JPH07163454A - 保温式炊飯器 - Google Patents

保温式炊飯器

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JPH07163454A
JPH07163454A JP5314719A JP31471993A JPH07163454A JP H07163454 A JPH07163454 A JP H07163454A JP 5314719 A JP5314719 A JP 5314719A JP 31471993 A JP31471993 A JP 31471993A JP H07163454 A JPH07163454 A JP H07163454A
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rice cooker
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cooker
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊飯終了後、ご飯の好ましい臭いを残しつ
つ、しかも保温温度まで急速に温度降下させることによ
り、蓋体内面への結露量の減少、ご飯表面の乾燥及び渇
変や変質並びに嫌な臭気の抑制を図る。 【構成】 器本体1内に配された炊飯釜3の下方に冷却
用ファン16を設け、炊飯動作終了後、冷却用ファン1
6の動作により器本体底部の冷気吸入孔から通気路へ外
気が強制的に導入されて、吹出孔15から上方に向か
い、炊飯釜3と内釜4間の間隙G1を経て通気孔14に
通気するようにして、加熱された炊飯釜3及び内釜4内
のご飯を急速に保温温度まで冷却することにより、保温
開始から保温のための加熱が始まるまでの時間を短縮
し、また、暖められた内気が通気孔14から下方に向か
い、断熱反射板19と炊飯釜3間の間隙G2を経て排出
孔20に排出されるようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内釜及びその内部の米
飯を保温する形式の保温式炊飯器、特に、炊飯終了後、
保温温度までの速やかな温度降下の実現を図った保温式
炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の保温式炊飯器は例えば図5に示す
ように、器本体1と、この器本体1の上面開口部を覆う
開閉自在な蓋体2とを備えている。器本体1内には、炊
飯釜3、この炊飯釜3に挿脱自在に収容される内釜4、
内釜4に当接する炊飯センサ5、炊飯時に内釜4を加熱
する炊飯ヒータ6及び、炊飯蒸らし時と保温時に動作す
る側部保温ヒータ7がそれぞれ配設されている。
【0003】このうち、炊飯センサ5及び炊飯ヒータ6
はそれぞれ炊飯釜3内に配設され、側部保温ヒータ7は
炊飯釜周壁外面側に配設されている。炊飯釜3の周壁外
面と間隙を存して対向する器本体1の周壁内面には、熱
放散を防止するためのグラスウール等からなる断熱材8
が固着されている。
【0004】一方、蓋体2は器本体1の上面開口部を開
閉自在に覆う中蓋9と、この中蓋9の下側に設けられ内
釜4の上面開口部を開閉自在に覆う内蓋10と、中蓋9
の上面を囲うように設けられた外蓋11とにより構成さ
れている。
【0005】また、該外蓋11と中蓋9とにより形成さ
れた中空部には断熱材8が設けられており、さらに、中
蓋9の上面には蓋体2を加熱する蓋部保温ヒータ12が
断熱材8に埋入するような状態で付設されている。13
は器本体1内側部に設けられた制御手段としての電子回
路ユニットである。
【0006】このような従来構成では、炊飯時には、炊
飯ヒータ6が内釜4を加熱する。また、炊飯終了後の保
温時においては、保温開始時に一旦、全てのヒータ7、
12を断電し、さらに炊飯センサ5の感知温度が所定の
保温温度まで低下するまで断電状態を継続する。
【0007】この後、炊飯ヒータ6が内釜4を加熱する
とともに、蓋部保温ヒータ12が蓋体2を加熱して炊き
上げられたご飯を一定の保温温度に保持する。これらの
炊飯時及び保温時には、電子回路ユニット13におい
て、炊飯センサ5から得られる温度データに基づき、炊
飯ヒータ6及び蓋部保温ヒータ12の入力を制御してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、炊飯終了後
は前述のように、全てのヒータ6、7、12が断電して
内釜4内のご飯、器本体1及び蓋体2の温度が次第に降
下するが、保温温度レベルに達するまで長時間を要する
ため、蓋体2の内面への結露が多くなったり、ご飯の表
面の乾燥が進むなどの好ましくない現象が生起する場合
があり、さらに、炊飯終了時点から保温温度に降下する
までの間において、高温状態の時間が長引くと、ご飯の
渇変や、好ましくない臭気が生じることがある。
【0009】また、炊飯終了後においても、側部保温ヒ
ータ7及び蓋部保温ヒータ12の保温動作によって、内
釜4内のご飯が必要以上に加熱されることにより、長時
間、保温温度より高い温度に保たれて、渇変や変質が進
み、さらに、長時間保温中に内釜4内に溜まった嫌な臭
気が逓増するという問題点があった。
【0010】このような問題点の改善策として、第1の
先行技術例としての特開平4−309308号公報に
は、器本体内に設けられていたグラスウール等の断熱材
を無くして、ヒータ断電後のご飯、器本体等の温度降下
を促進することにより、炊飯終了後、保温のための加熱
が開始されるまでの時間を短縮し、これによって結露量
の減少及びご飯の渇変や変質の抑制を図ったものが開示
されている。
【0011】また、第2の先行技術例としての特開平4
−307010号公報には、蓋体内にファンを設け、こ
のファンにより炊飯終了後、器本体内の熱及び蒸気を強
制的に外部に排気することにより、保温温度までの温度
降下時間を短縮したものが開示されている。
【0012】しかしながら、第1の先行技術例の場合、
器本体に断熱材が設けられていないだけの構成であり、
ヒータ断電後のご飯等の冷却を積極的に行うものではな
いため、嫌な臭気等も多少残存し、また、保温温度に至
るまでの時間短縮も十分とは言えない。一方、第2の先
行技術例の場合、保温中、蓋体に設けられたファンによ
って、器本体内に溜まった臭気を全て強制排出するた
め、ご飯の好ましい臭いも、悪臭とともに排出されてし
まうという不都合が生じる。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、炊飯終了後、ご飯の好ましい臭
いを残しつつ、しかも保温温度まで急速に温度降下し得
る保温式炊飯器を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の保温式炊飯器では、上面開口部が開閉自在な
蓋体により覆われる器本体内に、炊飯用加熱手段を有す
る炊飯釜、この炊飯釜に挿脱自在に収容される内釜、保
温用加熱手段、冷却用ファン及び制御手段を配設し、且
つ、前記炊飯釜の外周面と器本体の内周面との間に筒状
の断熱反射板を配設するとともに、器本体底壁中央部に
冷気吸入孔を形成し、また、該器本体底壁外周部に排出
孔を形成する一方、前記冷却用ファンの真上となる炊飯
釜底壁部位に吹出孔を形成するとともに、該炊飯釜周壁
上部に通気孔を形成している。
【0015】そして、前記冷気吸入孔から導入された外
気が前記吹出孔から上方に向かい、前記炊飯釜と内釜間
に形成される間隙を経て前記通気孔に通気する通気路を
構成するとともに、前記通気孔から排出された排気が下
方に向かい、前記断熱反射板と炊飯釜間に形成された間
隙を経て前記排出孔に排出する排気路を構成している。
さらに前記制御手段により炊飯終了直前または直後に前
記冷却用ファンを動作させ、保温温度まで冷却するよう
に構成している。
【0016】上記構成において、好ましくは前記通気孔
を2以上設けるようにし、且つ、それぞれの通気孔をル
ーバー状に形成するとともに、炊飯釜周壁外面に配設し
た保温用加熱手段よりも上方の炊飯釜周壁部位に配設す
る一方、前記吹出孔を2以上設けるようにし、且つ、そ
れぞれの吹出孔をルーバー状に形成する。
【0017】また、炊飯器置台と密接する器本体最低部
位と炊飯釜底壁との間に亙って、冷気吸入孔と排出孔と
を隔てる遮蔽リブを設け、さらに吹出孔と冷却用ファン
との間に受皿を介装することが望ましい。
【0018】
【作用】上記構成によると、炊飯動作終了後、冷却用フ
ァンの動作により器本体底部の冷気吸入孔から通気路へ
外気が強制的に導入されるため、加熱された炊飯釜及び
内釜内のご飯は急速に保温温度まで冷却される。このた
め保温用加熱手段による加熱動作の開始が早期に始まる
ことになる。従って、保温開始から保温のための加熱が
始まるまでの時間が従来例と比較して大幅に短縮され、
蓋体内面への結露量が減少する。
【0019】また、炊飯後の温度降下が急速に行われる
ことにより、結露防止のために保温開始から保温温度レ
ベルに達するまでの期間、保温用加熱手段を常時通電す
る必要がなくなるので、ご飯の表面の乾燥が効果的に抑
制されるとともに、炊飯終了後、ご飯を急速に保温温度
まで冷却するため、ご飯の渇変や変質及び嫌な臭気が抑
制される上、好ましい臭いを極力残すことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本実施例に係る保温式炊飯器の断面
図、図2はその底面図である。これらの図に示すよう
に、本実施例の保温式炊飯器は、有底短円筒状の器本体
1と、この器本体1の上面開口部を覆う開閉自在な蓋体
2とを備えている。
【0021】器本体1内には、炊飯釜3、この炊飯釜3
に挿脱自在に収容される内釜4、内釜4に当接する炊飯
センサ5、炊飯時に内釜4を加熱する炊飯用加熱手段と
しての炊飯ヒータ6及び、炊飯蒸らし時と保温時に動作
する保温用加熱手段としての側部保温ヒータ7がそれぞ
れ配設されている。このうち、炊飯センサ5及び炊飯ヒ
ータ6はそれぞれ炊飯釜3内に配設され、側部保温ヒー
タ7は炊飯釜周壁外面側に配設されている。
【0022】蓋体2は器本体1の上面開口部を開閉自在
に覆う中蓋9と、この中蓋9の下側に設けられ内釜4の
上面開口部を開閉自在に覆う内蓋10と、中蓋9の上面
を囲うように設けられた外蓋11とにより構成されてい
る。また、該外蓋11と中蓋9とにより形成された中空
部には断熱材8が設けられており、さらに、中蓋9の上
面には蓋体2を加熱する蓋部保温ヒータ12が断熱材8
に埋入するような状態で付設されている。
【0023】13は器本体1内側部に設けられた制御手
段としての電子回路ユニットであって、炊飯終了直前ま
たは直後に後述する冷却用ファン16を動作させて、内
釜4内のご飯を保温温度まで冷却する等の制御を行う。
【0024】側部保温ヒータ7の情報となる炊飯釜3の
周壁上部には通気孔14が上下3段に設けられていると
とも該炊飯釜3の底壁中央部には吹出孔15が設けられ
ており、さらに吹出孔15の真下には炊飯釜3を冷却す
る冷却用ファン16が設けられている。
【0025】また、冷却用ファン16の下方となる器本
体1の底壁中央部には扇形状を呈する複数の冷気吸入孔
17が全周に亙って形成されており、これにより冷却用
ファン16の駆動によって冷気吸入孔17から強制導入
された外気が吹出孔15から上方に向かい、炊飯釜3と
内釜4間に形成される間隙G1を経て通気孔14に通気
する通気路S1が構成される。
【0026】なお、吹出孔15と冷却用ファン16との
間に受皿18を介装すれば、洗米後、内釜4の辺縁部外
周に付着した水滴が、該受皿18で受け止められ、吹出
孔15を通じて冷却用ファン16の駆動用モータ16a
へ進入することを確実に防止でき、これにより駆動用モ
ータ16aの故障を極力防止することができる。
【0027】また、器本体1の内周面と炊飯釜3の外周
面との間には筒状の断熱反射板19が設けられていると
ともに、器本体1の底壁外周部には扇形状を呈する複数
の排出孔20が半周に亙って形成されている。さらに、
断熱反射板19と炊飯釜3との間には間隙G2が形成さ
れており、これにより通気孔14から排出された排気が
下方に向かい、該間隙G2を経て排出孔20に排出する
排気路S2が構成される。
【0028】上記のような通気路S1及び排気路S2が一
連に構成された器本体1内においては、前記冷却用ファ
ン16が炊飯の終了直前または直後に動作し、冷気吸入
孔17から外気が導入される。この外気は冷却用ファン
16を介して炊飯釜3の吹出孔15を通り、内釜4と炊
飯釜3間の間隙G1を上方に向かい、さらに通気孔14
に通気して、加熱した炊飯釜3を冷却する。また、炊飯
釜3を冷却させたときに暖かくなった内気は排気路S2
を通って排出孔20に導かれる。
【0029】本実施例では、排気路S2を通って排出さ
れる暖まった内気が通気路S1を通る冷たい外気と混合
しないように、器本体1の底壁に設けた冷気吸入孔17
と排出孔20との境界には両者17、20を隔てる遮蔽
リブ21が設けられている。この遮蔽リブ21は炊飯器
置台22と密接する器本体1の最低部位と、炊飯釜3の
底壁との間に亙って設けられ、図2に示すように、排出
孔20の形成部位に沿ってΩ字形状に形成されている。
【0030】また、内釜4より反射した輻射熱が、炊飯
釜3に設けられた通気孔14及び吹出孔15から逃げ難
くするために、該通気孔14及び吹出孔15をルーバー
状に形成して、保温能力の向上を図っている。
【0031】次に、上記構成の動作について説明する。
内釜4に洗米した米と水を投入した上で、図外の炊飯操
作ボタンを押すと炊飯が開始され、炊飯ヒータ6が内釜
4を加熱する。所要時間が経過し、ご飯が炊き上がる
と、内釜4の温度が炊飯センサ5の動作点に達する。電
子回路ユニット13はこの炊飯終了時の直前または直後
に冷却用ファン16が動作するように、該駆動用モータ
16aを入力し、制御する。また、炊飯終了後は、一
旦、全てのヒータ7、12が断電される。
【0032】そして、冷却用ファン16の駆動により、
外気は冷気吸入孔17から該ファン16を介して吹出孔
15に至り、さらに炊飯釜3と内釜4の間の通気路S1
を経て通気孔14へ抜ける。このとき、炊飯時に高温と
なった内釜4の外面や炊飯釜3の内面が急速に冷却され
る。また、暖められた内気は通気孔14から排気路S2
へと排出される。
【0033】これによって炊飯センサ5の感知温度が所
定の保温温度まで低下すると、炊飯ヒータ6が内釜4を
加熱するとともに、蓋部保温ヒータ12が蓋体2を加熱
して炊き上げられたご飯を一定の保温温度に保持する。
これらの炊飯時及び保温時には、電子回路ユニット13
において、炊飯センサ5から得られる温度データに基づ
き、炊飯ヒータ6及び蓋部保温ヒータ12の入力を制御
している。
【0034】図3は横軸を時間軸とし、縦軸を内釜4内
の平均温度軸としており、炊飯開始時点から保温開始時
点までの浸し過程、本炊飯過程、蒸らし過程、保温過程
における内釜4内の温度変化をそれぞれ示している。こ
の図に示すように、炊飯の最初に約8分間の浸し炊き動
作が行われ、浸し炊き動作では例えば3分間だけ、炊飯
ヒータ6のみが通電して、炊飯釜3に対する加熱が行わ
れ、その後の5分間は全てのヒータ6、7、12が断電
する。
【0035】浸し炊き動作に続いて本炊飯動作が行わ
れ、本炊飯動作開始から炊飯ヒータ6及び蓋部保温ヒー
タ12、側部保温ヒータ7が連続通電するが、本炊飯動
作中、内釜4内が沸騰状態になった後、炊飯ヒータ6は
通電率50%の断続通電となる。一方、電子回路ユニッ
ト13は、例えば空気温度センサ26により感知される
温度が95℃に達してから5分経過した時点を沸騰時点
と判断する。
【0036】そして、炊飯ヒータ6の断続通電中、炊飯
センサ5により120℃に達すると、炊き上がりと判断
して、この後、蒸らし動作に移行する。蒸らし動作は例
えば15分間行われるが、その途中、炊飯ヒータ6が一
時的に通電し、二度炊き加熱が行われる。
【0037】一方、蒸らし動作中、蓋部保温ヒータ12
及び側部保温ヒータ7は通電率50%の断続通電とな
り、内釜4及び蓋体2を加熱する。炊飯終了と同時に冷
却用ファンが約12分間動作し、炊飯釜3を急冷する。
この場合、或は炊飯終了直前より動作させるようにして
もよい。この約12分間のファン16の動作中は、蓋部
保温ヒータ12と側部保温ヒータ7は断電させるが、フ
ァン動作完了後は再び断続通電制御されて保温状態の内
釜4内73℃を確保される。
【0038】図4は本実施例と比較対照するための従来
例における特性線図である。この図外に示す対照例で
は、図3に示す本実施例の特性と比較して明らかなよう
に、図3の本実施例では蒸らし期間中でも内釜4で98
℃以上の高温が十分な時間断続的に確保されているのに
対し、図4の対照例では蒸らし期間中、内釜4内の飯温
が徐々に低下する傾向を示している。
【0039】従って本発明では、蒸らしが十分行われ、
ご飯のα化が十分行われる。また、保温温度73℃に達
する時間が図3の本実施例では約20分(T2)であるの
に対し、図4の対照例では2時間(T1)以上かかってい
る。これから明らかなように、本実施例は従来例と比較
して急速に保温温度73℃まで降下することが解る。
【0040】このように本実施例では、ご飯の温度が速
やかに保温温度まで低下するため、早期に蓋部保温ヒー
タ12及び側部保温ヒータ7による加熱が始まり、蓋体
2内面への結露量が少なくなり、また、ご飯の表面の乾
燥も極力抑制される。さらにこれとともにメイラード反
応によるご飯の渇変や嫌な臭いが効果的に抑制されるも
のである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、器本体内に設けた冷却用ファンを炊飯終了直前また
は直後に動作させることにより、冷気吸入孔から導入さ
れた外気が吹出孔から上方に向かい、炊飯釜と内釜間に
形成される間隙を経て通気孔に通気し、さらに通気孔か
ら排出された排気が下方に向かい、断熱反射板と炊飯釜
間に形成された間隙を経て排出孔に排出されるように構
成し、内釜内のご飯の温度を保温温度まで強制的に冷却
するようにしているので、炊飯用加熱手段が断電してか
ら保温用加熱手段が通電するまでの時間が短縮され、内
釜内面への結露量が少なくなる。
【0042】また、結露防止のために、保温開始から約
73℃とされる保温温度レベルになるまでの間、蓋部保
温ヒータを通電させる必要もないので、ご飯の表面の乾
燥を抑えられるとともに、渇変や変質及び嫌な臭気を抑
制することができる。
【0043】請求項2または3によるときは、複数の通
気孔または吹出孔のそれぞれをルーバー状に形成してい
るので、炊飯釜からの放熱がほど好く抑制され、保温能
力が向上する。
【0044】請求項4によるときは、炊飯器置台と密接
する器本体最低部位と炊飯釜底壁との間に亙って、冷気
吸入孔と排出孔とを隔てる遮蔽リブを設けているので、
排気路を通って排出される暖まった内気と通気路を通る
冷たい外気との混合を防止することができ、これによっ
て外気によるご飯の冷却効率を一層高めることができ
る。
【0045】請求項5によるときは、吹出孔と冷却用フ
ァンとの間に受皿を介装しているので、洗米後、内釜の
辺縁部外周に付着した水滴が、該受皿で受け止められ、
吹出孔を通じて冷却用ファンへ進入することを確実に防
止でき、これにより該ファンの故障を極力防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の保温式炊飯器の一実施例を示す断面
図。
【図2】 その底面図。
【図3】 その温度変化を示す線図。
【図4】 本実施例の比較対称である従来例の温度変化
を示す線図。
【図5】 従来例の断面図。
【符号の説明】
1 器本体 2 蓋体 3 炊飯釜 4 内釜 6 炊飯ヒータ 7 側部保温ヒータ 12 蓋部保温ヒータ 13 電子回路ユニット 14 通気孔 15 吹出孔 16 冷却用ファン 17 冷気吸入孔 18 受皿 19 断熱反射板 20 排出孔 21 遮蔽リブ 22 炊飯器置台 G1 炊飯釜と内釜間の間隙 G2 断熱反射板と炊飯釜間の間隙 S1 通気路 S2 排気路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口部が開閉自在な蓋体により覆わ
    れる器本体を備え、この器本体内に、炊飯用加熱手段を
    有する炊飯釜、この炊飯釜に挿脱自在に収容される内
    釜、保温用加熱手段、冷却用ファン及び制御手段を配設
    し、且つ、前記炊飯釜の外周面と器本体の内周面との間
    に筒状の断熱反射板を配設するとともに、器本体底壁中
    央部に冷気吸入孔を形成し、また、該器本体底壁外周部
    に排出孔を形成する一方、前記冷却用ファンの真上とな
    る炊飯釜底壁部位に吹出孔を形成するとともに、該炊飯
    釜周壁上部に通気孔を形成して、前記冷気吸入孔から導
    入された外気が前記吹出孔から上方に向かい、前記炊飯
    釜と内釜間に形成される間隙を経て前記通気孔に通気す
    る通気路を構成し、且つ、前記通気孔から排出された排
    気が下方に向かい、前記断熱反射板と炊飯釜間に形成さ
    れた間隙を経て前記排出孔に排出する排気路を構成し、
    さらに前記制御手段により炊飯終了直前または直後に前
    記冷却用ファンを動作させ、保温温度まで冷却するよう
    に構成したことを特徴とする保温式炊飯器。
  2. 【請求項2】 通気孔を複数備え、且つ、それぞれの通
    気孔はルーバー状に形成されているとともに、炊飯釜周
    壁外面に配設されている保温用加熱手段よりも上方の炊
    飯釜周壁部位に配設されている請求項1の保温式炊飯
    器。
  3. 【請求項3】 吹出孔を複数備え、且つ、それぞれの吹
    出孔はルーバー状に形成されている請求項1の保温式炊
    飯器。
  4. 【請求項4】 炊飯器置台と密接する器本体最低部位と
    炊飯釜底壁との間に亙って、冷気吸入孔と排出孔とを隔
    てる遮蔽リブが設けられている請求項1の保温式炊飯
    器。
  5. 【請求項5】 吹出孔と冷却用ファンとの間に受皿が介
    装されている請求項1の保温式炊飯器。
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