JPH07168312A - カーリング安定性が改良されたpet写真フィルムベースの製造方法 - Google Patents

カーリング安定性が改良されたpet写真フィルムベースの製造方法

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JPH07168312A
JPH07168312A JP6166454A JP16645494A JPH07168312A JP H07168312 A JPH07168312 A JP H07168312A JP 6166454 A JP6166454 A JP 6166454A JP 16645494 A JP16645494 A JP 16645494A JP H07168312 A JPH07168312 A JP H07168312A
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Jehuda Greener
グリーナー ジェフダ
James M Pearson
マーレイ ピアソン ジェームズ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は写真要素に関し、各種相対湿度条件
でのカーリング安定性が改良された感光性ハロゲン化銀
写真要素を提供することを目的とする。 【構成】 フィルムベース上に少くとも1層のハロゲン
化銀含有乳剤層を有する感光性ハロゲン化銀写真要素で
あって、前記フィルムベースが第1層及び第2層を有す
る共押出し成形積層体であり、前記第1層が、芳香族ジ
カルボン酸もしくはそのジアルキルエステルとアルキレ
ングリコールとのポリエステルであって、前記乳剤層に
隣接しており、前記第2層が、5×10-51/%RH
(RHは相対湿度)より大きい湿度膨脹係数及び50%
相対湿度で300kPSIより大きいヤング率を有する
ポリエステルである写真要素である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用性】本発明は、写真要素に関し、更に詳
細にはカーリング安定性が改良された写真要素及びその
表面に写真要素が形成されている改良フィルムベースに
関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムのカーリングは、写真フィルム
の取扱い及び処理の際極めて重要である。乳剤フィルム
の湿度に対する感度が高くかつ典型的写真フィルム中の
各種層における湿度膨脹係数の差異が大きいので、フィ
ルムの湾曲度は相対湿度(RH)の変動により影響を特
に受けやすい。ポリエステル、例えば、ポリエチレンテ
レフタレートをフィルムベースとして用いるフィルムの
場合は、かかるフィルムの湿度膨脹係数が極めて低いの
で、この課題は、特に深刻であり、薄いフィルムではな
お一層深刻となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在使用されているカ
ートリッジに収納される1本のフィルムでより多くの写
真を撮るために、又はサイズの小さいフィルムカートリ
ッジで現在得られるものと同等の露光数を達成するため
に写真要素を、より薄くすることが望ましい。写真要素
の厚さが減じると、より小さいカメラを製造することが
可能になるであろう。セルローストリアセテートフィル
ムベースが長年に亘って主要な材料であったが、写真乳
剤層をその上に塗布する支持体の厚さを減じるのに必要
な物理的強度特性を有しない。一方、ポリエチレンテレ
フタレートは必要な機械的特性を有するが、各種の相対
湿度条件下でのカーリングの課題がある。
【0004】カーリングを調整するための当該技術分野
で知られている1つの技法は、写真乳剤が塗布されてい
る側に対して反対側のフィルムベース側にペロイド(ゼ
ラチン)層を塗布することである。しかしながらこの方
法は、フィルムベースの製造中にペロイド層を塗布する
ことができないので、したがって資本金及び操作費用が
大巾に増加する別の塗布操作を必要とするので不利であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムベー
ス上に少くとも1層のハロゲン化銀含有乳剤層を有する
感光性ハロゲン化銀写真要素であって、前記フィルムベ
ースが第1層及び第2層を有する共押出し成形積層体で
あり、前記第1層が、芳香族ジカルボン酸もしくはその
ジアルキルエステルとアルキレングリコールとのポリエ
ステルであって、前記乳剤層に隣接しており、前記第2
層が、5×10-51/%RH(RHは相対湿度)より大
きい湿度膨脹係数及び50%相対湿度で300kPSI
より大きいヤング率を有するポリエステルである写真要
素を意図している。
【0006】前記第2層の厚さは式:
【0007】
【数6】
【0008】により定義されるものであり、前記式中、
2 0 はカーリングをゼロにするための第2層の厚さで
あり、以下の式により定義され:
【0009】
【数7】
【0010】前記式中、値のa,b及びcは以下の式II
I, IV 及びVによりそれぞれ得られるものであり:
【0011】
【数8】
【0012】前記式中、φは以下の式VIにより定義さ
れ:
【0013】
【数9】
【0014】前記式中、E′e ,E′1 及びE′2 は以
下の式VII により定義され:
【0015】
【数10】
【0016】前記式中、iはそれぞれ層1,2又はeで
あり、vi は層i(それぞれ層1,2又はe)のポアソ
ン比であり、he ,Ee 及びαe はそれぞれ乳剤層の厚
さ、ヤング率及びHECであり;h1 ,E1 及びα1
それぞれフィルムベースの第1層の厚さ、ヤング率及び
HECであり;h2 ,E2 及びα2 はそれぞれフィルム
ベースの第2層の厚さ、ヤング率及びHECである。
【0017】好ましくは、h2 は式:
【0018】
【数11】
【0019】により定義される。
【0020】
【実施態様】本発明によれば、フィルムベースの第2層
の厚さは式Iを用いて定義される。h2 0 は式IIから算
出され、値a,b及びcはそれぞれ式III, IV 及びVか
ら算出される。値E′1 ,E′2 及びE′e は各層のヤ
ング率及びポアソン比から決定される各層についての値
である。その関係は式VII に示されている。各層1,2
又はeについてヤング率及びポアソン比の値をこの式に
代入すると、E′1 ,E′2 及びE′e の値が容易に得
られ、式 III〜VIに用いる。値a,b及びcを決定する
ために、φの値を最初に式VIに用いて決定し、次いでこ
のようにして得た値を式III, IV 及びVに代入して値
a,b及びcを決定し、次にこれを式IIに代入して写真
フィルムのカーリングをゼロとする第2層の厚さである
2 0 を決定する。この値を式Iに用いて第2層の厚さ
の範囲を定義する。乳剤層の厚さ、ヤング率及びHEC
の値は以下のようにして決定する:乳剤の厚さは、その
第1層に隣接するフィルムベース側面上の写真要素を形
成する乳剤層すべての全厚さを測定することにより得
る。例えば、写真要素が黒白要素ならば、ハロゲン化銀
塩を含有する乳剤層の全厚さを測定し、その値を式 III
〜VIのhe に代入する。写真要素がカラーフィルムなら
ば、すべての乳剤層の全厚さを測定し、そして式III〜V
Iに代入する。すべての場合厚さはマイクロメートルで
測定する。
【0021】各種層のヤング率は、ASTMD882
(薄プラスチックシーティングの引張り強さについての
標準試験法)に記載されている標準プロトコールに基づ
いてSintech引張り試験機で測定する。試料を1
5mm×6インチ(4インチゲージ長)に裁断し、21℃
/50%RHで予備調節を行った。試験を同じ条件及び
50%/分の伸長速度で行った。
【0022】各種層の湿度膨脹係数(HEC)は、AN
SI PH1.32に記載されている標準法(写真フィ
ルム及び印画紙の寸法変動特性の測定法)によりピンゲ
ージを用いて測定する。この方法によれば、フィルム試
料を35mm×12インチ(約)の大きさでその末端に2
対のピン孔穿があるように裁断した。試料長を21℃に
おいてそれぞれ50.15そして50%RHの平衡化の
後に測定した。HECは、フィルムの再湿度化(15〜
50%RH)の際の寸法変化から決定する。
【0023】ポアソン比は、問題の特定層の引張り方向
の伸びを、縦方向の伸びで割った比である。乳剤層、第
1層及び第2層についてのポアソン比を測定する。これ
らの特性の測定は、第1層のみ、第2層のみそして乳剤
層の押出しフィルムについて行った。乳剤フィルムは、
下塗りを施こしていない支持体から塗布層を注意深く剥
がすことにより調製した。ヤング率の単位はkPSIで
あり、HECの単位は1/%RHである。
【0024】第1層の厚さは、本発明により用いられる
フィルムベースの望ましい全厚さに左右される。例え
ば、100マイクロメートル厚さのフィルムベースが望
ましいならば、h2 は式I〜V(h1 =100−h2
から算出される。このようにして得られた値をまず第一
に式VIに代入し次いでφの値をそれから算出する。この
φの値を次に式III, IV 及びVに、厚さとヤング率につ
いての適当な値と共に代入し、次いでa,b及びcを決
定する。前記したように、a,b及びcについてのこれ
らの値を次に式IIに代入し、ゼロ湾曲を達成するための
第2層の厚さの値をそれにより決定する。式Iにより満
足できる性能を達成するための層2の範囲が得られる。
【0025】第1層のポリエステルは、芳香族ジカルボ
ン酸又はそのジアルキルエステルとアルキレングリコー
ルとの適切なポリエステルであってよく、このポリエス
テルは約500kPSIより高いヤング率及び5×10
-5×1/%RH未満の湿度膨脹係数を有する。任意の適
切な芳香族ジカルボン酸又はそのジアルキルエステルを
第1層のポリエステルの調製に用いることができ、例え
ば、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、ジエチル
テレフタレート、ジ−n−プロピルテレフタレート、ジ
−イソプロピルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチ
ルイソフタレート、ジエチルイソフタレート、ジ−n−
プロピルイソフタレート、ジ−イソプロピルイソフタレ
ート、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ジメ
チルナフタレンジカルボキシレート、2,5−ジエチル
ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸、2,6−ジメチルナフタレンジカルボキシ
レート、2,6−ジ−n−プロピルナフタレンジカルボ
キシレート、2,7−ナフタレンジカルボン酸、2,7
−ジメチルナフタレンジカルボキシレート、2,7−ジ
イソプロピルナフタレンカルボキシレート、ジフェニル
ジカルボン酸等が挙げられる。任意の適切なグリコール
を用いて層1のポリエステルを調製することができ、例
えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられ
る。酸類の混合物、芳香族二酸のジアルキルエステル
類、及び前記のグリコール類の混合物を用いて、本発明
の第1層を形成するポリエステルを調製することができ
る。本発明の第1層をポリエチレンテレフタレート又は
ポリエチレンナフタレートから調製することが好まし
い。
【0026】フィルムベースの第2層については、5×
10-5×1/%RHより大きい湿度膨脹係数及び50%
相対湿度で300kPSIより大きいヤング率を有する
任意の適切なポリエステルを用いることができ、例え
ば、芳香族ジカルボン酸又はそれらのジアルキルエステ
ル、アルキレングリコール、スルホン酸置換芳香族ジカ
ルボン酸エステルの塩及び低分子量のポリエチレングリ
コールから調製されるものが挙げられる。第1層のポリ
エステルについての前記の芳香族ジカルボン酸類及びそ
のアルキルエステル類並びに第1層について述べた任意
のアルキレングリコール類は、第2層のポリエステルの
調製に用いることができる。これらの2つのタイプの成
分に加えて、スルホ芳香族二酸又はジエステルの塩、例
えば、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、4−ナトリ
ウムスルホフタル酸、5−(4−ナトリウムスルホフェ
ノキシ)イソフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6
−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸又はそのジメチルエステル等が挙げられる。こ
れらの中で、5−ナトリウム−スルホイソフタル酸をそ
のジメチルエステルと共に用いるのが好ましい。また、
ナトリウム以外の金属、例えば、他のアルカリ金属、例
えば、カリウム、リチウム及びセシウムの対応塩が有用
である。
【0027】本発明方法に用いられるポリ(エチレング
リコール)は、数平均分子量約300〜約2000の低
分子量ポリエチレングリコールである。好ましい分子量
範囲は約300〜約1600であり、最も好ましくは約
300〜500である。米国特許第5,138,024
号(Brozek等1992年8月11日発行され本出
願の譲受人と同じ譲受人に譲渡された)に記載されてい
る変性ポリエステルが本発明の第2層として用いるのに
好ましい。この特許全体を引用することにより本明細書
に包含する。米国特許第4,217,441号及び第
4,241,170号の材料はまた本発明の第2層に用
いることもできる。
【0028】第1層及び第2層を有するフィルムベース
は、ポリエチレンテレフタレート写真フィルムベースの
調製に従来用いられているのと同様の方法で調製する。
第1層のポリエステル樹脂及び第2層のポリエステルを
2つの別々の押出機で個別に可塑化し、次に共押出しダ
イに供給して2層シートを製造する。2層樹脂は共押出
し性を有していなければならず、すなわち、溶融粘度が
同様温度の下で匹敵するものでなければならない。押出
しダイで形成される2層の相対厚さは、2つの押出し機
のダイリップ寸法及び相対押出量を変化させることによ
り調整する。第1層の厚さは、望ましい最終写真フィル
ムベースの所望の全厚さに左右され、第2層の厚さは前
記の式から決定する。フィルムベースの望ましい最終規
格を知っている当業者ならば、以下の式VIIIを用いて注
型材料の厚さを算定することができる:
【0029】
【数12】
【0030】前記式中、hi 及びhciは、層i(1又は
2)についての最終フィルムの厚さ及び注型シートの厚
さであり、λMD及びλTDはそれぞれ機械方向及び横断方
向の延伸比である。第1層及び第2層は他の共押出し
層、例えば、タイ層により分離して接着性等を改良して
もよい。第1層及び第2層から構成される、フィルム積
層体がダイから射出された後に、約30〜約70℃の低
温でキャスティングホイール上に注型され、次にドラフ
トゾーンを通過させることにより二軸配向し、次に幅出
しゾーンで積層フィルムを各方向に元の寸法の約2.5
〜約4倍まで延伸する。ドラフトゾーン及び幅出しゾー
ンの温度は、層1及び2の材料次第で約90〜約110
℃までの範囲で変動する。最後に、配向フィルムを、良
好な寸法安定性を得るために約140〜約220℃の温
度でヒートセットする。
【0031】このようにして形成された積層フィルムベ
ースを、乳剤がフィルムベースの第1層にしっかり接着
するようにU−コートで処理する。適切なU−コートと
しては、米国特許第2,627,088号;第3,50
1,301号;第4,689,359号;第4,85
7,396号;第4,363,872号;第4,08
7,574号(これらは引用することにより本明細書に
包含する)に開示されている任意のものが挙げられる。
U−コートは、フィルム調製の際任意の位置または場所
に施すことができる。
【0032】本発明の写真要素は一般に少くとも1層の
感光層、例えば、ハロゲン化銀乳剤層を含む。感光層は
写真フィルムベースのU−コートが施こされた第1層に
施こされる。この乳剤層は、例えば、当該技術分野で知
られている増感色素を用いて照射光の特定スペクトルに
対して増感してもよい。更なる感光層はスペクトルの他
の領域に増感してもよい。感光層は色素形成化合物もし
くはカプラーを含有するか又はそれらと組合わさっても
よい。例えば、赤感性乳剤は一般にシアンカプラーと組
合わさり、緑感性乳剤はマゼンタカプラーと組合わさ
り、青感性乳剤はイエローカプラーと組合わさってい
る。当該技術分野において周知のように、他の層及び添
加剤、例えば、静電防止組成物、下塗り層、界面活性
剤、フィルター色素、保護層、バリヤー層、現像抑制剤
放出化合物等を本発明の写真要素に存在させることがで
きる。写真要素及びそれらの各種層及び添加物について
の詳細な記載は、先のResearch Disclo
sure17643及びJamesのThe Thea
ry of the Photographic Pr
osess、第4版、1977年に見出すことができ
る。
【0033】本発明において用いるのに適した写真要素
は、Research Disclosure2253
4、1983年1月(引用することにより本明細書に全
体として包含する)に開示されている。更に、米国特許
第4,980,267号(引用することにより本明細書
に全体として包含する)に開示されている感光性要素は
本発明において有用である。
【0034】写真要素は静電防止剤、例えば、スチレン
−マレイン酸系コポリマー及びアクリロニトリル−アク
リル酸系コポリマーのアルカリ金属塩、並びに米国特許
第3,206,312号;第3,428,451号に記
載されているような静電防止剤;金属酸化物、例えば、
2 5 ,SnO2 ,ZnO2 ,TiO2 、アンチモン
ドーピング化SnO2 等を含有してもよい。適切な金属
酸化物は米国特許第4,203,769号;第4,26
4,707号;第4,275,103号;第4,39
4,441号;第4,495,276号;第4,99
9,276号に記載されており、これらは引用すること
により本明細書に包含する。
【0035】本発明を以下の例により更に具体的に説明
する。例1 ポリエチレンテレフタレート(PET)ベースに多層写
真乳剤を塗布した。ベース及び乳剤の乾燥厚さはそれぞ
れ100μm及び19μmであった(前記材料の性質は
第1表に列挙する)。前記フィルムのカーリング幅(C
A)は、相対湿度の変化に対する湾曲変化性(susc
eptibility to change its
curvature)の目安である。CAは以下のよう
に測定した:フィルムを先ず第1に50%RH(70°
F)に平衡化しそしてそのカーリングをANSI PH
1.29(1985)によるANSIカールゲージを用
いて測定した。フィルムを次に15%RH(70°F)
に2時間露出し次いでそのカーリングを測定した。カー
リング幅は、これらの相対湿度で測定したカーリング値
の差である: CA=カーリング(15%RH)−カーリング(50%
RH) 前記フィルムのカーリング幅は72ANSI単位であっ
た。
【0036】例2 乳剤1と同一の乳剤を、63.5μmPET層、並びに
コポリエステル(MPET)が5モル%ではなく9.0
モル%のポリ(エチレングリコール)及び95モル%で
はなく91モル%のエチレングリコールを含有すること
以外は米国特許第5,138,024号の実施例3によ
り製造した38μmのコポリエステル(MPET)樹脂
からなる共押出しフィルム上に塗布した(この樹脂の主
な性質は第1表に列挙した)。乳剤層は共押出しベース
のPET層側に塗布した。このフィルムのカーリング幅
は6ANSI単位であった(第2表参照)。
【0037】例3 例1と同一の乳剤を89μmPETベース上に塗布し
た。前記フィルムのカーリング幅は74ANSI単位で
あった(第2表参照)。
【0038】例4 例1と同一の乳剤を、PET層(63.5μm厚さ)及
びMPET層(例2参照)(25μm厚さ)からなる共
押出しフィルム上に塗布した。乳剤をPET層側に塗布
した。このフィルムのカーリング幅は11 ANSI単
位であった(第2表参照)。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】このデータは前記式を用いて決定した値と
一致した。例1〜4で用いた多層カラー写真乳剤層は以
下のようであり、層1すなわち青感性層はフィルム支持
体の層1に最も近接している: 層1: 青感性層 Mg/ft2 (1mg/ft2 =0.001/mg/cm2 ) 乳剤(1) ハロゲン化銀 85 ゼラチン 316 カプラー−1 175 分散体オイル−2 44 増感色素−1 0.131 層2 中間層 ゼラチン 57 層3 赤感性層 乳剤(2) ハロゲン化銀 37 ゼラチン 262 カプラー−2 121 分散体オイル−1 10 分散体オイル−3 10 増感色素−2 0.063 層4 中間層 ゼラチン 57 層5 緑感性層 乳剤(3) ハロゲン化銀 56 ゼラチン 203 カプラー−3 65 分散体オイル−1 33 増感色素−3 0.104 層6 保護層 ゼラチン 91 硬化剤−1 1.6 ハロゲン化銀乳剤はゼラチンの水溶液から調製した。チ
オ硫酸ナトリウム及びクロロ金酸を乳剤に添加して化学
増感した。得られた乳剤の性質は第3表に要約した。
【0042】
【表3】
【0043】第4表 分散体オイル−1 : トリクレジルホスフェート 分散体オイル−2 : ジブチルフタレート 分散体オイル−3 : ジ(tert.アミル)フェノ
ール 硬化剤−1 : ビスビニルスルホンメチルエー
テル
【0044】
【化1】
【0045】
【化2】
【0046】
【化3】
【0047】
【化4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムベース上に少くとも1層のハロ
    ゲン化銀含有乳剤層を有する感光性ハロゲン化銀写真要
    素であって、前記フィルムベースが第1層及び第2層を
    有する共押出し成形積層体であり、前記第1層が、芳香
    族ジカルボン酸もしくはそのジアルキルエステルとアル
    キレングリコールとのポリエステルであって、前記乳剤
    層に隣接しており、前記第2層が、5×10-51/%R
    H(RHは相対湿度)より大きい湿度膨脹係数及び50
    %相対湿度で300kPSIより大きいヤング率を有す
    るポリエステルであり;前記第2層の厚さが式: 【数1】 により定義されるものであり、前記式中、h2 0 はカー
    リングをゼロにするための第2層の厚さであり、以下の
    式により定義され: 【数2】 前記式中、値のa,b及びcは以下の式III, IV 及びV
    によりそれぞれ得られるものであり: 【数3】 前記式中、φは以下の式VIにより定義され: 【数4】 前記式中、E′e ,E′1 及びE′2 は以下の式VII に
    より定義され: 【数5】 前記式中、iはそれぞれ層1,2又はeであり、vi
    層i(それぞれ層1,2又はe)のポアソン比であり、
    e ,Ee 及びαe はそれぞれ乳剤層の厚さ、ヤング率
    及びHECであり;h1 ,E1 及びα1 はそれぞれフィ
    ルムベースの第1層の厚さ、ヤング率及びHECであ
    り;h2 ,E2 及びα2 はそれぞれフィルムベースの第
    2層の厚さ、ヤング率及びHECである感光性ハロゲン
    化銀写真要素。
JP6166454A 1993-07-21 1994-07-19 カーリング安定性が改良されたpet写真フィルムベースの製造方法 Pending JPH07168312A (ja)

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