JPH07172424A - 軸方向に押しつぶし可能なプラスチック製ボトル及びその製造用器具 - Google Patents

軸方向に押しつぶし可能なプラスチック製ボトル及びその製造用器具

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JPH07172424A
JPH07172424A JP22679294A JP22679294A JPH07172424A JP H07172424 A JPH07172424 A JP H07172424A JP 22679294 A JP22679294 A JP 22679294A JP 22679294 A JP22679294 A JP 22679294A JP H07172424 A JPH07172424 A JP H07172424A
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bottle
ridge
depth
rib
angle
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JP22679294A
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Isabelle Fandeux
ファンドー イザベル
Jean-Marie Petre
ペトル ジャン−マリー
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O MINERAL DEBUIAN SA
Societe des Eaux Minerales dEvian SA SAEME
Original Assignee
O MINERAL DEBUIAN SA
Societe des Eaux Minerales dEvian SA SAEME
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    • B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292—Foldable bottles
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来と同様の横方向の波形を有する一般の形
状及び大きさのプラスチックボトルであって、ボトル工
場の製造及び充填ラインを交換することなく使用でき、
続いて通常通りに取り扱うことができ、特にパレット用
の荷として山積みにでき、さらに従来のボトルとは異な
り軸方向の力を加えると、簡単に小さな体積の残余物に
容易になりうる押しつぶし開始及び押しつぶし中の両方
でその力が小さい、プラスチック製ボトルを提供するこ
とである。 【構成】 ボトルが高さ方向の主要部に渡って横方向の
畝（１０）を有し、その横の畝（１０）は深さ、即ちボ
トルの軸方向に向かう寸法が最大値(a)と最小値(b)の間
で畝の周囲において周期的に変化している軸方向に押し
つぶし可能なプラスチック製ボトル。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、軸方向に力を加える
と押しつぶすことができるプラスチック製ボトルに関す
る。したがって、EP-408 929号公報及びEP-528 754号公
報に記載されているような長手方向に垂直に力を加える
ことにより押しつぶすことができるボトルとは異なる。
【０００２】この発明はまた、そのような押しつぶし可
能なプラスチック製ボトルを製造するための器具に関す
る。
【０００３】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】押しつ
ぶし可能なプラスチック製ボトルに関してはすでに様々
な提案がなされている。たとえば、US-5 209 372号は、
側壁がボトルの底から口までの間でらせん状のリブを備
えたボトルを開示している。又は、US-5 201 438号及び
US-4 790 301号は、側壁が平坦な面から形成されている
ボトルを開示している。FR-2 316 132号公報及びFR-2 2
59 754号公報は、側壁がリブによって規定される屈曲し
たダイヤモンド形状を並置することにより形成され、対
角線が畳み目を構成しているボトルを開示している。こ
れらのボトルのうちのいくつかは、形状が複雑で、その
ため製造が困難であるという欠点を有する。その他のボ
トルは横方向の波形がなく、内容物を詰めた後で取り扱
われ、輸送され、保存されるパレットの荷物を山積みの
状態で作ることができない。なぜなら、山積みにする場
合には底に置かれるボトルは高い圧力に対して耐性が必
要であり、もし横方向の波形状がなければ必要な緩衝が
与えられないからである。
【０００４】その結果、軸方向の力を加えた場合に押し
つぶし可能なプラスチックボトルであって、周知のボト
ルと似た形状（現在のボトル工場を改変せずに使用する
ため）で、パレットの荷物として山積みの形態で保存し
輸送でき、押しつぶし後は実質的に安定な形状（即ち、
永久的で実際に弾性分解に利用できない）を有する容量
の小さい残余物となるボトルを提供することが問題とな
っている。
【０００５】この発明は、広くは提案された問題を十分
に解決することを目的としている。この点で、この発明
の目的は、従来の横方向の波形を有する一般の形状及び
大きさのプラスチックボトルと同じプラスチックボトル
であって、ボトル工場の製造及び充填ラインを交換する
ことなく使用でき、続いて通常通りに取り扱うことがで
き、特にパレット用の荷として山積みにでき、さらに従
来のボトルとは異なり軸方向の力を加えると、小さな体
積の残余物に容易になりうる押しつぶし開始及び押しつ
ぶし中の両方でその力が小さい、プラスチック製ボトル
を提供することである。
【０００６】この発明の他の目的は、小さな力を加える
と軸方向に押しつぶすことができ、握るためのくびれ又
は特別な形状を中央部に有するにもかかわらず容易に完
全に押しつぶすことができるプラスチックボトルを提供
することである。この発明の他の目的は、通常のボトル
のプラスチック材料から、例えば注入ブロー成形、押し
出しブロー成形等の中空体製造方法を用いることにより
製造することができるプラスチックボトルを提供するこ
とである。
【０００７】この発明のまた別の目的は、単一又は複
合、多層又は化合物、例えばポリオレフィン、ポリエス
テル又はPVCs、及び特にポリエチレンテレフタレート(P
ET)からなるボトルを提供することである。この発明の
またもう１つの目的は、消費者が従来のボトルと同じよ
うに開け閉め及びその内容物を注ぎ出すことができるボ
トルを提供することである。
【０００８】最後にこの発明の目的は、使用する材料の
量に直接比例する、コストが周知のボトルと十分比較可
能であり、そのため産業規模で使用できるボトルを提供
することである。この発明はまた、そのようなボトルを
製造するための器具、特にプラスチック材料からなる中
空体を得るための方法に用いられる型を提供する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明のボトルは、ボ
トルが高さ方向の主要部に渡って横方向の畝を有し、そ
の横の畝は深さ、即ちボトルの軸方向に向かう寸法が最
大値(a)と最小値(b)の間で畝の周囲において周期的に変
化している軸方向に押しつぶし可能なプラスチック製ボ
トルである。
【００１０】つまり、ボトルの長手軸に関して、畝の周
縁に沿って畝の深さは最大値から最小値になるまで減少
し、次に最少値から最大値になるまで増加し、その後再
び最小値にまで減少するなど定期的、周期的に変化す
る。この発明のまた別の特徴によれば、ひとつの畝につ
いて上記定義された形状は、ボトルの側壁の他のすべて
の畝と同じであるが、ある畝から別の畝まではπ／ｎ
（ただしｎは整数）の角度でボトルの長手軸に関して角
度的にずれている。
【００１１】この発明の第一の実施例では、最大深さと
最小深さの間の溝の底に形成される各円弧の中心角は、
π／ｎ（ただしn は整数）である。この発明のまた別の
特徴によれば、各畝の深さは、畝の周縁に沿って最大値
から最小値まで、次に最少値から最大値までというよう
に連続して変化する。また別の態様によれば、中心角が
π／ｎであり、畝が極大深さの箇所と次の極大深さの点
との間に延びる円弧の対向は、直線線分によって相互に
つながっている。
【００１２】さらにこの発明によれば、畝の周縁に沿っ
て畝の底の半径及びこれによるボトルの軸を含む垂直断
面の形状は、畝の深さに応じて周期的に変化する。上記
に定義されたボトルの構造は、側壁の厚さが一定で、軸
方向の力で押しつぶされた後、平面上の輪郭が実質的に
ｎ角形である小さな体積の固体となる。この発明の好ま
しい実施態様によると、ボトルを形成するプラスチック
材料は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）であ
る。
【００１３】よい結果を生じたこの発明の実施態様で
は、体積１．５リットル、空の時の重さ及び高さがそれ
ぞれ３４ｇから３８ｇ及び３００ｍｍから３４０ｍｍで
あり、壁の厚さが一定で０．１７ｍｍから０．３５ｍｍ
の範囲であるＰＥＴボトルは、１０ＤａＮより小さい軸
方向の力で押しつぶしされ得る。そのようなボトルの第
一の効果的な改良では、畝の最大深さが約３ｍｍ、最小
深さが約１．５ｍｍ、及び畝の放射角αが７０°であ
る。
【００１４】そのようなボトルの第二の効果的な改良で
は、畝の最大深さが約３．８６ｍｍ、最小深さが約１．
７ｍｍ、及び畝の放射角αが５９．７４°である。ＰＥ
Ｔ以外のプラスチック材料、特に、ＰＶＣタイプ又はポ
リオレフィン又はポリエステルタイプのような単一又は
複合、多層又は化合物が、この発明に使用することがで
きる。
【００１５】この発明は、環状の本体及び実質的に環状
の垂直断面を有し、任意に握るためのくびれを備えてい
る。このくびれがないとボトルの本体は、６角形又は８
角形の垂直断面を有するか又は例えば実質的に平行四辺
形の形状を有するように制限される。上記のように規定
されたプラスチック製ボトルを製造する器具は、中空体
を得る方法、及び少なくとも高さ方向の主要部分にリブ
と溝とが交互に現れることによって形成される横方向の
畝を与える方法において使用され得る型を含み、この発
明によるとそのリブが、リブの周縁に沿って放射の程度
が最小値と最大値との間で周期的に変化する突起部を形
成することに特徴付けられる。
【００１６】円弧が最大に突起する箇所と最小に突起す
る箇所との間の各リブの円弧の中心角は効果的に、π／
ｎ（ただしｎは整数）である。さらにこの発明は、この
ような型を用いると上記の全てのリブが同じ形状を有
し、型の長手軸の方向に沿って、１つのリブから隣のリ
ブにπ／ｎの角度でずれた形状を提供する。
【００１７】さらにこの発明によると、リブ先端の半径
が、リブの周縁に沿ってリブの突起度に応じて周期的に
変化する。この発明の第二の実施態様では、畝は主要部
の周囲に渡って一定の深さを有し、畝の底に外側に放射
状に突起するように形成される折り曲げ開始部を全体に
含み、この折り曲げ開始部が均一に分布し、ひとつの畝
から他の畝にボトルの軸に関して角度的にずれている。
【００１８】驚くべきことに高効率で、畝の底に突起し
て形成された折り曲げ開始部が、ボトルの押しつぶしを
非常に促進する。ボトルを押しつぶしするためにボトル
にかかる軸方向の力は１０Ｄａｎよりも小さく、中央に
握るためのくびれ又はその他の特別な形状をしていても
完全に押しつぶしされ得る。一般的に、上記の特定の突
起を備えた折り曲げ開始部は以下のような特徴を有す
る。
【００１９】ボトルの底の軸を含む平面上の各折り曲げ
開始部は、軸から一定の角度傾いた開始線又は隆起線を
有し、その角度が０°から４５°の範囲であり、開始線
又は隆起線が畝のある側面からの他方へ延びて、凹形の
斜面が外側に向く環状の円弧によって、畝のひとつの側
面と結合する。
【００２０】折り曲げ開始部の第一の実施態様では、ボ
トルの軸に垂直に延びる畝の中央平面にある各折り曲げ
開始部の形状は、ボトル内部に向く円弧の凹形の斜面を
有する環状の円弧である。また別の実施態様では、各折
り曲げクタータは、ボトルの外側を向くＶ形の丸い先端
を有し、畝の中央平面でＶ形状である。
【００２１】各折り曲げ開始部は、ボトルの軸に関して
０．２ラジアンから２π／ｎ（ただしｎは畝毎の折り曲
げ開始部の数を表す）の範囲の角度を有する。折り曲げ
開始部は、一つの畝からの他の畝までπ／ｎ（ただしｎ
は畝毎の折り曲げ開始部の数を表す）だけ角度的にずれ
ている。この発明は、プラスチック材料からなる軸方向
に押しつぶし可能なボトルを製造するための型であっ
て、内面がボトルの横方向の畝に対応し、上記の折り曲
げ開始部を補うように中空部又はくぼみ部を備える環状
のリブを含む型を提供する。
【００２２】
【実施例】先ず始めに、図１はこの発明のボトルＢを示
す。ボトルＢはプラスチック材料、好ましくはポリエチ
レンテレフタレート(PET)からなるが、特にこれに限定
されず、単一又は複合、多層又は化合物からなる材料、
例えばPVC又はポリオレフィン又はポリエステルなどか
らも製造することができる。ボトルＢは底部Ｆ、握るた
めにくびれている部位ｒでｐ１及びｐ２に分かれる２つ
の部位を持ち、上部ｐ２が穏やかなテーパー部Ｅによっ
て形成されるネックＣに向かって延びている、一般に環
状形態の側壁Ｐを有する。このテーパー部の上には、改
変として商標などのためにリリーフを備えていてもよ
い。ネックＣは、スクリューキャップＶを受けるために
適切なねじ山Ｇを備えている。プラスチック材料から中
空体を作る従来の技術、例えば注入ブロー成形などを用
いて製造されたボトルＢは、ボトルが空になった後で小
さいマグニチュードの力ｆを軸方向にかけることにより
押しつぶされ得る形状をしており、そのため充填されて
いても中空であってもはじめの状態よりは著しく小さい
体積の残余物Ｒ（図６）を生じる。
【００２３】これをするために、ボトルの壁は、粗作り
の製品の重さによって0.17 mmから0.35 mmの範囲の一定
の厚さを有し、ｐ１部及びｐ２部によって形成される領
域が垂直な環状の部分又は島１１及びくぼんだ部分又は
溝１２を含む波形又は畝１０を備えるように成形される
（図１及び図５）。一方、島１１は、ボトルの軸Ａから
一定距離ｄの位置に外側面１３を有し、軸Ａに関して垂
直な環状の円筒上にあり、溝１２は、畝１０に沿って深
さが変化する（例えば底１４と、島１１によって規定さ
れる円筒形の外側面との間で測定される大きさは周囲で
変化する）。
【００２４】さらに詳細には、深さは最大値(a)と最小
値(b)の間の各畝の周囲に沿って変化し、その後その最
小値(a)から最大値(b)へ戻る（図２、３、３Ａ及び３Ｂ
参照）。その深さの変化はボトルの側壁の厚さｅが一定
の場合に、対応する型のリブによって下記に記載のよう
に得られる。ボトルは型の中でリブに沿って型の軸から
一定の距離に形成される。
【００２５】この発明によれば、各溝の深さの変化は、
溝、例えば各円弧２０1、２０2、２０3・・・などの周
囲に沿って、連続する深さの極点２１、２２、２３・・
・などの間に延びるとき周期的で定期的、例えば溝は、
最も浅い深さと最も深い深さが交互に現れるところでは
中心角度がπ／ｎ（但し、ｎは整数）である。例えば、
ｎが４のとき円弧２０の対応する中心角度は４５°であ
る。図２及び図３に、軸Ａに沿って下方に向かうとボト
ルの側壁に現れる２つの継続する溝１２i及び１２i+1を
示す。これらの図中、共通の長手平面Ｔ−Ｔは参照軸と
して表示されている。図に示されるように、畝の形状は
同じであるが、次の畝は角度π／ｎだけボトルの長手軸
からオフセットしており、この場合４５°である。溝１
２iは平面Ｔ−Ｔで最小の深さ(b)であり、１２i+1は同
じ平面で最大の深さ(a)である。これらの状態は、図１
の破線ｈ1、ｈ2・・・で示すように、ボトルの隣合う溝
の最小又は最大深さを結ぶ線が、ボトルが軸の周りのそ
れぞれの螺旋をたどると説明することもできる。
【００２６】図３Ａ及び図３Ｂに示されるように、各畝
の放射角αは一定で、溝の底部の半径（即ち、ボトルの
軸Ａを含み、ｘ−ｘ及びｙ−ｙとして図３Ａ及び図３Ｂ
でそれぞれ表された円平面の垂直な断面の形状）は、溝
の周囲に沿って、その深さに応じて周期的に変化する。
溝の深さが最小の場合の形状は、図３Ａに示される。即
ち溝は、垂直断面に浅いＵ型を与える成形された部分３
１及び３２を介して隣接する島１３に接する比較的大き
な半径を持つ屈曲した底部３０を有する。一方溝の深さ
が最大の場合の形状は、図３Ｂに示される。即ち、垂直
断面が一般に面３３及び３４からなり角度αを有するＶ
型をなし、比較的小さな半径を持つ屈曲した底部３５と
相互に結合している。
【００２７】上記の実施例では、各溝１２の深さは、溝
が最小の深さを持ち次に最大の深さを有するように、深
さの極値２１及び２２、２２及び２３などの点の間で滑
らかに変化する。図４に図示した実施態様では、溝１２
i+1の垂直断面に対応する実線、溝が最も浅い点と深い
点が交互に現れる深さの極地点２１’、２２’、２３’
・・・などは直線区分２４1、２４2・・・などに相互に
結合する。各区分は中心角π／ｎ（先の実施例と同様４
５°）に対応し、溝１２i、１２i+1はこの場合同様にボ
トルの軸に沿って見るとボトルの長手軸Ａから４５°ず
れている。
【００２８】図１から３又は図４に示したタイプのボト
ルにボトルの軸方向で軸的な力Ｆをかけると（その後ボ
トルは自然に空になり蓋は取り去られる）、ボトルは変
形し、内容物が満杯又は空であったはじめの状態の容量
と比べるとかなり小さい体積の残余物Ｒ（図６）とな
る。図６に示されるように、残余物は平面の外郭が実質
的に辺４０1、４０2、４０3、４０4・・・を持つｎ角形
である部分を有している。ボトルを押しつぶした後、残
余物の体積は維持され蓋ＶはネックＣに戻される。
【００２９】この発明のボトルの構造によると、図７の
本発明についてのカーブ４１で示されるように軸方向の
小さな力（１０Ｄａｎよりも小さい）を押しつぶしの開
始時と押しつぶしを行っている間にかけることでボトル
を押しつぶすことができる。一方従来のボトルの場合の
カーブ４２は押しつぶし力が経時的に一定に増加するこ
とを示す。
【００３０】使用する材料及び畝の形状に関する試験で
得た結果を、下記の表１及び表２に示す。表１はポリエ
チレンテレフタレート製１．５リットルのボトルのみに
関し、ＡＰＯはの図１に示した一般形状と同じ形状を有
するボトルであるが、この発明の特徴を備えていないも
のを示し、一方ＵＳＩは一般形状と同じ形状を有するボ
トルであるが、くびれ部分ｒを持たず、同様にこの発明
の特徴を備えていないものを示す。他方形状４は、図１
と同じ形状を有し、最大溝深さ(a)が３ｍｍで最小溝深
さ(b)が１．５ｍｍであり、放射角αが７０°であるこ
の発明のボトルを示す。
【００３１】従来のボトルよりも重量の軽いこの発明の
ボトルは、ボトルの押しつぶし開始に必要な力が減少
し、さらに押しつぶしを継続するために必要な力はわず
かに増えている。この結果にもかかわらず、垂直方向に
力をかけるとき、満杯のボトルの強さは他の従来のボト
ルと同じ程度である。このことは、この発明のボトルは
パレット荷として山積みにして取り扱い及び保存し得る
ことを示す。
【００３２】表２は、この発明の特徴を備えないＰＶＣ
ボトルとＰＥＴボトルとの比較試験の結果を示す。ＰＥ
Ｔボトルは通常の畝を有しこの発明の特徴を備えないも
のもあり、この発明の特徴を備えているものもある。記
号ＡＰＯ及びＵＳＩは表１と同様の意味を表し、ＲＡＭ
はＡＰＯタイプのボトルで円錐部Ｅがはっきりとデザイ
ンされている。
【００３３】「形状４」で表される畝の形状は、表１で
上記に定義したものと同様である。「形状６」で表され
る畝の形状は、最小深さ１．７ｍｍ及び最大深さ３．８
６ｍｍ及び放射角αが５９．７４°の溝を有する。表１
に見られるように、１０ＤａＮの荷重下での圧縮はボト
ルの高さ方向の減少を表し、したがって押しつぶしの容
易性を示す。保存された満杯のボトルの垂直圧縮の値
は、ボトルを押しつぶすために必要な力を示し、パレッ
ト荷として積荷されて取り扱われる際のボトル形状保存
性を示す。そのような状況下で取り扱われる際のボトル
の力の値は、表１に示したように、最初のパレット荷が
他のパレット荷を支えている積荷の底の層の圧縮をｍｍ
で表すローディングテストで確認された（１２個のボト
ルに３３８ｋｇ荷重した）。
【００３４】
【表１】
【００３５】
【表２】
【００３６】上記のプラスチック材料からなる押しつぶ
し可能なボトルは、中空体を製造する方法、例えば抽出
ブロー成形又は注入ブロー成形及び器具、特に図８から
１１に示されるような２つの貝状の部位を有する型を使
用する方法によって得られる。「形状６」のボトルのタ
イプを得るために記載され示されたこのような方法で
は、側壁５０はリブ５１1、５１2、５１3、５１4・・・
を垂直な環状の周期的な部分５２1、５２2、５２3、・
・・によって互いに連続する内面を有する。図９に示さ
れるように、各リブ５１は、リブの周囲に沿って見ると
放射状になっている突起部を有する形状をしており、最
小値（ｍ）と最大値（Ｍ）の間で高さのひとつの極点５
３（最小突起）と隣接する極点（最大突起）との間の各
リブの中心角βがπ／ｎ（ｎは整数）で周期的に変化し
ている。
【００３７】さらにこの発明によれば、リブ５１の先端
の半径及び型の軸Ｚを含む放射平面の垂直断面の形状
は、リブの周囲に沿ってリブの突起度に応じて周期的に
変化する。最大突起（Ｍ）の形状は図１０に示され、最
小突起（ｍ）の形状は図１１に示される。上記のリブの
形状は型の側壁のすべてのリブにおいて同じ形状である
が、その形状は、型の長手軸の方向に沿って１つのリブ
から隣りのリブにπ／ｎの角度をもってずれている。
【００３８】図１２から図１４の実施態様において、ボ
トルの畝は、先と同様、ボトルの内側を向いた丸い先端
を有し、環状の円弧を介してボトルの柱状の側壁と結合
するＶ形状の２つの直線の分岐を持つＶ型の断面を有す
る。そしてこの実施態様では、各畝１０は、折り曲げ開
始部６２を有する。折り曲げ開始部はボトルの長手方向
軸６４に関して角度が均一に分布しており、ボトルの外
側に向かって畝の底から突起している。畝はこの折り曲
げ開始部から一定の深さで離れている。
【００３９】折り曲げ開始部６２の形状は、下記のよう
に定義される。図１４の平面ではカーブしている。例え
ば、環状の円弧で、カーブの凹部側がボトルの内側を向
いている。各開始部はボトルの軸を含む対照な中央平面
６６を有する。同じ畝１０の２つの連続した折り曲げ開
始部の中央平面６６は、２π／ｎ（但しｎは畝毎の折り
曲げ開始部の数）の角度をなす。
【００４０】ボトル軸６４に関する各折り曲げ開始部の
角度は、０．２ラジアンから２π／ｎ（ただしｎは畝毎
の折り曲げ開始部の数を表す）の範囲の角度εを有す
る。ボトルの軸を含む対照な中央平面６６において、各
折り曲げ開始部６２は畝の２つの側面５８の開始線又は
隆起線６８によって規定される。開始線又は隆起線６９
は畝の２つの側面の間に延び、環状の円弧７０によって
側面の１つに結合する。円弧７０は、凹部側が外側を向
き、半径が約０．５ｍｍから開始線６８及び畝の側面５
８の接線方向にある環状の円弧の半径までの範囲にあ
る。
【００４１】開始線又は隆起線６８は、屈曲部分の最小
半径の丸い部分７２を介して畝の他の側面５８と結合す
る直線である。この結合線は、ボトルの軸に直角な平面
において屈曲した形状をなしている。開始線又は隆起線
６８は、ボトルの長手軸に関して０°から４５°の角度
γで傾いている。
【００４２】畝１０の中央平面７４の折り曲げ開始部６
２の放射度λは、実質的に等しいか又は畝１０の深さの
半分よりもわずかに小さい（放射度λは畝の底５６と、
隆起線６８と畝の中央平面７４の交差点との間の距
離）。一つの畝からの他の畝まで、折り曲げ開始部６２
はπ／ｎ（ただしｎは畝毎の折り曲げ開始部の数を表
す）の角度でずれている。
【００４３】上記のｎの数は、典型的には３から２０の
範囲である。図１２及び図１３の例では、折り曲げ開始
部の隆起線６８は、下方及び外側へ傾いている。しか
し、ボトルの軸に略直角に示される方向と対照な方向で
もよい。図１５に示される例では、上記の折り曲げ開始
部６２は屈曲又は弓状をなさず、まっすぐな側面からな
るＶ形状の非常に平らな頂点を持ち、各Ｖ形状の頂点は
対応する開始部の対照平面６６、即ちボトルの軸６４を
含む平面にある。
【００４４】このようなボトルに軸的な圧縮力をかける
と、ボトルは空になり蓋が外されて、ｎ角形の山積みに
なった小さな体積の残余物に変形する。体積は、押しつ
ぶし後ボトルのネックに蓋を戻すことにより維持され
る。図１２から図１５に示したタイプのボトルの本質的
な特徴のひとつは、押しつぶしするための軸的な力が小
さいことである。表３は、従来技術で知られるボトル
と、畝当り４つの開始部を有し、各折り曲げ開始部の角
度εが２６°、ボトルの軸に関する隆起線３８の傾き角
γが２１°、折り曲げ開始部の放射度λが約１．４ｍｍ
（畝の深さは３ｍｍ）である図１２及び図１３に示した
ボトルとに行った比較実験の結果を示す。
【００４５】表中、ＡＰＯは図１に示した一般的な形状
を有するがこの発明の特徴を備えないボトルを示す。Ｕ
ＳＩは図１に示した一般的な形状を有するが握るための
くびれを備えずこの発明の特徴を備えないボトルを示
す。ＲＡＭはＡＰＯタイプのボトルであって、頂点Ｅが
リリーフを有するボトルを示す。全てのボトルはＰＥＴ
製であり、体積は１．５リットルである。
【００４６】この発明のボトルは、比較的小さい６Ｄａ
Ｎの軸的な力をかけると押しつぶされるにもかかわら
ず、満杯にしてボトルを閉じた場合に周知のボトルとほ
ぼ同等の機械特性を示すことがわかる。したがって、こ
の発明のボトルは空の状態では使用後体積を非常に小さ
くするように容易に押しつぶされるが、従来技術のボト
ルと同様に製造、充填、閉鎖、取り扱い、輸送及び使用
することができる。
【００４７】押しつぶしによって減少できる体積は、押
しつぶしたボトルの数と、通常の形状と体積を有する押
しつぶしされていないボトルの数との割合として示し
た。この発明のボトルでは、容器の体積及び形状の機能
としてのこの割合は２．５から４の範囲であった。
【００４８】
【表３】
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のボトルの立面図である。
【図２】図１の線２−２における拡大断面図である。
【図３】図２と同じスケールの図１の線３−３における
断面図であり、Ａ及びＢは図３の線ｘ−ｘ及び線ｙ−ｙ
における拡大断面図である。
【図４】図２及び図３とは異なる類似体の断面図であ
る。
【図５】この発明の壁部を示す概略斜視図である。
【図６】押しつぶされた後のボトルを示す概略斜視図で
ある。
【図７】機能時の押しつぶし力をプロットしたグラフで
ある。
【図８】この発明の組み立ての一部を示す側面図であ
る。
【図９】図８の線９−９における断面図である。
【図１０】図９の線１０−１０における拡大断面図であ
る。
【図１１】図９の線１１−１１における拡大断面図であ
る。
【図１２】この発明の好ましい実施態様を構成するボト
ルの部分図である。
【図１３】図１２におけるXIIIの詳細を示す拡大図であ
る。
【図１４】ボトルの波形を示す図である。
【図１５】図１４に対応する別の実施態様を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−マリー ペトル フランス国、74890 ボン−ザン−シャブ レ、レ シャルモット（番地なし)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ボトルが高さ方向の主要部に渡って横方
    向の畝（１０）を有し、その横の畝（１０）は深さ、即
    ちボトルの軸方向に向かう寸法が最大値(a)と最小値(b)
    の間で畝の周囲において周期的に変化していることを特
    徴とする軸方向に押しつぶし可能なプラスチック製ボト
    ル。
  2. 【請求項２】 深さが最大である箇所と深さが最小であ
    る隣の箇所（２１、２２、２３... ）との間の畝の底に
    沿って形成される各円弧（２０1、２０2、２０3... ）
    の中心角が、π／n （ただしn は整数）である請求項１
    に記載のボトル。
  3. 【請求項３】 全ての畝（１０）が同じ形状であり、２
    つのつながった畝がπ／ｎの角度でボトルの長手軸に関
    して角度的にずれていることを特徴とする請求項１又は
    ２のいずれか１つに記載のボトル。
  4. 【請求項４】 各畝（１０）の深さが、畝の周縁に沿っ
    て最大値(a)から最小値(b)へ次に最少値(b)から最大値
    (a)へ連続して変化していることを特徴とする請求項１
    から３のいずれか１つに記載のボトル。
  5. 【請求項５】 極大深さの箇所の間の畝の底（２４1、
    ２４2…）に形成され、かつ中心角がπ／ｎである円弧
    の対向端（２１’、２２’、２３’…）が直線線分によ
    って相互につながっていることを特徴とする請求項１か
    ら３のいずれか１つに記載のボトル。
  6. 【請求項６】 各畝（１０）の底の半径（３０、３５）
    が、畝の周縁に沿って、畝の深さに応じ周期的に変化し
    ていることを特徴とする請求項１から５のいずれか１つ
    に記載のボトル。
  7. 【請求項７】 軸方向の力ｆで押しつぶされた後、平面
    上の輪郭が実質的にｎ角形である小さな体積（Ｒ）の固
    体に縮むことを特徴とする請求項１から６のいずれか１
    つに記載のボトル。
  8. 【請求項８】 ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）
    からなる請求項１から７のいずれか１つに記載のボト
    ル。
  9. 【請求項９】 ＰＶＣ又はポリオレフィン又はポリエス
    テルのような単一、複合、多層又は化合物の材料で作ら
    れていることを特徴とする請求項１から７のいずれか１
    つに記載のボトル。
  10. 【請求項１０】 体積１．５リットルの場合、空の時の
    重さ及び高さがそれぞれ３４ｇから３８ｇ及び３００ｍ
    ｍから３４０ｍｍであり、壁の厚さが一定で０．１７ｍ
    ｍから０．３５ｍｍの範囲であり、変形が開始する軸方
    向の力ｆ及びそれに続く軸方向の変形力が１０ＤａＮよ
    り小さいことを特徴とする請求項８に記載のボトル。
  11. 【請求項１１】 畝の最大深さ(a)が約３ｍｍ、最小深
    さ(b)が約１．５ｍｍであり、畝の放射角αが７０°で
    あることを特徴とする請求項１０に記載のボトル。
  12. 【請求項１２】 畝の最大深さ(a)が約３．８６ｍｍ、
    最小深さ(b)が約１．７ｍｍであり、畝の放射角αが５
    ９．７４°であることを特徴とする請求項１０に記載の
    ボトル。
  13. 【請求項１３】 畝（１０）の底（５６）から外側に放
    射状に突起するように形成された折り曲げ開始部（６
    ２）を有し、これらの折り曲げ開始部（６２）が均一に
    分布し、ボトルの軸に関して１つの畝から他の畝に角度
    的にずれている請求項１に記載のボトル。
  14. 【請求項１４】 各折り曲げ開始部（６２）が、ボトル
    の軸を含む平面（６６）上に延びて一定の角度γだけそ
    の軸から傾いた開始線又は隆起線（６８）を有すること
    を特徴とする請求項１３に記載のボトル。
  15. 【請求項１５】 角度γが０°から約４５°の範囲であ
    ることを特徴とする請求項１４に記載のボトル。
  16. 【請求項１６】 開始線又は隆起線（６８）が、畝（１
    ０）の１つの斜面から他方の斜面へ延びることを特徴と
    する請求項１４又は１５に記載のボトル。
  17. 【請求項１７】 開始線又は隆起線（６８）が、凹面が
    外側に向いた環状の円弧（７０）によって、畝の１つの
    斜面（５８）に連なることを特徴とする請求項１６に記
    載のボトル。
  18. 【請求項１８】 開始線又は隆起線（６８）が、最小曲
    率半径の円弧状部分（７２）を介して畝の他の斜面（５
    ８）に連なることを特徴とする請求項１６又は１７に記
    載のボトル。
  19. 【請求項１９】 開始線又は隆起線（６８）が、ボトル
    に関して下方外側へ延びることを特徴とする請求項１４
    から１８のいずれか１つに記載のボトル。
  20. 【請求項２０】 各折り曲げ開始部（６２）が、ボトル
    の軸と垂直な畝の中央平面（７４）において、凹面がボ
    トルの内部に向いた環状の円弧として形成されているこ
    とを特徴とする請求項１３から１９のいずれか１つに記
    載のボトル。
  21. 【請求項２１】 各折り曲げ開始部（６２）が、ボトル
    の軸に垂直な畝の中央平面（７４）において、先端部が
    ボトルの外側を向くＶ形状の横断面を有することを特徴
    とする請求項１３から１９のいずれか１つに記載のボト
    ル。
  22. 【請求項２２】 畝（１０）が、丸い先端を有するＶ形
    状であることを特徴とする請求項１３から２１のいずれ
    か１つに記載のボトル。
  23. 【請求項２３】 各折り曲げ開始部（６２）が、ボトル
    の軸に関して０．２ラジアンから２π／ｎ（ただしｎは
    畝毎の折り曲げ開始部の数を表す）の範囲の角度εを有
    することを特徴とする請求項１３から２２のいずれか１
    つに記載のボトル。
  24. 【請求項２４】 折り曲げ開始部（６２）が、１つの畝
    からの他の畝までπ／ｎ（ただしｎは畝毎の折り曲げ開
    始部の数を表す）だけ角度的にずれていることを特徴と
    する請求項１３から２３のいずれか１つに記載のボト
    ル。
  25. 【請求項２５】 畝毎の折り曲げ開始部（６２）の数が
    ３から２０であることを特徴とする請求項１３から２４
    のいずれか１つに記載のボトル。
  26. 【請求項２６】 畝の中央平面（７４）における各折り
    曲げ開始部（６２）の放射の程度λが畝の約半分の深さ
    であることを特徴とする請求項１３から２５のいずれか
    １つに記載のボトル。
  27. 【請求項２７】 プラスチック製ボトルを製造する器具
    であって、中空体を得る方法、及び少なくとも高さ方向
    の主要部分にリブ（５１）と溝（５２）とを形成して横
    方向の起伏を与える方法において使用され得る型を含
    み、そのリブ（５１）が、リブの周縁に沿って放射の程
    度が最小値（ｍ）と最大値（Ｍ）の間で周期的に変化す
    る突起部を形成することを特徴とする器具。
  28. 【請求項２８】 放射の程度が最小である箇所と最大で
    ある箇所との間の各リブの円弧の中心角βがπ／ｎ（た
    だしｎは整数）であることを特徴とする請求項２７に記
    載の器具。
  29. 【請求項２９】 型の側壁（５０）の全てのリブ（５１
    1、５１2、５１3…）が同じ形状を有し、その形状が型
    の長手軸の方向に沿って１つのリブにπ／ｎの角度をも
    ってずれていることを特徴とする請求項２７又は２８に
    記載の器具。
  30. 【請求項３０】 リブ（５１）先端の半径が、リブ（５
    １）の周縁に沿ってリブの突起度に応じて周期的に変化
    することを特徴とする請求項２７から２９のいずれか１
    つに記載の器具。
  31. 【請求項３１】 型のリブが、請求項１３から２６のい
    ずれか１つに記載の折り曲げ開始部（６２）を補う中空
    部又はくぼみ部を備えることを特徴とする請求項２７に
    記載の器具。
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