JPH0716938Y2 - Oリングを用いたグリース兼ダストシール装置 - Google Patents

Oリングを用いたグリース兼ダストシール装置

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JPH0716938Y2
JPH0716938Y2 JP2248789U JP2248789U JPH0716938Y2 JP H0716938 Y2 JPH0716938 Y2 JP H0716938Y2 JP 2248789 U JP2248789 U JP 2248789U JP 2248789 U JP2248789 U JP 2248789U JP H0716938 Y2 JPH0716938 Y2 JP H0716938Y2
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JP
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ring
grease
seal
groove
wall surface
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JP2248789U
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JPH02113065U (ja
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嘉弘 矢部
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばスラスト荷重受圧面の潤滑を行うグ
リースのシールと外部のダストに対するシールを兼ねた
Oリングを用いたシール装置に係り、詳しくは、そのO
リングを収納する溝の形状に関する。
〔従来技術とその課題〕
従来、Oリングによるシール装置は幅広く採用されてい
るが、例えば、スラスト荷重受圧面の潤滑を行うグリー
スのシールと外部のダストに対するシールを兼ねたシー
ル装置にも安価なOリングを用いられる場合がある。こ
の場合、第6図に示すようにOリング8′を収納する溝
9′の形状は、矩形状に形成されるのが一般的である。
本来、Oリング8′によるシール性は非常に優れている
ためグリース注入時にもグリース充填隙間7′内のエア
や余剰(古い)グリースが外部に逃げることは難しい。
つまり、第6図から明らかなようにOリング8′は常に
溝壁面9b′とシール壁面5b′に接触してシール作用を果
しており、新しいグリースを注入しようとしても隙間
7′内に存在しているエアや古いグリースの逃げ場がな
いため、新しいグリースが隙間7′内に充分回らず、新
しいグリースに交換させることが困難であった。これを
放置すれば、当然ながらグリースの劣化により潤滑機能
が阻害されることになる。
一方、実開昭62-126700号公報には、回動軸とこれを外
嵌するパイプとの間隙に2つのOリングを介装して、こ
のOリング間にグリースを注入した構成において、片方
のOリングの溝の一部をOリング径の直角方向に拡張
し、更にこの拡張部にグリースの過度の圧力を逃がすた
めの逃げ孔を設けたシール装置が開示されている。つま
りこの従来技術では、Oリング径の直角方向に広い(O
リングの幅の2倍以上の)拡張部と逃げ孔を同時に設け
る必要がある。
そこで、この考案は上記の点に鑑み、Oリング溝の形状
に工夫をして簡便なグリース兼ダストシール装置を提供
せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本考案が要旨とするところは、Oリングがシ
ール位置にあってはシール壁面とOリングの溝壁面とに
接触して内部のグリースと外部のダストに対するシール
を行う構成において、該Oリング溝の深さを内側の該シ
ール位置から該Oリングの径方向外側に行くに従ってス
ローブ状に大きく形成し、グリース注入時にはその注入
圧によりOリングが拡径して該Oリングと該シール壁面
ないし溝壁面との間に間隙が形成されるようにしたこと
を特徴とするOリングを用いたグリース兼ダストシール
装置にある。
〔作用〕
上記構成において、通常のシール状態では、Oリングは
Oリング溝の深さの小さい部位のOリング受部にあって
外部のダストおよび内部のグリースの両方に対してシー
ル作用をする。グリース注入時にはその注入圧によりO
リングがOリング溝の深さの大きい(径の大きい)部位
まで押し延ばされてその径を拡径し、シール壁面ないし
溝壁面との間に間隙が形成される。そうすると、この間
隙から余剰(古い)グリースと共にエアが外部に放出さ
れて新しいグリースに交換される。
このようにOリングが逆止弁的作用、つまり、グリース
兼ダストのシール作用をなす反面、グリース注入時には
間隙を形成してエアや余剰のグリースを外部へ逃がす作
用をなす。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本考案を適用する建設機械等のリヤシャシ部の
概略平面図、第2図はその要部(第1図のA部)の一部
切断平面図、第3図は更にOリング溝部の拡大断面図、
第4図(a)(b)はOリング溝形状の他の実施例を示
す。
第1図、第2図及び第3図において、プロペラシャフト
1の端部に設けられたギヤボックス2の後端部にはスラ
スト受圧面3aを有する鍔部3とこれに連設された突出部
材4が形成されている。この突出部材4にはスラスト受
圧面5aを有するリヤシャシ5が嵌合しており、この嵌合
部5Aが突出部材4の端面に取着された押え板6と鍔部3
との間に挟装されたような構造になっている。そして、
嵌合部5Aと突出部材4、鍔部3および押え板6の間には
スラスト受圧面3a、5aの潤滑用のグリースが充填される
隙間7が形成されている。つまり、この隙間7にリヤシ
ャシ5に設けたグリースニップル10により、その供給路
10aを経由して潤滑用のグリースが充填供給されるよう
になっている。一方、鍔部3及び押え板6に設けられた
Oリング溝9、9にはそれぞれ環状のOリング8、8が
装着されており、内側のグリースのシールと外側のダス
トのシールをしている。
なお、11はリヤアクスル部、12はリヤタイヤを示す。
次に、Oリング溝9の形状を第3図に基づき説明する
と、Oリング溝9の外側は外部に連通しており、内側は
グリースの充填隙間7に連通している。Oリング溝9に
は、その溝の内径と同じ程度の内径を有するOリング8
が装着されている。そして、シール状態ではOリング8
はOリング受部9aの位置にあって、Oリングの弾性を利
用してシール壁面5bと溝壁面9aの接触部位a、bで内部
のグリースと外部からのダストをシールするように構成
されている。図示するように、Oリング溝9の深さは内
側(シール位置付近:第3図において下側)が小さく形
成され、外方(Oリング8の径方向:第3図において上
側)に行くにつれて徐々に拡大されるようなスロープ状
に形成されている。このようなスロープ形状は、溝9の
全周又は一部に形成される。グリースの充填隙間7は、
通常0.3〜0.5mm程度に形成され、Oリング溝9の深さの
拡大量はこれより少し小さく約0.2mm程度である。
第4図(a)(b)はOリング溝形状の他の実施例であ
る。すなわち、図(a)の場合は、溝壁面9bの一部にス
ローブ部を形成して溝の深さを拡大し、拡大部では溝壁
面9bが直線的になっているもの、図(b)の場合は、溝
壁面9bを円弧状に形成して溝の深さを拡大したものであ
る。いずれも、溝の内側のシール位置では狭く、Oリン
グ径方向外側に行くに従って拡大した断面形状を有して
いる。
なお、上記実施例ではOリング溝9を鍔部3及び押え板
6側に形成したものであるが、これに代えてOリング溝
9をリヤシャシ5側に形成してもよい。
上記のような構成を有するOリング溝形状においては、
第5図に示すように、Oリング8が内側のシール位置
(図の二点鎖線の位置)にあってはグリース兼ダストシ
ール機能を果たし、グリースニップル10より新しいグリ
ースを注入した時には、その注入圧力(通常10kg/cm2
度)でOリング8が図の実線で示す位置まで外側へ押し
延ばされてその径を拡径し、Oリング8とシール壁面5b
ないし溝壁面9bとの間に微小の間隙が形成されるように
なっている。そして、この間隙からグリース充填隙間7
に存在していたエアや余剰(古い)グリースが図の矢印
のように外部へ放出されるようになっている。かくし
て、余剰グリース等が外部に逃げていくため、新しいグ
リースがまんべんなく隙間7内に行き渡る。グリースの
充填が完了した後は、Oリング8は元のシール位置(O
リング受部9a位置)に弾性復帰する。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、安価
なOリングを使用してグリース及びダストのシール装置
を簡便に形成しうると共に、Oリングにより逆止弁的効
果が得られる。即ち、グリース注入圧によりOリング径
が拡径してシール面との間に間隙が形成され、この間隙
からエアや余剰のグリースを逃がすことができる結果、
新しいグリースの回りがよくなり、グリースの交換をほ
ぼ完全ならしめて常に良好な潤滑機能が確保され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を建設機械等のリヤシャシ部に適用した
場合の実施例を示す概略平面図、第2図はその要部の一
部切断平面図、第3図はOリング溝部の拡大断面図、第
4図(a)(b)はOリング溝形状の他の実施例を示す
拡大断面図、第5図は本考案の作用説明図である。第6
図はOリング溝の一般的な形状を示す図面である。 5b……シール壁面、7……(グリース充填)隙間、8…
…Oリング、9……Oリング溝、9a……Oリング受部、
9b……(Oリング)溝壁面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】Oリングがシール位置にあってはシール壁
    面とOリングの溝壁面とに接触して内部のグリースと外
    部のダストに対するシールを行う構成において、該Oリ
    ング溝の深さを内側の該シール位置から該Oリングの径
    方向外側に行くに従ってスローブ状に大きく形成し、グ
    リース注入時にはその注入圧によりOリングが拡径して
    該Oリングと該シール壁面ないし溝壁面との間に間隙が
    形成されるようにしたことを特徴とするOリングを用い
    たグリース兼ダストシール装置。
JP2248789U 1989-02-27 1989-02-27 Oリングを用いたグリース兼ダストシール装置 Expired - Lifetime JPH0716938Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2248789U JPH0716938Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 Oリングを用いたグリース兼ダストシール装置

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JP2248789U JPH0716938Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 Oリングを用いたグリース兼ダストシール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02113065U JPH02113065U (ja) 1990-09-10
JPH0716938Y2 true JPH0716938Y2 (ja) 1995-04-19

Family

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JP2248789U Expired - Lifetime JPH0716938Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 Oリングを用いたグリース兼ダストシール装置

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