JPH0717024U - 常温定湿乾燥装置 - Google Patents

常温定湿乾燥装置

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JPH0717024U
JPH0717024U JP5420093U JP5420093U JPH0717024U JP H0717024 U JPH0717024 U JP H0717024U JP 5420093 U JP5420093 U JP 5420093U JP 5420093 U JP5420093 U JP 5420093U JP H0717024 U JPH0717024 U JP H0717024U
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JP
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drying
hopper
dehumidifying
room temperature
stirring
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JP5420093U
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孝道 下村
正人 三津
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】穀類や豆類等の投入物を均一に除湿乾燥するこ
とのできる常温定湿乾燥装置を提供する。 【構成】除湿乾燥機(DAG)から供給される常温で一
定湿度の除湿エアを乾燥ホッパの底部に形成した多数の
各通気孔から吐出すると共に、同乾燥ホッパの堆積領域
に軸支したスクリュ又は撹拌管を回転して、中央部分及
び外周部分に堆積された穀粒を撹拌しながら除湿乾燥す
ることで、乾燥ホッパに投入された穀粒全体に対して常
温定湿の除湿エアが均等に供給され、穀粒全体を均一に
除湿乾燥することができる。且つ、従来の火力乾燥方法
のように胴割れしたり、色艶が無くなったりせず、穀粒
の品質及び商品価値を損なうことなく均一に除湿乾燥す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば、米や麦等の穀類、或いは、大豆や枝豆等の豆類を適宜水 分含有率に除湿乾燥するために用いられる常温定湿乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のような米や麦等の穀類を除湿乾燥する方法として、例えば、適 宜温度に加熱された熱風で穀粒Kを除湿乾燥する火力乾燥方法があるが、熱風の 供給側に堆積された穀粒Kが必要以上に乾燥されしまい、穀粒K全体を均一に除 湿乾燥することができない。且つ、穀粒Kが急激に乾燥されるため、胴割れした り、色艶が無くなったりして、品質及び商品価値が損なわれてしまう。
【0003】 上記問題を解決する方法として、例えば、図7に示すように、除湿乾燥機(図 示省略)から供給される常温で一定湿度の除湿エアAを貯蔵ビン80の底部に多 数形成した各吹出孔80a…から吹き出して、同貯蔵ビン80に投入された米や 麦等の穀粒Kを下層側から徐々に除湿乾燥する。乾燥後に於いて、貯蔵ビン80 の底部一側に開口した排出口80bから穀粒Kを排出する除湿乾燥装置81があ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように常温定湿の除湿エアAにより穀粒Kを除湿乾燥することで、火力 乾燥方法による問題を一挙に解決することができる。しかし、貯蔵ビン80の底 部から吹き出される除湿エアAの送気量が一定しているので、穀粒Kの堆積量が 少ない部分は除湿エアAの通気効率が高く、短い時間で除湿乾燥されるが、穀粒 Kの堆積量が多い部分は除湿エアAの通気効率が低く、穀粒Kの堆積量が少ない 部分と、穀粒Kの堆積量が多い部分とで乾燥時間に差ができる。且つ、貯蔵ホッ パ80に投入された穀粒Kを下層側から徐々に除湿乾燥するため、穀粒K全体を 均一に除湿乾燥するのに時間が掛かるという問題点を有している。
【0005】 この考案は上記問題に鑑み、乾燥ホッパ内に投入された投入物を撹拌しながら 常温で一定湿度の除湿エアにより除湿乾燥することにより、除湿乾燥に要する処 理時間を短縮でき、投入物の品質及び商品価値を損なうことなく均一に除湿乾燥 することができる常温定湿乾燥装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の請求項1記載の常温定湿乾燥装置は、上記乾燥ホッパに投入された 投入物の堆積領域に、該乾燥ホッパに投入された投入物を撹拌する投入物撹拌体 を軸支すると共に、上記撹拌体を投入物の堆積部分に挿入した状態のまま回転す る撹拌体回転手段を設けたことを特徴とする。
【0007】 この考案の請求項2記載の常温定湿乾燥装置は、上記乾燥ホッパに投入された 投入物の堆積領域に、上記除湿乾燥機に接続された撹拌管を軸支し、上記撹拌管 の下端部に除湿エアを吐出する吐出口を形成し、該撹拌管の外周面上に複数の撹 拌体を所定間隔に隔てて突設すると共に、上記撹拌管を投入物の堆積部分に挿入 した状態のままま回転する撹拌管回転手段を設けたことを特徴とする。
【0008】 この考案の請求項3記載の常温定湿乾燥装置は、上記の請求項2記載の構成と 併せて、上記乾燥ホッパに投入された投入物の堆積領域に、該乾燥ホッパ内の底 部壁面に対して上記撹拌管を適宜角度に傾斜して軸支したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1記載の常温定湿乾燥装置は、除湿乾燥機から供給される常温定湿の除 湿エアを乾燥ホッパの底部に形成した多数の各通気孔から吐出する。同時に、撹 拌体回転手段を駆動して、乾燥ホッパ内に投入された投入物を投入物撹拌体で撹 拌しながら除湿乾燥することで、投入物全体に対して常温定湿の除湿エアが均等 に供給され、投入物全体を均一に除湿乾燥できる。
【0010】 請求項2記載の常温定湿乾燥装置は、除湿乾燥機から供給される常温定湿の除 湿エアを乾燥ホッパの底部に形成した多数の各通気孔と、乾燥ホッパ内に軸支し た撹拌管の吐出口とから吐出する。同時に、撹拌管回転手段を駆動して、乾燥ホ ッパ内に投入された投入物を撹拌管の各撹拌体により撹拌しながら除湿乾燥する ことで、投入物全体に対して常温定湿の除湿エアが均等に供給され、投入物全体 を均一に除湿乾燥できる。
【0011】 請求項3記載の常温定湿乾燥装置は、除湿乾燥機から供給される常温定湿の除 湿エアを乾燥ホッパの底部に形成した多数の各通気孔と、乾燥ホッパの底部壁面 に対して斜めに軸支した撹拌管の吐出口とから吐出する。同時に、撹拌管回転手 段を駆動して、乾燥ホッパの中央部分に堆積された投入物と、外周部分に堆積さ れた投入物とを撹拌管の各撹拌体により撹拌しながら除湿乾燥することで、投入 物全体に対して常温定湿の除湿エアが均等に供給され、投入物全体を均一に除湿 乾燥できる。
【0012】
【考案の効果】
この考案は、乾燥ホッパに投入された投入物を撹拌しながら常温で一定湿度の 除湿エアにより除湿乾燥するので、投入物全体に対して除湿エアを均等に供給す ることができ、除湿乾燥に要する処理時間を短縮して、乾燥効率及び処理能力の 向上を図ることができる。しかも、常温定湿の除湿エアにより投入物全体を徐々 に除湿乾燥させるので、従来の火力乾燥方法のように胴割れしたり、色艶が無く なったりせず、投入物の品質及び商品価値を損なうことなく均一に除湿乾燥する ことができる。
【0013】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は投入物の一例として米や麦等の穀粒を適宜水分含有率に除湿乾燥するた めに用いられる第1実施例の常温定湿乾燥装置を示し、図1及び図2に於いて、 この常温定湿乾燥装置1は、鉛直方向に立設した円筒形状を有する乾燥サイロ2 の内部上下段に第1乾燥ホッパ3と第2乾燥ホッパ4とを配設し、荷受け工程( 図示省略)から供給される米や麦等の穀粒Kをスクリュコンベア5により移送し てバケットコンベア6に供給し、同バケットコンベア6により穀粒Kを上昇して 上下段の各乾燥ホッパ3,4に順次投入する。除湿乾燥機7(例えば、ドライ・ エア・ジェネレータ=DAG)から供給される常温で一定湿度(約65%)の除 湿エアAを上下段の各乾燥ホッパ3,4に夫々送気し、同各乾燥ホッパ3,4に 投入された穀粒Kを後述する第1撹拌機構13と第2撹拌機構20とで夫々撹拌 しながら適宜水分含有率(約15.5%〜約15.8%)に除湿乾燥する。下段 側の第2乾燥ホッパ4から排出される穀粒Kをスクリュコンベア8により移送し てバケットコンベア6に供給し、同バケットコンベア6により穀粒Kを上昇して 次工程に供給する。或いは、上段側の第1乾燥ホッパ3に穀粒Kを再投入して除 湿乾燥又は一時貯蔵する。
【0014】 上述の第1乾燥ホッパ3は、密閉されたホッパ本体3aの天井部中央面に投入 口3bを開口し、同投入口3bの下面側に円錐形の均分板9を上向きに対設する と共に、同投入口3bの上面側に後述する供給管23の分岐管23aを連通接続 し、同ホッパ本体3aの天井部に開口した排気口3cに後述する排気用ダクト2 4を連通接続している。且つ、ホッパ本体3aの天井部他側面に穀粒Kの下限投 入レベルを検知するための下限レベルセンサS1と、穀粒Kの上限投入レベルを 検知するための上限レベルセンサS2とを垂設し、これら各センサS1,S2に よる検知に基づいて穀粒Kの投入量を増減調節する。
【0015】 且つ、図3に示すように、ホッパ本体3aの底部を下方に向けて小径となる錐 形(例えば、真円、楕円等の円錐形、或いは、三角、四角、五角等の多角錐形) に形成し、同底部中央面に開口した排出口3dを後述する第2乾燥ホッパ4の投 入口4bに連通接続すると共に、同ホッパ本体3aの底面全体に多数個の各通気 孔3e…を所定等間隔に隔てて形成している。なお、各通気孔3e…は、除湿エ アAの通気が許容される大きさであって、穀粒Kの落下が阻止される大きさに設 定している。
【0016】 且つ、ホッパ本体3aの排出口3dに第1シャッタ10を開閉自在に設けると 共に、例えば、エアシリンダや電動モータ等の適宜開閉手段により第1シャッタ 10を水平方向に開閉駆動して、第1乾燥ホッパ3から排出される穀粒Kを第2 乾燥ホッパ4に流下供給する。
【0017】 さらに、第1乾燥ホッパ3の底部と後述する第2乾燥ホッパ4の天井部との間 に密閉された第1送気室11を形成し、第1送気室11の一側壁面に開口した送 気口11aに後述する送気用ダクト25を連通接続し、同第1送気室11の送気 口11aに送気ダンパ12を開閉自在に設けると共に、例えば、エアシリンダや 電動モータ等の適宜駆動手段により送気ダンパ12を左右方向に開閉駆動して、 後述する除湿乾燥機7から供給される除湿エアAの送気量を可変調節する。
【0018】 前述の第1撹拌機構13は、図4に示すように、第1乾燥ホッパ3を構成する ホッパ本体3aの中央部であって、同ホッパ本体3aの投入口3b直下に垂設し た均分板9の下面側中心部に支持軸37を垂直軸受し、同支持軸37の中央部外 周面に対して2本の各旋回アーム38,38を軸方向に直交して連結固定すると 共に、同各旋回アーム38,38の旋回側端部に対して2本の各撹拌スクリュ1 4,14を垂直軸受している。
【0019】 すなわち、均分板9の下部一側に固定した減速機付き旋回用モータ39の駆動 力により、各ギャ40,41を介して支持軸37に連結固定した2本の各旋回ア ーム38,38を水平方向に旋回させ、同各旋回アーム38,38に垂直軸受し た2本の各撹拌スクリュ14,14を公転する。且つ、各旋回アーム38,38 の旋回側端部に夫々固定した減速機付き回転用モータ42の駆動力により、各プ ーリ43,44及び駆動ベルト45を介して2本の各撹拌スクリュ14,14を 夫々自転させ、同各撹拌スクリュ14,14の移送力により第1乾燥ホッパ3の 中央部に堆積された穀粒Kを下層側から上層側に連続移送する。
【0020】 前述の第2乾燥ホッパ4は、上述の第1乾燥ホッパ3と同一構造であるので図 示を省略する。すなわち、密閉されたホッパ本体4aの天井部中央面に投入口4 bを開口し、同投入口4bの下面側に円錐形の均分板15を上向きに対設すると 共に、同投入口4bの上面側に上述した第1乾燥ホッパ3の排出口3cを連通接 続し、同ホッパ本体4aの天井部壁面に開口した排気口4cに後述する排気用ダ クト24を連通接続している。且つ、ホッパ本体3aの天井部他側面に穀粒Kの 下限投入レベルを検知するための下限レベルセンサS3と、穀粒Kの上限投入レ ベルを検知するための上限レベルセンサS4とを垂設し、これら各センサS3, S4による検知に基づいて穀粒Kの投入量を増減調節する。
【0021】 且つ、ホッパ本体4aの底部を下方に向けて小径となる錐形(例えば、真円、 楕円等の円錐形、或いは、三角、四角、五角等の多角錐形)に形成し、同底部中 央面に開口した排出口4dをロータリーフィーダ16を介してスクリュコンベア 8の入口側端部に連通接続すると共に、同ホッパ本体4aの底部全体に多数個の 各通気孔4e…を所定等間隔に隔てて形成している。なお、各通気孔4e…は、 除湿エアAの通気が許容される大きさであって、穀粒Kの落下が阻止される大き さに設定している。
【0022】 且つ、ホッパ本体4aの排出口4dに第2シャッタ17を開閉自在に設けると 共に、例えば、エアシリンダや電動モータ等の適宜開閉手段により第2シャッタ 17を水平方向に開閉駆動して、第2乾燥ホッパ4から排出される穀粒Kをスク リュコンベア8に流下供給する。同時に、電動モータ(図示省略)の駆動力によ りロータリーフィーダ16を回転駆動して、第2乾燥ホッパ4から排出される穀 粒Kをスクリュコンベア8に定量供給する。
【0023】 さらに、第2乾燥ホッパ4の底部と後述する吸気室26の天井部との間に密閉 された第2送気室18を形成し、第2送気室18の一側壁面に開口した送気口1 8aに後述する送気用ダクト25を連通接続し、同第2送気室18の送気口18 aに送気ダンパ19を開閉自在に設けると共に、例えば、エアシリンダや電動モ ータ等の適宜駆動手段により送気ダンパ19を左右方向に開閉駆動して、後述す る除湿乾燥機7から供給される除湿エアAの送気量を可変調節する。
【0024】 前述の第2撹拌機構20は、上述の第1撹拌機構13と同一構造であるので図 示を省略する。第2乾燥ホッパ4を構成するホッパ本体4aの中央部であって、 同ホッパ本体4aの投入口4b直下に垂設した均分板15の下面側中心部に支持 軸46を垂直軸受し、同支持軸46の中央部外周面に対して2本の各旋回アーム 47,47を軸方向に直交して連結固定すると共に、同各旋回アーム47,47 の旋回側端部に対して2本の各撹拌スクリュ21,21を垂直軸受している。
【0025】 すなわち、均分板15の下部一側に固定した減速機付き旋回用モータ48の駆 動力により、各ギャ49,50を介して支持軸46に連結固定した2本の各旋回 アーム47,47を水平方向に旋回させ、同各旋回アーム47,47の旋回側端 部に垂直軸受した2本の各撹拌スクリュ21,21を公転する。且つ、各旋回ア ーム47,47の旋回側端部に夫々固定した減速機付き回転用モータ51の駆動 力により、各プーリ33,34及び駆動ベルト35を介して2本の各撹拌スクリ ュ21,21を夫々自転させ、同各撹拌スクリュ21,21の移送力により第2 乾燥ホッパ4の中央部に堆積された穀粒Kを下層側から上層側に連続移送する。
【0026】 前述のバケットコンベア6は、乾燥サイロ2の後側外壁面に沿ってバケットコ ンベア6を上下方向に配設し、同バケットコンベア6の下端側入口部に各スクリ ュコンベア5,8の出口側端部を連通接続すると共に、一方のスクリュコンベア 5の入口側端部を荷受け工程(図示省略)に接続し、他方のスクリュコンベア8 の入口側端部を第2乾燥ホッパ4の排出口4dに連通接続している。且つ、バケ ットコンベア6の上端側出口部に振分け機22を介して供給管23を連通接続す ると共に、同供給管23を左右2本に分岐して、一方の分岐管23aを第1乾燥 ホッパ3の投入口3bに連通接続し、他方の分岐管23aを、例えば、精選工程 や精米工程或いは貯蔵工程等の次工程に連通接続している。
【0027】 前述の排気用ダクト24は、乾燥サイロ2の一側外壁面に沿って排気用ダクト 24を上下方向に配管し、同排気用ダクト24の上端側を上下2本に分岐して第 1乾燥ホッパ3の排気口3cと第2乾燥ホッパ4の排気口4cとに連通接続する と共に、同排気用ダクト24の下端側を、例えば、集塵機(図示省略)に連通接 続している。
【0028】 前述の送気用ダクト25は、乾燥サイロ2の他側外壁面に沿って送気用ダクト 25を上下方向に配管し、同送気用ダクト25の上端側を上下2本に分岐して第 1送気室11の送気口11aと第2送気室18の送気口18aとに連通接続する と共に、同送気用ダクト25の下端側を後述する吸気室26に配設した送風機2 7の吐出側に連通接続している。すなわち、減速機付き駆動モータ28の駆動力 により、各プーリ29,30及び駆動ベルト31を介して送風機27を回転駆動 し、後述する除湿乾燥機7から供給される除湿エアAを第1送気室11と第2送 気室18とに送気する。
【0029】 前述の除湿乾燥機7は、乾燥サイロ2を構成する第2乾燥ホッパ4の底部と床 部との間に吸気室26を形成し、同吸気室26の床部に除湿乾燥機7及び送風機 27を近接して配設すると共に、同吸気室26の一側壁面に開口した吸気口26 aに吸気用ダクト32の一端側を連通接続し、同吸気用ダクト32の他端側を、 例えば、ネット又はフィルタを介して大気側に開放している。すなわち、除湿乾 燥機7及び送風機27を駆動して、吸気用ダクト32から吸気される外気を除湿 乾燥機7に内蔵したエバポレータ(図示省略)により凝縮液化して除湿冷却し、 同雰囲気をコンデンサー(図示省略)により常温に復元する。常温で一定湿度( 約65%)に除湿された除湿エアAを送気用ダクト25を介して上段側の第1送 気室11と下段側の第2送気室18とに送気する。
【0030】 図示実施例は上記の如く構成するものとして、以下、常温定湿乾燥装置1によ る穀粒Kの乾燥方法を説明する。 先ず、振分け機22を駆動して、バケットコンベア6に接続された供給管23 の分岐管23a側を開放し、分岐管23b側を閉鎖した後、荷受け工程(図示省 略)から供給される未乾燥の穀粒Kをスクリュコンベア5により移送してバケッ トコンベア6に供給すると共に、同バケットコンベア6により未乾燥の穀粒Kを 上昇して乾燥サイロ2の上段側に配設した第1乾燥ホッパ3に順次投入する。
【0031】 図1に示すように、第1乾燥ホッパ3に所定量の穀粒Kを投入した後、除湿乾 燥機7及び送風機27を駆動して、常温で一定湿度(約65%)に除湿された除 湿エアAを送気用ダクト25に送気すると共に、送気ダンパ12を開放し、送気 ダンパ19を閉鎖して、常温定湿の除湿エアAを第1送気室11に送気する。第 1乾燥ホッパ3の底部全体に開口した各通気孔3e…から除湿エアAを吐出する 。同時に、第1撹拌機構13の旋回用モータ39及び回転用モータ42を駆動し て、第1乾燥ホッパ3の投入位置を回転中心として、2本の各撹拌スクリュ14 ,14を水平方向に公転移動させながら自転させ、第1乾燥ホッパ3の中央部に 堆積された穀粒Kを下層側から上層側に連続移送して撹拌するので、第1乾燥ホ ッパ3に投入された穀粒K全体に対して常温定湿の除湿エアAが均等に供給され 、穀粒K全体を均一に除湿乾燥することができる。
【0032】 次に、一次乾燥終了後、送気ダンパ12及び各送気バルブ14…を閉鎖し、第 1シャッタ10を開放して、第1乾燥ホッパ3の排出口3dから除湿乾燥された 穀粒Kを自重流下させ、下段側に配設した第2乾燥ホッパ4に順次投入する。投 入終了後、第1シャッタ10を閉鎖し、送気ダンパ19を開放して、常温定湿の 除湿エアAを第2送気室18に送気する。第2乾燥ホッパ4の底部全体に開口し た各通気孔4e…から除湿エアAを吐出する。同時に、第2撹拌機構20の旋回 用モータ48及び回転用モータ51を駆動して、第2乾燥ホッパ4の投入位置を 回転中心として、2本の各撹拌スクリュ21,21を水平方向に公転移動させな がら自転させ、第2乾燥ホッパ4の中央部に堆積された穀粒Kを下層側から上層 側に連続移送して撹拌するので、第2乾燥ホッパ4に投入された穀粒K全体に対 して常温定湿の除湿エアAが均等に供給され、適宜水分含有率(約15.5%〜 約15.8%)に穀粒K全体を除湿乾燥することができる。
【0033】 次に、二次乾燥終了後、振分け機22を駆動して、バケットコンベア6に接続 された供給管23の分岐管23a側を閉鎖し、分岐管23b側を開放した後、送 気ダンパ19及び各送気バルブ21を閉鎖し、第2シャッタ17を開放して、第 2乾燥ホッパ4の排出口4dから除湿乾燥された穀粒Kを自重流下させ、ロータ リーフィーダ16を駆動して、第2乾燥ホッパ4の排出口4dから排出される穀 粒Kをスクリュコンベア8に定量供給する。乾燥済みの穀粒Kをスクリユコンベ ア8により移送してバケットコンベア6に供給すると共に、同バケットコンベア 6により乾燥済みの穀粒Kを上昇して精選工程や精米工程或いは貯蔵工程等の次 工程に供給する。
【0034】 或いは、第2乾燥ホッパ4から排出される穀粒Kをスクリュコンベア8及びバ ケットコンベア6を介して上段側の第1乾燥ホッパ3に再投入することで、第1 乾燥ホッパ3及び第2乾燥ホッパ4に穀粒Kを投入して適宜水分含有率になるま で除湿乾燥を何回も繰り返すことができる。
【0035】 以上のように、除湿乾燥機7から供給される常温で一定湿度の除湿エアAを第 1乾燥ホッパ3及び第2乾燥ホッパ4に夫々送気し、同第1乾燥ホッパ3及び第 2乾燥ホッパ4に投入された穀粒Kを第1撹拌機構13の各撹拌スクリュ14, 14及び第2撹拌機構20の各撹拌スクリュ21,21により撹拌しながら除湿 乾燥するので、従来装置のように貯蔵ビン37に投入された穀粒K全体を除湿乾 燥するよりも乾燥効率がよく、穀粒K全体に対して除湿エアAが均等に供給され るため、除湿乾燥に要する処理時間を短縮して、乾燥効率及び処理能力の向上を 図ることができる。しかも、常温定湿の除湿エアAにより穀粒K全体を徐々に除 湿乾燥させるので、従来の火力乾燥方法のように穀粒Kが胴割れしたり、色艶が 無くなったりせず、穀粒Kの品質及び商品価値を損なうことなく均一に除湿乾燥 することができる。
【0036】 図5は第2乾燥ホッパ4の中央部に堆積する穀粒Kを撹拌しながら除湿乾燥す る第3撹拌機構52を備えた第2実施例の常温定湿乾燥装置1を示し、同装置の 第3撹拌機構52は、第2乾燥ホッパ4を構成するホッパ本体4aの中央部であ って、ホッパ本体4aの投入口4b直下に垂設した均分板15の下面側に送気室 54を形成し、同送気室54の一側壁面に送気管55を介して送気用ダクト25 を連通接続すると共に、送気用ダクト25内に軸支した各ダンパ56,57を開 閉駆動して、送気室54内に供給される除湿エアAの送気量を可変調節する。
【0037】 且つ、送気室54の下面側中央部に、第2乾燥ホッパ4の中央部に堆積された 穀粒Kに対して撹拌管53を垂直軸受し、同撹拌管53の上端部に送気室54の 内部空間と連通して送気口53aを形成し、同撹拌管53の下端部にコーン形状 の吐出口53bを下向きに形成すると共に、同撹拌管53の下位側外周面及び上 位側外周面に4本の各撹拌棒53c…を所定等間隔に隔てて夫々突設している。
【0038】 つまり、除湿乾燥機7から供給される常温定湿の除湿エアAを第2乾燥ホッパ 4の底部に形成した各通気孔4e…と、撹拌管53の下端部に形成した吐出口5 3bとから吐出する。同時に、送気室54の下部壁面に固定した減速機付き回転 用モータ58の駆動力により、各プーリ59,60及び駆動ベルト61を介して 撹拌管53を回転させ、第2乾燥ホッパ4の中央部に堆積された穀粒Kを撹拌管 53の各撹拌棒53c…により撹拌しながら除湿乾燥するので、第1実施例の装 置よりも乾燥効率が向上し、穀粒K全体に対して常温定湿の除湿エアAが均等に 供給されるため、穀粒K全体を均一に除湿乾燥することができる。
【0039】 なお、上述と同様に、乾燥サイロ2の第1乾燥ホッパ3に撹拌管53を垂直軸 受することで、第2実施例と同等の作用効果が得られる。且つ、第1乾燥ホッパ 3及び第2乾燥ホッパ4に第3撹拌機構52の撹拌管53を夫々設けてもよい。
【0040】 図6は第2乾燥ホッパ4の中央部分に堆積する穀粒Kと、外周部分に堆積する 穀粒Kとを撹拌しながら除湿乾燥する第4撹拌機構62を備えた第3実施例の常 温定湿乾燥装置1を示し、同装置の第4撹拌機構62は、第2乾燥ホッパ4を構 成するホッパ本体4aの左右天井部に各送気室64,64を形成し、送風機27 に接続された送気用ダクト25を2本に分岐して、一方の分岐ダクト25aをホ ッパ本体4aの左側天井部に形成した送気室64に連通接続し、他方の分岐ダク ト25bをホッパ本体4aの右側天井部に形成した送気室64に連通接続すると 共に、各分岐ダクト25a,25b内に軸支した各ダンパ65,66を開閉駆動 して、各送気室64,64に供給される除湿エアAの送気量を可変調節する。
【0041】 且つ、各送気室64,64の下面側中央部に、第2乾燥ホッパ4内の底部壁面 に沿って2本の各撹拌管63,63を適宜角度に傾斜して軸受し、同各撹拌管6 3,63の上端部に各送気室64,64の内部空間と連通して各送気口63a, 63aを形成し、同各撹拌管63,63の下端部にコーン形状の各吐出口63b ,63bを下向きに形成すると共に、同各撹拌管63,63の下位側外周面及び 上位側外周面に対して4本の各撹拌棒63c…を所定等間隔に隔てて夫々突設し ている。
【0042】 つまり、除湿乾燥機7から供給される常温定湿の除湿エアAを第2乾燥ホッパ 4の底部に形成した各通気孔4e…と、2本の各撹拌管63,63に形成した各 吐出口63b,63bとから夫々吐出する。同時に、各送気室64,64の側部 壁面に夫々固定した減速機付き回転用モータ67の駆動力により、各プーリ68 ,69及び駆動ベルト70を介して各撹拌管63,63を夫々回転させ、第2乾 燥ホッパ4の中央部分に堆積する穀粒Kと、外周部分に堆積する穀粒Kとを左右 の各撹拌管63,63に突設した各撹拌棒63c…により撹拌しながら除湿乾燥 するので、第1実施例及び第2実施例の装置よりも乾燥効率が向上し、穀粒K全 体に対して常温定湿の除湿エアAが均等に供給されるため、穀粒K全体を均一に 除湿乾燥することができる。
【0043】 なお、上述と同様に、乾燥サイロ2の第1乾燥ホッパ3に各撹拌管63,63 を斜めに軸受することで、第3実施例と同等の作用効果が得られる。且つ、第1 乾燥ホッパ3及び第2乾燥ホッパ4に第4撹拌機構62の各撹拌管63,63を 夫々設けてもよい。
【0044】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の乾燥ホッパは、実施例の第1乾燥ホッパ3と、第2乾燥ホッパ4と とに対応し、 以下同様に、 投入物は、穀粒Kに対応し、 投入物撹拌体は、第1撹拌機構13の撹拌スクリュ14と、第2撹拌機構20 の撹拌スクリュ21と、第3撹拌機構52の撹拌管53と、第4撹拌機構62の 各撹拌管63,63とに対応し、 撹拌管の撹拌体は、撹拌管53の各撹拌棒53c…と、撹拌管63の各撹拌棒 63c…とに対応し、 撹拌体回転手段は、第1撹拌機構13の旋回用モータ39と、各ギャ40,4 1と、回転用モータ42と、各プーリ43,44と、駆動ベルト45と、第2撹 拌機構20の旋回用モータ48と、各ギャ49,50と、回転用モータ51と、 、各プーリ33,34と、駆動ベルト35とに対応し、 撹拌管回転手段は、第3撹拌機構52の回転用モータ58と、各プーリ59, 60と、駆動ベルト61と、第4撹拌機構62の回転用モータ67と、各プーリ 68,69と、駆動ベルト70とに対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0045】 上述の第1実施例では、常温定湿乾燥装置1を構成する乾燥サイロ2内部に第 1乾燥ホッパ3と第2乾燥ホッパ4とを2段配設しているが、例えば、3段、4 段、5段等の多数段に乾燥ホッパを配設するもよく、実施例の段数に限定される ものではない。
【0046】 また、第3実施例では、第1乾燥ホッパ3及び第2乾燥ホッパ4の左右底部に 2本の各撹拌管63,63を適宜角度に傾斜して軸支しているが、例えば、3本 、4本、5本等の多数本で構成される各撹拌管63…を所定間隔に隔てて軸支す るもよく、実施例の本数及び傾斜角度に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の常温定湿乾燥装置を示す縦断側面
図。
【図2】乾燥サイロの外観形状を示す側面図。
【図3】乾燥ホッパの底部を示す縦断側面図。
【図4】第1撹拌機構及び第2撹拌機構を示す縦断側面
図。
【図5】第2実施例の常温定湿乾燥装置を示す縦断側面
図。
【図6】第3実施例の常温定湿乾燥装置を示す縦断側面
図。
【図7】従来の乾燥装置を示す縦断側面図。
【符号の説明】
A…除湿エア K…穀粒 1…常温定湿乾燥装置 2…乾燥サイロ 3…第1乾燥ホッパ 4…第2乾燥ホッパ 5…スクリュコンベア 6…バケットコンベア 7…除湿乾燥機 8…スクリュコンベア 13…第1撹拌機構 14…撹拌スクリュ 20…第2撹拌機構 21…撹拌スクリュ 24…排気用ダクト 25…送気用ダクト 26…吸気室 27…送風機 52…第3撹拌機構 53…撹拌管 53a…送気口 53b…吐出口 53c…撹拌棒 54…送気室 62…第4撹拌機構 63…撹拌管 63a…送気口 63b…吐出口 63c…撹拌棒

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】除湿乾燥機から供給される常温で一定湿度
    の除湿エアを乾燥ホッパの底部に形成した多数の各通気
    孔から吐出して、該乾燥ホッパに投入された投入物を下
    層側から除湿乾燥する常温定湿乾燥装置であって、 上記乾燥ホッパに投入された投入物の堆積領域に、該乾
    燥ホッパに投入された投入物を撹拌する投入物撹拌体を
    軸支すると共に、 上記撹拌体を投入物の堆積部分に挿入した状態のまま回
    転する撹拌体回転手段を設けた常温定湿乾燥装置。
  2. 【請求項2】除湿乾燥機から供給される常温で一定湿度
    の除湿エアを乾燥ホッパの底部に形成した多数の各通気
    孔から吐出して、該乾燥ホッパに投入された投入物を下
    層側から除湿乾燥する常温定湿乾燥装置であって、 上記乾燥ホッパに投入された投入物の堆積領域に、上記
    除湿乾燥機に接続された撹拌管を軸支し、 上記撹拌管の下端部に除湿エアを吐出する吐出口を形成
    し、該撹拌管の外周面上に複数の撹拌体を所定間隔に隔
    てて突設すると共に、 上記撹拌管を投入物の堆積部分に挿入した状態のままま
    回転する撹拌管回転手段を設けた常温定湿乾燥装置。
  3. 【請求項3】上記乾燥ホッパに投入された投入物の堆積
    領域に、該乾燥ホッパ内の底部壁面に対して上記撹拌管
    を適宜角度に傾斜して軸支した請求項2記載の常温定湿
    乾燥装置。
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