JP4633397B2

JP4633397B2 - 傘カバー

Info

Publication number: JP4633397B2
Application number: JP2004215393A
Authority: JP
Inventors: みゆき白石
Original assignee: みゆき白石
Priority date: 2004-07-23
Filing date: 2004-07-23
Publication date: 2011-02-16
Anticipated expiration: 2024-07-23
Also published as: JP2006034401A

Description

本発明は、折り畳み式洋傘の保護カバーに関する。

通常、商品としての折り畳み式洋傘には保護カバー（以下、単に「傘カバー」という。）が付属する。傘カバーは傘をバッグの中にしまう時や、濡れた傘が人に触れないようする場合などに役に立つ。折りたたみ式でない普通の傘は傘カバーが付属しないものが多い。

過去の傘カバーに関する特許出願例は下記特許文献１〜３等多数あるが、本願発明と同様のアイデアを採用するものは存在しない模様である。

特開２００２−１５９３１２号公報特開２０００−３００３２１号公報特開平０７−００８３１３号公報

傘カバーは、傘をさす時には無用になるためバッグの中やポケットに入れておくと、いつの間にか無くし勝ちである。雨の日に傘のカバーが道に落ちているのをよく見掛ける。そのようなことを防止するため、傘カバーを傘の柄の紐に結び付ける人もいるが、若い女性は格好が悪いと思うのか、そうしないことが多いようである。

そこで、本発明が解決しようとする課題は、若い女性にも受け容れ易いおしゃれな形で、目に付く所に飾りながら保持するのに適した傘カバーを提案することである。

上記の課題は、当該傘カバーが、カバー本体となる柔らかい袋と、袋の開口付近に取り付けられ、袋の側面に沿って延び、閉じた袋の先端部において袋から離れる引き紐と、引き紐を袋の側面に沿わせる紐保持部とを備えることによって解決することができる。

傘カバーを裏返して、その先端部を持って引き紐を引くと、柔らかい袋が小さく引き縮められ、傘のシャフトやバッグのベルト等に引き紐で取り付けるのに適した形状になる。

その場合、引き縮められた袋が多層に重なった花弁のように見えるので、紐を引っ張るだけで、誰でも簡単に花形のコサージュのような飾りを作ることができる。

このように、折りたたみ傘のカバーを、目に付き易い場所に、美しく目立つ形で飾りながら保持できるので、保持すること自体が楽しくなり、同時に傘カバーを見失うことも防止できる。

袋の形状は一様な太さの筒状よりは、入り口付近がやや太目で折りたたんだ傘の太さに対して余裕があり、先端方向に次第に狭まる形状の方が使い易い。また、引き縮められた袋が多層に重なった花弁のように見えるためには、袋の太さが入り口から先端に向かって次第に狭まっていることが望ましい。

袋の材料は、一般に傘に使われる柔らかく滑りの良い撥水生地が望ましい。また、装飾用にレースやビーズを使用することもできる。

袋の色は必ずしも傘本体の色と同じにする必要はない。むしろ、赤やピンクなど、花飾りの色として選択すれば良い。また、黒や水玉模様など自然の花には見られない色や模様も、デザイン的観点からは選択可能である。

引き紐は、引き縮めた袋の形状が左右対称になるように、袋の前後の側面の対称な位置に１本づつ、合計２本設けること望ましい。ただし、２本に限られない。

引き紐の材料は袋と同じにするのが原則であるが、別材料でも良い。また、引き紐の末端は結び玉を作るか、ビーズに通すか、ストッパーと呼ばれるプラスチック製の部品に通すか、あるいはこれらを併用しても良い。

紐保持部は、連続する筒状の紐通し、又はズボンのベルト通しに似た不連続な紐押えであっても良い。前記筒状の紐通しは、袋に別の布を当てて作っても良いし、袋の布地の一部を筒状に折り返して作っても良い。

図１（Ａ）及び（Ｂ）は、本発明の一実施例としての傘カバーを示す。図１（Ａ）は袋１の裏面を表に出した状態の正面図で、袋１の側面に筒状の紐保持部２が形成されており、紐保持部２の中に通された引き紐３の末端が袋１の閉じられた先端部に現れている。図１（Ｂ）は、同じ傘カバーの袋１の表面を表に出した状態を示し、折り畳んだ傘を収容する際は、図１（Ｂ）の状態で使用する。

図２（Ａ）及び（Ｂ）は、本発明の他の実施例を示す。この実施例は、紐保持部２の構成が不連続な紐押えになっている点を除いて、図１（Ａ）及び（Ｂ）のものと同じである。

図３（Ａ）〜（Ｄ）は、本発明のさらに他の実施例を示す図面代用写真である。図３の（Ａ）及び（Ｂ）は、図１の（Ａ）及び（Ｂ）に対応する写真で、それぞれ袋の裏面及び表面を表している。これらの写真における袋１の地模様は水玉模様で、開口部がレースで縁取りされている。

図３（Ｃ）は、袋１を裏返しにした状態で引き紐３を引き、袋１を半ば引き縮めた状態、図３（Ｄ）は、袋１をほぼ完全に引き縮めた状態を示す。

図４は、図３（Ｄ）の傘カバーの形をコサージュのように整えて、バッグの持ち手に結びつけた例を示す。

なお、本発明は折り畳み式洋傘の保護カバーに関するものであるが、折り畳み式でない普通の洋傘のカバーや、さらには洋傘ならぬ折り畳み式レインコートの収納ケースについても、本発明と同様な構成を採用することができる。

本発明は、洋傘製造業、製縫業一般、及び洋傘等の流通・販売業の発展に寄与する。

本発明の一実施例としての傘カバー袋の裏面及び表面を示す正面図である。本発明の他の実施例としての傘カバー袋の裏面及び表面を示す正面図である。本発明のさらに他の実施例における、各種の引き縮め状態を示す図面代用写真である。図３に示す傘カバーを引き縮めてコサージュ状の飾りとし、例えばカバンに結びつけた場合を示す写真である。

符号の説明

１袋
２紐保持部
３引き紐

Claims

カバー本体となる柔らかい袋と、袋の上端開口部付近に取り付けられ、袋の側面の長手方向に沿って延び、袋の下端開口部において袋から離れる引き紐と、引き紐を袋の側面の長手方向に沿わせる紐保持部とを備える折りたたみ傘カバー。