JPH07171580A - 排水の処理方法 - Google Patents

排水の処理方法

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JPH07171580A
JPH07171580A JP32381293A JP32381293A JPH07171580A JP H07171580 A JPH07171580 A JP H07171580A JP 32381293 A JP32381293 A JP 32381293A JP 32381293 A JP32381293 A JP 32381293A JP H07171580 A JPH07171580 A JP H07171580A
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JP
Japan
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catalyst
water
manganese
oxygen
oxidizable substance
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Application number
JP32381293A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shishida
健一 宍田
Mitsuaki Ikeda
光明 池田
Kiichiro Mitsui
紀一郎 三井
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、種々の被酸化性物質を含有する排
水を、酸素含有ガスと触媒に接触せしめて該被酸化性物
質を酸化分解し、排水を処理する方法に関する。詳しく
は、下水二次処理水、し尿二次処理水、産業排水やその
二次処理水、あるいは養魚池や養殖池の排水など、種々
の有機および無機の被酸化性物質を含有する様々な排水
の処理方法に関するものである。 【構成】 本発明は、水中の被酸化性物質を、0〜10
0℃で被処理水が液相を保持する圧力下において湿式酸
化処理するに際し、マンガン酸化物及び貴金属を含有し
てなり、その比表面積が20m2/g以上かつ細孔容積
が0.2cc/g以上である触媒の存在下で、被処理水
と酸素含有ガスを接触させることによって、被酸化性物
質を湿式酸化処理することを特徴とする排水の処理方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の被酸化性物質を
含有する排水を、酸素含有ガスと触媒に接触せしめて該
被酸化性物質を酸化分解し、排水を処理する方法に関す
る。さらに詳しくは、本発明は下水二次処理水、し尿二
次処理水、産業排水やその二次処理水、あるいは養魚池
や養殖池の排水など、種々の有機および無機の被酸化性
物質を含有する様々な排水を、マンガン酸化物を含有
し、かつ比表面積が20m2/g以上の触媒の存在下、
温度0〜100℃および排水が液相を保持する圧力条件
下において、被処理水と酸素含有ガスを接触させること
によって、水中の被酸化物質の低減を行う排水の処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、排水規制が強化され、従来の活性
汚泥法による二次処理を行うのみでは排水を十分に処理
できない場合が多くなり、生物処理を高度に行ったり、
塩素、オゾンや次亜塩素酸、過酸化水素などの酸化剤を
用いた酸化処理、活性炭吸着、膜ろ過などを行う高度処
理方法が導入されつつある。
【0003】しかし、これらの方法は各々問題点を有し
ている。生物処理を高度の行うためには被処理水の滞留
時間を大きくとる必要があるために、処理装置が大きく
なり、処理装置の設置面積も大きくなる。
【0004】酸化剤として塩素を用いる場合には、トリ
ハロメタンなどの二次公害に留意する必要があり、かつ
残留塩素規制のために多量の塩素を添加した場合には後
処理が必要となる。また、過酸化水素、オゾンなどの酸
化剤を用いる場合、塩素のような二次汚染の危険性は低
いが、酸化剤が高価であるために処理コストが高くなる
という問題点がある。
【0005】活性炭による吸着処理の場合は、活性炭の
再生、交換が必要となり、膜ろ過の場合にも装置費やメ
ンテナンス費用がかさむという問題点があるため、低コ
ストで効率の良い処理方法の開発が望まれている。
【0006】一方、USP1,602,404によれ
ば、一酸化炭素、アンモニア、亜硫酸ガス、アルデヒ
ド、アルコール、トルエンなどを、酸素と同時にMnO
2よりなる触媒に接触させることにより、酸化分解でき
ることが示されているが、水分の存在下では適用できな
い。また、USP2,132,592によれば、アンモ
ニア、塩化アンモニウム、および有機物を含有する排水
に二酸化マンガンを加えてpHを4〜9の条件下にする
ことにより、酸化処理を行う方法が提案されているが、
触媒の耐久性に欠け、常時触媒を補充しなければならな
い。USP3,442,802によれば、二酸化マンガ
ン触媒または二酸化マンガンと遷移金属よりなる触媒を
用いて排水を処理する方法が記されているが、いずれも
100℃程度の温度を必要としており、室温における処
理効率は不十分である。
【0007】また、特開平1−99689には塩素、次
亜塩素酸、オゾン、過マンガン酸カリウムなどの酸化剤
の存在下に二酸化マンガン触媒を用いて有機物を酸化す
る方法が示されているが、これらは高価な酸化剤を用い
るため、特に排水の濃度が高い場合には処理コストが大
きくなり、また酸化剤の種類によっては2次汚染の危険
性も含んでいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
注目してなされたもので、水中の被酸化性物質を高効率
で酸化分解できる耐久性に優れ、かつ操作容易な排水の
処理方法を提供しようとするものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、以上の如
き既存の排水処理技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、
特定の触媒の存在下において、操作容易にして実用上の
経済性も兼ね備えた排水の処理方法を見いだした。
【0010】すなわち、マンガン酸化物かつ貴金属を含
有し、比表面積が20m2/g以上かつ細孔容積が0.
2cc/g以上なる固体触媒の存在下、被処理水と酸素
含有ガスとを接触させ、被処理水中の汚濁物質を高効率
で酸化処理するものである。
【0011】本発明における被酸化性物質とは、酸化反
応によって分解除去できる化合物を意味し、具体例とし
てはフミン酸などのCOD成分を挙げることができる。
また、被酸化性物質を含有する排水とは、上記のような
被酸化性物質を含有する含有する排水であり、具体例と
しては産業排水やその二次処理水、下水二次処理水、し
尿二次処理水、あるいは養魚池や養殖池の排水などが挙
げられる。
【0012】本発明においては、水に不溶性または難溶
性のマンガン酸化物かつ貴金属を含有し、比表面積20
2/g以上かつ細孔容積0.2cc/g以上なる触媒
を用いる。詳しくは、水に不溶性または難溶性のマンガ
ン酸化物を含有し、かつ銅、銀、金、白金、オスミウ
ム、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、およびイリジ
ウムよりなる群から選ばれた元素の水に不溶性または難
溶性の化合物を含有し、またその他の成分としてチタ
ン、ケイ素、ジルコニウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、
コバルト、ニッケル、カルシウム、マグネシウム、スト
ロンチウム、バリウム、セリウム、タングステン、およ
び炭素よりなる群から選ばれた元素の水に不溶性または
難溶性の化合物を含有し、比表面積20m2/g以上か
つ細孔容積0.2cc/g以上なる触媒を用いる。該触
媒における各触媒成分の比率は、マンガン酸化物2〜9
9.99重量%、貴金属が金属および化合物の形で0.
01〜5重量%、その他の成分が酸化物もしくは単体の
形で0〜97.99重量%の範囲が適当である。貴金属
が上記範囲外では、触媒の原料コストが高くなり、相応
した十分な効果が期待できない。また、通常触媒として
用いられている貴金属系触媒では、マンガンを含有して
いなければその触媒効果は、マンガンを含有している触
媒に比べて極端に低くなる。
【0013】本発明で使用する触媒は前記の通り特定さ
れた組成からなるものが好ましく、触媒の特徴として比
表面積が20m2/g以上、さらには50m2/g以上の
比表面積を持つことが好ましい。比表面積が20m2
g以下では触媒の活性は十分に発揮されず、50m2
g以上になることによってさらに高い活性を発揮するこ
とができる。
【0014】また、触媒の細孔容積としては0.2cc
/g以上が必要である。細孔容積が0.2cc/g以下
である場合には、十分な触媒活性は発揮されない。
【0015】本発明で使用する触媒の形状としては、固
定床として処理する場合、ペレット、粒状、およびハニ
カムなどの一体構造体など種々のものを採用することが
できる。粒状の触媒としては、平均粒径1.0〜10.
0mm、好ましくは2.0〜7.0mmである。平均粒
径が1.0mm未満であると圧力損失が増加して、また
10.0mmよりも大きい場合には十分な幾何学的表面
積をとれず、十分な処理能力が得られなくなって好まし
くない。ペレット状の触媒としては、平均径が1.0〜
10.0mm、好ましくは3.0〜8.0mmで、長さ
2.0〜15.0mm、好ましくは3.0〜10.0m
mである。平均径が1.0mm未満、または長さが2.
0mm未満であると圧力損失が増大する恐れがあり、ま
た平均径が10.0mmよりも大きいもしくは長さが1
5mmよりも大きい場合には十分な幾何学的表面積をと
れず、接触効率が低下して十分な処理能力が得られなく
なる恐れがあるため、好ましくない。ハニカム状触媒の
形状としては、貫通孔の相当直径が0.5〜20mm、
セル肉厚が0.1〜3mm、および開孔率が40〜90
%の範囲が好ましい。更に、相当直径が2.5〜15m
m、セル肉厚が0.5〜3mm、および開孔率が50〜
90%の範囲内にあることが特に好ましい。相当直径が
0.5mm未満である場合には圧力損失が大きく、また
相当直径が20mmを越える場合には圧力損失が小さく
なるが、接触率が低下して触媒活性が低くなる。セル肉
厚が0.1mm以下の場合には圧力損失が小さくなり、
触媒を軽量化できるという利点があるが、触媒の機械的
強度が低下することがある。セル肉厚が3mmを越える
場合には機械的強度は十分であるが、触媒の有効接触面
積が触媒量に対して小さくなってしまい、触媒量に応じ
た活性を期待することができない。開孔率についても上
記と同様に理由から50〜90%が好ましい。なお、本
発明において、触媒を流動床において用いる場合には粉
体状の触媒を使用しても差し支えない。
【0016】被処理水の触媒層における空間速度(LH
SV)は、10Hr~1以下とすることが好ましい。LH
SVが10Hr~1以上では、触媒層において、被酸化性
物質の処理を充分に行うことができない。
【0017】本発明において用いられる酸素含有ガスと
は、そのガス中に5vol%(容量%)以上の酸素を含
有していれば、どのようなものを用いてもよい。ただ
し、酸素ガス濃度については、ガス中の酸素分圧が高い
ほど液相中への酸素の溶解速度が早くなるため、酸素濃
度の高いガスほど有利となることから、酸素濃度の高い
ガスを用いることが好ましい。しかし、酸素濃度の高い
ガスを使用する場合、コスト的に不利となる場合もある
ため、通常は空気を酸素含有ガスとして用いられる。
【0018】また、酸素含有ガスの流量は、目標処理効
率および装置特性に基づいて適当な流量を流入させるこ
とが望ましい。これはすなわち触媒による空隙率の変化
や圧力損失の増加、酸素吸収効率などから、装置的に有
利な条件を適宜設定すればよい。
【0019】本発明において、処理時の温度は0〜10
0℃、圧力は排水が液相を保持する条件下であればいず
れの条件でもよい。温度は高いほど触媒の効果が顕著に
現れ、処理が進みやすいが、コスト的に高くなる場合も
多く、常温で処理を行っても差し支えない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例にしたがって詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】(触媒調製例1)四塩化チタンに硝酸ジル
コニウム水溶液を添加し、熱加水分解反応せしめて沈澱
を形成させ、これを洗浄して得られたケーキを乾燥させ
て粉砕して粉体状とした後、700℃で焼成した。これ
に炭酸マンガン粉体を混合し、ハニカム状(貫通孔の相
当直径3mm、セル肉厚1mm、開孔率56%)に成型
し、乾燥、550℃で再焼成して得られたマンガン−チ
タン−ジルコニウムの酸化物(重量比MnO2:Ti
2:ZrO2=5:3:2)を得た。
【0022】かくして得られたハニカム状成型体を塩化
白金酸水溶液中に含浸し、ついで120℃で5時間乾燥
させた後、400℃で4時間焼成した。得られた完成触
媒の重量比は、マンガン−チタン−ジルコニウム酸化
物:白金=99.7:0.3であった。また、比表面積
は43m2/g、細孔容積は0.34cc/gであっ
た。
【0023】(触媒調製例2)γーアルミナ(球状、平
均粒径5mm)に硝酸マンガンと硝酸ルテニウムの水溶
液を含浸し、140℃において4時間乾燥後、400℃
において4時間焼成して触媒を得た。得られた触媒の組
成は、重量比でAl23:MnO2:Ru=92:6:
1であった。また、比表面積は63m2/g、細孔容積
は0.54cc/gであった。
【0024】(触媒調製例3)γ-アルミナ粉体と炭酸
マンガンを粉体状のまま混合、ペレット状(円筒型、粒
径5mm、長さ6mm)に成形し、乾燥後350℃焼成
してマンガン−アルミニウムの酸化物(重量比Mn
2:Al23=1:1)を得た。
【0025】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
ロジウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾
燥後、450℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成
は、重量比でマンガン−アルミニウム酸化物:ロジウム
=99.5:0.5であった。また、比表面積は120
2/g、細孔容積は0.56cc/gであった。
【0026】(触媒調製例4)硝酸第二鉄水溶液に硝酸
マンガンおよび硝酸セリウムを添加し、よく攪拌した
後、アンモニアを添加してpHを8として沈澱を形成さ
せ、これをろ過洗浄して得られたケーキを乾燥させて粉
砕後、700℃で焼成し、粒状(平均粒径5mm)に成
形し、乾燥後500℃で再焼成して鉄−マンガン−セリ
ウム酸化物(重量比Fe23:MnO2:CeO2=4
8:42:10)を得た。
【0027】かくして得られた粒状成型体を硝酸パラジ
ウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾燥
後、450℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成
は、重量比で鉄−マンガン−セリウム酸化物:パラジウ
ム=99:1であった。また、比表面積は40m2
g、細孔容積は0.41cc/gであった。
【0028】(触媒調製例5)硝酸マンガン、硝酸ニッ
ケル、硝酸マグネシウム、硝酸バリウムを水に溶解させ
てよく攪拌した後、蒸発乾固させて得られた固形物を粉
砕し、450℃で焼成、ペレット状(円筒型、粒径5m
m、長さ6mm)に成形し、乾燥後400℃で再焼成し
てマンガン−ニッケル−マグネシウム−バリウム酸化物
(重量比MnO2:NiO:MgO:BaO=40:2
5:15:20)を得た。
【0029】かくして得られた成型体を塩化金酸水溶液
中に含浸し、ついで120℃で6時間乾燥後、400℃
で4時間焼成した。得られた触媒の組成は、重量比でマ
ンガン−ニッケル−マグネシウム−バリウム酸化物:金
=99:1であった。また、比表面積は23m2/g、
細孔容積は0.29cc/gであった。
【0030】(触媒調製例6)硝酸マンガン水溶液に硝
酸銅を加えて攪拌しながら溶解させ、水酸化ナトリウム
を徐々に加えてpHを8として沈澱を形成させ、これを
ろ過洗浄して得られたケーキを乾燥させて粉砕後、70
0℃で焼成し、粒状(平均粒径6mm)に成形し、乾燥
後500℃で再焼成してマンガン−銅酸化物触媒(重量
比MnO2:CuO=96:4)を得た。また、比表面
積は35m2/g、細孔容積は0.30cc/gであっ
た。
【0031】(触媒調製例7)硝酸マンガン、硝酸スト
ロンチウム、および硝酸亜鉛を水に溶解させて塩化白金
酸を添加し、よく攪拌した後、蒸発乾固させて得られた
固形物を粉砕し、500℃で焼成し、ペレット状(円筒
型、粒径4mm、長さ5mm)に成形し、乾燥後500
℃で再焼成した。得られた触媒の組成は、重量比でMn
2:SrO:ZnO:Pt=15:12:72:1で
あった。また、比表面積は72m2/g、細孔容積は
0.41cc/gであった。
【0032】(触媒調製例8)硝酸マンガン、硝酸コバ
ルト、硝酸カルシウム、およびタングステン酸を水に溶
解させてよく撹拌した後、水酸化ナトリウムを徐々に加
えてpHを9として沈澱を形成させ、これをろ過洗浄し
て得られたケーキを乾燥させて粉砕後、650℃で焼成
し、ハニカム状(貫通孔の相当直径10mm、セル肉厚
1mm、開孔率83%)に成形し、乾燥後500℃で再
焼成してマンガン−コバルト−カルシウム−タングステ
ン酸化物(重量比MnO2:CoO:CaO:WO3=4
5:20:30:5)を得た。
【0033】かくして得られたハニカム状成型体を硝酸
銀水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾燥後、
400℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成は、重
量比でマンガン−コバルト−カルシウム−タングステン
酸化物:銀=99:1であった。また、比表面積は48
2/g、細孔容積は0.36cc/gであった。
【0034】(触媒調製例9)四塩化チタンをシリカゾ
ルと共に混合し、アンモニアを添加して沈澱を形成せし
め、この沈澱をろ過洗浄して得られたケーキを乾燥、粉
砕した後、400℃で焼成し、炭酸マンガン粉体と混合
後、球状(BET法比表面積90m2/g、平均径6m
m)に成形し、乾燥後、400℃で再焼成してマンガン
−チタン−ケイ素酸化物(重量比MnO2:TiO2:S
iO2=4:4:2)を得た。
【0035】かくして得られた球状成型体を塩化イリジ
ウム水溶液中に含浸し、ついで140℃で3時間乾燥さ
せた後、450℃で4時間焼成した。得られた完成触媒
の重量比は、マンガン−チタン−ケイ素酸化物:イリジ
ウム=99.7:0.3であった。また、比表面積は5
6m2/g、細孔容積は0.42cc/gであった。
【0036】(触媒調製例10)市販の活性炭(ペレッ
ト状、円筒型、粒径4mm、長さ5mm)に硝酸マンガ
ンと硝酸パラジウムの混合溶液を含浸し、110℃で3
時間乾燥後、250℃で3時間焼成して活性炭−マンガ
ン−パラジウム酸化物触媒を得た。得られた触媒中のマ
ンガン酸化物の重量比は8%、パラジウムの重量比は
0.1%であった。また、比表面積は1250m2
g、細孔容積は0.59cc/gであった。
【0037】(触媒調製例11)γ-アルミナ粉体と炭
酸マンガンを粉体状のまま混合、ペレット状(円筒型、
粒径5mm、長さ6mm)に成形し、乾燥後500℃焼
成してマンガン−アルミニウムの酸化物(重量比MnO
2:Al23=1:1)を得た。
【0038】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
ロジウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾
燥後、450℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成
は、重量比でマンガン−アルミニウム酸化物:ロジウム
=99.5:0.5であった。また、比表面積は41m
2/g、細孔容積は0.44cc/gであった。
【0039】(触媒調製例12)γ-アルミナ粉体と炭
酸マンガンを粉体状のまま混合、ペレット状(円筒型、
粒径5mm、長さ6mm)に成形し、乾燥後750℃焼
成してマンガン−アルミニウムの酸化物(重量比MnO
2:Al23=1:1)を得た。
【0040】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
ロジウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾
燥後、450℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成
は、重量比でマンガン−アルミニウム酸化物:ロジウム
=99.5:0.5であった。また、比表面積は26m
2/g、細孔容積は0.21cc/gであった。
【0041】(触媒調製例13)γ-アルミナ粉体と炭
酸マンガンを粉体状のまま混合、ペレット状(円筒型、
粒径5mm、長さ6mm)に成形し、乾燥後900℃焼
成してマンガン−アルミニウムの酸化物(重量比MnO
2:Al2O3=1:1)を得た。
【0042】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
ロジウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾
燥後、450℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成
は、重量比でマンガン−アルミニウム酸化物:ロジウム
=99.5:0.5であった。また、比表面積は16m
2/g、細孔容積は0.15cc/gであった。
【0043】(触媒調製例14)γ-アルミナ粉体を、
ペレット状(円筒型、粒径5mm、長さ6mm)に成形
し、乾燥後350℃焼成してアルミニウム酸化物を得
た。
【0044】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
ロジウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾
燥後、450℃で4時間焼成した。得られた触媒の組成
は、重量比でアルミニウム酸化物:ロジウム=99.
5:0.5であった。また、比表面積は135m2
g、細孔容積は0.58cc/gであった。
【0045】(実施例1〜12)第1図に示すようなフ
ローに従って水処理実験を行った。すなわち、COD
(Mn)濃度200mg/Lの化学プラント排水生物処
理水を被処理水として、ライン6よりポンプ3によって
ライン7を通じて0.5リットル/Hrで反応管1中に
流入させ、ボンベ4より供給される空気を散気管5より
800ml/minで反応管1内に流入させる。反応管
内には散気管5の上部に触媒が0.5リットル充填され
ており、被処理水は反応管内を触媒と空気と接触しなが
ら流れ、COD成分の一部が分解される。
【0046】以上のようなフローに従い、触媒を触媒調
製例1〜12において得られた触媒のそれぞれを充填し
た場合について、500時間連続して運転を行い、被処
理水および処理水のCOD(Mn)の測定を連続して行
った。その際のCOD(Mn)処理効率を表1に示す。
【0047】(実施例13〜17)実施例1〜12と同
様のフローに従い、処理対象排水を染色排水二次処理水
として同様の実験を行った。なお、染色排水二次処理水
のCOD(Mn)濃度は900mg/Lであった。結果
を表2に示す。
【0048】(比較例1)実施例1〜12と同様のフロ
ーに従い、実施例1〜12と同様の条件下において、触
媒を反応管内に充填せずに空塔として処理実験を行っ
た。その結果、COD(Mn)処理効率は3%であっ
た。
【0049】(比較例2)実施例13〜17と同様のフ
ローに従い、実施例13〜17と同様の条件下におい
て、触媒を反応管内に充填せずに空塔として処理実験を
行った。その結果、COD(Mn)処理効率は2%であ
った。
【0050】(比較例3〜4)実施例1〜12と同様の
フローに従い、実施例1〜12と同様の条件下におい
て、触媒を触媒調整例13、14において調整したもの
を反応管内に充填して処理実験を行った。その結果を表
1に併せて示す。
【0051】(比較例5)実施例13〜17と同様のフ
ローに従い、実施例13〜17と同様の条件下におい
て、触媒を触媒調整例14において調整したものを反応
管内に充填して処理実験を行った。その結果を表2に併
せて示す。
【0052】(比較例6)実施例1〜12と同様のフロ
ーに従い、実施例1〜12と同様の条件下において、触
媒として二酸化マンガンをペレット状に成型したもの
(円筒型、平均径5mm、長さ6mm)を反応管内に充
填して処理実験を行った。その結果を表1に併せて示
す。
【0053】(比較例7)実施例13〜17と同様のフ
ローに従い、実施例13〜17と同様の条件下におい
て、触媒として二酸化マンガンをペレット状に成型した
もの(円筒型、平均径5mm、長さ6mm)を反応管内
に充填して処理実験を行った。その結果を表2に併せて
示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/68 ZAB A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中の被酸化性物質を、0〜100℃で
    被処理水が液相を保持する圧力下において湿式酸化処理
    するに際し、マンガン酸化物及び貴金属を含有してな
    り、その比表面積が20m2/g以上かつ細孔容積が
    0.2cc/g以上である触媒の存在下で、被処理水と
    酸素含有ガスを接触させることによって、被酸化性物質
    を湿式酸化処理することを特徴とする排水の処理方法。
JP32381293A 1993-12-22 1993-12-22 排水の処理方法 Pending JPH07171580A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253966A (ja) * 2000-12-28 2002-09-10 Nippon Shokubai Co Ltd 排水処理用触媒およびその製造方法並びに排水の処理方法
JP2011224547A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Nippon Shokubai Co Ltd 窒素含有化合物処理用触媒およびそれを用いた排水の処理方法
CN103570118A (zh) * 2013-11-22 2014-02-12 湖南大学 一种催化湿式共氧化降解腐殖质类污染物的方法
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CN109550521A (zh) * 2017-09-25 2019-04-02 中国石化扬子石油化工有限公司 一种处理废胺液的催化剂、其制备方法及其应用

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