JPH0716609U - バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる形状の弁当箱等に使用することが出
来、又、意匠性に優れ且つ弁当箱等の模様を損ねること
もない、実用価値が高く且つ審美性に優れたバンドを提
供すること。 【構成】 帯状のバンドと該バンドの一端に固定して取
り付けられている長さ調整用留め具とからなり、且つ帯
状のバンドが伸縮性を有する織布又は編布からなること
を特徴とするバンド。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、伸縮性を有する帯状バンドの長さを留め具によって調整することが 可能な、実用価値が高く且つ審美性に優れるバンドに関し、更に詳しくは、例え ば、弁当箱用のバンドとして有用なバンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、弁当箱は消費者のニーズの多様化に応じ、素材や模様・色彩の多様化の みならず、種々の形状のものが市販されている。例えば、従来の箱形、小判型に 加えて、円筒型、星や動物や乗物等を模した形のものや、一部がカゴ状のもの、 二段重ね・三段重ねのもの、箸箱が組み込まれているもの等、実に多彩である。 又、これらの弁当箱の付属品も、様々のものが開発され市場に出回わっており、 更なる演出を加えている。 これらの弁当箱の付属品の一つに弁当箱用のバンドがある。例えば、弁当箱の 蓋が本体（箱体）にしっかりとはめ合わせる構造とはなっておらず、蓋を本体に かぶせただけの形状のものや、二段重ね・三段重ねの弁当箱においては、通常は 、本体に蓋をした後、或は上と下の箱体を重ね合わせて組み合わせた後、輪にな っているゴム製の幅広バンドで、蓋と本体又は上下の箱体を動かない様に押える ことが行われている（以下弁当箱用バンドと称す）。 上記の様な弁当箱用バンドとしては、幅広のゴムを輪にして両端を縫合又は接 着して形成しただけのものでも十分その機能は発揮される。しかし、これでは審 美性に劣り、楽しい弁当の時間を演出するものとしては不十分である為、図３に 示す様に、通常は、比較的伸縮性の強い輪になった無地の幅広のゴム５と、ゴム の両端の接合又は接着部分を隠す為の接合体６とからなっている。そして、接合 体６は、軟質の塩化ビニルシート等の合成樹脂や合成皮革製の花や動物や乗り物 等をかたどった２枚のシートからなり、これらのシートで幅広ゴムの両端を表裏 から挟み、２枚のシートをその状態で縫い合わせるか接着するかして接合されて いる。 又、従来の弁当箱用バンドのバンド部分には、比較的伸縮性の強いゴムが使用 されており、ゴムを引き伸ばして使用すれば、ある程度は一つのバンドを種々の 形状の弁当箱に適用することが可能である。

【０００３】 しかしながら、上記した様に、弁当箱の形状や大きさは実に多彩である為、必 ずしも一つの弁当箱用バンドで用が足りるというものではなく、極端な場合には 所有している全ての弁当箱毎に適合するバンドが必要であった。例えば、二段重 ねや三段重ねの弁当箱に使用している弁当箱用バンドを、一段のものに使用しよ うとしてもバンドの径が大き過ぎて弁当箱用バンドとしての機能を発揮し得なか った。 又、従来の弁当箱用バンドには無地の幅広のゴムが使われており、意匠性をも たせる場合には、このゴムの無地の色を赤、黒、青及び黄色という様に種々のも のに変えるか、図３に示した様に、接合体６の部分に人気もののキャラクターの 絵柄や動物や乗物等の絵柄、更に文字等を付け、審美性に優れるものとすること が行われている。この為、図３（ｂ）に示す様に、接合体６の部分をかなり大き なものとした意匠性に優れる弁当箱用バンド等も出回っているが、使用を重ねる うちに、接合体６が弁当箱の蓋に設けられている模様をこすり、模様に傷をつけ てしまったり、更には、例えば、接合体の構成材料である塩化ビニル中の可塑剤 が弁当箱の蓋に設けられている模様の構成材料と反応をおこし、模様に傷をつけ てしまうどころか模様が剥がれてしまうという問題もあった。

【０００４】

【考案が解決しようとしている問題点】

従って、本考案の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、あらゆる形状 の弁当箱等に使用することが出来、又、意匠性に優れ且つ弁当箱等の模様を損ね ることもない、実用価値が高く且つ審美性に優れたバンドを提供することにある 。

【０００５】

【問題点を解決する為の手段】

上記目的は以下の本考案によって達成される。即ち、本考案は、帯状のベルト と該ベルトの一端に固定して取り付けられている長さ調整用留め具とからなり、 且つ帯状のベルトが伸縮性を有する織布又は編布からなることを特徴とするベル トである。

【０００６】

【作用】

本考案者は従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究の結果、弁当箱用バンドの ゴムの一端に長さ調整用留め具を取り付けておけば、あらゆる形状の弁当箱に使 用することが出来るものとなり、且つ使用する長さ調整用留め具は構造上、従来 の接合体の様に蓋の部分に直接あたることがない為、蓋に設けられている模様を 傷つけたり剥したりして損なうことがないことを知見して本考案に至った。 又、伸縮性のあまり強くない帯状バンドを使用し、且つ昇華性染料で染着可能 な繊維を帯状のバンドの材料に混紡しておくことにより、帯状のバンドの表裏面 のみならず側面部分にも精緻な模様が施され、審美性に優れる弁当箱用バンドと なることを知見して本考案に至った。 更に、上記の構成のベルトは、ノートや本や文房具類等を容易に且つスマート に束ねることが出来る為、これらの文房具類を束ねて持ち歩くのにも有用であり 、又、ワイシャツやブラウスやセーター等の袖をまくり上げておく為のアームバ ンドとして、或は自転車に乗る場合等にズボンの裾をまとめておく為のバンドと しても有用である。又、上記の構成のバンドは、バンドの表裏面のみならず側面 部分にも様々な精緻な模様を施こされた非常に審美性に優れるものである為、腕 輪として、或は時計用のベルトとしても使用することが出来る。

【０００７】

【好ましい実施態様】

次に、図面に示す好ましい実施態様に従い本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案のバンドの一例を示す説明図である。又、図２は、本考案のバ ンド１０を二段重ねの弁当箱２０に適用し、弁当箱用バンドとした使用例の斜視 図である。 本考案のバンド１は、図１に示す様に、帯状のバンド１と長さ調整用留め具２ とからなることを特徴とする。

【０００８】 本考案のバンドを構成する帯状バンド１の構成材料としては、従来の弁当箱用 のバンドに使用されている幅広のゴムと同様に、縦方向のみに伸縮性を有するも のが好ましく使用される。しかし、本考案のバンドを構成する帯状バンド１とし ては、従来のものに使用されている幅広ゴムに比較して若干伸縮性に制限が加え られているものを使用するのが好ましい。即ち、本考案のバンドには長さ調整用 留め具が設けられている為、該留め具で帯状バンド１の長さを任意に調整するこ とが出来るし、更に、帯状バンド１の表裏面及び側面に模様を設けた場合に、帯 状バンド部分の伸縮性が大き過ぎると、バンドを伸ばした状態で使用すると模様 が損なわれるという問題もある。 本考案に使用される伸縮性に制限が加えられている帯状バンド１としては、例 えば、１ｍｍ程度の間隔に縦方向に並べられた糸状のゴムに、順次縦糸を結びつ けていく様な形で編み、糸状のゴムを固定し伸縮性に制限が加えたものや、或は 、予め糸状のゴムの周りに隙間なく糸を巻つけて伸縮性に制限を加えておき、こ れを縦糸の一部に使用したもの等が好ましく用いられる。

【０００９】 又、本考案に使用される帯状バンド１としては、緻密な表面を有し、且つ使用 される縦糸及び横糸に昇華性染料が染着し易いポリエステル等の材料を用いるこ とが好ましい。この様な構成によれば、帯状バンド１の表裏面のみならず側面に までも昇華転写により精緻な模様を容易に染着させることが出来る。この為、本 考案によれば、審美性に優れる様々の模様の施されたバンドが容易に提供される 。 又、本考案に使用される帯状バンド１の形状としては、使用目的に合わせた任 意の幅と長さのものがいずれも好ましく用いられる。例えば、弁当箱用バンドに 使用する場合には、幅１０ｍｍ〜３０ｍｍ程度、長さ２０ｃｍ〜３０ｃｍ程度の ものが用いられる。更に、本考案のバンドの好ましい態様の場合、帯状バンド１ の表裏面及び側面全体に審美性に優れる模様が施される為、帯状バンド１を幅２ ５ｍｍ程度のやや幅広のものとすれば、模様の効果がより効果的に発揮され、意 匠的な価値がより高いバンドが提供される。

【００１０】 本考案のバンドのもう一つの構成部材である長さ調整用留め具２としては、図 １（ｂ）及び（ｃ）に示されている様に、コキ（商品名）と呼ばれる留め具を使 用することが好ましい。コキは、図１（ｃ）に示した様な形状をしており、図１ （ｃ）の裏側を示す図に表わされている様に、帯状バンド１が差し込まれる方向 の外枠の裏面の両側に複数の突起が設けられている。この為、コキに帯状バンド １をベルトを通す要領で差し入れ、任意の位置まで帯状バンドを引っぱた後、手 を離すと、これらの突起が帯状バンドを押え、バンドは任意の長さの位置で容易 に固定される。 上記に説明したコキを使用して本考案のバンドを形成する方法としては、先ず 、帯状バンド１の一端をコキの中央の棒に巻つけてその状態で縫合又は接着し（ 図１（ｂ）図示）、帯状バンド１の一端に固定して取り付ける。次に、帯状ベル トの他端を折り返して縫い、図１（ａ）に示す様な本考案のバンドを形成する。

【００１１】 上記の様な本考案のバンドは、例えば、弁当箱用のバンドとして使用する場合 には、図２に示す様に、帯状バンド１を弁当箱の外周に巻き回した後、長さ調整 用留め具が取り付けられていない側の帯状バンド１の端を、ベルトに通す要領で 長さ調整用留め具に差し込み、更に、バンド部分に適当な引っ張り方向の負荷が かかる程度の任意の長さのところまで帯状バンド１の他端を引っ張り、その位置 で固定する。この結果、どの様な形状の弁当箱であっても、本考案のバンドによ り、例えば、弁当箱の上下の箱体及び蓋体がしっかりと固定される。

【０００１２】

【他の実施態様】

上記の好ましい態様としては、弁当箱用に使用した例を挙げて説明したが、本 考案のバンドは、更に他の用途にも有用である。 （１）ブックバンドとして 本考案のベルトは、長さ調整用留め具及び伸縮性の帯状ベルトにより広い範囲 で長さを調整することが出来る為、ノートや本や文房具類等を容易に且つスマー トに束ねることが出来る。又、精緻な模様を施こされた非常に審美性に優れるも のである為、ファッショナブルに文房具類を束ねて持ち歩くことが出来る。 （２）アームバンド等の衣料用のバンドとして 本考案のベルトは、長さ調整用留め具及び伸縮性の帯状ベルトにより、長さを 自在に調整することが出来る為、衣料の厚みや腕や足の太さに限定されることな く、ワイシャツやブラウスやセーター等の袖をまくり上げておく為のアームバン ドとして、或は自転車に乗る場合等にズボンの裾をまとめておく為のバンドとし ても、好ましく使用することが出来る。更に、本考案のバンドは、精緻な模様が 施こされた非常に審美性に優れるものである為、ブラウスやセーター等の衣料の 模様や色合いにマッチしたバンドを自由に選択して、ファッショナブルに使用す ることが出来る。 （３）腕輪や時計用バンド等の装飾用のバンドとして 本考案のベルトは、バンドの表裏面のみならず側面部分にも様々な精緻な模様 を施こされた非常に審美性に優れるものである為、腕輪として或は時計用のベル トとして、ファッショナブルに使用することが出来る。

【００１３】

【考案の効果】

以上の説明した様に本考案によれば、あらゆる形状の弁当箱に使用することが 出来る実用価値の高い弁当箱用バンドが提供される。 又、本考案によれば、意匠性に優れ、且つ弁当箱の模様を傷つけたり剥したり して損ねることのない審美性に優れた弁当箱用バンドが提供される。 更に、本考案によれば、任意の長さに容易に且つ自在に調整することが出来、 更に非常に審美性に優れるものである為、文房具類を束ねて持ち歩く為のブック バンドとして、アームバンド等の衣料用のバンドとして、腕輪や時計用バンド等 の装飾用のバンドとして、様々の用途に有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のバンドの外観及び構造を示す説明図で
ある。

【図２】本考案のバンドの使用例を示す斜視図である。

【図３】従来の弁当箱用バンドを示す斜視図である。

【符号の説明】

１：帯状バンド ２：長さ調整用留め具 ３：突起部 ５：幅広ゴム ６：接合体 １０：バンド ２０：弁当箱

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帯状のバンドと該バンドの一端に固定し
   て取り付けられている長さ調整用留め具とからなり、且
   つ帯状のバンドが伸縮性を有する織布又は編布からなる
   ことを特徴とするバンド。
2. 【請求項２】 帯状のバンドの表裏面及び側面に模様が
   施されている請求項１に記載のバンド。