JPH07172190A - 電気自動車のバッテリ搭載装置 - Google Patents

電気自動車のバッテリ搭載装置

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Publication number
JPH07172190A
JPH07172190A JP32351293A JP32351293A JPH07172190A JP H07172190 A JPH07172190 A JP H07172190A JP 32351293 A JP32351293 A JP 32351293A JP 32351293 A JP32351293 A JP 32351293A JP H07172190 A JPH07172190 A JP H07172190A
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JP
Japan
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battery
vehicle
circuit
frame
series
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Application number
JP32351293A
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English (en)
Inventor
Koji Yamamoto
浩二 山本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH07172190A publication Critical patent/JPH07172190A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリ搭載作業の迅速,容易化と安全性の
向上を図る。 【構成】 バッテリ3に設けたブラケット7とバッテリ
フレーム4に設けたソケット部8に端子9,10を設け
てバッテリ3の固定と同時にバッテリ直列回路B・Cを
形成する。バッテリ格納部2にバッテリ列の直列端のブ
ラケット7とソケット部8とを自動的に締結してバッテ
リ直列回路B・Cと車両側メイン回路M・Cとを接続す
る自動接続機構19を設け、車両側メイン回路M・Cに
断続回路22を、バッテリ直列回路B・Cに断続回路3
0,31,32を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車のバッテリ搭
載装置に関する。
【0002】電気自動車の中には、例えば特開昭47−
31318号公報に示されているように、車体フレーム
間に構成したバッテリ格納部に、複数個のバッテリを車
体側方から搭載するようにしたものや、特開平4−19
0602号公報に示されているように、ボンネットを開
くと複数個のバッテリを接続したバッテリ直列回路を並
列に切り換えるようにしたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記何れの従来技術の
ものにあっても、複数個のバッテリを車両に搭載する際
には、バッテリの個々をクランプベルト等でしっかりと
固定した後、これらバッテリをハーネスで接続してバッ
テリの直列回路を構成し、このバッテリ直列回路を車両
側メイン回路に接続する必要がある。
【0004】このため、バッテリの搭載作業が多岐に亘
って作業性が悪く、また、大電圧のバッテリ直列回路を
車両側メイン回路に接続するのには細心の注意を払う必
要がある。
【0005】そこで、本発明はバッテリ搭載作業を容易
かつ安全に行うことができる電気自動車のバッテリ搭載
装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、複
数個のバッテリを載置するバッテリフレームとバッテリ
の個々に、それぞれ相互に係合して上下方向にボルト・
ナット締結されるブラケットおよび又はソケット部を設
けると共に、これらブラケットとソケット部の合わせ面
に前記ボルト・ナット締結によって個々のバッテリを電
気的に直列に接続する端子を設ける一方、車体に前記バ
ッテリを載置したバッテリフレームを側方より格納,引
き出し自在なバッテリ格納部を形成し、該バッテリ格納
部には前記端子間接続されるバッテリ列の直列端のブラ
ケットとソケット部とを自動的にボルト・ナット結合し
て、バッテリの直列回路と車両側メイン回路とを接続す
る自動接続機構を設けると共に、車両側メイン回路と、
バッテリの直列回路の隣接するバッテリ間とにそれぞれ
断続回路を設けてある。
【0007】請求項2にあっては、バッテリ格納部とバ
ッテリフレームとに、バッテリフレームの格納位置の適
否を判断して、自動接続機構および車両側メイン回路の
断続回路とバッテリ直列回路の断続回路の作動制御信号
を発生する位置検出手段を設けてある。
【0008】請求項3にあっては、車両側メイン回路が
車両の減速度を検知するGセンサ、および車両の冠水状
態を検知する水センサを備え、車両側メイン回路の断続
回路とバッテリ直列回路の断続回路とを、これらGセン
サ又は水センサの検出信号によって遮断制御するように
してある。
【0009】請求項4にあっては、バッテリ格納部は、
上下方向に移動されてバッテリフレームおよびバッテリ
個々のブラケットとソケット部との締結部にフレーム保
持部を係脱させて、バッテリフレームをバッテリ格納部
にロック,ロック解除するバッテリフレーム固定機構を
備えている。
【0010】請求項5にあっては、バッテリ格納部は、
水平方向に移動されてバッテリフレーム固定機構のフレ
ーム保持部に係脱して、該フレーム保持部をロック,ロ
ック解除する保持部固定機構を備えている。
【0011】
【作用】請求項1によれば、バッテリフレーム上に複数
個のバッテリを載置し、ブラケットとソケット部とを係
合してこれらブラケットとソケット部とを上下方向から
ボルト・ナット締結することによって、バッテリ個々の
バッテリフレームへの固定と、バッテリ間の電気的な直
列接続とを同時に行うことができる。
【0012】そして、この複数個のバッテリを載置した
バッテリフレームは、車体の側方からバッテリ格納部へ
格納できるため、格納作業方向が作業者の死角となら
ず、格納作業を容易に行うことができる。
【0013】また、バッテリフレームのバッテリ格納部
への格納後は、自動接続機構によってバッテリ直列回路
を車両側メイン回路に自動的に接続できるため安全に電
気的接続作業を行える。
【0014】しかも、車両側メイン回路およびバッテリ
直列回路の隣接するバッテリ間に設けた断続回路を遮断
すれば、前記バッテリ直列回路と車両側メイン回路との
電気的接続作業をより一層安全に行えると共に、メンテ
ナンス作業を安全に行うことができる。
【0015】請求項2によれば、位置検出手段によりバ
ッテリフレームがバッテリ格納部の規定位置に格納され
てから、自動接続機構および断続回路を作動させること
ができるので、接続を確実に行えると共に、断続回路の
誤作動を防止して安全性を確保することができる。
【0016】請求項3によれば、車両の衝突時又は車両
の冠水時には、Gセンサ又は水センサの検出作用により
車両側メイン回路の断続回路およびバッテリ直列回路の
断続回路を遮断することができるため、安全性を高める
ことができる。
【0017】請求項4によれば、バッテリフレームのバ
ッテリ格納部への固定を自動的に行って、バッテリフレ
ームのずれ動きをなくして確実な固定を行うことができ
る。
【0018】請求項5によれば、バッテリフレームの固
定を多段に行えるので、バッテリフレームの固定をより
一層確実に行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に詳述す
る。
【0020】図9は車体1のバッテリ格納部2と、複数
個のバッテリ3を載置したバッテリフレーム4との関係
を示すもので、バッテリ格納部2は車体1のフロア側に
形成してあって、車体側部に開口している。
【0021】バッテリフレーム4はバッテリ格納部2
へ、その開口より格納,引き出しできる大きさに形成さ
れていて、所要数のバッテリ3を載置し得るようにして
ある。
【0022】このバッテリ格納部2と、バッテリフレー
ム4との関係を、図1により4個のバッテリ3を搭載す
るものを一例として説明する。
【0023】バッテリフレーム4の下面には車輪5を設
けてある一方、バッテリ格納部2の底部にはレール6を
設けてあって、車輪5をレール6上に誘導させて、バッ
テリフレーム4をバッテリ格納部2へ容易に格納、引き
しできるようにしてある。
【0024】バッテリ3の個々には、図2〜4にも示す
ように前後側面の底部近傍に一対ののブラケット7を突
設してある一方、バッテリフレーム4のバッテリ定置部
には、個々のバッテリ3の前後ブラケット7に対応する
位置に、バッテリ3を上方より載置した際に前記ブラケ
ット7を受容して係合するソケット部8を形成してあ
る。
【0025】各バッテリ3の一対のブラケット7の下面
には、端子9を設けて、各バッテリ3の前後側面に正極
および負極を取り出すようにしてある。
【0026】一方、ソケット部8の底面上にも端子10
を設けてあると共に、底面裏側にナット11を配設して
あり、ブラケット7をソケット部8に受容係合させて、
上下方向にボルト12とナット11とにより締結するこ
とによって、ブラケット7の固定、即ち、バッテリ3の
固定と同時に端子9,10の接続を行えるようにしてあ
る。
【0027】前記バッテリフレーム4上の車幅方向に各
隣接するソケット部8の端子10は、隣接するバッテリ
3,3の正極と負極相互を導通し得るようにハーネス1
3により接続して、前述のようにバッテリ3,3をバッ
テリフレーム4上に、ブラケット7とソケット部8とを
介してボルト12・ナット11により締結固定した時
に、これらバッテリ3,3を電気的に直列に接続できる
ようにしてある。
【0028】前記ブラケット7とソケット部8は前述と
は逆に、ブラケット7をバッテリフレーム4側に、およ
びソケット部8をバッテリ3側にするようにしてもよい
ことは勿論である。
【0029】前記ブラケット7とソケット部8とは、バ
ッテリ3,3の直列端、即ち、バッテリ直列回路B・C
を構成した際に、その端部の正極と負極となる直列端
a,bを除いて、車外において予め上下方向にボルト1
2・ナット11により締結固定される。
【0030】14はバッテリ格納部2にレール6沿って
前後に一対配設したバッテリフレーム固定機構で、図6
に示すようにバッテリフレーム4に固定したバッテリ3
のブラケット7とソケット部8との締結部上に嵌合する
ホルダ15aを有するフレーム保持部15と、該フレー
ム保持部15の上下用ガイド16と、フレーム保持部1
5を上下移動する送り装置17とを備えている。
【0031】この送り装置17としてはモータ駆動され
るラック・ピニオン機構等を用いることができる。
【0032】18はバッテリフレーム固定機構14の両
側端部の上下用ガイド16に付設した保持部固定機構
で、フレーム保持部15の両側端部に形成した三角形状
のロケート溝15bに係脱する三角形状のロケート部材
18aと、該ロケート部材18aを水平方向に進退させ
るモータおよび減速機構等からなる駆動部18bとを備
えている。
【0033】19は前記端子間接続されてバッテリ回路
B・Cを形成するバッテリ列の直列端のブラケット7と
ソケット部8とを締結すると共に、このバッテリ直列回
路B・Cを車両側メイン回路M・Cに接続する自動接続
機構を示す。
【0034】この自動接続機構19は、前記バッテリフ
レーム固定機構14の端部のホルダ15aに組付けら
れ、図7に示すように該ホルダ15aを貫通してソケッ
ト部8のナット11に螺合する導電性のボルト19a
と、該ボルト19a端にビット係合して所定トルクで締
め付けるトルクモータ等の駆動部19b等を備えてい
て、ボルト19a端の端子19cに接続したハーネス2
0を介して車両側メイン回路M・Cに接続してある。
【0035】これらバッテリフレーム固定機構14、保
持部固定機構18、および自動接続機構19は、何れも
後述する車両側メイン回路M・Cの位置検出手段33の
検出信号にもとづいて、コントロールユニット21によ
って作動制御される。
【0036】車両側メイン回路M・Cは前記バッテリフ
レーム4と共に搭載される強電系のバッテリ3とは別
に、車両に搭載した図外の低電圧バッテリを電源として
いる。
【0037】この車両側メイン回路M・Cは、図8に示
すように、図外のキースイッチの投入によりオン作動し
て、前記バッテリフレーム固定機構14、保持部固定機
構18、自動接続機構19等を作動制御するコントロー
ルユニット21の他、該コントロールユニット21によ
り作動制御されて、前記バッテリ直列回路B・Cからの
強電圧供給路を接続・遮断する車両側断続回路22と、
コントロールユニット21により作動制御される後述す
る位置検出手段33の車両側センサユニット23とを備
えている。
【0038】コントロールユニット21には、車両の減
速度を検出して衝突を感知するGセンサ24、車両の冠
水状態を検出する水センサ25の各検出信号、および車
両側断続回路22をオン・オフする手動断続スイッチ2
6のオン・オフ信号が入力されるようになっている。
【0039】また、このコントロールユニット21に
は、車両走行用コントロールユニット27から、走行異
常時の異常信号およびバッテリ制御用コントロールユニ
ット28からバッテリ異常時の異常信号がそれぞれ入力
されるようになっている。
【0040】一方、前記バッテリ回路B・Cの隣接する
バッテリ3,3間を接続するハーネス13に、断続機コ
ントロールユニット29により接続・遮断制御されるバ
ッテリ側断続回路30,31,32を介装してある。
【0041】33はバッテリフレーム4の格納位置の適
否を判断する位置検出手段で、前述の車両側メイン回路
M・Cに設けられた車両側センサユニット23と、バッ
テリフレーム4に設けたバッテリ側センサユニット34
とからなる。
【0042】車両側センサユニット23は発行装置と光
センサとを備える一方、バッテリ側センサユニット34
は車両側センサユニット23の発光装置の光信号を入力
する光センサと、該光信号を反射させて車両側センサユ
ニット23の光センサに入力させる鏡とを備えている。
【0043】車両センサユニット23の検出信号は前記
コントロールユニット21に入力するようになっている
一方、バッテリ側センサユニット34の検出信号は断続
機コントロールユニット29に入力するようになってい
る。
【0044】また、この車両側センサユニット23は例
えば図1に示すように、バッテリ格納部2の開口付近の
上部に設けられ、バッテリ側センサユニット34はバッ
テリフレーム4がバッテリ格納部4の規定位置に格納さ
れた時に、前記車両側センサユニット23と対向する位
置に設けられる。
【0045】次に以上の構成よりなる実施例装置の作動
について、図10に示すフローチャートと共に詳述す
る。
【0046】先づ、車外でバッテリフレーム4上へ所要
数のバッテリ3を載置する(ステップ100)。
【0047】ステップ101でバッテリ列の直列端a,
bのブラケット7とソケット部8との係合部分を除い
て、他のブラケット7とソケット部8との係合部を上下
方向でボルト12・ナット11により締結し、バッテリ
3の固定と同時に端子9,10を接続して、バッテリ
3,3を電気的に直列に接続し、バッテリ直列回路B・
Cを形成する。
【0048】バッテリ3の固定作業が終了したならば、
このバッテリ3を載置固定したバッテリフレーム4を車
体側部に移動してバッテリ格納部2の開口に位置合わせ
し、車輪5をバッテリ格納部2のレール6上に誘導して
バッテリフレーム4をバッテリ格納部2の規定位置まで
格納する(ステップ102)。
【0049】ステップ103でメインスイッチ(キース
イッチ)を投入すると、ステップ104で車両側メイン
回路M・Cのコントロールユニット21がオン作動し、
車両側メイン回路M・Cの各ユニットおよびセンサの自
己診断を行う。
【0050】この自己診断はIC等の弱電系部品の機能
チェックを目的として行われる。
【0051】ステップ105でこの自己診断結果の良否
が判定され、否定の場合ステップ106で警告灯を点灯
して車両側メイン回路M・Cの欠陥を報知して修理を促
す。
【0052】肯定の場合ステップ107へ移行して、車
両側断続回路22を自己診断のためオン作動(回路の接
続)してパワートランジスタ等の機能チェックを行わせ
ると共に、位置検出手段33の車両側センサユニット2
3の発行装置を作動させる。
【0053】ステップ108で車両側センサユニット2
3の光センサからの入力の有無が判定され、否定の場合
車両側センサユニット23とバッテリ側センサユニット
34とが不一致で、バッテリフレーム4の格納が正常で
ないと判断され、ステップ109で警告灯を点灯して、
バッテリフレーム4の格納のやり直しを促す。
【0054】ステップ108で肯定の場合、バッテリフ
レーム4がバッテリ格納部2の規定位置に格納されてい
ると判断して、ステップ110へ移行し、車両側断続回
路22をオフ作動(回路の遮断)させると共に、前記車
両側センサユニット23の発光装置を停止(オフ作動)
する。
【0055】ステップ111でコントロールユニット2
1からの制御信号によりバッテリフレーム固定機構14
が作動し、バッテリフレーム保持部15を下動してホル
ダ15aをバッテリ列の直列端を除くブラケット7とソ
ケット部8との締結部分に嵌合させる。
【0056】ステップ112でこのバッテリフレーム固
定機構14の送り装置17の例えばモータ負荷入力が規
定値にあるか否かが判断され、否定の場合圧締不良(ロ
ック不良)と判断してステップ111へ戻り、再度圧締
作業が行われる。
【0057】ステップ112で肯定の場合、ステップ1
13へ移行してコントロールユニット21よりバッテリ
フレーム固定機構14に制御信号が出力され、送り装置
17を停止する。
【0058】ステップ114でコントロールユニット2
1より自動接続機構19に制御信号が出力され、トルク
モータ等の駆動部19bを駆動してボルト19aをソケ
ット部8のナット11に締め付ける。
【0059】ステップ115でこのボルト19aの締め
付けが規定トルクで行われたか否かが判定され、否定の
場合締結不良と判断してステップ114へ戻り、再度の
締め付けが行われる。
【0060】ステップ115で肯定の場合、ボルト19
aの締め付けが正常であると判断してステップ116へ
移行し、コントロールユニット21からの制御信号によ
り自動接続機構19の駆動部19bを停止する。
【0061】ステップ117でコントロールユニット2
1より保持部固定機構18に制御信号が出力され、駆動
部18を駆動してロケート部材18aを進出させ、バッ
テリフレーム固定機構14のフレーム保持部15端のロ
ケート溝15bに係合させる。
【0062】ステップ118でこのロケート部材18a
の進出ストロークが規定値であるか否かが判定され、否
定の場合係合不良(ロック不良)と判断してステップ1
17へ戻り、再度係合作業が行われる。
【0063】ステップ118で肯定の場合、ステップ1
19へ移行してコントロールユニット21より車両側断
続回路22、および車両側センサユニット23の発光装
置に信号が出力され、車両側断続回路22をオン(回路
の接続)にすると共に、バッテリ側の断続機コントロー
ルユニット29を作動させて、バッテリ側断続回路3
0,31,32をオン(回路の接続)にする。
【0064】ステップ121ではこれら車両側断続回路
22およびバッテリ側断続回路33,31,32のオン
(接続)作動によって、車両へ規定の電圧出力がなされ
ているか否かが判定され、否定の場合ステップ120へ
戻って再度断続回路の接続操作が行われる。
【0065】ステップ121で肯定の場合、車両への電
圧出力が正常であると判断してステップ122へ移行
し、全機構正常灯を点灯して、バッテリ搭載が正常であ
る旨を報知する。
【0066】以上のようにして、バッテリフレーム4を
バッテリ格納部へ移送,格納すると、バッテリフレーム
4の固定作業、バッテリ直列回路B・Cと車両側メイン
回路M・Cの接続作業を自動的に行えるため、作業を容
易かつ迅速に、しかも安全に行うことができる。
【0067】とりわけ、バッテリフレーム4がバッテリ
格納部2に格納固定されるまでは、車両側断続回路22
およびバッテリ側断続回路30,31,32が遮断状態
にあるため、安全性をより一層高めることができる。
【0068】また、メンテナンス作業時にあっても、手
動断続スイッチ26をオフ操作することによって、車両
側断続回路22およびバッテリ側断続回路30,31,
32をオフ作動(回路の遮断)することができるため、
メンテナンス作業を安全に行うこともできる。
【0069】一方、車両にバッテリ直列回路B・Cより
大電圧が供給されている状態で車両が冠水した場合、又
は車両が衝突した場合には、水センサ25又はGセンサ
24がこれを検出して検出信号をコントロールユニット
21へ出力して、車両側断続回路22およびバッテリ側
断続回路30,31,32をオフ作動することができる
ため、安全性を確保することができる。
【0070】また、この他車両が暴走等異状走行した場
合や、バッテリ3,3に異常温度上昇が発生、又は過充
電状態等の異常状態が生じた際には、車両用コントロー
ルユニット27又はバッテリ制御用コントロールユニッ
ト28から異常信号をコントロールユニット21へ出力
して、前述と同様に車両側断続回路22およびバッテリ
側断続回路30,31,32をオフ作動することができ
て、安全性を確保することもできる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次に列挙す
る効果を奏せられる。 (1) バッテリフレーム上に複数個のバッテリを載置
し、ブラケットとソケット部とを係合して該係合部を上
下方向からボルト・ナット締結することによって、バッ
テリ個々のバッテリフレームへの固定と、バッテリ間の
電気的な直列接続とを同時に行えて、バッテリ固定作業
および電気的接続作業の作業性を改善できる。 (2) バッテリフレームは車体の側方からバッテリ格
納部へ格納できるため、格納作業方向が作業者の死角と
ならず、格納作業を容易に行うことができる。 (3) バッテリフレームをバッテリ格納部へ格納した
後は、自動接続機構によってバッテリ直列回路と車両側
メイン回路との接続を自動的に行えて接続作業を容易
に、かつ、安全に行うことができる。 (4) 車両側メイン回路およびバッテリ直列回路の隣
接するバッテリ間にそれぞれ断続回路を設けてあるの
で、これら断続回路を遮断することによって、バッテリ
直列回路と車両側メイン回路との自動接続をより一層安
全に行うことができる。 (5) 位置検出手段によりバッテリフレームがバッテ
リ格納部の規定位置に格納されてから、自動接続機構お
よび断続回路を作動させることができるので、バッテリ
直列回路と車両側メイン回路との自動接続を確実に行わ
せることができ、かつ、断続回路の誤作動を防止して安
全性を確保することができる。 (6) 車両の衝突時又は車両の冠水時には、Gセンサ
又は水センサの検出作用により車両側断続回路およびバ
ッテリ側断続回路を遮断できるので安全性を高めること
ができる。 (7) 車両の衝突時又は冠水時の安全性を高めるた
め、従来、バッテリ搭載位置が安全性確保の上から車両
中央部に制約されていたが、車両の任意の位置へ搭載す
ることができて、レイアウトの自由度を拡大できる。 (8) バッテリフレーム固定機構によりバッテリフレ
ームをバッテリ格納部へ自動的に固定できるので、バッ
テリフレーム固定作業を迅速かつ容易に、しかも安全に
行えると共に、確実な固定を行うことができる。 (9) バッテリフレーム固定機構のフレーム保持部
を、保持部固定機構によりロックして、バッテリフレー
ムの固定を多段に行えるので、バッテリフレームのずれ
動きをなくしてより一層確実な固定を行えて安全性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す略示的説明図。
【図2】バッテリの斜視図。
【図3】バッテリの平面図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図。
【図5】バッテリ直列回路を形成した状態を示す略示的
平面説明図。
【図6】バッテリフレーム固定機構と保持部固定機構と
の関係を示す略示的説明図。
【図7】自動接続機構を示す略示的説明図。
【図8】バッテリ直列回路と車両側メイン回路との関係
を示す回路図。
【図9】車体のバッテリ格納部とバッテリフレームとの
関係を示す略示的斜視図。
【図10】バッテリ搭載時の作動フローチャート図。
【符号の説明】
1 車体 2 バッテリ格納部 3 バッテリ 4 バッテリフレーム 7 ブラケット 8 ソケット部 9 ブラケット側の端子 10 ソケット部側の端子 14 バッテリフレーム固定機構 15 フレーム保持部 18 保持部固定機構 19 自動接続機構 B・C バッテリ直列回路 M・C 車両側メイン回路 21 コントロールユニット 22 車両側断続回路 24 Gセンサ 25 水センサ 30,31,32 バッテリ側断続回路 33 位置検出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のバッテリを載置するバッテリフ
    レームとバッテリの個々に、それぞれ相互に係合して上
    下方向にボルト・ナット締結されるブラケットおよび又
    はソケット部を設けると共に、これらブラケットとソケ
    ット部の合わせ面に前記ボルト・ナット締結によって個
    々のバッテリを電気的に直列に接続する端子を設ける一
    方、車体に前記バッテリを載置したバッテリフレームを
    側方より格納,引き出し自在なバッテリ格納部を形成
    し、該バッテリ格納部には前記端子間接続されるバッテ
    リ列の直列端のブラケットとソケット部とを自動的にボ
    ルト・ナット結合して、バッテリの直列回路と車両側メ
    イン回路とを接続する自動接続機構を設けると共に、車
    両側メイン回路と、バッテリの直列回路の隣接するバッ
    テリ間とにそれぞれ断続回路を設けたことを特徴とする
    電気自動車のバッテリ搭載装置。
  2. 【請求項2】 バッテリ格納部とバッテリフレームと
    に、バッテリフレームの格納位置の適否を判断して、自
    動接続機構および車両側メイン回路の断続回路とバッテ
    リ直列回路の断続回路の作動制御信号を発生する位置検
    出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気自
    動車のバッテリ搭載装置。
  3. 【請求項3】 車両側メイン回路は、車両の減速度を検
    知するGセンサ、および車両の冠水状態を検出する水セ
    ンサを備え、車両側メイン回路の断続回路とバッテリ直
    列回路の断続回路とを、これらGセンサ又は水センサの
    検出信号によって遮断制御するようにしたことを特徴と
    する請求項1,2記載の電気自動車のバッテリ搭載装
    置。
  4. 【請求項4】 バッテリ格納部は、上下方向に移動され
    てバッテリフレームおよびバッテリ個々のブラケットと
    ソケット部との締結部にフレーム保持部を係脱させて、
    バッテリフレームをバッテリ格納部にロック,ロック解
    除するバッテリフレーム固定機構を備えたことを特徴と
    する請求項1,2,3記載の電気自動車のバッテリ搭載
    装置。
  5. 【請求項5】 バッテリ格納部は、水平方向に移動され
    てバッテリフレーム固定機構のフレーム保持部に係脱し
    て、該フレーム保持部をロック,ロック解除する保持部
    固定機構を備えたことを特徴とする請求項4記載の電気
    自動車のバッテリ搭載装置。
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