JPH07171526A - 超音波洗浄装置 - Google Patents
超音波洗浄装置Info
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- JPH07171526A JPH07171526A JP32432393A JP32432393A JPH07171526A JP H07171526 A JPH07171526 A JP H07171526A JP 32432393 A JP32432393 A JP 32432393A JP 32432393 A JP32432393 A JP 32432393A JP H07171526 A JPH07171526 A JP H07171526A
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- 238000004506 ultrasonic cleaning Methods 0.000 title claims abstract description 68
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 claims abstract description 132
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 28
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 abstract description 2
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 abstract description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 51
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 10
- 230000006870 function Effects 0.000 description 5
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- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明によれば、被洗浄物を投入する位置に係
わらず、一定以上の洗浄度で洗浄することができる超音
波洗浄装置を提供する。 【構成】複数の発振子2a、2b、2dを、洗浄槽1の
中央部に向かって複数の方向から超音波を発振するよう
に配置することにより、洗浄槽1内で、各発振子から発
振された超音波が干渉して、互いに強めあう領域と弱め
あう領域とを顕著に生じさせる。各発振子の振幅、位
相、および、周波数の少なくともいずれか1つを変化さ
せることにより、強めあう領域を移動させ、被洗浄物を
投入する位置に一致させることにができる。
わらず、一定以上の洗浄度で洗浄することができる超音
波洗浄装置を提供する。 【構成】複数の発振子2a、2b、2dを、洗浄槽1の
中央部に向かって複数の方向から超音波を発振するよう
に配置することにより、洗浄槽1内で、各発振子から発
振された超音波が干渉して、互いに強めあう領域と弱め
あう領域とを顕著に生じさせる。各発振子の振幅、位
相、および、周波数の少なくともいずれか1つを変化さ
せることにより、強めあう領域を移動させ、被洗浄物を
投入する位置に一致させることにができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動により物体
に付着した汚れや異物を除去するための超音波洗浄装置
に関する。
に付着した汚れや異物を除去するための超音波洗浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波を用いて物体を洗浄する方法とし
ては、例えば、文献「工業ライブラリー22 強力超音
波応用」日刊工業新聞社の頁84に記載されているよう
に、洗浄液の入った洗浄槽の底部に、超音波発振子を取
り付け、洗浄槽の底面から洗浄液に超音波振動を生じさ
せて、被洗浄物の汚れを除去する方法が一般的である。
一般に、洗浄に用いられる超音波周波数は、主に20k
Hzから400kHzが用いられている。最近では、数
MHzの周波数も用いられている。また、洗浄槽内の超
音波振動は、洗浄槽の深さ方向に進行する定在波となっ
ていると考えられている。
ては、例えば、文献「工業ライブラリー22 強力超音
波応用」日刊工業新聞社の頁84に記載されているよう
に、洗浄液の入った洗浄槽の底部に、超音波発振子を取
り付け、洗浄槽の底面から洗浄液に超音波振動を生じさ
せて、被洗浄物の汚れを除去する方法が一般的である。
一般に、洗浄に用いられる超音波周波数は、主に20k
Hzから400kHzが用いられている。最近では、数
MHzの周波数も用いられている。また、洗浄槽内の超
音波振動は、洗浄槽の深さ方向に進行する定在波となっ
ていると考えられている。
【0003】一方、超音波洗浄における超音波の制御方
法としては、洗浄層の底面の取り付けられた超音波発振
子単体か、または、複数の超音波発振子をまとめて制御
する方法が用いられている。一般的には、周波数を一定
にし、出力(振幅)を変化調整する方法や、周波数をス
イープさせて、定在波の位置を変化させる方法や、一定
の幅のある帯域の超音波周波数を一度に発振させる方法
などが用いられている。また、洗浄液量を変えて反射波
の影響を制御する方法も知られている。
法としては、洗浄層の底面の取り付けられた超音波発振
子単体か、または、複数の超音波発振子をまとめて制御
する方法が用いられている。一般的には、周波数を一定
にし、出力(振幅)を変化調整する方法や、周波数をス
イープさせて、定在波の位置を変化させる方法や、一定
の幅のある帯域の超音波周波数を一度に発振させる方法
などが用いられている。また、洗浄液量を変えて反射波
の影響を制御する方法も知られている。
【0004】また、被洗浄物を揺動させたり、回転させ
たり、周波数の異なる洗浄槽を複数個用意する超音波洗
浄装置も知られている。
たり、周波数の異なる洗浄槽を複数個用意する超音波洗
浄装置も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波洗浄装置
では、洗浄物を投入する位置が変ると洗浄度に差が生じ
たり、洗浄物が大きいときには洗浄ムラができ、極端な
場合には、未洗浄の部分が生じたりしていた。
では、洗浄物を投入する位置が変ると洗浄度に差が生じ
たり、洗浄物が大きいときには洗浄ムラができ、極端な
場合には、未洗浄の部分が生じたりしていた。
【0006】本発明の第1の目的は、被洗浄物を投入す
る位置に係わらず一定の洗浄度で洗浄することができる
超音波洗浄装置を提供することにある。
る位置に係わらず一定の洗浄度で洗浄することができる
超音波洗浄装置を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、大きな洗浄物をム
ラなく洗浄することができる超音波洗浄装置を提供する
ことにある。
ラなく洗浄することができる超音波洗浄装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の態様では、複数の発振子と洗
浄槽とを備えた超音波洗浄装置において、複数の発振子
を、前記洗浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音
波を発振するように配置した。
るために、本発明の第1の態様では、複数の発振子と洗
浄槽とを備えた超音波洗浄装置において、複数の発振子
を、前記洗浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音
波を発振するように配置した。
【0009】この構成に加えてさらに、ユーザから前記
洗浄槽内の任意の座標の入力を受け付ける受け付け手段
と、複数の発振子に対して、それぞれ振幅、位相、周波
数を設定し、発振子を発振させる発振手段と、洗浄槽内
において複数の発振子から発振された超音波が強めあう
領域を演算し、超音波が強めあう領域と前記任意の座標
とを一致するさせるための前記複数の発振子のそれぞれ
の振幅、位相、周波数を求め、求めた振幅、位相、周波
数条件で発振子を発振させるよう発振手段に指示する演
算手段とを配置することができる。
洗浄槽内の任意の座標の入力を受け付ける受け付け手段
と、複数の発振子に対して、それぞれ振幅、位相、周波
数を設定し、発振子を発振させる発振手段と、洗浄槽内
において複数の発振子から発振された超音波が強めあう
領域を演算し、超音波が強めあう領域と前記任意の座標
とを一致するさせるための前記複数の発振子のそれぞれ
の振幅、位相、周波数を求め、求めた振幅、位相、周波
数条件で発振子を発振させるよう発振手段に指示する演
算手段とを配置することができる。
【0010】また上記第2の目的を達成するために、本
発明の第2の態様では、上記第1の態様の、複数の発振
子を、洗浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音波
を発振するように配置した超音波洗浄装置に、ユーザか
ら洗浄槽内の任意の図形を表わす関数の入力を受け付け
る受け付け手段と、複数の発振子に対して、それぞれ振
幅、位相、周波数を設定し、発振子を発振させる発振手
段と、洗浄槽内において複数の発振子から発振された超
音波が強めあう領域を演算し、超音波が強めあう領域が
任意の図形上に位置し、時間の経過とともに移動するた
めの複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周波数を時
間の経過ごとに求め、求めた前記振幅、位相、周波数条
件で前記発振子を発振させるよう発振手段に指示する演
算手段とを配置する。
発明の第2の態様では、上記第1の態様の、複数の発振
子を、洗浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音波
を発振するように配置した超音波洗浄装置に、ユーザか
ら洗浄槽内の任意の図形を表わす関数の入力を受け付け
る受け付け手段と、複数の発振子に対して、それぞれ振
幅、位相、周波数を設定し、発振子を発振させる発振手
段と、洗浄槽内において複数の発振子から発振された超
音波が強めあう領域を演算し、超音波が強めあう領域が
任意の図形上に位置し、時間の経過とともに移動するた
めの複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周波数を時
間の経過ごとに求め、求めた前記振幅、位相、周波数条
件で前記発振子を発振させるよう発振手段に指示する演
算手段とを配置する。
【0011】
【作用】本発明の第1の態様では、複数の発振子を、洗
浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音波を発振す
るように配置するため、洗浄槽内では、各発振子から発
振された超音波が干渉して、互いに強めあう領域と弱め
あう領域とが顕著に生じる。また、洗浄槽の中央部に向
かって複数の方向から超音波を発振するように配置して
いるため、発振子の振幅、位相、および、周波数の少な
くともいずれか1つを変化させることにより、強めあう
領域を移動させることができる。したがって、この強め
あった領域で被洗浄物を洗浄すると、効果的に洗浄でき
る。従来、被洗浄物を投入する位置をかえると、超音波
振動が強めあっている領域で洗浄する場合と、弱めあっ
ている領域で洗浄する場合とが生じ、そのため、一定の
洗浄度で洗浄することができなかった。本発明では、被
洗浄物を投入する位置をかえた場合でも、発振子の振
幅、位相、および、周波数の少なくともいずれか1つを
変化させることによりを移動させ、被洗浄物の位置に一
致させることが可能であるので、一定の洗浄度で洗浄を
行うことができる。
浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音波を発振す
るように配置するため、洗浄槽内では、各発振子から発
振された超音波が干渉して、互いに強めあう領域と弱め
あう領域とが顕著に生じる。また、洗浄槽の中央部に向
かって複数の方向から超音波を発振するように配置して
いるため、発振子の振幅、位相、および、周波数の少な
くともいずれか1つを変化させることにより、強めあう
領域を移動させることができる。したがって、この強め
あった領域で被洗浄物を洗浄すると、効果的に洗浄でき
る。従来、被洗浄物を投入する位置をかえると、超音波
振動が強めあっている領域で洗浄する場合と、弱めあっ
ている領域で洗浄する場合とが生じ、そのため、一定の
洗浄度で洗浄することができなかった。本発明では、被
洗浄物を投入する位置をかえた場合でも、発振子の振
幅、位相、および、周波数の少なくともいずれか1つを
変化させることによりを移動させ、被洗浄物の位置に一
致させることが可能であるので、一定の洗浄度で洗浄を
行うことができる。
【0012】この超音波振動が強めあっている領域は、
演算によりもとめることができる。よって、受け付け手
段によって、ユーザから被洗浄物を投入する座標の入力
を受け付けたうえで、演算手段が、超音波が強めあう領
域と任意の座標とを一致するさせるための各発振子のそ
れぞれの振幅、位相、周波数を求め、求めた振幅、位
相、周波数条件で発振子を発振させるよう指示すること
により、ユーザは、入力手段に被洗浄物を投入する座標
を入力するだけで、常に超音波振動が強めあっている領
域で洗浄することができる。
演算によりもとめることができる。よって、受け付け手
段によって、ユーザから被洗浄物を投入する座標の入力
を受け付けたうえで、演算手段が、超音波が強めあう領
域と任意の座標とを一致するさせるための各発振子のそ
れぞれの振幅、位相、周波数を求め、求めた振幅、位
相、周波数条件で発振子を発振させるよう指示すること
により、ユーザは、入力手段に被洗浄物を投入する座標
を入力するだけで、常に超音波振動が強めあっている領
域で洗浄することができる。
【0013】本発明の第2の態様では、複数の発振子
を、洗浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音波を
発振するように配置して、超音波振動が強めあった領域
を発生させた上、この領域を任意の図形上で移動させ
る。任意の図形が被洗浄物全体を覆うような形状にする
ことにより、大きな被洗浄物であっても、超音波振動が
強めあった領域が被洗浄物状全体の上を移動していくの
で、均一に洗浄することができる。任意の図形は、受け
付け手段が、関数としてユーザからの入力を受け付け
る。演算手段は、超音波が強めあう領域を演算し、超音
波が強めあう領域が任意の図形上に位置し、時間の経過
とともに移動するように、複数の発振子のそれぞれの振
幅、位相、周波数を時間の経過ごとに求め、求めた前記
振幅、位相、周波数条件で発振子を発振させるよう指示
する。
を、洗浄槽の中央部に向かって複数の方向から超音波を
発振するように配置して、超音波振動が強めあった領域
を発生させた上、この領域を任意の図形上で移動させ
る。任意の図形が被洗浄物全体を覆うような形状にする
ことにより、大きな被洗浄物であっても、超音波振動が
強めあった領域が被洗浄物状全体の上を移動していくの
で、均一に洗浄することができる。任意の図形は、受け
付け手段が、関数としてユーザからの入力を受け付け
る。演算手段は、超音波が強めあう領域を演算し、超音
波が強めあう領域が任意の図形上に位置し、時間の経過
とともに移動するように、複数の発振子のそれぞれの振
幅、位相、周波数を時間の経過ごとに求め、求めた前記
振幅、位相、周波数条件で発振子を発振させるよう指示
する。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例の超音波洗浄装置につい
て、図面を用いて説明する。
て、図面を用いて説明する。
【0015】(実施例1)本発明の第1の実施例の超音
波洗浄装置は、図1に示すように、洗浄液3を入れる洗
浄槽1の周囲に、4個の超音波発信子2a、2b、2
c、2d(2cは、図1では不図示)を備えている。超
音波発信子2a、2b、2c、2dは、超音波発信器6
に接続されている。この超音波発信器6は、超音波発信
子2a、2b、2c、2dに対し、それぞれ、位相、出
力、周波数を制御した超音波信号を与える。超音波発信
子2a、2b、2c、2dは、洗浄槽1内の洗浄液3
に、それぞれ超音波振動を与え、これらの振動が合成さ
れた超音波場を作り出す。
波洗浄装置は、図1に示すように、洗浄液3を入れる洗
浄槽1の周囲に、4個の超音波発信子2a、2b、2
c、2d(2cは、図1では不図示)を備えている。超
音波発信子2a、2b、2c、2dは、超音波発信器6
に接続されている。この超音波発信器6は、超音波発信
子2a、2b、2c、2dに対し、それぞれ、位相、出
力、周波数を制御した超音波信号を与える。超音波発信
子2a、2b、2c、2dは、洗浄槽1内の洗浄液3
に、それぞれ超音波振動を与え、これらの振動が合成さ
れた超音波場を作り出す。
【0016】この洗浄液3中に、洗浄治具5に入れた被
洗浄物4を入れると、合成超音波場に同期した揺動を与
えられ被洗浄物4が洗浄される。
洗浄物4を入れると、合成超音波場に同期した揺動を与
えられ被洗浄物4が洗浄される。
【0017】超音波発信器6には、超音波発信器6の超
音波出力の位相、出力、周波数を変更するためのコント
ローラ11が接続されている。また、コントローラ11
には、洗浄槽1内に発生している超音波場の位置および
強度を演算して、位相、振幅、周波数をコントローラ1
1に指示する演算部12が接続されている。演算部12
には、ユーザが必要としている洗浄液3の強超音波場の
出力レベル、強超音波場の位置の指示をユーザから受け
付ける入力部13と、ユーザに異常を知らせるための表
示部14とが接続されている。
音波出力の位相、出力、周波数を変更するためのコント
ローラ11が接続されている。また、コントローラ11
には、洗浄槽1内に発生している超音波場の位置および
強度を演算して、位相、振幅、周波数をコントローラ1
1に指示する演算部12が接続されている。演算部12
には、ユーザが必要としている洗浄液3の強超音波場の
出力レベル、強超音波場の位置の指示をユーザから受け
付ける入力部13と、ユーザに異常を知らせるための表
示部14とが接続されている。
【0018】超音波発振器6の構成を図5(a)、
(b)を用いて説明する。
(b)を用いて説明する。
【0019】超音波発振器6は、図5(a)に示すよう
に、超音波信号を発振する発振回路61a、61b、6
1c、61dと、増幅回路62a、62b、62c、6
2dと、これらに電源を供給する電源回路63とを備え
ている。発振子2aは、増幅回路62aを介して発振回
路61aと接続されている。発振回路61aで、発振さ
れた超音波信号は、増幅回路62aで発振子を振動させ
るのに必要な振幅に増幅され、発振子2aを振動させ
る。同様に、発振子2bは、発振回路61bと増幅回路
62bとに接続され、発振子2cは、発振回路61cと
増幅回路62cとに接続され、発振子2dは、発振回路
61dと増幅回路62dとに接続されている。コントロ
ーラ11は、発振回路61a〜61dに接続され、これ
らの出力する超音波信号の位相、周波数、振幅(出力)
を制御する。
に、超音波信号を発振する発振回路61a、61b、6
1c、61dと、増幅回路62a、62b、62c、6
2dと、これらに電源を供給する電源回路63とを備え
ている。発振子2aは、増幅回路62aを介して発振回
路61aと接続されている。発振回路61aで、発振さ
れた超音波信号は、増幅回路62aで発振子を振動させ
るのに必要な振幅に増幅され、発振子2aを振動させ
る。同様に、発振子2bは、発振回路61bと増幅回路
62bとに接続され、発振子2cは、発振回路61cと
増幅回路62cとに接続され、発振子2dは、発振回路
61dと増幅回路62dとに接続されている。コントロ
ーラ11は、発振回路61a〜61dに接続され、これ
らの出力する超音波信号の位相、周波数、振幅(出力)
を制御する。
【0020】具体的には、本実施例では、発振回路61
aとして、図5(b)に示すような、可変コイル64
a、可変抵抗65a、66aを備えた回路を用いてい
る。発振回路61aと増幅回路62aとを接続する手段
としては、トランス67aを用いている。コントローラ
11は、図5(b)の回路において、可変コイル64a
のインダクタンスの大きさを調節することにより超音波
発振子2aの発振する超音波の周波数を制御する。ま
た、コントローラ11は、可変抵抗65aの抵抗値を調
節することにより、位相を制御し、可変抵抗66aの抵
抗値を調節することにより振幅を制御する。発振回路6
1b、61c、61dも、発振回路61aと同様の構成
である。コントローラ11は、これらの回路の可変コイ
ルと可変抵抗の値を調節することにより、超音波発振子
2b、2c、2dの発振する超音波の周波数、位相、振
幅を、発振子ごとに制御する。
aとして、図5(b)に示すような、可変コイル64
a、可変抵抗65a、66aを備えた回路を用いてい
る。発振回路61aと増幅回路62aとを接続する手段
としては、トランス67aを用いている。コントローラ
11は、図5(b)の回路において、可変コイル64a
のインダクタンスの大きさを調節することにより超音波
発振子2aの発振する超音波の周波数を制御する。ま
た、コントローラ11は、可変抵抗65aの抵抗値を調
節することにより、位相を制御し、可変抵抗66aの抵
抗値を調節することにより振幅を制御する。発振回路6
1b、61c、61dも、発振回路61aと同様の構成
である。コントローラ11は、これらの回路の可変コイ
ルと可変抵抗の値を調節することにより、超音波発振子
2b、2c、2dの発振する超音波の周波数、位相、振
幅を、発振子ごとに制御する。
【0021】超音波発振子2a、2b、2c、2dの配
置と、超音波場の関係について、図2、図3、図4を用
いて説明する。
置と、超音波場の関係について、図2、図3、図4を用
いて説明する。
【0022】洗浄槽1の内壁の側面は、図2に示すよう
に、正8角柱の形状に形成されている。向かい合う2つ
の側面間の距離は、2Rである。超音波発振子2a、2
b、2c、2dは、図2に示すように、洗浄槽1の互い
に向かい合わない4つの側面に取り付けられている。
に、正8角柱の形状に形成されている。向かい合う2つ
の側面間の距離は、2Rである。超音波発振子2a、2
b、2c、2dは、図2に示すように、洗浄槽1の互い
に向かい合わない4つの側面に取り付けられている。
【0023】従来の超音波洗浄装置は超音波発振子が洗
浄槽の底面に配置されているため、超音波が発振される
方向は一方向である。そのため、底面と洗浄液面との間
を進行する定在波になっていると考えられている。
浄槽の底面に配置されているため、超音波が発振される
方向は一方向である。そのため、底面と洗浄液面との間
を進行する定在波になっていると考えられている。
【0024】本実施例では、超音波発振子2a〜2dを
洗浄槽1の側面に配置する。発明者らの実験および解析
によると、本実施例のように超音波発振子を側面に配置
すると、発振された超音波は、洗浄槽1の中心に向かっ
て4方向から進行した直接波と、洗浄槽1の側面で反射
された反射波とが干渉しあって、洗浄槽1内には、図
3、図4のように、超音波振動が強めあっている領域
(強超音波場)9、11と、弱めあっている領域10と
が生じる。また、発振子2a〜2dから発せられる超音
波の振幅、位相および周波数のうち、少なくともいずれ
か1つを変えることにより、強超音波場の位置を、洗浄
槽の径方向に移動させることができることがわかった。
洗浄槽1の側面に配置する。発明者らの実験および解析
によると、本実施例のように超音波発振子を側面に配置
すると、発振された超音波は、洗浄槽1の中心に向かっ
て4方向から進行した直接波と、洗浄槽1の側面で反射
された反射波とが干渉しあって、洗浄槽1内には、図
3、図4のように、超音波振動が強めあっている領域
(強超音波場)9、11と、弱めあっている領域10と
が生じる。また、発振子2a〜2dから発せられる超音
波の振幅、位相および周波数のうち、少なくともいずれ
か1つを変えることにより、強超音波場の位置を、洗浄
槽の径方向に移動させることができることがわかった。
【0025】そこで、本実施例では、洗浄槽内の超音波
振動の強超音波場の位置を演算により求めた上で、超音
波振動子の発信する超音波振動の振幅、位相および周波
数のうち少なくともいずれかを制御することにより、強
超音波場の位置を移動させ、被洗浄物4の位置と一致さ
せる。また、超音波振動子の発信する超音波振動の振幅
を制御することにより、強超音波場の振幅を洗浄に必要
な振幅まで高める。これにより、被洗浄物4の投入する
場所で、洗浄度が変ることがなく、被洗浄物を一定の洗
浄度で常に効果的に洗浄できる。
振動の強超音波場の位置を演算により求めた上で、超音
波振動子の発信する超音波振動の振幅、位相および周波
数のうち少なくともいずれかを制御することにより、強
超音波場の位置を移動させ、被洗浄物4の位置と一致さ
せる。また、超音波振動子の発信する超音波振動の振幅
を制御することにより、強超音波場の振幅を洗浄に必要
な振幅まで高める。これにより、被洗浄物4の投入する
場所で、洗浄度が変ることがなく、被洗浄物を一定の洗
浄度で常に効果的に洗浄できる。
【0026】本発明において、洗浄槽内の強超音波場
は、以下に示す数式を用いて演算によってもとめること
ができる。本実施例で用いる数式について説明する。
は、以下に示す数式を用いて演算によってもとめること
ができる。本実施例で用いる数式について説明する。
【0027】基本的前提 1、洗浄液3中の超音波の速度をvとする。
【0028】2、被洗浄物4の存在による超音波振動の
減衰を、伝搬距離lに比例して超音波振動の振幅(出
力)が減衰する近似項に置き換えて演算をおこなう(近
似項=減衰関数D(l))。
減衰を、伝搬距離lに比例して超音波振動の振幅(出
力)が減衰する近似項に置き換えて演算をおこなう(近
似項=減衰関数D(l))。
【0029】3、超音波振動の反射は、超音波発振子2
a等の対面に位置する洗浄槽1の内壁で、1回限り生じ
るとする。
a等の対面に位置する洗浄槽1の内壁で、1回限り生じ
るとする。
【0030】4、超音波が反射する時には、波形が反転
するとする。
するとする。
【0031】5、複数の超音波振動が重なったときに
は、それらの合成波が生じるとする。
は、それらの合成波が生じるとする。
【0032】6、発振子2a〜2dと同一平面(xy平
面)上の点に限定して強超音波場を演算するものとす
る。
面)上の点に限定して強超音波場を演算するものとす
る。
【0033】つぎに、上述の基本的前提をもとに、図
6、図7、図8、図9、図10、図11を用いて、洗浄
槽1内の合成超音波振動を求める際に用いる数式を以下
に説明する。以下の式および説明文は、図6に示すよう
な洗浄槽1内の深さ方向に垂直な平面上の任意の点Hに
おける超音波振動出力(振幅)を示すためのものであ
る。これら任意の点の位置は、洗浄槽の中心を0点とし
たx、y座標によって表わす。また、発振子2aから発
振される超音波振動の周波数をf1、初期位相をα1、初
期振幅をW1で表わす。同様に、発振子2bの超音波振
動は、周波数f2、初期位相α2、初期振幅W2で表わ
し、発振子2cの超音波振動は、周波数f3、初期位相
α3、初期振幅W3で表わし、発振子2dの超音波振動
は、周波数f4、初期位相α4、初期振幅W4で表わす。
6、図7、図8、図9、図10、図11を用いて、洗浄
槽1内の合成超音波振動を求める際に用いる数式を以下
に説明する。以下の式および説明文は、図6に示すよう
な洗浄槽1内の深さ方向に垂直な平面上の任意の点Hに
おける超音波振動出力(振幅)を示すためのものであ
る。これら任意の点の位置は、洗浄槽の中心を0点とし
たx、y座標によって表わす。また、発振子2aから発
振される超音波振動の周波数をf1、初期位相をα1、初
期振幅をW1で表わす。同様に、発振子2bの超音波振
動は、周波数f2、初期位相α2、初期振幅W2で表わ
し、発振子2cの超音波振動は、周波数f3、初期位相
α3、初期振幅W3で表わし、発振子2dの超音波振動
は、周波数f4、初期位相α4、初期振幅W4で表わす。
【0034】1、発振子2aから発振された超音波によ
って、任意の点H(x,y)に生じる超音波振動の出力
(振幅)A1は、図6、図7、図8を用いて、以下のよ
うに表わされる。この場合、Hにおける振動出力A
1(x、y)は、y方向の成分のみを有し、x方向の成
分は0と考えられる。
って、任意の点H(x,y)に生じる超音波振動の出力
(振幅)A1は、図6、図7、図8を用いて、以下のよ
うに表わされる。この場合、Hにおける振動出力A
1(x、y)は、y方向の成分のみを有し、x方向の成
分は0と考えられる。
【0035】1)まず、H点が、発振子2aから発せら
れた超音波のうち、発振子2aからの直接波(図7の正
波21)によって生じる超音波振動の出力A’は、以下
のように表わされる。
れた超音波のうち、発振子2aからの直接波(図7の正
波21)によって生じる超音波振動の出力A’は、以下
のように表わされる。
【0036】a)発振子2aから点Hまでの距離l
1は、 l1=R+y で表わされるので、発振された超音波の減衰量は、 D(l1) である。
1は、 l1=R+y で表わされるので、発振された超音波の減衰量は、 D(l1) である。
【0037】b)点Hまで超音波振動が到達するのに要
する到達時間t1 は t1=l1/v である。
する到達時間t1 は t1=l1/v である。
【0038】c)したがって出力は A1′(y)=D(l1)W1 sin(ω1t1+α1)……(1) で表される。
【0039】2) つぎにH点が、発振子2aから発せら
れた超音波のうち、発振子2aの対面の内壁面による反
射波22によって生じる超音波振動の出力A1′(y)は、
以下のように表される。
れた超音波のうち、発振子2aの対面の内壁面による反
射波22によって生じる超音波振動の出力A1′(y)は、
以下のように表される。
【0040】a)点Hまでの距離l1′は l1′=R+R+(R−y) =3R−y で表される。
【0041】b)点Hまでの到達時間t1′は t1′=3R−y/v である。
【0042】c)したがって出力は A1″(y)=−D(l1′)W1 sin(ω1t1′+α1)……(2) で表される。
【0043】よって、発振子2aから発せられた超音波
によって生じる点Hの超音波振動の出力A1は A1(y)=A1′(y)+A1″(y)……(3) A1(x)=0 ……(4) 2.つぎに、発振子2bから発振された超音波によって
生じる点H(x,y)の超音波振動の出力A2 (x,
y)は、図6、図9を用いて以下のように表される。
によって生じる点Hの超音波振動の出力A1は A1(y)=A1′(y)+A1″(y)……(3) A1(x)=0 ……(4) 2.つぎに、発振子2bから発振された超音波によって
生じる点H(x,y)の超音波振動の出力A2 (x,
y)は、図6、図9を用いて以下のように表される。
【0044】1) 点Hが、発振子2bから発せられた超
音波のうち、直接波(正波)によって生じる超音波振動
の出力A2′(y)、A2′(x)は、図6、図9を用いて、以
下のように表される。
音波のうち、直接波(正波)によって生じる超音波振動
の出力A2′(y)、A2′(x)は、図6、図9を用いて、以
下のように表される。
【0045】a)図9のA−A方向で検討すると、発振
子2bから点Hまでの距離l2は、 l2=R−(xsinθ−ycosθ)で表され、よって減衰
量は D(l2) となる。
子2bから点Hまでの距離l2は、 l2=R−(xsinθ−ycosθ)で表され、よって減衰
量は D(l2) となる。
【0046】b)正波の点Hまでの到達時間t2は t2=l2/v である。
【0047】c)したがって、出力は A2′(y)=sinθ・D(l2)W2 sin(ω2t2+α2)……(5) A2′(x)=cosθ・D(l2)W2 sin(ω2t2+α2)……(6) で表される。
【0048】2) 点Hが、発振子2bから発せられた超
音波のうち、発振子2bの対面の内壁面による反射波か
ら受ける出力A2″(y)、A2″(x)は、以下のように表さ
れる。
音波のうち、発振子2bの対面の内壁面による反射波か
ら受ける出力A2″(y)、A2″(x)は、以下のように表さ
れる。
【0049】a)図9のA−A方向で検討すると発振子
2bから点Hまでの距離l2′は l2′=2R+R+(xsinθ+ycosθ) l2′=3R+(xsinθ+ycosθ)で表され、よって
減衰量は D(l2′) となる。
2bから点Hまでの距離l2′は l2′=2R+R+(xsinθ+ycosθ) l2′=3R+(xsinθ+ycosθ)で表され、よって
減衰量は D(l2′) となる。
【0050】b)反射波の点Hまでの到達時間t2′は t2′=l2′/v である。
【0051】c)したがって、出力は A2″(y)=−sinθD(l2′)W2 sin(ω2t2′+α2)……(7) A2″(x)=−cosθD(l2′)W2 sin(ω2t2′+α2)……(8) である。
【0052】よって、発振子2bからの超音波振動によ
る点Hでの出力A2は、 A2(y)=A2′(y)+A2″(y)……(9) A2(x)=A2′(x)+A2″(x)……(10) で表される。
る点Hでの出力A2は、 A2(y)=A2′(y)+A2″(y)……(9) A2(x)=A2′(x)+A2″(x)……(10) で表される。
【0053】3.発振子2cから発振された超音波によ
って生じるH(x,y)の超音波振動の出力A3(x,
y)は、図6、図10を用いて、以下のように表され
る。
って生じるH(x,y)の超音波振動の出力A3(x,
y)は、図6、図10を用いて、以下のように表され
る。
【0054】1) 点Hが、発振子2cから発せられた超
音波のうち、正波によって受ける超音波振動出力A3′
(y)、A3′(x)は、図6、図10を用いて以下のように
表される。
音波のうち、正波によって受ける超音波振動出力A3′
(y)、A3′(x)は、図6、図10を用いて以下のように
表される。
【0055】a)図10のB−B方向で検討すると発振
子2cから点Hまでの距離l3は、 l3=R−(xcosθ+ysinθ)で表され、よって減衰
量は D(l3) となる。
子2cから点Hまでの距離l3は、 l3=R−(xcosθ+ysinθ)で表され、よって減衰
量は D(l3) となる。
【0056】b)正波の点Hまでの到着時間t3は t3=l3/v である。
【0057】c)したがって出力は A3′(y)=cosθ・D(l3)W3 sin(ω3t3+α3)……(11) A3′(x)=sinθ・D(l3)W3 sin(ω3t3+α3)……(12) で表される。
【0058】2) 点Hが、発振子2bから発せられた超
音波のうち、発振子2bの対面の内壁面による反射波か
ら受ける出力A3″(y)、A3″(x)は、以下のように表さ
れる。
音波のうち、発振子2bの対面の内壁面による反射波か
ら受ける出力A3″(y)、A3″(x)は、以下のように表さ
れる。
【0059】a)図10のB−B方向で検討すると発振
子2cから点Hまでの距離l3′は、 l3′=2R+R+(xcosθ+ysinθ) =3R+(xcosθ+ysinθ)で表され、よって減衰量
は D(l3′) となる。
子2cから点Hまでの距離l3′は、 l3′=2R+R+(xcosθ+ysinθ) =3R+(xcosθ+ysinθ)で表され、よって減衰量
は D(l3′) となる。
【0060】b)反射波の点Hまでの到着時間t3′は t3′=l3′/v である。
【0061】c)したがって出力は A3″(y)=−cosθ・D(l3′)W3 sin(ω3t3′+α3)……(13) A3″(x)=−sinθ・D(l3′)W3 sin(ω3t3′+α3)……(14) である。
【0062】よって、発振子2cからの超音波による点
Hの超音波振動の出力A3は A3(y)=A3′(y)+A3″(y)……(15) A3(x)=A3′(x)+A3″(x)……(16) で表される。
Hの超音波振動の出力A3は A3(y)=A3′(y)+A3″(y)……(15) A3(x)=A3′(x)+A3″(x)……(16) で表される。
【0063】4.発振子2dから発振された超音波によ
るH(x,y)の超音波振動の出力A4(x,y)は、
図6、図11を用いて、以下のように表される。この場
合、点Hにおける振動出力A4(x,y)は、x方向の
成分のみを有し、y方向の成分は0と考えられる。
るH(x,y)の超音波振動の出力A4(x,y)は、
図6、図11を用いて、以下のように表される。この場
合、点Hにおける振動出力A4(x,y)は、x方向の
成分のみを有し、y方向の成分は0と考えられる。
【0064】1) 点Hが、発振子2dから発せられた超
音波の正波によって生じる超音波振動の出力A4′(x)
は、図6、図11を用いて以下のように表される。
音波の正波によって生じる超音波振動の出力A4′(x)
は、図6、図11を用いて以下のように表される。
【0065】a)発振子2dから点Hまでの距離l4は l4=R+xで表され、よって減衰量は D=(l4) となる。
【0066】b)正波の点Hまでの到達時間t4は t4=l4/v である。
【0067】c)したがって出力は A4′(x)=D(l4)W4 sin(ω4t4+α4)……(17) で表される。
【0068】2) 点Hが発振子2dの対面の内壁面によ
る反射波から受ける出力A4″(x)は、以下のように表さ
れる。
る反射波から受ける出力A4″(x)は、以下のように表さ
れる。
【0069】a)発振子2dから点Hまでの距離l4′
は l4′=2R+(R−x) =3R−x で表される。
は l4′=2R+(R−x) =3R−x で表される。
【0070】よって減衰量は D(l4′) となる。
【0071】b)反射波の点Hまでの到達時間t4′は t4′=l4′/v である。
【0072】c)したがって出力は、 A4″(x)=−D(l4′)W4 sin(ω4t4′+α4)……(18) で表される。
【0073】よって、発振子2dからの超音波振動によ
る点Hでの出力A4は A4(y)=0 ……(19) A4(x)=A4′(x)+A4″(x)……(20) で表される。
る点Hでの出力A4は A4(y)=0 ……(19) A4(x)=A4′(x)+A4″(x)……(20) で表される。
【0074】5.総合の合成出力 発振子2a,2b,2c,2dから発振される超音波振
動によってH(x,y)に生じる振動出力A(x,y)
は、上述のA1〜A4を加えあわせたものであり A(y)=Σ4 i=1Ai(y)……(21) A(x)=Σ4 i=1Ai(x)……(22) で表される。
動によってH(x,y)に生じる振動出力A(x,y)
は、上述のA1〜A4を加えあわせたものであり A(y)=Σ4 i=1Ai(y)……(21) A(x)=Σ4 i=1Ai(x)……(22) で表される。
【0075】つぎに、本実施例の超音波洗浄装置の動作
を、上述の数式と図12から図24を用いて、具体的に
説明する。
を、上述の数式と図12から図24を用いて、具体的に
説明する。
【0076】入力部13は、洗浄槽1内のどの位置に被
洗浄物4を投入するかを表わす座標K(x,y)の入力
と、被洗浄物4を洗浄するのに必要な最低の超音波振動
の出力(振幅)Sの入力とを受け付ける。さらに、入力
部13は、強超音波場(洗浄槽内で最も高い超音波振幅
が得られる領域)の移動を、発振子2aから2dの出力
W1〜W4を変えることで行うか、周波数f1〜f4を変え
ることで行うか、位相α1〜α4を変えることで行うかの
いずれかの選択をユーザから受け付ける。
洗浄物4を投入するかを表わす座標K(x,y)の入力
と、被洗浄物4を洗浄するのに必要な最低の超音波振動
の出力(振幅)Sの入力とを受け付ける。さらに、入力
部13は、強超音波場(洗浄槽内で最も高い超音波振幅
が得られる領域)の移動を、発振子2aから2dの出力
W1〜W4を変えることで行うか、周波数f1〜f4を変え
ることで行うか、位相α1〜α4を変えることで行うかの
いずれかの選択をユーザから受け付ける。
【0077】演算部12は、図示していないが、プログ
ラムを格納するメモリと、メモリ内のプログラムを読み
込んでプログラムにしたがって演算を行うCPUとを備
えている。メモリには、図12から図24にフローチャ
ートで示した内容のプログラムが予め格納されている。
演算部12のCPU12は、このプログラムを読み込
み、以下のように動作する。
ラムを格納するメモリと、メモリ内のプログラムを読み
込んでプログラムにしたがって演算を行うCPUとを備
えている。メモリには、図12から図24にフローチャ
ートで示した内容のプログラムが予め格納されている。
演算部12のCPU12は、このプログラムを読み込
み、以下のように動作する。
【0078】まず、演算部12は、図12のように、入
力部13から被洗浄物4を投入する点を表わす座標K
(x,y)を読み込む(ステップ101)。続けて、ス
テップ102では、入力部13から被洗浄物4の洗浄に
必要な超音波振動の出力Sを読み込む。さらに、ステッ
プ103で、入力部13から強超音波場の移動を出力、
周波数、位相のいずれかの変更で行うかの選択を取込
み、出力変更で行うことが選択されていた場合には、ス
テップ104に進む。また、位相変更で行うことが選択
されていた場合には、図20のステップ171へ進み、
周波数変更で行うことが選択されていた場合には、図1
5のステップ121へ進む。
力部13から被洗浄物4を投入する点を表わす座標K
(x,y)を読み込む(ステップ101)。続けて、ス
テップ102では、入力部13から被洗浄物4の洗浄に
必要な超音波振動の出力Sを読み込む。さらに、ステッ
プ103で、入力部13から強超音波場の移動を出力、
周波数、位相のいずれかの変更で行うかの選択を取込
み、出力変更で行うことが選択されていた場合には、ス
テップ104に進む。また、位相変更で行うことが選択
されていた場合には、図20のステップ171へ進み、
周波数変更で行うことが選択されていた場合には、図1
5のステップ121へ進む。
【0079】ステップ104では、発振子2a〜2dの
周波数f1〜f4の値を表わす固定値と、位相α1〜α4の
値を表わす固定値とを演算部12のメモリから読み込
む。これらの固定値は、例えば、発振子2aでは、発振
器6の可変抵抗65aおよび可変コイル64aの可変幅
によって定まる出力可能な振動周波数幅および位相幅の
うち、予め定めた特定の値である。発振子2b〜2dに
ついても同様に定まる周波数幅および位相幅のうち、予
め定めた特定の値である。これらは、予め演算部12の
メモリに格納されている。
周波数f1〜f4の値を表わす固定値と、位相α1〜α4の
値を表わす固定値とを演算部12のメモリから読み込
む。これらの固定値は、例えば、発振子2aでは、発振
器6の可変抵抗65aおよび可変コイル64aの可変幅
によって定まる出力可能な振動周波数幅および位相幅の
うち、予め定めた特定の値である。発振子2b〜2dに
ついても同様に定まる周波数幅および位相幅のうち、予
め定めた特定の値である。これらは、予め演算部12の
メモリに格納されている。
【0080】ステップ105では、発振子2a〜2dの
最小の出力W1〜W4を表わす固定値を演算部12のメモ
リから読み込む。最小の出力W1の値は、発振子2aに
接続される図5(a)、(b)の発振器6の可変抵抗6
6a等の可変の範囲に応じて定められる値である。発振
子2b〜2dについても同様に定められる。これらの最
小の出力値は、予め演算部12のメモリに格納されてい
る。
最小の出力W1〜W4を表わす固定値を演算部12のメモ
リから読み込む。最小の出力W1の値は、発振子2aに
接続される図5(a)、(b)の発振器6の可変抵抗6
6a等の可変の範囲に応じて定められる値である。発振
子2b〜2dについても同様に定められる。これらの最
小の出力値は、予め演算部12のメモリに格納されてい
る。
【0081】つぎに、洗浄槽1内の複数の点501につ
いて、振動の出力Aを計算する。この時には、発振子2
a〜2dは、まだ発振させない。発振子2a〜2dを発
振させるのは、以下に説明するように発振子2a〜2d
に発振させる超音波振動の出力、周波数、位相のすべて
が演算によって定まった後である。
いて、振動の出力Aを計算する。この時には、発振子2
a〜2dは、まだ発振させない。発振子2a〜2dを発
振させるのは、以下に説明するように発振子2a〜2d
に発振させる超音波振動の出力、周波数、位相のすべて
が演算によって定まった後である。
【0082】計算を行う点501は、図6のように、発
振子2a〜2dと同一平面(xy平面)の上にxy方向
にそれぞれ一定間隔で位置する格子点である。この格子
点の座標は、予め定められたものであり、演算部12
は、これら格子点における超音波振動の出力Aを、上述
の数式(1)から(22)と、ステップ104と105
で取り込んだ周波数f1〜f4、位相α1〜α4、出力W1
〜W4を用いて演算するプログラムを動作させて(ステ
ップ106)、各格子点における超音波振動の出力Aを
求める。
振子2a〜2dと同一平面(xy平面)の上にxy方向
にそれぞれ一定間隔で位置する格子点である。この格子
点の座標は、予め定められたものであり、演算部12
は、これら格子点における超音波振動の出力Aを、上述
の数式(1)から(22)と、ステップ104と105
で取り込んだ周波数f1〜f4、位相α1〜α4、出力W1
〜W4を用いて演算するプログラムを動作させて(ステ
ップ106)、各格子点における超音波振動の出力Aを
求める。
【0083】そして、求めた洗浄槽内の複数の超音波振
動の出力Aを比較することにより、最も大きな値Amax
を求め、ステップ101で取り込んだ被洗浄物4を入れ
る点Kの座標(x,y)と、Amaxが得られた点Lの座
標(x,y)とが一致しているかどうかを調べ、一致し
ている場合ステップ108へ進み、一致していない場合
ステップ110へ進む(ステップ107)。これによ
り、L(x,y)を中心とする領域に位置する強超音波
場と、被洗浄物4を入れる点とが一致しているかどうか
を調べることができる。
動の出力Aを比較することにより、最も大きな値Amax
を求め、ステップ101で取り込んだ被洗浄物4を入れ
る点Kの座標(x,y)と、Amaxが得られた点Lの座
標(x,y)とが一致しているかどうかを調べ、一致し
ている場合ステップ108へ進み、一致していない場合
ステップ110へ進む(ステップ107)。これによ
り、L(x,y)を中心とする領域に位置する強超音波
場と、被洗浄物4を入れる点とが一致しているかどうか
を調べることができる。
【0084】ステップ108では、点L(x,y)を中
心とする強超音波場と被洗浄物4を入れる点Kとが一致
しているので、点L(x,y)の超音波振動の出力A
maxが、ステップ102で取り込んだ洗浄に必要な超音
波振動の出力と同等以上かどうかを調べ、同等以上であ
る場合に、ステップ119へ進む。また、同等より小さ
い場合には、ステップ109へ進む。
心とする強超音波場と被洗浄物4を入れる点Kとが一致
しているので、点L(x,y)の超音波振動の出力A
maxが、ステップ102で取り込んだ洗浄に必要な超音
波振動の出力と同等以上かどうかを調べ、同等以上であ
る場合に、ステップ119へ進む。また、同等より小さ
い場合には、ステップ109へ進む。
【0085】ステップ109では、必要な超音波振動の
出力が得られていないため、発振子2a〜2dの出力W
1〜W4にそれぞれ予め定めた大きさkを加えて、出力W
1〜W4を一律に大きくしてステップ106に戻り、再
度、各格子点について超音波振動の出力Aを計算する。
これを、強超音波場の出力Amaxが、ステップ108で
出力Sより大きくなるまで繰り返す。
出力が得られていないため、発振子2a〜2dの出力W
1〜W4にそれぞれ予め定めた大きさkを加えて、出力W
1〜W4を一律に大きくしてステップ106に戻り、再
度、各格子点について超音波振動の出力Aを計算する。
これを、強超音波場の出力Amaxが、ステップ108で
出力Sより大きくなるまで繰り返す。
【0086】ステップ119、120では、すべての発
振子2a〜2dが、発振すべき超音波振動の条件が出そ
ろったので、実際に発振子2a〜2dを発振させる。ま
ず、ステップ106の計算で用いた出力W1〜W4、周波
数f1〜f4および位相α1〜α4で発振するように、発振
器6を調節するようにコントローラ11に指示する(ス
テップ119)。コントローラ11は、発振器6の発振
回路61a〜61dの可変抵抗65a、66a等、可変
コイル66a等の値を調節する。
振子2a〜2dが、発振すべき超音波振動の条件が出そ
ろったので、実際に発振子2a〜2dを発振させる。ま
ず、ステップ106の計算で用いた出力W1〜W4、周波
数f1〜f4および位相α1〜α4で発振するように、発振
器6を調節するようにコントローラ11に指示する(ス
テップ119)。コントローラ11は、発振器6の発振
回路61a〜61dの可変抵抗65a、66a等、可変
コイル66a等の値を調節する。
【0087】続けて、演算部12は、コントローラ11
に発振子2a〜2dを実際に発振させるように指示する
(ステップ120)。コントローラ11は、発振器6の
電源回路63を外部電源と接続して、発振器6を発振さ
せ、発振子2a〜2dから超音波を出力させる。これに
より、洗浄槽1内には、点L近傍を中心として出力A
maxの強超音波場が発生する。点Lの位置および出力A
maxは、ユーザが入力した位置Kおよび必要とする出力
Sと一致しているので、ユーザは、位置Kに被洗浄物4
を投入することにより必要な強度の超音波振動で被洗浄
物4を洗浄することができる。
に発振子2a〜2dを実際に発振させるように指示する
(ステップ120)。コントローラ11は、発振器6の
電源回路63を外部電源と接続して、発振器6を発振さ
せ、発振子2a〜2dから超音波を出力させる。これに
より、洗浄槽1内には、点L近傍を中心として出力A
maxの強超音波場が発生する。点Lの位置および出力A
maxは、ユーザが入力した位置Kおよび必要とする出力
Sと一致しているので、ユーザは、位置Kに被洗浄物4
を投入することにより必要な強度の超音波振動で被洗浄
物4を洗浄することができる。
【0088】ステップ107で、最大の出力Amaxが得
られた点Lが、被洗浄物を投入する点Kと一致していな
い場合には、ステップ110からステップ117によ
り、発振子2a〜2dの出力W1〜W4を変化させること
により、これらを一致させる動作を行う。
られた点Lが、被洗浄物を投入する点Kと一致していな
い場合には、ステップ110からステップ117によ
り、発振子2a〜2dの出力W1〜W4を変化させること
により、これらを一致させる動作を行う。
【0089】ステップ110では、発振子2aの出力W
1のみを予め定めた値kだけ増加させ、他の出力W2〜W
4は、そのままの値とする。そして、ステップ111で
は、増加させたW1が、発振子2aが出力可能な最大の
出力W1maxを超えていなければ、ステップ106へ戻
り、再度、増加させた出力W1を用いて、洗浄槽1内の
超音波出力を演算する。出力W1を増加させることによ
り、ステップ107の点Lの座標は移動していく。そし
て、出力W1が、最大の出力W1maxより大きくなるか、
または、ステップ107で点Lが点Kと一致するまで、
W1をkづつ大きくして、これらのステップを繰り返
す。発振子2aが出力可能な最大の出力W1m axは、発振
器6の発振回路61aの可変抵抗66aの可変幅で定ま
る値であるので、この値に合わせて予め定められてい
る。
1のみを予め定めた値kだけ増加させ、他の出力W2〜W
4は、そのままの値とする。そして、ステップ111で
は、増加させたW1が、発振子2aが出力可能な最大の
出力W1maxを超えていなければ、ステップ106へ戻
り、再度、増加させた出力W1を用いて、洗浄槽1内の
超音波出力を演算する。出力W1を増加させることによ
り、ステップ107の点Lの座標は移動していく。そし
て、出力W1が、最大の出力W1maxより大きくなるか、
または、ステップ107で点Lが点Kと一致するまで、
W1をkづつ大きくして、これらのステップを繰り返
す。発振子2aが出力可能な最大の出力W1m axは、発振
器6の発振回路61aの可変抵抗66aの可変幅で定ま
る値であるので、この値に合わせて予め定められてい
る。
【0090】ステップ111で、出力W1が、最大の出
力W1maxを超えた場合には、ステップ112に進み、W
1をW1maxにし、発振子2bの出力W2を予め定めた値k
だけ増加させ、他の出力W3〜W4は、そのままの値とす
る。そして、ステップ113では、増加させたW2が、
発振子2bが出力可能な最大の出力W2maxを超えていな
ければ、ステップ106へ戻り、再度、増加させた出力
W1を用いて、洗浄槽1内の超音波出力を演算する。出
力W2を増加させることにより、出力W1を増加させた場
合とは異なる方向へ、ステップ107の点Lの座標は移
動していく。そして、出力W2が、最大の出力W2maxよ
り大きくなるか、または、ステップ107で点Lが点K
と一致するまで、W2をkづつ大きくして、これらのス
テップを繰り返す。発振子2bが出力可能な最大の出力
W2maxは、発振器6の発振回路61bの可変抵抗の可変
幅で定まる値であるので、この値に合わせて予め定めら
れている。
力W1maxを超えた場合には、ステップ112に進み、W
1をW1maxにし、発振子2bの出力W2を予め定めた値k
だけ増加させ、他の出力W3〜W4は、そのままの値とす
る。そして、ステップ113では、増加させたW2が、
発振子2bが出力可能な最大の出力W2maxを超えていな
ければ、ステップ106へ戻り、再度、増加させた出力
W1を用いて、洗浄槽1内の超音波出力を演算する。出
力W2を増加させることにより、出力W1を増加させた場
合とは異なる方向へ、ステップ107の点Lの座標は移
動していく。そして、出力W2が、最大の出力W2maxよ
り大きくなるか、または、ステップ107で点Lが点K
と一致するまで、W2をkづつ大きくして、これらのス
テップを繰り返す。発振子2bが出力可能な最大の出力
W2maxは、発振器6の発振回路61bの可変抵抗の可変
幅で定まる値であるので、この値に合わせて予め定めら
れている。
【0091】同様に、ステップ114〜ステップ117
では、出力W3またはW4をkづつ大きくして、点Lを移
動させる。
では、出力W3またはW4をkづつ大きくして、点Lを移
動させる。
【0092】上述のステップ110から117を行った
にもかかわらず、点Lが点Kと一致せず、しかも、W4
が最大の出力W4maxを超えてしまった場合には、ステッ
プ118に進み、表示部14に、本実施例の超音波洗浄
装置では、ユーザが意図としている位置および振動強度
で洗浄を行うことができないという内容をユーザに知ら
せる表示を行い、演算を中止する。
にもかかわらず、点Lが点Kと一致せず、しかも、W4
が最大の出力W4maxを超えてしまった場合には、ステッ
プ118に進み、表示部14に、本実施例の超音波洗浄
装置では、ユーザが意図としている位置および振動強度
で洗浄を行うことができないという内容をユーザに知ら
せる表示を行い、演算を中止する。
【0093】つぎに、ステップ102において、ユーザ
が周波数の変更による強超音波場の移動を選択した場合
について説明する。
が周波数の変更による強超音波場の移動を選択した場合
について説明する。
【0094】ステップ102で、入力部13が周波数の
選択を受け付けた場合、図15のステップ121に進
む。演算部12は、メモリに予め格納されている出力W
1〜W4の固定値および位相α1〜α4の固定値を読み込
む。また、ステップ122に進み、メモリに格納されて
いる周波数f1〜f4の最小値を読み込む。これら出力W
1〜W4の固定値および位相α1〜α4の固定値は、発信器
6の可変抵抗66a、65a等の可変幅によって定まる
出力可能な振動出力幅および位相幅のうち、予め定めた
特定の値である。また、周波数f1〜f4の最小値は、発
振器6の可変コイル64a等の可変幅によって定まる出
力可能な周波数幅のうち、最小の周波数である。これら
ステップ121および122で用いる出力W1〜W4の固
定値および位相α1〜α4の固定値、ならびに、周波数f
1〜f4の最小値は、上述のステップ104、105で用
いる値とは別の値であり、別個にメモリに予め格納され
ている。
選択を受け付けた場合、図15のステップ121に進
む。演算部12は、メモリに予め格納されている出力W
1〜W4の固定値および位相α1〜α4の固定値を読み込
む。また、ステップ122に進み、メモリに格納されて
いる周波数f1〜f4の最小値を読み込む。これら出力W
1〜W4の固定値および位相α1〜α4の固定値は、発信器
6の可変抵抗66a、65a等の可変幅によって定まる
出力可能な振動出力幅および位相幅のうち、予め定めた
特定の値である。また、周波数f1〜f4の最小値は、発
振器6の可変コイル64a等の可変幅によって定まる出
力可能な周波数幅のうち、最小の周波数である。これら
ステップ121および122で用いる出力W1〜W4の固
定値および位相α1〜α4の固定値、ならびに、周波数f
1〜f4の最小値は、上述のステップ104、105で用
いる値とは別の値であり、別個にメモリに予め格納され
ている。
【0095】そして、演算部12は、ステップ106と
同様に、ステップ121、122で読み込んだ値と、数
式(1)から(22)を用いて、洗浄槽1の各格子点に
おける超音波振動の出力Aを演算する(ステップ12
3)。そしてステップ123へ進み、ステップ107と
同様に、最大の振動出力Amaxと、Amaxが得られた点L
の座標(x,y)とを求め、ステップ101で取り込ん
だ被洗浄物4を入れる点Kの座標(x,y)と、Amax
が得られた点Lの座標(x,y)とが一致しているかど
うかを調べ、一致している場合ステップ125へ進み、
一致していない場合ステップ127へ進む(ステップ1
24)。
同様に、ステップ121、122で読み込んだ値と、数
式(1)から(22)を用いて、洗浄槽1の各格子点に
おける超音波振動の出力Aを演算する(ステップ12
3)。そしてステップ123へ進み、ステップ107と
同様に、最大の振動出力Amaxと、Amaxが得られた点L
の座標(x,y)とを求め、ステップ101で取り込ん
だ被洗浄物4を入れる点Kの座標(x,y)と、Amax
が得られた点Lの座標(x,y)とが一致しているかど
うかを調べ、一致している場合ステップ125へ進み、
一致していない場合ステップ127へ進む(ステップ1
24)。
【0096】ステップ125では、ステップ108と同
様に、点L(x,y)の超音波振動の出力Amaxが、ス
テップ102で取り込んだ洗浄に必要な超音波振動の出
力と同等以上かどうかを調べ、同等以上である場合に
は、図13のステップ400へ進む。また、同等より小
さい場合には、ステップ126へ進む。
様に、点L(x,y)の超音波振動の出力Amaxが、ス
テップ102で取り込んだ洗浄に必要な超音波振動の出
力と同等以上かどうかを調べ、同等以上である場合に
は、図13のステップ400へ進む。また、同等より小
さい場合には、ステップ126へ進む。
【0097】ステップ126では、ステップ109と同
様に、発振子2a〜2dの出力W1〜W4にそれぞれ予
め定めた大きさkを加えて、ステップ123に戻り、再
度、各格子点について超音波振動の出力Aを計算する。
これを、強超音波場の出力Amaxが、ステップ125で
出力Sと同等以上になるまで繰り返す。
様に、発振子2a〜2dの出力W1〜W4にそれぞれ予
め定めた大きさkを加えて、ステップ123に戻り、再
度、各格子点について超音波振動の出力Aを計算する。
これを、強超音波場の出力Amaxが、ステップ125で
出力Sと同等以上になるまで繰り返す。
【0098】ステップ400では、ステップ119と同
様に、発振子2a〜2dが、ステップ123の計算で用
いた出力W1〜W4、周波数f1〜f4および位相α1〜α4
で発振するように、発振器6を調節するようにコントロ
ーラ11に指示する。そして、ステップ120へ進む。
コントローラ11は、発振器6の発振回路61a〜61
dの可変抵抗65a、66a等、可変コイル66a等の
値を調節し、発振子2a〜2dを発振させる。
様に、発振子2a〜2dが、ステップ123の計算で用
いた出力W1〜W4、周波数f1〜f4および位相α1〜α4
で発振するように、発振器6を調節するようにコントロ
ーラ11に指示する。そして、ステップ120へ進む。
コントローラ11は、発振器6の発振回路61a〜61
dの可変抵抗65a、66a等、可変コイル66a等の
値を調節し、発振子2a〜2dを発振させる。
【0099】ステップ124で、最大の出力Amaxが得
られた点Lが、被洗浄物を投入する点Kと一致していな
い場合には、ステップ127以下に進み、発振子2a〜
2dの周波数f1〜f4を変化させることにより、これら
を一致させる動作を行う。これを以下に説明する。
られた点Lが、被洗浄物を投入する点Kと一致していな
い場合には、ステップ127以下に進み、発振子2a〜
2dの周波数f1〜f4を変化させることにより、これら
を一致させる動作を行う。これを以下に説明する。
【0100】まず、ステップ127で、発振子2aの周
波数f1をあらかじめ定められた最小周波数f1minにす
る。また、つぎのステップ128で発振子2b〜2dの
周波数f2〜f4をそれぞれの最小の周波数f2min〜f
4minにあらかじめ定めた値tを加えた値にする。最小周
波数f1min〜f4minは、発振器6の発振回路61a〜6
1dの可変コイル64a等の可変幅で定まる値であるの
で、この値に合わせて予め定められている。
波数f1をあらかじめ定められた最小周波数f1minにす
る。また、つぎのステップ128で発振子2b〜2dの
周波数f2〜f4をそれぞれの最小の周波数f2min〜f
4minにあらかじめ定めた値tを加えた値にする。最小周
波数f1min〜f4minは、発振器6の発振回路61a〜6
1dの可変コイル64a等の可変幅で定まる値であるの
で、この値に合わせて予め定められている。
【0101】そしてステップ129に進み、ステップ1
28で定めた周波数f2〜f4が、発振子2b〜2dの最
大の周波数f2max〜f4maxを越えていないかどうか調べ
る。最大周波数f2max〜f4maxは、発振器6の発振回路
61b〜61dの可変コイルの可変幅で定まる値である
ので、この値に合わせて予め定められている。そして、
ステップ128で定めた周波数f2〜f4が最大の周波数
f2max〜f4maxを越えていない場合はステップ130に
進み、越えている場合は、ステップ135に進む。
28で定めた周波数f2〜f4が、発振子2b〜2dの最
大の周波数f2max〜f4maxを越えていないかどうか調べ
る。最大周波数f2max〜f4maxは、発振器6の発振回路
61b〜61dの可変コイルの可変幅で定まる値である
ので、この値に合わせて予め定められている。そして、
ステップ128で定めた周波数f2〜f4が最大の周波数
f2max〜f4maxを越えていない場合はステップ130に
進み、越えている場合は、ステップ135に進む。
【0102】ステップ130では、ステップ123と同
様に洗浄槽1内の複数の点について出力Aを求める。そ
してステップ131で、最大の出力Amaxが得られた点
Lが、被洗浄物を投入する点Kと一致している場合に
は、ステップ133、134に進み、点Lの出力Amax
を必要としている出力Sと同等以上にして、超音波を発
振させる動作を行う。これらのステップ130、13
1、133、134は、すでに述べたステップ123、
124、125、126と同じであるので、説明を省略
する。ステップ131で、点Lと点Kとが一致していな
い場合には、周波数f2〜f4にさらにあらかじめ定めた
値tを加えて、ステップ129に戻り、点Lを移動さ
せ、ステップ131で点Lと点Kとが一致するか、ステ
ップ129で周波数f2〜f4が、最大の周波数f2max〜
f4maxを越えるまでこれを繰り返す。
様に洗浄槽1内の複数の点について出力Aを求める。そ
してステップ131で、最大の出力Amaxが得られた点
Lが、被洗浄物を投入する点Kと一致している場合に
は、ステップ133、134に進み、点Lの出力Amax
を必要としている出力Sと同等以上にして、超音波を発
振させる動作を行う。これらのステップ130、13
1、133、134は、すでに述べたステップ123、
124、125、126と同じであるので、説明を省略
する。ステップ131で、点Lと点Kとが一致していな
い場合には、周波数f2〜f4にさらにあらかじめ定めた
値tを加えて、ステップ129に戻り、点Lを移動さ
せ、ステップ131で点Lと点Kとが一致するか、ステ
ップ129で周波数f2〜f4が、最大の周波数f2max〜
f4maxを越えるまでこれを繰り返す。
【0103】点Lと点Kとが一致する前に、ステップ1
29で周波数f2〜f4が最大の周波数f2max〜f4maxを
越えた場合には、ステップ135に進み、周波数f1に
あらかじめ定めた値tを加える。そして、ステップ13
6に進んで、周波数f1が最大の周波数f1maxを越えて
いるかどうかを調べ、越えていない場合には、周波数f
1をそのままに、再び128に戻って、周波数f2〜f4
をf2min〜f4minからtづつ大きくしながら、ステップ
129以下を繰返すことにより、点Lを移動させ、点L
と点Kとが一致する周波数を探索する。これをステップ
136で、周波数f1がf1maxを越えるまで繰返し行
う。
29で周波数f2〜f4が最大の周波数f2max〜f4maxを
越えた場合には、ステップ135に進み、周波数f1に
あらかじめ定めた値tを加える。そして、ステップ13
6に進んで、周波数f1が最大の周波数f1maxを越えて
いるかどうかを調べ、越えていない場合には、周波数f
1をそのままに、再び128に戻って、周波数f2〜f4
をf2min〜f4minからtづつ大きくしながら、ステップ
129以下を繰返すことにより、点Lを移動させ、点L
と点Kとが一致する周波数を探索する。これをステップ
136で、周波数f1がf1maxを越えるまで繰返し行
う。
【0104】これらのステップ127から136を行っ
たにもかかわらず、点Lと点Kとが一致する周波数が見
つかる前にステップ136で周波数f1がf1maxを越え
た場合には、図17のステップ141に進む。ステップ
141からステップ150では、発振子2bの周波数f
2を最小f2minにして、残りの周波数f1、f3、f4をf
1min、f3min、f4minからtづつ大きくして、点Lを移
動させ、点Kと一致する周波数を探索する。点Lと点K
とが一致する前に、周波数f1、f3、f4が最大の周波
数f1max、f3max、f4maxを越えた場合には、周波数f
2を最小f2minにt加え、残りの周波数f1、f3、
f4をf1min、f3min、f4minからtづつ大きくしてこ
れを繰り返す。これを周波数f2を最小f2maxを越える
まで繰返し行う。
たにもかかわらず、点Lと点Kとが一致する周波数が見
つかる前にステップ136で周波数f1がf1maxを越え
た場合には、図17のステップ141に進む。ステップ
141からステップ150では、発振子2bの周波数f
2を最小f2minにして、残りの周波数f1、f3、f4をf
1min、f3min、f4minからtづつ大きくして、点Lを移
動させ、点Kと一致する周波数を探索する。点Lと点K
とが一致する前に、周波数f1、f3、f4が最大の周波
数f1max、f3max、f4maxを越えた場合には、周波数f
2を最小f2minにt加え、残りの周波数f1、f3、
f4をf1min、f3min、f4minからtづつ大きくしてこ
れを繰り返す。これを周波数f2を最小f2maxを越える
まで繰返し行う。
【0105】これらのステップ141から150で、点
Lと点Kとが一致する周波数が見つかる前にステップ1
49で周波数f1がf1maxを越えた場合には、図18の
ステップ151に進む。ステップ181からステップ1
60では、発振子2cの周波数f3を固定しながら、他
の周波数f1、f2、f4を増加させて、点Lと点Kとが
一致する周波数を探索するステップであり、ステップ1
41からステップ150とほぼ同様のながれであるので
説明を省略する。また、ステップ151から160によ
っても、点Lと点Kとが一致する周波数が見つからない
場合には、図19のステップ161からステップ170
に進み、発振子2dの周波数f4を固定しながら、他の
周波数f1、f2、f3を増加させて、点Lと点Kとが一
致する周波数を探索するステップであり、ステップ14
1からステップ150とほぼ同様のながれであるので説
明を省略する。ステップ170までを行っても、点Lと
点Kとが一致する周波数が見つからず、ステップ169
で周波数f4が最大の周波数fmaxを越えた場合には、ス
テップ137に進み、表示部14に、本実施例の超音波
洗浄装置では、ユーザが意図としている位置および振動
強度で洗浄を行うことができないという内容をユーザに
知らせる表示を行い、演算を中止する。
Lと点Kとが一致する周波数が見つかる前にステップ1
49で周波数f1がf1maxを越えた場合には、図18の
ステップ151に進む。ステップ181からステップ1
60では、発振子2cの周波数f3を固定しながら、他
の周波数f1、f2、f4を増加させて、点Lと点Kとが
一致する周波数を探索するステップであり、ステップ1
41からステップ150とほぼ同様のながれであるので
説明を省略する。また、ステップ151から160によ
っても、点Lと点Kとが一致する周波数が見つからない
場合には、図19のステップ161からステップ170
に進み、発振子2dの周波数f4を固定しながら、他の
周波数f1、f2、f3を増加させて、点Lと点Kとが一
致する周波数を探索するステップであり、ステップ14
1からステップ150とほぼ同様のながれであるので説
明を省略する。ステップ170までを行っても、点Lと
点Kとが一致する周波数が見つからず、ステップ169
で周波数f4が最大の周波数fmaxを越えた場合には、ス
テップ137に進み、表示部14に、本実施例の超音波
洗浄装置では、ユーザが意図としている位置および振動
強度で洗浄を行うことができないという内容をユーザに
知らせる表示を行い、演算を中止する。
【0106】つぎに、ステップ102において、ユーザ
が位相の変更による強超音波場の移動を選択した場合に
ついて説明する。
が位相の変更による強超音波場の移動を選択した場合に
ついて説明する。
【0107】ステップ102で、入力部13が位相の選
択を受け付けた場合、図20から図24に示したステッ
プ171からステップ221を行い、点Lが点Kと一致
する位相α〜1α4値の組合せと、出力W1〜W4と探索す
る。これらのステップのフローは、ステップ121から
ステップ170およびステップ137のフローと同様で
あるので、詳しい説明を省略する。
択を受け付けた場合、図20から図24に示したステッ
プ171からステップ221を行い、点Lが点Kと一致
する位相α〜1α4値の組合せと、出力W1〜W4と探索す
る。これらのステップのフローは、ステップ121から
ステップ170およびステップ137のフローと同様で
あるので、詳しい説明を省略する。
【0108】このように、本実施例によれば、洗浄物4
が投入される点Kの座標と、洗浄に必要な超音波振動の
出力の最低値Sを予め受け付けて、強超音波場が点Kを
中心とする領域に出力S以上で発生するのに必要な、発
振子2a〜2dの出力、位相、周波数を演算で求め、こ
れを制御するものである。これにより、ユーザは、洗浄
物4が投入される位置に、必要とする出力以上の出力の
強超音波場を得ることができるので、常に、洗浄物をど
こに投入しようと常に一定以上の洗浄力で洗浄を行うこ
とができる。したがって、再現性よく、被洗浄物を洗浄
することができる。
が投入される点Kの座標と、洗浄に必要な超音波振動の
出力の最低値Sを予め受け付けて、強超音波場が点Kを
中心とする領域に出力S以上で発生するのに必要な、発
振子2a〜2dの出力、位相、周波数を演算で求め、こ
れを制御するものである。これにより、ユーザは、洗浄
物4が投入される位置に、必要とする出力以上の出力の
強超音波場を得ることができるので、常に、洗浄物をど
こに投入しようと常に一定以上の洗浄力で洗浄を行うこ
とができる。したがって、再現性よく、被洗浄物を洗浄
することができる。
【0109】(実施例2)本発明の第2の実施例の超音
波洗浄装置について、図25から図31を用いて説明す
る。
波洗浄装置について、図25から図31を用いて説明す
る。
【0110】第2の実施例の超音波洗浄装置の構成は、
第1の実施例の超音波洗浄装置の構成と同様であるので
説明を省略する。但し、第2の実施例の超音波洗浄装置
の演算部12のメモリ内には、図25〜図31にフロー
チャートで示したようなプログラムが格納されている。
第2の実施例の超音波洗浄装置は、強超音波場をユーザ
が入力した任意の図形上を任意の速度vで移動させてい
くことにより、大きな被洗浄物4をムラなく洗浄する構
成である。
第1の実施例の超音波洗浄装置の構成と同様であるので
説明を省略する。但し、第2の実施例の超音波洗浄装置
の演算部12のメモリ内には、図25〜図31にフロー
チャートで示したようなプログラムが格納されている。
第2の実施例の超音波洗浄装置は、強超音波場をユーザ
が入力した任意の図形上を任意の速度vで移動させてい
くことにより、大きな被洗浄物4をムラなく洗浄する構
成である。
【0111】本実施例の超音波洗浄装置の動作について
説明する。
説明する。
【0112】まず、入力部13は、強超音波場を移動さ
せるべき任意の図形曲線を表わす方程式f(x,y)、
強超音波場を移動させる速度v、被洗浄物4の洗浄する
のに必要な最低の超音波振動の出力(振幅)Sの入力を
受け付ける。
せるべき任意の図形曲線を表わす方程式f(x,y)、
強超音波場を移動させる速度v、被洗浄物4の洗浄する
のに必要な最低の超音波振動の出力(振幅)Sの入力を
受け付ける。
【0113】まず演算部12は、入力部13に設定され
た方程式f(x,y)、移動速度v、超音波振動の出力
(振幅)Sを読み込む(ステップ301、302、30
3)。
た方程式f(x,y)、移動速度v、超音波振動の出力
(振幅)Sを読み込む(ステップ301、302、30
3)。
【0114】そして、演算部12は、発振子2a〜2d
の周波数f1〜f4の値を表わす固定値と、位相α1〜α4
の値を表わす固定値とを演算部12のメモリから読み込
む。さらに、発振子2a〜2dの最小の出力W1〜W4を
表わす固定値を演算部12のメモリから読み込む。つぎ
に、洗浄槽1内の複数の点について、振動の出力Aを計
算する(ステップ304、305、306)。これらの
ステップは、第1の実施例のステップ104、105、
106との同じであるので詳細な説明を省略する。
の周波数f1〜f4の値を表わす固定値と、位相α1〜α4
の値を表わす固定値とを演算部12のメモリから読み込
む。さらに、発振子2a〜2dの最小の出力W1〜W4を
表わす固定値を演算部12のメモリから読み込む。つぎ
に、洗浄槽1内の複数の点について、振動の出力Aを計
算する(ステップ304、305、306)。これらの
ステップは、第1の実施例のステップ104、105、
106との同じであるので詳細な説明を省略する。
【0115】この時点では、発振子2a〜2dは、まだ
発振させない。発振子2a〜2dを発振させるのは、以
下に説明するように発振子2a〜2dに発振させる超音
波振動の出力、周波数、位相のすべてが演算によって定
まった後である。
発振させない。発振子2a〜2dを発振させるのは、以
下に説明するように発振子2a〜2dに発振させる超音
波振動の出力、周波数、位相のすべてが演算によって定
まった後である。
【0116】求めた洗浄槽内の複数の超音波振動の出力
Aを比較することにより、最も大きな値Amaxを求め、
Amaxが得られた点Lの座標(x,y)が、ステップ3
01で取り込んだ強超音波場を移動させるべき方程式f
(x,y)上に位置するかどうかを調べる。点Lが方程
式f上にある場合には、ステップ308へ進み、点Lが
方程式f上にない場合には、ステップ319へ進む(ス
テップ307)。これにより、L(x,y)を中心とす
る領域に位置する強超音波場が、移動させるべき方程式
f上にのっているかどうかを調べることができる。
Aを比較することにより、最も大きな値Amaxを求め、
Amaxが得られた点Lの座標(x,y)が、ステップ3
01で取り込んだ強超音波場を移動させるべき方程式f
(x,y)上に位置するかどうかを調べる。点Lが方程
式f上にある場合には、ステップ308へ進み、点Lが
方程式f上にない場合には、ステップ319へ進む(ス
テップ307)。これにより、L(x,y)を中心とす
る領域に位置する強超音波場が、移動させるべき方程式
f上にのっているかどうかを調べることができる。
【0117】ステップ308では、点L(x,y)を中
心とする強超音波場が方程式f上に位置しているので、
点L(x,y)の超音波振動の出力Amaxが、ステップ
303で取り込んだ洗浄に必要な超音波振動の出力Sと
同等以上かどうかを調べ、同等以上である場合に、ステ
ップ320へ進む。また、同等より小さい場合には、ス
テップ309へ進む。
心とする強超音波場が方程式f上に位置しているので、
点L(x,y)の超音波振動の出力Amaxが、ステップ
303で取り込んだ洗浄に必要な超音波振動の出力Sと
同等以上かどうかを調べ、同等以上である場合に、ステ
ップ320へ進む。また、同等より小さい場合には、ス
テップ309へ進む。
【0118】ステップ309では、必要な超音波振動の
出力が得られていないため、発振子2a〜2dの出力W
1〜W4にそれぞれ予め定めた大きさkを加えて、出力W
1〜W4を一律に大きくしてステップ306に戻り、再
度、各格子点について超音波振動の出力Aを計算する。
これを、強超音波場の出力Amaxが、ステップ308で
出力Sより大きくなるまで繰り返す。
出力が得られていないため、発振子2a〜2dの出力W
1〜W4にそれぞれ予め定めた大きさkを加えて、出力W
1〜W4を一律に大きくしてステップ306に戻り、再
度、各格子点について超音波振動の出力Aを計算する。
これを、強超音波場の出力Amaxが、ステップ308で
出力Sより大きくなるまで繰り返す。
【0119】ステップ320、321では、すべての発
振子2a〜2dが、発振すべき超音波振動の条件が出そ
ろったので、実際に発振子2a〜2dを発振させる。ま
ず、ステップ306の計算で用いた出力W1〜W4、周波
数f1〜f4および位相α1〜α4で発振するように、発振
器6を調節するようにコントローラ11に指示する(ス
テップ320)。コントローラ11は、発振器6の発振
回路61a〜61dの可変抵抗65a、66a等、可変
コイル66a等の値を調節する。
振子2a〜2dが、発振すべき超音波振動の条件が出そ
ろったので、実際に発振子2a〜2dを発振させる。ま
ず、ステップ306の計算で用いた出力W1〜W4、周波
数f1〜f4および位相α1〜α4で発振するように、発振
器6を調節するようにコントローラ11に指示する(ス
テップ320)。コントローラ11は、発振器6の発振
回路61a〜61dの可変抵抗65a、66a等、可変
コイル66a等の値を調節する。
【0120】続けて、演算部12は、コントローラ11
に発振子2a〜2dを実際に発振させるように指示する
(ステップ321)。これにより、洗浄槽1内には、点
L近傍を中心として出力Amaxの強超音波場が発生す
る。点Lの位置および出力Amaxは、ユーザが入力した
方程式f上に位置し、必要とする出力S以上であるの
で、ユーザは、方程式fの描く図形上に被洗浄物4を投
入することにより、必要な強度の超音波振動で被洗浄物
4を洗浄することができる。
に発振子2a〜2dを実際に発振させるように指示する
(ステップ321)。これにより、洗浄槽1内には、点
L近傍を中心として出力Amaxの強超音波場が発生す
る。点Lの位置および出力Amaxは、ユーザが入力した
方程式f上に位置し、必要とする出力S以上であるの
で、ユーザは、方程式fの描く図形上に被洗浄物4を投
入することにより、必要な強度の超音波振動で被洗浄物
4を洗浄することができる。
【0121】ステップ307で、最大の出力Amaxが得
られた点Lが、強超音波場を移動させるべき方程式f上
に乗っていない場合には、ステップ319、310〜3
18、340、341により、発振子2a〜2dの出力
W1〜W4を変化させることにより、これらを一致させる
動作を行う。
られた点Lが、強超音波場を移動させるべき方程式f上
に乗っていない場合には、ステップ319、310〜3
18、340、341により、発振子2a〜2dの出力
W1〜W4を変化させることにより、これらを一致させる
動作を行う。
【0122】ステップ319では、発振子2a〜2dの
出力W1〜W4にステップ305と同じく最小値を設定す
る。このように一旦最小値を設定するのは、ステップ3
09を一旦通ってからステップ307で強超音波場が方
程式fからはずれた場合を考慮して、一旦出力を最小値
に戻すためである。
出力W1〜W4にステップ305と同じく最小値を設定す
る。このように一旦最小値を設定するのは、ステップ3
09を一旦通ってからステップ307で強超音波場が方
程式fからはずれた場合を考慮して、一旦出力を最小値
に戻すためである。
【0123】ステップ310では、発振子2aの出力W
1のみを予め定めた値kだけ増加させ、他の出力W2〜W
4は、そのままの値とする。そして、増加させたW1が、
発振子2aが出力可能な最大の出力W1maxを超えていな
ければ(ステップ311)、ステップ340に進み、ス
テップ306と同様に増加させた出力W1を用いて、洗
浄槽1内の超音波出力を演算する。出力W1を増加させ
ることにより、点Lの座標は移動していく。そして、出
力W1が、最大の出力W1maxより大きくなるか、また
は、ステップ341で点Lが方程式f上にのるまで、W
1をkづつ大きくして、これらのステップを繰り返す。
発振子2aが出力可能な最大の出力W1maxは、発振器6
の発振回路61aの可変抵抗66aの可変幅で定まる値
であるので、この値に合わせて予め定められている。
1のみを予め定めた値kだけ増加させ、他の出力W2〜W
4は、そのままの値とする。そして、増加させたW1が、
発振子2aが出力可能な最大の出力W1maxを超えていな
ければ(ステップ311)、ステップ340に進み、ス
テップ306と同様に増加させた出力W1を用いて、洗
浄槽1内の超音波出力を演算する。出力W1を増加させ
ることにより、点Lの座標は移動していく。そして、出
力W1が、最大の出力W1maxより大きくなるか、また
は、ステップ341で点Lが方程式f上にのるまで、W
1をkづつ大きくして、これらのステップを繰り返す。
発振子2aが出力可能な最大の出力W1maxは、発振器6
の発振回路61aの可変抵抗66aの可変幅で定まる値
であるので、この値に合わせて予め定められている。
【0124】ステップ311で、出力W1が、最大の出
力W1maxを超えた場合には、ステップ312に進み、W
1をW1maxにし、発振子2bの出力W2を予め定めた値k
だけ増加させ、他の出力W3〜W4は、そのままの値とす
る。そして、ステップ313では、増加させたW2が、
発振子2bが出力可能な最大の出力W2maxを超えていな
ければ、ステップ340へ戻り、再度、増加させた出力
W1を用いて、洗浄槽1内の超音波出力を演算する。出
力W2を増加させることにより、出力W2を増加させた場
合とは異なる方向へ、ステップ107の点Lの座標は移
動していく。そして、出力W2が、最大の出力W2maxよ
り大きくなるか、または、ステップ341で点Lが方程
式f上にのるまで、W2をkづつ大きくして、これらの
ステップを繰り返す。発振子2bが出力可能な最大の出
力W2maxは、発振器6の発振回路61bの可変抵抗の可
変幅で定まる値であるので、この値に合わせて予め定め
られている。
力W1maxを超えた場合には、ステップ312に進み、W
1をW1maxにし、発振子2bの出力W2を予め定めた値k
だけ増加させ、他の出力W3〜W4は、そのままの値とす
る。そして、ステップ313では、増加させたW2が、
発振子2bが出力可能な最大の出力W2maxを超えていな
ければ、ステップ340へ戻り、再度、増加させた出力
W1を用いて、洗浄槽1内の超音波出力を演算する。出
力W2を増加させることにより、出力W2を増加させた場
合とは異なる方向へ、ステップ107の点Lの座標は移
動していく。そして、出力W2が、最大の出力W2maxよ
り大きくなるか、または、ステップ341で点Lが方程
式f上にのるまで、W2をkづつ大きくして、これらの
ステップを繰り返す。発振子2bが出力可能な最大の出
力W2maxは、発振器6の発振回路61bの可変抵抗の可
変幅で定まる値であるので、この値に合わせて予め定め
られている。
【0125】同様に、ステップ314〜ステップ317
では、出力W3またはW4をkづつ大きくして、点Lを移
動させる。
では、出力W3またはW4をkづつ大きくして、点Lを移
動させる。
【0126】上述のステップ310〜317を行ったに
もかかわらず、点Lが方程式f上にのらず、しかも、W
4が最大の出力W4maxを超えてしまった場合には、ステ
ップ318に進み、表示部14に、本実施例の超音波洗
浄装置では、ユーザが意図としている方程式fおよび振
動強度で洗浄を行うことができないという内容をユーザ
に知らせる表示を行い、演算を中止する。
もかかわらず、点Lが方程式f上にのらず、しかも、W
4が最大の出力W4maxを超えてしまった場合には、ステ
ップ318に進み、表示部14に、本実施例の超音波洗
浄装置では、ユーザが意図としている方程式fおよび振
動強度で洗浄を行うことができないという内容をユーザ
に知らせる表示を行い、演算を中止する。
【0127】ステップ341で、点Lが方程式f上に乗
った場合には、ステップ342、ステップ343に進
み、ステップ308、309と同様の処理を行って、点
Lの出力Amaxが、使用者が必要としている最低の出力
Sと同等以上になるように、出力W1〜W4を一律に大き
くする。点Lの出力Amaxが、使用者が必要としている
最低の出力Sと同等以上になったら、ステップでに説明
したステップ320、321に進み、発振子2a〜2d
に発振条件を設定し、実際に発振させる。これにより、
ユーザが入力した図形曲線を表わす方程式f上の点Lで
強超音波場が形成され、洗浄が開始される。
った場合には、ステップ342、ステップ343に進
み、ステップ308、309と同様の処理を行って、点
Lの出力Amaxが、使用者が必要としている最低の出力
Sと同等以上になるように、出力W1〜W4を一律に大き
くする。点Lの出力Amaxが、使用者が必要としている
最低の出力Sと同等以上になったら、ステップでに説明
したステップ320、321に進み、発振子2a〜2d
に発振条件を設定し、実際に発振させる。これにより、
ユーザが入力した図形曲線を表わす方程式f上の点Lで
強超音波場が形成され、洗浄が開始される。
【0128】つぎに、ユーザが入力した図形曲線を表わ
す方程式f上において、速度vで強超音波上を移動させ
るための動作を行う。本実施例では、強超音波場の平均
速度がvとなるように、強超音波場を予め定めた時間t
ごとに移動させる。まず、上述のステップ321で発振
子2a〜2dを発振させたら、時間t後に点Lを移動さ
せる先の点Kの座標を求め、この移動先の点Kで強超音
波場を発振させるための発振子2a〜2dの発振条件を
求める。そのため、ステップ322では、予め定めた時
間tと速度vと点L(x,y)の座標を用いて、点K
(x+vt,f(x+vt))を計算することにより点
Kの座標を求める。
す方程式f上において、速度vで強超音波上を移動させ
るための動作を行う。本実施例では、強超音波場の平均
速度がvとなるように、強超音波場を予め定めた時間t
ごとに移動させる。まず、上述のステップ321で発振
子2a〜2dを発振させたら、時間t後に点Lを移動さ
せる先の点Kの座標を求め、この移動先の点Kで強超音
波場を発振させるための発振子2a〜2dの発振条件を
求める。そのため、ステップ322では、予め定めた時
間tと速度vと点L(x,y)の座標を用いて、点K
(x+vt,f(x+vt))を計算することにより点
Kの座標を求める。
【0129】すなわち、点Kは、方程式f上の点であっ
て、点Kのx座標は、点Lのx座標にvtを加えた座標
である。ステップ320で発振子2a〜2dで発振条件
を設定してから、時間tが経過した後に、強超音波場の
中心点Lを点Kに移動させることにより、強超音波場
は、x方向について、速度vで方程式fが表わす図形曲
線上を移動する。
て、点Kのx座標は、点Lのx座標にvtを加えた座標
である。ステップ320で発振子2a〜2dで発振条件
を設定してから、時間tが経過した後に、強超音波場の
中心点Lを点Kに移動させることにより、強超音波場
は、x方向について、速度vで方程式fが表わす図形曲
線上を移動する。
【0130】つぎに、ステップ323で点Kが点Lと一
致しているかどうか調べる。これは、方程式fが特殊な
図形である場合には、点Kが点Lと一致していることが
ありうるため、このステップを配置している。通常は、
点Kが点Lが一致していないため、ステップ325〜3
33、335、336に進み、すでに説明したステップ
319、310〜319、340、341と同様に、一
旦出力W1〜W4を最小値としたのちkづつ増加させて、
点Lを点Kと一致させる。但し、この時点は、点Lの移
動というのは、計算上行われているのみであり、実際の
洗浄槽内においては、ステップ320で発振子2a〜2
dが設定されたままであるのでステップ320の設定の
位置で強超音波場が引き続き発生している。ステップ3
25〜333、335、336で、点Kと点Lが一致し
ないまま、出力W4がW4の最大値を超えてしまった場合
には、ステップ334に進み、表示部14に方程式f上
で強超音波場を移動させることができないことを使用者
に知らせる表示を行う。ステップ336で、点Lと点K
とが一致したら、ステップ337、338に進み、点L
の超音波振動出力Amaxを洗浄に必要な出力Sと同等以
上にするためにW1〜W4を一律に大きくして、ステップ
344に進む。
致しているかどうか調べる。これは、方程式fが特殊な
図形である場合には、点Kが点Lと一致していることが
ありうるため、このステップを配置している。通常は、
点Kが点Lが一致していないため、ステップ325〜3
33、335、336に進み、すでに説明したステップ
319、310〜319、340、341と同様に、一
旦出力W1〜W4を最小値としたのちkづつ増加させて、
点Lを点Kと一致させる。但し、この時点は、点Lの移
動というのは、計算上行われているのみであり、実際の
洗浄槽内においては、ステップ320で発振子2a〜2
dが設定されたままであるのでステップ320の設定の
位置で強超音波場が引き続き発生している。ステップ3
25〜333、335、336で、点Kと点Lが一致し
ないまま、出力W4がW4の最大値を超えてしまった場合
には、ステップ334に進み、表示部14に方程式f上
で強超音波場を移動させることができないことを使用者
に知らせる表示を行う。ステップ336で、点Lと点K
とが一致したら、ステップ337、338に進み、点L
の超音波振動出力Amaxを洗浄に必要な出力Sと同等以
上にするためにW1〜W4を一律に大きくして、ステップ
344に進む。
【0131】また、ステップ323で点Lと点Kとが一
致していた場合にも、ステップ344に進む。
致していた場合にも、ステップ344に進む。
【0132】ステップ344では、前回(ステップ32
0)発振子2a〜2dに出力、周波数、位相を設定して
から、時間tが経過したかどうかを、演算部12内のタ
イマで計測する。時間tが経過したら、ステップ34
5、346に進み、ステップ335で演算に用いた出
力、周波数、位相をコントローラ11に指示して発振器
6に設定させ、引き続き発振子2a〜2dを発振させる
よう指示する。これにより、発振子2a〜2dの発振条
件が変更され、強超音波場の中心点Lは、移動先の点K
に移動する。これにより、点Lの1回目の移動が完了す
るので、ステップ347に進み、2回目の移動先の点K
の座標をステップ322と同様に求め、ステップ348
に進んで、ステップ323と同様の処理を行ったのちス
テップ325にへ戻る。これにより、2回目以降の強超
音波場の中心点Lの移動が行われるため、強超音波場
は、方程式fの表わす図形上を時間tごとに、x方向の
平均移動速度vで移動していく。
0)発振子2a〜2dに出力、周波数、位相を設定して
から、時間tが経過したかどうかを、演算部12内のタ
イマで計測する。時間tが経過したら、ステップ34
5、346に進み、ステップ335で演算に用いた出
力、周波数、位相をコントローラ11に指示して発振器
6に設定させ、引き続き発振子2a〜2dを発振させる
よう指示する。これにより、発振子2a〜2dの発振条
件が変更され、強超音波場の中心点Lは、移動先の点K
に移動する。これにより、点Lの1回目の移動が完了す
るので、ステップ347に進み、2回目の移動先の点K
の座標をステップ322と同様に求め、ステップ348
に進んで、ステップ323と同様の処理を行ったのちス
テップ325にへ戻る。これにより、2回目以降の強超
音波場の中心点Lの移動が行われるため、強超音波場
は、方程式fの表わす図形上を時間tごとに、x方向の
平均移動速度vで移動していく。
【0133】このように、第2の実施例の超音波洗浄装
置では、任意の出力Sと同等以上の出力の強超音波場を
任意の図形を表わす方程式f上に発生させたのち、その
強超音波場の中心点Lをx方向の平均速度vで移動させ
ることができる。これにより、大きな被洗浄物4を洗浄
する場合には、方程式fの表わす図形を、被洗浄物4を
まんべんなく覆うような図形にしておき、方程式fの表
わす図形上に洗浄物4を投入することにより、被洗浄物
4上を強超音波場がまんべんなく移動するため、被洗浄
物4をムラなく洗浄できる。
置では、任意の出力Sと同等以上の出力の強超音波場を
任意の図形を表わす方程式f上に発生させたのち、その
強超音波場の中心点Lをx方向の平均速度vで移動させ
ることができる。これにより、大きな被洗浄物4を洗浄
する場合には、方程式fの表わす図形を、被洗浄物4を
まんべんなく覆うような図形にしておき、方程式fの表
わす図形上に洗浄物4を投入することにより、被洗浄物
4上を強超音波場がまんべんなく移動するため、被洗浄
物4をムラなく洗浄できる。
【0134】第2の実施例では、発振子の出力を変化さ
せることにより、強超音波場の中心点Lを移動させる構
成にしたが、これに限らず、周波数、位相を変化させる
ことにより強超音波場を移動させる構成にすることもも
ちろん可能である。周波数を変化させる場合には、第1
の実施例で説明したステップ127〜170を用い、位
相を変化させるためには、ステップ181〜220を用
いることができる。
せることにより、強超音波場の中心点Lを移動させる構
成にしたが、これに限らず、周波数、位相を変化させる
ことにより強超音波場を移動させる構成にすることもも
ちろん可能である。周波数を変化させる場合には、第1
の実施例で説明したステップ127〜170を用い、位
相を変化させるためには、ステップ181〜220を用
いることができる。
【0135】このように、第1の実施例、第2の実施例
において、強超音波場を任意の点や図形上に移動させる
ことができるのは、発振子を洗浄槽の側面に複数個配置
し、複数の方向から洗浄槽の中心方向に超音波が発振さ
れる構成にし、発振子の出力、位相、周波数を発振子ご
とに制御しているためである。また、強超音波場を演算
するために本実施例で用いた数式は、超音波が伝搬する
につれて減衰することおよび洗浄槽の壁面で減衰するこ
とを考慮したものであるため、実際に洗浄物を投入した
場合の超音波の伝搬状態に近く、正確に強超音波場の位
置および強度を演算することができる。
において、強超音波場を任意の点や図形上に移動させる
ことができるのは、発振子を洗浄槽の側面に複数個配置
し、複数の方向から洗浄槽の中心方向に超音波が発振さ
れる構成にし、発振子の出力、位相、周波数を発振子ご
とに制御しているためである。また、強超音波場を演算
するために本実施例で用いた数式は、超音波が伝搬する
につれて減衰することおよび洗浄槽の壁面で減衰するこ
とを考慮したものであるため、実際に洗浄物を投入した
場合の超音波の伝搬状態に近く、正確に強超音波場の位
置および強度を演算することができる。
【0136】また、第1、第2の実施例では、被洗浄物
4による超音波振動振幅の減衰を、伝搬距離に比例して
減衰することを表わす項D(l)で近似して、洗浄槽内
の超音波の分布を演算したが、被洗浄物4による超音波
振動振幅の減衰は、被洗浄物4の形状や投入する方向に
よって大きく異なるため、これらを考慮して、投入する
被洗浄物によって減衰を表わす項の関数を実験等によっ
て求めその関数を用いて演算を行なうことが望ましい。
4による超音波振動振幅の減衰を、伝搬距離に比例して
減衰することを表わす項D(l)で近似して、洗浄槽内
の超音波の分布を演算したが、被洗浄物4による超音波
振動振幅の減衰は、被洗浄物4の形状や投入する方向に
よって大きく異なるため、これらを考慮して、投入する
被洗浄物によって減衰を表わす項の関数を実験等によっ
て求めその関数を用いて演算を行なうことが望ましい。
【0137】また、第1、第2の実施例では、洗浄槽の
深さ方向の強超音波場の広がりおよび強度については演
算しなかったが、深さ方向について大きな被洗浄物を洗
浄する場合には、深さ方向について揺動させることによ
り均一に洗浄することができる。また、上述の数式と同
様に、洗浄槽の深さ方向について、強超音波場を演算
し、深さ方向について強超音波場を移動させることも可
能である。
深さ方向の強超音波場の広がりおよび強度については演
算しなかったが、深さ方向について大きな被洗浄物を洗
浄する場合には、深さ方向について揺動させることによ
り均一に洗浄することができる。また、上述の数式と同
様に、洗浄槽の深さ方向について、強超音波場を演算
し、深さ方向について強超音波場を移動させることも可
能である。
【0138】また、第1、第2の実施例では、ユーザか
ら入力部に入力された被洗浄物を投入する任意の点を中
心とする領域に、強超音波場発生させるのに必要な、各
発振子の出力、位相、周波数を、ユーザから任意の点や
図形曲線の入力を受け付ける度に演算する構成を用い
た。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるもの
ではなく、予め、洗浄槽内の点を中心とする領域に、あ
る出力の強超音波場を発生させるのに必要な発振条件
を、洗浄槽内の複数の点(例えば、図6に示したよう
な、格子点状に位置する複数の点501)について、そ
れぞれ、複数段階の出力で演算しておき、それを、演算
部12内のメモリに格納しておくことも可能である。予
め、発振条件を演算する方法としては、上述の第1、第
2の実施例で示したフローを用いることができる。
ら入力部に入力された被洗浄物を投入する任意の点を中
心とする領域に、強超音波場発生させるのに必要な、各
発振子の出力、位相、周波数を、ユーザから任意の点や
図形曲線の入力を受け付ける度に演算する構成を用い
た。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるもの
ではなく、予め、洗浄槽内の点を中心とする領域に、あ
る出力の強超音波場を発生させるのに必要な発振条件
を、洗浄槽内の複数の点(例えば、図6に示したよう
な、格子点状に位置する複数の点501)について、そ
れぞれ、複数段階の出力で演算しておき、それを、演算
部12内のメモリに格納しておくことも可能である。予
め、発振条件を演算する方法としては、上述の第1、第
2の実施例で示したフローを用いることができる。
【0139】そして、ユーザから、被洗浄物を投入する
点や図形曲線ならびに必要とする出力が入力されたら、
メモリ内に格納されている点のうち、入力された点に最
も近い点を選び、その最も近い点を中心とする領域で入
力された出力で強超音波場を発生させるのに必要な発振
条件をメモリから読みだし、この発振条件で発振子を発
振させる。このように、予め演算を行って発振条件をメ
モリ内に格納しておく構成にした場合には、ユーザが被
洗浄物を投入する点や図形曲線ならびに必要とする出力
を入力したあとで、その都度発振条件を演算で求める必
要はなく、予めメモリ内に格納されている発振条件から
必要な条件を選択するだけでよいので、計算量が少なく
てすみ、短時間で発振条件を設定することができる。ま
た、演算部の計算能力が小さくてもよいので、安価な装
置を提供することができる。このような構成にすると、
強超音波場を発振可能な領域が予め演算を行っている複
数の点に限定されるが、予め演算を行う点の間隔をでき
るかぎり多くすることにより、実用的な装置を提供する
ことができる。
点や図形曲線ならびに必要とする出力が入力されたら、
メモリ内に格納されている点のうち、入力された点に最
も近い点を選び、その最も近い点を中心とする領域で入
力された出力で強超音波場を発生させるのに必要な発振
条件をメモリから読みだし、この発振条件で発振子を発
振させる。このように、予め演算を行って発振条件をメ
モリ内に格納しておく構成にした場合には、ユーザが被
洗浄物を投入する点や図形曲線ならびに必要とする出力
を入力したあとで、その都度発振条件を演算で求める必
要はなく、予めメモリ内に格納されている発振条件から
必要な条件を選択するだけでよいので、計算量が少なく
てすみ、短時間で発振条件を設定することができる。ま
た、演算部の計算能力が小さくてもよいので、安価な装
置を提供することができる。このような構成にすると、
強超音波場を発振可能な領域が予め演算を行っている複
数の点に限定されるが、予め演算を行う点の間隔をでき
るかぎり多くすることにより、実用的な装置を提供する
ことができる。
【0140】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、被洗浄
物を投入する位置や被洗浄物の大きさに係わらず、一定
以上の洗浄度で洗浄することができる超音波洗浄装置を
提供することができる。
物を投入する位置や被洗浄物の大きさに係わらず、一定
以上の洗浄度で洗浄することができる超音波洗浄装置を
提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図2】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽内の超音波進行
方向を示す説明図。
方向を示す説明図。
【図3】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽内の超音波の分
布の一例を示す説明図。
布の一例を示す説明図。
【図4】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽内の超音波の分
布の一例を示す説明図。
布の一例を示す説明図。
【図5】(a)図1の超音波洗浄装置の超音波発振器6
の構成を示すブロック図。 (b)(a)の超音波発振器6の発振回路61aの回路
構成を示す回路図。
の構成を示すブロック図。 (b)(a)の超音波発振器6の発振回路61aの回路
構成を示す回路図。
【図6】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽内で、超音波振
動の出力を演算する複数の点501の位置を示す説明
図。
動の出力を演算する複数の点501の位置を示す説明
図。
【図7】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽における超音波
伝搬を示す説明図。
伝搬を示す説明図。
【図8】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽において、発振
子2aと点Hとの関係を示す説明図。
子2aと点Hとの関係を示す説明図。
【図9】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽において、発振
子2bと点Hとの関係を示す説明図。
子2bと点Hとの関係を示す説明図。
【図10】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽において、発
振子2cと点Hとの関係を示す説明図。
振子2cと点Hとの関係を示す説明図。
【図11】図1の超音波洗浄装置の洗浄槽において、発
振子2dと点Hとの関係を示す説明図。
振子2dと点Hとの関係を示す説明図。
【図12】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図13】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図14】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図15】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図16】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図17】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図18】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図19】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図20】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図21】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図22】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図23】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図24】本発明の第1の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図25】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図26】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図27】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図28】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図29】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図30】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図31】本発明の第2の実施例の超音波洗浄装置の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
1…洗浄槽、2a、2b、2c、2d…発振子、3…洗
浄液、4…被洗浄物、5…洗浄治具、6…超音波発振
器、9、11…強超音波場、11…コントローラ、12
…演算部、13…入力部、14…表示部。
浄液、4…被洗浄物、5…洗浄治具、6…超音波発振
器、9、11…強超音波場、11…コントローラ、12
…演算部、13…入力部、14…表示部。
Claims (9)
- 【請求項1】複数の発振子と洗浄槽とを備えた超音波洗
浄装置であって、 前記複数の発振子は、前記洗浄槽の中央部に向かって複
数の方向から超音波を発振するように配置されているこ
とを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項2】請求項1において、ユーザから前記洗浄槽
内の任意の座標の入力を受け付ける受け付け手段と、 前記複数の発振子に対して、それぞれ振幅、位相、周波
数を設定し、発振子を発振させる発振手段と、 前記洗浄槽内において前記複数の発振子から発振された
超音波が強めあう1または2以上の領域を演算し、前記
超音波が強めあう領域の1つと前記受け付け手段が受け
付けた座標とを一致させるための前記複数の発振子のそ
れぞれの振幅、位相、周波数を求め、求めた前記振幅、
位相、周波数条件で前記発振子を発振させるよう前記発
振手段に指示する演算手段とを有することを特徴とする
超音波洗浄装置。 - 【請求項3】請求項2において、前記受け付け手段は、
ユーザから前記任意の座標で必要とする超音波振動の振
幅をさらに受け付け、 前記演算手段は、前記超音波が強めあう領域の超音波振
動の振幅を演算し、前記受け付けた座標における超音波
振動の振幅をユーザから入力された振幅と同等以上にす
るための前記複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周
波数を求め、求めた前記振幅、位相、周波数条件で前記
発振子を発振させるよう前記発振手段に指示することを
特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項4】請求項2において、前記演算手段は、前記
複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周波数を求める
ために、前記発振子の振幅、位相、および、周波数のう
ち少なくとも1つの値を変化させた場合の超音波が強め
あう領域の位置を演算することを特徴とする超音波洗浄
装置。 - 【請求項5】請求項3において、前記演算手段は、前記
複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周波数を求める
ために、前記すべての発振子の振幅を一律に変化させた
場合の超音波が強めあう領域の超音波振動の振幅を演算
することを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項6】請求項2において、前記複数の発振子は、
同一平面上に配置され、 前記受け付け手段は、前記平面上の任意の座標を受け付
けることを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項7】請求項1において、ユーザから前記洗浄槽
内の任意の座標の入力を受け付ける受け付け手段と、 前記複数の発振子に対して、それぞれ振幅、位相、周波
数を設定し、発振子を発振させる発振手段と、 予め求められた、前記洗浄槽内において前記複数の発振
子から発振された超音波が強めあう領域を、前記洗浄槽
内の予め定められた複数の座標に位置させるための前記
複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周波数を、前記
予め定められた複数の座標ごとに記憶した記憶手段と、 前記洗浄槽内の予め定められた複数の座標のうち、前記
受け付け手段が受け付けた任意の座標に最も近い座標を
選び、選んだ座標に対応する前記複数の発振子のそれぞ
れの振幅、位相、周波数を前記記憶手段から読みだし、
読みだした前記振幅、位相、周波数条件で前記発振子を
発振させるよう前記発振手段に指示する演算手段とを有
することを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項8】請求項7において、前記受け付け手段は、
ユーザから前記任意の座標で必要とする超音波振動の振
幅をさらに受け付け前記記憶手段は、前記超音波が強め
あう領域を、前記洗浄槽内の予め定められた複数の座標
に位置させ、さらにその座標で複数段階の超音波振動振
幅を得るための前記複数の発振子のそれぞれの振幅、位
相、周波数を、前記予め定められた複数の座標について
前記複数段階の超音波振動振幅ごとに記憶し、 前記演算手段は、前記洗浄槽内の予め定められた複数の
座標のうち、前記受け付け手段が受け付けた任意の座標
に最も近い座標を選び、さらに、前記受け付け手段が受
け付けた超音波振動振幅と同等以上の超音波振動振幅の
段階を選び、選んだ座標と超音波振動振幅の段階に対応
する前記複数の発振子のそれぞれの振幅、位相、周波数
を前記記憶手段から読みだし、読みだした前記振幅、位
相、周波数条件で前記発振子を発振させるよう前記発振
手段に指示する演算手段とを有することを特徴とする超
音波洗浄装置。 - 【請求項9】請求項1において、ユーザから前記洗浄槽
内の任意の図形を表わす関数の入力を受け付ける受け付
け手段と、 前記複数の発振子に対して、それぞれ振幅、位相、周波
数を設定し、発振子を発振させる発振手段と、 前記洗浄槽内において前記複数の発振子から発振された
超音波が強めあう領域を演算し、前記超音波が強めあう
領域が前記任意の図形上に位置し、時間の経過とともに
移動するための前記複数の発振子のそれぞれの振幅、位
相、周波数を時間の経過ごとに求め、求めた前記振幅、
位相、周波数条件で前記発振子を発振させるよう前記発
振手段に指示する演算手段とを有することを特徴とする
超音波洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32432393A JPH07171526A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 超音波洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32432393A JPH07171526A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 超音波洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07171526A true JPH07171526A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18164514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32432393A Pending JPH07171526A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 超音波洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07171526A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002126668A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-08 | Snd:Kk | 超音波洗浄装置 |
JP2007527606A (ja) * | 2003-06-24 | 2007-09-27 | エスイーゼツト・アクチエンゲゼルシヤフト | ディスク様基板の湿式処理装置と方法 |
WO2011155548A1 (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-15 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法 |
JP2013517441A (ja) * | 2009-12-22 | 2013-05-16 | フィリップス,ウィリアム,ラッシュ | 工業部品を洗浄するための装置 |
CN106140724A (zh) * | 2016-09-30 | 2016-11-23 | 四川行来科技有限公司 | 一种超声波薄膜清洗机 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32432393A patent/JPH07171526A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002126668A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-08 | Snd:Kk | 超音波洗浄装置 |
JP2007527606A (ja) * | 2003-06-24 | 2007-09-27 | エスイーゼツト・アクチエンゲゼルシヤフト | ディスク様基板の湿式処理装置と方法 |
US8261757B2 (en) | 2003-06-24 | 2012-09-11 | Lam Research Ag | Device and method for wet treating disc-like substrates |
KR101364137B1 (ko) * | 2003-06-24 | 2014-02-17 | 램 리서치 아게 | 디스크상 기판의 습식처리 장치 및 방법 |
KR101333288B1 (ko) * | 2003-06-24 | 2013-11-27 | 램 리서치 아게 | 디스크상 기판의 습식처리 장치 및 방법 |
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JP2011255274A (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-22 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法 |
CN102883828A (zh) * | 2010-06-07 | 2013-01-16 | 独立行政法人产业技术综合研究所 | 超声波清洗装置以及超声波清洗方法 |
US20130008473A1 (en) * | 2010-06-07 | 2013-01-10 | Toru Tuziuti | Ultrasonic cleaning apparatus and ultrasonic cleaning method |
KR101384595B1 (ko) * | 2010-06-07 | 2014-04-11 | 가부시끼가이샤가이죠 | 초음파 세정 장치 및 초음파 세정 방법 |
CN102883828B (zh) * | 2010-06-07 | 2015-06-17 | 独立行政法人产业技术综合研究所 | 超声波清洗装置以及超声波清洗方法 |
WO2011155548A1 (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-15 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法 |
CN106140724A (zh) * | 2016-09-30 | 2016-11-23 | 四川行来科技有限公司 | 一种超声波薄膜清洗机 |
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