JPH07172728A - エレベータ用ガバナ誤動作防止装置 - Google Patents

エレベータ用ガバナ誤動作防止装置

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JPH07172728A
JPH07172728A JP32443893A JP32443893A JPH07172728A JP H07172728 A JPH07172728 A JP H07172728A JP 32443893 A JP32443893 A JP 32443893A JP 32443893 A JP32443893 A JP 32443893A JP H07172728 A JPH07172728 A JP H07172728A
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JP
Japan
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governor
vibration
car
circuit
modulation rate
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Pending
Application number
JP32443893A
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English (en)
Inventor
Satoru Sasaki
悟 佐々木
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Toshiaki Kurosawa
俊明 黒沢
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガバナプーリの振動を抑制してガバナ誤動作
を防止し、乗かごの運転上、安全性及び信頼性の高いエ
レベータ用ガバナ誤動作防止装置を提供する。 【構成】 乗かご内での飛び跳ねなどの外力で生じたガ
バナプーリ16の振動をエンコーダで検出して微分回路
20、バンドパスフィルタ21及び位相調節器22を通
して変調率変更回路28に与え、その指令によってPW
M変調率制御器27により変調率が制御された信号によ
って制御弁を制御し圧油を油圧ジャッキ5に供給又は排
出して昇降するプランジャ4の動きで乗かご3を制御し
ガバナプーリ16の振動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ用ガバナの誤
動作防止装置に係り、特にガバナ装置の共振振動の抑制
に好適なエレベータ用ガバナ誤動作防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、実公平1−17572号公報等
に記載のように、ガバナロープの揺動を防止してガバナ
の誤動作を防止する方法、実開昭54−50375号公
報等に記載のように、ガバナプーリ回転速度を変位に変
換する振子部に制振要素を付加してガバナの誤動作を防
止する方法等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、制振
効果を維持させるために特定の期間ごとに調整が必要と
なり保守調整に多くの時間を費やす。また、ガバナ装置
の振動源である乗かご振動について検討されておらず問
題である。
【0004】本発明の目的は、エレベータ乗かご振動を
常に抑制してガバナ誤動作を防止し、乗かごの運転上、
安全性及び信頼性の高いエレベータ用ガバナ誤動作防止
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、電動機で駆
動される油圧ポンプ、油圧ポンプの油の流れを制御する
制御弁、制御弁を制御するPWM変調率制御器、PWM
変調率制御器に変調率指令を与える変調率変更回路、速
度指令発生器からの速度指令信号と実際の速度信号との
差を加算した信号で速度を制御する制御装置、制御弁か
らの圧油を供給又はそれから排出する油圧ジャッキ、油
圧ジャッキで直接あるいは間接に支持された乗かご、こ
の乗かごに接続されたガバナロープと、このガバナロー
プが巻掛けられたガバナプーリ、このガバナプーリで駆
動される過速度検出装置とからなる油圧エレベータにお
いて、前記ガバナプーリの振動を検出する振動検出回路
を備え、前記振動検出回路の出力に前記ガバナプーリが
有する共振周波数の振動信号を通過できるバンドパスフ
ィルタ回路と位相調整器とからなる帰還回路を接続し、
この帰還信号に対応して前記変調率変更回路の変調率を
変更することによって達成される。
【0006】
【作用】乗客が乗かご内で飛び跳ねて乗かごに外力が加
わると乗かごは上下方向振動となり、この振動はガバナ
ロープによりガバナプーリに伝達される。このときガバ
ナプーリには速度振動が発生し、特にガハナロープのば
ね系とで生じる共振振動数に合う振動数が乗かごが発生
すると大きく振動する。このため乗かご速度は過速度で
はないのにガバナスイッチが動作してエレベータの運転
を停止させてしまう。このような不都合をなくすため
に、ガバナプーリの振動を振動検出回路で検出しPWM
制御回路へ負帰還することによって制御弁を制御し乗か
ご振動を抑制してガバナ誤動作を防止する。このとき通
常の運転制御を阻害することのないように、前記負帰還
回路にバンドパスフィルタを接続し、乗かご内で飛び跳
ねなどの外力で生じた振動のみを通過させる。さらに、
適正な振動抑制制御が達成できるように位相調整器を付
加することでガバナプーリの振動を確実に抑制しガバナ
の誤動作を防止するように作用する。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて本発明の実施例を
説明する。
【0008】図1において、1は電動機、2はシーブ、
3は乗かご、4は圧油によって上昇、下降するプランジ
ャ、5は油圧ジャッキ、6(6a〜6b)はロープ、1
4は速度指令発生器、26は速度指令14aを弁変位指
令に変換する調速器、27は弁制御を行うPWM変調率
制御器、28は変調率変更回路、15(15a〜15
c)は乗かごで駆動されるガバナロープ、16はガバナ
ロープにより乗かご速度を回転運動に変換するガバナプ
ーリ、18は乗かごとガバナロープを接続するロッド、
19はエンコーダ、20は微分回路、21は所定の周波
数を通過させるバンドパスフィルタ、22は位相調整
器、23は油圧ポンプ、24は制御弁、25は油タンク
を表している。図2はガバナ装置の過速度検出装置を示
したもので、15はガバナロープ、16はガバナプー
リ、33はガバナプーリの速度によって変位する振子、
29は振子の変位を調整する調整ばね、30は振子33
の変位で動作する電気的接点、31は振子33の変位で
動作するキャッチレバー、32はキャッチレバー31の
動作によりガバナロープ15をキャッチするキャッチウ
エイトを表している。図3はエレベータ行程が40メー
トル程度で乗かごが最下階付近にあるときのガバナプー
リの振動特性を示したもので、横軸は振動周波数、縦軸
は乗かごに対するガバナプーリの振幅比である。
【0009】上記のような構成の油圧エレベータは次の
ように動作する。
【0010】速度指令発生器14からの速度指令信号1
4aとロータリエンコーダ7で検出した乗かご3の実速
度信号7aを比較する。その偏差量は弁変位指令となり
PWM変調率制御器27により制御弁24が制御され速
度制御を行う。
【0011】乗かご3の上昇運転時は、制御弁24が制
御されると作動油の吐出量が制御される。そのため、作
動油は油タンク25から吸い上げられ、油圧ジャッキ5
に流入し、プランジャ4を押し上げ、プーリ2、ロープ
6を介して乗かご1は所定の速度パターンに従って上昇
する。乗かごの下降運転時は、上昇運転と同じ理論で制
御する。
【0012】ガバナ装置の過速度検出装置は、乗かご3
にロッド18で接続されたガバナロープ15の直線運動
をガバナプーリ16で円運動に変換し、このガバナプー
リ16で駆動されその速度に応じて遠心力で変位する振
子33があり、乗かご速度が定格速度を超え第1の所定
値に達すると振子33の変位距離が第1の所定値となり
電気的接点30が動作し電気制御回路を遮断(図示しな
い)してエレベータを停止する。さらに、電気制御回路
を遮断しても乗かごが停止せず乗かご速度が第2の所定
値に達すると振子33の変位距離が第2の所定値となり
キャッチレバー31が動作してキャッチウエイト32を
駆動しガバナロープ15をキャッチし乗かご3に装備し
た非常停止装置(図示しない)でガイドレールをキャッ
チして乗かご3を停止するように構成されている。とこ
ろが、このように設定したガバナ装置において乗かご3
の速度が定格速度以下で走行中のとき電気的接点30が
誤動作し電気制御回路が遮断され乗かご3が停止してし
まう現象が発生する。
【0013】電気的接点30が誤動作する主な要因は、
乗かご3内で乗客が飛び跳ねなどの動作を行うことで外
力が加わり乗かごは上下方向振動となり、この振動はガ
バナロープによりガバナプーリに伝達される。このとき
ガバナプーリの振動は図3で示すように加振周波数によ
って振幅が異なり、特にガバナロープのばね系で生じる
共振振動数に合う振動数が乗かごに発生するとガバナプ
ーリは大きく振動する。このため乗かご速度は過速度で
はないのにガバナプーリは大きく振動してしまいガバナ
スイッチが動作してエレベータの運転を停止させ、乗客
をかご内に閉じ込めてしまうことがある。
【0014】この現象を防止するために図1において
は、ガバナプーリ16の速度をエンコーダ19で検出
し、微分回路20により加速度に変換し、ガバナロープ
によって生じる共振周波数付近の所定の周波数信号を通
過させるバンドパスフィルタ21、さらに位相調整器2
2を通して位相調整を行い出力22aをエレベータ制御
回路のPWM変調率制御器27へ帰還する回路を用い
る。すなわち、ガバナプーリ16の振動を検出する手段
としてエンコーダ19を、振動加速度に変換するために
微分回路20を用いて振動の激しい部分の振動を検出す
る。ここで検出した振動信号は変調率変更回路28に与
えられ、その指令によってPWM変調率制御器27で変
調率が制御され、その信号により制御弁24を制御し圧
油を油圧ジャッキ5に供給又は排出して昇降するプラン
ジャ4の動きで乗かご3を制御することでガバナプーリ
16の振動を抑制するように調整する。そのために位相
調整が重要であり、位相調整回路22によって振動信号
の位相を良好に調整しガバナプーリ16の振動が抑制で
きるようにエレベータ制御回路を調整することが必要で
ある。この位相調整が良好でないと逆に振動してしまう
ことがあり注意を要す。また、バンドパスフィルタが重
要であり、所定以外の周波数信号を通過することがない
ようにバンドパスフィルタ21の通過帯域を調整して、
正常なエレベータ運転を阻害しないようにしなければな
らない。
【0015】ガバナプーリ16の振動特性は、図3で示
すように乗かご3からガバナプーリ16までのガバナロ
ープ15aの長さによって変化する。すなわち、ロープ
が長い程振動ゲインは高く、ロープが短い程ゲインは1
に近づく。このことは、乗かご3が最下階のときガバナ
プーリ16は大きく振動するが、乗かご3が最上階のと
きガバナプーリ16はかご振動とほとんど同等となる。
【0016】そこで、上記ガバナプーリ16の振動帰還
回路は、乗かご3が最下階付近にある場合にのみ帰還信
号が変調率変更回路28に戻りガバナプーリ16の振動
抑制効果を持つようにし、乗かご3が最上階付近のとき
帰還信号を戻さないように構成しても良い。
【0017】このように、本方式によればガバナプーリ
の振動を検出して帰還する回路を追加することにより、
ガバナプーリの振動を確実に抑制しガバナ装置の誤動作
を防止できる効果がある。
【0018】次に、他の実施例について述べる。上記例
ではガバナプーリ16の振動帰還回路は弁制御を行う変
調率変更回路28に帰還する方式について示したが本発
明はこれに限るものでない。たとえば、図4に示すよう
にガバナプーリ16の振動帰還回路を速度指令信号14
aへ帰還するようにしてもガバナプーリ16の振動抑制
ができ、ガバナ装置の誤動作が改善できる効果がある。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ガバナプーリの振動を
検出してエレベータ制御回路に帰還する簡単な回路を追
加することで、ガバナプーリの振動を確実に抑制しガバ
ナ装置の過速度検出装置の誤動作を防止して乗客に不快
感を与えない良好なエレベータ用ガバナ誤動作防止装置
が提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエレベータ装置の全体
構成図である。
【図2】本発明を説明するためのガバナ装置の構成図で
ある。
【図3】本発明を説明するための特性図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すエレベータ装置の全
体構成図である。
【符号の説明】
1 電動機 2 プーリ 3 乗かご 4 プランジャ 5 油圧ジャッキ 6a、6b ロープ 7 エンコーダ 14 速度指令発生器 15a〜15c ガバナロープ 16 ガバナプーリ 19 エンコーダ 20 微分回路 21 バンドパスフィルタ 22 位相調整器 24 制御弁 28 変調率変更回路 30 ガバナ装置の電気的接点 33 ガバナ装置の振子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機で駆動される油圧ポンプ、油圧ポ
    ンプの油の流れを制御する制御弁、制御弁を制御するP
    WM変調率制御器、PWM変調率制御器に変調率指令を
    与える変調率変更回路、速度指令発生器からの速度指令
    信号と実際の速度信号との差を加算した信号で速度を制
    御する制御装置、制御弁からの圧油を供給又はそれから
    排出する油圧ジャッキ、油圧ジャッキで直接あるいは間
    接に支持された乗かご、この乗かごに接続されたガバナ
    ロープと、このガバナロープが巻掛けられたガバナプー
    リ、このガバナプーリで駆動される過速度検出装置とか
    らなる油圧エレベータにおいて、前記ガバナプーリの振
    動を検出する振動検出回路を備え、前記振動検出回路の
    出力に前記ガバナプーリが有する共振周波数の振動信号
    を通過できるバンドパスフィルタ回路と位相調整器とか
    らなる帰還回路を接続し、この帰還信号に対応して前記
    変調率変更回路の変調率を変更することを特徴としたエ
    レベータ用ガバナ誤動作防止装置。
  2. 【請求項2】 振動検出回路はエンコーダを用いるよう
    にしたことを特徴とした第1項記載のエレベータ用ガバ
    ナ誤動作防止装置。
JP32443893A 1993-12-22 1993-12-22 エレベータ用ガバナ誤動作防止装置 Pending JPH07172728A (ja)

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