JP2021075137A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動輪の半径が変化した場合であっても、要求駆動力に応じたトルクを各駆動輪に伝達できる車両の駆動力制御装置を提供する。【解決手段】所定の駆動輪に連結された第1駆動力源と、他の駆動輪に連結された第2駆動力源とを備え、トルク指令決定部15により、所定の駆動輪と他の駆動輪との半径を予め定められた所定値とした場合における駆動力の配分比に応じた第1駆動力源と第2駆動力源との目標トルクを求め、タイヤ径比検出部17により、所定の駆動輪の半径と他の駆動輪の半径との比を求め、指令補正部16により、所定の駆動輪の半径と他の駆動輪の半径との比に基づいて、第1駆動力源と第2駆動力源との目標トルクを補正する。【選択図】図3
Description
この発明は、所定の駆動輪で発生させる駆動力と、他の駆動輪で発生させる駆動力との配分を変更可能な車両の駆動力制御装置に関するものである。
特許文献1には、前輪に連結された前輪駆動モータと、後輪に連結された後輪駆動モータとを備え、また、前輪駆動モータの回転軸と後輪駆動モータの回転軸とを選択的に連結できるクラッチ機構とを備えた電動車両の駆動装置が記載されている。この駆動装置は、クラッチ機構を解放することにより、前輪駆動モータと後輪駆動モータとのトルクを独立して制御できるため、前輪に伝達されるトルクと後輪に伝達されるトルクとの配分を適宜制御することができ、また、クラッチ機構を係合することにより、前輪と後輪とに同一のトルクを伝達できる。
特許文献2には、半径の異なるタイヤを装着した場合や、タイヤの摩耗の進行度がばらついた場合などのタイヤの半径が異なった場合における車両の走行安定性や操縦安定性が低下することを抑制する制御装置が記載されている。この制御装置は、いずれかのタイヤの車輪速を基準とし、他のタイヤの車輪速との比を算出し、その車輪速の比の最大値と最小値との差により求められる実バランス値が、所定値以上の場合には、タイヤに伝達する駆動トルクを制限するように構成されている。
特許文献3には、駆動力源に連結された主駆動輪と、その主駆動輪とは異なる他の駆動輪であって、駆動力源からクラッチ機構の伝達トルク容量に応じたトルクが伝達される副駆動輪とを備えた車両の駆動力制御装置が記載されている。この駆動力制御装置は、通常時には、アクセル操作量などに応じて、主駆動輪と副駆動輪とに伝達するトルクの配分比を制御するように構成されている。一方、スペアタイヤに変更した場合や空気圧の変化などにより、いずれかの駆動輪の半径が異なった場合には、副駆動輪側に伝達するトルクが通常時より小さくなるようにトルクの配分比を変更するように構成されている。
特許文献1に記載された駆動装置は、前輪駆動モータと後輪駆動モータとのトルクを個別に制御することができるため、旋回性能や加速性能を向上させることができる。しかしながら、予め定められたタイヤの半径を基準として各モータの出力トルクを定めることにより、各車輪で発生する駆動力を制御することが一般的であるから、例えば、駆動輪の空気圧が変動した場合や他のタイヤに変更した場合などタイヤの半径が変化すると、意図した駆動力を発生させることができず、旋回性能や加速性能が低下する可能性がある。
そこで、特許文献2に記載された制御装置のように、駆動輪に伝達するトルクを制限し、その制限されたトルクの範囲内で、前輪と後輪とに伝達するトルクの配分比を制御した場合には、駆動輪に伝達するトルクが制限されているため、車両全体として発生可能な駆動力が低下し、その結果、運転者が要求する駆動力を充足できなくなる可能性がある。また、特許文献3に記載されたように副駆動輪側に伝達するトルクを低下させる場合も、上記と同様に、駆動力が制限されるものであるから、要求駆動力を充足できなくなる可能性があり、または旋回性能や加速性能が低下する可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、駆動輪の半径が変化した場合であっても、要求駆動力に応じたトルクを各駆動輪に伝達できる車両の駆動力制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、所定の駆動輪に連結された第1駆動力源と、他の駆動輪に連結された第2駆動力源とを備え、要求される駆動力を発生するための前記所定の駆動輪で発生させる駆動力と、前記他の駆動輪で発生させる駆動力との配分比に基づいて前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との出力トルクを制御する車両の駆動力制御装置において、前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との出力トルクを制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記所定の駆動輪と前記他の駆動輪との半径を予め定められた所定値とした場合における前記配分比に応じた前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との目標トルクを求め、前記所定の駆動輪の半径と前記他の駆動輪の半径との比を求め、前記所定の駆動輪の半径と前記他の駆動輪の半径との比に基づいて、前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との目標トルクを補正するように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、まず、所定の駆動輪と他の駆動輪との半径を予め定められた所定値とした場合における、所定の駆動輪で発生する駆動力と他の駆動輪で発生する駆動力との配分比に基づいて、所定の駆動輪に連結された第1駆動力源の目標トルクと、他の駆動輪に連結された第2駆動力源の目標トルクとを求める。そして、その求められた目標トルクを、所定の駆動輪の半径と他の駆動輪の半径との比に基づいて補正する。すなわち、第1駆動力源の出力トルクと第2駆動力源の出力トルクとを、所定の駆動輪や他の駆動輪の半径に基づいて定める。したがって、いずれかの駆動輪の半径が予め定めた半径と異なった場合であっても、要求駆動力を充足できるとともに、所定の駆動輪と他の駆動輪とで発生する駆動力の配分比が変化することを抑制できる。
この発明の実施形態における車両の一例を図1に模式的に示している。図1に示す車両Veは、一対の前輪1に連結された第1駆動力源2と、一対の後輪3に連結された第2駆動力源4とを備えている。これらの駆動力源2,4は、燃料を燃焼することにより動力を発生するエンジンや、通電されることにより動力を発生するモータなど、出力トルクを適宜制御することができるものであればよい。駆動力源2,4としてエンジンを設けた場合には、そのエンジンへの吸入空気量や燃料噴射量、あるいは点火時期を制御することにより出力トルクを制御することができ、モータを設けた場合には、通電する電流値を制御することにより出力トルクを制御することができる。これらの第1駆動力源2と第2駆動力源4とは、双方をエンジンまたはモータとしてもよく、いずれか一方の駆動力源2(4)としてエンジンを備え、他方の駆動力源4(2)としてモータを備えてもよい。なお、一対の前輪1が、この発明の実施形態における「所定の駆動輪」に相当し、一対の後輪3が、この発明の実施形態における「他の駆動輪」に相当する。
また、図1に示す例では、第1駆動力源2の出力軸5にフロントデファレンシャルギヤユニット6が連結され、そのフロントデファレンシャルギヤユニット6に左右のフロントドライブシャフト7が連結されている。したがって、前輪1と第1駆動力源2とが、フロントデファレンシャルギヤユニット6およびフロントドライブシャフト7を介してトルク伝達可能に連結されている。同様に、第2駆動力源4の出力軸8にリヤデファレンシャルギヤユニット9が連結され、そのリヤデファレンシャルギヤユニット9に左右のリヤドライブシャフト10が連結されている。したがって、後輪3と第2駆動力源4とが、リヤデファレンシャルギヤユニット9およびリヤドライブシャフト10を介してトルク伝達可能に連結されている。なお、第1駆動力源2とフロントデファレンシャルギヤユニット6との間のトルクの伝達経路や、第2駆動力源4とリヤデファレンシャルギヤユニット9との間のトルクの伝達経路に、所定のギヤ比の歯車対や、変速比を変更可能な変速機構を設けていてもよい。
上記の各駆動力源2,4の出力トルクを制御するための電子制御装置(以下、ECUと記す)11が更に設けられている。このECU11は、この発明の実施形態におけるコントローラに相当するものであって、従来知られている電子制御装置と同様に、マイクロコンピュータを主体として構成されている。このECU11には、各車輪1,3の回転速度を検出する車輪速センサ12Fr,12Fl,12Rr,12Rl、各駆動力源2,4の回転数を検出する回転数センサ13F,13R、図示しないアクセル操作量を検出するアクセル開度センサなどの種々のセンサから信号が入力される。
また、ECU11には、例えば、アクセル開度センサや車輪速センサなどにより検出された信号に基づいて要求駆動力を求めるためのマップや、路面勾配や路面の摩擦係数などに基づいて前輪1と後輪3とで発生させる駆動力の配分比を定めるためのマップなどが設けられている。すなわち、ECU11は、アクセル開度センサなどに基づいて要求駆動力を求め、その要求駆動力を充足でき、かつ定められた駆動力の配分比に基づいて各駆動力源2,4の出力トルクを求める。そして、その求められた出力トルクを出力するための信号をECU11から各駆動力源2,4に出力する。
上記のECU11は、各車輪1,3の半径を予め定められた半径として各駆動力源2,4の出力トルクを求める。一方、いずれかの車輪1(3)の空気圧が低下した場合、スペアタイヤなどの他のタイヤに変更した場合、ユーザーが他のタイヤに付け替えた場合など、種々の理由により車輪の半径が予め定められた半径とは異なる場合がある。そのような場合には、予め定められた半径とは異なる半径の車輪1(3)で発生する駆動力が、意図した駆動力よりも大きく、または小さくなるため、要求駆動力とは異なる駆動力が発生する可能性がある。
ここで、左右の前輪1を変更したことにより、前輪1の半径Rfが後輪3の半径Rrよりも小さくなった場合を例に挙げて説明する。図2には、前輪1と後輪3との半径Rf,Rr、トルクTf,Tr、および発生する駆動力Ff,Frを示している。図2に示すように前輪1の半径Rfが後輪3の半径Rrよりも小さく、それに対して前輪1と後輪3とに同一のトルクTf,Trが伝達されるように各駆動力源2,4の出力トルクを制御した場合には、前輪1で発生する駆動力Ffと、後輪3で発生する駆動力Frとは以下の式で求めることができるから、前輪1で発生する駆動力Ffが後輪3で発生する駆動力Frよりも大きくなる。すなわち、要求駆動力を充足するために前輪1で発生する駆動力Ffと、後輪3で発生する駆動力Frとの配分を同一にすることを意図しているにもかかわらず、前輪1で発生する駆動力Ffが、後輪3で発生する駆動力Frよりも大きくなる。
Ff=Tf/Rf …(1)
Fr=Tr/Rr …(2)
(Tf=Tr、Rf<Rr)
Ff=Tf/Rf …(1)
Fr=Tr/Rr …(2)
(Tf=Tr、Rf<Rr)
この発明は、上述したように前輪1と後輪3とのいずれか一方の車輪の半径Rf(Rr)が、予め定められた半径から変化した場合であっても、前輪1と後輪3とで発生する駆動力Ff,Frの配分比が変化することを抑制できるように構成されている。言い換えると、要求駆動力に応じたトルクを各駆動輪1,3に伝達できるように構成されている。
その制御例を説明するための制御ブロック図を図3に示している。図3に示す例では、まず、駆動力前後配分比決定部14に、上記のように求められた要求駆動力Freqや車両Veの傾斜角度θなどの前輪1で発生させる駆動力Ffと後輪3で発生させる駆動力Frとの配分比γを決定するために必要なデータが入力され、その入力されたデータに基づいて前輪1で発生させる駆動力Ffと後輪3で発生させる駆動力Frとの配分比γ(Ff/Fr)が決定される。
その駆動力前後配分比決定部14で決定された駆動力の配分比γのデータが、各駆動力源2,4のトルクを設定するためのトルク指令決定部15に入力される。このトルク指令決定部15では、まず、要求駆動力Freqと入力された駆動力の配分比γとのデータに基づいて、前輪1で発生させる駆動力Ffと、後輪3で発生させる駆動力Frとをそれぞれ求める。ついで、前輪1や後輪3の半径Rf,Rrが予め定められた半径とした場合に、上記前輪1で発生させる駆動力Ffと、後輪3で発生させる駆動力Frとなる各駆動力源2,4のトルクTpf,Tprを求める。すなわち、前輪1で発生させる駆動力Ffに前輪1の半径Rfを乗算するとともに、フロントデファレンシャルギヤユニット6などの第1駆動力源2と前輪1との間のギヤ比Dfで除算して、第1駆動力源2の出力トルクTpfを求める。同様に、後輪3で発生させる駆動力Frに後輪3の半径Rrを乗算するとともに、リヤデファレンシャルギヤユニット9などの第2駆動力源4と後輪3との間のギヤ比Drで除算して、第2駆動力源4の出力トルクTprを求める。そして、トルク指令決定部15により求められた各駆動力源2,4のトルクの指令値Tpf,Tprを指令補正部16に出力する。
一方、上記の駆動力前後配分比決定部14およびトルク指令決定部15により各駆動力源2,4のトルクTpf,Tprを求めることに並行して、タイヤ径比検出部17により、前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγを検出する。具体的には、例えば、左右の前輪1に設けられた車輪速センサ12Fr,12Flの検出値の平均値や、第1駆動力源2の回転数と、第1駆動力源2と前輪1との間のトルク伝達経路のギヤ比Dfとの乗算値などに基づいて前輪側車輪速Sfを求め、同様に、左右の後輪3に設けられた車輪速センサ12Rr,12Rlの検出値の平均値や、第2駆動力源4の回転数と、第2駆動力源4と後輪3との間のトルク伝達経路のギヤ比Drとの乗算値などに基づいて後輪側車輪速Srを求め、前輪側車輪速Sfの逆数と後輪側車輪速Srの逆数との比(Sr/Sf)を求めることにより、前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγ(Rf/Rr)を求める。そして、その求められた前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγを、指令補正部16に出力する。
ついで、指令補正部16は、タイヤ径比検出部17から入力された前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比に基づいて、各駆動力源2,4のトルクTpf,Tprを補正して、その補正されたトルクTpf’,Tpr’を出力するための信号を各駆動力源2,4に出力する。具体的には、以下の式(3),(4)、または式(5),(6)により補正トルクTpf’およびTpr’を求める。
Tpf’=Tpf×Rγ …(3)
Tpr’=Tpr …(4)
Tpf’=Tpf …(5)
Tpr’=Tpr×(1/Rγ) …(6)
Tpf’=Tpf×Rγ …(3)
Tpr’=Tpr …(4)
Tpf’=Tpf …(5)
Tpr’=Tpr×(1/Rγ) …(6)
なお、前輪1で発生する駆動力Ffと、後輪3で発生する駆動力Frとの比が、駆動力前後配分比決定部14で求められた比γとなるように、第1駆動力源2のトルクを低下させ、かつ第2駆動力源4のトルクを増加させてもよい。
上述したように各駆動力源2,4の出力トルクを、各車輪の半径の比に応じて補正して定めることにより、車輪の半径が予め定めた半径と異なった場合であっても、要求駆動力を充足できるとともに、前輪1および後輪3で発生する駆動力の配分比が変化することを抑制できる。
なお、車両Veが加速走行し、または減速走行している場合には、一定車速で走行している場合と比較して、前輪1や後輪3が比較的大きくスリップする可能性があり、そのような場合には、タイヤ径比検出部17により求められる前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγと、実際の半径の比との誤差が大きくなる可能性がある。そのため、タイヤ径比検出部17による前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγの検出は、車両Veの加速度(減速度を含む)が所定値以下の場合に行うことが好ましい。
また、車両Veの電源をオンした時点などの停車時には、前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγを検出できないため、そのような場合には、前輪1の半径Rfと後輪3の半径Rrとの比Rγを予め定められた値(初期値)に設定し、または停車以前の値(前回値)に設定して、各駆動力源2,4のトルクを定めることが好ましい。
また、この発明の実施形態における車両の駆動力制御装置は、車両のいずれかの駆動輪に連結された第1駆動力源と、他の駆動輪に連結された第2駆動力源とを備えていればよく、したがって、駆動輪毎に駆動力源を備えた、いわゆるインホイールモータ車であってもよい。そのような場合には、例えば、一対の前輪のうちの一方をスペアタイヤに変更するなどによって左右輪の半径が異なる場合に、上述した制御例と同様に駆動力源のトルクを定めることにより、左右輪で発生する駆動力が異なることを抑制できる。
さらに、この発明の実施形態における車両の駆動力制御装置は、一対の前輪に連結された第1駆動力源と、一対の後輪に連結された第2駆動力源と、車両の前後方向において上記前輪と後輪との間の部分に設けられた一対の駆動輪に連結された第3駆動力源とを備えた車両においても、上記と同様に制御することにより、各駆動輪毎で発生する駆動力の配分比が変化することを抑制できる。
すなわち、この発明の実施形態における車両の駆動力制御装置は、所定の駆動輪に連結された駆動力源と、他の駆動輪に連結された駆動力源とを備え、各駆動輪の半径が予め定められた半径とした場合における各駆動輪で発生させる駆動力の配分比に基づいて各駆動力源の目標トルクを求め、その目標トルクを、所定の駆動輪の半径と他の駆動輪の半径との比に基づいて補正して定めるように構成されていればよい。
1…前輪、 2,4…駆動力源、 3…後輪、 5,8…出力軸、 6…フロントデファレンシャルギヤユニット、 7…フロントドライブシャフト、 9…リヤデファレンシャルギヤユニット、 10…リヤドライブシャフト、 11…電子制御装置(ECU)、 12Fr,12Fl,12Rr,12Rl…車輪速センサ、 13F,13R…回転数センサ、 14…駆動力前後配分比決定部、 15…トルク指令決定部、 16…指令補正部、 17…タイヤ径比検出部、 Ve…車両。
Claims (1)
- 所定の駆動輪に連結された第1駆動力源と、他の駆動輪に連結された第2駆動力源とを備え、要求される駆動力を発生するための前記所定の駆動輪で発生させる駆動力と、前記他の駆動輪で発生させる駆動力との配分比に基づいて前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との出力トルクを制御する車両の駆動力制御装置において、
前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との出力トルクを制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記所定の駆動輪と前記他の駆動輪との半径を予め定められた所定値とした場合における前記配分比に応じた前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との目標トルクを求め、
前記所定の駆動輪の半径と前記他の駆動輪の半径との比を求め、
前記所定の駆動輪の半径と前記他の駆動輪の半径との比に基づいて、前記第1駆動力源と前記第2駆動力源との目標トルクを補正するように構成されている
ことを特徴とする車両の駆動力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019202888A JP2021075137A (ja) | 2019-11-08 | 2019-11-08 | 車両の駆動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019202888A JP2021075137A (ja) | 2019-11-08 | 2019-11-08 | 車両の駆動力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021075137A true JP2021075137A (ja) | 2021-05-20 |
Family
ID=75899964
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023148860A1 (ja) * | 2022-02-02 | 2023-08-10 | 日産自動車株式会社 | トルク配分制御方法及びトルク配分制御装置 |
-
2019
- 2019-11-08 JP JP2019202888A patent/JP2021075137A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023148860A1 (ja) * | 2022-02-02 | 2023-08-10 | 日産自動車株式会社 | トルク配分制御方法及びトルク配分制御装置 |
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