JP2598542Y2 - 常温定湿乾燥装置 - Google Patents

常温定湿乾燥装置

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JP2598542Y2
JP2598542Y2 JP1993053587U JP5358793U JP2598542Y2 JP 2598542 Y2 JP2598542 Y2 JP 2598542Y2 JP 1993053587 U JP1993053587 U JP 1993053587U JP 5358793 U JP5358793 U JP 5358793U JP 2598542 Y2 JP2598542 Y2 JP 2598542Y2
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孝道 下村
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、米や麦等の
穀類、或いは、大豆や枝豆等の豆類を適宜水分含有率に
除湿乾燥するために用いられる常温定湿乾燥装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような米や麦等の穀類を
除湿乾燥する方法として、例えば、適宜温度に加熱され
た熱風で穀粒を除湿乾燥する火力乾燥方法がある。この
方法は、熱風の供給側に堆積された穀粒が必要以上に乾
燥されしまい、穀粒K全体を均一に除湿乾燥することが
できない。また、穀粒が急激に乾燥されるため、胴割れ
したり、色艶が無くなったりして、品質および商品価値
が損なわれてしまうという問題点を有している。
【0003】上記問題を解決する方法として、例えば、
図10に示すように、除湿乾燥機(図示省略)から供給
される常温で一定湿度の除湿エアAを各貯蔵ビン37…
の底部に多数形成した各吹出孔37a…から吹き出し
、貯蔵ビン37…に投入された米や麦等の穀粒Kを底
部側から徐々に除湿乾燥する除湿乾燥装置38がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のように常温定湿
の除湿エアAにより穀粒Kを除湿乾燥すると、火力乾燥
方法による問題を一挙に解決することができる。しか
し、貯蔵ビン37の底部全体から吹き出される除湿エア
Aの送気総量が一定しているので、穀粒Kの堆積量が少
ない部分は除湿エアAの通気効率が高く、短い時間で除
湿乾燥されるが、穀粒Kの堆積量が多い部分は除湿エア
Aの通気効率が低く、貯蔵ホッパ37の底部側に投入さ
れた穀粒Kから徐々に除湿乾燥されるため、貯蔵ビン3
7に投入された穀粒K全体を均一に除湿乾燥するのに時
間がかるという問題点を有している。
【0005】この考案は上記問題に鑑み、乾燥ホッパに
投入された投入物全体に対して除湿エアを均等に供給す
ることにより、除湿乾燥に要する処理時間が短縮され、
投入物全体を適宜水分含有率に除湿乾燥することができ
る常温定湿乾燥装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の請求項記載
考案は、上記乾燥ホッパに供給される除湿エアの供給
側底面部に形成した通気孔に対して、反供給側底面部に
形成した通気孔の送気総量を大きくしたことを特徴とす
る。
【0007】この考案の請求項記載の考案は、上記請
求項1記載の構成と併せて、上記乾燥ホッパの底面部
を、該乾燥ホッパの底面部に形成した排出口を中心とし
てジグザグ形状に形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項記載の考案は、除湿乾燥機から供給さ
れる常温定湿の除湿エアを乾燥ホッパの底面部に形成し
た各通気孔から吐出すると共に、乾燥ホッパに供給され
る除湿エアの供給側底面部よりも、反供給側底面部に供
給される除湿エアの送気量を大きくすることで、乾燥ホ
ッパに投入した投入物が除湿エアにより均一に除湿乾燥
される。
【0009】請求項記載の考案は、上記請求項1記
作用と併せて、乾燥ホッパの底面部に形成した排出口
を中心として、同乾燥ホッパの底面部をジグザグ形状に
形成することで、底面積が大きくなり、除湿エアの送気
量が増加するため乾燥効率が向上する。且つ、乾燥済み
の投入物を排出口に向けて流下ガイドするので、投入物
の滑りが良くなる。
【0010】
【考案の効果】この考案は、除湿エアの供給側底面部に
対して反供給側底面部に供給される除湿エアの送気量を
大きくするので、常温定湿の除湿エアを投入物全体に対
して均等に供給することができ、投入物全体が均一に除
湿乾燥されると共に、除湿乾燥に要する処理時間を短縮
して、乾燥効率の向上を図ることができる。
【0011】しかも、常温定湿の除湿エアにより投入物
を下層側から徐々に除湿乾燥するので、従来の火力乾燥
方法のように胴割れしたり、色艶が無くなったりせず、
投入物全体を適宜水分含有率に除湿乾燥することがで
き、投入物の品質および商品価値が損なわれるのを確実
に防止することができる。
【0012】また、乾燥ホッパの底面部を花形や波形等
のジグザグ形状に形成することで、乾燥ホッパの底面積
が大きくなり、投入物全体に供給される除湿エアの送気
量が増加するため、投入物の乾燥効率が向上する。さら
、乾燥済みの投入物を排出口に向けて流下ガイドする
ので、投入物の滑りが良くなる。
【0013】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は投入物の一例として米や麦等の穀粒を適
宜水分含有率に除湿乾燥するために用いられる第1実施
例の常温定湿乾燥装置を示し、図1および図2に
て、この常温定湿乾燥装置1は、鉛直方向に立設した円
筒形状を有する乾燥サイロ2の内部上下段に第1乾燥ホ
ッパ3と第2乾燥ホッパ4とを配設し、荷受け工程(図
示省略)から供給される米や麦等の穀粒Kをスクリュー
コンベア5により移送してバケットコンベア6に供給
し、このバケットコンベア6により穀粒Kを上昇して上
下段の各乾燥ホッパ3,4に順次投入する。
【0014】除湿乾燥機7(例えば、ドライ・エア・ジ
ェネレータ=DAG)から供給される常温で一定湿度
(約65%)の除湿エアAを上下段の各乾燥ホッパ3,
4にそれぞれ送気し、各乾燥ホッパ3,4に投入された
所定量の穀粒Kが適宜水分含有率(約15.5%〜約1
5.8%)になるまで除湿乾燥する。
【0015】下段側の第2乾燥ホッパ4から排出される
穀粒Kをスクリューコンベア8により移送してバケット
コンベア6に供給し、このバケットコンベア6により穀
粒Kを上昇して次工程に供給する。或いは、上段側の第
1乾燥ホッパ3に穀粒Kを再投入して除湿乾燥または
時貯蔵する。
【0016】上述の第1乾燥ホッパ3は、図3、図4、
図5に示すように、密閉されたホッパ本体3aの天井部
中央面に投入口3bを開口し、この投入口3bの下面側
に円錐形の均分板9を上向きに対設すると共に、投入口
3bの上面側に後述する供給管23の分岐管23aを連
通接続し、ホッパ本体3aの天井部に開口した排気口3
cに後述する排気用ダクト24を連通接続している。
、ホッパ本体3aの天井部他側面に穀粒Kの下限投入
レベルを検知するための下限レベルセンサS1と、穀粒
Kの上限投入レベルを検知するための上限レベルセンサ
S2とを垂設し、これら各センサS1,S2検知に基
づいて穀粒Kの投入量を増減調節する。
【0017】さらに、ホッパ本体3aの底面部を下方に
向けて小径となる錐形(例えば、真円、楕円等の円錐
形、或いは、三角、四角、五角等の多角錐形)に形成
し、同中央底面部に開口した排出口3dを後述する第2
乾燥ホッパ4の投入口4bに連通接続すると共に、ホ
パ本体3aの上位側底面部に孔径の小さい各通気孔3e
…を所定間隔隔てて多数形成し、下位側底面部に孔径
の大きい各通気孔3f…を所定間隔隔てて多数形成し
て、ホッパ本体3aの中央部に供給される除湿エアAの
送気量を大きくしている。なお、上述の各通気孔3e,
3fは、除湿エアAの通気が許容され、かつ穀粒Kの落
下が阻止される大きさに設定している。
【0018】他の構造例として、図6に示すように、ホ
ッパ本体3aの上位側底面部に形成した各通気孔3e…
の孔数よりも、ホッパ本体3aの下位側底面部に形成し
た各通気孔3e…の孔数を多くして、ホッパ本体3aの
中央部に供給される除湿エアAの送気量を大きくするも
よい。
【0019】一方、図1に示すように、ホッパ本体3a
の排出口3dに第1シャッタ10を開閉自在に設けると
共に、例えば、エアシリンダや電動モータ等の適宜開閉
手段により第1シャッタ10を水平方向に開閉駆動し
て、第1乾燥ホッパ3から排出される穀粒Kを第2乾燥
ホッパ4に流下供給する。
【0020】1乾燥ホッパ3の底面部と後述する第2
乾燥ホッパ4の天井部との間に密閉された第1送気室1
1を形成し、第1送気室11の一側壁面に開口した送気
口11aに後述する送気用ダクト25を連通接続し、第
1送気室11の送気口11aに送気ダンパ12を開閉自
在に設けると共に、例えば、エアシリンダや電動モータ
等の適宜駆動手段により送気ダンパ12を左右方向に開
閉駆動して、除湿乾燥機7から供給される除湿エアAの
送気量を可変調節する。
【0021】また、ホッパ本体3aの中央堆積領域に、
下面開放形状に形成した縦断三角形の各送気ダクト1
3,13を十字に連結して水平配管し、各送気ダクト1
3,13の吸気側端部を第1送気室11に連通接続し
送気ダクト13,13の吸気側端部に各送気バルブ1
4…を開閉自在に設けると共に、例えば、エアシリンダ
や電動モータ等の適宜駆動手段により各送気バルブ14
…を開閉駆動して、第1送気室11から各送気ダクト1
3,13に供給される除湿エアAの送気量を可変調節す
る。
【0022】前述の第2乾燥ホッパ4は、第1乾燥ホッ
パ3と同一構造であるので図示を省略する。すなわち、
密閉されたホッパ本体4aの天井部中央面に投入口4b
を開口し、投入口4bの下面側に円錐形の均分板15を
上向きに対設すると共に、投入口4bの上面側に上述し
た第1乾燥ホッパ3の排出口3cを連通接続し、ホッパ
本体4aの天井部壁面に開口した排気口4cに後述する
排気用ダクト24を連通接続している。
【0023】また、ホッパ本体3aの天井部他側面に穀
粒Kの下限投入レベルを検知するための下限レベルセン
サS3と、穀粒Kの上限投入レベルを検知するための上
限レベルセンサS4とを垂設し、これら各センサS3,
S4検知に基づいて穀粒Kの投入量を増減調節する。
【0024】さらに、ホッパ本体4aの底面部を下方に
向けて小径となる錐形(例えば、真円、楕円等の円錐
形、或いは、三角、四角、五角等の多角錐形)に形成
し、同中央底面部に開口した排出口4dをロータリーフ
ィーダ16を介してスクリューコンベア8の入口側端部
に連通接続すると共に、ホッパ本体4aの上位側底面部
に孔径の小さい各通気孔を所定間隔に隔てて多数形成
し、下位側底面部に孔径の大きい各通気孔を所定間隔に
隔てて多数形成して、ホッパ本体4aの中央部に供給さ
れる除湿エアAの送気量を大きくしている。なお、上述
の各通気孔は、除湿エアAの通気が許容され、かつ穀粒
Kの落下が阻止される大きさに設定している。
【0025】他の構造例として、ホッパ本体4aの上位
側底面部に形成した各通気孔の孔数よりも、ホッパ本体
4aの下位側底面部に形成した各通気孔の孔数を多くし
て、ホッパ本体4aの中央部に供給される除湿エアAの
送気量を大きくするもよい。
【0026】一方、図1に示すように、ホッパ本体4a
の排出口4dに第2シャッタ17を開閉自在に設けると
共に、例えば、エアシリンダや電動モータ等の適宜開閉
手段により第2シャッタ17を水平方向に開閉駆動し
て、第2乾燥ホッパ4から排出される穀粒Kをスクリュ
ーコンベア8に流下供給する。同時に、電動モータ(図
示省略)の駆動力によりロータリーフィーダ16を回転
駆動して、第2乾燥ホッパ4から排出される穀粒Kをス
クリューコンベア8に定量供給する。
【0027】さらに、第2乾燥ホッパ4の底面部と後述
する吸気室26の天井部との間に密閉された第2送気室
18を形成し、第2送気室18の一側壁面に開口した送
気口18aに後述する送気用ダクト25を連通接続し
2送気室18の送気口18aに送気ダンパ19を開閉
自在に設けると共に、例えば、エアシリンダや電動モー
タ等の適宜駆動手段により送気ダンパ19を左右方向に
開閉駆動して、除湿乾燥機7から供給される除湿エアA
の送気量を可変調節する。
【0028】上述の、ホッパ本体4の中央堆積領域に、
下面開放形状に形成した縦断三角形の各送気ダクト2
0,20を十字に連結して水平配管し、各送気ダクト2
0,20の吸気側端部を第2送気室18に連通接続し
送気ダクト20,20の吸気側端部に各送気バルブ2
1…を開閉自在に設けると共に、例えば、エアシリンダ
や電動モータ等の適宜駆動手段により各送気バルブ21
…を開閉駆動して、第2送気室18から各送気ダクト2
0,20に供給される除湿エアAの送気量を可変調節す
る。
【0029】前述のバケットコンベア6は、乾燥サイロ
2の後側外壁面に沿ってバケットコンベア6を上下方向
に配設し、バケットコンベア6の下端側入口部に各スク
リューコンベア5,8の出口側端部を連通接続すると共
に、一方のスクリューコンベア5の入口側端部を荷受け
工程(図示省略)に接続し、他方のスクリューコンベア
8の入口側端部を第2乾燥ホッパ4の排出口4dに連通
接続している。
【0030】また、バケットコンベア6の上端側出口部
に振分け機22を介して供給管23を連通接続すると共
に、同供給管23を左右2本に分岐して、一方の分岐管
23aを第1乾燥ホッパ3の投入口3bに連通接続し、
他方の分岐管23aを、例えば、精選工程や精米工程或
いは貯蔵工程等の次工程に連通接続している。
【0031】前述の排気用ダクト24は、乾燥サイロ2
の一側外壁面に沿って上下方向に配管され、同排気用ダ
クト24の上端側を上下2本に分岐して第1乾燥ホッパ
3の排気口3cと第2乾燥ホッパ4の排気口4cとに連
通接続すると共に、同排気用ダクト24の下端側を、例
えば、集塵機(図示省略)に連通接続している。
【0032】前述の送気用ダクト25は、乾燥サイロ2
の他側外壁面に沿って上下方向に配管され、同送気用ダ
クト25の上端側を上下2本に分岐して第1送気室11
の送気口11aと第2送気室18の送気口18aとに連
通接続すると共に、送気用ダクト25の下端側を吸気室
26に配設した送風機27の吐出側に連通接続してい
る。
【0033】すなわち、減速機付き駆動モータ28の駆
動力により、各プーリ29,30および駆動ベルト31
を介して送風機27を回転駆動し、除湿乾燥機7から供
給される除湿エアAを第1送気室11と第2送気室18
とに送気する。
【0034】前述の除湿乾燥機7は、乾燥サイロ2を構
成する第2乾燥ホッパ4の底部と床部との間に吸気室2
6を形成し、この吸気室26の床部に除湿乾燥機7およ
送風機27を近接して配設すると共に、吸気室26の
一側壁面に開口した吸気口26aに吸気用ダクト32の
一端側を連通接続し、同吸気用ダクト32の他端側を、
例えば、ネットまたはフィルタを介して大気側に開放し
ている。
【0035】すなわち、除湿乾燥機7および送風機27
を駆動して、吸気用ダクト32から吸気される外気を除
湿乾燥機7に内蔵したエバポレータ(図示省略)により
凝縮液化して除湿冷却し、同雰囲気をコンデンサ(図示
省略)により常温に復元する。常温で一定湿度(約65
%)に除湿された除湿エアAを送気用ダクト25を介し
て上段側の第1送気室11と下段側の第2送気室18と
に送気する。
【0036】図示実施例は上記の如く構成するもの
て、以下、常温定湿乾燥装置1による穀粒Kの乾燥方法
を説明する。先ず、振分け機22を駆動して、バケット
コンベア6に接続された供給管23の分岐管23a側を
開放し、分岐管23b側を閉鎖した後、荷受け工程(図
示省略)から供給される未乾燥の穀粒Kをスクリューコ
ンベア5により移送してバケットコンベア6に供給する
と共に、バケットコンベア6により未乾燥の穀粒Kを上
昇して乾燥サイロ2の上段側に配設した第1乾燥ホッパ
3に順次投入する。
【0032】図1に示すように、第1乾燥ホッパ3に所
定量の穀粒Kを投入した後、除湿乾燥機7および送風機
27を駆動して、常温で一定湿度(約65%)に除湿さ
れた除湿エアAを送気用ダクト25に送気すると共に、
送気ダンパ12を開放し、送気ダンパ19を閉鎖して、
常温定湿の除湿エアAを第1送気室11に送気する。第
1乾燥ホッパ3の上位側底面部に形成した小さい孔径の
各通気孔3e…と、下位側底面部に形成した大きい孔径
の各通気孔3f…とから除湿エアAを吐出する。
【0033】同時に、各送気バルブ14…を開放して、
第1乾燥ホッパ3の中央部に配管した各送気ダクト1
3,13の下面側から除湿エアAを下向きに吹き出し
て、第1乾燥ホッパ3に投入された穀粒K全体を底部
よび中央部から吐出される除湿エアAにより徐々に除湿
乾燥(例えば、約24時間)すると共に、穀粒Kの堆積
量が少ない外周部分よりも、穀粒Kの堆積量が多くなる
中央部分に対して除湿エアAを大量供給するので、第1
乾燥ホッパ3に投入された穀粒K全体に対して除湿エア
Aが均等に供給され、穀粒K全体を均一に除湿乾燥でき
る。
【0037】次に、一次乾燥終了後、送気ダンパ12
よび各送気バルブ14…を閉鎖し、第1シャッタ10を
開放して、第1乾燥ホッパ3の排出口3dから除湿乾燥
された穀粒Kを自重流下させ、下段側に配設した第2乾
燥ホッパ4に順次投入する。投入終了後、第1シャッタ
10を閉鎖し、送気ダンパ19を開放して、常温定湿の
除湿エアAを第2送気室18に送気する。第2乾燥ホッ
パ4の上位側底面部に形成した小さい孔径の各通気孔4
e…と、下位側底面部に形成した大きい孔径の各通気孔
4f…とから除湿エアAを吐出する。
【0038】同時に、各送気バルブ21…を開放して、
第2乾燥ホッパ4の中央部に配管した各送気ダクト2
0,20の下面側から除湿エアAを下向きに吹き出し
て、第2乾燥ホッパ4に投入された穀粒Kを底部および
中央部から吐出される除湿エアAにより徐々に除湿乾燥
(例えば、24時間)すると共に、第2乾燥ホッパ4に
投入された穀粒Kの堆積量が少ない外周部分よりも、穀
粒Kの堆積量が多くなる中央部分に対して除湿エアAを
大量供給するので、第2乾燥ホッパ4に投入された穀粒
K全体に対して除湿エアAが均等に供給され、適宜水分
含有率(約15.5%〜約15.8%)に穀粒K全体を
除湿乾燥できる。
【0039】次に、二次乾燥終了後、振分け機22を駆
動して、バケットコンベア6に接続された供給管23の
分岐管23a側を閉鎖し、分岐管23b側を開放した
後、送気ダンパ19および各送気バルブ21を閉鎖し、
第2シャッタ17を開放して、第2乾燥ホッパ4の排出
口4dから除湿乾燥された穀粒Kを自重流下させ、ロー
タリーフィーダ16を駆動して、第2乾燥ホッパ4の排
出口4dから排出される穀粒Kをスクリューコンベア8
に定量供給する。乾燥済みの穀粒Kをスクリユーコンベ
ア8により移送してバケットコンベア6に供給すると共
、バケットコンベア6により乾燥済みの穀粒Kを上昇
して精選工程や精米工程或いは貯蔵工程等の次工程に供
給する。
【0040】或いは、第2乾燥ホッパ4から排出される
穀粒Kをスクリューコンベア8およびバケットコンベア
6を介して上段側の第1乾燥ホッパ3に再投入すること
で、上段側に配設した第1乾燥ホッパ3と、下段側に配
設した第2乾燥ホッパ4とに穀粒Kを投入して適宜水分
含有率になるまで除湿乾燥を何回も繰り返すことができ
る。
【0041】以上のように、第1乾燥ホッパ3および
2乾燥ホッパ4に投入された穀粒Kの堆積量が少ない部
分よりも、穀粒Kの堆積量が多い部分に供給される除湿
エアAの送気量を大きくするので、第1乾燥ホッパ3
よび第2乾燥ホッパ4に投入された穀粒K全体に対して
除湿エアAを均等に供給することができ、穀粒K全体が
均一に除湿乾燥されると共に、除湿乾燥に要する処理時
間を短縮して、乾燥効率の向上を図ることができる。
【0042】しかも、第1乾燥ホッパ3および第2乾燥
ホッパ4に投入された穀粒Kを常温定湿の除湿エアAに
より下層側から徐々に除湿乾燥するので、従来の火力乾
燥方法のように胴割れしたり、色艶が無くなったりせ
ず、穀粒K全体を適宜水分含有率に除湿乾燥することが
でき、穀粒Kの品質および商品価値が損なわれるのを確
実に防止することができる。
【0043】また、乾燥ホッパの底面部を花形や波形等
の横断面形状に形成することで、従来装置を構成する貯
蔵ビン37に比べて各乾燥ホッパ3,4の底部表面積が
大きく、同各乾燥ホッパ3,4の底部から吐出される除
湿エアの送気総量が増加するため、乾燥効率が向上す
る。乾燥ホッパの底面積が大きくなり、除湿エアの送気
総量が増加するため、投入物の乾燥効率が向上すると共
に、乾燥済みの投入物を排出口に向けて流下ガイドする
ので、投入物の滑りが向上する
【0044】図7は第1乾燥ホッパ3および第2乾燥ホ
ッパ4の右側底面部に形成した孔径を大きくした構造例
を示し、図示の第1乾燥ホッパ3は、第1送気室11の
送気口11aに近接する第1乾燥ホッパ3の左側底面部
(供給側底面部)に形成した各通気孔3e…の孔径より
、第1乾燥ホッパ3の右側底面部(反供給側底面部)
形成した各通気孔3f…の孔径を大きく設定している。
【0045】つまり、第1送気室11の送気口11aか
ら吐出する除湿エアAで第1乾燥ホッパ3に投入された
穀粒Kを除湿乾燥する場合、第1送気室11の送気口1
1aに近接する第1乾燥ホッパ3の左側底面部のみに除
湿エアAが積極的に供給され、第1乾燥ホッパ3の左側
底部に供給される除湿エアAの送気量よりも、右側底部
に供給される除湿エアAの送気量が少なく、穀粒K全体
を均一に除湿乾燥するのに時間がかるが、図7の実施
例は、第1乾燥ホッパ3の左側底部に供給される除湿エ
アAの送気量よりも、右側底部に供給される除湿エアA
の送気量を大きくしているので、第1乾燥ホッパ3に投
入された穀粒K全体に対して除湿エアAが均等に供給さ
れ、穀粒K全体を均一に除湿乾燥することができる。
【0046】上述と同様に、第2送気室18の送気口1
8aに近接する第2乾燥ホッパ4の左側底面部に形成し
た各通気孔の孔径よりも、同第2乾燥ホッパ4の右側底
面部に形成した各通気孔の孔径を大きくすることで、上
述の第1乾燥ホッパ3と同等の作用効果が得られる。な
お、上述の第2乾燥ホッパ4は第1乾燥ホッパ3と同一
構造であるので図示を省略する。
【0047】図8は第1乾燥ホッパ3および第2乾燥ホ
ッパ4の右側底面部に形成した孔数を増加した構造例を
示し、図示の第1乾燥ホッパ3は、第1送気室11の送
気口11aに近接する第1乾燥ホッパ3の左側底面部に
形成した各通気孔3e…の孔数よりも、右側底面部に形
成した各通気孔3e…の孔数を多く設定している。
【0048】つまり、第2実施例と同様に、第1乾燥ホ
ッパ3の左側底部に供給される除湿エアAの送気量より
も、右側底部に供給される除湿エアAの送気量を大きく
しているので、上述の第2実施例と同様に、第1乾燥ホ
ッパ3に投入された穀粒K全体に対して除湿エアAが均
等に供給され、穀粒K全体を均一に除湿乾燥することが
できる。
【0049】様に、第2送気室18の送気口18aに
近接する第2乾燥ホッパ4の左側底面部に形成した各通
孔の孔数よりも、同第2乾燥ホッパ4の右側底面部に
形成した各通気孔の孔数を多くすることで、上述の第1
乾燥ホッパ3と同等の作用効果が得られる。なお、上述
の第2乾燥ホッパ4は第1乾燥ホッパ3と同一構造であ
るので図示を省略する。
【0050】図9は第1乾燥ホッパ3および第2乾燥ホ
ッパ4の底面部を花形や波形等の横断面形状に形成した
構造例を示し、図示の第1乾燥ホッパ3は、ホッパ本体
3aの底面中央部に形成した排出口3dを中心として
ッパ本体3aの底面部を花形や波形等のジグザグ形状
に形成している。
【0051】つまり、第1乾燥ホッパ3の底面積が大き
くなり、穀粒K全体に供給される除湿エアAの送気量が
増加するため、穀粒Kの乾燥効率が向上する。かつ、第
1乾燥ホッパ3に投入された穀粒Kを排出口3dに向け
て流下ガイドするので、穀粒Kの滑りが良くなる。
【0052】様に、第2乾燥ホッパ4の底面部を花形
や波形等の横断面形状に形成することで、上述の第1乾
燥ホッパ3と同等の作用効果が得られる。なお、上述の
第2乾燥ホッパ4は第1乾燥ホッパ3と同一構造である
ので図示を省略する。
【0047】この考案の構成と、上述の実施例との対応
において、この考案の乾燥ホッパは、実施例の第1乾燥
ホッパ3と、第2乾燥ホッパ4ととに対応し、以下同様
に、投入物は、穀粒Kに対応するも、この考案は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0053】上記実施例では、常温定湿乾燥装置1を構
成する乾燥サイロ2内部に第1乾燥ホッパ3と第2乾燥
ホッパ4とを2段配設しているが、例えば、3段、4
段、5段等の多数段に乾燥ホッパを配設するもよく、実
施例の段数に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の常温定湿乾燥装置示断面図
【図2】 乾燥サイロの外観形状を示す側面図。
【図3】 乾燥ホッパの内部構造を示す縦断側面図。
【図4】 乾燥ホッパの内部構造を示す横断平面図。
【図5】 乾燥ホッパの下位側底面部に大きな通気孔を
形成した構造例を示す縦断側面図。
【図6】 乾燥ホッパの下位側底面部に多数の通気孔を
形成した構造例を示す縦断面図。
【図7】 乾燥ホッパの右側底面部に大きな通気孔を形
成した構造例を示す縦断側面図。
【図8】 乾燥ホッパの右側底面部に多数の通気孔を形
成した構造例を示す縦断側面図。
【図9】 乾燥ホッパの底面部を花形断面形状に形成し
た構造例を示す横断平面図。
【図10】 従来の乾燥装置を示す縦断側面図。
【符号の説明】
A…除湿エア K…穀 …第1乾燥ホッ e,3f…通気孔 4…第2乾燥ホッ …除湿乾燥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01F 25/00 F26B 5/00 F26B 17/14 F26B 21/00 F26B 21/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】除湿乾燥機から供給される常温で一定湿度
    の除湿エアを乾燥ホッパの底面部に形成した多数の各通
    気孔から吐出して、該乾燥ホッパに投入された投入物を
    下層側から除湿乾燥する常温定湿乾燥装置であって、 上記乾燥ホッパに供給される除湿エアの供給側底面部に
    形成した通気孔に対して、反供給側底面部に形成した通
    気孔の送気総量を大きくした 常温定湿乾燥装置。
  2. 【請求項2】上記乾燥ホッパの底面部を、該乾燥ホッパ
    の底面部に形成した排出口を中心としてジグザグ形状に
    形成した請求項1記載の常温定湿乾燥装置。
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