JPH053815Y2 - - Google Patents

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JPH053815Y2
JPH053815Y2 JP1985108330U JP10833085U JPH053815Y2 JP H053815 Y2 JPH053815 Y2 JP H053815Y2 JP 1985108330 U JP1985108330 U JP 1985108330U JP 10833085 U JP10833085 U JP 10833085U JP H053815 Y2 JPH053815 Y2 JP H053815Y2
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piston
pressure chamber
metal ring
sealing member
cylinder tube
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、圧油中に生じた気泡が断熱圧縮され
ることによつて発火する、いわゆるバーニングに
対しシールを保護するもので、油圧機器に利用さ
れる。
〔従来の技術〕
バーニングの発生する油圧機器の代表的なもの
は油圧シリンダであり、その1例として第2図に
示すようなものがある。同図において、油圧シリ
ンダUは、シリンダチユーブ1にピストン2を摺
動自在に嵌入し、その両端にヘツドカバー3とロ
ツドカバー4を固定してある。ヘツドカバー3に
は、圧力室5aに連通する圧油の給排口3aが設
けてあり、ロツドカバー4は、ピストン2に固定
してあるピストンロツド6が貫通し、圧力室5b
に圧油を給排する給排口4aが設けてある。この
油圧シリンダUは、圧力室5a,5bのいずれか
一方に圧油を供給し、他方の圧力室の圧油を排出
することでピストン2が右又は左へ移動する。
ピストン2は、第3図は部分を拡大して示すよ
うに、シリンダチユーブ1の内面1aはウエヤー
リング10a,10bを介して支承され、圧力室
5a,5bとの間はシール部材11でシールした
構成である。シール部材11とウエヤーリング1
0a,10bとの間には空間12が存在する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記した油圧シリンダUは、常に水平方向に取
付けられて使用されるとは限らず、その多くはピ
ストンロツド側かヘツド側かのいずれかが高い状
態に取付けられる。また、油圧シリンダUの作動
中において、作動方向と同一方向に負荷が作用
し、この負荷によりピストン2が自走させられる
場合がある。この場合、その自走が急激でかつ圧
油の供給が追つかなくなれば、その圧力室にオイ
ルミスト含む気泡が発生する。この気泡は、油圧
シリンダUが斜めに取り付けられていると、高い
方に移動する。例えば、第2図において左下りに
取り付けられているとすると、気泡は同図中の部
所Aに溜まる。この気泡がウエヤーリング10a
(又は傾斜が逆の場合には10b)の近くに溜ま
り、その状態で高圧の油圧が圧力室に供給される
と、前記の気泡が断熱圧縮され、気泡中のオイル
ミストに点火される(バーニング)。この炎は、
さらに高い方向に移動する。圧力室5bの部所A
で発生したバーニングは、シリンダチユーブ1の
内面1aに沿つて圧力室5aの方向へ移動するも
ので、ウエヤーリング10a,10bとシール部
材11が焼損する。このため、圧力室5a,5b
の間のシールが不充分となり、油圧シリンダの出
力が充分に出なくなる。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、シリンダチユーブ内に摺動自在に
嵌入したピストンの両側又は片側に圧力室が形成
され、前記ピストンに前記圧力室に対してシール
するシール部材を取付けた油圧シリンダにおい
て、前記シール部材の前記圧力室側の側面に接す
る位置で前記シリンダチユーブの内周面に外周面
を圧接するように前記ピストンに金属リングを設
け、その金属リングは、前記ピストン摺動方向の
幅寸法の大きい外周部と幅寸法の小さい内周部と
からなり、前記外周部の幅寸法がバーニング炎の
遮断に十分な大きさであり、前記外周部の前記シ
ール部材側の側面がシール部材に当接し、前記内
周部の前記シール部材側の側面が前記外周部の側
面から前記圧力室側へ段をなして離れて形成さ
れ、前記内周部が前記ピストンに前記シール部材
から圧力室側へ離れて形成された溝に挿入されて
おり、前記内周部のシール部材側の側面と前記溝
の側面とが軸直角方向の面に形成されて面接触し
かつ前記金属リングとピストンとが軸直角方向に
相対移動できるように軸直角方向の余裕を持たせ
てあることを特徴とする。
〔作用〕 前記の手段によれば、ピストンに設けた金属リ
ングの存在が圧力室のピストン側上方の隅で発生
したバーニングの炎をシール部材側に対して遮断
する。すなわち、金属リングは外周部の周面がシ
リンダチユーブの内周面にピストン摺動方向に比
較的大きい幅寸法で圧接していること、そして内
周部のシール部材側の側面と溝のシール部材側の
側面とが面接触していて圧力室側の圧力によつて
押圧接触状態にあることから、圧力室とシール部
材との間はシリンダチユーブと金属リングとピス
トンとがそれぞれ金属の面で加圧接触することに
より区画されているので、バーニングの炎が通り
抜けることができないのである。従つて、バーニ
ングが発生してもシール部材の焼損が防止され
る。そして、金属リングとピストンとの軸直角方
向の相対移動の余裕は製作誤差等を吸収する上で
必要なもので、例えばウエヤーリングによるピス
トンの支承がシリンダチユーブに対してやや偏心
している状態であつても、内周部の側面と溝の側
面との押圧接触状態及び外周部の周面とシリンダ
チユーブ内面との圧接状態を保ち、バーニングの
炎の遮断作用に支承をきたさないようになつてい
る。また反対側の圧力室に圧油が供給されてピス
トンが逆方向に移動するときは金属リングがバツ
クアツプリングの作用をする。従つて、金属リン
グの外周部が内周部よりも幅の広くなつている部
分の存在はバツクアツプリングの機能とバーニン
グ炎の遮断のための幅寸法とを確保する上で適切
な構造である。
〔実施例〕
本考案の1実施例を第1図を用いて説明する。
同図において、ピストン2は、第1部分2aと第
2部分2bとに分割してあり、この2つの部分
は、第2図に示した構成と同様にピストンロツド
6にナツト6bで一体的に固定してある。
第1部分2aには、ウエヤーリング10a、シ
ール部材11及び金属リング20が設けてある。
第2部分2bには、ウエヤーリング10bが設け
てある。ピストン2は、ウエヤーリング10a,
10bによつてシリンダチユーブ1の内面1aに
支承される。第1部分2aに設けた金属リング2
0は、その断面形状が略L字形をなしており、所
定幅の内周部20aと、その内周部の幅よりも片
側で広くなるように形成された外周部20bとか
らなる環状体であり、第1図に示すようにピスト
ン2に装着したとき、外周部20bの周面がシリ
ンダチユーブ1の内面1aに圧接されるようにな
つている。そして外周部20bのシリンダチユー
ブ内面1aに圧接する周面のピストン摺動方向の
幅寸法が、同図に見られるように少なくともシー
ル部材11の幅の半分以上とされている。内周部
20aは、第1部分2aと第2部分2bとの間に
形成された溝21内に保持され、その溝21のシ
ール部材11側の側面と内周部20aのシール部
材11側の側面とが当接するようになつており、
内周部20Aの内周面と溝21の底との間及び外
周部20bの内周部20aから外れた内周面とそ
の内側のピストン周面との間にそれぞれ図示のよ
うな空〓が軸直角方向の余裕寸法として設けられ
ている。この空〓の存在はピストン2が移動する
とき、金属リング20とピストン2とが軸直角方
向に相対移動できるようにしているものであり、
金属リング20の外周部20bの周面とシリンダ
チユーブ1の内面1aとの接触を確実に保つ。こ
の場合内周部20aが常に溝21内に入り込んで
いることが必要であるが、あまり溝21を深くす
ると溝21のシール部材11側の側壁が強度不足
となるので、すなわち圧力室5bの圧力が金属リ
ング20に作用して前記側壁を押圧するからこれ
に対抗できる強度が必要であるので、図示のよう
に金属リング20の半径方向の厚さ寸法の半分く
らいが溝21内に入り込んでいてその上に空〓が
形成される程度がよい。また、金属リング20の
外周部20bの一方の側面20cはシール部材1
1に当接させてある。
上記の金属リング20を備えた油圧シリンダ
は、ピストン2の第2部分2bの側(図の左側)
が必ず下向になるように取り付けて使用する。そ
うすることにより、圧力室5bに生じた気泡は、
第3図に示した部所Aと同様に、第1図の部所
A′に集まり、さらに圧力室5bに供給される油
圧によつて断熱圧縮され、部所A′でバーニング
が発生しても、その炎は金属リング20で確実に
遮断される。すなわち、バーニングの発生する状
態で金属リング20は、外周部20bの周面がシ
リンダチユーブ1の内面1aに圧接しており、内
周部20aの側面とピニオン2の溝21の側壁と
が圧力室5bの圧力によりシール部材側で加圧接
触しているから、バーニングの炎を確実に遮断す
る。従つて、シール部材11の焼損が防止され
る。
上記実施例では、金属リング20の端面20c
をシール部材11の端面に当接させてあるので、
組立時の空気の溜り易い〓間を減少させ、バーニ
ングの発生を防止すると共に、シール部材11の
バツクアツプ作用を兼ねているものである。
上記実施例は、シール部材の片側に金属リング
20を一つ設けたものであるが、このほかに、油
圧シリンダの使用時の方向からバーニングの発生
を考慮してバーニングの炎をシール部材に対して
遮断するように反対側に、あるいは両側に金属リ
ングを設けてもよい。
〔考案の効果〕
本考案は、バーニングの発生し易い圧力室とシ
ール部材との間のシリンダチユーブ内周面とピス
トンとの間にあつて、それぞれに加圧状態で面接
触し圧力室側からのバーニングの炎を遮断するよ
うに金属リングを設けたものであるから、圧力室
にバーニングが発生しても、シール部材の焼損を
防止する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例を示す油圧シリン
ダの縦断面部分拡大図、第2図は従来の油圧シリ
ンダの1例を示す縦断面図、第3図は第2図の部
分拡大図である。 1……シリンダチユーブ、1a……シリンダチ
ユーブ内面、2……ピストン、5a,5b……圧
力室、11……シール部材、20……金属リン
グ、20a……内周部、20b……外周部、21
……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダチユーブ内に摺動自在に嵌入したピス
    トンの両側又は片側に圧力室が形成され、前記ピ
    ストンに前記圧力室に対してシールするシール部
    材を取付けた油圧シリンダにおいて、前記シール
    部材の前記圧力室側の側面に接する位置で前記シ
    リンダチユーブの内周面に外周面を圧接するよう
    に前記ピストンに金属リングを設け、その金属リ
    ングは、前記ピストン摺動方向の幅寸法の大きい
    外周部と幅寸法の小さい内周部とからなり、前記
    外周部の幅寸法がバーニング炎の遮断に十分な大
    きさであり、前記外周部の前記シール部材側の側
    面がシール部材に当接し、前記内周部の前記シー
    ル部材側の側面が前記外周部の側面から前記圧力
    室側へ段をなして離れて形成され、前記内周部が
    前記ピストンに前記シール部材から圧力室側へ離
    れて形成された溝に挿入されており、前記内周部
    のシール部材側の側面と前記溝の側面とが軸直角
    方向の面に形成されて面接触しかつ前記金属リン
    グとピストンとが軸直角方向に相対移動できるよ
    うに軸直角方向の余裕をもたせてあることを特徴
    とするシール保護装置。
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JPS6216865U JPS6216865U (ja) 1987-01-31
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JP5867266B2 (ja) * 2012-04-25 2016-02-24 株式会社アドヴィックス ピストン装置

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JPS507688A (ja) * 1973-05-24 1975-01-27
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