JPH07169017A - 磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記録装置 - Google Patents

磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記録装置

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JPH07169017A
JPH07169017A JP25345094A JP25345094A JPH07169017A JP H07169017 A JPH07169017 A JP H07169017A JP 25345094 A JP25345094 A JP 25345094A JP 25345094 A JP25345094 A JP 25345094A JP H07169017 A JPH07169017 A JP H07169017A
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magnetic
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magnetic head
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JP25345094A
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Atsushi Hirano
敦士 平野
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 書込能力の高い磁気ヘッドを提供する。磁気
ヘッドの書込能力のばらつきを補正する。 【構成】 書込回路5はコイル10に書込電流を供給す
る。書込電流は信号線61に流れる電流iに比例する。
書込電流調節手段6は、電流iを調節することにより、
書込電流Iを調節する。読出手段7は書込電流調節情報
21をメモリ8から読出し、これに基づいて制御信号2
2を送出する。書込電流調節手段6は制御信号22に基
づいて、電流iを調節する。書込電流調節情報21は、
磁気ヘッドの書込能力が許容範囲が収まるような値に設
定される。書込電流調節手段6による書込電流の調節の
結果、ギャップ深さが12μm以下の磁気ヘッドでも書
込能力のばらつきを許容範囲に収めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロッピーディスク装
置等に用いられる磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度の磁気記録を達成するために、高
い保持力を有する磁気記録媒体が使用されている。この
ような記録媒体に情報を書込むためには、強力な書込磁
界を発生する磁気ヘッドが必要である。同時に、1つの
装置により情報が書込まれた媒体に、他の装置で他の情
報を重ね書き(オーバーライト)するためには、磁気ヘ
ッドの書込能力のばらつきを抑える必要がある。装置ご
とに書込能力が異なると、のオーバーライト特性が悪化
する。オーバーライト特性が悪化すると、再生信号のS
/N比が低下する。S/N比が低下すると、ジッタが発
生する。ジッタが発生すると、タイムマージンが低下す
る。したがって、書込磁界の増加、及び、書込能力のば
らつきの抑制という2つの制約が、磁気ヘッドに課せら
れる。
【0003】次に、書込磁界を増加するための方法につ
いて説明する。ギャップから発生する磁界は、2つに分
類することができる。第1の磁界は媒体を通過せずにギ
ャップ内部を通過する。第2の磁界はギャップ内部を通
過せずに媒体を通過する。書込磁界の強さを増加するた
めには、後者の磁界の量を増加しなくてはならない。媒
体を通過する磁界の量を増加するには、ギャップの深さ
を縮めればよい。
【0004】ところが、ギャップの深さを縮めると、書
込能力のばらつきが大きくなる。磁気ギャップの製造誤
差の影響が大きくなるためである。この理由により、磁
気ギャップの深さを20μm程度以下にすることはでき
なかった。具体的には、従来の磁気ヘッドのギャップの
深さは20〜40μmに設定されていた。
【0005】以上の問題は、フロッピーディスク装置の
ように、媒体が交換可能であり、かつ、消去用ヘッド
(イレーズヘッド)を有さない磁気記録装置に特有のも
のである。ハードディスク装置のように媒体が交換でき
ない磁気記録装置では、書込能力のばらつきは問題にな
らない。また、VTR装置のようにイレーズヘッドを有
する磁気記録装置では、オーバーライトに先立ってイレ
ーズヘッドが信号を消去する。このため、オーバーライ
ト特性が悪くなることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ギャップ
の深さに下限があるために、従来の磁気ヘッドでは書込
能力に限界があった。具体的には、従来の磁気ヘッドで
は、保磁力1500エルステッド以上の媒体に対して、
オーバーライトを−28(dB)以下にすることはでき
なかった。オーバーライトは磁気ヘッドの書込能力の指
標である。オーバーライトの定義は後述する。オーバー
ライトを−28(dB)以下にすることは、エラーレー
トを許容範囲に抑えるために必要である。具体的には、
オーバーライトが−28(dB)のとき、エラーレート
は109〜1012に1回の割合に抑えられる。
【0007】オーバーライトを−28(dB)以下にす
るには、ギャップの深さを12μm以下にする必要があ
る。しかし、上述した理由によりオーバーライト特性が
悪化するので、従来の磁気記録装置ではギャップの深さ
を12μm以下にできなかった。
【0008】本発明の目的は、従来よりも優れた書込能
力を有する磁気ヘッドを提供することにある。より具体
的には、本発明の目的は、従来よりもギャップ深さが浅
い磁気ヘッドを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、ギャップ深さが浅い
磁気ヘッドを用いても、磁気ヘッドの書込能力のばらつ
きが大きくならない磁気記録装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の更に他の目的は、書込能力のばら
つきを補正するための情報を、少ない手順で求める方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明の磁気ヘッドは、一対の端部が互いに対向し
この一対の端部が磁気ギャップである磁気コアと、この
磁気コアに巻回されたコイルとを含み、前記磁気ギャッ
プのギャップ深さは12μm以下である。
【0012】本発明の磁気記録装置は、一対の端部が互
いに対向しこの一対の端部が磁気ギャップである磁気コ
アとこの磁気コアに巻回されたコイルとを含む磁気ヘッ
ドと、第1の制御信号に応じて前記コイルに書込電流を
供給する書込回路と、この書込回路に第1の制御信号を
送出することにより前記書込電流を大きさを調節する書
込電流値調節手段とを含む。
【0013】本発明の磁気記録装置は、一対の端部が互
いに対向しこの一対の端部が磁気ギャップである磁気コ
アとこの磁気コアに巻回されたコイルとを含む磁気ヘッ
ドと、第1の制御信号に応じて前記コイルに書込電流を
供給する書込回路と、この書込回路に第1の制御信号を
送出することにより前記書込電流を大きさを調節する書
込電流値調節手段とを含む。
【0014】本発明の磁気記録装置の磁気ヘッドの磁気
ギャップのギャップ深さは12μm以下である。
【0015】本発明の磁気記録装置では、書込電流値が
前記コイルのうち前記書込電流が通過する部分の巻数に
前記書込電流を乗じた量であるときに、前記書込電流値
調節手段が前記書込電流を0.05(アンペア・ター
ン)以下の単位で調節可能である。本発明の磁気記録装
置は、書込電流調節情報を格納するメモリと、このメモ
リから書込電流調節情報を読出して前記書込電流調節手
段に第2の制御信号を送出する読出手段とをさらに含
み、前記書込電流調節手段は前記第1の制御信号を基に
前記第2の制御信号を生成する。
【0016】本発明による書込電流調節情報の設定方法
は、一対の端部が互いに対向しこの一対の端部が磁気ギ
ャップである磁気コアと、この磁気コアに巻回されたコ
イルとを含む磁気ヘッドと、第1の制御信号に応じて前
記コイルに書込電流を供給する書込回路と、この書込回
路に第1の制御信号を送出することにより前記書込電流
を大きさを調節する書込電流値調節手段と、書込電流調
節情報を格納するメモリと、このメモリから書込電流調
節情報を読出して前記書込電流調節手段に第2の制御信
号を送出する読出手段とを含む磁気記録装置に前記書込
電流調節情報を設定する方法において、前記書込電流調
節情報に特定の値を設定して前記磁気ヘッドのオーバー
ライトを測定する第1のステップと、この第1のステッ
プを繰り返して前記書込電流と前記オーバーライトの関
係を推定する第2のステップと、この第2のステップで
推定された関係を基にして前記磁気ヘッドの前記オーバ
ーライトが所望の大きさになる前記書込電流の大きさを
求める第3のステップとを含む。
【0017】
【作用】ギャップの深さが12μm以下であるため、媒
体を通過する磁界が増加する。媒体を通過する磁界が増
加するため、磁気ヘッドの書込能力が向上する。
【0018】ギャップの深さが浅くなったために、各磁
気ヘッド間で、書込能力がばらつく。書込能力のばらつ
きは、書込電流値調節手段により補正される。書込電流
値調節手段は、書込電流値調節情報に基づいて、書込能
力が基準値に一致するように、書込電流値を調節する。
書込電流値調節情報は、磁気ヘッドのオーバーライトの
測定により、定められる。
【0019】
【実施例】まず、オーバーライトについて説明する。
【0020】オーバーライトは磁気ヘッドの書込能力を
評価するための指標の1つである。
【0021】図1を参照すると、オーバーライトを測定
するには、ステップ1で、低周波の信号を媒体に書込
む。書込終了後、媒体に記録された信号を再生して低周
波成分91の出力V1を測定する。ステップ2で、高周
波の信号をオーバーライトする。オーバーライト終了
後、媒体に記録された信号を再生して、媒体に残留する
低周波成分91の出力V2を測定する。オーバーライト
は、20log(V2/V1)で定義される。
【0022】次に、書込電流値について説明する。本明
細書では、書込電流と書込電流値は異なる意味を有す
る。書込電流値は、書込電流にコイルの巻き数を乗じた
ものである。書込電流のより正確な定義について、以下
説明する。
【0023】図2を参照すると、コイル10の中央部に
はセンタタップ13が設けられている。コイル10は、
センタタップ13を中心として部分11と部分12の2
つの部分に分割される。部分11及び12の巻き数はと
もにNとする。コイル10の総巻き数は2Nである。
【0024】センタタップ13には定電流源14が接続
されている。定電流源14は一定の電流Iをセンタタッ
プ13に供給する。部分11の端部には、トランジスタ
15が接続されている。部分12の端部には、トランジ
スタ16が接続されている。トランジスタ15がオンに
なると、電流I1が部分11に流れる。トランジスタ1
6がオンになると、電流I2が部分12に流れる。図3
を参照すると、書込動作中、トランジスタ15及び16
が交互にオンになる。したがって、I1及びI2はとも
にIに等しい。
【0025】以上のような状況で、電流I=I1=I2
が書込電流である。書込電流の単位はAop(ゼロ−ピ
ーク)である。電流Iに2を乗じた数はApp(ピーク
−ピーク)という単位で表される。書込電流I(Ao
p)に巻き数Nを乗じたものが書込電流値である。書込
電流値の単位は(A・T)である。Tはターンを意味す
る。
【0026】次に、本発明の一実施例の構成について説
明する。本実施例の磁気記録装置はフロッピーディスク
装置である。フロッピーディスク装置は、媒体が交換可
能であり、イレーズヘッドを有さない。
【0027】図4を参照すると、本発明の磁気記録装置
は、磁気コア1を含む。磁気コア1の構造及び寸法は後
に詳述する。磁気コア1にはコイル10が取り付けられ
ている。
【0028】コイル10は磁気コア1に磁束を発生させ
る。コイル10の部分11及び12の巻き数はともに3
0T(ターン)である。コイル10の総巻き数は60T
である。
【0029】コイル10に流れる電流Iは、書込回路5
によって制御される。書込回路5は、書込信号20にし
たがって、コイル10の部分11及び12の何れかに、
書込電流Iを流す。書込信号20は、媒体に記録される
情報を表す信号である。書込信号20は、上位装置から
送出される。
【0030】書込回路5には信号線61が接続されてい
る。信号線61に流れる電流を調節することにより、書
込電流Iの大きさを調節できる。より具体的には、書込
電流Iは、信号線61に流れる電流iに比例する。
【0031】書込電流調節手段6は、信号線61に流れ
る電流iを調節することにより、書込電流Iを調節す
る。書込電流値調節手段6は、制御信号22に基づい
て、電流iの大きさを決定する。
【0032】読出手段7は、制御信号22を書込電流調
節手段6に供給する。読出手段7は、書込電流調節情報
21に基づいて、制御信号22を発行する。読出手段7
は、メモリ8から書込電流調節情報21を読み出す。書
込電流調節情報21は、予めメモリ8に格納されてい
る。
【0033】メモリ8は、不揮発性メモリである。メモ
リ8に書込まれた書込電流調節情報21は、メモリ8へ
の電源供給を停止しても消失しない。
【0034】書込電流調節情報21は、具体的には、6
ビットの2進数である。書込電流調節情報21は、0〜
63の数を表す。本実施例では、制御信号22は書込電
流調節情報21に等しい。
【0035】次に、磁気コア1の構造及び寸法について
説明する。
【0036】図5を参照すると、磁気コア1は磁気コア
片1a及び1bならびにバックバー7cを含む。バック
バー7cは、磁気コア片1a及び1bを接続する。
【0037】磁気コア片1a及び1bは、腕部3a及び
3bをそれぞれ有する。腕部3a及び3bは、端部2a
及び2bをそれぞれ有する。端部2a及び2bの間隙が
磁気ギャップ2である。端部2bの高さがギャップ深さ
D1である。
【0038】図6を参照すると、磁気コア1本体の材料
はMnZnフェライトである。端部2a及び2bには、
軟磁性金属膜4a及び4bが設けられている。軟磁性金
属膜4a及び4bの厚さは6μmである。軟磁性金属膜
の材料としては、Fe−Al−SiやFe−Ta−Nな
どが挙げられる。
【0039】端部2a及び2bの幅L3は腕部3a及び
3bの幅L4よりも細く形成されている。腕部3a及び
3bの幅L4は0.25mmである。端部2a及び2b
の幅L3は41μmである。
【0040】図7を参照すると、ギャップの幅L1は
0.35μmである。ギャップ深さD1は10μmであ
る。端部2bの高さD2は130μmである。腕部3a
及び3bの高さL2は0.66mmである。端部2a及
び2bの下面は斜めに形成されている。端部2aの上面
と下面の間の角度φ1は45゜である。端部2bの上面
と下面の間の角度φ2は45゜である。
【0041】次に、書込電流調節手段6の構造について
説明する。
【0042】図8を参照すると、書込電流調節手段6
は、抵抗R1〜R6及びトランジスタT1〜T6を含
む。
【0043】抵抗R1〜R6の大きさには、32×R1
=16×R2=8×R3=4×R4=2×R5=R6の
関係がある。トランジスタT1〜T6は、制御信号22
1〜226によってオン/オフされる。制御信号221
〜226は、書込電流調節情報21の第1〜第6ビット
に対応する。このような構成により、書込電流調節手段
6は、書込電流調節情報21に基づいて、電流iを64
段階に調節できる。書込電流Iと電流iは比例するか
ら、書込電流調節情報21に所定の値を設定することに
より、書込電流Iを64段階に調節できる。
【0044】図9を参照すると、書込電流調節情報21
と書込電流Iとは比例関係にある。書込電流調節情報2
1が0のとき、書込電流Iは0である。書込電流調節情
報21が63のとき、書込電流Iは31.5(mAo
p)である。つまり、書込電流Iは0〜31.5(mA
op)の範囲で、0.5(mAop)刻みで調節でき
る。コイルの巻き数Nが30回だから、書込電流値は、
0〜945(mA・T)の範囲で、15(mA・T)刻
みで調節できる。
【0045】書込電流値の調節可能な幅は、磁気ヘッド
の書込能力の誤差に基づいて定めなくてはならない。本
実施例では、磁気ヘッドのオーバーライトは−28(d
B)±5(dB)程度の誤差がある。このため、書込電
流値は450(mA・T)〜900(mA・T)の範囲
で調節可能でなくてはならない。
【0046】書込電流値の調節の最小単位は、磁気ヘッ
ドの書込能力の誤差の許容範囲の幅に基づいて定められ
る。具体的には、磁気ヘッドの書込能力を許容範囲に収
められるように、書込電流値の調節の最小単位を設定し
なくてはならない。本実施例では、磁気ヘッドのオーバ
ーライトを−28(dB)±0.5(dB)の範囲に調
節しなくてはならない。したがって、書込電流値の調節
の最小単位は15(mA・T)以下でなくてはならな
い。より一般的には、ギャップ深さD1を12μm以下
に設定したときには、書込電流値の調節の最小単位は5
0(mA・T)以下であることが好ましい。
【0047】次に、書込電流調節情報21の設定方法に
ついて説明する。
【0048】書込電流調節情報21の設定は、磁気記録
装置の組立終了後に行われる。磁気記録装置の組立直後
には、磁気ヘッドの書込能力にばらつきがある。磁気ヘ
ッドの書込能力が許容誤差の範囲内に収まるように、書
込電流調節情報21が設定される。
【0049】図10を参照すると、第1のステップとし
て、書込電流調節情報21に所定の数値を設定して、磁
気ヘッドのオーバーライトを計測する。図10では、書
込電流調節情報21にX1を設定したとき、磁気ヘッド
のオーバーライトはY1(dB)である。オーバーライ
トの測定は、書込電流調節情報21を変えて、複数回行
われる。図10では、3回の計測が実行されている。具
体的には、書込電流調節情報21=X1〜X3のとき、
オーバーライトY1〜Y3がそれぞれ計測されている。
【0050】第2のステップとして、第1のステップで
得られた測定結果を基に、書込電流調節情報21とオー
バーライトの関係が推定される。図10では、(X1、
Y1)〜(X3、Y3)から、これらの点を結ぶ直線L
1の切片と傾きが推定される。直線L1の切片及び傾き
は、最小2乗法により推定される。より多くの測定結果
があるときには、より高次の曲線を推定してもよい。
【0051】第3のステップとして、第2のステップで
推定された書込電流調節情報21とオーバーライトの間
の関係から、オーバーライトが基準値に最も近づくとき
の書込電流調節情報21の値Xobjが計算される。図
10の場合、直線L1と直線L2の交点X座標がXob
jである。直線L2は、Y=基準値=28(dB)であ
る。
【0052】第4のステップとして、第3のステップで
求められたXobjが、書込電流調節情報21としてメ
モリ8に書込まれる。
【0053】以上の第1〜4のステップを実行すること
により、磁気ヘッドの書込能力の誤差を許容範囲内に収
めることができる。
【0054】次に、本実施例の磁気ヘッドと従来のもの
との比較実験の結果を説明する。
【0055】実験に用いた媒体は、NEC製の21MB
フロッピーディスクである。媒体の保磁力Hcは、15
30エルステッドである。また、高周波成分HFの記録
密度は、23.4kFRPI(フラックス リバース
パー インチ)である。低周波成分LFの記録密度は、
8.8kFRPIである。
【0056】従来の磁気ヘッドであるギャップ深さ=3
0(μm)及び20(μm)のものの場合、オーバーラ
イトを−28(dB)以下にはできない。
【0057】ギャップ深さ=15μmの場合、オーバー
ライトを−28(dB)以下にできるが、これには大き
な書込電流値が必要である。また、書込電流を増加して
も、オーバーライトはあまり減少しない。
【0058】本実施例の磁気ヘッドであるギャップ深さ
が10μmのものの場合、書込電流値>0.8(A・
T)の範囲で、オーバーライトが−28(dB)以下に
なる。また、書込電流値の増加に伴うオーバーライトの
減少も大きい。このような特性は、ギャップ深さが12
μm以下の場合に顕著になる。
【0059】次に、本実施例の変形例について説明す
る。
【0060】本実施例では、書込電流調節手段6を抵抗
R1〜R6とトランジスタT1〜T6で構成したが、市
販のDAコンバータで書込電流調節手段6を構成するこ
ともできる。しかし、抵抗とトランジスタで構成したも
ののほうが、電流iの大きさが安定する。これは、D/
Aコンバータのアナログ出力電圧が、基準電圧の変動に
伴って、変動するためである。基準電圧の変動は、電源
電圧の誤差(±5パーセント程度)に起因する。また、
本実施例では、磁気記録装置の組立直後に書込電流調節
情報21を設定したが、一定期間磁気記録装置を使用し
た後に書込電流調節情報21を再び設定しても良い。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明では、書込電流調
節手段によって書込電流の大きさが調節される。書込電
流の調節により、磁気ヘッドの書込能力のばらつきを補
正することができる。書込能力のばらつきが補正できる
ので、磁気ヘッドのギャップ深さを従来よりも浅くする
ことができる。ギャップ深さを浅くすることにより、磁
気ヘッドの書込能力が向上する。具体的には、ギャップ
深さを12μm以下にすることにより、−28dB以下
のオーバーライトを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オーバーライトの定義を説明するための図。
【図2】 IOP及びIPPの定義を説明するための図。
【図3】 書込電流値、IOP及びIPPの定義を説明する
ための図。
【図4】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図5】 磁気コア1の形状を示す斜視図。
【図6】 図5のI−I方向断面図。
【図7】 図5のII−II方向断面図。
【図8】 書込電流値調節手段6の構造を示す回路図。
【図9】 書込電流値調節情報の内容と書込電流値の関
係を示すグラフ。
【図10】 書込電流値調節情報の設定方法を説明する
図。
【図11】 ギャップの深さとオーバーライトの関係を
示すグラフ。
【符号の説明】
1 磁気コア 1a、1b 磁気コア片 2 磁気ギャップ 2a、2b 磁気コアの端部 3a、3b 磁気コアの腕部 4a、4b 軟磁性金属膜 5 書込回路 6 書込電流調節手段 7 読出手段 8 メモリ 10 コイル 13 センタタップ 14 定電流源 15 トランジスタ 16 トランジスタ 20 書込信号 21 書込電流調節情報 22 制御信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の端部が互いに対向しこの一対の端
    部が磁気ギャップである磁気コアと、この磁気コアに巻
    回されたコイルとを含む磁気ヘッドにおいて、 前記磁気ギャップのギャップ深さを12μm以下にした
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 一対の端部が互いに対向しこの一対の端
    部が磁気ギャップである磁気コアとこの磁気コアに巻回
    されたコイルとを含む磁気ヘッドと、 第1の制御信号に応じて前記コイルに書込電流を供給す
    る書込回路と、 この書込回路に第1の制御信号を送出することにより前
    記書込電流を大きさを調節する書込電流値調節手段とを
    含むことを特徴とする磁気記録装置。
  3. 【請求項3】一対の端部が互いに対向しこの一対の端部
    が磁気ギャップである磁気コアとこの磁気コアに巻回さ
    れたコイルとを含む磁気ヘッドと、 第1の制御信号に応じて前記コイルに書込電流を供給す
    る書込回路と、 この書込回路に第1の制御信号を送出することにより前
    記書込電流を大きさを調節する書込電流値調節手段とを
    含むことを特徴とするフロッピーディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気ギャップのギャップ深さが12
    μm以下であることを特徴とする請求項3記載のフロッ
    ピーディスク装置。
  5. 【請求項5】 書込電流値が前記コイルのうち前記書込
    電流が通過する部分の巻数に前記書込電流を乗じた量で
    あるときに、 前記書込電流値調節手段が前記書込電流を0.05(ア
    ンペア・ターン)以下の単位で調節可能であることを特
    徴とする請求項4記載のフロッピーディスク装置。
  6. 【請求項6】 書込電流調節情報を格納するメモリと、
    このメモリから書込電流調節情報を読出して前記書込電
    流調節手段に第2の制御信号を送出する読出手段とを含
    み、 前記書込電流調節手段は前記第1の制御信号を基に前記
    第2の制御信号を生成することを特徴とする請求項3記
    載のフロッピーディスク装置。
  7. 【請求項7】 一対の端部が互いに対向しこの一対の
    端部が磁気ギャップである磁気コアと、この磁気コアに
    巻回されたコイルとを含む磁気ヘッドと、第1の制御信
    号に応じて前記コイルに書込電流を供給する書込回路
    と、この書込回路に第1の制御信号を送出することによ
    り前記書込電流を大きさを調節する書込電流値調節手段
    と、書込電流調節情報を格納するメモリと、このメモリ
    から書込電流調節情報を読出して前記書込電流調節手段
    に第2の制御信号を送出する読出手段とを含む磁気記録
    装置に前記書込調節情報を設定する方法において、 前記書込電流調節情報に特定の値を設定して前記磁気ヘ
    ッドのオーバーライトを測定する第1のステップと、 この第1のステップを繰り返して前記書込電流と前記オ
    ーバーライトの関係を推定する第2のステップと、 この第2のステップで推定された関係を基にして前記磁
    気ヘッドの前記オーバーライトが所望の大きさになる前
    記書込電流の大きさを求める第3のステップとを含むこ
    とを特徴とする書込電流値情報設定方法。
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