JPH07165997A - 難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH07165997A
JPH07165997A JP31771593A JP31771593A JPH07165997A JP H07165997 A JPH07165997 A JP H07165997A JP 31771593 A JP31771593 A JP 31771593A JP 31771593 A JP31771593 A JP 31771593A JP H07165997 A JPH07165997 A JP H07165997A
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JP
Japan
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retardant
weight
parts
polyolefin resin
halogen
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JP31771593A
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English (en)
Inventor
Masaru Terao
賢 寺尾
Kenichi Yanagisawa
健一 柳沢
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)ポリオレフィン系樹脂100重量部に
対し、下記に記載のノンハロゲン系難燃剤を5〜50重
量部配合することを特徴とする耐寒性及び難燃性良好な
難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物である。 (1)(B)カルボン酸無水物変性樹脂と(C)ノンハ
ロゲン系難燃性化合物とを溶融反応させることにより得
られる(F)ノンハロゲン系難燃剤。 (3)(F)ノンハロゲン系難燃剤100重量部に対
し、(E)フェノール樹脂を5〜50重量部配合し、溶
融混練してなる(H又はI)ノンハロゲン系難燃剤。 【効果】 ポリオレフィン系樹脂の特徴を維持したまま
難燃性が顕著に改善された新規な材料であり、通常の熱
可塑性成形材料に用いられている加工方法、例えば射出
成形、押し出し成形等により容易に成形品に加工され、
耐寒性、機械的強度、成形性等の物性のバランスに優れ
た製品を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐寒性および難燃性良
好な難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物に関するもの
で、射出成形等により得られる各種成形品あるいは押し
出し成形等により得られる被覆電線等の用途に有用なも
のである。
【0002】
【従来の技術】代表的なポリオレフィン系樹脂の一つで
有るポリエチレンは、安価である、透明である、耐衝撃
性がよい、電気絶縁性がよい、化学的に安定である、透
湿性が小さい等多くの長所を有しているため、各種容
器、食器、玩具、日用雑貨、台所用品等用途は広範囲に
及んでいる。又、代表的なもう一つのポリオレフィン系
樹脂であるポリプロピレンは、安価である、透明であ
る、機械特性が良好である、化学的に安定である、耐熱
性が比較的良好、電気絶縁性がよい、透湿性が小さいな
ど多くの長所を有しているため、各種容器、食器、玩
具、日用雑貨台所用品、フィルムシート、自動車のバン
パー等用途はポリエチレンより更に広範囲に及んでい
る。このように、ポリオレフィン系樹脂は数々の長所を
有しているが、ポリエチレン、ポリプロピレンのいずれ
も燃え易いという共通の欠点を有している。この欠点を
改良するため、ハロゲン系や燐系あるいは窒素系難燃
剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等いわゆ
る添加型難燃剤を配合する手法が行われてきたが、これ
らの手法を用いると得られる組成物の特性が低下すると
いう問題があった。最も良い難燃化の手法は、樹脂自体
を難燃性にする手法であり、ポリオレフィン系樹脂の場
合、ハロゲン化ポリオレフィンを配合する方法が用いら
れてきたが、この方法では、難燃性は向上するものの、
環境破壊で問題となっているハロゲンを多量に用いなけ
ればならないという問題があった。以上から、ポリオレ
フィンとハロゲンを含まない難燃性樹脂とのポリマーア
ロイによりポリオレフィン系樹脂の難燃化を行うことが
出来れば最も好ましいが、ポリオレフィン系樹脂は、他
の樹脂との相溶性が悪いため、従来このような方法によ
る難燃化は見いだされていなかった。これらの欠点を改
良の為、ポリオレフィン系樹脂に難燃性良好なフェノー
ルホルムアルデホド樹脂を配合した組成物に関する方法
が特開平4−1245に例示されているが、この発明の
ポリオレフィン組成物は難燃性に関しては改善効果を有
しているものの、この方法ではフェノール樹脂を配合す
ることによって耐寒性、機械特性の低下等が生じ、実用
レベルなものは得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特性の低下を
ほとんどまねくことなくノンハロゲンで難燃性の向上し
たポリオレフィン系樹脂を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはポリオレフ
ィン系樹脂の難燃化のためにノンハロゲン難燃性化合物
(C)を単純にブレンドする方法について検討したが、
この方法では難燃性の改善効果が不十分であり、その上
ブリードが発生する、耐寒性、耐熱性などの特性低下を
招くという欠点を生じることが分かった。そこで更に鋭
意検討した結果、カルボン酸無水物変性樹脂(B)とノ
ンハロゲン系難燃性化合物(C)とを溶融反応すること
により得られるノンハロゲン系難燃剤をポリオレフィン
系樹脂に配合することにより、難燃性を損なうこと無
く、従来の欠点であった耐寒性、機械特性等が改善され
ることを見いだし本発明を完成するに至った。即ち本発
明は、(A)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
し、下記に記載のノンハロゲン系難燃剤を5〜50重量
部配合することを特徴とする耐寒性及び難燃性良好な難
燃性ポリオレフィン系樹脂組成物である。 (1)(B)カルボン酸無水物変性樹脂と(C)ノンハ
ロゲン系難燃性化合物とを80:20〜20:80の比
率で配合し、溶融反応させることにより得られる(F)
ノンハロゲン系難燃剤。 (2)(B)カルボン酸無水物変性樹脂と(C)ノンハ
ロゲン系難燃性化合物とを80:20〜20:80の比
率で混合した混合物100重量部に対して、(B)と
(C)との反応を促進する(D)イミダゾール類、アミ
ン類及びその誘導体、有機ホスフィン類及びその誘導体
の中から選ばれた1種以上の触媒を0.01〜5重量部
添加し、溶融反応させることにより得られる(G)ノン
ハロゲン系難燃剤。 (3)(F)ノンハロゲン系難燃剤100重量部に対
し、(E)フェノール樹脂を5〜50重量部配合し、溶
融混練してなる(H)ノンハロゲン系難燃剤。 (4)(G)ノンハロゲン系難燃剤100重量部に対
し、(E)フェノール樹脂を5〜50重量部配合し、溶
融混練してなる(I)ノンハロゲン系難燃剤。かつ、
(B)カルボン酸無水物変性樹脂が、分子内にカルボン
酸無水物を有するカルボン酸無水物変性ポリオレフィン
系樹脂、少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体と
する末端重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン
化合物を主体とする中間重合体ブロックよりなるブロッ
ク共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合
体のカルボン酸無水物変性物の中から選ばれた1種以上
の樹脂であり、(C)ノンハロゲン系難燃性化合物がカ
ルボン酸無水物基と反応し得る官能基を有するリン、窒
素系化合物の中から選ばれた1種以上のものであり、
(D)触媒が、イミダゾール類、アミン類及びその誘導
体、有機ホスフィン類及びその誘導体の中から選ばれた
少なくとも1種以上のものである。
【0005】本発明の(A)成分として用いられるポリ
オレフィン系樹脂は特に限定するものでなく市販されて
いるものである。例えばポリエチレン、エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メ
チル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共
重合体、例えばポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等が
挙げられる。これらの樹脂は、単独あるいは二種以上組
み合わせて用いられる。
【0006】本発明の(B)成分であるカルボン酸無水
物変性樹脂は、ノンハロゲン難燃性化合物(C)をポリ
オレフィン系樹脂に配合した際に生ずるブリード、耐寒
性及び耐熱性の低下などを改善する働きを持つ大変重要
な成分である。ポリオレフィンは、特に限定するもので
なく市販されているものである。例えばエチレンと無水
マレイン酸との共重合体あるいはエチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン
・アクリレート共重合体、エチレン・メタクリレート共
重合体と無水マレイン酸の3元共重合体等が例示され
る。本発明で用いられるカルボン酸無水物基を含有する
水添ブロック共重合体は特に限定するもでなく市販され
ているものであり、無水マレイン酸変性スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロック共重合体、無水マレ
イン酸変性スチレン−エチレン・プロピレン−スチレン
ブロック共重合体等が挙げられる。本発明の酸無水物変
性ブロック共重合体は、水添前のブロック共重合体に、
不飽和二重結合を有する酸無水物を付加反応させること
により得られる。
【0007】本発明の(C)成分として用いられるノン
ハロゲン系難燃性化合物は、特に限定するものでなく一
般に市販されているものであり、官能基としては、例え
ばアミノ基、イソシアネート基、オキサゾリン基、水酸
基等の極性基を有するものが好適に使用される。化合物
の具体例としては、ポリリン酸、ポリリン酸アンモニウ
ム、アミノ基変性リン酸エステル又は水酸基含有リン酸
エステル等のリン系化合物、メラミンあるいはメラミン
シアヌレート化合物、メラミンリン酸塩、メラミンボレ
ート等のメラミン系誘導体、グアニジンあるいはスルフ
ァミン酸グアニジン、リン酸グアニジン等のグアニジン
系誘導体等が挙げられる。これらのノンハロゲン系難燃
性化合物は、単独あるいは2種以上組み合わせて用いら
れる。
【0008】本発明で用いられる(B)、(C)成分の
反応を促進する(D)触媒は特に限定するものでなく市
販されているものであり、例えば、イミダゾール類では
ジメチルイミダゾール、アミン類及びその誘導体ではジ
アザビシクロウンデンゼン、ジメチルベンジルアミン、
有機ホスフィン類及びその誘導体ではトリフェニルホス
フィン等が挙げられる。
【0009】本発明の(E)成分として用いられるフェ
ノール樹脂は特に限定するものでなく市販されているも
のであり、例えば、フェーノール類とホルマリンとをホ
ルムアルデヒド/フェノール類のモル比が、0.5〜
1.0となるような配合比率で反応釜に仕込み、更にシ
ュウ酸、塩酸、硫酸、トルエンスルフォン酸等の触媒を
加えた後加熱し、適当な時間還流反応を行った後、分離
した水を除去するため真空脱水あるいは静置脱水し、更
に残っている水と未反応のフェノール類を除去する方法
により得ることができる。これらの樹脂あるいは複数の
原料成分を用いることにより得られる共縮合フェノール
樹脂は、単独あるいは二種以上組み合わせて用いられ
る。
【0010】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、
(B)成分のカルボン酸無水物変性樹脂と(C)成分の
ノンハロゲン系難燃性化合物を一括投入し加圧ニーダー
やバンバリーミキサー等で150〜250℃、10〜3
0分間溶融反応した後、ポリオレフィン系樹脂に配合
し、加圧ニーダーやバンバリーミキサー等で150℃〜
200℃、10〜30分溶融混練することにより得られ
る。本発明のポリオレフィン系樹脂組成物において
(A)成分のポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
(B)成分のカルボン酸無水物変性樹脂と(C)成分の
ノンハロゲン系難燃性化合物とを80:20〜20:8
0の比率で配合し、溶融反応させることにより得られる
ノンハロゲン系難燃剤を5〜50重量部の範囲で配合し
なければならない。ポリオレフィン系樹脂100重量部
に対してノンハロゲン系難燃剤の量が5重量部を下回る
と難燃性の改善効果が不十分となり、50重量部を上回
るとポリオレフィン系樹脂の持つ特性が低下する。ノン
ハロゲン系難燃剤中の(C)成分のノンハロゲン系難燃
性化合物の割合が20wt%を下回ると難燃性の改善効
果が不十分となり、80wt%を上回ると耐寒性、機械
特性などの改善が不十分となる。又、ノンハロゲン系難
燃剤100重量部に対して、(B)と(C)の反応を促
進する(D)触媒が0.01重量部を下回ると反応を促
進する効果が不十分となり、5重量部を越えてもその効
果はあまり変わらない。(E)フェノール樹脂の配合量
が5重量部を下回ると難燃性向上の補助効果が不十分と
なる傾向になり、50重量部を上回ると熱可塑性樹脂と
の相溶性が低下する傾向にある。このように本発明のポ
リオレフィン系樹脂組成物は、(A)成分のポリオレフ
ィン系樹脂の特性の低下をほとんど招くこと無く難燃性
を向上する効果を有しているが、その理由として、
(B)成分のカルボン酸無水物変性樹脂と(C)成分の
ノンハロゲン系難燃性化合物との反応により生成した化
合物は一分子中にポリオレフィン系樹脂に親和性を有す
る成分及びノンハロゲン系難燃性化合物に親和性を有す
る成分を有しているため、ポリオレフィン系樹脂中に難
燃性良好な(C)成分のノンハロゲン系難燃性化合物が
ミクロ分散することが可能になったためと考えられる。
【0011】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物に
は、更に用途、目的に応じて他の配合剤、例えばタル
ク、マイカ、炭酸カルシウム、ワラスナイトのような無
機充填剤、カップリング剤あるいはガラス繊維、カーボ
ン繊維等のような補強剤、難燃剤、難燃助剤、制電剤、
安定剤、顔料、離型剤、エラストマー等の耐衝撃改良剤
等を配合することができる。又、本発明のポリオレフィ
ン系樹脂組成物は、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、水酸化カルシウムなどの無機水和物系難燃剤を
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して40〜15
0重量部、好ましくは60〜120重量部配合したノン
ハロゲン系難燃剤と併用することが好ましい。併用する
ことによりUL規格の2回目着火に対してもクリアされ
る。ただし無機水和物が40重量部以下であるとこの効
果も薄く、150重量部以上では成形加工性が低下し、
また一般特性も低下する。
【0012】
【実施例】以下実施例により、本発明を説明するが、こ
れは単なる例示であり、本発明はこれに限定されるもの
ではない。引張り試験はASTM−D638、耐寒性は
JIS K6301、酸素指数はASTM−D286
3、燃焼試験はUnderwriters Laboratories 社の安全標
準UL94(○は燃焼時間10秒以内、△は燃焼時間1
0秒以上、×は全焼する)によって測定した結果であ
る。 ノンハロゲン系難燃剤の製造例(F、G、H、I) ノンハロゲン系難燃剤は所定量のカルボン酸無水物変性
樹脂及びカルボン酸無水物基と反応し得る官能基を有す
るリン、窒素系化合物の中から選ばれた1種以上のノン
ハロゲン系難燃性化合物とを加圧ニーダーに一括投入
し、150〜200℃、30分間溶融反応することによ
り得た。又、更に好ましくはカルボン酸無水物変性樹
脂、ノンハロゲン系難燃性化合物、フェノールノボラッ
ク樹脂、触媒を加圧ニーダーに一括投入し、150〜2
00℃、30分間溶融反応することにより得た。カルボ
ン酸無水物変性樹脂とノンハロゲン系難燃性化合物、フ
ェノールノボラック樹脂との反応は、反応前後でのカル
ボン酸無水物基の赤外吸収スペクトルピーク強度の相違
より確認した。
【0013】ノンハロゲン系難燃剤(F1) (B)成分としては無水マレイン酸変性スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロック共重合体タフテック
R M−1913{MAH-SEBS;旭化成(株)製}を使用
し、(C)成分としてはアミノ基含有リン酸エステル
{AA−1000;日本曹達(株)製}を使用した。そ
の配合を表1に示し、製造例に従いノンハロゲン系難燃
剤を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(G1) (B)成分としては無水マレイン酸変性スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロック共重合体タフテック
R M−1913{MAH-SEBS;旭化成(株)製}を使用
し、(C)成分としては水酸基含有リン酸エステル{C
R−757;大八化学(株)製}を、又(D)触媒とし
てトリフェニルホスフィン(TPP)を使用した。その
配合を表1に示し、製造例に従いノンハロゲン系難燃剤
を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(I1) (B)成分としては無水マレイン酸変性スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロック共重合体タフテック
R M−1913{MAH−SEBS;旭化成(株)
製}を使用し、(C)成分としては水酸基含有リン酸エ
ステル{CR−757;大八化学(株)製}を、(E)
成分としてストレートフェノールノボラック樹脂{PN
;住友デュレズ(株)製 スミライトレジンR PR
−51470}を、又(D)触媒としてトリフェニルホ
スフィン(TPP)を使用した。その配合を表1に示
し、製造例に従いノンハロゲン系難燃剤を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(H1) (B)成分としては無水マレイン酸変性ポリオレフィン
樹脂ボンダインR AX8060{MAH-PO;住友シーデ
ィエフ(株)製}を使用し、(C)成分としてはリン酸
メラミン{MPP−A;(株)三和ケミカル製}を、
(E)成分としてストレートフェノールノボラック樹脂
{PN ;住友デュレズ(株)製 スミライトレジンR
PR−51470}を使用した。その配合を表1に示
し、製造例に従いノンハロゲン系難燃剤を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(G2) (B)成分としては無水マレイン酸変性ポリオレフィン
樹脂ボンダインR AX8060{MAH−PO;住友
シーディエフ(株)製}を使用し、(C)成分としては
リン酸メラミン{MPP−A;(株)三和ケミカル製}
を、又(D)触媒としてトリフェニルホスフィン(TP
P)を使用した。その配合を表1に示し、製造例に従い
ノンハロゲン系難燃剤を得た。
【0014】ノンハロゲン系難燃剤(G3) (B)成分としては無水マレイン酸変性スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロック共重合体タフテック
R M−1913{MAH−SEBS;旭化成(株)
製}を使用し、(C)成分としてはアミノ基含有リン酸
エステル{AA−1000;日本曹達(株)製}を、又
(D)触媒としてトリフェニルホスフィン(TPP)を
使用した。その配合を表2に示し、製造例に従いノンハ
ロゲン系難燃剤を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(F2) (B)成分としては無水マレイン酸変性スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロック共重合体タフテック
R M−1913{MAH−SEBS;旭化成(株)
製}を使用し、(C)成分としては水酸基含有リン酸エ
ステル{CR−757;大八化学(株)製}を、又
(D)触媒としてトリフェニルホスフィン(TPP)を
使用した。その配合を表2に示し、製造例に従いノンハ
ロゲン系難燃剤を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(G4) (B)成分としては無水マレイン酸変性ポリオレフィン
樹脂ボンダインR AX8060{MAH−PO;住友
シーディエフ(株)製}を使用し、(C)成分としては
リン酸メラミン{MPP−A;(株)三和ケミカル製}
を、又(D)触媒としてトリフェニルホスフィン(TP
P)を使用した。その配合を表2に示し、製造例に従い
ノンハロゲン系難燃剤を得た。 ノンハロゲン系難燃剤(G5) (B)成分としては無水マレイン酸変性ポリオレフィン
樹脂ボンダインR AX8060{MAH−PO;住友
シーディエフ(株)製}を使用し、(C)成分としては
リン酸メラミン{MPP−A;(株)三和ケミカル製}
を、又(D)触媒としてトリフェニルホスフィン(TP
P)を使用した。その配合を表2に示し、製造例に従い
ノンハロゲン系難燃剤を得た。
【0015】
【0016】(実施例1〜10)(A)成分にポリエチ
レン(PE;三井石油化学(株)製 ウルトゼックス2
022L)、メチルメタクリレート変性ポリエチレン
(EMMA;住友化学工業(株)製 アクリフトWH1
02)を使用し、ノンハロゲン系難燃剤を使用した。そ
の配合及び評価結果を表3、4に示す。 (実施例11〜20)(A)成分にポリプロピレン(P
P;住友化学工業(株)製 住友ノーブレンR H50
1)を使用し、ノンハロゲン系難燃剤を使用した。その
配合及び評価結果を表5、6に示す。 (比較例1〜10)(A)成分にポリエチレン(PE;
三井石油化学(株)製 ウルトゼックス2022L)、
メチルメタクリレート変性ポリエチレン(EMMA;住
友化学工業(株)製 アクリフトWH102)を使用
し、ノンハロゲン系難燃剤を使用した。その配合及び評
価結果を表7、8に示す。 (実施例11〜18)(A)成分にポリプロピレン(P
P;住友化学工業(株)製 住友ノーブレンR H50
1)を使用し、ノンハロゲン系難燃剤を使用した。その
配合及び評価結果を表9、10に示す。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の効果】表から明らかなように、本発明によるポ
リオレフィン系樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂の
特徴を維持したまま難燃性が顕著に改善された新規な材
料であり、通常の熱可塑性成形材料に用いられている加
工方法、例えば射出成形、押し出し成形等により容易に
成形品に加工され、耐寒性、機械的強度、成形性等の物
性のバランスに優れた製品を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 61/04 LMY

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリオレフィン系樹脂100重量
    部に対し、下記に記載の(F)ノンハロゲン系難燃剤を
    5〜50重量部配合することを特徴とする耐寒性及び難
    燃性良好な難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。(B)
    分子内にカルボン酸無水物を有するカルボン酸無水物変
    性ポリオレフィン系樹脂、少なくとも2個のビニル芳香
    族化合物を主体とする末端重合体ブロックと少なくとも
    1個の共役ジエン化合物を主体とする中間重合体ブロッ
    クよりなるブロック共重合体を水素添加して得られる水
    添ブロック共重合体のカルボン酸無水物変性物の中から
    選ばれた1種以上の樹脂と(C)カルボン酸無水物基と
    反応し得る官能基を有するリン、窒素系化合物の中から
    選ばれた1種以上のノンハロゲン系難燃性化合物とを8
    0:20〜20:80との比率で配合し、溶融反応させ
    ることにより得られる(F)ノンハロゲン系難燃剤。
  2. 【請求項2】 (A)ポリオレフィン系樹脂100重量
    部に対し、下記に記載の(G)ノンハロゲン系難燃剤を
    5〜50重量部配合することを特徴とする耐寒性及び難
    燃性良好な難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。(B)
    分子内にカルボン酸無水物を有するカルボン酸無水物変
    性ポリオレフィン系樹脂、少なくとも2個のビニル芳香
    族化合物を主体とする末端重合体ブロックと少なくとも
    1個の共役ジエン化合物を主体とする中間重合体ブロッ
    クよりなるブロック共重合体を水素添加して得られる水
    添ブロック共重合体のカルボン酸無水物変性物の中から
    選ばれた1種以上の樹脂と(C)カルボン酸無水物基と
    反応し得る官能基を有するリン、窒素系化合物の中から
    選ばれた1種以上のノンハロゲン系難燃性化合物とを8
    0:20〜20:80との比率で混合した混合物100
    重量部に対して、(B)と(C)との反応を促進する
    (D)イミダゾール類、アミン類及びその誘導体、有機
    ホスフィン類及びその誘導体の中から選ばれた少なくと
    も1種以上の触媒を0.01〜5重量部添加し、溶融反
    応させることにより得られる(G)ノンハロゲン系難燃
    剤。
  3. 【請求項3】 (A)ポリオレフィン系樹脂100重量
    部に対し、下記に記載の(H)ノンハロゲン系難燃剤を
    5〜50重量部配合することを特徴とする耐寒性及び難
    燃性良好な難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。(B)
    分子内にカルボン酸無水物を有するカルボン酸無水物変
    性ポリオレフィン系樹脂、少なくとも2個のビニル芳香
    族化合物を主体とする末端重合体ブロックと少なくとも
    1個の共役ジエン化合物を主体とする中間重合体ブロッ
    クよりなるブロック共重合体を水素添加して得られる水
    添ブロック共重合体のカルボン酸無水物変性物の中から
    選ばれた1種以上の樹脂と(C)カルボン酸無水物基と
    反応し得る官能基を有するリン、窒素系化合物の中から
    選ばれた1種以上のノンハロゲン系難燃性化合物とを8
    0:20〜20:80との比率で配合し、溶融反応させ
    ることにより得られる(F)ノンハロゲン系難燃剤10
    0重量部に対して、(E)フェノール樹脂を5〜50重
    量部配合し、溶融混練してなる(H)ノンハロゲン系難
    燃剤。
  4. 【請求項4】 (A)ポリオレフィン系樹脂100重量
    部に対し、下記に記載の(I)ノンハロゲン系難燃剤を
    5〜50重量部配合することを特徴とする耐寒性及び難
    燃性良好な難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。(B)
    分子内にカルボン酸無水物を有するカルボン酸無水物変
    性ポリオレフィン系樹脂、少なくとも2個のビニル芳香
    族化合物を主体とする末端重合体ブロックと少なくとも
    1個の共役ジエン化合物を主体とする中間重合体ブロッ
    クよりなるブロック共重合体を水素添加して得られる水
    添ブロック共重合体のカルボン酸無水物変性物の中から
    選ばれた1種以上の樹脂と(C)カルボン酸無水物基と
    反応し得る官能基を有するリン、窒素系化合物の中から
    選ばれた1種以上のノンハロゲン系難燃性化合物とを8
    0:20〜20:80との比率で混合した混合物100
    重量部に対して、(B)と(C)との反応を促進する
    (D)イミダゾール類、アミン類及びその誘導体、有機
    ホスフィン類及びその誘導体の中から選ばれた少なくと
    も1種以上の触媒を0.01〜5重量部添加し、溶融反
    応させることにより得られる(G)ノンハロゲン系難燃
    剤100重量部に対して、(E)フェノール樹脂を5〜
    50重量部配合し、溶融混練してなる(I)ノンハロゲ
    ン系難燃剤。
  5. 【請求項5】 (A)ポリオレフィン系樹脂がポリエチ
    レン及び/又は変性ポリエチレンである請求項1、2、
    3又は4記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (A)ポリオレフィン系樹脂がポリプロ
    ピレン及び/又は変性ポリプロピレンである請求項1、
    2、3又は4記載の難燃性ポリオレフィン樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ノンハロゲン系難燃性化合物がアミノ
    基、イソシアネート基、オキサゾリン基、水酸基の中か
    ら選ばれた官能基を有するリン酸エステル及び/又はポ
    リリン酸塩であるノンハロゲン系難燃剤を配合すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の難
    燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 ノンハロゲン系難燃性化合物がメラミ
    ン、メラミン系誘導体、グアニジン、グアニジン系誘導
    体の中から選ばれた少なくとも1種以上の化合物である
    ノンハロゲン系難燃剤を配合することを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5又は6記載の難燃性ポリオレフィ
    ン系樹脂組成物。
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