JP2000313570A - 機械室レスエレベータ - Google Patents

機械室レスエレベータ

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JP2000313570A
JP2000313570A JP11121279A JP12127999A JP2000313570A JP 2000313570 A JP2000313570 A JP 2000313570A JP 11121279 A JP11121279 A JP 11121279A JP 12127999 A JP12127999 A JP 12127999A JP 2000313570 A JP2000313570 A JP 2000313570A
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elevator
car
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sensor
moving
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JP11121279A
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English (en)
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Hiromi Inaba
博美 稲葉
Hiroshi Nagase
長瀬  博
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
Kosaku Ono
耕作 大野
Yoshio Matsuzaki
義夫 松崎
Toshihiro Nakagawa
敏博 中川
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロープが乗りかご上部、または下部を通るタイ
プで、駆動電動機が最下階に設置してあり、ロープ全長
が通常の2:1ローピングよりも長く、乗りかごとつり
合いおもりとロープで構成される機械系の固有振動が極
端に低いシステムでは、機械系と速度制御系との共振に
よる乗りかごの振動が発生しやすい。 【解決手段】本発明では、電動機軸から遠く離れた乗り
かご側に設けたセンサにより乗りかごの移動情報を検出
し、その信号に基づいて速度指令を作成する。また、そ
の信号に基づいて制振信号を生成し、速度制御系のメイ
ンループの内側に注入する。また、その信号に基づいて
機械系や電気系よりなるエレベータシステムを監視す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ案内レ
ールに沿って可動のエレベータ乗りかごと、つり合いお
もり案内レールに沿って可動のつり合いおもりと、転向
プーリを用いて前記エレベータ乗りかごの下を通して該
エレベータ乗りかごおよび該つり合いおもりを懸架して
いる1組の巻き上げロープと係合するトラクションシー
ブよりなる駆動装置とを有し、該駆動装置がエレベータ
シャフトの最下部に配置されている長ロープ系によるト
ラクションシーブエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータシステムは、昇降路内を実際
に移動するエレベータ乗りかごとつり合いおもりの昇降
に割かれる空間のほか、駆動装置など固定的にビル内空
間を占有する機器より構成されている。
【0003】この占有空間の削減を目ざして特許第25
93288号公報に提案されているように、従来の駆動
装置を昇降路とは異なる機械室に設置するのではなく、
昇降路最上部の昇降路側壁面とエレベータ乗りかごの移
動空間の延長空間とのすき間に設置する方式や日立評論
1993年,Vol.75, No.7,P31−34
に提案されているように昇降路最下部に駆動装置を設置
する方式などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した駆動用電動機
の最上部設置方式では、電動機が大型化する高速、高行
程、重積載機種においては大型電動機を設置する空間サ
イズの制約の点から実現に限界がある。
【0005】一方、前記した電動機の最下部設置方式で
は、電動機配置に関する問題よりも、ロープ全長が非常
に長くなることによるエレベータ乗りかごの低周波振動
抑制や、乗客の乗降に伴うロープ伸縮補償制御や、モー
タと相当に離れた位置にある乗りかご回りの異常診断が
システム実現上の課題となる。
【0006】本発明の目的は、機械室を削減しうる省空
間型のトラクションエレベータシステムにおいて、高速
・高行程・重積載荷重タイプのエレベータを提供しうる
大容量エレベータシステムを良好な乗り心地で実現しう
るエレベータの制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のある一形態では、エレベータ乗りかごの下
部または上部にロープを通すローピング方式と駆動用電
動機を昇降路の最下部に設置する下置き方式により減速
比をかせぐ長ロープエレベータシステムにおいて、エレ
ベータ乗りかご側に設置された移動情報発生センサと、
このセンサの出力情報を受け、エレベータ乗りかごの運
転制御、監視にこれを用いる振動抑制制御装置とを備え
る。
【0008】また本発明のある一形態では、エレベータ
乗りかごの下部または上部にロープを通すローピング方
式と電動機を昇降路の最下部に設置する方式により減速
比をかせぐ長ロープエレベータシステムにおいて、エレ
ベータ乗りかごに設置され乗りかごの移動情報を間接的
に計測する第一の移動情報発生センサと、電動機部に設
置された第二の移動情報発生センサと、これら両センサ
の出力情報を受け、エレベータ乗りかごの運転制御、監
視にこれらを用いる振動抑制制御装置とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を示す。
【0010】図1は本発明の全体構成を示している。な
お、ここでは、エレベータ駆動用電動機4は昇降路最下
部に設置され、これに主回路としてPWMインバータ3
とPWMコンバータ2と電源1が電気的に接続されてい
る。機械的には電動機4の回転に伴ってパルスを発生
し、乗りかごの移動情報を等価的に電動機の回転情報か
ら生成する第一のパルス発生器5とブレーキ6、及びメ
インロープ7とのトラクションリレーションによりエレ
ベータ乗りかご8を駆動するシーブ9が電動機回りに接
続されている。
【0011】メインロープ7の一端は昇降路最上部10
に接続され、エレベータ乗りかご8の下部に設けられて
いる転向プーリ11、12を介して、再び昇降路最上部
に設置されたプーリ13を介して転向し、昇降路最下部
のシーブ9に至り、再び昇降路最上部に設置されたプー
リ14を介して、つり合いおもり15に接続されたプー
リ16を介して昇降路最上部17に締結されている。
【0012】このシステムは、通常の電動機最上部置き
のアンダースラングシステムとローピングは1:2で同
様であり、乗りかごを可能な限り昇降路の頂上部まで昇
降できることとローピングによる減速効果により電動機
の定格回転数を高め、最大発生トルクを等価的に低減で
きる効果を有する。
【0013】さらに、この電動機下置き方式では、保守
が地上から可能なことや機器配置が電動機上置き方式よ
りも自由度があることと、機器落下や取り付け部の挫屈
など地震などによる建屋振動等への心配はないが、逆に
電動機が昇降路の最下部に設置してあるので、最上部置
きに対して全ロープ長が昇降路長の2倍だけ余分に長く
なっていることから乗りかごの長ロープ長に起因する問
題が生じる。つまり、固有振動数が低くなり速度制御系
との共振回避が困難になる点や、乗りかご停止中の乗客
の乗降に伴うロープ伸縮による乗りかごと建屋床面との
ズレが生じやすくなる点が異なる。この問題に関して
は、行程が長くなるほど問題は顕在化し、システムの実
現自体を危うくする本質的な問題点となる。
【0014】そこで、本実施例ではエレベータ乗りかご
側には乗りかごの移動に伴ってパルスを発生し、乗りか
ごの移動情報を生成するパルス発生器18、19が設置
されている。パルス発生器18は転向プーリ11に直結
されたセンサであり、摩擦駆動のように対向する側との
間の接触で回転するのではないので特別な対向部材を設
ける必要がない長所があるが、乗りかごとつり合いおも
りが同一方向に振れる乗りかごの振動状態を検出できな
い欠点がある。
【0015】一方、乗りかご側のセンサ19をローラを
介して対向するガイドレールや専用の対向物20との間
でフリクション駆動によって駆動しても乗りかごの移動
情報を検出することができる。このフリクション駆動方
式の場合には、パルス発生器5では検出不可能な乗りか
ごとつり合いおもりが同一方向に振れる振動状態を検出
できる効果があるが、対向物面とのフリクション駆動に
関する管理がややわずらわしい欠点がある。
【0016】いずれの駆動方式を採用してもよいが、電
動機4に接続されたシーブ9から長いロープを介して離
れた位置にある乗りかご8の移動状態を観測する別置セ
ンサを乗りかごに設けている。センサ18または19は
乗りかごの移動に伴ってパルスを発生するパルス発生器
であるため、通常出力として数ボルトレベルの微弱信号
しか期待できない。そのため、直接、パルスレベルの信
号のままの状態で乗りかごから遠く離れた制御装置21
まで情報を伝送することはノイズ混入の観点から困難で
ある。
【0017】そこで、この実施例では、パルスレベルの
移動情報を一旦乗りかご上の演算装置22で受けて後述
するように、乗りかごの移動距離、移動速度、移動加速
度などに変換する演算処理を施している。この演算処理
結果は情報伝送用のインターフェースである伝送装置2
3から、テールコード内の伝送路を介して制御装置21
まで直列、または並列伝送を行う。
【0018】制御装置21では乗りかごからの移動情報
24と電動機からの回転情報25をもとにして次に述べ
るような振動抑制制御処理を行う。図2に制御装置21
の構成を示す。制御装置21には乗りかごの移動情報2
4が処理装置2101に、電動機回転情報25が処理装
置2102に入力される。処理装置2101は乗りかご
の位置情報2103、乗りかごの速度情報2104、乗
りかごの加速度情報2105を生成し、処理装置210
2は電動機の回転速度情報2106を生成する。
【0019】乗りかごの位置情報2103を受けた速度
指令発生装置2107は加速時はタイムベースの速度指
令、減速時は目的階までの走行残距離と所定の目標減速
度とから平方根演算またはテーブル参照によって速度指
令2108を発生し、加算点2109で速度偏差211
0を算出し、比例積分器2111はスイッチ2112、
2113が開いている場合、コンバータ用PWM信号生
成装置2114にトルク指令をそのまま送りだし、駆動
回路2115を介してインバータ3を制御する。 ここ
では、長いロープに釣り下げられた乗りかごを駆動する
システムゆえに、電動機軸部では正確な乗りかごの位置
情報が求めにくいために、乗りかごに取り付けたパルス
発生器の出力2103を速度指令作成に用い、長いロー
プに釣り下げられたことによって生じる不正確な定点停
止精度を改善している。一方、入出力を省略してあるコ
ンバータ用PWM信号生成装置2116はインバータ用
信号とは独立に駆動回路2117を介してコンバータ2
を制御する。
【0020】さらに、乗りかごの速度情報2104と電
動機の回転速度情報2106との速度差情報2119を
加算点2118で算出し、ロープの先に取り付けられて
電動機部では認識しづらい乗りかごの振動情報の元とな
る情報を取り出し、波形成形とディメンション合わせを
波形処理装置2122で行い乗りかごの振動抑制成分に
変換してスイッチ2113を閉路することによりASR
系のメインループの内側である加算点2120からその
信号を注入して乗りかごの振動を抑制するものである。
【0021】この様にすれば、電動機軸端のパルス発生
器では観測しにくい乗りかごの振動現象も低減が可能で
あり、さらに、19のように乗りかご側のパルス発生器
をフリクション駆動するタイプにすれば電動機軸側で全
く観測できない振動モードである乗りかごとつり合いお
もりが同じ方向に振動するモード1に対しても乗り心地
を改善できる効果がある。なお、乗りかごとつり合いお
もりが1:1に接続される通常タイプのエレベータでは
このモード1と、乗りかごとつり合いおもりが逆相に揺
れるモード2の固有振動数が存在し、前者が後者よりも
小さく、かつ適度に離れているので、モード1に対して
は速度制御系の位相余裕を確保すること、モード2に対
してはゲイン余裕を確保することによって速度制御系の
安定化が図れる。
【0022】しかし、本発明で前提としている電動機下
置きの2:1ローピングタイプのエレベータでは、モー
ド1とモード2の固有振動数が非常に接近したり、極端
な場合大小が逆転しており、従来の位相余裕とゲイン余
裕の分担だけでは速度制御系の安定化を図ることは困難
である。そこで、本実施例では速度負帰還制御のメイン
ループの内側にかご側の移動情報をもとに生成した制振
信号を注入することによってこのかご振動問題を解決し
ている。ここでは、速度指令作成用の乗りかご移動情報
としてかご側のエンコーダ18または19を実施例とし
て用いたが、モータ軸側のエンコーダ5を用いてもほぼ
同様の効果は得られる。
【0023】図3〜5に本発明の他の一実施例を示すフ
ローチャートを示す。図3はロープ伸びマイクロ運転の
起動処理100、図4はロープ伸びマイクロ運転の実行
処理200、図5はロープ伸びマイクロ運転の停止処理
300のフローチャートを示す。この3つの処理タスク
は図示していないオペレーションシステムによって一定
時間毎に毎に起動されるタイマータスクに割り付けられ
ている。
【0024】まず図3のロープ伸びマイクロ運転の起動
処理100が起動されると、処理101でブレーキ6が
閉じているかどうかの判断がなされ、ブレーキが開いて
いれば、通常運転ないしはロープ伸びマイクロ運転実行
中として起動処理100では何もせず処理106を経由
して起動処理100は終わる。一方、ブレーキが閉じて
いれば、処理102で、エレベータが止まり、ブレーキ
がかかってからエレベータ利用者の乗降によってロープ
が伸縮することによって生じた建屋床とエレベータ乗り
かご床との位置ズレ初期値を乗りかご8に設けたパルス
発生器18または19の出力パルスを計数することによ
って算出する。
【0025】ここで、ピットに電動機が設置され、2:
1ローピングのエレベータシステムのようにロープの全
長が長いシステムでは、ビル高さの割にはこの位置ズレ
初期値は大きい。このシステムではブレーキがかかって
いる状態における乗りかごの移動は電動機軸に取り付け
られたパルス発生器5では検出不可能であるし、図1に
示すように、複雑なローピングが昇降路の中に配置され
ている機械室レスエレベータでは、各階に位置ズレを検
出するための遮へい板を昇降路に配置することも容易な
ことではない。
【0026】しかし、本実施例のように乗りかごに設け
られたパルス発生器18または19の出力パルスを用い
れば昇降路内のレイアウトに自由度を増す効果がある。
そして、処理103でこの位置ズレ初期値が小さい場合
には何もせず、大きい場合には、処理104でこのズレ
をなくすべくマイクロ運転の起動を要求する、マイクロ
運転起動フラグをオンし、処理105でマイクロ運転停
止フラグをオフして処理を終わる。次に図4に示すロー
プ伸びマイクロ運転の実行処理200が起動する。
【0027】まず、処理201で通常の高速運転である
かどうかの判定を行い、マイクロ運転でなければ、処理
209を経由して何も処理を行わずに終わる。マイクロ
運転であれば、処理202でマイクロ運転を起動する指
示が出ていない、ズレが小さい場合なども、処理209
を経由して何も処理を行わずに終わる。処理202でマ
イクロ運転を起動する指示が出ている場合には、処理2
03でマイクロ運転の起動直後かの判定を行い、直後で
あれば、起動ショックを発生させないために処理204
で乗りかごとつり合おもりとのバランスを取るため電動
機にプリトルクを発生した後ブレーキを開く。
【0028】そして、処理205で次回以降も運転を継
続するべく処理205でマイクロ運転実行フラグを立
て、処理206で建屋側の床面と乗りかご側の床面との
位置ズレ値を速度指令として速度制御系を構築して位置
合わせを実行する。マイクロ運転が実行されはじめる
と、処理207で乗りかごの残移動距離を算出し、処理
206と同様に位置合わせを実行する。この処理、20
7の残移動距離算出は、処理102で求めた位置ズレの
初期値からマイクロ運転で移動した乗りかごの移動量を
減算して求める。ここで、初期値は乗りかご側に設けた
パルス発生器の出力パルスから算出するが、乗りかごの
移動量は乗りかご側に設けたパルス発生器の出力を用い
ても、電動機側に設けたパルス発生器の出力パルスを用
いても同様に移動距離算出は可能である。
【0029】図5にロープ伸びマイクロ運転の停止処理
300のフローチャートを示す。この処理はマイクロ運
転の打ち切りを指示する処理である。処理301でブレ
ーキが開いているかどうかの判定を行い、ブレーキが閉
じていれば処理308経由で何も処理をせず終了し、ブ
レーキが開いていれば、処理302でマイクロ運転か通
常の運転かを判定して、マイクロ運転以外の運転時には
何もせず処理を終わり、マイクロ運転時には処理303
で位置ズレが小さくなったかどうかを残移動量が所定値
よりも小さくなったかどうかで判断し、大きければマイ
クロ運転の打ち切り指令を出さずに停止処理を終わり、
小さければ、処理304で残移動量をゼロとしてブレー
キをかけて速度制御を停止し、処理305でマイクロ運
転停止フラグをオンし、処理306でマイクロ運転実行
フラグをオフし、処理307でマイクロ運転起動フラグ
をオフして、処理307経由で停止処理を終わる。
【0030】この様に、日影問題を回避可能な機械室レ
スエレベータのように昇降路内に高密度に関連機器を配
置したり、ロープ長が長くならざるを得ないエレベータ
システムにおいて、ロープ伸びマイクロ運転をコンパク
トな機器で実現でき、昇降路内レイアウトの自由度を増
したり、機器設置作業の省力化が実現できる他の効果を
有している。
【0031】図6に本発明の他の一実施例を示す。この
実施例では、電動機から遠く離れた乗りかごの状態を乗
りかご側に取り付けたセンサで検出し、警告を発するも
のである。図6に示すフローチャートはやはり一定時間
毎に起動されるタイマータスクに割り付けられている。
まず、処理400にポインタが飛ぶと、処理401で電
動機側に取り付け第一のセンサであるパルス発生器5で
乗りかご位置、速度、加速度を求め、次に処理402で
乗りかご側に取り付けた第二のセンサであるパルス発生
器18または19で乗りかご位置、速度、加速度を求
め、処理403で二つの乗りかご位置差を求め、その差
が大きい場合には処理404で綱車9の異常磨耗等の異
常が発生しているとして警告を発生する。次に処理40
5で速度の比較を行い、その差が所定値を越えた時に処
理406で同様に警告を発生する。次に処理407で加
速度同士の比較を行い、異常な乗りかご振動が発生して
いないか等の診断を行い、その値が所定値を越えていれ
ば、やはり、処理408で警告を発生する。本実施例に
よれば、遠く離れた乗りかごの診断が容易に行うことが
出来る効果がある。なお、ここでは第一と第二のセンサ
の差信号を用いて異常診断を行う例を示したが、乗りか
ごの異常診断では、電動機側のセンサが設置されておら
ず、乗りかご側のセンサだけの廉価システムでも振動成
分の抽出が可能であり、診断警告は出来る。
【0032】本実施によれば、電動機軸端から遠く離れ
た乗りかごの移動情報を捉えるためのセンサを乗りかご
側に設けることにより長ロープを有するエレベータシス
テムで、正確な着床制御、ロープ系などの機械系との共
振振動の少ない乗りかごの制振制御、信頼性の高いシス
テム等を実現できる効果がある。
【0033】本実施によれば、電動機軸端から遠く離れ
た乗りかごの移動情報を捉えるためのセンサを乗りかご
側に設けることと、電動機軸に設けたセンサの差信号か
らロープ系などの機械系との共振振動の少ない乗りかご
の制振制御を正確に実現できる効果がある。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ロ
ープが乗りかご上部、または下部を通るタイプで、駆動
電動機が最下階に設置してあり、ロープ全長が通常の
2:1ローピングよりも長く、乗りかごとつり合いおも
りとロープで構成される機械系の固有振動が極端に低い
システムにおいて、所要の定点停止性能や速度制御性能
や異常監視が達成され、安全な機械室レスエレベータシ
ステムを構築できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における全体システム構
成図である。
【図2】本発明の一実施の形態における制御装置の構成
図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるフローチャート
図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるフローチャート
図である。
【図5】本発明の一実施の形態におけるフローチャート
図である。
【図6】本発明の一実施の形態におけるフローチャート
図である。
【符号の説明】
1…電源、2…PWMコンバータ、3…PWMインバー
タ、4…駆動用電動機、5…パルス発生器、6…ブレー
キ、7…メインロープ、8…乗りかご、9…シーブ、1
0…昇降路最上部、11、12、13、14…転向プー
リ、15…つり合いおもり、16…転向プーリ、17…
昇降路最上部、18、19…パルス発生器、20…レー
ル、21…制御装置、22…演算装置、23…伝送装
置、24…移動情報、25…回転情報、100…起動処
理、200…実行処理、300…停止処理、400…警
告処理、2101…処理装置 、2111…速度制御系
比例積分器、2112、2113…スイッチ、211
4、2116…PWM信号発生装置、2115、211
7…駆動回路、2122…波形処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 博 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 二瓶 秀樹 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 大野 耕作 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 松崎 義夫 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 中川 敏博 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 3F002 CA05 DA07 EA08 3F305 BA03 BB02 BB19 CA11 3F306 AA12 BB13 EA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ案内レールに沿って可動のエ
    レベータ乗りかごと、つり合いおもり案内レールに沿っ
    て可動のつり合いおもりと、転向プーリを用いて前記エ
    レベータ乗りかごの下部または上部を通して該エレベー
    タ乗りかご、および該つり合いおもりを懸架している1
    組の巻き上げロープと係合するトラクションシーブとブ
    レーキよりなる駆動装置とを有し、該駆動装置がエレベ
    ータシャフトの最下部に配置されているトラクションシ
    ーブエレベータにおいて、前記エレベータ乗りかごに設
    置されエレベータ乗りかごの移動情報を発生する第一の
    センサと、該移動情報をエレベータ乗りかごの運転制御
    に用いる制御装置を設けたことを特徴とする機械室レス
    エレベータ。
  2. 【請求項2】 エレベータ案内レールに沿って可動のエ
    レベータ乗りかごと、つり合いおもり案内レールに沿っ
    て可動のつり合いおもりと、転向プーリを用いて前記エ
    レベータ乗りかごの下部または上部を通して該エレベー
    タ乗りかご、および該つり合いおもりを懸架している1
    組の巻き上げロープと係合するトラクションシーブとブ
    レーキよりなる駆動装置とを有し、該駆動装置がエレベ
    ータシャフトの最下部に配置されているトラクションシ
    ーブエレベータにおいて、前記エレベータ乗りかごに設
    置されエレベータ乗りかごの移動情報を発生する第一の
    センサと該駆動装置に接続されエレベータ乗りかごの移
    動情報を等価的に発生するた第二のセンサとを設け、該
    第一のセンサと第二のセンサの出力情報をエレベータ乗
    りかごの運転制御に用いる制御装置を設けたことを特徴
    とする機械室レスエレベータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上記
    移動情報は上記エレベータ乗りかごの移動距離、速度、
    加速度であることを特徴とする機械室レスエレベータ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、上記
    センサはパルス発生器を含むことを特徴とする機械室レ
    スエレベータ。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、上記
    センサはパルス発生器と、その出力を上記エレベータ乗
    りかごの移動距離、速度、加速度などの移動情報に変換
    する演算装置と、この演算装置の出力結果を上記制御装
    置に伝送する伝送装置から構成されることを特徴とする
    機械室レスエレベータ。
  6. 【請求項6】 請求項4において、上記パルス発生器の
    うち第一のセンサは上記転向プーリに直結駆動、また
    は、上記エレベータ案内レールに摩擦駆動されることを
    ことを特徴とする機械室レスエレベータ。
  7. 【請求項7】 請求項1、または請求項2において、上
    記制御装置は上記エレベータ乗りかごの上下振動を抑制
    する制御成分を速度負帰還制御系のメインループの内側
    に注入するよう構成したことを特徴とする機械室レスエ
    レベータ。
  8. 【請求項8】 請求項2において、上記第二のセンサは
    上記ブレーキ動作時からのロープ伸縮量を検出するよう
    構成したことを特徴とする機械室レスエレベータ。
  9. 【請求項9】 請求項7において、上記第一、第二のセ
    ンサの差情報のうち、特定の周波数成分を選択的に注入
    するよう構成したことを特徴とする機械室レスエレベー
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項8において、上記ロープ伸縮量
    が所定値を越えたとき乗りかごを床面に合わせる再床合
    わせ運転を実行し、乗りかごの位置誤差が所定値以下と
    なったときに運転を停止するよう構成したことを特徴と
    する機械室レスエレベータ。
  11. 【請求項11】 請求項10において、乗りかごの位置
    誤差は上記第二のセンサから得られるかご位置とブレー
    キ動作時の乗りかご位置との差情報であることを特徴と
    する機械室レスエレベータ。
  12. 【請求項12】 請求項3において、上記出力情報が所
    定値を越えたとき異常と判断することを特徴とする機械
    室レスエレベータ。
  13. 【請求項13】 請求項12において、上記出力情報は
    第一と第二のセンサの出力差であることを特徴とする機
    械室レスエレベータ。
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