JPH071686A - 食品包装用ストレッチフィルム - Google Patents

食品包装用ストレッチフィルム

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JPH071686A
JPH071686A JP14599493A JP14599493A JPH071686A JP H071686 A JPH071686 A JP H071686A JP 14599493 A JP14599493 A JP 14599493A JP 14599493 A JP14599493 A JP 14599493A JP H071686 A JPH071686 A JP H071686A
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stretch film
low
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low density
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Kakushi Maruyama
覚志 丸山
Shigeaki Harauchi
重明 原内
Kazunari Maeda
和成 前田
Senya Masuda
千也 増田
Katsuhiro Noguchi
克弘 野口
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Okura Industrial Co Ltd
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Okura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塩化ビニル系樹脂を使用することなく優れた性
質、特にカット性に優れた食品包装用ストレッチフィル
ムを提供することを目的とする。 【構成】外層及び内層が直鎖状低密度ポリエチレンから
なり、中間層が低密度ポリエチレン又は低密度ポリエチ
レンと直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド物からな
り、かつ全層中の低密度ポリエチレン含量が12〜40
wt%であることを特徴とする食品包装用ストレッチフ
ィルム、及び前記外層及び内層が防曇剤を含有している
ことを特徴とする食品包装用ストレッチフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は包装時のカット性の優れ
た食品包装用ストレッチフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、食品包装、特にトレイ入りの食品
包装にはフィルムの弾性と自己粘着性を利用したいわゆ
るストレッチ包装が広く利用されている。ところが、従
来からよく使用されているポリ塩化ビニル製のストレッ
チフィルムは分子中に塩素を含有しているため焼却時に
有害なガスが発生するという問題があり、また、配合し
た可塑剤や安定剤がブリードしてきて食品類に有害な影
響を及ぼす等の問題があった。
【0003】このような問題を解決する目的で機械的性
質、製膜性、透明性に優れた直鎖状低密度ポリエチレン
を用いたストレッチフィルム、例えば低圧低密度ポリエ
チレン、粘着付与剤及び界面活性剤を主成分として含有
してなるストレッチフィルム(特開昭58−10113
3号公報)、線型低密度ポリエチレンとソルビタンモノ
オリエートからなる伸張ラップフィルム樹脂組成物(特
開昭58−98346号公報)、特定の直鎖状低密度ポ
リエチレンと脂肪族アルコール系脂肪酸エステル及びソ
ルビタン脂肪酸エステルまたはそのポリオキシエチレン
付加物とから基本的になるストレッチフィルム(特開昭
59−105041号公報)等が提案されている。
【0004】しかしながら、直鎖状低密度ポリエチレン
は優れた特性を有するものの、樹脂自体に粘りがあり、
引裂強度も高いためカッターによるカット性が悪いとい
う問題があった。したがって、このようなストレッチフ
ィルムを用いての自動包装は困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、直鎖状低密
度ポリエチレンの優れた特性を保持したままでカット性
のよい食品包装用ストレッチフィルムを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、外層及
び内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなり、中間層が
低密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンと直鎖状低
密度ポリエチレンとのブレンド物からなり、かつ全層中
の低密度ポリエチレン含量が12〜40wt%であるこ
とを特徴とする食品包装用ストレッチフィルムが提供さ
れ、更に、前記中間層に使用する低密度ポリエチレンの
SRが1.35〜1.50、MIが2.0〜7.0g/10
min.であることを特徴とする前記食品包装用ストレッチ
フィルムが提供され、更にまた、前記外層及び内層が防
曇剤を含有していることを特徴とする前記食品包装用ス
トレッチフィルムが提供される。
【0007】すなわち、中間層に低密度ポリエチレンを
配合することにより、カット性が改良されて上記課題が
達成され、また、外層及び内層に防曇剤を含有させた場
合には、防曇効果はもとより、包装時の滑り性にも優れ
たストレッチフィルムが得られることを見いだし本発明
に到達した。
【0008】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
のストレッチフィルムは、外層及び内層に透明性、光
沢、機械的強度、伸び等ストレッチフィルムに要求され
る諸特性に優れた性質を有している直鎖状低密度ポリエ
チレンを使用しているので、直鎖状低密度ポリエチレン
の単層フィルムとほぼ同等の特性を有している。しか
も、中間層に用いる低密度ポリエチレン又は低密度ポリ
エチレンと直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド物は
低密度ポリエチレンのカット性が優れているため全体の
カット性も向上するのである。
【0009】したがって、全層中の低密度ポリエチレン
含量が12〜40wt%の範囲になるように低密度ポリ
エチレンを中間層に配合することが必要である。低密度
ポリエチレンの含量が多すぎると、直鎖状低密度ポリエ
チレンの特性が失われて仕上がりが悪くなったり、破れ
が発生するので好ましくなく、少なすぎるとカット性が
あまり向上しないので好ましくない。
【0010】更に、中間層に使用する低密度ポリエチレ
ンのSR(スエリングレシオ)が1.35〜1.50、
MI(メルトインデックス)が2.0〜7.0g/10min.
の場合には押出時のドローダウン性が向上して高速でス
トレッチフィルムが製造できるので特に好ましい。
【0011】また、外層及び内層に低密度ポリエチレン
を使用した場合は全層中の低密度ポリエチレン含量が上
記範囲を満たしていても、得られるストレッチフィルム
の透明性、光沢が極めて悪くなるので好ましくない。
【0012】なお、本発明で使用する直鎖状低密度ポリ
エチレンとは分岐の少ない直鎖構造を持つエチレンとブ
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペ
ンテン−1等のα−オレフィンとの共重合体であり、密
度が0.900〜0.940g/cm3 の範囲のものであ
る。また、低密度ポリエチレンとはエチレンを高圧法で
重合させて得られるもので密度が0.915〜0.93
0g/cm3 の範囲のものである。
【0013】本発明のストレッチフィルムは通常の共押
出によるTダイ法で製造することが好ましく、押出温度
は180℃以上であれば可能であるが、特に240〜2
60℃の高温で押し出した場合に各種特性が向上するの
で好ましい。
【0014】更に、食品を包装した場合の曇の発生を防
止するためにグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、またはこれらのエチレンオキサイド付加
物、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコール、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレンブロック共重合体等の防曇剤を添加
することができる。このような防曇剤は全層に添加する
ことも可能であるが、本発明の場合外層及び内層に防曇
剤を添加すれば少量の添加で充分な防曇効果が発揮で
き、しかも滑り性を低下させずに自己粘着性を付与する
ことができるので好ましい。なお、防曇剤は外層及び内
層にそれぞれ5,000〜20,000ppm程度添加
することが好ましい。
【0015】また、防曇剤の外に必要に応じて酸化防止
剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤を添加することも可能
である。
【0016】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
なお、各種性能の試験は寺岡精工製突上げ式ラップ機
(商品名:AW−2600.AT.PE)を用いてC−
47のトレイに粘土を入れてラップ試験を行った(n=
6)結果を、仕上がり、破れ、カット性について評価し
た。評価基準は以下の通りとした。 <仕上がり> ”しわ”が全くない:○ トレイのエッジに”しわ”が少しある:△ トレイの中央部に”しわ”がある:× <破れ> ラップ後トレイ底コーナー部等に破れが全く発生しな
い:○ ラップ後トレイ底コーナー部等に小さい破れが1〜2箇
所発生:△ ラップ後トレイ底コーナー部等に大きい破れが発生:× <カット性> フィルムの切り口がフラットでカットにともなう”か
す”、”ひげ”がほとんど発生しない:○ フィルムの切り口がすこし波打っている:△ フィルムが切れない:×
【0017】<透明性>透明性については、目視により
外観を評価して良好な場合:○、不良の場合:×とし
た。 <防曇性>C−47のトレイに”しめじ”を入れてラッ
プし5℃雰囲気下で、2分後から15分毎で約2時間観
察して経時の曇り度合いを評価した。 曇りがほとんどない:○ フィルムの一部に曇りあり:△ フィルムの全面に曇りあり:×
【0018】実施例1 外層及び内層が10,000ppmのグリセリン脂肪酸
エステル系防曇剤を含有したエチレンとペンテン−1の
共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.
905g/cm3、MI:2.2g/10min.)、中間層が低密
度ポリエチレン(密度:0.924g/cm3、MI:5.
0g/10min.、SR:1.46)になるようにTダイキャ
スト機にて押出温度250℃で150m/min.の押出速度
で共押出して厚み14μの食品包装用ストレッチフィル
ムを得た。得られたフィルムの性質を表1に示す。
【0019】実施例2、比較例1 厚み構成比を変えた以外は実施例1と同様にして厚み1
4μの食品包装用ストレッチフィルムを得た。得られた
フィルムの性質を表1に示す。
【0020】実施例3〜4、比較例2 中間層が直鎖状低密度ポリエチレン(同上)と低密度ポ
リエチレン(同上)のブレンド物にした以外は実施例1
と同様にして厚み14μの食品包装用ストレッチフィル
ムを得た。得られたフィルムの性質を表1に示す。
【0021】比較例3 中間層を直鎖状低密度ポリエチレン(同上)にした以外
は実施例1と同様にして厚み14μの食品包装用ストレ
ッチフィルムを得た。得られたフィルムの性質を表1に
示す。
【0022】比較例4 外層及び内層が低密度ポリエチレン(同上)、中間層が
直鎖状低密度ポリエチレン(同上)になるようにTダイ
キャスト機にて押出温度250℃で共押出して厚み14
μのストレッチフィルムを製造したがフィルムの透明性
が悪く食品包装用としては使用できないものであった。
得られたフィルムの性質を表1に示す。
【0023】比較例5〜6 中間層にエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
量15wt%、密度0.940g/cm3、MI:2.0g/1
0min.)もしくはポリブテン−1(密度0.900g/c
m3、MI:2.0g/10min.)を使用した以外は実施例1
と同様にして厚み14μの食品包装用ストレッチフィル
ムを得た。得られたフィルムの性質を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【効果】本発明の食品包装用ストレッチフィルムは塩化
ビニル系樹脂を使用していないので焼却時に有害なガス
が発生したり、配合した可塑剤や安定剤がブリードして
きて食品類に有害な影響を及ぼすこともなく、しかも直
鎖状低密度ポリエチレンを用いたストレッチフィルムの
特性を損なうことなくカット性が向上しているので自動
包装等への使用が容易にできるようになった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外層及び内層が直鎖状低密度ポリエチレン
    からなり、中間層が低密度ポリエチレン又は低密度ポリ
    エチレンと直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド物か
    らなり、かつ全層中の低密度ポリエチレン含量が12〜
    40wt%であることを特徴とする食品包装用ストレッ
    チフィルム。
  2. 【請求項2】前記中間層に使用する低密度ポリエチレン
    のSRが1.35〜1.50、MIが2.0〜7.0g/
    10min.であることを特徴とする請求項1記載の食品包装
    用ストレッチフィルム。
  3. 【請求項3】前記外層及び内層が防曇剤を含有している
    ことを特徴とする請求項1記載の食品包装用ストレッチ
    フィルム。 【0001】
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2022081106A1 (en) * 2020-10-13 2022-04-21 Beşel Basim Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ High barrier anti-fog stretch film

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