JPH07170388A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH07170388A
JPH07170388A JP5312154A JP31215493A JPH07170388A JP H07170388 A JPH07170388 A JP H07170388A JP 5312154 A JP5312154 A JP 5312154A JP 31215493 A JP31215493 A JP 31215493A JP H07170388 A JPH07170388 A JP H07170388A
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JP5312154A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Ohara
義彦 大原
Rimi Miki
理実 三木
Akira Anami
彰 阿南
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱記録紙やインクリボン等の記録媒体を無
駄にすることなく有効に使用する。 【構成】 CPU31は、画像メモリ36から原稿1ペ
ージ分の受信画データをページメモリ37に転送する
際、その画データを構成する各ラインデータ中に黒画素
データが有るか否かを判別する。そして、CPU31
は、ラインデータ中に黒画素データが有る場合には、そ
のラインデータをページメモリ37にそのまま記憶さ
せ、黒画素データが無い場合には、カウンタ31aによ
りその白ラインデータの数を計数する。そして、CPU
31は、計数された白ラインデータの数が連続して所定
数以上に達した場合には、それ以降更に連続する白ライ
ンデータのみをページメモリ37に記憶させることなく
消去する。そして、CPU31は、ページメモリ37に
記憶された白ラインデータが省かれた状態の画データに
基づいて記録部8を作動させて、感熱記録紙P2上に印
字を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えば受信画データ
に基づいて記録紙上に印字を行うファクシミリ装置等の
印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、ファクシミリ装置において、
記録紙上に印字を行うための記録方式としては、例えば
感熱記録方式や感熱転写方式等の各種の記録方式があ
る。感熱記録型のファクシミリ装置では、ロール巻き状
の感熱記録紙が備えられ、この感熱記録紙がプラテンロ
ーラの回転により送り出されながら、同記録紙上に感熱
ヘッドにより印字が行われる。又、感熱転写型のファク
シミリ装置では、インクリボンが備えられ、供給ロール
から巻き出されたインクリボンが、感熱ヘッドとプラテ
ンローラとの間を通過して、巻取ロールに巻き取られ
る。そして、プラテンローラとインクリボンとの間に定
型普通紙よりなる記録紙が送り込まれた状態で、感熱ヘ
ッドによりインクリボン上のインクが記録紙上に転写さ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、通常、フ
ァクシミリ装置においては、送信側装置で原稿上の画像
が読み取られたとき、その原稿上に画像が記載されてい
ない余白部分があっても、その余白の白部分も画データ
として受信側装置に送信される。そして、受信側装置
で、その白部分を含む画データが受信された場合には、
その受信画データ中の白部分についても通常の印字動作
が続行され、その白部分が記録紙上に余白としてそのま
ま残される。
【0004】つまり、ロール巻き状の感熱記録紙を備え
た感熱記録型のファクシミリ装置では、白部分を含む受
信画データに基づいて印字動作が行われると、その白部
分については感熱記録紙が白紙の状態で送られる。そし
て、その白紙の部分も、実際に画像が印字された部分と
同様に、印字済として装置外へ排出されることになる。
又、インクリボンを備えた感熱転写型のファクシミリ装
置では、受信画データ中の余白部分については、記録紙
の送りに伴ってインクリボンが印字に使用されることな
く送られる。そして、その印字に使用されなかった部分
も、実際に印字に使用された部分と同様に、使用済とし
て巻取ロールに巻き取られることになる。このため、従
来装置では、感熱記録紙やインクリボンが無駄に使用さ
れるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、感熱記録紙やインクリ
ボン等の記録媒体を無駄にすることなく有効に使用する
ことができる印字装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明では、入力画データに基
づいて記録紙上に印字を行う印字装置において、入力画
データを構成する各ラインデータ中に黒画素データが有
るか否かを判別する黒画素判別手段と、その黒画素判別
手段の判別に基づいて、黒画素データが無いラインデー
タを省いて印字動作を行わせるように制御する制御手段
とを設けたものである。
【0007】又、請求項2に記載の発明では、前記制御
手段は、黒画素データを含まない白ラインデータが連続
して所定数以上に達した場合に、それ以降更に連続する
白ラインデータのみを省くものである。
【0008】更に、請求項3に記載の発明では、少なく
とも1ページ分の入力画データを記憶するページメモリ
を設け、前記制御手段は、白ラインデータを省いた状態
の1ページ分の入力画データをそのページメモリに記憶
させて、同ページメモリ内の画データに基づいて印字動
作を行わせるものである。
【0009】
【作用】 従って、請求項1に記載の発明によれば、画
データが入力されると、黒画素判別手段により、その入
力画データを構成する各ラインデータ中に黒画素データ
が有るか否かが判別される。そして、その黒画素判別手
段の判別に基づいて、制御手段の制御により、黒画素デ
ータが無いラインデータが省かれた状態で印字動作が行
われる。つまり、例えば、感熱記録型の印字装置におい
ては、黒画素データを含まないラインデータについて印
字動作が行われることはないので、感熱記録紙が白紙の
状態で印字済として送られることはない。又、例えば、
感熱転写型の印字装置においても、黒画素データを含ま
ないラインデータについて印字動作が行われることはな
いので、インクリボンが印字に使用されることなく使用
済として送られるということはない。
【0010】又、請求項2に記載の発明によれば、黒画
素データを含まないラインデータ即ち白ラインデータに
ついて、ある程度は印字動作が行われる。このため、例
えば記録紙上に印字される文字と文字との間の間隔が全
くなくなってしまうということはなく、印字画像が見に
くくなるというおそれはない。
【0011】更に、請求項3に記載の発明によれば、白
ラインデータが省かれた状態の1ページ分の入力画デー
タはページメモリに記憶され、そのページメモリ内の画
データに基づいて印字動作が行われる。このため、入力
画データから白ラインデータを省いて印字を行うように
しても、1ページ分の入力画データの印字を連続的に行
うことができ、記録紙やインクリボンを連続的に送るこ
とができる。従って、記録紙やインクリボンの送りが断
続的になって、その断続的な送りに伴う振動や騒音等の
問題が生じることがない。
【0012】
【実施例】 以下、本発明を、感熱記録型のファクシミ
リ装置に具体化した第1実施例を図1〜図6に基づいて
説明する。図1に示すように、ファクシミリ装置のメイ
ンフレーム1の上面には板金製のカバーフレーム2が支
軸3により開閉回動可能に取り付けられている。トップ
カバー4はカバーフレーム2上に固定され、そのカバー
フレーム2と一体に開閉回動される。このトップカバー
4の上面には、各種操作キーや液晶表示部を有する操作
パネル5が形成されるとともに、原稿P1を積層支持す
る原稿支持面6が形成されている。メインフレーム1上
の前部及び後部には、原稿上の画像を読み取るための読
取部7、及び受信画データ等に基づいて感熱記録紙P2
上に印字を行うための記録部8がそれぞれ配設されてい
る。そして、カバーフレーム2及びトップカバー4は、
これら読取部7及び記録部8を覆うように、メインフレ
ーム1上に開閉回動可能に配置されている。
【0013】ここで、先ず、読取部7について説明す
る。前記トップカバー4には原稿挿入口9が形成され、
原稿支持面6上の原稿P1がその原稿挿入口9から装置
内部へ挿入されるとともに、分離ローラ10と分離パッ
ド11との協動により1枚ずつ分離されて、原稿移送通
路12中に送られる。又、原稿移送通路12の途中に
は、各一対の2組の送りローラ13,14がそれぞれ配
置され、原稿移送通路12中の原稿P1はそれらの送り
ローラ13,14の回転により送りを付与されて、装置
前端の原稿排出口15から外部へ排出される。
【0014】前記2組の送りローラ13,14の間にお
いて、メインフレーム1には読取窓16が形成され、こ
の読取窓16を通して、原稿移送通路12中を移送され
る原稿P1にLEDよりなる光源17より光が照射され
る。そして、その原稿P1からの反射光が、複数のミラ
ー18及びレンズ19を介して、CCDよりなるイメー
ジセンサ20に導かれて、原稿P1上の画像の読み取り
が行われる。
【0015】次に、前記記録部8について説明すると、
メインフレーム1のほぼ中間部には用紙収容部21が形
成され、その用紙収容部21内にはロール巻き状の感熱
記録紙P2が収容されている。プラテンローラ22はメ
インフレーム1上に駆動モータ23により積極回転可能
に支持され、用紙収容部21内から送り出される感熱記
録紙Pに送りを付与する。感熱ヘッド24はプラテンロ
ーラ22と対向するように、カバーフレーム2の下面に
支持ブラケット25を介して取付け支持され、受信画デ
ータ等に基づいて、プラテンローラ22上に支持された
感熱記録紙P上に印字を行う。
【0016】印字後の感熱記録紙P2は、上下一対の用
紙ガイド26間及びカッタ機構27の可動刃27aと固
定刃27bとの間を介して装置の外部へ排出され、記録
紙トレイ28上に載置される。そして、1ページ分の画
データの印字が終了すると、カッタ機構27の可動刃2
7aが図2に示す切断用モータ29により作動されて、
この可動刃27aと固定刃27bとの間において感熱記
録紙P2が切断される。
【0017】次に、このファクシミリ装置の電気的構成
について説明する。図2に示すように、CPU(中央処
理装置)31には、装置全体の動作を制御するためのプ
ログラムを記憶したROM(リードオンリメモリ)3
2、及び各種情報を一時的に記憶するRAM(ランダム
アクセスメモリ)33が接続されている。NCU(ネッ
トワークコントロールユニット)34は、電話回線との
接続を制御するとともに、相手先のファックス番号に対
応したダイヤルパルスの送出、及び着信を検出する機能
等を備えている。モデム35は送受信データの変調、復
調を行う。
【0018】画像メモリ36は、受信画データを原稿1
ページ分ずつ記憶する。ページメモリ37は、画像メモ
リ36から転送されてくる原稿1ページ分の受信画デー
タを、ラインデータ毎に記憶する。
【0019】CPU31には読取部7が接続され、同C
PU31は、この読取部7を作動させて、原稿P1上の
画像の読み取りを行わせる。記録部8は、感熱ヘッド2
4、プラテンローラ22を回転駆動する駆動モータ2
3、及びカッタ機構27の可動刃27aを作動させる切
断用モータ29等を含む。そして、CPU31は、前記
ページメモリ37に記憶された画データに基づいて記録
部8を作動させて、感熱記録紙P2上に印字を行わせ
る。
【0020】又、本実施例では、CPU31、ROM3
2及びRAM33により、黒画素判別手段及び制御手段
が構成されている。即ち、CPU31は、受信画データ
を構成する各ラインデータ中に黒画素データが有るか否
かを判別する。そして、CPU31は、その判別に基づ
いて、黒画素データが無いラインデータ(以下白ライン
データという)を省いて印字動作を行わせるように制御
する。
【0021】具体的には、図5に示すように、CPU3
1は、画像メモリ36から原稿1ページ分の画データを
ページメモリ37に転送する際、その画データを構成す
る各ラインデータLd中に黒画素データPdB が有るか
否かを判別する。そして、CPU31は、ラインデータ
Ld中に黒画素データPdB が有る場合には、そのライ
ンデータLdをページメモリ37にそのまま記憶させ
る。
【0022】又、CPU31はカウンタ31aを有して
おり、前記画データの転送の際に、ラインデータLd中
に黒画素データPdB が無い場合、すなわちラインデー
タLdが白画素データPdW のみで構成された白ライン
データLdW の場合には、カウンタ31aによりその白
ラインデータLdW の数を計数する。尚、CPU31
は、ラインデータLd中に黒画素データPdB が有る場
合には、カウンタ31aのカウント値をクリアする。つ
まり、CPU31は、カウンタ31aにより白ラインデ
ータLdW の連続数を計数する。
【0023】そして、CPU31は、計数された白ライ
ンデータLdW の数が所定数Nに達するまでは、その白
ラインデータLdW をページメモリ37にそのまま記憶
させる。しかし、CPU31は、計数された白ラインデ
ータLdW の数が所定数N以上に達した場合には、それ
以降更に連続する白ラインデータLdW をページメモリ
37に記憶させることなく消去する。
【0024】尚、本実施例において、所定数Nとは、例
えば感熱記録紙P2の送り方向(副走査方向)におい
て、同記録紙P2の1cm幅に相当するラインデータL
dの本数である。つまり、例えば、送信側装置において
標準(3.85ライン/mm)の線密度で読み取られた
画データを、受信側装置において同じく標準線密度で印
字する場合には、所定数Nを「38」とする。尚、この
所定数Nは、送信側装置における原稿の読取線密度や受
信側装置における記録紙P2への印字線密度等に応じ
て、適宜変更してもよい。
【0025】次に、前記のように構成されたファクシミ
リ装置の作用を、図3〜図6に基づいて説明する。さ
て、このファクシミリ装置の受信時には、CPU31の
制御のもとで、図3及び図4のフローチャートに示すよ
うな動作が行われる。即ち、先ず図3に示すように、送
信側装置から画データが送信されてきて、その画データ
が受信されると、その受信画データが画像メモリ36に
原稿1ページ分ずつ記憶される(ステップS101〜S
102)。そして、画データの受信が終了されると(ス
テップS103)、図4に示すステップS104へ移行
する。
【0026】尚、前記画データの受信時において、発信
側装置は、原稿1ページ分の画データの送信を終了する
と、MPS信号(マルチページ信号)或いはEOP信号
(手順終了信号)を送信する。そして、受信側装置にお
いて、MPS信号が受信された場合には、1ページの終
了でかつ次ページ有りと判断され、次のページの画デー
タの受信が開始されて、その受信画データが画像メモリ
36に記憶される。又、EOP信号が受信された場合に
は、1ページの終了でかつ次ページなしと判断され、画
データの受信が終了される。つまり、これらMPS信号
やEOP信号の受信に基づいて、受信画データを画像メ
モリ36内に原稿1ページ分ずつ確実に区分けして記憶
することができる。
【0027】次に、図4に示すステップS104におい
て、画像メモリ36内の画データがページメモリ37に
1ライン分転送開始される。この時、その転送するライ
ンデータLd中に黒画素データPdB が有るか否かが判
別される(ステップS105)。ここで、転送するライ
ンデータLd中に黒画素データPdB が有る場合には、
カウンタ31aのカウント値がクリアされるとともに
(ステップS106)、そのラインデータLdがページ
メモリ37に記憶され(S107)、ステップS111
へ移行する。
【0028】一方、転送するラインデータLd中に黒画
素データPdB がなくて、そのラインデータLdが白ラ
インデータLdW である場合には、カウンタ31aのカ
ウント値が「1」加算されて、白ラインデータLdW
数が計数される(ステップS108)。続いて、カウン
タ31aのカウント値が所定数Nより大きいか否かが判
断される(S109)。ここで、カウント値が所定数N
より大きくない場合には、前記ステップS107へ移行
して、今回カウントされた白ラインデータLd W がペー
ジメモリ37に記憶される。又、カウント値が所定数N
より大きい場合には、今回カウントされた白ラインデー
タLdW が、ページメモリ37に記憶されることなく消
去され(S110)、前記ステップS104へ戻って、
次のラインデータLdの転送が開始される。
【0029】つまり、図5に示すように、画像メモリ3
6から1ページ分の画データがページメモリ37に転送
される際、黒画素データPdB を含むラインデータLd
はページメモリ37にそのまま記憶される。これに対し
て、黒画素データPdB が無い白ラインデータLd
W は、連続して所定数Nに達するまではページメモリ3
7にそのまま記憶されるが、それ以降更に連続する場合
は、ページメモリ37に記憶されることなく消去され
る。
【0030】次に、ステップS111において、画像メ
モリ36内の画データのうち、原稿1ページ分の画デー
タの転送が終了されたか否かが判断される。ここで、原
稿1ページ分の画データの転送が終了されていない場合
には、前記ステップS104へ戻って、次のラインデー
タLdの転送が開始される。又、原稿1ページ分の画デ
ータの転送が終了された場合には、カウンタ31aのカ
ウント値がクリアされた後(ステップS112)、ステ
ップS113へ移行する。
【0031】ステップS113においては、駆動モータ
23が作動されてプラテンローラ22が回転されるとと
もに、感熱ヘッド24が作動される。即ち、前記ステッ
プS104〜S111の処理においてページメモリ37
に記憶された原稿1ページ分の受信画データに基づい
て、感熱記録紙P2に送りが付与されながら感熱ヘッド
24が発熱制御されて、感熱記録紙P2上に印字が行わ
れる。
【0032】1ページ分の画データの印字が終了される
と(ステップS114)、感熱ヘッド24の作動が停止
されるとともに、感熱記録紙P2上における印字画像の
後端がカッタ機構27と対応する位置にまで至る所定時
間後に、駆動モータ23の作動が停止されてプラテンロ
ーラ22が回転停止される(ステップS115)。次
に、切断用モータ29によりカッタ機構27の可動刃2
7aが作動されて、この可動刃27aと固定刃27bと
の間において感熱記録紙P2が切断される(ステップS
116)。
【0033】続いて、画像メモリ36内に次ページの画
データが有るか否かが判断される(ステップS11
7)。ここで、次ページの画データが有る場合には、前
記ステップS104へ戻って、次ページの画データのラ
インデータLdの転送が開始される。又、次ページの画
データが無い場合には、処理が終了される。
【0034】以上のように、この実施例では、画データ
が受信されると、その受信画データを構成する各ライン
データLd中に黒画素データPdB が有るか否かを判別
するようにしている。そして、その判別に基づいて、黒
画素データPdB が無いラインデータLd即ち白ライン
データLdW を省いた状態で印字動作を行うようにして
いる。つまり、白ラインデータLdW について印字動作
が行われることはないので、感熱記録紙P2が白紙の状
態で印字済として送られることはない。
【0035】このため、図6に示すように、送信側装置
から画像が記載されていない余白部分を含む原稿P1の
読取画データが送信されてきても、その余白の白部分が
感熱記録紙P2上に余白としてほとんど残されることが
ない。従って、印字済として記録紙トレイ28上に排出
される感熱記録紙P2上には、余白がほとんど形成され
ることがなく、感熱記録紙P2を無駄にすることなく有
効に使用することができる。
【0036】又、本実施例では、受信画データ中の白ラ
インデータLdW の全てを省いて印字を行うわけではな
く、白ラインデータLdW が連続して所定数N以上に達
した場合に、それ以降更に連続する白ラインデータLd
W のみを省いて印字を行うようにしている。このため、
図6に示すように、例えば感熱記録紙P2上に印字され
る文字と文字との間の上下間隔が全くなくなってしまう
ということはなく、しかもその上下間隔が1cm以上に
なることもない。従って、受信画データ中の白ラインデ
ータLdW を省くことにより印字画像が見にくくなると
いうおそれはない。
【0037】更に、本実施例では、白ラインデータLd
W を省いた状態の原稿1ページ分の受信画データをペー
ジメモリ37に記憶し、そのページメモリ37内の画デ
ータに基づいて印字動作を行うようにしている。このた
め、白ラインデータLdW を省いて印字を行うようにし
ても、原稿1ページ分の受信画データの印字動作を連続
的に行うことができる。即ち、例えば原稿1ページ分の
受信画データをリアルタイムで印字する場合において、
白ラインデータLdW を省くためには、その印字動作を
断続的に行う必要が生じる。つまり、感熱記録紙P2を
断続的に送るために、駆動モータ23を断続的に駆動し
ながらプラテンローラ22を回転させる必要が生じる。
しかし、本実施例では、原稿1ページ分の受信画データ
の印字動作を断続的に行う必要がないので、駆動モータ
23を連続的に駆動して感熱記録紙P2を連続的に送る
ことができる。従って、駆動モータ23が断続的に駆動
されることに伴う振動や騒音等の問題が生じることがな
い。
【0038】
【別の実施例】 次に、この発明の別の実施例につい
て、図2、図7〜図13に基づいて説明する。先ず、図
2及び図7に示す第2実施例では、前記第1実施例と比
較して、画像メモリ36及びページメモリ37が備えら
れておらず、図2に鎖線で示すように、1ライン分の画
データ即ち1つのラインデータLdのみを記憶するライ
ンメモリ38が備えられている。つまり、この第2実施
例のファクシミリ装置は、受信画データをほぼリアルタ
イムで印字するタイプの装置である。
【0039】そして、この第2実施例においても、前記
第1実施例と同じく、CPU31、ROM32及びRA
M33により、黒画素判別手段及び制御手段が構成され
ている。即ち、画データが受信されると、CPU31
は、先ずその画データを1ライン分づつラインメモリ3
8に記憶させる。このとき、CPU31は、ラインモリ
38に記憶された各ラインデータLd中に黒画素データ
PdB が有るか否かを判別する。そして、CPU31
は、ラインデータLd中に黒画素データPdB が有る場
合には、記録部8を作動させて、そのラインデータLd
を感熱記録紙P2上に印字させる。
【0040】又、CPU31は、ラインモリ38に記憶
されたラインデータLdが白ラインデータLdW の場合
には、カウンタ31aによりその白ラインデータLdW
の数を計数する。そして、CPU31は、計数された白
ラインデータLdW の数が連続して所定数Nに達するま
では、記録部8を作動させて、その白ラインデータLd
W を感熱記録紙P2上に印字させる。しかし、CPU3
1は、計数された白ラインデータLdW の数が連続して
所定数N以上に達した場合には、それ以降更に連続する
白ラインデータLdW を印字させることなくラインモリ
38から消去する。
【0041】次に、この第2実施例のファクシミリ装置
の作用を、図7に基づいて説明する。さて、この第2実
施例のファクシミリ装置の受信時には、CPU31の制
御のもとで、図7のフローチャートに示すような動作が
行われる。即ち、送信側装置から画データが送信されて
きて、その画データが受信されると、先ずその受信画デ
ータがラインメモリ38に1ライン分記憶される(ステ
ップS201〜S202)。次に、ラインメモリ38に
記憶されたラインデータLd中に黒画素データPdB
有るか否かが判別される(ステップS203)。ここ
で、記憶されたラインデータLd中に黒画素データPd
B が有る場合には、カウンタ31aのカウント値がクリ
アされるとともに(ステップS204)、記録部8が作
動されて、そのラインデータLdが感熱記録紙P2上に
印字され(S205)、ステップS209へ移行する。
【0042】一方、記憶されたラインデータLd中に黒
画素データPdB がなくて、そのラインデータLdが白
ラインデータLdW である場合には、カウンタ31aの
カウント値が「1」加算されて、白ラインデータLdW
の数が計数される(ステップS206)。続いて、カウ
ンタ31aのカウント値が所定数Nより大きいか否かが
判断される(S207)。ここで、カウント値が所定数
Nより大きくない場合には、前記ステップS205へ移
行して、今回カウントされた白ラインデータLdW が感
熱記録紙P2上に印字される。又、カウント値が所定数
Nより大きい場合には、今回カウントされた白ラインデ
ータLdW が印字されることなく、ラインモリ38から
消去される(S208)。そして、前記ステップS20
2へ戻って、受信画データの次のラインデータLdがラ
インメモリ38に記憶される。
【0043】次に、ステップS209において、送信側
装置からのMPS信号或いはEOP信号に基づいて、原
稿1ページ分の画データの受信が終了されたか否かが判
断される。ここで、MPS信号及びEOP信号が受信さ
れない場合には、原稿1ページ分の画データの受信が終
了されていないと判断されて、前記ステップS202へ
戻って、受信画データの次のラインデータLdがライン
メモリ38に記憶される。又、MPS信号或いはEOP
信号が受信された場合には、原稿1ページ分の画データ
の受信が終了されたと判断されて、カウンタ31aのカ
ウント値がクリアされた後(ステップS210)、ステ
ップS211へ移行する。
【0044】ステップS211においては、切断用モー
タ29によりカッタ機構27の可動刃27aが作動され
て、この可動刃27aと固定刃27bとの間において感
熱記録紙P2が切断される。続いて、送信側装置からの
MPS信号或いはEOP信号に基づいて、次ページの受
信画データが有るか否かが判断される(ステップS21
2)。ここで、MPS信号が受信された場合には、次ペ
ージの受信画データが有ると判断されて、前記ステップ
S202へ戻って、次ページの受信画データのラインデ
ータLdがラインメモリ38に記憶される。又、EOP
信号が受信された場合には、次ページの受信画データが
無いと判断されて、処理が終了される。
【0045】以上のように、この第2実施例において
も、前記第1実施例と同じく、受信画データ中の白ライ
ンデータLdW が連続して所定数N以上に達した場合
に、それ以降更に連続する白ラインデータLdW を省い
て印字を行うようにしている。このため、送信側装置か
ら画像が記載されていない余白部分を含む原稿の読取画
データが送信されてきても、印字済として記録紙トレイ
28上に排出される感熱記録紙P2上には、幅1cm以
上の余白が形成されることがない。従って、感熱記録紙
P2を無駄にすることなく有効に使用することができ
る。又、受信画データ中の白ラインデータLdW を全て
省いて印字を行うわけではないので、印字画像が見にく
くなるというおそれもない。
【0046】又、この第2実施例では、前記第1実施例
とは異なり、画像メモリ26及びページメモリ37が備
えられておらず、1つのラインデータLdのみを記憶す
るラインメモリ38が備えられているだけである。この
ため、印字動作が断続的に行われることに伴う振動や騒
音等の問題を解消することはできないが、画像メモリ2
6及びページメモリ37が必要ないので、構成が簡単に
なり、装置を安価なものとすることができる。
【0047】次に、この発明の第3実施例を、図8〜図
13に基づいて説明する。さて、この第3実施例は、前
記第1及び第2実施例とは異なり、本発明を感熱転写型
のファクシミリ装置に具体化したものである。即ち、図
8に示すように、装置ケース41の内部には、原稿P1
上の画像を読み取るための読取部42、及び受信画デー
タ等に基づいて定型普通紙よりなる記録紙P3上に印字
を行うための記録部43がそれぞれ配設されている。
又、装置ケース41内の下部には、記録紙P3を収容す
るための上下2つの給紙カセット44,45が着脱可能
に装着されている。
【0048】ここで、先ず、読取部42について説明す
る。原稿P1は原稿供給トレイ46上に積層状態で支持
され、その原稿P1は送り補助ローラ47の回転により
送りを付与されるとともに、分離ローラ48と分離パッ
ド49との協働により1枚ずつ分離されて、装置ケース
41内の一対の用紙ガイド50間に送られる。そして、
用紙ガイド50の一部に形成された読取窓51を通し
て、用紙ガイド50間を移送される原稿P1に光源52
より光が照射される。そして、その原稿P1からの反射
光が複数のミラー53及びレンズ54を介してイメージ
センサ55に導かれて、原稿P1上の画像が読み取られ
る。画像読み取り後の原稿P1は、複数のガイドローラ
56の回転により原稿排出トレイ57上に排出される。
【0049】次に、前記記録部43について説明する
と、各給紙カセット44,45の内部には多数枚の記録
紙P3が積層状態で収容されている。半月状の給紙ロー
ラ58は各給紙カセット44,45の上方位置に配設さ
れ、複数のギア等よりなる図示しない伝達機構及び図1
0に示す電磁クラッチ94を介して、駆動モータ92に
作動連結されている。そして、駆動モータ92が作動さ
れて、一方の給紙ローラ58が択一的に回転されること
により、各給紙カセット44,45内から記録紙P3が
1枚ずつ送り出される。そして、記録紙P3は、それぞ
れ用紙ガイド59,60及び各一対の送りローラ61,
62等を介して、一対の用紙ガイド63間に送られる。
【0050】プラテンローラ64は前記用紙ガイド63
の下流側に配置され、複数のギア等よりなる図示しない
伝達機構及び図10に示す電磁クラッチ95を介して、
駆動モータ92に作動連結されている。感熱ヘッド65
はプラテンローラ64と対向するように支持ブラケット
66を介して回動可能に支持され、図示しないバネによ
り常にプラテンローラ64から離間する方向へ付勢され
ている。回動レバー67は感熱ヘッド65と係合するよ
うに配置され、図10に示す回動用モータ93により回
動されるようになっている。そして、回動用モータ93
により回動レバー67が回動されることにより、感熱ヘ
ッド65が、図8に実線で示すようにプラテンローラ6
4に近接した記録可能位置と、同図に鎖線で示すように
プラテンローラ64から離間した退避位置とに回動配置
される。
【0051】図8及び図9に示すように、リボン収容カ
セット68は装置ケース41内に着脱可能に装着され、
そのフレーム69の前後両端部間には、支持体70,7
1を介して供給ロール72及び巻取ロール73が回転可
能に支持されている。各ロール72,73の一端側に位
置する支持体70,71にはそれぞれギア74,75が
形成され、これらギア74,75が複数のギア等よりな
る図示しない伝達機構を介してロール用モータ76に作
動連結されている。そして、ロール用モータ76の駆動
に伴い、伝達機構を介して供給ロール72及び巻取ロー
ル73が図8の時計方向へ回転される。
【0052】インクリボン77は、ベースフィルム上に
熱溶融性インクを塗布することにより構成され、その一
端が供給ロール72に連結された状態で同ロール72に
巻回されるとともに、他端が巻取ロール73に連結され
ている。そして、供給ロール72及び巻取ロール73の
回転により、供給ロール72から巻き出されたインクリ
ボン77が、前記プラテンローラ64と感熱ヘッド65
との間を介して巻取ロール73に巻き取られるようにな
っている。
【0053】又、前記用紙ガイド63間を通過した記録
紙P3は、プラテンローラ64とインクリボン77との
間に送り込まれて、プラテンローラ64の回転により送
りを付与される。そして、記録紙P3がプラテンローラ
64上に支持された状態で、受信画データ等に基づい
て、記録可能位置にある感熱ヘッド65によりインクリ
ボン77上のインクが溶融され、その溶融されたインク
が記録紙P3上に転写される。転写後の記録紙P3は、
一対の排出ローラ78を介して記録紙排出トレイ79上
に排出される。
【0054】尚、前記ロール用モータ76の伝達機構中
には、供給ロール72及び巻取ロール73の回転による
インクリボン77の送り速度が、プラテンローラ64の
回転による記録紙P3の送り速度と常に同一となるよう
に、速度調節機構が備えられている。又、回動レバー6
7の回動により感熱ヘッド65が退避位置に配置された
とき、ロール用モータ76の伝達機構を構成する複数の
ギアのうちの1つに、図示しない係合レバーが係合され
るようになっている。これにより、供給ロール72及び
巻取ロール73が回転不能に確実にロックされる。
【0055】第1の用紙センサ80は用紙ガイド63の
途中に配設され、用紙ガイド63間を通過する記録紙P
3の前端を検出したとき、検出信号(オン信号)を出力
する。第2の用紙センサ81はプラテンローラ64と排
出ローラ78との間に配設され、プラテンローラ64を
通過して排出ローラ78に向かう記録紙P3の後端を検
出したとき、検出信号(オフ信号)を出力する。
【0056】次に、このファクシミリ装置の電気的構成
について説明する。図10に示すように、この第3実施
例では、前記第1実施例と同じく、CPU85はカウン
タ85aを有し、同CPU85には、ROM86、RA
M87、NCU88、モデム89、画像メモリ90、ペ
ージメモリ91、読取部42及び記録部43が接続され
ている。記録部43は、感熱ヘッド65、駆動モータ9
2、電磁クラッチ94,95、回動用モータ93及びロ
ール用モータ76等を含む。そして、CPU85は、ペ
ージメモリ91に記憶された原稿1ページ分の受信画デ
ータに基づいて、記録部43を作動させて、記録紙P3
上に印字を行わせる。尚、駆動モータ92は、給紙ロー
ラ58やプラテンローラ64以外に、図示しない伝達機
構を介して送りローラ61,62及び排出ローラ78に
も作動連結されている。
【0057】又、CPU85には、第1の用紙センサ8
0から記録紙P3の前端検出信号が入力されるととも
に、第2の用紙センサ81から記録紙P3の後端検出信
号が入力される。そして、CPU85は、それら検出信
号の入力に基づいて、記録部43の作動を制御する。
【0058】又、この第3実施例においても、前記第1
及び第2実施例と同じく、CPU85、ROM86及び
RAM87により、黒画素判別手段及び制御手段が構成
されている。即ち、この第3実施例では、第1実施例と
同じく、CPU85は、画像メモリ90から原稿1ペー
ジ分の画データをページメモリ91に転送する際、その
画データを構成する各ラインデータLd中に黒画素デー
タPdB が有るか否かを判別する。そして、CPU85
は、ラインデータLd中に黒画素データPdBが有る場
合には、そのラインデータLdをページメモリ91にそ
のまま記憶させる。又、CPU85はラインデータLd
が白ラインデータLdW の場合には、カウンタ85aに
よりその白ラインデータLdW の数を計数する。そし
て、CPU85は、白ラインデータLdW の数が連続し
て所定数N以上に達した場合には、それ以降更に連続す
る白ラインデータLdW をページメモリ91に記憶させ
ることなく消去する。
【0059】そして、CPU85は、このページメモリ
91に記憶された白ラインデータLdW が省かれた状態
の受信画データに基づいて、記録部43により印字動作
を行わせるのである。
【0060】次に、この第3実施例のファクシミリ装置
の作用を、図11〜図13に基づいて説明する。さて、
この第3実施例のファクシミリ装置の受信時には、CP
U85の制御のもとで、図11及び図12のフローチャ
ートに示すような動作が行われる。尚、この第3実施例
における動作の前半部分は、図3及び図4に示す前記第
1実施例におけるステップS101〜S112の動作と
共通なので、その共通部分の説明は省略する。
【0061】即ち、図4のステップS112において、
カウンタ85aのカウント値がクリアされると、図11
に示すように、ページメモリ91に記憶された受信画デ
ータが原稿の1ページ目であるか否かが判断される(ス
テップS301)。ここで、1ページ目の場合には、駆
動モータ92が作動されて、先ず送りローラ61,62
及び排出ローラ78が回転される(ステップS30
2)。続いて、電磁クラッチ94がオンされて、駆動モ
ータ92と給紙ローラ58とが作動連結され、給紙ロー
ラ58が1回転される(ステップS303)。つまり、
給紙ローラ58により、一方の給紙カセット44,45
内から記録紙P3が1枚給送される。又、受信画データ
が1ページ目でない場合には、ステップS303へ直接
移行する。
【0062】そして、記録紙P3が送りローラ61,6
2の回転により搬送されて、その前端が第1の用紙セン
サ80により検出(センサオン)されるのが待たれる
(ステップS304)。ここで、記録紙P3の前端が検
出されると、その前端がプラテンローラ64にまで至る
所定時間後に、電磁クラッチ95がオンされて、駆動モ
ータ92とプラテンローラ64とが作動連結され、プラ
テンローラ64が回転される。同時に、回動用モータ9
3の作動により回動レバー67が回動されて、感熱ヘッ
ド65が記録可能位置にセットされるとともに、同ヘッ
ド65が作動される。更に、ロール用モータ76が作動
されて、供給ロール72及び巻取ロール73が回転さ
れ、インクリボン77に送りが付与される(ステップS
305)。即ち、ページメモリ91内の原稿1ページ分
の受信画データに基づいて、記録紙P3及びインクリボ
ン77に送りが付与されながら感熱ヘッド65が発熱制
御されて、記録紙P3上に印字が行われる。
【0063】1ページ分の画データの印字が終了される
と(ステップS306)、感熱ヘッド65の作動が停止
されるとともに、回動用モータ93の作動により回動レ
バー67が回動されて、感熱ヘッド65が退避位置へ移
動される。同時に、ロール用モータ76の作動が停止さ
れて、供給ロール72及び巻取ロール73の回転による
インクリボン77の送りが停止される(ステップS30
7)。
【0064】即ち、プラテンローラ64と感熱ヘッド6
5との間におけるインクリボン77の挟持状態が解除さ
れ、この状態でインクリボン77の送りが停止されるこ
とにより、同リボン77に対する記録紙P3の相対移動
が許容される。又、感熱ヘッド65が退避位置に配置さ
れたとき、ロール用モータ76の伝達機構を構成する複
数のギアのうちの1つに、図示しない係合レバーが係合
されることにより、供給ロール72及び巻取ロール73
が回転不能にロックされる。このため、インクリボン7
7の送りを確実に停止させることができる。
【0065】この状態で、図12に示すように、記録紙
P3がプラテンローラ64及び排出ローラ78等により
搬送されて、その後端が第2の用紙センサ81により検
出(センサオフ)されるのが待たれる(ステップS30
8)。ここで、記録紙P3の後端が検出されると、電磁
クラッチ95がオフされて、駆動モータ92とプラテン
ローラ64との作動連結が解離され、プラテンローラ6
4の回転が停止される(ステップS309)。即ち、プ
ラテンローラ64を通過した記録紙P3は、排出ローラ
78の回転により送りを付与されて、記録紙排出トレイ
79上に排出される。続いて、画像メモリ90内に次ペ
ージの画データが有るか否かが判断される(ステップS
310)。ここで、次ページの画データが有る場合に
は、図4のステップS104へ戻って、次ページの画デ
ータのラインデータLdの転送が開始される。又、次ペ
ージの画データが無い場合には、駆動モータ92の作動
が停止されて、送りローラ61,62及び排出ローラ7
8の回転が停止され(ステップS311)、処理が終了
される。
【0066】以上のように、この第3実施例において
も、前記第1及び第2実施例と同じく、受信画データ中
の白ラインデータLdW が連続して所定数N以上に達し
た場合に、それ以降更に連続する白ラインデータLdW
を省いて印字を行うようにしている。つまり、白ライン
データLdW について印字動作が行われることはなく、
インクリボン77はページメモリ91内の白ラインデー
タLdW が省かれた状態の受信画データに対応してのみ
送られる。このため、インクリボン77が印字に使用さ
れることなく使用済として送られることはない。
【0067】従って、図13に示すように、送信側装置
から画像が記載されていない余白部分を含む原稿P1の
読取画データが送信されてきた場合には、印字済として
記録紙排出トレイ79上に排出される記録紙P3の後半
部分には大きな余白が形成される。しかし、その記録紙
P3上への印字に使用されるインクリボン77の長さ
は、記録紙P3上の実際に画像が印字される部分に対応
する長さだけである。従って、インクリボン77を無駄
にすることなく有効に使用することができる。
【0068】又、受信画データ中の白ラインデータLd
W を全て省いて印字を行うわけではないので、印字画像
が見にくくなるというおそれがないのも、前記第1及び
第2実施例と同じである。加えて、ページメモリ91内
の白ラインデータLdW を省いた状態の受信画データに
基づいて印字動作を行うことにより、その印字動作を連
続的に行うことができて、振動や騒音等の問題が生じな
いことも、前記第1実施例と同じである。
【0069】尚、この発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部
の構成を例えば以下のように変更して具体化することも
可能である。
【0070】(1)第3実施例において、回動レバー6
7を、回動用モータ93に代えてソレノイドの作動によ
り回動させるように構成すること。 (2)第1〜第3実施例において、読取部7,42で読
み取られた原稿上の画データを記録部8により記録紙上
に印字する際に、その読み取り画データ中の白ラインデ
ータを省いて印字を行うようにすること。つまり、本発
明を、受信画データを印字する場合だけでなく、コピー
を行う場合にも応用すること。又、本発明を、プリンタ
で具体化してもよい。
【0071】(3)第1〜第3実施例において、装置上
に選択キーを設けて、この選択キーの操作により、白ラ
インデータを省いて印字を行うか否かを任意に選択でき
るようにすること。
【0072】(4)第1及び第2実施例において、感熱
記録紙P2を自動的に切断するカッタ機構27を設ける
代わりに、固定刃のみを設けて、受信画データの印字動
作の終了後に、操作者が印字済の感熱記録紙P2を固定
刃に沿って切断するようにすること。
【0073】(5)本発明を、感熱記録型や感熱転写型
以外の印字装置、例えば放電破壊記録型の印字装置に具
体化すること。この場合には、放電破壊記録紙を無駄に
することなく有効に使用することができる。
【0074】付記として、特許請求の範囲に記載した技
術的思想以外に、前述した実施例で把握される技術的思
想を列挙すると、以下の通りである。 (1)ロール巻き状の感熱記録紙P2と、その感熱記録
紙P2に送りを付与するプラテンローラ22と、そのプ
ラテンローラ22に対向配置され、同ローラ22上に支
持された感熱記録紙P2上に印字を行う感熱ヘッド24
と、印字済の感熱記録紙P2を切断するためのカッタ機
構27とを備え、制御手段は、1ページ分の画データの
印字が終了したとき、プラテンローラ22の回転及び感
熱ヘッド24の作動を停止させるとともに、カッタ機構
27を作動させて感熱記録紙P2の切断を行わせる請求
項1〜3の何れかに記載の印字装置。
【0075】このように構成すれば、白ラインデータL
W が省かれた状態の1ページ分の画データの印字が終
了されると、プラテンローラ22の回転が停止されて感
熱記録紙P2の送りが停止され、この状態で、カッタ機
構27により印字済の感熱記録紙P2が切断される。こ
のため、感熱記録紙P2は、実際に画像が印字された部
分のみが送り出されて切断され、画像が印字されていな
い白紙部分は送りだされることがないので、感熱記録紙
P2を無駄にすることなく、有効に使用することができ
る。
【0076】(2)インクリボン77と、そのインクリ
ボン77を巻回支持する供給ロール72と、インクリボ
ン77を巻き取るための巻取ロール73と、両ロール7
2,73を回転させてインクリボン77に送りを付与す
るロール用モータ76と、記録紙P3に送りを付与する
プラテンローラ64と、そのプラテンローラ64に対向
配置され、インクリボン77上のインクを記録紙P3上
に転写させる感熱ヘッド65とを備え、制御手段は、ペ
ージメモリ91内の1ページ分の画データの印字が終了
したとき、感熱ヘッド65の作動を停止させるととも
に、ロール用モータ76の作動を停止させてインクリボ
ン77の送りを停止させる請求項3に記載の印字装置。
【0077】このように構成すれば、ページメモリ91
内の白ラインデータLdW が省かれた状態の1ページ分
の画データの印字が終了されると、インクリボン77の
送りが停止される。このため、インクリボン77は、記
録紙P3上の実際に画像が印字される部分に対応する分
だけ送られ、それ以上送られることがないので、インク
リボン77を無駄にすることなく有効に使用することが
できる。
【0078】
【発明の効果】 この発明は、以上説明したように構成
されているため、次のような優れた効果を奏する。請求
項1に記載の発明によれば、黒画素データが無いライン
データを省いて印字動作を行うようにしているので、感
熱記録紙やインクリボン等の記録媒体を無駄にすること
なく有効に使用することができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、黒画素デ
ータを含まないラインデータについて、ある程度は印字
動作が行われるので、印字画像が見にくくなるというお
それはない。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、白ライン
データを省いた状態の1ページ分の入力画データをペー
ジメモリに記憶させて、同ページメモリ内の画データに
基づいて印字動作を行うようにしているので、1ページ
分の入力画データの印字を連続的に行うことができる。
このため、印字動作が断続的になることに伴う振動や騒
音等の問題が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を感熱記録型のファクシミリ装置に具
体化した第1実施例を示す断面図である。
【図2】 そのファクシミリ装置の電気的構成を示すブ
ロック回路図である。
【図3】 ファクシミリ装置の受信時における動作を示
すフローチャートである。
【図4】 同じくファクシミリ装置の受信時における動
作を示すフローチャートである。
【図5】 画像メモリから1ページ分の画データがペー
ジメモリに転送される際の動作を説明するための説明図
である。
【図6】 画像が記載された原稿と、その原稿の読み取
り画データが印字された感熱記録紙とを示す説明図であ
る。
【図7】 第2実施例において、感熱記録型のファクシ
ミリ装置の受信時における動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】 本発明を感熱転写型のファクシミリ装置に具
体化した第3実施例を示す断面図である。
【図9】 リボン収容カセットを裏側から示す分解斜視
図である。
【図10】 第3実施例におけるファクシミリ装置の電
気的構成を示すブロック回路図である。
【図11】 第3実施例において、ファクシミリ装置の
受信時における動作を示すフローチャートである。
【図12】 同じくファクシミリ装置の受信時における
動作を示すフローチャートである。
【図13】 画像が記載された原稿と、その原稿の読み
取り画データが印字された記録紙とを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
7…読取部、8…記録部、22…プラテンローラ、2
3…駆動モータ、24…感熱ヘッド、31,85…黒画
素判別手段及び制御手段を構成するCPU、31a,8
5a…カウンタ、32,86…黒画素判別手段及び制御
手段を構成するROM、33,87…黒画素判別手段及
び制御手段を構成するRAM、34,88…NCU、3
5,89…モデム、36,90…画像メモリ、37,9
1…ページメモリ、38…ラインメモリ、42…読取
部、43…記録部、64…プラテンローラ、65…感熱
ヘッド、67…回動レバー、68…リボン収容カセッ
ト、72…供給ロール、73…巻取ロール、76…ロー
ル用モータ、77…インクリボン、92…駆動モータ、
93…回動用モータ、P1…原稿、P2…感熱記録紙、
P3…記録紙、Ld…ラインデータ、LdW …白ライン
データ、PdB …黒画素データ、PdW …白画素デー
タ、N…所定数。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画データに基づいて記録紙上に印字
    を行う印字装置において、入力画データを構成する各ラ
    インデータ中に黒画素データが有るか否かを判別する黒
    画素判別手段と、その黒画素判別手段の判別に基づい
    て、黒画素データが無いラインデータを省いて印字動作
    を行わせるように制御する制御手段とを設けた印字装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、黒画素データを含まな
    い白ラインデータが連続して所定数以上に達した場合
    に、それ以降更に連続する白ラインデータのみを省く請
    求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1ページ分の入力画データを
    記憶するページメモリを設け、前記制御手段は、白ライ
    ンデータを省いた状態の1ページ分の入力画データをそ
    のページメモリに記憶させて、同ページメモリ内の画デ
    ータに基づいて印字動作を行わせる請求項1又は2に記
    載の印字装置。
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