース2は鋳物製又は鋼管製であ
り、デフ装置1の近傍には給油部16が備えられ、本実
施例では上部に形成した給油孔にネジプラグを取付けた
ものが例示されている。デフ装置1の内蔵部分における
前車軸ケース2の下内面には、デフ装置1の軸長(図で
は左右方向長さ)を超えて軸方向に長い凹凸状による流
路17が形成されていて、ここに、給油部16から軸ケ
ース2に給入された潤滑油がデフ装置1が障害となるこ
となく図1(A)の矢示Pの如く給油部16と反対側に
向かって流通可能とされている。
【0011】流路17は凹凸状に一体形成するよって前
車軸ケース2の断面係数を大きくし、かつデフ装置1を
内蔵しても曲げ等に対して強くされている。図2(A)
(B)を参照すると、伝動装置14が図解されていて、
前車軸ケース2の端部にフランジ・ボルト接合手段18
にて取付けられている伝動ケース19に、車輪ケース2
0をキングピン回りに回動可能に支持させ、伝動ケース
19に内挿したキングピンともなるベベル伝動体21
に、車輪ケース20の車軸22にスプライン23を介し
て取着した減速ベベルギヤ24を咬合してなり、この伝
動装置14を内蔵したケース19,20に前述した潤滑
油が補給可能である。
【0012】車軸22にベベルギヤ24がスプライン2
3を介して取着してあることから、スプライン23の遊
びによってベベルギヤ24の倒れを生じ、これにより、
ベベル伝動体21との歯当り不調を招くおそれがある。
そこで、車輪ケース20の下部内面でかつ咬合部の近傍
に凹部25を形成し、この凹部25に断面コ形の受け2
6を嵌合し、該受け26にホールドして自転するボール
27をベベルギヤ24に接触してここに倒れを防止して
いる。
【0013】図3(A)(B)(C)を参照すると、前
述したボールに代替するベベルギヤ24の倒れ防止手段
が図解されている。すなわち、クラッチディスク、ブレ
ーキディスク等に採用されているライニング材による小
片28をリベット29で止着し、該小片28にてベベル
ギヤ24の倒れが防止されている。
【0014】図4は本発明装置を備えたトラクタの前半
部を示しており、前記したベベルピニオン軸8は、エン
ジンオイルパン30を前後に貫通した推進軸31にて駆
動されるものとされ、前車軸受台7に前・後支持体5,
6に備えたボルト5A,6Aにて取着されている。な
お、図4において、32はボンネット、33は付加ウエ
イトを示している。
【0015】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、前車
軸ケースにデフ装置を内蔵しても、該デフ装置が潤滑油
の流通障害となることはなく、ここに、デフ装置、左右
伝動装置の潤滑は確保されて耐久性を損うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、(A)は横断平面図、
(B)は(A)のb−b断面図である。
【図2】終減速部を示し、(A)はその立断面図、
(B)は(A)のb部拡大図である。
【図3】終減速部の他の例を示し、(A)はその立断面
図、(B)は(A)のb部拡大正面図、(C)は(B)
のC−C断面図である。
【図4】トラクタの側面図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置 2 前車軸ケース 11 デフ出力軸 12 デフ出力軸 16 給油部 17 流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デファレンシャル装置(1)を内蔵した
    筒形の前車軸ケース(2)を備え、該前車軸ケース
    (2)の両側に備えた前輪(15)を、前記デファレン
    シャル装置(1)の左右出力軸(11)(12)を介し
    て駆動するトラクタの前輪駆動装置において、 前記前車軸ケース(2)に給油部(16)を設け、前記
    デファレンシャル装置(1)の内蔵部分における前車軸
    ケース(2)の下内面に、前記給油部(16)から給入
    した油をデファレンシャル装置(1)の軸長を超えて流
    通するための流路(17)を一体に形成していることを
    特徴とするトラクタの前輪駆動装置。
JP16708193A 1993-07-06 1993-07-06 トラクタの前輪駆動装置 Pending JPH0717276A (ja)

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JP (1) JPH0717276A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6415445B1 (en) 1999-01-18 2002-07-09 Mizuno Corporation Sports glove
US9919199B2 (en) 2012-04-19 2018-03-20 Nike, Inc. Lightweight and breathable glove structures

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6415445B1 (en) 1999-01-18 2002-07-09 Mizuno Corporation Sports glove
US9919199B2 (en) 2012-04-19 2018-03-20 Nike, Inc. Lightweight and breathable glove structures

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