JPH07167395A - ガスボンベ自動充填装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型であり、特に信頼性が高く、その作動サ
イクルが従来の装置に比べて短いガスボンベ自動充填装
置を提供すること。 【構成】 上下に移動できる支持構造物（５）と、垂直
軸（７）を中心に支持構造物に対して旋回可能な水平テ
ーブル（６）と、テーブルに対して移動可能なキャリッ
ジ（８）と、キャリッジからつり下げられ、タップ
（１）と方形ベース（２）のレベルで係合できる２個の
アンビル（１０）と、テーブル（６）からつり下げら
れ、キャリジ（８）に対して移動可能で、アンビル（１
０）がクランプされたときにその接続ユニオンがタップ
の充填・排出ユニオンと密閉的に嵌合できるようにした
ガス供給ヘッド（１２）と、支持構造物（５）によって
担持され、接続ユニオン（１３）を充填・排出ユニオン
（４）と接合した後でタップを開くために、また、ボン
ベを充填した後でタップを閉じるために、ハンドホイー
ル（３）と接続可能なねじ込みベルソケット（１４）
と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、下部に方形ベースを含
むタップと、上部にハンドホイールと、方形ベースとハ
ンドホイールとの間に水平に伸長する充填・排出ユニオ
ン（管継手）とを有するガスボンベを自動的に充填する
ためのガスボンベ自動充填装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のガスボンベ自動充填装置は、作動
サイクルが比較的長く、生産ラインにガスボンベが長く
滞留するので、そのラインのワークステーションの数を
増やす必要がある。

【０００３】さらに、接続の信頼性がやや不確実である
ことが多く、装置を扱うオペレータにある程度の危険が
生じる。

【０００４】その上、世の中には多種多様なボンベやタ
ップが存在するため、ボンベおよびタップの種類に応じ
て特殊な装置を設計する必要が多く、このため装置の標
準化が妨げられる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術の問題点を解決するためになされたものである。

【０００６】

【発明を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明のガスボンベ自動充填装置は、 ― 上下に移動できる支持構造物と、 ― 支持構造物からつり下げられ、垂直軸を中心に支持
構造物に対して旋回可能な水平テーブルと、 ― テーブルに取付けられ、テーブルに対して所定の２
つの反対移動方向に移動可能なキャリッジと、 ― キャリッジからつり下げられ、キャリッジに対して
反対方向に移動可能で、互いに向き合って、タップと、
方形ベースのレベルで、充填・排出ユニオンと直径方向
に対向する領域と係合可能な２個のアンビルと、 ― テーブルからつり下げられ、充填・排出ユニオンの
方を向いている水平接続ユニオン（管継手）を含み、ア
ンビルがタップと係合するときにその接続ユニオンが充
填・排出ユニオンと密閉的に嵌合できるようにキャリジ
に対して移動可能なガス供給ヘッドと、 ― 支持構造物によって担持され、支持構造物に対して
一方で上下に移動でき、他方でテーブルの垂直軸のまわ
りに回転でき、接続ユニオンを充填・排出ユニオンと嵌
合した後に、タップを開くために、また、ボンベを充填
した後、タップを閉じるために、ハンドホイールと係合
可能なねじ込みベルソケットと、を有している。

【０００７】本発明による装置は、小型であり、特に信
頼性が高い。 さらにその作動サイクルは従来の装置に
比べて明らかに短いので、高速で装着される生産ライン
で使用することが可能であり、その結果、その生産ライ
ンの収益性が向上する。

【０００８】本発明の一実施態様によれば、テーブル
は、上下に伸長する中空ポストによって支持構造物から
つり下げられ、このポストは下端でテーブルに固定され
て、支持構造物の上端近くに設けられた水平軸受内で回
転できるように取付けられている。

【０００９】さらに、アンビルは、テーブルの垂直軸を
含み、キャリッジの移動方向（互に反対の移動方向）に
平行に伸長する垂直面に対して対称に配設されている。

【００１０】好ましくは、アンビルの各々は、第１、第
２、および第３能動面を有し、第１能動面は、充填・排
出ユニオンに平行な方形ベースの２側面と相互作用で
き、第２および第３能動面は、方形ベースの上面、およ
び充填・排出ユニオンと直径方向に対向するタップの領
域と、それぞれ相互作用することができることを特徴と
し、アンビルがタップに固定されたときに、ガス供給ヘ
ッドの接続ユニオンの縦軸がタップの充填・排出ユニオ
ンの縦軸と一致していることが特に強調されている。

【００１１】本発明による装置のアンビルは特殊構造を
有するため、供給ヘッドの接続ユニオンをタップの充填
・排出ユニオンと自動的に整合させることができる。

【００１２】実際、第１能動面が方形ベースの前記の２
側面と係合したときに、テーブルは懸垂面のまわりに旋
回して、アンビルの垂直対称面がタップの充填・排出ユ
ニオンの縦軸を含む垂直面と一致するようになる。

【００１３】さらに、第２能動面が方形ベースの上面に
接触したときに、ガス供給ヘッドの接続ユニオンの縦軸
がタップの充填・排出ユニオンの縦軸と一致する。

【００１４】好ましい構成によれば、キャリッジの移動
方向に垂直にキャリッジに形成された２個の細長い開口
内を反対方向に移動することができる２個の水平案内部
材に固着された２本の垂直アームの下端にアンビルが配
設されている。

【００１５】さらに、水平案内部材の各々は、テーブル
の上を動くフランジを担持し、少なくとも１個のスラス
トシリンダおよびフランジを接続する少なくとも１個の
引張りばねの制御の下に移動可能であり、このスラスト
シリンダおよびばねは、キャリッジの移動方向に垂直で
ある。

【００１６】本構成の場合、アンビルを互いの方向に動
かすためにはスラストシリンダのロッドを後退させ、反
対方向に動かすためにはロッドを伸長させることが必要
である。

【００１７】ここで強調すべきことは、アンビルは常に
引張りばねによって互いの方向に押圧され、固定された
ときに方形ベースに力を加えていることである。 した
がって、スラストシリンダが万一故障しても、方形ベー
スが誤って外れ落ちる心配はない。

【００１８】好ましくは、ガス供給ヘッドは、上下に伸
長する本体を含み、テーブルの垂直軸を含みキャリッジ
の移動方向に平行に伸長する垂直面に対して対称とす
る。

【００１９】さらに、ガス供給ヘッドは、テーブルによ
って担持される水平ベースプレートに固着され、キャリ
ッジに対して、キャリッジの２つの移動方向に移動可能
である。

【００２０】ガス供給ヘッドは垂直に伸長し、アンビル
は２本の垂直アームの下端に配設されるため、タップが
カラーで保護されたタイプを含む、世の中に存在する大
部分のボンベを充填するために、本発明による装置を使
用することができる。 その結果、各種のボンベに特有
の装置を作る必要がない。

【００２１】好ましくは、水平ベースプレートおよびキ
ャリッジの各々は、テーブル上を動くフランジを担持
し、これらのフランジは、少なくとも１個のスラストシ
リンダ、およびキャリッジの移動方向に平行に伸長する
少なくとも１個の引張りばねによって接続されている。

【００２２】この場合、供給ヘッドの接続ユニオンをタ
ップの充填・排出ユニオンの方へ動かすためにスラスト
シリンダのロッドを後退させ、接続ユニオンを反対方向
に動かすためにロッドを伸長させるのが適切である。

【００２３】接続ユニオンは、引張りばねによって常に
タップの方に押圧され、接続ユニオンがタップに押し当
てられているときには充填・排出ユニオンに圧力が加え
られる。したがって、スラストシリンダが故障した場合
でも両方のユニオン間で密閉的な嵌合を維持することが
できる。

【００２４】一実施態様によれば、ねじ込みベルソケッ
トは、テーブルおよびキャリッジに形成されたオリフィ
スを通過する垂直ロッドの下端に取付けられ、その長さ
方向の軸はテーブルの垂直軸と一致している。

【００２５】テーブルが中空ポストを介して支持構造物
からつり下げられているとき、垂直ロッドの一部分はこ
のポスト内に伸長する。

【００２６】ロッドは、支持構造物によって担持される
スラストシリンダの制御の下に上下に移動できるのが望
ましい。

【００２７】したがって、このスラストシリンダを、ね
じ込みベルソケットをタップのハンドホイールに係合さ
せるためにロッドを下方に動かす方向に作動させ、ねじ
込みベルソケットをハンドホイールから外すために反対
方向に作動させれば十分である。

【００２８】一実施態様によれば、ロッドは、通過する
水平歯車にさらに回転自在に固定されこの歯車に対して
長さ方向に移動することができ、この歯車は、支持構造
物に設けられたモーターにトランスミッションを介して
接続されている。

【００２９】したがって、ねじ込みベルハウジングがタ
ップのハンドホイールと係合しているときに、タップを
開放または閉鎖するためにロッドを一方向または他方向
に回転させるようにモーターを作動させれば十分であ
る。

【００３０】完全を期するため、キャリッジはスラスト
シリンダまたは同等の手段の制御の下にテーブルに対し
て移動できることを指摘しておく。

【００３１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。

【００３２】本発明による充填装置は、下端に方形ベー
ス２と、上端にハンドホイール３と、ベース２とハンド
ホイール３との間に伸長する充填・排出ユニオン４とを
有するタップ１が設けられている種類の金属製のガスボ
ンベに、液化ガス、特にブタンまたはプロパンを充填す
るために開発されたものである。

【００３３】図１ないし図３からわかるように、この装
置は、 ― 上下に移動できる支持構造物５と、 ― 支持構造物からつり下げられ、垂直軸７のまわりに
旋回可能な水平テーブル６と、 ― テーブル６に取付けられ、テーブル上を２つの反対
方向９に移動可能なキャリッジ８と、 ― キャリッジ８からつり下げられ、キャリッジに対し
て方向９に垂直な２つの反対移動方向１１に移動可能な
２個のアンビル１０と、 ― テーブル６からつり下げられ、タップ１のユニオン
４の方を向いている水平接続ユニオン１３を含み、キャ
リジ８に対してキャリッジの２つの移動方向９の方向に
移動可能なガス供給ヘッド１２と、 ― 支持構造物５によって担持され、一方で上下に移動
でき、他方でテーブル６の垂直軸７のまわりに回転でき
るねじ込みベルソケット１４と、を有している。

【００３４】支持構造物５は、固定支持物（図示せず）
に固着された２本の垂直ポスト１５（図３および図４参
照）上を滑動できるように取付けられ、スラストシリン
ダ（図示せず）または同等部材の制御の下にこれらのポ
スト１５に沿って移動することができる。

【００３５】さらに、テーブル６は、上下に伸長する中
空ポスト１６を介して支持構造物５からつり下げられて
いる。 図面に示す実施態様では、下端の近くでテーブ
ル６に固定され、上端近くで支持構造物５に取付けられ
た水平軸受１７（図３参照）内で回転できるように取付
けられている。

【００３６】２つのアンビル１０は、相互に向き合い、
方形ベースのレベルで、充填されるボンベのタップ１
と、充填ユニオン４に対し直径方向の反対側に位置する
タップの本体の領域と係合しうるようになっている。

【００３７】アンビル１０は、垂直面Ｐ₁ に対して対称
的に位置付けされており、この垂直面はテーブル６の垂
直軸７を含み、キャリッジ８の移動方向に平行に伸長し
ている。

【００３８】図示した例では、アンビル１０の各々は、
第１能動面１８、第２能動面１９aおよび第３能動面１
９b を有し、各アンビルの第２および第３能動面は、ガ
ス供給ヘッド１２から最も離れた第１能動面の上隅の近
くで、第１能動面に対して突き出ている。

【００３９】第１能動面１８は、平面で、上下に伸長
し、ユニオン４に平行なタップの方形ベース２の２つの
側面と相互作用するようになっている。

【００４０】さらに、第２能動面１９a は、平面で、水
平に伸長し、ベース２の上面と相互作用するようになっ
ている。

【００４１】第３能動面１９b は、タップの本体の半径
に対応する半径をもつ垂直円筒の弧状部で構成され、充
填・排出ユニオン４とは直径方向に反対側のタップ領域
と相互作用するようになっている。

【００４２】ここで注目すべきことは、アンビル１０の
第２能動面１９a がベース２の上面と接触しているとき
に、ガス供給ヘッド１２の接続ユニオン１３の長さ方向
軸とユニオン４の長さ方向軸とは、水平に伸長し、相互
の延長線状にある点である。

【００４３】図示した例では、アンビル１０は、キャリ
ッジ８によって担持された２個の水平案内部材２１に固
着された２本の垂直アーム２０の下端に配設されてい
る。

【００４４】案内部材２１は、キャリッジに形成された
２個の細長い開口２２内に保持され、その中で、移動方
向１１の反対方向に、したがって、キャリッジ８の移動
方向９に対して垂直な方向に移動することができる。

【００４５】案内部材２１の各々は、テーブル６上を動
く垂直フランジ２３を担持し、２個のフランジ２３は、
スラストシリンダ２４および移動方向１１に平行に配設
された引張りばね２５によって互いに連結されている。

【００４６】容易にわかることであるが、この構成で
は、スラストシリンダ２４のピストンロッドがシリンダ
内に引込まれたとき、アンビル１０は互いに近付き、ス
ラストシリンダ２４のピストンロッドが伸長したとき、
アンビル１０は互いに離れる。

【００４７】ここで注目すべき点は、引張りばね２５
は、フランジ２３を常時互いに押圧していることであ
る。 その結果、アンビル１０のあごがタップ１のベー
ス２に接触した状態でスラストシリンダ２４が故障して
も、これらのあごは、ばね２５によって保持され、ベー
スがあごから外れる心配はない。

【００４８】一般に、アンビル１０の対称面Ｐ₁ は、タ
ップの充填・排出ユニオン４の長さ方向軸を含む垂直面
Ｐ₂ に対して角度αを形成する。

【００４９】しかし、面Ｐ₁ およびＰ₂ の間のこのずれ
は、ガス供給ヘッド１２の接続ユニオン１３とタップの
ユニオン４との嵌合を妨害しない。 アンビル１０の第
１能動面１８が、ユニオン４と平行なベース２の側面と
係合しているときに、テーブル６は垂直軸７のまわりに
旋回して、ベースの前記の側面と平行になる。

【００５０】ガス供給ヘッド１２は、面Ｐ₁ に対して対
称な垂直体から成り、テーブル６によって担持されたベ
ースプレート２６に固定されている。

【００５１】ベースプレート２６は、テーブル６に沿っ
てキャリッジ８の移動方向９の方向に移動でき、テーブ
ル６上を動くフランジ２７を担持している。

【００５２】フランジ２７は、キャリッジ８に設けられ
たフランジ２８と平行で、テーブルの垂直軸７に対して
フランジ２８と同じ側に位置している。

【００５３】さらに、フランジ２７および２８は、移動
方向９に平行に配設されたスラストシリンダ２９、およ
び、スラストシリンダ２９の両側にこれと平行に伸長す
る２個の引張りばね３０によって接続されている。

【００５４】ガス供給ヘッド１２がこのような特殊な構
成になっているため、供給ヘッドの接続ユニオン１３
は、スラストシリンダ２９のピストンロッドがシリンダ
内に後退したときにタップのユニオン４に近づき、スラ
ストシリンダ２９のピストンロッドが伸長したときにユ
ニオン４から離れる。

【００５５】さらに、２個のばね３０が常にガス供給ヘ
ッド１２をタップに押圧している。その結果、両方のユ
ニオン１３および４が接続しているときにスラストシリ
ンダ２９が故障しても、ばね３０によって２つのユニオ
ンは互いに保持され、両者の間でガス漏れが生じる危険
がない。

【００５６】テーブル６およびキャリッジ８にそれぞれ
形成されたオリフィス３２、３３（図３および図４に示
す）を通過する垂直ロッド３１の下端には、ねじ込みベ
ルソケット１４が取付けられている。 オリフィス３２
は円形であり、オリフィス３３は長円形で、キャリッジ
は反対方向９に動くことができる。

【００５７】垂直ロッド３１は、テーブルの垂直軸７と
同軸で、テーブル６と支持構造物５とを接続する中空ポ
スト１６内に一部伸長している。 ロッド３１は垂直ス
ラストシリンダ３４の制御の下で上下に移動することが
できる。 垂直スラストシリンダ３４は、ロッドの上端
にピストンロッドが接続され、支持構造物５に取付けら
れたブラケット３５にシリンダが固定されている。

【００５８】垂直ロッド３１はまた、スラストシリンダ
３４の制御の下で長さ方向に移動することができるよう
に、通過する水平かさ歯車３６に回転自在に固定されて
いる。

【００５９】水平かさ歯車３６は、支持構造物５に設け
られたモーター３８にトランスミッション（図示せず）
を介して接続されている垂直かさ歯車３７とかみ合って
いる。

【００６０】ねじ込みベルソケットは、タップのハンド
ホイール３と接続できるようになっていて、一方で、ガ
ス供給ヘッド１２の接続ユニオン１３と充填・排出ユニ
オン４との接合が行われた後、タップを開き、他方で、
ボンベが充填された後、タップを閉じる。

【００６１】もちろん、ねじ込みベルソケット１４がタ
ップのハンドホイール３と接続するためにロッド３４を
下げるようにスラストシリンダ３４を作動し、ベルソケ
ット１４をハンドホイール３から外すためにロッド３４
を再び上げるようにスラストシリンダ３４を反対方向に
作動させることは適切である。

【００６２】また、ハンドホイールと接続しているベル
ソケットがタップを開くようにハンドホイールをゆるめ
る方向にロッド３１を回転させるためにモーター３８を
作動し、ベルソケットがハンドホイールをねじってタッ
プを閉じるように反対方向にモーター３８を作動させる
ことは適切である。

【００６３】ガス供給ヘッド１２のベースプレート２６
に対向する端部において、テーブル６は、上に向いてい
て移動方向１１に平行なフランジ２８を担持している。

【００６４】また、キャリッジ８は、フランジ３９と平
行でこれと隣接しているフランジ４０を担持し、スラス
トシリンダ４１がこれら２つのフランジを接続してい
る。

【００６５】もちろん、キャリッジ８をテーブル６に対
して移動方向９の左の方に動かし、アンビル１０の第３
能動面１９b が、軽くクランプした後、充填・排出ユニ
オン４と直径方向に対向するタップの領域に接触できる
ように、スラストシリンダ４１を作動すれば十分であ
る。

【００６６】本発明による充填装置の作動について以下
に述べるが、開始時にアンビル１０は互いに離れてお
り、ガス供給ヘッド１２は、タップの充填・排出ユニオ
ン４から最も離れた位置にあり、ねじ込みベルソケット
１４を担持するロッド３１は上昇位置にあり、支持構造
物５はポスト１５の上部に位置していると仮定する。

【００６７】また、空のガスボンベは充填装置の下で、
その垂直軸がテーブル６の垂直軸７と一致し、充填・排
出ユニオン４に平行なタップ１のベース２の２つの側面
がアンビル１０の第１能動面１８とほぼ平行であるよう
に固定されているものと仮定する。

【００６８】まず、アンビルの第１能動面１８の下部が
ベース２の前記の２側面の上部と対面するように支持構
造物５を下げ、次いで、スラストシリンダ４１を作動し
てテーブル６上のキャリッジ８を動かし、アンビルの第
１能動面１８の下部をさらにベース２の前記の平行２側
面の上部に向ける（図５の図ａおよび図ｂ参照）。

【００６９】次に、スラストシリンダ２４を作動して、
アンビル１０を軽くクランプし、アンビルの対称面Ｐ₁
がタップの充填・排出ユニオン４の長さ方向軸を含む垂
直面Ｐ₂ と一致するようにテーブル６を垂直軸７のまわ
りに旋回させる。次いで、アンビルの第２能動面１９a
がベース２の上面に当接するように支持構造物５を再び
下げる。さらに、スラストシリンダ４１を再び作動し
て、アンビルの第３能動面１９b を、充填・排出ユニオ
ン４と直径方向に対向するタップの部分に当接させる
（図５の図ｃおよび図ｄ参照）。

【００７０】スラストシリンダ２４を再び作動してアン
ビル１０の間にタップをはさみ、スラストシリンダ２９
を作動してガス供給ヘッド１２の接続ユニオン１３を充
填・排出ユニオン４に当接させ、両ユニオン間の密閉接
続を確立する（図６の図ｅおよび図ｆ参照）。

【００７１】スラストシリンダ３４を作動してロッド３
１を下げ、ねじ込みベルソケット１４をタップのハンド
ホイール３と接続させ、モーター３８を作動して、ロッ
ド３１およびベルソケット１４を、このベルソケットが
タップを開放する方向に回転させる（図６の図ｇおよび
図ｈ参照）。

【００７２】次いで、ガス供給ヘッド１２の弁（図示せ
ず）を開いてガスボンベの充填を行う。

【００７３】ボンベが充満すると、ガス供給ヘッド１２
の弁が閉じ、前述の操作が逆に行われる。すなわち、タ
ップが閉じられ、ねじ込みベルソケット１４が上昇位置
に戻り、ガス供給ヘッドのユニオンがタップのユニオン
４から離れ、アンビル１０が互いに離れて、支持構造物
５が上昇位置に戻る。

【００７４】本発明による装置は再び次のガスボンベを
充填する状態になる。

【００７５】

【発明の効果】本発明による装置は、小型であり、特に
信頼性が高い。さらにその作動サイクルは従来の装置に
比べて明らかに短いので、高速で装着される生産ライン
で使用することが可能であり、その結果、その生産ライ
ンの収益性が向上する。

【００７６】ガス供給ヘッドは垂直に伸長し、アンビル
は２本の垂直アームの下端に配設されるため、タップが
カラーで保護されたタイプを含む、世の中に存在する大
部分のボンベを充填するために、本発明による装置を使
用することができる。その結果、各種のボンベに特有の
装置を作る必要がなくなる。

【００７７】接続ユニオンは、引張りばねによって常に
タップの方に押圧され、接続ユニオンがタップに押し当
てられているときには充填・排出ユニオンに圧力が加え
られる。したがって、スラストシリンダが故障した場合
でも両方のユニオン間で密閉接合を維持することができ
るので、両ユニオンの間でガス漏れが生じる心配はな
い。

【００７８】引張りばね２５は、フランジ２３を常に互
いに押圧しているので、アンビルのあごがタップのベー
スに接触した状態でスラストシリンダ２４が故障して
も、これらのあごはばね２５によって保持され、ベース
があごから外れる心配はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による充填装置の概略斜視図である。

【図２】図１に示す装置の概略正面図である。

【図３】図２に示す装置の、一部を断面で示した概略側
面図である。キャリッジを制御するためのスラストシリ
ンダの位置はわかりやすくするために変更してある。

【図４】図２の線IV-IV についての概略断面図である。

【図５】装置の作動の最初の２つの主要ステップを示
す。図ａおよび図ｃは装置の側面図であり、図ｂおよび
図ｄは装置の正面図である。

【図６】装置の次の２つの主要作動ステップを示す。図
ｅおよび図ｇは装置の側面図であり、図ｆおよび図ｈは
装置の正面図である。

【符号の説明】

１ タップ ２ 方形ベース ３ ハンドホイール ４ 充填・排出ユニオン ５ 支持構造物 ６ 水平テーブル ７ 垂直軸 ８ キャリッジ ９ 移動方向 １０ アンビル １２ ガス供給ヘッド １３ 水平接続ユニオン １４ ねじ込みベルソケット １７ 水平軸受 １８、１９a 、１９b 第１、第２、および第３能動面 ２０ 垂直アーム ２１ 水平案内部材 ２３ フランジ ２４、２９、３４、４１ スラストシリンダ ２５、３０ 引張りばね ２６ 水平ベースプレート ２７、２８ フランジ ３１ 垂直ロッド ３６ 水平かさ歯車 ３７ 垂直かさ歯車 ３８ モーター

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下部に方形ベース（２）を含むタップ
   （１）と、上部のハンドホイール（３）と、方形ベース
   とハンドホイールとの間に水平に伸長する充填・排出ユ
   ニオン（４）とを有するガスボンベを自動的に充填する
   ためのガスボンベ自動充填装置において、 ― 上下に移動できる支持構造物（５）と、 ― 前記支持構造物からつり下げられ、垂直軸（７）を
   中心に支持構造物に対して旋回可能な水平テーブル
   （６）と、 ― 前記テーブルに取付けられ、前記テーブルに対して
   所定の２つの移動方向（９）に移動可能なキャリッジ
   （８）と、 ― 前記キャリッジからつり下げられ、前記キャリッジ
   に対して反対方向に移動可能で、互いに向き合って、前
   記タップ（１）と、前記方形ベース（２）のレベルで、
   前記充填・排出ユニオン（４）と直径方向に対向する領
   域と係合可能な２個のアンビル（１０）と、 ― 前記テーブル（６）からつり下げられ、前記充填・
   排出ユニオン（４）の方を向いている水平接続ユニオン
   （１３）を含み、前記アンビル（１０）が前記タップ
   （１）と係合するときにその接続ユニオンが前記充填・
   排出ユニオンと密閉的に嵌合できるように前記キャリジ
   （８）に対して移動可能なガス供給ヘッド（１２）と、 ― 前記支持構造物（５）によって担持され、前記支持
   構造物に対して一方で上下に移動でき、他方で前記テー
   ブル（６）の垂直軸（７）のまわりに回転でき、前記接
   続ユニオン（１３）を前記充填・排出ユニオン（４）と
   嵌合した後に前記タップを開くために、また、ボンベを
   充填した後に前記タップを閉じるために、前記ハンドホ
   イール（３）と係合することができるねじ込みベルソケ
   ット（１４）と、を具備して成るガスボンベ自動充填装
   置。
2. 【請求項２】 前記テーブル（６）が、上下に伸長する
   中空ポスト（１６）によって前記支持構造物（５）から
   つり下げられ、前記ポストは下端で前記テーブルに固定
   されて、前記支持構造物の上端近くに設けられた水平軸
   受（１７）内で回転できるように取付けられていること
   を特徴とする請求項１のガスボンベ自動充填装置。
3. 【請求項３】 前記アンビル（１０）が、前記テーブル
   （６）の垂直軸（７）を含み前記キャリッジ（８）の移
   動方向（９）に平行に伸長する垂直面（Ｐ₁）に対して
   対称に配設されていることを特徴とする請求項１または
   ２のガスボンベ自動充填装置。
4. 【請求項４】 前記アンビル（１０）の各々が、第１、
   第２、および第３能動面（１８、１９a 、１９b)を具備
   し、第１能動面（１８）は、前記充填・排出ユニオン
   （４）に平行な方形ベースの２側面と相互作用でき、第
   ２および第３能動面（１９a, １９b ）は、前記方形ベ
   ース（２）の上面、および前記充填・排出ユニオン
   （４）とは直径方向に反対側の前記タップ（１）の領域
   と、それぞれ相互作用することができ、前記アンビル
   （１０）が前記タップ（１）にクランプされたときに、
   前記ガス供給ヘッド（１２）の接続ユニオン（１３）の
   縦軸が前記タップの充填・排出ユニオン（４）の縦軸と
   一致していることを特徴とする請求項１、２、または３
   のガスボンベ自動充填装置。
5. 【請求項５】 前記アンビル（１０）が、前記キャリッ
   ジ（８）の移動方向（９）に垂直にキャリッジに形成さ
   れた２個の細長い開口（２２）内を反対方向に移動する
   ことができる２個の水平案内部材（２１）に固着された
   ２本の垂直アーム（２０）の下端に配設されていること
   を特徴とする請求項１、２、３、または４のガスボンベ
   自動充填装置。
6. 【請求項６】 前記水平案内部材（２１）の各々が、前
   記テーブル（６）の上を動くフランジ（２３）を担持
   し、少なくとも１個のスラストシリンダ（２４）および
   前記フランジ（２３）を接続する少なくとも１個の引張
   りばね（２５）の制御の下に移動可能であり、前記スラ
   ストシリンダおよび前記ばねは、前記キャリッジ（８）
   の移動方向に垂直であることを特徴とする請求項５のガ
   スボンベ自動充填装置。
7. 【請求項７】 前記ガス供給ヘッド（１２）が、上下に
   伸長する本体を含み、前記テーブル（６）の垂直軸
   （７）を含みかつ前記キャリッジ（８）の移動方向
   （９）に平行に伸長する垂直面（Ｐ₁ ）に対して対称で
   あることとを特徴とする請求項１、２、３、４、５、ま
   たは６のガスボンベ自動充填装置。
8. 【請求項８】 前記ガス供給ヘッド（１２）が、前記テ
   ーブル（６）によって担持される水平ベースプレート
   （２６）に固着され、前記キャリッジ（８）に対して、
   キャリッジの２つの移動方向（９）に移動可能であるこ
   とを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６、または
   ７のガスボンベ自動充填装置。
9. 【請求項９】 前記水平ベースプレート（２６）および
   キャリッジ（８）の各々が、前記テーブル（６）上を動
   くフランジ（２７、２８）を担持し、前記フランジ（２
   ７、２８）は、少なくとも１個のスラストシリンダ（２
   ９）、および前記キャリッジ（８）の移動方向（９）に
   平行に伸長する少なくとも１個の引張りばね（３０）に
   よって接続されていることを特徴とする請求項８のガス
   ボンベ自動充填装置。
10. 【請求項１０】 前記ねじ込みベルソケット（１４）
    が、前記テーブル（６）および前記キャリッジ（８）に
    形成されたオリフィスを通過する垂直ロッド（３１）の
    下端に取付けられ、その長さ方向の軸は前記テーブル
    （６）の垂直軸（７）と一致することを特徴とする請求
    項１、２、３、４、５、６、７、８、または９のガスボ
    ンベ自動充填装置。
11. 【請求項１１】 前記ねじ込みベルソケット（１４）を
    担持する垂直ロッド（３１）が、前記テーブル（６）と
    前記支持構造物（５）とを接続する中空ポスト（１６）
    内に部分的に伸長することを特徴とする請求項２および
    １０のガスボンベ自動充填装置。
12. 【請求項１２】 前記ロッド（３１）が、前記支持構造
    物（５）によって担持されるスラストシリンダ（３４）
    の制御の下に上下に移動することができることを特徴と
    する請求項１０または１１のガスボンベ自動充填装置。
13. 【請求項１３】 前記ロッド（３１）が、通過する水平
    歯車（３６）に回転自在に固定され前記歯車に対して長
    さ方向に移動することができ、前記歯車は、支持構造物
    （５）に設けられたモーター（３８）にトランスミッシ
    ョンを介して接続されていることを特徴とする請求項１
    ０または１２のガスボンベ自動充填装置。
14. 【請求項１４】 前記キャリッジ（８）が、スラストシ
    リンダ（４１）の制御の下に前記テーブル（６）に対し
    て移動することができることを特徴とする請求項１、
    ２、３、４、５、６、７、８、９、１０、１１、１２、
    または１３のガスボンベ自動充填装置。