JPH0716953B2 - プラスチックストランドの水切り装置 - Google Patents

プラスチックストランドの水切り装置

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JPH0716953B2
JPH0716953B2 JP17237292A JP17237292A JPH0716953B2 JP H0716953 B2 JPH0716953 B2 JP H0716953B2 JP 17237292 A JP17237292 A JP 17237292A JP 17237292 A JP17237292 A JP 17237292A JP H0716953 B2 JPH0716953 B2 JP H0716953B2
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惠 田中
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株式会社タナカ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合反応器などから溶
融状態の重合物をストランド状で引出し、これを水冷、
凝固した後、切断して成形用の原料ペレットを製造する
際に使用するプラスチックストランドの水切り装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の水冷、凝固したプラスチッ
クストランドに付着した水を除去するための水切り装置
は、通常、走行するプラスチックストランドに吸引ノズ
ルを近接して設け、この吸引ノズルを気液分離用のサイ
クロンの入口部と配管で連結し、このサイクロンの気体
出口部をブロワーの吸込側と連結し、サイクロンの液体
出口部には受槽を接続して構成し、ブロワーの吸込側で
水を分離し、ブロワー内に水を混入させることなくプラ
スチックストランドの付着水を除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は受槽内の水を排出するのに、受槽が満杯になる都度、
受槽の入口および出口のバルブを開閉操作し、サイクロ
ンとの間を閉鎖して受槽内の圧力を大気圧と均圧にした
後、間欠的に溜まった水を抜出す必要があるなどの不便
があった。この操作の自動化は、技術的に容易であるが
水切り装置全体のコストを大きく上昇させることにな
る。本発明は、分離した水を特別なバルブ操作などを必
要としないで、簡便かつ経済的に系外に排出できるプラ
スチックストランドの水切り装置を研究した結果、完成
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(イ)走行す
るプラスチックストランドに近接して設けた吸引ノズル
と、(ロ)入口を上記の吸引ノズルと配管で連結した気
液分離用のサイクロンと、(ハ)吸込側を上記のサイク
ロンの気体出口と配管で連結したブロワーと、(ニ)気
体入口をこのブロワーの吐出側と配管で連結し、スロー
ト部に設けた吸入口を前記サイクロンの液体出口に連結
したベンチュリー式吸引器と、(ホ)このベンチュリー
式吸引器の排出口に連結した気液分離筒と、(ヘ)前記
サイクロンまたはブロワーの吸込側に取付けた圧力調整
弁と、からなるプラスチックストランドの水切り装置を
提供する。また、本発明の好ましい一態様として、前記
の圧力調整弁に、サイクロンに取付けたフランジの開口
部に、切断線を入れた弾性体シートを装着したダイヤフ
ラム式圧力調整板を用いたものがある。
【0005】
【作用と実施態様例】以下、本発明を、実施態様例を示
す図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のプラス
チックストランドの水切り装置のフローを模式的に示し
た図である。図2は、サイクロンとベンチュリー式吸引
器部分の概略平面図であり、図3は、ダイヤフラム式圧
力調整板取付部分の拡大概略断面図である。
【0006】重合反応器などからストランド状で引出さ
れた溶融状態の重合物は、水幕中または水槽を通過して
水冷、凝固され、プラスチックストランド1となって、
水を付着したままのペレタイザー(ストランドカッタ
ー)の方へと引取られ走行している。このプラスチック
ストランド1に本発明のプラスチックストランドの水切
り装置の吸引ノズル2の部分を近接させて取り付ける。
吸引ノズル2は、周辺の空気とともにプラスチックスト
ランド1に付着している水分を吸込んで水切りをする作
用がある。吸引ノズル2は、プラスチックストランド1
を覆うカバー3を設けたカバー式であっても、カバーの
ない開放式であってもよいが、吸引ノズル2自体は支障
のない限りストランド1に近付けるほうが効率的で好ま
しい。吸引ノズル孔の形状は、スリットであっても独立
した小孔群であっても差支えない。
【0007】吸引ノズル2は、配管で気液分離用のサイ
クロン4の入口5と連結し、吸引した水と空気との混合
物は、サイクロン4に吸引される。サイクロン4におい
て空気と水とは分離され、空気は気体出口6に、水は液
体出口7の方に吸引される。このために、気体出口6は
配管でブロワー8の吸込側と、液体出口7はベンチュリ
ー式吸引器9のスロート部に設けた吸入口10に連結す
る。さらに、ブロワー8の吐出側をベンチュリー式吸引
器9の気体入口11と配管で連結し、ベンチュリー式吸
引器9の駆動源にする。ブロワーの形式はとくに限定さ
れるないが、たとえばリングブロワーなどが好ましい。
運転中、サイクロン4は、大気圧に対してマイナス側に
あるので、そのまま水を液体出口7から排出することは
困難である。ベンチュリー式吸引器9は、サイクロンで
分離された水を連続的に排出する作用を有する。ベンチ
ュリー式吸引器9の排出口12には気液分離筒13を接
続し、空気を水とを分離して系外に排出する。
【0008】装置内の圧力バランスを保ち、適正な吸引
力を担保するためにサイクロンまたはブロワー8の吸引
側に圧力調整弁14を取付けておく。この調整は、サイ
クロンで分離された水を連続的に排出出来るように試行
錯誤で実施する。具体的には分離した水が、ベンチュリ
ー式吸引器9から排出されずに空気とともに逆流する場
合には、過負荷になっているので、圧力調整弁14の開
放される負圧を低くし、吸引力が不足する場合には高く
する方向で調整するとよい。圧力調整弁14の形式は、
とくに限定されないが、サイクロン4の本体にフランジ
15を取り付け、中央部に切断線17を入れた弾性体シ
ート16をその開口部に装着させたダイヤフラム式圧力
調整板14を使用すると、簡便で非常に効果的である。
サイクロン内部側の圧力が低すぎると弾性体シート16
が内側に曲げられ、切断線17部分に隙間を生じ、空気
を吸込んで適正な圧力バランスが保たれる。図3の鎖線
は、空気を吸込んでいる状態を示す。その調整は、弾性
体シート16の厚さと材質、切断線17の入れ方などに
よって行う。これとは別にブロワー8の吐出側に安全弁
を装着することは、何ら差し支えない。
【0009】
【実施例】重合反応器の底部から押出され、水冷槽で冷
却、凝固され、毎分70mで走行する30本のポリアミ
ドストランドの水切り用に、本発明のプラスチックスト
ランドの水切り装置を使用した。すなわち、上記のスト
ランドの下面側に接触するようにしてスリット状の吸引
口を有する吸引ノズルを取付け、これに直径300m
m、高さが400mmの気液分離用のサイクロンを接続
した。このサイクロンの気体出口を風量が50m3
分、最大吸引圧力1000mm水柱のリングブロワーと
配管で連結した。このブロワーの吐出側に、気体入口の
口径が63mm、スロート部の口径が50mm長さ30
0mmのベンチュリー式吸引器に連結した。このベンチ
ュリー式吸引器のスロート部に設けた吸入口を前記サイ
クロンの液体出口と接続し、排出口を邪魔板式の気液分
離筒に連結した。さらに、サイクロンの頂部にダイヤフ
ラム式圧力調整板を設けた。このダイヤフラム式圧力調
整板のフランジ径は63mmであって、試行錯誤した結
果、その開口部に、長さ50mmの切断線を十字に入れ
た厚さ2mmのネオプレンゴムシートを固定した。この
装置は、長期間、何等の調整を必要とせず、非常に順調
にストランドの水切りをすることができた。
【0010】
【発明の効果】本発明のプラスチックストランドの水切
り装置を使用すれば、従来の装置のように特別なバルブ
操作などをしなくても、分離した水を常に安定して系外
に排出できる。さらに、この装置の圧力調整弁に前記の
ダイヤフラム式圧力調整板を用れば、弾性体シートの選
定に若干の経験と試行錯誤を要するが、一旦適正なもの
を選定した後は、特別な調整を要しないで微妙なサイク
ロン内外の圧力バランスを維持し、その信頼度は抜群で
ある。しかも、特別な調整装置を必要とせず構造が簡単
で故障がなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラスチックストランドの水切り装
置のフローを模式的に示した図。
【図2】 サイクロンとベンチュリー式吸引器部分の概
略平面図。
【図3】 ダイヤフラム式圧力調整板取付部分の拡大概
略断面図。
【符号の説明】
1:プラスチックストランド 2:吸引ノズル
3:カバー 4:サイクロン 5:入口 6:気
体出口 7:液体出口 8:ブロワー 9:ベン
チュリー式吸引器 10:吸入口 11:気体入口 12:排出口 13:気液分離筒 14:圧力調整
弁 15:フランジ 16:弾性体シート 1
7:切断線 18:サイクロン内部側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)ノズル口が走行するプラスチックス
    トランドに近接または接触して設られた吸引ノズルと、
    (ロ)気液混合流の入口を上記の吸引ノズルと配管で連
    結した気液分離用のサイクロンと、(ハ)吸込側を上記
    のサイクロンの気体出口と配管で連結したブロワーと、
    (ニ)気体入口をこのブロワーの吐出側と配管で連結
    し、スロート部に設けた吸入口を前記サイクロンの液体
    出口に連結したベンチュリー式吸引器と、(ホ)このベ
    ンチュリー式吸引器の排出口に連結した気液分離筒と、
    (ヘ)前記サイクロンまたはブロワーの吸込側に取付け
    た圧力調整弁と、からなるプラスチックストランドの水
    切り装置。
  2. 【請求項2】前記の圧力調整弁が、前記のサイクロンに
    取付けたフランジの開口部に、切断線を入れた弾性体シ
    ートを装着したダイヤフラム式圧力調整板であることを
    特徴とする請求項1に記載のプラスチックストランドの
    水切り装置。
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CN110800723A (zh) * 2019-12-11 2020-02-18 添宇 一种门型循环喷雾机

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