JPH07164910A - 自動車の駆動力配分制御装置 - Google Patents
自動車の駆動力配分制御装置Info
- Publication number
- JPH07164910A JPH07164910A JP34418693A JP34418693A JPH07164910A JP H07164910 A JPH07164910 A JP H07164910A JP 34418693 A JP34418693 A JP 34418693A JP 34418693 A JP34418693 A JP 34418693A JP H07164910 A JPH07164910 A JP H07164910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- control means
- torque
- vehicle
- wheels
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
することにより、左右後輪1RL、1RRとの間でのト
ルク配分比が変更される。第1制御手段による制御は、
LSDモ−ドであり、左右後輪1RL、1RRとの間の
差動制限を行なう制御となる。第2制御手段による制御
は、ヨ−レ−トモ−ドであり、実際のヨ−レ−トが目標
ヨ−レ−トとなるように左右後輪1RL、1RRへのト
ルク分配比が制御される。第1制御手段による制御と第
2制御手段による制御とが、所定の切換条件に応じて切
換えられる。切換条件としては、例えば、走行状態(発
進時か通常走行時か、急加速時か緩加速時か、急減速時
か緩減速時か)や路面状態(悪路であるか良路である
か、傾斜路であるか平担路であるか)、等が設定され
る。
Description
装置に関するものである。
左右の車輪に対する駆動力の配分比を可変としたものが
提案されている。特開平4−129837号公報には、
車体に作用する実際のヨ−レ−トが目標ヨ−レ−トとな
るように、左右車輪へのトルク配分比を制御するいわゆ
るヨ−レ−ト制御を行なうものが提案されている。この
ようなヨ−レ−ト制御を行なう場合は、自動車の操縦安
定性を高める上で好ましいものとなる。
は、左右の車輪の回転数差が舵角に応じた値となるよう
に、左右の車輪への駆動力配分比を制御するものが提案
されている。このような回転数差を制御するものにあっ
ては、差動機能を得つつ、回転数差に応じた差動制限機
能を得ることができる。
に対する駆動力配分比は、自動車の種々の特性に大きく
影響を与えるため、左右車輪間での駆動力配分比をある
1つの制御則に基づいて制御しただけでは、十分な車両
特性を得ることがむずかしいものとなる。特に、左右車
輪から路面への駆動力伝達を効果的に行なって走破性を
高めるという要求と、操縦安定性を十分高めるという要
求とを共に高い次元で満足させることが望まれるが、こ
のような要求は、1つの制御則に基づくだけでは十分満
足のいかないものとなる。
縦安定性とを共に高い次元で満足し得るようにした自動
車の駆動力配分制御装置を提供することにある。
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、パワ−ユニットからの駆動力を左右の車輪に個々
独立して配分制御するようにした自動車において、前記
左右の車輪のトルク配分比を、該左右の車輪の差動回転
を所定のパラメ−タに応じて制限するように制御する第
1制御手段と、前記左右の車輪のトルク配分比を、車体
に作用する実際のヨ−レ−トが目標ヨ−レ−トとなるよ
うに制御する第2制御手段と、あらかじめ設定した所定
の切換条件に応じて、前記第1制御手段による制御と第
2制御による制御との間での切換えを行なう切換手段
と、を備えた構成としてある。上記構成を前提とした本
発明の好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項
2以下に記載の通りである。
第1制御手段による制御を行なった場合には差動制限を
行ないつつ左右の車輪に対するトルク分配が行なわれる
ので走破性が高められ、第2制御手段による制御を行な
った場合には操縦安定性が高められるが、本発明では、
この両方の制御を所定の切換条件に基づいて適宜切換え
て使用するので、走破性と操縦安定性とを共に高い次元
で満足させることができる。
により、走行状態に応じて、走破性と操縦安定性とを満
足させることができる。請求項3に記載したような構成
とすることにより、操縦安定性がさほど問題とならない
発進時における走破性を満足させつつ、走破性がさほど
問題とならない通常走行時での操縦安定性を満足させる
ことができる。
により、タイヤのグリップ力が有効に利用できる高μ路
ではトルク感応型の差動制限を行なって、トルクを有効
に路面へ伝達して走破性を十分高めることができ、また
滑り易い低μ路では回転数感応型の差動制限を行なっ
て、車両姿勢の変化が急激になるのを抑制しつつ走破性
を高めることができる。
により、急加速時には走破性に優れた第1制御手段によ
る制御を行なうことにより加速要求を十分満足させるこ
とができ、また緩加速時には操縦安定性に優れた第2制
御手段による制御を行なって加速性を満足させつつ操縦
安定性を確保することができる。
により、急減速時には走破性に優れた第1制御手段によ
る制御を行なうことにより、減速要求を十分満足させる
ことができ、また緩減速時には操縦安定性に優れた第2
制御手段による制御を行なって減速性を満足させつつ操
縦安定性を確保することができる。
より、路面状態をも加味して、走破性と操縦安定性とを
より高い次元で満足させる上で好ましいものとなる。請
求項8に記載したような構成とすることにより、凹凸の
激しい悪路での走破性を十分高めつつ、良路での操縦安
定性を十分高めることができる。
により、悪路での発進時に、路面へのトルク伝達が極め
て効果的に行なわれるトルク感応型の差動制限を行なう
ことにより、悪路での発進能力を高めることができる。
請求項10に記載したような構成とすることにより、悪
路での旋回時には、滑らかな差動制限となる回転数感応
型の差動制限を行なって、走破性を満足させつつ旋回性
能も十分満足させることができる。
とにより、傾斜路つまり登り坂や下り坂を走行するとき
は第1制御手段による制御を行なうことによって走破性
を高めて、登り坂では登坂能力を高め、下り坂では安定
性を高めることができる。また、平担路では、第2制御
手段による制御を行なうことにより、操縦安定性を高め
ることができる。
とにより、タイヤのグリップ力を有効に利用できる高μ
路では、第1制御手段による制御を行なうことによって
走破性を十分高めることができ、また滑り易い低μ路で
は、第2制御手段による制御を行なって操縦安定性を高
めることができる。
とにより、走破性が強く要求される4輪駆動車におい
て、走破性と共に操縦安定性を十分満足させる上で好ま
しいものとなる。
て説明する。全体の概要(図1) 図1において、1FLは左前輪、1FRは右前輪、1R
Lは左後輪、1RRは右後輪である。2はパワ−ユニッ
トとしてのエンジンで、該エンジン2の駆動力は、自動
変速機3、ギア4、5を介して、前駆動軸6に常時伝達
される。前駆動軸6に入力されるエンジン2からの駆動
力は、差動装置7より、左駆動軸8Lを介して左前輪1
FLに伝達され、右駆動軸8Rを介して右前輪1FRに
伝達される。上記自動変速機3は、既知のように、トル
クコンバ−タと多段変速歯車機構とから構成されてい
る。
クラッチ14Cを介して連結されている。この後駆動軸
9に対しては、後中間軸10が、ギア11、12を介し
て連動されている。この後中間軸10に対して、左クラ
ッチ14Lおよび左駆動軸13Lを介して左後輪1RL
が連結され、また、右クラッチ14Rおよび右駆動軸1
3Rを介して右後輪1RRが連結されている。
る油圧給排経路15L、15R、15Cには、制御弁1
6L、16Rあるいは16Cが接続されている。各制御
弁16L、16R、16Cを個々独立して制御すること
により、各クラッチ14L、14R、14Cの締結力
(締結油圧)が個々独立して制御される。
14Rの締結力を可変とすることにより、左右の後輪1
RLと1RRとに対する駆動力配分比が変更される。な
お、実施例では、中央クラッチ14Cには必ず所定以上
の締結力が与えられて、常時4輪駆動となるように設定
されている。この中央クラッチ14Cの締結力つまり前
後のトルク配分比は、ある一定のものとしてもよく、あ
るいは、車速や前輪と後輪との間での路面に対するスリ
ップ量の相違等をパラメ−タとして、可変とすることも
できる。前後のトルク配分比を常時同じにするときは、
中央クラッチ14Cに代えて、例えば遊星歯車機構等か
らなるセンタ−デフを用いることもできる。
れマイクロコンピュ−タを利用して構成された制御ユニ
ットで、制御ユニットMUは左右後輪1RLと1RRと
の間での駆動力配分比を制御する。また、制御ユニット
U1は、変速制御を行なうためのものであり、制御ユニ
ットU2はエンジン2の燃料噴射量制御や点火時期制御
を行なうためのものである。制御ユニットU3は、ブレ
−キ時に車輪がロックするのを防止するABS制御用で
あり、各車輪へのブレ−キ力を個々独立して調整するブ
レ−キ力調整ユニット17を制御する。この調整ユニッ
ト17は、各車輪に対するブレ−キ力(ブレ−キ液圧)
を個々独立して調整可能であり、ブレ−キペダルが踏込
み操作されたブレ−キ時におけるブレ−キ液圧の増圧、
減圧、保持の機能は勿論のこと、ブレ−キペダルが踏込
み操作されていない非ブレ−キ時にあってもブレ−キ液
圧を調整可能とされている。制御ユニットU4は、図示
を略すサスペンションダンパの減衰力制御やアクティブ
サスペンションの制御用である。
ドをマニュアル選択するためのマニュアルスイッチ21
からの信号の他、各種センサやスイッチからの信号が入
力される(これ等の信号を検出するセンサ類をまとめて
符号22で示してある)。センサ類22の中には、少な
くとも次の各要素を検出するものが含まれる。すなわ
ち、車体に作用するヨ−レ−ト、車速、ハンドル舵角、
車体に作用する横G(横加速度)、各車輪の回転速度
(車輪速)、自動変速機3のギア位置(前進状態か後進
状態かを識別する)、各車輪のタイヤ空気圧(荷重差や
パンク検出用)、テンパタイヤを装着しているか否かの
識別、悪路か良路かの識別、路面μ(左右の路面μを個
々独立して検出)、車両の加速と減速(例えばアクセル
開度の変化や車体の前後Gをみて判定する)、路面の車
両進行方向における傾斜角度である(傾斜角度計)。
として独立して設定したものであってもよいが、他の制
御ユニットU1〜U4からの信号を利用することもでき
る。なお、悪路であるか否かは、例えば所定量以上のサ
スペンションストロ−クが所定時間内に所定回数以上発
生したとき、あるいは車体に作用する所定以上の大きさ
の上下Gが所定時間内に所定回数以上発生したときに、
悪路であると判定することができ、悪路の度合をも検出
することもできる。
チは、次の4つの制御モ−ドを選択するものであり、選
択された制御モ−ドは、インストルメントパネル等、運
転者から目視し易い位置に設けられた表示装置23に表
示される。上記4つの制御モ−ドは『オ−トモ−ド』、
『ヨ−レ−トモ−ド』、『LSD(差動制限)モ−ド』
および『スタックモ−ド』である。
のヨ−レ−トとなる実ヨ−レ−トが所定の目標ヨ−レ−
トとなるように制御するモ−ドであり、目標ヨ−レ−ト
が零以外のとき(ψt制御)と、目標ヨ−レ−トが零の
とき(ψ0 )の2種類を含む。このヨ−レ−トモ−ド
は、本発明での第2制御手段による制御態様に相当する
ものとなる。
Rとの間の回転数差が所定以上大きくならないように制
御する回転数感応型の制御と、後輪への分配トルクに応
じて右の後輪1RL、1RRに対する入力トルクを制御
する(左右車輪間のトルク差が所定以上大きくならない
ように制御する)トルク感応型の制御との2種類を含
む。
まり自動車がぬかるみ等にはまって容易に脱出できない
状態のとき、あるいはこのような状態におちいり易い状
況のときに対処するためのモ−ドである。
トモ−ド』と2種類の『LSDモ−ド』との4つの制御
モ−ドに、さらに『デフモ−ド』を含めた合計5つの制
御モ−ドをも加味した制御とされる。デフモ−ドは、左
右後輪1RL、1RRに対するトルク分配比が等しくな
るように制御するものである。
基づいて説明する。なお、各制御モ−ドにおいて、最終
的に左右後輪1RL、1RRに対するトルク調整量が個
々独立して決定されるが、以下の説明あるいは図面にお
いて用いられる『rl』は左後輪1RL用を示し、『rr』
は右後輪1RR用を示すサフィクスである。また、スタ
ックモ−ドについては、左右後輪1RL、1RRへの伝
達トルクLが、クラッチ14L、14Rの最大トルク伝
達量として設定されるが、この点については後述するフ
ロ−チャ−トの部分で説明する。
1RL、1RRに対するトルク調整量を算出するための
ものである。この図2において、ステップN1におい
て、車体に作用する実際のヨ−レ−トとなる実ヨ−レ−
トψと、車速Vと、ハンドル舵角θと、横G(横加速
度)と、ステップN2において決定されたスタビリティ
ファクタAとに基づいて、目標ヨ−レ−トψtが決定さ
れる。この目標ヨ−レ−トψtの決定に際しては、ステ
ップN1に示す式が用いられ(式中Lは自動車のホイ−
ルベ−ス)、スタビリティファクタAが大きいほど目標
ヨ−レ−トψtが小さくされて、操縦安定性性を高める
方向の設定とされる。このスタビリティファクタAの決
定については後述する。
と目標ヨ−レ−トψtとの偏差△ψが決定される。ステ
ップN4においては、ステップN3で算出された偏差△
ψに対して不感帯処理がなされて、所定値以下の偏差△
ψtは零として設定される。この不感帯の設定は、低車
速では幅が広く、高車速では幅が狭くなるようにして、
高車速時での操縦安定性を十分満足させるようにするこ
とができる。そして、ステップN5において、フィ−ド
バック制御によって、偏差△ψtに基づいて、トルク調
整量△Tψtが決定される。なお、このフィ−ドバック
制御は、実施例ではPD制御(比例、微分制御)とされ
ている。ステップN5で決定されたトルク調整量△Tψ
tは、そのまま右後輪1RR用のトルク調整量△Tψt
rrとされ、またステップN6において符号反転された値
が左後輪1RL用のトルク調整量△Tψtrlとされる。
すようにして決定される(図3中F1〜F5はそれぞれ
制御定数)。すなわち、ステップN11において、車速
Vと基準車速V0と、制御定数F1、F2とに基づい
て、第1の値a1が決定される。また、ステップN12
において、舵角θと制御定数F3、F4とに基づいて、
第2の値a2が決定される。さらに、ステップN13〜
N16の処理によって第3の値a3が決定され、各値a
1〜a3をステップN17で加算することにより、スタ
ビリティファクタAが算出される。
θと、基準スタビリティファクタA0と、ホイ−ルベ−
スLとに基づいて、理論横加速度Gltが決定される。ス
テップN14においては、理論横加速度Gltから実際の
横加速度Gを減算することにより、偏差△Gが算出され
る。ステップN15では、偏差△Gの絶対値に基づいて
制御定数F5が決定される(偏差△Gの不感帯処理で、
偏差△Gの絶対値が所定値△G0 以下では制御定数F5
が零に設定される)。ステップN16では、ヨ−レ−ト
ψと車速Vとの乗算値が零以上のときと零未満のときに
場合分けして、制御定数F5と理論横加速度Gltと実際
の横加速度Gとに基づいて第3の値a3が決定される。
整量決定のための制御系統を示す。すなわち、実際のヨ
−レ−トψをステップN21で符号反転した後、ステッ
プN22で不感帯処理を行ない(図2のN4に対応で、
直進安定性を高めるためにこの不感帯処理をなくしても
よい)、ステップN23において、目標ヨ−レ−トψ0
を零とするフィ−ドバック制御によって、トルク調整量
△Tψ0が算出される。そして、この△ψ0がそのまま
右後輪1RR用のトルク調整量△Tψ0rrとされ、ステ
ップN24で符号反転した後の値が左後輪1RL用のト
ルク調整量△Tψ0rlとされる。
を均等にするための制御系統を示し、ステップN31、
N32において後輪への分配トルクTrを半分にされた
値が、左右後輪1RL、1RRに対するトルク調整量△
Tdrr、△Tdrlとされる。
L、1RRに対するトルク調整量を決定するための系統
図である。この図6において、左右後輪1RL、1RR
の路面に対するスリップ量を示すスリップ値Srr、Srl
が用いられるが、スリップ値Sは、実施例では『(車速
−車輪速)/車輪速』で演算するようにしてある。この
場合、車速は、対地車速でもよく(例えば人工衛星を自
動車の位置決定に利用したナビゲ−ションシステムを利
用する等により決定される車速)、あるいは4輪のうち
もっとも低い車輪速を示す値を車速として利用したもの
であってもよい。
SrrとSrlとの偏差△Sが、ステップN41で決定され
る。ステップN42では、ここに示すマップに基づい
て、偏差△Sに応じたトルク調整量△Twが決定され
る。このステップN42では、不感帯処理も行なわれる
が、不感帯以外の領域の△Tw設定用のゲインαは、例
えばスリップ値S(左右平均値、左右いずれか大きい
方、左右いずれか小さい方のスリップ値のいずれにする
かは、差動制限の要求程度に応じて適宜選択し得る)が
小さいほど小さくする(感度を低くする)こともでき
る。ステップN42で決定されたトルク調整量△Tw
は、そのまま左後輪1LR用の値△Twrlとして設定さ
れ、ステップN43で符号反転して右後輪1RR用の値
△Twrrとして設定される。
L、1RRに対するトルク調整量を決定するための系統
図である。この図7において、後輪への分配トルクTr
に基づいて、ステップN51に示すように、左右後輪1
RL、1RRへのトルク調整量△Ttrrと△Ttrlとが
決定される。この決定に際しては、後輪への分配トルク
Trが所定値より小さいときは△Ttが小さい一定値と
され、分配トルクTrが大きいときは、当該分配トルク
Trが大きくなるのにしたがって△Ttが徐々に大きく
される。
御ユニットMUの制御内容について説明するが、以下の
説明でPはステップを示す。先ず、図8はメインフロ−
チャ−トで、そのP1において、各種情報が入力された
後、P2において、エンジン2で発生されているトルク
が、既知のようにして理論的に演算される。なお、エン
ジン2の発生しているトルクを検出するトルクセンサを
別途設けてもよいものである。P3では、どの制御モ−
ドでの制御を行なうかの判定が行なわれ、P4では判定
された制御モ−ドでの制御量が演算され、P5において
演算された制御量が出力される。
ャ−トに示される。この図9において、P11において
スイッチ21の操作状態(制御モ−ド選択状態)が読込
まれた後、P12〜P15の判定処理によって選択され
ている制御モ−ドの判定が行なわれ、P16〜P19に
おいて、現在選択されている制御モ−ドに対応した制御
値が演算される。そして、P20において、後述する判
断制御がなされる。
制御値が、図10に示すフロ−チャ−トに基づいて演算
される。この図10において、P21において、図2〜
図7で説明したように、前述した5つの制御モ−ドでの
制御値が演算される。P22においては、上記各制御モ
−ドでの重み付けを示すゲイン値k1〜k5が後述する
ようにして決定される。P3では、上記ゲイン値が後述
のように補正される。そして、P24において、各制御
モ−ドに応じた演算量と、補正後の各ゲイン値とに基づ
いて、トルク調整量△T1が決定される。
御中でかつブレ−キペダルが踏込み操作されている時で
ないこと、およびフェイル時でないことを条件として、
P28において、前回のトルク値TにP24で演算され
た調整量△T1を加算することにより、今回の伝達トル
クTが決定される。また、ABS制御中でかつブレ−キ
ペダルが踏込み操作されているとき、あるいはフェイル
時のときは、P29において、今回の伝達トルクTが0
に設定される。なお、図10に示す処理は、左右後輪用
に個々独立して行なわれる(このことは、図11〜図1
3に示す他の制御モ−ドの場合についても同じ)。
の図11は、図10と対応した制御内容(ステップ)と
されているので、図10の場合との相違点について説明
して、重複した説明は省略する。先ず、P31において
演算される各制御モ−ドでの演算対象は、ヨ−レ−トに
関連した△Tψtと、△Tψ0と、デフモ−ドに関連し
た△Tdの3つである。これに対応して、P32〜P3
4で用いられるゲイン値も、k1〜k3の3つとされ
る。そして、P34で演算される結果は、△T2とされ
る。
の図12は、図10と対応した制御内容(ステップ)と
されているので、図10の場合との相違点について説明
して、重複した説明は省略する。先ず、P41において
演算される各制御モ−ドでの演算対象は、LSDモ−ド
に関連した△Twと、△Ttと、デフモ−ドに関連した
△Tdの3つである。これに対応して、P42〜P44
で用いられるゲイン値も、k3〜k5の3つとされる。
そして、P44で演算される結果は、△T3とされる。
る。この図13において、スタック時であることから、
P51において、トルク調整量△Tsta が、クラッチ1
4L、14Rの最大伝達容量に応じた最大値Tmax に設
定される。P52においては、ここに示すマップにした
がって、車速に応じて、ゲイン値ksta が決定される。
P53においては、ゲイン値ksta とトルク調整量△T
sta とを乗算することにより、最終的なトルク調整量△
T4が算出される。そして、P54において、△T4が
そのまま伝達トルク量として設定される。
3でのゲイン値k1〜k5の補正の詳細を示す(補正さ
れる前のゲイン値k1〜k5の設定は後述する)。この
図14でのゲイン値補正は、補正係数C1〜C5を利用
して行なわれるが、C1はk1補正用であり、C2はk
2補正用であり、C3はk3補正用であり、C4はk4
補正用であり、C5はk5補正用である。
進走行時で、4輪いずれもテンパ−タイヤが装着されて
なくて(1輪でも空気圧が極めて小さいパンク時と判定
されていないというものであってもよい)、かつ左右の
荷重差が小さいとき(左右車輪の空気圧の差が小さいと
き)は、P58において、各補正係数C1〜C5がそれ
ぞれ1に設定される。P59では、補正前のゲイン値k
1〜k5に補正係数C1〜C5を乗算することにより補
正後のゲイン値k1〜k5が得られる。
れたときは、P60において、後退走行時であるか否か
が判別される。このP60の判別でNOのときのとき
は、車両の停車時であると判定されて、このときはP6
4において左右後輪へのトルク伝達量が0とされる(ク
ラッチ14L、14Rの解放)。
おいて、車速が10km/h以上であるか否かが判別さ
れる。このP61の判別でNOのときは、P62におい
て、デフ制御とLSD制御を行なうべく、この各制御に
対応した補正係数C3〜C5が1に設定されると共に、
ヨ−レ−ト制御モ−ドに対応した補正係数C1、C2が
それぞれ0に設定された後、P59に移行する。
時であってもヨ−レ−ト制御を行なうべく、これに対応
した補正係数C1、C2が符号反転された−C1、−C
2とされ、他の補正係数C3〜C5は1とされて、P5
9へ移行する。このP63を経る処理は、前進走行時と
後退走行時とでは、ヨ−レ−トセンサで検出される方向
(旋回方向)が逆の関係となるため、このセンサでの検
出方向を後退方向に合わせるためのものであり、ヨ−レ
−ト制御の実質的な内容そのものは前進走行時と同じよ
うにして行なわれる。P56あるいはP57の判別でY
ESのときは、P65において、デフ制御のみを行なう
べく、補正係数C3のみが1とされ、他の補正係数C
1、C2、C4、C5はそれぞれ0とされた後、P59
へ移行する。
定されるゲイン値k1〜k5のうち、デフ制御に対応し
たゲイン値k3のみは常に1に設定される。k3以外の
ゲイン値のうち、零以外を目標値とするヨ−レ−トモ−
ドに対応したゲイン値k1は図15に示すようにして設
定され、零を目標値とするヨ−レ−トモ−ドに対応した
ゲイン値k2は図16に示すようにして設定され、回転
数感応型LSDモ−ドに対応したゲイン値k4は図17
に示すように決定され、トルク感応型LSDモ−ドに対
応したゲイン値k5は図15に示すように決定される。
のゲイン値k1は、次のような各種要素を勘案して設定
される。この各種要素としては、舵角θ、車速V、路面
μ、路面μが左右均一な均一路であるか左右異なるスプ
リット路であるか(左右一方が低μのときにスプリット
路として判定するようにしてある)、加減速(定常)、
良路であるか悪路であるか、ということが含まれる。ゲ
イン値k1の決定に際しては、上記各要素毎に独立して
マップM1〜M15を作成して、各マップから設定値m
1〜m15が設定されるが、この設定値m1〜m15
は、そのとり得る値がそれぞれという0〜1の範囲ある
いは0〜0.5の範囲で設定される。
ら得られた設定値m1とm2とを乗算したものが第1演
算値km1とされる。マップM1、M3〜M5で得られ
る設定値m1とm3とm4とm5とを乗算することによ
り、第2演算値km2が演算される。マップM1、M
3、M6〜M8で得られる設定値m1とm3とm6〜m
8とを乗算することにより、第3演算値km3が演算さ
れる。マップM1、M9〜M12で得られる設定値m1
とm9〜m12とを乗算することにより、第4演算値k
m4が演算される。マップM1、M13〜M15で得ら
れる設定値m1とm13〜m15とを乗算することによ
り、第5演算値km5が演算される。そして、第1演算
値km1から、第2〜第5までの各演算値km2〜km
5を減算することにより、ゲイン値k1が決定される。
から明らかなように、ゲイン値k1は、直進時あるいは
直進とみなせる舵角が小さいときには零に設定されて
(マップM1参照)、零以外を目標値とするヨ−レ−ト
モ−ドが実質的に行なわれない設定とされる。また、旋
回時であっても、発進時はゲイン値k1が零に設定され
る(マップM2参照)。マップM3〜M5から明らかな
ように、低車速、高μでかつ均一路では、ゲイン値k1
を小さくする補正が行なわれる。マップM3、M6〜M
8から明らかなように、低車速、低μ、加減速の度合が
強いときでかつ良路では、ゲイン値k1を小さくする補
正が行なわれる。マップM9〜M12から明らかなよう
に、高車速、高μ、加減速の度合が強いときでかつ均一
路のときは、ゲイン値k1を小さくする補正が行なわれ
る。マップM13〜M15から明らかなように、低車
速、低μでかつ悪路のときは、ゲイン値k1を小さくす
る補正が行なわれる。
示す図16〜図18の意味するところは、上述した図1
5の説明から明らかなので、その詳しい説明は省略す
る。なお、トルク感応型LSD制御用ゲイン値k5につ
いては、図18のマップM74に示すように、車両進行
方向における傾斜角度が勘案されて、傾斜角度が所定値
以上となる傾斜路のときにゲイン値k5が増大されるよ
うに設定されている。
値k1〜k5を利用する代りに、図19に示すようなマ
ップを用いて、いずれの制御モ−ドで制御を実行するか
の決定を行なうようにしてもよい。この図19は、車速
と舵角とをパラメ−タとして設定してあり、ラインα
1、β1、γ1で領域を仕切ってある。そして、ハンチ
ング防止のためのヒステリス設定のために、ラインα
2、β2、γ2が設定されている。この図19におい
て、小舵角域では目標値を零とするヨ−レ−トモ−ドで
の制御が選択される。中舵角域では、車速が小さいとき
はデフモ−ドでの制御が選択され、車速が大きくなると
零以外を目標値とするヨ−レ−トモ−ドでの制御が選択
される。高舵角域では、車速が小さいときは配分比固定
制御が選択され(旋回外輪側の駆動トルクを旋回内輪側
の駆動トルクよりも大きくしたトルク配分に固定)、車
速が大きいときは零以外を目標値とするヨ−レ−トモ−
ドでの制御が選択される。
での制御と配分比固定制御とが切換えらえるが、車速が
大きくなるほどデフモ−ドでの制御が選択されるよう
に、デフモ−ド領域が拡大されている。また、中舵角域
では、前述のようにデフモ−ドでの制御と零以外を目標
値とするヨ−レ−トモ−ドでの制御の切換えが行なわれ
るが、車速が大きくなるほどデフモ−ドでの制御が選択
されるように、デフモ−ド領域が拡大されている。
り、以下の説明でQはステップを示す。なお、この判断
制御は、左右後輪1RL、1RRへの伝達トルクの設定
が、実際に実現できないときを想定して設定されている
ものであり、クラッチ14L、14Rの締結力制御のみ
では実現不可能なときに、所定の制限を与える他、ブレ
−キ力を利用してあるいはエンジンの出力補正を利用し
て、左右後輪1RL、1RRに対する伝達トルクをより
最適化するためになされる。
なる図20において、Q1において、図10〜図13に
示すようにして得られた演算トルクT(左演算トルクT
rl、右演算トルクTrr)が読込まれる。Q2において
は、演算トルクTに基づいて、クラッチ14L、14R
の締結力が設定される。Q3においては、ブレ−キ力の
設定が行なわれ、Q5においてはエンジン2の出力補正
がなされる。
先ず、Q11において、後輪への分配トルクTrが零以
上であるか否か、つまりエンジン2により車輪を駆動し
ている駆動走行状態であるか否かが判別される。このQ
11の判別でYESのときは、Q12〜Q14におい
て、左クラッチ14Lの締結力Tcrlが設定される。つ
まり、左後輪1RL用の演算トルクTrlが零未満のとき
は、実現不可能な演算トルクなので、締結力Tcrlが零
に設定され(Q13)、そうでないときは締結力Tcrl
が演算トルクTrl(に対応した値)として設定される
(Q14)。Q15〜Q17の処理によって、上述した
左後輪1RLと同様にして、右後輪1RR用の締結力T
crrが設定される。
エンジンブレ−キが作用する状態のときは、Q18にお
いて、左後輪1RL用の演算トルクTrlが零未満である
か否かが判別される。このQ18の判別でYESのとき
は、Q19において、演算トルクTrlの符号を反転させ
た値が、左クラッチ14Lの締結力Tcrlとして設定さ
れる。Q18の判別でNOのときのときは、左クラッチ
14Lの締結力Tcrlが零に設定される。Q21〜Q2
3では、上述した左クラッチ14Lの場合と同様にし
て、右クラッチ14Rの締結力が設定される。
る。先ずQ31において、後輪への分配トルクTrが零
以上である駆動走行時であるか否かが判別される。この
Q31の判別でYESのときは、先ずQ32において、
左演算トルクTrlが零未満であるか否かが判別される。
Q32の判別でYESのときは、クラッチ14Lがマイ
ナスのトルクを伝達することができないので、このとき
は、Q33において、左演算トルクTrlの符号を反転さ
せた値が、左後輪1RL用ブレ−キのブレ−キ力TB rl
として設定される。Q32の判別でNOのときは、ブレ
−キを利用したトルク調整は不用なときなので、Q34
において左後用ブレ−キ力TBrlが零に設定される。Q
35〜Q37では、上述した左後輪1RL用ブレ−キの
場合と同様にして、右後輪1RR用ブレ−キ力TBrrが
設定される。
ンブレ−キ作用時には、Q38において、左演算トルク
Trlが後輪分配トルクTr未満であるか否かが判別され
る。このQ38の判別でYESのときは、右演算トルク
Trrが後輪分配トルクTr未満であるか否かが判別され
る。このQ39の判別でYESのとき、および前記Q3
8の判別でNOのときは、それぞれブレ−キ調整は不用
なときであるとして、Q40あるいはQ42において左
ブレ−キ力TBrl が零に設定される。Q39の判別でN
Oのときは、後輪分配トルクTrから左演算トルクTrl
を差し引いた値が、左後輪1RL用ブレ−キTBrl とし
て設定される。Q43〜Q47では、上述した左後輪1
RL用ブレ−キの場合と同様にして、右後輪1RR用ブ
レ−キ力TB rrが設定される。なお、ブレ−キ信号は、
制御ユニットU3に出力されて、この制御ユニットU3
により、上述したブレ−キ力となるように対応する車輪
用ブレ−キが制御される。
される。先ず、Q51〜Q54の処理によって、クラッ
チ締結力Tcrl あるいはTcrr が、クラッチ14L、1
4Rの最大トルク伝達量Tcmaxの範囲となるように設定
される。また、Q55において、左右のクラッチ14
L、14Rの各締結力の合計値が後輪分配トルクTr以
下であるときは、クラッチ14L、14Rの伝達可能ト
ルク以上にエンジン2が余剰トルクを発生しているとき
であるとして、Q56に示す式にしたがって演算される
所定の減算値△Te分だけ、エンジン出力(エンジント
ルク)が低下される。このエンジン2の出力低下分を示
す△Teは、制御ユニットU2に出力されて、この制御
ユニットU2により、例えばスロットル弁を絞る制御が
行なわれて当該△Teの実現が図られる。
される。先ず、Q61において、後輪分配トルクTrが
零以上であるか否かが判別される。このQ61の判別で
YESのときは、Q62において、左演算トルクTrlが
後輪分配トルクTrよりも大きいか否かが判別される。
Q62の判別でYESのときは、Q63において、右演
算トルクTrrが後輪分配トルクTrよりも大きいか否か
が判別される。このQ64の判別でYESのときは、エ
ンジン2の発生トルクを低下させる必要がないときであ
るとして、Q64においてエンジン出力の低下分△Te
が零に設定される。また、Q63の判別でNOのとき
は、Q65において、エンジントルク低下分△Teが、
左右の演算トルクの差分に応じた値として設定される。
いて、右演算トルクTrrが後輪分配トルクTrよりも大
きいか否かが判別される。このQ66の判別でYESの
ときは、Q67において、エンジントルク低下分△Te
が、左右の演算トルクの差分に応じた値として設定され
る。Q66の判別でNOのとき、あるいはQ61の判別
でNOのときは、それぞれQ68において、△Teが零
に設定される。
これに限らず、例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)LSDモ−ドとヨ−レ−トモ−ドとの2種類の制御
態様のみを選択するようにしてもよい。この場合、特許
請求の範囲にける請求項3〜6、8〜12に示すような
構成を得るため、この各請求項に記載されたパラメ−タ
のみを基準として、LSDモ−ドとヨ−レ−トモ−ドと
の間での切換制御を行なうこともできる。 (2)左右車輪間でのトルク調整は、左右前輪の間でのみ
行なうようにしてもよく、あるいは左右前輪間と左右後
輪間との両方で行なうようにしてもよい。 (3)自動車は、2輪駆動車であってもよく、この場合、
前輪駆動車、あるいは後輪駆動車のいずれであってもよ
い。 (4)ヨ−レ−トモ−ドは、零を目標値とするモ−ドある
いは零以外を目標値とするモ−ドとのいずれか一方のみ
であってもよい。ただし、操縦安定性が要求されるのは
旋回時が多いことから、一方のみとするときは、零以外
を目標値とするモ−ドとするのが好ましい。 (5)LSDモ−ドは、回転数感応型あるいはトルク感応
型のいずれか一方のみであってもよい。ただし、一方の
みとするときは、滑らかな差動制限ということからファ
ミリカ−には回転数感応型とし、優れた応答性やトルク
の路面への伝達を有効に行なうという観点からスポ−ツ
カ−にはトルク感応型とするのが好ましい。
を示す全体系統図。
制御系統を示す図。
めの制御系統図。
御系統を示す図。
ドでの制御系統を示す図。
図。
統を示す図。
ト。
算の詳細を示すフロ−チャ−ト。
得るためのフロ−チャ−ト。
値を得るためのフロ−チャ−ト。
得るためのフロ−チャ−ト。
を得るためのフロ−チャ−ト。
ためのフロ−チャ−ト。
の制御系統図。
の制御系統図。
の制御系統図。
の制御系統図。
領域を示すもので、図10の代りに用いられる図。
チャ−ト。
すフロ−チャ−ト。
すフロ−チャ−ト。
すフロ−チャ−ト。
示すフロ−チャ−ト。
Claims (13)
- 【請求項1】パワ−ユニットからの駆動力を左右の車輪
に個々独立して配分制御するようにした自動車におい
て、 前記左右の車輪のトルク配分比を、該左右の車輪の差動
回転を所定のパラメ−タに応じて制限するように制御す
る第1制御手段と、 前記左右の車輪のトルク配分比を、車体に作用する実際
のヨ−レ−トが目標ヨ−レ−トとなるように制御する第
2制御手段と、 あらかじめ設定した所定の切換条件に応じて、前記第1
制御手段による制御と第2制御による制御との間での切
換えを行なう切換手段と、を備えていることを特徴とす
る自動車の駆動力配分制御装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記切換条件が、車両の走行状態とされているもの。
- 【請求項3】請求項2において、 前記切換条件が、発進時には前記第1制御手段による制
御を行ない、通常走行時には前記第2制御手段による制
御を行なうように設定されているもの。 - 【請求項4】請求項3において、 発進時において行なわれる前記第1制御手段による制御
が、 路面が高μであるときには前記所定のパラメ−タを前記
左右の車輪に対して入力されるトルクとしてなるトルク
感応型の制御とされ、 路面が低μであるときには該所定のパラメ−タを該左右
の車輪の回転数差としてなる回転数感応型の制御とされ
るもの。 - 【請求項5】請求項2において、 前記切換条件が、急加速時には前記第1制御手段による
制御を行ない、緩加速時には前記第2制御手段による制
御を行なうように設定されているもの。 - 【請求項6】請求項2において、 前記切換条件が、急減速時には前記第1制御手段による
制御を行ない、緩減速時には前記第2制御手段による制
御を行なうように設定されているもの。 - 【請求項7】請求項1において、 前記切換条件が、路面状態とされているもの。
- 【請求項8】請求項7において、 前記切換条件が、悪路時には前記第1制御手段による制
御を行ない、良路時には前記第2制御手段による制御を
行なうように設定されているもの。 - 【請求項9】請求項8において、 悪路での発進時には、前記第1制御手段による制御が、
前記所定のパラメ−タを前記左右の車輪に対して入力さ
れるトルクとしてなるトルク感応型の制御とされるも
の。 - 【請求項10】請求項8において、 悪路での旋回時には、前記第1制御手段による制御が、
前記所定のパラメ−タを該左右の車輪の回転数差として
なる回転数感応型の制御とされるもの。 - 【請求項11】請求項7において、 前記切換条件が、路面が車両の進行方向において傾斜し
た傾斜路のときには前記第1制御手段による制御を行な
い、平担路のときには前記第2制御手段による制御を行
なうように設定されているもの。 - 【請求項12】請求項7において、 前記切換条件が、路面が高μ時には前記第1制御手段に
よる制御を行ない、路面が低μ時には前記第2制御手段
による制御を行なうように設定されているもの。 - 【請求項13】請求項1ないし請求項12のいずれか1
項において、 自動車が、左右前輪および左右後輪共に駆動輪とされた
4輪駆動車とされ、 左右前輪あるいは左右後輪のいずれか一方の車輪につい
て、左右車輪間の駆動力配分比が制御されるもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34418693A JP3460281B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 自動車の駆動力配分制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34418693A JP3460281B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 自動車の駆動力配分制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164910A true JPH07164910A (ja) | 1995-06-27 |
JP3460281B2 JP3460281B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=18367298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34418693A Expired - Fee Related JP3460281B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 自動車の駆動力配分制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3460281B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1538017A3 (en) * | 2003-12-04 | 2005-12-07 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for four-wheel drive vehicle |
JP2009269427A (ja) * | 2008-05-01 | 2009-11-19 | Toyota Motor Corp | 車両安定化制御装置 |
JP2011218988A (ja) * | 2010-04-12 | 2011-11-04 | Nissan Motor Co Ltd | 四輪駆動車両の左右輪駆動力配分制御装置 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP34418693A patent/JP3460281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1538017A3 (en) * | 2003-12-04 | 2005-12-07 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for four-wheel drive vehicle |
US7325640B2 (en) | 2003-12-04 | 2008-02-05 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for four-wheel drive vehicle |
JP2009269427A (ja) * | 2008-05-01 | 2009-11-19 | Toyota Motor Corp | 車両安定化制御装置 |
JP2011218988A (ja) * | 2010-04-12 | 2011-11-04 | Nissan Motor Co Ltd | 四輪駆動車両の左右輪駆動力配分制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3460281B2 (ja) | 2003-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5168955A (en) | Traction control system for four-wheel drive vehicle | |
US4912639A (en) | Four-wheel drive vehicle having front-and rear-wheel engaging mechanism | |
US4936406A (en) | Power transmitting system for a four-wheel drive vehicle | |
JP2001287561A (ja) | 四輪駆動車両の駆動力制御装置 | |
US6009968A (en) | Control apparatus method for four-wheel drive vehicle | |
US4889204A (en) | Drive force distribution control system for four-wheel drive motor vehicle | |
JP3460282B2 (ja) | 自動車の駆動力配分制御装置 | |
US4991678A (en) | System method for drive force distributing control for front-and-rear-wheel drive motor vehicle | |
JP3274758B2 (ja) | 自動車の駆動力配分制御装置 | |
US6845838B2 (en) | Four-wheel drive vehicle | |
JP3460283B2 (ja) | 自動車の駆動力配分制御装置 | |
JP3318420B2 (ja) | 自動車の駆動力配分制御装置 | |
JP3460281B2 (ja) | 自動車の駆動力配分制御装置 | |
US6932180B2 (en) | Differential limiting control apparatus for vehicle | |
JP3463332B2 (ja) | 自動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS62265030A (ja) | 車両用駆動系クラツチ制御装置 | |
JP2021075137A (ja) | 車両の駆動力制御装置 | |
JP2612718B2 (ja) | 4輪駆動車のトルクスプリット制御装置 | |
JP2000085393A (ja) | 4輪駆動車 | |
JP3410514B2 (ja) | 差動制限制御装置 | |
JP3406337B2 (ja) | 自動車の差動制限装置 | |
JPH05185859A (ja) | 車両用駆動系クラッチ制御装置 | |
JP2688775B2 (ja) | トルクスプリット型4輪駆動車 | |
JP3472988B2 (ja) | 車両の差動制限装置 | |
JP2004314689A (ja) | 4輪駆動車のトルク配分制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |