JP2008159382A - 放電灯点灯回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電灯の点灯制御において電源電圧変動、動作温度バラツキ等の環境特性や回路部品の特性に対応して点灯性を十分に維持できる放電灯点灯回路を提供すること。
【解決手段】この放電灯点灯回路1は、トランジスタ6a,6bを含むハーフブリッジインバータ6と、インダクタ10、トランス8、及びコンデンサ9を含む直列共振回路と、トランジスタ6a,6bを駆動するブリッジドライバ7とを有し、直流電源Bの出力を変換することによって交流電力を放電灯Lへ供給する電力供給部2と、ブリッジドライバ7から出力される駆動信号の周波数を制御する周波数制御信号SC1を生成する制御部3とを備え、制御部3は、直列共振回路への入力電圧と入力電流との位相差を検出する位相差検出部17と、位相差に応じて駆動信号の周波数を増減させるように周波数制御信号SC1を生成する制御信号生成部19とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯回路に関するものである。
車両の前照灯などに用いられるメタルハライドランプ等の放電灯を点灯させるためには、電力を安定的に供給するための点灯回路(バラスト)が必要となる。例えば、特許文献1に開示された放電灯点灯回路は、直列共振回路を含む直流−交流変換回路を備えており、この直流−交流変換回路から放電灯へ交流電力が供給される。そして、供給電力の大きさは、直列共振回路の駆動周波数を変化させることにより制御される。
また、放電灯点灯回路は、放電灯の点灯制御も行う。すなわち、放電灯点灯回路は、放電灯の点灯前においては無負荷時出力電圧(OCV:Open Circuit Voltage)を制御し、放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を点灯させたのち、過渡投入電力を低減しながら定常点灯状態へと移行させる。
ここで、図11は、直列共振回路の駆動周波数と供給電力(またはOCV)の大きさとの関係を概念的に示すグラフである。図11において、グラフGaは点灯前における駆動周波数とOCVとの関係を示しており、グラフGbは点灯後における駆動周波数と供給電力との関係を示している。図11に示すように、放電灯への供給電力(またはOCV)の大きさは、駆動周波数が直列共振周波数(点灯前:fa、点灯後:fb)と等しいときに最大値となり、駆動周波数が直列共振周波数よりも大きくなる(または小さくなる)に従って減少する。駆動周波数が直列共振周波数よりも小さい領域ではスイッチング損失が大きくなり電力効率が低下するので、駆動周波数は、直列共振周波数よりも大きい領域においてその大きさが制御される。
放電灯の点灯制御において、点灯前の動作点は、直列共振周波数faよりも大きい駆動周波数fcに対応する点Paに設定され、点灯後の動作点は、直列共振周波数fbよりも大きい領域X内に設定される。従来の放電灯点灯回路においては、点Paから領域Xへの移行を、例えば次のようにして行っている。すなわち、動作点Paにおいて放電灯を点灯させた後、或る一定の時間だけ点灯前の駆動周波数fcを維持する。このとき、駆動周波数及び供給電力の相関はグラフGbへ変化するので、動作点は点Pcへ移行する。その後、駆動周波数を所定の変化分Δf(=fd−fc)だけ強制的に変化させ、動作点を領域X内の点Pbへ移行させる。
特開2005−63821号公報
しかしながら、電源電圧の変動や動作温度のばらつき、電子部品の電気的特性の誤差などを考慮した上で周波数変化分Δfを設定することは極めて難しい。放電灯点灯回路に使用される電子部品の特性にはばらつきがあり、点灯前及び点灯後の共振周波数の差(fb−fa)は放電灯点灯回路の個体毎に異なる。また、各個体毎にΔfを調整したとしても、経年劣化によって回路の特性が変化すると、初期のΔfのままでは点灯性が劣化してしまうおそれがある。
また、点灯始動直後に放電灯のアーク放電を成長させて点灯状態を安定化するためには、電源から直列共振回路にある程度の電力を供給する必要があるが、上述したような周波数変化分を予め設定しておく方法では、点灯安定性を確保するのに十分な電力が確保されない場合がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、放電灯の点灯制御において電源電圧変動、動作温度バラツキ等の環境特性や回路部品の特性に対応して点灯性を十分に維持できる放電灯点灯回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の放電灯点灯回路は、放電灯を点灯するための交流電力を該放電灯へ供給する放電灯点灯回路であって、スイッチング素子を含むインバータ回路と、インダクタ及びトランスのうち少なくとも一方、並びにコンデンサを含む直列共振回路と、スイッチング素子を駆動する駆動回路とを有し、直流電源の出力を変換することによって交流電力を放電灯へ供給する電力供給部と、駆動回路から出力される駆動信号の周波数を制御する周波数制御信号を生成する制御部とを備え、制御部は、インバータ回路から直列共振回路へ入力される入力電圧と入力電流との位相差を検出する位相差検出部と、位相差に応じて駆動信号の周波数を増減させるように周波数制御信号を生成する制御信号生成部とを有する。
このような放電灯点灯回路によれば、インバータ回路から直列共振回路への入力電圧と入力電流の位相差が検出されることによって、インバータ回路から見た直列共振回路の誘導性の深さ及び容量性の深さが判定され、この位相差に基づいてインバータ回路の駆動周波数が増減される。これにより、インバータ回路の駆動周波数を、直列共振回路の共振周波数に追随して調整することができるので、回路特性や環境特性が変動しても放電灯に十分な電力を供給することができ、放電灯の点灯安定性も最大限に確保される。
位相差検出部は、入力電圧の位相が入力電流の位相よりも進んでいる場合に、位相差に比例したパルス幅を有する誘導性検出信号を生成する第1の位相差検出回路と、入力電圧の位相が入力電流の位相よりも遅れている場合に、位相差に比例したパルス幅を有する容量性検出信号を生成する第2の位相差検出回路と含み、制御信号生成部は、一端が第1の電圧に設定された検出用コンデンサと、検出用コンデンサの他端に接続され、誘導性検出信号及び容量性検出信号のうちの一方の信号に応じて、検出用コンデンサの他端に電流を供給する充電回路と、検出用コンデンサの他端に接続され、誘導性検出信号及び容量性検出信号のうちの他方の信号に応じて、検出用コンデンサの他端から電流を吸収する放電回路と、検出用コンデンサの両端電圧を検出し、両端電圧に応じて駆動信号の周波数を増減させるように周波数制御信号を生成する信号生成回路とを含み、第1の電圧は、充電回路に供給される電源電圧と放電回路に供給される電源電圧との間の値に設定されていることが好ましい。
この場合、位相差検出部により、誘導性の深さに応じたパルス幅を有する信号が生成される一方、容量性の深さに応じたパルス幅を有する信号が生成され、制御信号生成部において、両方の信号のそれぞれのパルスに応じて検出用コンデンサが充電又は放電され、この検出用コンデンサの両端電圧に応じてインバータ回路の駆動信号の駆動周波数が調整される。これにより、簡易な回路構成でインバータ回路の駆動周波数を直列共振回路の共振周波数に追随させることができる。また、検出用コンデンサの一端が充電回路の電源電圧と放電回路の電源電圧の間に設定されることで、直列共振回路の誘導性及び容量性の両方の状態に応じて確実に周波数を追随させることができる。
また、放電灯に高圧パルスを印加して点灯を促す起動部を更に備え、制御信号生成部は、起動部における高圧パルスの検出に応じて、検出用コンデンサを放電することが好ましい。かかる構成を採れば、駆動周波数が高圧パルス印加後において急激に変化するように回路(の定数)が設定された場合において、過去に検出された直列共振回路の状態を点灯始動時にリセットすることで、点灯始動時の状態に応じて即座に安定して直列共振回路の共振周波数に追随させることができる。
放電灯に高圧パルスを印加して点灯を促す起動部を更に備え、位相差検出部は、入力電圧の位相が入力電流の位相よりも進んでいる場合に、位相差に比例したパルス幅を有する誘導性検出信号を生成する第1の位相差検出回路と、入力電圧の位相が入力電流の位相よりも遅れている場合に、位相差に比例したパルス幅を有する容量性検出信号を生成する第2の位相差検出回路とを含み、制御信号生成部は、検出用コンデンサと、検出用コンデンサに接続され、誘導性検出信号及び容量性検出信号のうちの一方の信号に応じて、検出用コンデンサに電流を供給する充電回路と、検出用コンデンサに接続され、誘導性検出信号及び容量性検出信号のうちの他方の信号に応じて、検出用コンデンサから電流を吸収する放電回路と、検出用コンデンサの両端電圧が入力されて、両端電圧に応じて駆動信号の周波数を増減させるように周波数制御信号を生成する信号生成回路と、起動部における高圧パルスの検出に応じて、検出用コンデンサの両端電圧を信号生成回路に入力し、高圧パルスの検出前においては、検出用コンデンサに対して駆動信号の現在の周波数に対応する電圧を印加するスイッチ部とを含む、ことも好ましい。
この場合、位相差検出部により、誘導性の深さに応じたパルス幅を有する信号が生成される一方、容量性の深さに応じたパルス幅を有する信号が生成され、制御信号生成部において、両方の信号のそれぞれのパルスに応じて検出用コンデンサが充電又は放電され、この検出用コンデンサの両端電圧に応じてインバータ回路の駆動信号の駆動周波数が調整される。これにより、簡易な回路構成でインバータ回路の駆動周波数を直列共振回路の共振周波数に追随させることができる。また、点灯起動時以前の周波数から連続的に点灯始動後の駆動周波数を変化させることで、起動前後で安定して放電灯をアーク放電に移行させることができる。
また、制御信号生成部は、周波数制御信号を生成することによって直列共振回路における動作周波数が共振周波数に近づくように制御することが好ましい。かかる制御信号生成部を備えれば、点灯制御回路に供給される電力を最大値に近づけることで点灯安定性をより高めることができる。
本発明によれば、放電灯の点灯制御において電源電圧変動、動作温度バラツキ等の環境特性や回路部品の特性に対応して点灯性を十分に維持することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る放電灯点灯回路の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の好適な一実施形態にかかる放電灯点灯回路1の構成を示すブロック図である。同図に示す放電灯点灯回路1は、放電灯Lを点灯させるための交流電力を放電灯Lへ供給する回路であって、直流電源Bからの直流電圧を交流電圧に変換して放電灯Lに供給する。放電灯点灯回路1は、主に車輌用の、特に前照灯などの灯具に用いられる。なお、放電灯Lとしては、例えば水銀フリーのメタルハライドランプが好適に用いられるが、他の種類の放電灯であってもよい。
放電灯点灯回路1は、直流電源Bから電源供給を受けて交流電力を放電灯Lに供給する電力供給部2と、放電灯Lへの供給電力の大きさを制御する制御部3と、制御部3から出力されたアナログ信号である周波数制御信号Scを電圧−周波数変換(V−F変換)して制御信号Scを生成するV−F変換部4とを備える。
電力供給部2は、V−F変換部4からの制御信号Scに基づく大きさの電力を放電灯Lへ供給する。電力供給部2は、直流バッテリー等の直流電源Bに接続されており、直流電源Bから直流電圧を受けて交流変換及び昇圧を行う。本実施形態の電力供給部2は、点灯開始時に放電灯Lに高圧パルスを印加して点灯を促す起動部5と、スイッチング素子である2つのトランジスタ6a及び6bが直列接続されたハーフブリッジインバータ(インバータ回路)6と、トランジスタ6a及び6bを交互に切り替えるように駆動するブリッジドライバ(駆動回路)7とを有する。トランジスタ6a,6bとしては、例えば図1に示すようにNチャネルMOSFETが好適に用いられるが、他のFETやバイポーラトランジスタでもよい。本実施形態では、トランジスタ6aのドレイン端子は点灯動作の開始を操作するためのスイッチSWを介して直流電源Bのプラス側端子に接続されており、トランジスタ6aのソース端子はトランジスタ6bのドレイン端子に接続されており、トランジスタ6aのゲート端子はブリッジドライバ7に接続されている。また、トランジスタ6bのソース端子は接地電位線GND(すなわち直流電源Bのマイナス側端子)に接続されており、トランジスタ6bのゲート端子はブリッジドライバ7に接続されている。ブリッジドライバ7は、パルス信号である制御信号Scに基づいて互いに逆相となる駆動信号Sd、Sdをトランジスタ6a、6bのゲート端子へ供給することにより、トランジスタ6a、6bを交互に導通させる。
また、電力供給部2は、トランス8、コンデンサ9、及びインダクタ10を更に有する。トランス8は、放電灯Lへ高圧パルスを印加し、また、電力を伝えると共に該電力を昇圧するために設けられる。また、トランス8、コンデンサ9、及びインダクタ10は、直列共振回路を構成している。すなわち、トランス8の一次巻線8aと、インダクタ10と、コンデンサ9とが互いに直列に接続されている。そして、その直列回路の一端はトランジスタ6aのソース端子及びトランジスタ6bのドレイン端子に接続されており、他端は接地電位線GNDに接続されている。この構成においては、トランス8の一次巻線8aのリーケージ(漏れ)インダクタンス、及びインダクタ10のインダクタンスからなる合成リアクタンスと、コンデンサ9の容量とによって共振周波数が決定される。なお、一次巻線8a及びコンデンサ9のみによって直列共振回路を構成し、インダクタ10を省略してもよい。また、一次巻線8aのインダクタンスをインダクタ10と較べて極めて小さく設定し、共振周波数が、インダクタ10とコンデンサ9の容量とによってほぼ決定されるようにしてもよい。
上記の電力供給部2においては、トランジスタ6a,6bを交互にオン/オフさせ、トランス8の一次巻線8aに交流電力を生じさせる。この交流電力は、トランス8の二次巻線8bへ昇圧されて伝達され、二次巻線8bに接続された放電灯Lへ供給される。なお、トランジスタ6a,6bを駆動するブリッジドライバ7は、トランジスタ6a,6bが共に導通状態とならないように相反的に各トランジスタ6a,6bを駆動する。
ここで、電力供給部2の直列共振回路の駆動周波数と放電灯Lに供給される電力との関係について説明する。図2は、トランジスタ6a,6bの駆動周波数と供給電力の大きさとの関係を概念的に示すグラフである。同図に示すように、放電灯Lに供給される電力の大きさは、駆動周波数が直列共振回路の共振周波数fonと等しいときに最大値Pmaxとなり、駆動周波数が直列共振回路の共振周波数fonよりも大きくなる(または小さくなる)に従って減少する。これは、直列共振回路のインピーダンスが、ブリッジドライバ7によるトランジスタ6a,6bの駆動周波数によって変化するためである。従って、放電灯Lに供給される交流電力の大きさを、駆動周波数を変化させることにより制御できる。但し、駆動周波数が共振周波数fonよりも小さい場合、スイッチング損失が大きくなり電力効率が低下する。従って、ブリッジドライバ7の駆動周波数は、共振周波数fonよりも大きい領域(図中の領域A)に収まるようにその大きさが制御されることが望ましい。なお、共振周波数fonよりも小さい周波数領域を容量性領域と呼ぶものとし、共振周波数fonよりも大きい周波数領域を誘導性領域と呼ぶものとする。
図2の誘導性領域又は容量性領域にある場合に、ハーフブリッジインバータ6から直列共振回路への入力電圧と入力電流との関係を図3及び図4に示す。図3は、誘導性領域にある場合の信号波形を示す図であり、(a)は、入力電圧Vの信号波形、(b)は、入力電流Iの信号波形、(c)は入力電流を矩形波に整形した信号波形Iをそれぞれ示している。また、図4は、容量性領域にある場合の信号波形を示す図であり、(a)は、入力電圧Vの信号波形、(b)は、入力電流Iの信号波形、(c)は入力電流Iを矩形波に整形した信号波形Iをそれぞれ示している。これらの図に示されるように、誘導性領域にある場合は、入力電圧Vの位相は入力電流Iに対して進んでおり、容量性領域にある場合は、入力電圧Vの位相は入力電流Iに対して遅れていることが分かる。
図1に戻って、起動部5は、放電灯Lに起動用の高圧パルスを印加するための回路であり、トリガー電圧及び電流(高圧パルス)をトランス8の一次巻線8aに印加することによって、トランス8の二次巻線8bにおいて生成される交流電圧に高圧パルスを畳重させる。具体的には、起動部5は、高圧パルスを生成するための電力を蓄える起動用コンデンサ、及びスパークギャップやガスアレスタ等の自己降伏型スイッチング素子(図示せず)等を含んでいる。この起動部5は、点灯起動時に起動用コンデンサを充電することによって両端電圧が放電開始電圧に達した際に、自己降伏型スイッチング素子を瞬間的に導通状態にすることによってトリガー電圧及び電流を出力する。また、起動部5は、トリガー電圧及び電流が発生した瞬間にパルス検出信号Spを生成し、このパルス検出信号Spを後述する制御部3へ送出する。
制御部3は、ブリッジドライバ7から出力される駆動信号Sd、Sdの周波数を制御することによって直列共振回路の駆動周波数を調整するための回路であり、電圧検出部15、電流検出部16、位相差検出部17、第1制御信号生成部18、及び第2制御信号生成部19を有している。
電圧検出部15は、ハーフブリッジインバータ6から直列共振回路へ入力される入力電圧Vを検出し、矩形波に整形した入力電圧Vの検出信号を位相差検出部17に出力する。同様に、電流検出部16は、ハーフブリッジインバータ6から直列共振回路へ入力される入力電流Iを検出し、矩形波に整形した入力電流Iの検出信号Iを位相差検出部17に出力する。電流検出部16が入力電流Iを検出する手法は様々な方法が考えられるが、例えば、コンデンサ9の容量値は既知であるので、コンデンサ9の両端のそれぞれの電圧を検出することによって入力電流Iの波形を求めることができる。
位相差検出部17は、入力電圧Vと入力電流Iとの位相差を検出することによって、直列共振回路の駆動周波数における誘導性の深さ又は容量性の深さに関する情報を取得するための回路であり、誘導性検出回路(第1の位相差検出回路)17aと容量性検出回路(第2の位相差検出回路)17bとから構成される。
ここで、図5には、位相差検出部17の回路構成を示す。同図に示すように、誘導性検出回路17aは、2つのDフリッププロップ20,21、及びOR回路22を含んでおり、容量性検出回路17bは、2つのDフリップフロップ23,24、及びOR回路25を含んでいる。それぞれのDフリップフロップ20,21,23,24のデータ(D)端子は、正電圧にバイアスされることによりハイレベルに固定されている。そして、Dフリップフロップ20のクロック(CK)端子には入力電圧Vの検出信号が、Dフリップフロップ21のCK端子には入力電圧Vの検出信号を反転させた電圧が、Dフリップフロップ23のクロック(CK)端子には入力電流Iを矩形波に成形した信号波形Iが、Dフリップフロップ24のCK端子には信号波形Iを反転させた電圧が、それぞれ入力される。そして、フリッププロップ20のQ出力とフリップフロップ21のQ出力とがOR回路22に入力され、OR回路22の出力は、誘導性検出回路17aの誘導性検出信号Sとされる。また、フリッププロップ23のQ出力とフリップフロップ24のQ出力とがOR回路25に入力され、OR回路25の出力は、容量性検出回路17bの容量性検出信号Sとされる。
図6には、電力供給部2の直列共振回路が誘導性領域にある場合の各信号波形を示す図であり、(a)は入力電圧Vの波形、(b)は入力電流Iを矩形波に成形した信号Iの波形、(c)は誘導性検出信号Sの波形、(d)は容量性検出信号Sの波形を示している。このように、誘導性検出回路17aによって生成される誘導性検出信号Sは、Iがローレベルの時にVの立ち上がりからIの立ち上がりまでの時間と、Iがハイレベルの時のVの立ち下がりからIの立ち下がりまでの時間との間でハイレベルとなる。従って、誘導性検出回路17aは、入力電圧Vの位相が入力電流Iの位相よりも進んでいる場合に、その位相差に比例したパルス幅を有する誘導性検出信号Sを生成することになる。つまり、誘導性検出信号Sのパルス幅は、直列共振回路の駆動状態における誘導性の深さを示している。
一方、図7には、電力供給部2の直列共振回路が容量性領域にある場合の各信号波形を示す図であり、(a)は入力電圧Vの波形、(b)は信号Iの波形、(c)は誘導性検出信号Sの波形、(d)は容量性検出信号Sの波形を示している。このように、容量性検出回路17bによって生成される容量性検出信号Sは、Vがローレベルの時にIの立ち上がりからVの立ち上がりまでの時間と、Vがハイレベルの時のIの立ち下がりからVの立ち下がりまでの時間との間でハイレベルとなる。従って、容量性検出回路17bは、入力電圧Vの位相が入力電流Iの位相よりも遅れている場合に、その位相差に比例したパルス幅を有する容量性検出信号Sを生成することになる。つまり、容量性検出信号Sのパルス幅は、直列共振回路の駆動状態における容量性の深さを示している。
再び図1に戻って、第1制御信号生成部18は、放電灯Lのランプ電圧V及びランプ電流Vに基づいて、ブリッジドライバ7の駆動周波数(すなわち放電灯Lへの供給電力の大きさ)を制御する。第1制御信号生成部18は、放電灯Lに供給されるべき無負荷時出力電圧(OCV)又は電力の大きさが所定値に近づくように周波数制御信号Scを生成する回路であり、演算部26及びエラーアンプ27とから構成されている。演算部26は、トランス8の二次巻線8b側において検出したランプ電圧V及びランプ電流Vの値に基づいて、放電灯Lに印加されている電圧又は供給電力を演算し、演算した電圧又は供給電力が所定値又は所定の時間関数に近づくように電圧信号を生成する。エラーアンプ27は、演算部26から入力された電圧信号を反転増幅して周波数制御信号Scとして出力する。この周波数制御信号Scにより、その電圧レベルに応じたブリッジドライバ7の駆動周波数の制御が行われる。
第2制御信号生成部19は、位相差検出部17によって生成された誘導性検出信号S及び容量性検出信号Sに基づいてブリッジドライバ7の駆動周波数を制御する。第2制御信号生成部19は、充電回路28、放電回路29、検出用コンデンサ30、スイッチ素子31、及び信号生成回路32を含んでいる。
充電回路28は、電流源28a及びスイッチ素子28bが直列に接続されて構成され、電流源28aの一端が電源に接続されることにより正電圧VCCに設定され、電流源28aの他端がスイッチ素子28bに接続されている。一方、放電回路29は、電流源29a及びスイッチ素子29bが直列に接続されて構成され、電流源29aの一端が接地され、電流源29aの他端がスイッチ素子29bに接続されている。この充電回路28と放電回路29とは、スイッチ素子28bとスイッチ素子29bとを接続することにより直列回路をなしている。なお、電流源28aは、スイッチ素子28bを介して放電回路29との接点に向けて電流を供給し、電流源29aは、スイッチ素子29bを介して放電回路29との接点から電流を吸収する。ここで、スイッチ素子29bは、誘導性検出回路17aからの誘導性検出信号Sに応じてオン/オフし、スイッチ素子28bは、容量性検出回路17bからの容量性検出信号Sに応じてオン/オフする。ここで、電流源28aとスイッチ素子28bとの組み合わせ、及び電流源29aとスイッチ素子29bとの組み合わせは、それぞれ、容量性検出信号S及び誘導性検出信号Sに応じて各電流源を作動させるか高インピーダンスとするかを切り換え動作する回路に置き換えられても良い。
検出用コンデンサ30は、その一端が充電回路28に供給される正電圧VCCと放電回路29に供給される接地電圧との間の中間電圧Vに設定され、他端が充電回路28と放電回路29との接続点に接続されている。この中間電圧Vは、正電圧VCCと接地電圧との間の値であれば任意の値に設定することができる。
このような構成により、容量性検出信号Sに応じて充電回路28から検出用コンデンサ30の他端に電流が供給され、誘導性検出信号Sに応じて放電回路29から検出用コンデンサ30の他端から電流が吸収される。すなわち、電流源を含む充放電回路によって、検出用コンデンサ30の両端電圧の時間変化はコンデンサ電圧によらず一定となる。そのため、検出用コンデンサ30は、入力電圧Vと入力電流Iとの位相差、すなわち、直列共振回路の容量性及び誘導性の深さに応じて両端電圧が増減することになる。
スイッチ素子31は、検出用コンデンサ30の両端に接続され、検出用コンデンサ30によって検出された駆動状態をリセットするためのスイッチ素子である。スイッチ素子31は、起動部5からパルス検出信号Spが入力され、パルス検出信号Spの発生時に同期してオンすることで、検出用コンデンサ30に蓄積された電荷を放電する。
信号生成回路32は、検出用コンデンサ30の両端電圧に応じて、その電圧に対応する周波数制御信号Scを生成して、スイッチ33を介してV−F変換部4に出力する。図8は、信号生成回路32及びV−F変換部4の詳細構成を示す回路図である。同図に示すように、信号生成回路32は、高入力インピーダンスに設定するための2つの差動増幅器32a,32bを内蔵し、検出用コンデンサ30の両端電圧を検出して周波数制御信号Scとしてスイッチ33に入力する。スイッチ33は、第1制御信号生成部18のエラーアンプ27及び信号生成回路32と、V−F変換部4との間の接続を切り替えるためのスイッチ素子であり、放電灯Lの始動前はエラーアンプ27とV−F変換部4との間を導通させ、放電灯Lの始動直後は信号生成回路32とV−F変換部4との間を導通させるように制御される。これにより、放電灯Lの始動前は、ランプ電圧V及びランプ電流Iにより駆動周波数が制御され、放電灯Lの始動直後は、直列共振回路の入力電圧V及び入力電流Iに応じて駆動周波数が制御される。
V−F変換部4は、カレントミラー回路部34と、ヒステリシスコンパレータ35と、コンデンサ36と、トランジスタ37とを含んでいる。カレントミラー回路部34は、信号生成回路から入力された周波数制御信号Scに応じた電流を発生させて出力する。カレントミラー回路部34の出力にはコンデンサ36の一端が接続され、コンデンサ36の他端は接地されている。さらに、コンデンサ36の一端には、トランジスタ37のコレクタ端子が接続され、トランジスタ37のエミッタ端子は接地されている。ヒステリシスコンパレータ35は、その入力がコンデンサ36の一端に接続され、その出力がトランジスタ37のベース端子に接続されている。このような構成により、V−F変換部4の出力からは、周波数制御信号Scのレベルに応じた周波数のパルス波を有する制御信号Scが生成される。
以下、放電灯点灯回路1の作用効果について説明する。
放電灯点灯回路1によれば、ハーフブリッジインバータ6から直列共振回路への入力電圧Vと入力電流Iの位相差が検出されることによって、ハーフブリッジインバータ6から見た直列共振回路の誘導性の深さ及び容量性の深さが判定され、この位相差に基づいてハーフブリッジインバータ6の駆動周波数が増減される。これにより、ハーフブリッジインバータ6の駆動周波数を、直列共振回路の共振周波数に近づくように追随して調整することができるので、電源電圧変動、動作温度バラツキ等の環境特性や回路部品の特性が変動しても放電灯に十分な電力を供給することができ、放電灯の点灯安定性も最大限に確保される。
また、位相差検出部17により、誘導性の深さに応じたパルス幅を有する誘導性検出信号Sが生成される一方、容量性の深さに応じたパルス幅を有する容量性検出信号Sが生成され、第2制御信号生成部19において、両方の信号のそれぞれのパルスに応じて検出用コンデンサ30が充電又は放電され、この検出用コンデンサ30の両端電圧に応じてハーフブリッジインバータ6の制御信号Scの駆動周波数が調整される。これにより、簡易な回路構成でハーフブリッジインバータの駆動周波数を直列共振回路の共振周波数に追随させることができる。
また、検出用コンデンサ30の一端が充電回路28の電源電圧と放電回路29の電源電圧の間の中間電圧に設定されることで、共振周波数から少しでも逸脱すれば、ある程度の時間の経過後に検出用コンデンサ30の両端電圧は上限値又は下限値に飽和する。つまり、共振周波数追随の速さは、回路の追随速度を除けば電流源28a,29aの電流値及び後段のV−F変換部4の利得で一義的に決まるため、少ない回路パラメータで高速な共振追随制御が実現可能になる。従って、直列共振回路の誘導性及び容量性の両方の状態に応じて確実に周波数を追随させることができる。
また、第2制御信号生成部19は、起動部5における高圧パルスの検出に応じて、検出用コンデンサ30を放電し、過去に検出された直列共振回路の状態を点灯始動時にリセットする。これにより、駆動周波数が高圧パルス印加後において急激に変化するように回路(の定数)が設定された場合において、点灯始動時の状態に応じて即座に安定して直列共振回路の共振周波数に追随させることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、制御部3は、容量性が検出された場合に検出用コンデンサ30を充電し、誘導性が検出された場合に検出用コンデンサ30を放電するように動作していたが、この逆であってもよい。この場合は、検出用コンデンサ30の両端電圧が高いほど駆動周波数を下げるように制御すればよい。
また、検出用コンデンサ30の両端電圧は、放電灯Lの起動前後でV−F変換部4に出力する周波数制御信号Scを連続的に変化させるように構成されていてもよい。図9は、このような場合の本発明の変形例である信号生成回路132の回路図である。信号生成回路132は、一端が接地された検出用コンデンサ30の他端に互いに並列に接続された3つのスイッチ素子(スイッチ部)133,134,135を備える。これらのスイッチ素子134,135は、吐き出し専用バッファを介してV−F変換部4の入力に接続され、スイッチ素子133は、V−F変換部4の入力からバッファを介して接続されている。スイッチ素子133,134,135のそれぞれは起動部5からのパルス検出信号Spに応じてオン/オフする。具体的には、放電灯Lの起動前にはスイッチ素子133,135がオンし、スイッチ素子134がオフする。これに対して、放電灯Lの起動直後はスイッチ素子133,135がオフし、スイッチ素子134がオンする。このような構成により、放電灯Lへの高圧パルスの印加前においては、第1制御信号生成部18からV−F変換部4に周波数制御信号Scが入力され、その周波数制御信号Scによって発生する電圧がスイッチ素子133を通じて検出用コンデンサ30に印加される。これにより、検出用コンデンサ30には、ハーフブリッジインバータ6の現在の駆動周波数に対応する電圧が印加されて充電される。一方、放電灯Lへの高圧パルスの印加直後においては、第2制御信号生成部19の検出用コンデンサ30の両端電圧に応じた周波数制御信号ScがV−F変換部4に入力される。このような信号生成回路132によれば、直列共振回路において点灯起動時以前の周波数から連続的に点灯始動後の駆動周波数を変化させることで、起動前後で安定して放電灯をアーク放電に移行させることができる。
また、充電回路及び放電回路の構成としては電流源を含むものには限定されず、コストや電流源の性能などの何らかの理由で電流源を使用できない場合は、図10に示すような構成にしてもよい。図10は、本発明の変形例である充電回路228及び充電回路229と検出用コンデンサ30とを含む回路図である。同図に示すように、充電回路228は、抵抗228aとスイッチ素子28bとからなる直列回路であり、放電回路229は、抵抗229aとスイッチ素子29bとからなる直列回路である。充電回路228は一端側から正電圧VCCが印加され、放電回路229は一端側から接地電圧VEEが印加され、充電回路228と放電回路229とは互いの他端側において直列接続されている。この2つの回路の接続点に検出用コンデンサ30の一端が接続されており、検出用コンデンサ30の他端はコンデンサ230を介して接地されている。さらに、この検出用コンデンサ30の他端には、抵抗231,232によって分圧された電圧(VCC+VEE)/2が印加されている。ここで、コンデンサ230は、検出用コンデンサ30に印加される電圧(電流)を平滑化するために設けられている。
このような充電回路228及び充電回路229を含む回路構成によっても、誘導性及び容量性の深さに応じて検出用コンデンサ30を充電又は放電することができる。ただし、コンデンサと抵抗による充放電回路では、ある時点でのコンデンサ電圧の時間変化はその時点でのコンデンサ電圧で決まる(コンデンサ電圧は指数関数で変化するため)。もし、誘導性に向かう周波数の逸脱度合いとコンデンサの電圧変化との関係と、容量性に向かう周波数の逸脱度合いとコンデンサの電圧変化との関係が異なれば、共振周波数への収束に影響がでる。そこで、検出用コンデンサ30の基準電圧を(VCC+VEE)/2として中間電圧に設定することで、共振周波数からの逸脱度合いに対するコンデンサ電圧の変化は、誘導性/容量性のどちらにおいても同じにすることができ、共振周波数追随の安定性を高めることができる。
本発明の好適な一実施形態にかかる放電灯点灯回路1の構成を示すブロック図である。 図1のハーフブリッジインバータの駆動周波数と供給電力の大きさとの関係を概念的に示すグラフである。 誘導性領域にある場合の図1の直列共振回路の信号波形を示す図であり、(a)は、入力電圧の信号波形、(b)は、入力電流の信号波形、(c)は入力電流を矩形波に整形した信号波形である。 容量性領域にある場合の図1の直列共振回路の信号波形を示す図であり、(a)は、入力電圧の信号波形、(b)は、入力電流の信号波形、(c)は入力電流を矩形波に整形した信号波形である。 図1の位相差検出部の構成を示す回路図である。 図1の直列共振回路が誘導性領域にある場合の各信号波形を示す図であり、(a)は入力電圧の波形、(b)は入力電流を矩形波に整形した信号波形、(c)は誘導性検出信号の波形、(d)は容量性検出信号の波形である。 図1の直列共振回路が容量性領域にある場合の各信号波形を示す図であり、(a)は入力電圧の波形、(b)は入力電流を矩形波に整形した信号波形、(c)は誘導性検出信号の波形、(d)は容量性検出信号の波形である。 図1の信号生成回路及びV−F変換部の詳細構成を示す回路図である。 本発明の変形例である放電灯点灯回路の信号生成回路及びV−F変換部の詳細構成を示す回路図である。 本発明の変形例である放電灯点灯回路の充電回路及び放電回路の詳細構成を示す回路図である。 直列共振回路の駆動周波数と供給電力(またはOCV)の大きさとの関係を概念的に示すグラフである。
符号の説明
1…放電灯点灯回路、2…電力供給部、3…制御部、5…起動部、6…ハーフブリッジインバータ(インバータ回路)、6a,6b…トランジスタ(スイッチング素子)、7…ブリッジドライバ(駆動回路)、8…トランス、9…コンデンサ、10…インダクタ、17…位相差検出部、17a…誘導性検出回路(第1の位相差検出回路)、17b…容量性検出部(第2の位相差検出回路)、19…第2制御信号生成部、28,228…充電回路、29,229…放電回路、30…検出用コンデンサ、32,132…信号生成回路、133,134,135…スイッチ素子(スイッチ部)。

Claims (5)

  1. 放電灯を点灯するための交流電力を該放電灯へ供給する放電灯点灯回路であって、
    スイッチング素子を含むインバータ回路と、インダクタ及びトランスのうち少なくとも一方、並びにコンデンサを含む直列共振回路と、前記スイッチング素子を駆動する駆動回路とを有し、直流電源の出力を変換することによって前記交流電力を前記放電灯へ供給する電力供給部と、
    前記駆動回路から出力される駆動信号の周波数を制御する周波数制御信号を生成する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記インバータ回路から前記直列共振回路へ入力される入力電圧と入力電流との位相差を検出する位相差検出部と、
    前記位相差に応じて前記駆動信号の周波数を増減させるように前記周波数制御信号を生成する制御信号生成部とを有する、
    ことを特徴とする放電灯点灯回路。
  2. 前記位相差検出部は、
    前記入力電圧の位相が前記入力電流の位相よりも進んでいる場合に、前記位相差に比例したパルス幅を有する誘導性検出信号を生成する第1の位相差検出回路と、
    前記入力電圧の位相が前記入力電流の位相よりも遅れている場合に、前記位相差に比例したパルス幅を有する容量性検出信号を生成する第2の位相差検出回路と含み、
    前記制御信号生成部は、
    一端が第1の電圧に設定された検出用コンデンサと、
    前記検出用コンデンサの他端に接続され、前記誘導性検出信号及び前記容量性検出信号のうちの一方の信号に応じて、前記検出用コンデンサの他端に電流を供給する充電回路と、
    前記検出用コンデンサの他端に接続され、前記誘導性検出信号及び前記容量性検出信号のうちの他方の信号に応じて、前記検出用コンデンサの他端から電流を吸収する放電回路と、
    前記検出用コンデンサの両端電圧を検出し、前記両端電圧に応じて前記駆動信号の周波数を増減させるように前記周波数制御信号を生成する信号生成回路とを含み、
    前記第1の電圧は、前記充電回路に供給される電源電圧と前記放電回路に供給される電源電圧との間の値に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯回路。
  3. 前記放電灯に高圧パルスを印加して点灯を促す起動部を更に備え、
    前記制御信号生成部は、前記起動部における前記高圧パルスの検出に応じて、前記検出用コンデンサを放電する、
    ことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯回路。
  4. 前記放電灯に高圧パルスを印加して点灯を促す起動部を更に備え、
    前記位相差検出部は、
    前記入力電圧の位相が前記入力電流の位相よりも進んでいる場合に、前記位相差に比例したパルス幅を有する誘導性検出信号を生成する第1の位相差検出回路と、
    前記入力電圧の位相が前記入力電流の位相よりも遅れている場合に、前記位相差に比例したパルス幅を有する容量性検出信号を生成する第2の位相差検出回路とを含み、
    前記制御信号生成部は、
    検出用コンデンサと、
    前記検出用コンデンサに接続され、前記誘導性検出信号及び前記容量性検出信号のうちの一方の信号に応じて、前記検出用コンデンサに電流を供給する充電回路と、
    前記検出用コンデンサに接続され、前記誘導性検出信号及び前記容量性検出信号のうちの他方の信号に応じて、前記検出用コンデンサから電流を吸収する放電回路と、
    前記検出用コンデンサの両端電圧が入力されて、前記両端電圧に応じて前記駆動信号の周波数を増減させるように前記周波数制御信号を生成する信号生成回路と、
    前記起動部における前記高圧パルスの検出に応じて、前記検出用コンデンサの両端電圧を前記信号生成回路に入力し、前記高圧パルスの検出前においては、前記検出用コンデンサに対して前記駆動信号の現在の周波数に対応する電圧を印加するスイッチ部とを含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯回路。
  5. 前記制御信号生成部は、
    前記周波数制御信号を生成することによって前記直列共振回路における動作周波数が共振周波数に近づくように制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放電灯点灯回路。
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