JPH07169584A - 放電灯の点灯回路 - Google Patents

放電灯の点灯回路

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JPH07169584A
JPH07169584A JP5343293A JP34329393A JPH07169584A JP H07169584 A JPH07169584 A JP H07169584A JP 5343293 A JP5343293 A JP 5343293A JP 34329393 A JP34329393 A JP 34329393A JP H07169584 A JPH07169584 A JP H07169584A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電灯の高周波点灯にあたって放電灯の安定
点灯制御を実現する。 【構成】 直流−交流変換回路7の後段に共振回路(イ
ンダクタ11及びコンデンサ14)を設けるとともに、
電圧検出部23、電流検出部24、タイマー回路25か
らの信号に基づいて制御回路22が周波数可変発振部2
8の発振周波数を可変し、これによって直流−交流変換
回路7の出力電圧の周波数を可変して放電灯20への供
給電圧を制御する。共振回路における共振の持続電圧を
放電灯20をグロー放電からアーク放電へと移行するの
に必要な電圧として利用するとともに、制御回路22に
よる定電力制御により放電灯20の安定点灯を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な放電灯の点灯回路
に関する。詳しくは、放電灯の高周波点灯にあたって放
電灯の安定点灯制御を実現することができるようにした
新規な放電灯の点灯回路を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプ等の放電灯の交流
点灯に関しては、直流入力電圧を直流昇圧回路によって
昇圧した後に、後段の直流−交流変換回路によって交流
化してこれを放電灯に供給するようにした点灯回路が知
られている。
【0003】ところで、このような矩形波点灯方式の点
灯回路において、放電灯の点灯を安定に保つ役割を担っ
ているのは直流昇圧回路であり、その出力電圧は放電灯
のランプ電圧に対して即座に応答しなければならないと
いう使命と、これとは逆に電源電圧の変動等の外乱に対
しては安定でなければならないという使命をもっている
ため、その両立の困難性が、放電灯の点灯安定性に影響
を及ぼし、アークの揺れや輝点の移動等の不安定性の原
因となる。
【0004】このため、矩形波の極性切換のスピードア
ップや再点弧電圧の補償等による改善が図られるが、完
全な解決は困難である。
【0005】そこで、放電灯の高周波点灯が望まれてお
り、例えば、直流昇圧回路を用いることなく直流−交流
変換回路によって昇圧及び交流化を一段で行い、インダ
クタ及びコンデンサを介して放電灯を点灯させるように
した回路が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高周波
点灯にあたって従来の点灯回路では、放電灯の安定した
点灯制御が困難であるという問題がある。
【0007】即ち、放電灯をグロー放電からアーク放電
へと移行させるに際して放電灯に立ち消えが生じないよ
うに放電灯を安定した点灯状態へと導くには、直流−交
流変換回路の出力として数百ボルト程度の比較的高い電
圧が必要となるが、放電灯の起動後における直流−交流
変換回路の出力がこの高い電圧値のままであると、放電
灯の定常点灯時には必要以上の電圧が放電灯にかかるこ
とになり、放電灯の寿命への影響や回路の効率低下が生
じたり、部品の高耐圧化により装置の大型化を招く等の
不都合が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明放電灯の
点灯回路は上記した課題を解決するために、直流入力電
圧を交流電圧に変換して放電灯に供給するための直流−
交流変換回路と、放電灯への始動用パルスを発生させて
放電灯に印加する起動回路とを備えた放電灯の点灯回路
において、以下の(イ)乃至(ニ)の構成を有するよう
にしたものである。
【0009】(イ)直流−交流変換回路の後段に放電灯
に対してインダクタを直列に接続するとともにコンデン
サを放電灯に対して並列に接続することによって共振回
路を設ける。
【0010】(ロ)直流−交流変換回路への入力電圧及
び入力電流、あるいは放電灯への供給電圧及び供給電流
を検出するための検出手段を設ける。
【0011】(ハ)制御手段は直流−交流変換回路の出
力電圧の周波数を変化させるための周波数可変発振手段
を有する。
【0012】(ニ)制御手段は検出手段による検出信号
から電力値又は電力近似値を求め、これが略一定となる
ように周波数可変発振手段の発振周波数を変化させる。
【0013】
【作用】本発明によれば、直流−交流変換回路の後段に
共振回路を設け、検出手段からの信号に基づいて制御手
段が周波数可変発振部の発振周波数を変化させ、これに
よって直流−交流変換回路の出力電圧の周波数を変化さ
せて放電灯への供給電圧を制御することができるので、
共振回路における共振の持続電圧を放電灯をグロー放電
からアーク放電へと移行するのに必要な電圧として利用
することができ、しかも制御手段の定電力制御により放
電灯を安定した点灯状態へと導くことができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明放電灯の点灯回路の詳細を図
示した実施例に従って説明する。尚、図示した実施例は
本発明を自動車用メタルハライドランプの点灯回路1に
適用したものである。
【0015】図1は点灯回路1の概要を示すものであ
り、バッテリー2が直流電圧入力端子3と3′との間に
接続されている。
【0016】4、4′は直流電源ラインであり、その一
方のライン4上には点灯スイッチ5が設けられ、また、
他方のライン4′には電流検出抵抗6が設けられてい
る。
【0017】7は直流−交流変換回路であり、バッテリ
ー電圧を矩形波状の交流電圧に変換するために設けられ
ている。
【0018】この直流−交流変換回路7は、図2に示す
ように、プッシュプル型のDC−ACコンバータの構成
を有しており、トランス8の1次巻線8a側に設けられ
た半導体スイッチ素子9(i)(i=1、2)が駆動制
御回路10からの信号によって相反的にスイッチング制
御されるようになっている。
【0019】直流電源ライン4はトランス8の1次巻線
8aのセンタータップに接続されており、半導体スイッ
チ素子9(1)、9(2)にNチャンネルMOSFET
を使った場合には、両FETのソースが共通化されて直
流電源ライン4′に接続され、これらFETのドレーン
がトランス8の1次巻線8aの各端子にそれぞれ接続さ
れている。そして、FETのゲートには駆動制御回路1
0からの制御信号が供給される。尚、駆動制御回路10
の構成については後述する。
【0020】11はインダクタであり、トランス8の2
次巻線8bの一端と交流出力端子12、12′の一方1
2との間を結ぶ給電ライン13上に設けられている。
【0021】14は上記インダクタ11とともに共振回
路を構成するコンデンサであり、その一端がインダクタ
11の端子のうち反2次巻線8b側の端子に接続され、
他端がトランス8の2次巻線8bの終端側端子と交流出
力端子12′との間を結ぶ給電ライン13′に接続され
ている。
【0022】15、15は分圧抵抗であり、給電ライン
13と13′との間においてコンデンサ14に並列に設
けられている。
【0023】16は起動回路であり、トランス17と始
動用パルス発生部18とから構成されている。トランス
17の2次巻線17bの一端がコンデンサ19を介して
インダクタ11とコンデンサ14との間に接続され、ま
たその他端が交流出力端子12に接続されており、始動
用パルス発生部18によりトランス17の1次巻線17
aに発生されるパルスがトランス17によって昇圧され
て直流−交流変換回路7の出力に重畳されるようになっ
ている。
【0024】20はメタルハライドランプであり、交流
出力端子12と12′との間に接続されている。直流−
交流変換回路7の出力する矩形波は、インダクタ11、
コンデンサ14、トランス17等を経ることによって正
弦波に近似した波形となってメタルハライドランプ20
に供給される。
【0025】21はカレントトランスであり、給電ライ
ン13′上に設けられている。
【0026】22は制御回路であり、電圧検出部23、
電流検出部24、タイマー回路25、エラーアンプ2
6、点灯判別/周波数制御部27、周波数可変発振部2
8から構成されている。
【0027】電圧検出部23は、バッテリー電圧を検出
するために設けられ、その検出点は点灯スイッチ5の後
端とされている。そして、その出力信号は後段のエラー
アンプ26に送出される。
【0028】また、電流検出部24は、バッテリー電流
を検出するために設けられており、バッテリー電流は上
記電流検出抵抗6により電圧変換されて入力される。そ
して、その出力信号は後段のエラーアンプ26に送出さ
れる。
【0029】タイマー回路25は、メタルハライドラン
プ20の消灯時間を検出し、起動時におけるメタルハラ
イドランプ20の状態に応じた電力アップ制御を行い、
メタルハライドランプ20の始動時間を短くするために
設けられている。即ち、メタルハライドランプ20を冷
えた状態から起動させる所謂コールドスタート時には、
メタルハライドランプ20の定格電力より大きな電力を
供給することによって光束の立ち上がり特性を良好にす
るものである。
【0030】エラーアンプ26には、電圧検出部23の
出力信号と電流検出部24の出力信号との加算信号が入
力され、これと所定の基準電圧との間の差信号が後段の
周波数可変発振部28に送出される。つまり、エラーア
ンプ26は加算信号のレベルが一定の値となるように制
御するために設けられる。尚、加算信号を一定値にする
ための基準値は固定した値ではなく、上記タイマー回路
25の出力に応じて可変される。
【0031】点灯判別/周波数制御部27は、メタルハ
ライドランプ20の点灯状態又は不点灯状態を判別する
とともに、メタルハライドランプ20が不点灯状態であ
ると判別された場合には周波数可変発振部28に制御信
号を送出して直流−交流変換回路7の出力する矩形波状
電圧を一時的に高めるために設けられる。点灯判別/周
波数制御部27には、カレントトランス21や分圧抵抗
15、15による検出信号が入力され、カレントトラン
ス21の検出信号に基づいてメタルハライドランプ20
が点灯したか否かを判別して、メタルハライドランプ2
0が不点灯状態である場合に分圧抵抗15、15によっ
て検出される出力電圧が所定の値になるように制御する
ための信号を周波数可変発振部28に送出する。
【0032】周波数可変発振部28は、上記エラーアン
プ26、点灯判別/周波数制御部27からの信号に応じ
て変化される発振周波数をもった信号を発生して、これ
を駆動制御回路10に送出することによって、直流−交
流変換回路7の出力する矩形波の周波数を制御するため
に設けられている。
【0033】図3は制御回路22の構成例を示すもので
ある。
【0034】電圧検出部23は、演算増幅器29を用い
た電圧バッファの構成とされており、該演算増幅器29
の非反転入力端子には分圧抵抗30、30′によりバッ
テリー電圧の分圧値が入力される。尚、抵抗30の一端
が直流電源ライン4に接続され、その他端が抵抗30′
を介して接地されており、ツェナーダイオード31及び
コンデンサ32が抵抗30′に並列に設けられている。
【0035】電流検出部24は、演算増幅器33を用い
た非反転増幅回路とされており、演算増幅器33の非反
転入力端子には、電流検出抵抗6による検出電圧が分圧
抵抗34、34′を介して入力される。尚、演算増幅器
33の出力端子と反転入力端子との間には抵抗35が介
挿されており、演算増幅器33の反転入力端子は抵抗3
6を介して接地されている。
【0036】本実施例では電圧検出部23及び電流検出
部24をトランス8の一次側に設けることによって直流
−交流変換回路7への入力電圧及び電流を検出している
が、このような直流での電圧・電流検出は、ランプ電圧
及び電流をAC値として検出する場合に比べて制御系の
応答を速くすることができ(検出値をDC値に変換する
必要がないため。)、また、素子の耐圧を高くする必要
がない等の利点がある。但し、電力制御にあたっては、
直流−交流変換回路等での電力損失について予め考慮す
る必要がある。
【0037】タイマー回路25は、時定数回路37と演
算増幅器38とを有する。
【0038】39はコンデンサであり、その一端が抵抗
40及びダイオード41を介して直流電源ライン4に接
続され、他端が接地されている。
【0039】コンデンサ39の端子電圧は抵抗42を介
して演算増幅器38の反転入力端子に送られる。
【0040】43はコンデンサ39に対して並列に設け
られた抵抗である。
【0041】演算増幅器38の非反転入力端子には所定
の基準電圧Etが供給され、演算増幅器38の出力信号
は順方向接続のダイオード44を介してエラーアンプ2
6に送出される。
【0042】45は演算増幅器38の出力端子と反転入
力端子との間に介挿された抵抗である。
【0043】エラーアンプ26は演算増幅器46を用い
て構成され、その非反転入力端子には演算増幅器29、
33の出力が抵抗47、48をそれぞれ介して入力され
る。また、演算増幅器46の反転入力端子には分圧抵抗
49、49′によって規定される基準電圧(メタルハラ
イドランプ20の定格電力に対応し、これを「Ere
f」と記す。)が抵抗50を介して供給されるととも
に、タイマー回路25の出力が抵抗50を介して供給さ
れる。
【0044】51は、演算増幅器46の出力端子と反転
入力端子との間に介挿された抵抗である。
【0045】点灯判別/周波数制御部27は、反転増幅
回路を構成する演算増幅器52の反転入力端子側に分圧
抵抗15、15による検出電圧が供給され、演算増幅器
52の非反転入力端子に供給される基準電圧がカレント
トランス21によるランプ電流検出値の如何によって変
化するように構成されている。
【0046】即ち、ダイオード53のアノードが分圧抵
抗15と15との間に接続され、そのカソードが抵抗5
4を介して演算増幅器52の反転入力端子に接続される
とともにコンデンサ55を介して接地されている。
【0047】また、カレントトランス21の2次巻線の
一端がツェナーダイオード56を介して接地されるとと
もに抵抗57を介してエミッタ接地のNPNトランジス
タ58のベースに接続されており、トランジスタ58の
コレクタが分圧抵抗59と60との間に接続されてい
る。分圧抵抗59の一端には所定電圧Vccが供給さ
れ、その他端が分圧抵抗60を介して接地されるととも
に抵抗61を介して演算増幅器52の非反転入力端子に
接続されている。
【0048】62はダイオードであり、そのアノードが
演算増幅器52の出力端子に接続され、そのカソードが
抵抗63を介して演算増幅器52の反転入力端子に接続
されている。
【0049】周波数可変発振部28は、可変容量ダイオ
ードを用いたCR発振回路の構成とされており、可変容
量ダイオードを用いることによって、パルス幅制御方式
等の電力制御を行う場合に比べて回路構成の簡単化が図
られている。
【0050】64は可変容量ダイオードであり、そのカ
ソードが上記ダイオード62のカソードに接続されると
ともに抵抗65を介して演算増幅器46の出力端子に接
続され、そのアノードは接地されている。
【0051】66はNOTシュミットトリガであり、そ
の入力端子はコンデンサ67を介して可変容量ダイオー
ド64のカソードに接続されている。
【0052】68はNOTシュミットトリガ66に対し
て並列に設けられた抵抗である。
【0053】69はNOTシュミットトリガ66の後段
に設けられた波形整形部であり、NOTシュミットトリ
ガ66の出力の立ち上がりから稍遅れた細幅の立ち上が
り微分波形を得るものである。図4に示すように、NO
Tシュミットトリガ66の出力は2つに分岐してその一
方が2入力NANDシュミットトリガ70の一方の入力
端子に入力され、他方がNOTシュミットトリガ71、
抵抗72及びコンデンサ73からなる積分回路74を経
てNANDシュミットトリガ70の残りの入力端子に入
力される。
【0054】75、76はNOTシュミットトリガであ
り、その一方75がNANDシュミットトリガ70の後
段に設けられ、他方76がNOTシュミットトリガ75
の後段に設けられている。そして、これらNOTシュミ
ットトリガ75、76の出力はともに直流−交流変換回
路7の駆動制御回路10に送出される。
【0055】駆動制御回路10は、直流−交流変換回路
7の半導体スイッチ素子9(1)、9(2)に対する駆
動信号のスイッチングスピードを速めたり、駆動信号が
デッドタイムを含むように波形整形を行う等の役割をも
っている。
【0056】図4に示すように駆動制御回路10は、D
型フリップフロップ77及び78、2入力NANDシュ
ミットトリガ79及び80、NOTシュミットトリガ8
1及び82、コンプリメンタリ対83、84から構成さ
れている。
【0057】D型フリップフロップ77のクロック入力
端子(CK)には、上記NOTシュミットトリガ76の
出力信号が入力され、そのQ出力端子がNANDシュミ
ットトリガ79の入力端子の一方に入力される。尚、D
型フリップフロップ77のQバー出力信号はD型フリッ
プフロップ77、78のD入力端子にそれぞれ送出され
るとともに、NANDシュミットトリガ80の入力端子
の一方に送出される。
【0058】また、D型フリップフロップ78のクロッ
ク入力端子(CK)には、上記NOTシュミットトリガ
75の出力信号が入力され、そのQ出力端子がNAND
シュミットトリガ79の残りの入力端子に入力される。
尚、D型フリップフロップ78のQバー出力信号はNA
NDシュミットトリガ80の残りの入力端子に送出され
る。
【0059】NANDシュミットトリガ79、80の出
力信号は、後段のNOTシュミットトリガ81、82を
介してコンプリメンタリ対83、84にそれぞれ送られ
る。
【0060】そして、コンプリメンタリ対83、84の
出力はそれぞれ直流−交流変換回路7の半導体スイッチ
素子9(1)、9(2)に駆動信号として送出される。
【0061】始動用パルス発生部18は、図2に示すよ
うに、コンデンサの充電電圧が所定電圧に達した時に自
己降伏型スイッチ素子の降伏によりトランス17の1次
側にパルスが発生されるように構成されている。
【0062】トランス17の1次巻線17aの一端は2
次巻線17bとコンデンサ19との間に接続されてお
り、他端はスパークギャップ等の自己降伏型スイッチ素
子85(図ではスイッチの記号で示す。)の一端に接続
されている。
【0063】86はダイオードであり、そのアノードが
コンデンサ87を介してコンデンサ19とトランス17
の2次巻線17bとの間に接続され、そのカソードが給
電ライン13′に接続されている。
【0064】しかして、制御回路22にあっては、バッ
テリー電圧が抵抗30、30′によって分圧されて電圧
検出部23の演算増幅器29に送られ、また、バッテリ
ー電流が電流検出抵抗6によって検出されて電流検出部
24の演算増幅器33に送られて増幅される。
【0065】そして、演算増幅器29の出力と演算増幅
器33の出力が所定の比率をもって加算され、これがエ
ラーアンプ26に送出され、ここで基準値Erefと比
較される。つまり、エラーアンプ26は電圧検出部23
の出力と電流検出部24の出力との加算結果としてメタ
ルハライドランプ20への供給電力の近似値を求め、こ
れが基準電圧に対応する一定値になるよう制御するため
にエラー電圧を周波数可変発振部28に送出する。
【0066】エラー電圧は抵抗65を介して周波数可変
発振部28の可変容量ダイオード64に供給され、これ
によって発振周波数が変化する。即ち、エラー電圧が大
きいと可変容量ダイオード64の逆方向バイアス電圧が
大きいので接合容量が小さくなり、発振周波数が高くな
る。
【0067】また、タイマー回路25からエラーアンプ
26に送られる信号によって基準電圧Erefが変化し
て、メタルハライドランプ20に対する電力アップ制御
が行われる。
【0068】例えば、コールドスタート時には、時定数
回路37のコンデンサ39が空の状態が充電されてい
き、その端子電圧と基準電圧Etとの差電圧に応じてエ
ラーアンプ26の基準電圧が上昇する。よって、エラー
アンプ26における電力近似値の比較基準値が大きくな
るので、メタルハライドランプ20への供給電力が大き
くなる。尚、供給電力の上昇の度合は、メタルハライド
ランプ20の消灯時間に対応して変化するコンデンサ3
9の端子電圧の如何による。
【0069】可変容量ダイオード64に対する制御電圧
はまた点灯判別/周波数制御部27からも与えられる。
【0070】ランプの起動時には電圧検出部23、電流
検出部24、エラーアンプ26からなる電力制御系から
外れて、演算増幅器52が制御の主流となる。
【0071】カレントトランス21によりランプ電流が
流れていないことが検出された場合にはトランジスタ5
8がオフ状態となり、演算増幅器52は分圧抵抗15、
15によって検出されるコンデンサ14の端子電圧が所
定の電圧(分圧抵抗59、60によるVccの分圧値に
より規定される。)になるような制御電圧を可変容量ダ
イオード64に供給する。つまり、演算増幅器52はラ
ンプ電圧を基準電圧と比較するエラーアンプとなってお
り、その制御電圧によって可変容量ダイオード64の接
合容量が変化し、これによって周波数可変発振部28の
発振周波数が可変される。
【0072】ランプ電圧が低いときには、演算増幅器5
2の制御電圧が大きいので可変容量ダイオード64への
印加電圧が大きく、可変容量ダイオード64の接合容量
が小さくなるため、周波数可変発振部28の発振周波数
がインダクタ11及びコンデンサ14に係る共振周波数
にほぼ等しい値まで高くなる。
【0073】また、カレントトランス21により検出さ
れるランプ電流によりトランジスタ58がオン状態にな
ると、演算増幅器52の非反転入力端子がゼロレベルに
固定され、ダイオード62が導通しなくなるため、制御
は電力制御系に委ねられ、ランプが定常状態に近づくに
つれて周波数可変発振部28の発振周波数が低くなって
所定値に漸近していく。
【0074】周波数可変発振部28の出力信号は、駆動
制御回路10に送られて、ここでデッドタイムを含むほ
ぼ相反した位相関係にある矩形波信号が得られる。
【0075】NOTシュミットトリガ75の出力信号と
NOTシュミットトリガ76の出力信号とは互いに反相
関係の信号であり、フリップフロップ77、78のQ出
力信号はこれらの分周信号となるが、フリップフロップ
78のQ出力信号の方がフリップフロップ77のQ出力
信号よりやや遅れた信号となる。そして、これらフリッ
プフロップ77、78の出力信号のQ出力同士とQバー
出力同士との論理積をとることによってデッドタイムを
もった2つの信号が得られる。そして、これらの信号に
よって直流−交流変換回路7の半導体スイッチ素子9
(1)、9(2)が駆動される。
【0076】上述したようにランプの点灯前には周波数
可変発振部28の発振周波数が高くなってインダクタ1
1及びコンデンサ14による共振が起こり、これによっ
て直流−交流変換回路7の出力電圧に対して数倍の昇圧
が行われる。
【0077】この電圧によって始動用パルス発生部18
のコンデンサ87が充電されていき、その端子電圧が所
定電圧を越えた時点で自己降伏型スイッチ素子85が降
伏してトランス17の1次側にパルスが発生し、これが
トランス17により昇圧されて数十キロボルトの始動用
パルスがメタルハライドランプ20に印加されてランプ
に起動がかかる。
【0078】ランプの点灯後には、周波数可変発振部2
8の発振周波数が低くなるが、ランプが点灯して間もな
いうち(0.1〜1ms程度)は共振の持続により放電
灯に比較的高い電圧が供給されるため、グロー放電から
アーク放電への移行が促進される。
【0079】そして、電力制御系による周波数制御に移
行して、インダクタ11及びコンデンサ14による共振
はなくなり、最終的にランプの定電力制御が行われてメ
タルハライドランプ20の点灯状態が安定する。
【0080】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明放電灯の点灯回路によれば、直流−交流変換
回路の後段に共振回路を設け、検出手段からの信号に基
づいて制御手段が周波数可変発振部の発振周波数を変化
させ、これによって直流−交流変換回路の出力電圧の周
波数を変化させて放電灯への供給電圧を制御することが
できるので、共振回路における共振の持続電圧を放電灯
をグロー放電からアーク放電へと移行するのに必要な電
圧として利用することができ、しかも制御手段の定電力
制御により放電灯を安定した点灯状態へと導くことがで
きる。
【0081】そして、放電灯の消灯時間を検出するため
のタイマー回路を設けて、その出力に応じて放電灯への
供給電力が定格電力値より大きくなるように制御するこ
とによって、放電灯の状態に応じた起動制御を行い、放
電灯の始動時間又は再始動時間を短縮することができ
る。
【0082】また、周波数可変発振部に可変容量ダイオ
ードを用いたCR発振部を用いて直流−交流変換回路の
出力電圧の周波数を変化させることによって、回路構成
の簡単化等を図ることができる。
【0083】尚、上記実施例において示した具体的な回
路構成は何れも本発明の具体化に当たってのほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的
範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電灯の点灯回路の概要を示す回
路ブロック図である。
【図2】直流−交流変換回路及び起動回路の構成を示す
回路図である。
【図3】制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】周波数可変発振部及び駆動制御回路の構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 放電灯の点灯回路 7 直流−交流変換回路 11、14 共振回路 11 インダクタ 14 コンデンサ 15、21、23、24 検出手段 16 起動回路 20 放電灯(メタルハライドランプ) 22 制御手段(制御回路) 25 タイマー回路 28 周波数可変発振手段(周波数可変発振回路) 64 可変容量ダイオード 64、65、66、67、68 CR発振部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力電圧を交流電圧に変換して放電
    灯に供給するための直流−交流変換回路と、放電灯への
    供給電力を制御する制御手段と、放電灯への始動用パル
    スを発生させて放電灯に印加する起動回路とを備えた放
    電灯の点灯回路において、(イ)直流−交流変換回路の
    後段に放電灯に対してインダクタを直列に接続するとと
    もにコンデンサを放電灯に対して並列に接続することに
    よって共振回路を設けたこと、(ロ)直流−交流変換回
    路への入力電圧及び入力電流、あるいは放電灯への供給
    電圧及び供給電流を検出するための検出手段を設けたこ
    と、(ハ)制御手段は直流−交流変換回路の出力電圧の
    周波数を変化させるための周波数可変発振手段を有する
    こと、(ニ)制御手段は検出手段による検出信号から電
    力値又は電力近似値を求め、これが略一定となるように
    周波数可変発振手段の発振周波数を変化させること、を
    特徴とする放電灯の点灯回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電灯の点灯回路にお
    いて、制御手段が放電灯の消灯時間を検出するためのタ
    イマー回路を有し、該タイマー回路の出力に応じて放電
    灯への供給電力が定格電力値より大きくなるように制御
    することを特徴とする放電灯の点灯回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の放電灯の
    点灯回路において、周波数可変発振手段が可変容量ダイ
    オードを用いたCR発振部を有し、制御手段からの信号
    に応じた可変容量ダイオードの制御により直流−交流変
    換回路の出力電圧の周波数を変化させるようにしたこと
    を特徴とする放電灯の点灯回路。
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