JPH07163385A - オリゴ糖の製造方法 - Google Patents

オリゴ糖の製造方法

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JPH07163385A
JPH07163385A JP6179242A JP17924294A JPH07163385A JP H07163385 A JPH07163385 A JP H07163385A JP 6179242 A JP6179242 A JP 6179242A JP 17924294 A JP17924294 A JP 17924294A JP H07163385 A JPH07163385 A JP H07163385A
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JP
Japan
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agarase
agar
agarose
oligosaccharide
substrate
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JP6179242A
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Hideki Nagae
英樹 永江
Fumihide Yamaguchi
文秀 山口
Yasushi Sugano
靖史 菅野
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Japan Tobacco Inc
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Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 寒天もしくはアガロースもしくはそれから派
生するオリゴ糖を基質として、アガラーゼ活性を有する
酵素を作用させることによって、ネオアガロビオース、
またはそれを含む低分子のオリゴ糖の製造する方法。 【効果】 澱粉および澱粉含有製品の老化防止に最も効
果の高い2糖を中心とする重合度の低いオリゴ糖を効果
的に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の2種のβ−アガ
ラーゼを少なくとも1種用いたオリゴ糖またはそれを含
む低分子のオリゴ糖の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】澱粉および澱粉含有製品は、食用の他に
接着剤等の用途がある。しかし、それらの製品中に水分
が含まれている場合、澱粉と水分の相互作用により製品
の柔軟性が低下し、老化現象が生じる。これは、食品で
は保湿性の低下による硬化、また接着剤等の非食用製品
においては乾燥によるひび割れ等の劣化現象の直接要因
となっている。この老化現象を抑制するために、従来多
くの試みがなされている。例えば、澱粉含有食品に対す
るデキストリン、ソルビット、脂肪酸モノグリセリド、
レシチン等の添加、非食用製品に対するグリセリン、ホ
ルムアミド等の添加が行われている。
【0003】しかしながら、上記添加物による老化防止
は、完全ではなく、またホルムアミド等の使用は作業環
境上の危険をともなう。このため、より効果が大きく、
安全性の高い老化防止物質の開発が待望されてきた。
【0004】これに対して、近年、寒天由来のオリゴ糖
の老化防止効果が強力であるという報告がなされている
(特開昭62-210955号公報)。その製造方法の特徴は、
従来のアガラーゼ、例えば、シュードモナス・エスピー
N−7(微工研菌寄第9884号)の生産するアガラ
ーゼを用い、寒天を原料としてオリゴ糖を製造するもの
であり、この方法で製造されたオリゴ糖液の60%以上が
6糖以上のオリゴ糖と難分解物で占められるというもの
である(特開平2-65788号公報、同2-65789号公報) 。
【0005】これらのオリゴ糖は、その重合度により、
老化防止効果に顕著な差異がある。一般的にオリゴ糖の
重合度が大きくなるほど老化防止効果は弱くなり、重合
度が小さくなれば強くなるといわれている。すなわち20
糖以上のオリゴ糖では老化防止の効果はなく、十分な効
果を得るためには4糖以下、最大効果を得るためには2
糖が必要であるとされている。
【0006】しかしながら、上述のごとく従来のオリゴ
糖の製造方法では、得られたオリゴ糖の内、4糖以下の
オリゴ糖は40%以下であり、特に、2糖に至っては、3
%にも満たないのが現状である。したがって、澱粉およ
び澱粉含有製品の老化防止に最も効果の高い2糖を効果
的かつ大量に製造することができる手段が望まれてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、2糖
を中心とした低分子のオリゴ糖を効果的かつ大量に製造
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、海洋性細菌ビブリオ(Vi
brio)sp. JT0107-L4(FERM P-12092)の生産するβ−
アガラーゼを使用することにより老化防止効果の高い2
糖を製造することに成功した。さらには、同じく2糖を
製造することのできる同菌の生産するもう1種のβ−ア
ガラーゼを新たに見出し、これら両β−アガラーゼを用
いる以下の各方法により、前記課題を解決できる知見を
得、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明は、寒天もしくはアガロースもしく
はそれから派生するオリゴ糖を基質として、下記の理化
学的性質のβ−アガラーゼAを作用させることによるネ
オアガロビオースの製造方法である。本発明はまた、寒
天もしくはアガロースもしくはそれから派生するオリゴ
糖を基質として、下記の理化学的性質のβ−アガラーゼ
Aを作用させることによりネオアガロビオースを含む低
分子のオリゴ糖を製造することを特徴とするオリゴ糖の
製造方法である。
【0010】 作用 少なくとも寒天およびアガロースのすべてのβ−1,4
結合をエンド型に分解して低分子化する反応を触媒す
る。 基質特異性 寒天、およびアガロースを加水分解するが、カラギーナ
ン、アルギン酸には作用しない。 至適pH 7〜8.5(30℃) 至適温度 30℃ pH安定性 6.0〜9.0 熱安定性 50℃、15分間の加熱で最大活性の85%を保持する。 等電点 6.3 分子量 約 95,000(10-20% SDS-ポリアクリルアミドゲル電気
泳動による) 約 105,300(全塩基配列から推定されるアミノ酸配列に
よる) アミノ酸末端配列 Ala→Thr →Leu →Val →Thr →Ser →Phe
【0011】本発明は、寒天もしくはアガロースもしく
はそれから派生するオリゴ糖を基質として、下記の理化
学的性質のβ−アガラーゼBを作用させることによるネ
オアガロビオースの製造方法である。本発明はまた、寒
天もしくはアガロースもしくはそれから派生するオリゴ
糖を基質として、下記の理化学的性質のβ−アガラーゼ
Bを作用させることによりネオアガロビオースを含む低
分子のオリゴ糖を製造することを特徴とするオリゴ糖の
製造方法である。
【0012】 作用 少なくとも寒天およびアガロ−スのβ−1,4結合を加
水分解して低分子化する反応を触媒する。 基質特異性 β- 1,4ガラクトシド結合を有するアガロース,寒天
などのガラクタン系の多糖ならびにネオアガロヘキサオ
ース以上のオリゴ糖に作用する。ネオアガロテトラオー
ス、ネオアガロビオース、アルギン酸には作用しにく
い。 至適pH 8.0 pH安定性 5.0〜9.0 至適温度 30℃ 熱安定性 20分間加熱した場合、 30℃では初期活性の約100%を保
持し、35℃では約85%、40℃では約20%の残存活性を保
持する。 分子量 約72,000(7.5% SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動
による) 等電点 約4.7 アミノ末端アミノ酸配列 Val →Thr →Val →Ser →Asn →Ala →Asp →Phe →Tr
p →Asn
【0013】本発明は、寒天もしくはアガロースもしく
はそれから派生するオリゴ糖を基質として、β−アガラ
ーゼAとβ−アガラーゼBを作用させることによるネオ
アガロビオースの製造方法である。本発明はまた、寒天
もしくはアガロースもしくはそれから派生するオリゴ糖
を基質として、β−アガラーゼAとβ−アガラーゼBを
作用させることによりネオアガロビオースを含む低分子
のオリゴ糖を製造することを特徴とするオリゴ糖の製造
方法である。
【0014】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明において、「アガロース」は、寒天の主要な多糖成
分であり、D−ガラクトースと3,6−アンヒドロ−L
−ガラクトースとが交互にα−1,3結合及びβ−1,
4結合を繰り返してなるものである。また、「寒天もし
くはアガロースから派生するオリゴ糖」とは、4糖以上
20糖以下、好ましくは4糖以上10糖以下の糖をいうが、
具体的には、ネオアガロテトラオース、ネオアガロヘキ
サオース、ネオアガロオクタオース、およびネオアガロ
デカオース等が挙げられる。
【0015】β−アガラーゼAを使用してネオアガロビ
オース、あるいはネオアガロビオースを含む低分子のオ
リゴ糖を製造する場合、上記に定義される寒天もしくは
アガロースもしくはそれから派生するオリゴ糖のいずれ
かを基質(原料)として使用すればよいが、特に2糖で
あるネオアガロビオースを製造する場合、ネオアガロテ
トラオースを使用するのが好ましい。
【0016】β−アガラーゼBを使用してネオアガロビ
オース、またはそれを含む低分子のオリゴ糖を製造する
場合、上記に定義される寒天もしくはアガロースもしく
はそれから派生するオリゴ糖のいずれかを基質(原料)
として使用すればよいが、特に2糖であるネオアガロビ
オースを製造する場合、ネオアガロヘキサオースを使用
するのが好ましい。
【0017】β−アガラーゼAとβ−アガラーゼBを使
用してネオアガロビオース、またはそれを含む低分子の
オリゴ糖を製造する場合、上記に定義される寒天もしく
はアガロースもしくはそれから派生するオリゴ糖のいず
れかを基質(原料)として使用すればよいが、好ましく
はネオアガロヘキサオースを使用するのがよい。
【0018】β−アガラーゼAとβ−アガラーゼBを作
用させる場合、まずβ−アガラーゼBを作用させた後
に、β−アガラーゼAを作用させるのが好ましいが、同
時に作用させてもよい。
【0019】上記の各基質(原料)は必ずしも精製され
たものである必要はなく、また混合物であってもよい。
【0020】本発明の上記のいずれかの方法において、
ネオアガロビオース、またはそれを含む低分子のオリゴ
糖が製造される。ここで「低分子のオリゴ糖」とは、4
糖以上6糖以下の糖をいい、例えば、ネオアガロテトラ
オース、ネオアガロヘキサオース、ならびにそれらの混
合物を言う。
【0021】本発明に用いるβ−アガラーゼAおよびβ
−アガラーゼBの一例である後述の製造例1および製造
例2で得られる精製品(アガラーゼ0107およびアガラー
ゼ0072)の理化学性質をそれぞれ以下に示す。
【0022】第一にアガラーゼ0107の理化学的性質を以
下に示す。尚、酵素活性の測定は、酵素反応によって生
じた還元糖の量をネルソン−ソモギ法により以下のよう
にして測定する。
【0023】(酵素活性測定方法)20mMトリス塩酸緩衝
液(pH8.0) に溶解した0.2%の低温融解性アガロ−ス(シ
グマ社製)のゲルを作製し、この90μl を基質として、
アガラーゼ0107を含む溶液10μlと混合し、30℃にて、5
〜15分間、好ましくは5分間反応させる。反応終了
後、銅試薬100μlを加え沸騰水中で、10分間加熱する。
加熱後、水で急速冷却し、ネルソン試薬100μlを加え、
蒸留水で全容積を2.5mlにする。60分後に660nmの吸光度
を測定し、測定値をガラクト−ス量に換算し1分間当
り、1マイクロモルのガラクト−ス量に相当する還元糖
を与える酵素活性を1単位(1U)とする。
【0024】(1) 作用 少なくとも寒天およびアガロースのすべてのβ−1,4
結合をエンド型に分解して低分子化する反応を触媒す
る。
【0025】(2) 基質特異性 寒天、およびアガロースを加水分解するが、カラギーナ
ン、アルギン酸には作用しない。
【0026】(3) 至適pH pHを4および5(酢酸緩衝液),6および7(リン酸緩
衝液),8(トリス塩酸緩衝液),9および10(グリシ
ン水酸化ナトリウム緩衝液)に調製した0.2%の低温融解
性アガロ−ス(シグマ社製)のゲル90μlにアガラーゼ0
107を含む溶液(0.2μg/μl)10μlを加え、30℃にて、5
分間反応させた。反応終了後、銅試薬100μlを加え沸騰
水中で、10分間加熱した。加熱後、水で急速冷却し、ネ
ルソン試薬100μlを加え、蒸留水で全容積を2.5mlにし
た。60分後に660nmの吸光度を測定した。その結果、図
1に示したように至適pHは、7.0〜8.5の中性から弱アル
カリ性であった。
【0027】(4) 至適温度 20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に溶解した0.2%の低温融
解性アガロ−ス(シグマ社製)のゲル90μlに、アガラ
ーゼ0107を含む溶液(0.08μg/μl)10μlを加え25℃で、
2,5,10,20,30,40,50,60分間保温した後、それぞれ生成
した還元糖の量をネルソン−ソモギ法により測定した。
同様にして30,35,40℃での反応生成物の還元糖の量を測
定した。この結果、30℃での反応生成物の量が最も多く
なったので、オリゴ糖を得るための至適温度は30℃と決
定した。これを図2に示した。
【0028】(5)pH 安定性 pHを3.6〜5.6(酢酸緩衝液),5.5〜7.6(リン酸緩衝
液),7.5〜9.0(トリス塩酸緩衝液),9.0〜10(グリシ
ン水酸化ナトリウム緩衝液)で調製した酵素溶液の活性
を酵素活性測定法に従って測定し、各pHでの活性値を10
0とし、これを初期値とした。さらに各酵素溶液を4
℃、1週間保存した後、残存活性を測定し、初期値の80
%以上を保持するpH領域を求めたところ、6.0〜9.0であ
った。
【0029】(6) 熱安定性 該酵素溶液(0.1μg/μl)10μlを30℃、40℃、50℃、60
℃の水浴中で15分間加熱した後、酵素活性測定法に従っ
て酵素活性を測定した。該酵素溶液の非加熱時の活性を
100%として活性を比較したところ、図3に示したよう
に、30℃、40℃では100%、50℃で85%の残存活性を示し
た。なお60℃ではほぼ完全に失活した。
【0030】(7) 等電点 ファルマシア社製ファストゲルIEF4-6.5を用いて、同社
製ファストシステム等電点測定装置にて測定したところ
約6.3であった。
【0031】(8) 分子量 SDSを含むポリアクリルアミドゲルの濃度が10〜20%のグ
ラジエントゲルで、分子量マーカー(分子量94,000のホ
スホリラーゼ、67,000の牛血清アルブミン、43,000の卵
白アルブミン)とともに電気泳動した結果、該酵素の分
子量は約95,000と求められた。また、当該酵素の全塩基
配列から推定されるアミノ酸配列から分子量を計算する
と約105,300と求められた。該酵素の全塩基配列は、特
願平5-96549に示されている。これにより、本酵素は公
知のアガラーゼと区別される。
【0032】(9) アミノ末端アミノ酸配列の測定 該酵素のアミノ末端アミノ酸配列を、エドマン分解法に
より決定した。該酵素溶液(0.4μg/μl)100μlを、0.1%
SDSを含む蒸留水を透析外液として透析し、その酵素溶
液をアミノ酸配列分析装置477Aプロテインシークエンサ
ー(アプライドバイオシステムズ社製)により、アミノ
末端側7 個のアミノ酸配列を決定した。その結果、配列
は、Ala →Thr →Leu →Val →Thr →Ser →Phe であっ
た。
【0033】(10)その他の特性 溶解性:水に可溶 紫外部吸収:λmax=280nm
【0034】第二にアガラーゼ0072の理化学的性質を以
下に示す。尚、酵素活性の測定は、酵素反応によって生
じた還元糖の量をネルソン−ソモギ法により以下のよう
にして測定する。
【0035】(酵素活性測定方法)20mMトリス塩酸緩衝
液(pH8.0)に溶解した0.2%の低温融解性アガロ−ス(シ
グマ社製)のゲルを作製し、この180μlを基質として、
アガラーゼ0072を含む溶液20μlと混合し、30℃で5分
間反応させる。反応終了後、銅試薬200μlを加え沸騰水
中で、10分間加熱する。加熱後、水で急速冷却し、ネル
ソン試薬200μlを加え、蒸留水で全容積を5.0mlにす
る。60分後に660nmの吸光度を測定し、測定値をガラク
ト−ス量に換算し1分間当り、1マイクロモルのガラク
ト−ス量に相当する還元糖を与える酵素活性を1単位
(1U)とする。
【0036】(1) 作用 少なくとも寒天およびアガロ−スのβ−1,4結合を加
水分解して低分子化する反応を触媒する。
【0037】(2) 基質特異性 β- 1,4ガラクトシド結合を有するアガロース,寒天
などのガラクタン系の多糖ならびにネオアガロヘキサオ
ース以上のオリゴ糖に作用する。ネオアガロテトラオー
ス,ネオアガロビオース、アルギン酸には作用しにく
い。ここでオリゴ糖とは、構成単糖が2個以上10個以下
の糖をいい、多糖とは、単糖およびオリゴ糖以外の糖を
いう。
【0038】(3) 至適pH pHを4〜5.6(酢酸緩衝液)、5.6〜7.5(リン酸緩衝
液)、7.5〜8.8(トリス塩酸緩衝液)、並びに8.8〜9.5
(グリシン水酸化ナトリウム緩衝液)に調製した0.2%
の低温融解性アガロース(シグマ社製)のゲル180μl
に、アガラーゼ0072溶液(0.2μg/μl)20μlを加え、
30℃で5分間反応させた。反応後、銅試薬200μlを加え
て沸騰水中で10分間加熱した後、水で急速冷却し、ネル
ソン試薬200μlを添加して蒸留水で全容積を5.0mlにし
た。60分後に660nmにおける吸光度を測定し、前述の方
法で酵素活性を算出した。その結果を図4に示す。図4
において、横軸はpH、縦軸は最大酵素活性値を100%
とした場合の相対値で表わした酵素活性をそれぞれ示
す。この図より明らかなように、アガラーゼ0072の至適
pHは、8.0であった。
【0039】(4) 至適温度 20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に溶解した0.2%の低
温融解性アガロース(シグマ社製)のゲルを調製し、こ
のゲル180μlに、アガラーゼ0072溶液(0.4μg/μl)2
0μlを加え、20,25,30,40,45℃において5 分間反応させ
た。反応後、銅試薬200μlを加えて沸騰水中で10分間加
熱した後、水で急速冷却し、ネルソン試薬200μlを添加
して蒸留水で全容積を5.0mlにした。60分後に660nmにお
ける吸光度を測定し、前述の方法で酵素活性を算出し
た。その結果を図5に示す。図5において、横軸は温
度、縦軸は最大酵素活性値を100%とした場合の相対値
で表わした酵素活性をそれぞれ示す。この図より明らか
なように、アガラーゼ0072の至適温度は、30℃であっ
た。
【0040】(5) pH安定性 本酵素を、前述の至適pHを測定した場合の各緩衝液
(グリシン/水酸化ナトリウム緩衝液を除く)で酵素溶
液を調製し、これを30℃で30分間保温した後、活性を測
定した。結果を図6に示す。図6において、横軸はp
H、縦軸は保温前活性値を100%とした場合の相対値で
表わした酵素活性をそれぞれ示す。残存活性が80%を越
える範囲として安定性を定めると、pH5〜9の間で安
定であった。
【0041】(6) 熱安定性 アガラーゼ0072溶液(0.2μg/μl)20μlを、25℃、30
℃、35℃、40℃、45℃、50℃および55℃の水浴中で20分
間加熱した後、0.2%の低温融解性アガロース(シグマ
社製)のゲル180μlに、アガラーゼ0072溶液(0.2μg/
μl)20μlを加え、30℃で5分間反応させた。反応後、
銅試薬200μlを加えて沸騰水中で10分間加熱した後、水
で急速冷却し、ネルソン試薬200μlを添加して蒸留水で
全容積を5.0mlにした。60分後に660nmにおける吸光度を
測定し、前述の方法で酵素活性を算出した。その結果を
図7に示す。図7において、横軸は温度、縦軸は非加熱
時の活性を100%とした場合の相対値で表わした酵素活
性をそれぞれ示す。この図より明らかなように、アガラ
ーゼ0072の非加熱時の活性を100%としたとき、30℃で
は約100%、35℃では約85%、40℃では約20%の残存活
性を示し、55℃ではほぼ完全に失活した。
【0042】(7) ミカエリス定数及び最大反応速度 3,6−アンヒドロ−L−ガラクトースとD−ガラクト
ースが交互にβ−1,4、α−1,3結合してなるネオ
アガロヘキサオースを基質として、種々の濃度の基質溶
液を調製し、これにアガラーゼ0072溶液(0.2μg/μ
l)を加え、酵素活性測定方法に従い酵素活性を測定し
た。基質濃度の逆数と、それに対応する酵素活性の逆数
を二次元座標上にプロットし、ラインウェ−バーバルク
の式を求め、これよりミカエリス定数は、1.7±0.5mM、
最大反応速度は、9.3U/mg蛋白質であることがわかっ
た。
【0043】(8) 分子量 分子量はSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動、及び
ゲル濾過法で測定した。SDS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動では、常法に従って、SDSを含むポリアクリル
アミドゲルの濃度が7.5%のゲルで、分子量マーカー
(分子量200,000のミオシン、116,000のβ−ガラクトシ
ダーゼ、66,000の牛血清アルブミン、42,000のアルドラ
ーゼ)とともに電気泳動を行い、移動度から分子量を求
めたところ、約72,000であった。ゲル濾過法では、ファ
ルマシア社製のSuperdex 200なるゲル濾過カラムを用い
て、分子量マーカー(分子量160,000のイムノグロブリ
ンG、67,000のヒト血清アルブミン、35,000のβ−ラク
トグロブリン)のゲル濾過を行い、各マーカー蛋白質の
溶出容量を測定した後、アガラーゼ0072のゲル濾過を行
い、その溶出容量とマーカー蛋白質の溶出容量を比較し
分子量を計算したところ、約72,000であった。
【0044】(9) アミノ末端アミノ酸配列の決定 アガラーゼ0072のアミノ末端アミノ酸配列をエドマン分
解法により決定した。アガラーゼ0072溶液(0.4μg/μ
l)32μlを、7.5% SDS−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動を常法に従って行なった後、該酵素をウェスタンブ
ロッティング法によりプロブロット(アプライドバイオ
システムズ社製)なる膜に吸着させ、これをアミノ酸配
列分析装置477A及び120Aプロテインシークエンサー(ア
プライドバイオシステムズ社製)により、アミノ末端側
10個のアミノ酸配列を決定した。その結果、配列は Val
→Thr →Val →Ser →Asn →Ala →Asp →Phe →Trp →
Asn であった。
【0045】(10)その他の特性 溶解性:水に可溶 紫外線吸収スペクトル:λmax=280nm
【0046】上記の2種類のβ−アガラーゼは、ビブリ
オ(Vibrio)属に属し、該β−アガラーゼを生産する能力
を有する微生物を培養し、該培養中に該β−アガラーゼ
を生成、蓄積させ、これを採取することにより得ること
ができる。ここで用いる微生物としては、ビブリオ属に
属し、該アガラーゼを生産する能力を有する微生物であ
ればいずれでも用いることができる。その例としては、
ビブリオ(Vibrio)sp. が挙げられ、具体的にはビブリオ
(Vibrio)sp. JT0107-L4が挙げられる。ビブリオ(Vib
rio)sp. JT0107-L4 は、以下のような菌学的性質を有
するものである。
【0047】菌学的性質: 1)形態 マリンブロス2216培地に生育した細胞について、 (イ)桿菌であり、細胞の大きさは0.25〜1.2μm×0.5
〜2.5μm (ロ)運動性を有し、鞭毛を有する (ハ)グラム染色性は陰性 (ニ)胞子は形成しない
【0048】2)生育状態 マリンブロス2216平板培地での培養において、 (イ)18℃〜25℃で良好に生育する (ロ)淡黄色の色素沈着を有する (ハ)菌体の生育に従って、寒天ゲルは液化される マリンブロス2216の液体培地において、 (ニ)pH7〜9において旺盛に生育する
【0049】3)生理学的性質 (イ)O−Fテスト F (ロ)カタラーゼテスト 陽性 (ハ)オキシダーゼテスト 陽性 (ニ)グルコースからのガスの生成 無 (ホ)フォゲスープロスカウェル反応 陰性 (ヘ)メチルレッド反応 陽性 (ト)ゼラチン分解能 有 (チ)エスクリン分解能 有 (リ)硝酸還元能 有 (ヌ)通性嫌気性
【0050】尚、このビブリオ(Vibrio)sp. JT0107-L
4 は、平成3年3月6日付けで、通商産業商工業技術院
生命工学技術研究所にFERM BP-4541として寄託されてい
る。
【0051】培養に用いる培地は、前記微生物が利用し
得る窒素源、無機物等を含み、寒天または、アガロース
等を炭素源として含むものを用いる。
【0052】寒天、アガロースは、市販のものを用いる
ことができる。寒天、アガロース以外の炭素源として
は、肉エキス、カゼイン分解物、トリプトン、ペプトン
等が挙げられ、好ましくは、ペプトンを用いる。
【0053】窒素源としては、酵母エキスを用いる。
【0054】さらに、塩類としては、塩化ナトリウム、
クエン酸鉄、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、塩化
カルシウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナ
トリウム、臭化カリウム、塩化ストロンチウム、ホウ酸
ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、硝
酸アンモニウム、リン酸水素二ナトリウム等を組み合わ
せて用いられる。
【0055】寒天、アガロース以外の上記成分をすべて
含んだマリンブロス2216なる培地(ディフコ社製)に、
寒天、あるいはアガロースを加えて用いることもでき
る。また、上記塩類を適度に含む人工海水を用い、これ
にペプトン、酵母エキス、寒天等を加えた培地を用いる
こともできる。寒天、あるいはアガロースの濃度は、0.
1〜1.5%が好ましく、この際、寒天あるいは、アガロー
スの濃度を任意に変えることにより固体培地、液体培地
を作り分けることが可能であるが、酵素生産を目的とす
る場合は、濃度0.1〜0.4%の液体培養が好ましく、菌体
の保存を目的とするときは、濃度1.2〜1.5%の固体培養
が好ましい。
【0056】なお、アガラーゼ0107を得る場合は、上記
塩類を適度に含む人工海水を用い、これに酵母エキス濃
度0.1%、寒天またはアガロース濃度0.3%を加えた培地を
用いる。アガラーゼ0072を得る場合は、上記塩類を適度
に含む人工海水を用い、これにペプトン0.5〜2.0%、好
ましくは2.0%、酵母エキス濃度0.1〜0.4%、好ましくは
0.4%、寒天またはアガロース濃度0.1 〜0.4%、好ましく
は0.4%を加えた培地を用いる。
【0057】アガラーゼ0107の場合、培養温度は、該酵
素を生産する範囲内で変更し得るが、通常18℃〜25℃程
度の回転振とう培養、好ましくは20℃、150回転の振と
う培養で、培養時間は3〜8日間程度、好ましくは5〜
7日間程度とする。培養終了後、培養液から遠心分離に
より固形物を除去して、培養上清を回収する。培養上清
に、80〜90%飽和になるように硫酸アンモニウムを加
え、分泌生産されたタンパク質を塩析させる。塩析物は
遠心分離により集め、20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)を
透析外液として透析をおこない、透析サンプルをQAE-To
yopearlおよびMono-Qなる強陰イオン交換カラムに供
し、塩化ナトリウムを用いた直線濃度勾配法によりタン
パク質を順次溶出させ、アガラーゼ0107のみを分離す
る。
【0058】アガラーゼ0072の場合、培養条件は、培地
の組成によって多少異なるが、培養温度は、15〜30℃、
好ましくは20〜25℃、pHは、7.0〜8.5、好ましくは7.8
〜8.2、培養時間は、15〜48時間、好ましくは、18〜24
時間である。なお、培養は通気攪拌培養が好ましい。培
養中に産生されたアガラーゼ0072は、菌体外に蓄積され
るので、培養終了後、菌体を遠心分離,菌体濾過等の方
法を用いて除去して培養濾液を得る。得られた酵素を含
有する溶液を、真空濃縮または限外濾過膜を用いて濃縮
して液状酵素として、あるいは凍結乾燥法,噴霧乾燥法
等により粉状酵素として用いることができる。その他の
方法としては通常用いられる精製方法、例えば硫安塩
析、溶媒沈澱法によりアガラーゼ0072を分離精製するこ
とができる。あるいは陰イオン交換性カラム、ゲル濾過
カラム等のカラムクロマトグラフィーを組み合わせて電
気泳動的に単一バンドになるまで精製することができ
る。
【0059】次に上記二種のアガラーゼを用いて2糖を
大量に得る原理を示す。アガロースは、D−ガラクトー
スと3, 6−アンヒドロ−L−ガラクトースが、交互にα
−1, 3結合、β−1, 4結合を繰り返してなる多糖であ
り、従来知られているアガラーゼは、このアガロースの
β−1, 4結合を加水分解し、4糖であるネオアガロテト
ラオースと六糖であるネオアガロヘキサオースをおもに
製造するものである。ネオアガロヘキサオース分子内に
はβ−1, 4結合が二ヶ所残されるが、この二ヶ所は全く
切断されないか、どちらか一ヶ所のみが僅かに切断され
る可能性を持っているに過ぎない。さらに、ネオアガロ
テトラオース分子内には、一ヶ所のβ−1, 4結合が残さ
れているが、この結合部位は、従来の酵素では切断され
ない。従って、2糖であるネオアガロビオースは副生成
物としてしか製造されていなかった。つまり、従来のア
ガラーゼはネオアガロオクタオースより高分子のオリゴ
糖及びアガロースを基質とすることはできても、4糖で
あるネオアガロテトラオースを基質とすることはできな
いと考えられる。
【0060】これに対してアガラーゼ0107は、上記理化
学的性質から明らかなようにアガロースの全てのβ−1,
4結合を切断することを特徴とする酵素であるため、ネ
オアガロヘキサオースの二ヶ所のβ−1, 4結合、および
ネオアガロテトラオースの一ヶ所のβ−1, 4結合を切断
することが可能であり、このことによって、2糖である
ネオアガロビオースを大量に得ることが可能となる。
【0061】一方、アガラーゼ0072は、上記理化学的性
質から明らかなようにネオアガロヘキサオース以上の少
糖類に作用する酵素であるため、ネオアガロヘキサオー
スの一ヶ所のβ−1,4結合を切断することが可能であ
り、このことによって、従来の方法では殆ど生成されな
かった2糖であるネオアガロビオースを大量に得ること
が可能となる。
【0062】ビブリオ(Vibrio)sp. JT0107-L4(FERM
BP-4541)によるアガラーゼ0107およびアガラーゼ0072
の酵素生産量は、アガラーゼ0107が80〜120U/lであ
るのに対し、アガラーゼ0072ではアガラーゼ0107の約10
倍である800〜1,100U/lが得られる。したがって、さ
らに2糖を大量に製造するためには、アガラーゼ0072を
用いて2糖および4糖中心のオリゴ糖を製造させた後、
アガラーゼ0072を添加することにより2糖中心のオリゴ
糖を製造する方法を用いることができる。
【0063】従来方法による生成物を図8に、アガラー
ゼ0107を用いた本発明方法による生成物を図9に、アガ
ラーゼ0072を用いた本発明方法による生成物を図10に示
す。
【0064】本発明によって製造されるオリゴ糖は、上
述のように2糖を中心とするが、反応条件等により重合
度の異なるオリゴ糖を自由に製造することも可能であ
る。このようにして得られたオリゴ糖を分離精製するこ
とにより、ネオアガロビオース、ネオアガロテトラオー
ス、及びネオアガロヘキサオースを単独で得ることも可
能である。さらに、一度使用した酵素を回収し、オリゴ
糖の製造の際に、再使用することも可能である。
【0065】
【実施例】以下、この発明の実施例を具体的に説明する
が、この発明はこれらに限定されるものではなく、種々
応用することができる。
【0066】〔参考例〕(菌体の培養) (前培養)500mlの人工海水(商品名シーライフ、マリ
ンテック社製)を調製し、これに、ペプトン5g(日本
製薬社製)、酵母エキス1g(ディフコ社製)を加え、
pHを8.0に調整後、3000ml容の三角フラスコに移し、
寒天1g(極東社製)を加え、オートクレーブを用いて
滅菌操作を行なった。これに-80℃で40%グリセロール
中に保存したビブリオ(Vibrio)sp. JT0107-L4 (FERM
BP-4541)を室温に融解後、その1mlを接種し、25℃、
150回転で24時間培養した。得られた培養液を前培養液
とした。
【0067】(本培養) (i)アガラーゼ0107を得る場合 本培養は、以下の手順で実施した。5,000ml容のジャー
ファーメンター容器を用いて人工海水シーライフ3,000m
l(マリンテック社製)を調製し、これに、酵母エキス
3g(ディフコ社製)を加えpHを8.0に調整後、寒天
9g(極東社製)を加え、オートクレーブを用いて滅菌
操作を行なった。これに、前培養で得られた培養液の30
mlを接種し、25℃、毎分600回転で5〜7日間培養し
た。 (ii) アガラーゼ0072を得る場合 本培養は、以下の手順で実施した。5,000ml容のジャー
ファーメンター容器を用いて人工海水シーライフ3,000m
l(マリンテック社製)を調製し、これに、ペプトン60
g(日本製薬社製)、酵母エキス12g(ディフコ社製)
を加えpHを8.0に調整後、寒天12g(極東社製)を加
え、オートクレーブを用いて滅菌操作を行なった。これ
に、前培養で得られた培養液の30mlを接種し、25℃、毎
分600回転で20時間培養した。
【0068】〔製造例1〕(アガラーゼ0107の製造) 上記参考例で得た培養液1000mlを遠心分離し、約900ml
の培養上清と固形物とに分離した。蛋白質を塩析するた
めに、この培養上清に硫酸アンモニウムを90%飽和とな
るように攪拌しながら徐々に添加し、5℃で一晩放置し
た。生じた塩析物を遠心分離により回収し、セロファン
チューブを透析膜として、20mMトリス−塩酸緩衝液
(pH8.0)3,000mlに対して透析した。透析は5℃で18
時間行い、その間透析外液を2回交換した。得られたサ
ンプルを、予め20mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)で
平衡化したQAE-Toyopearl(東ソー社製の強陰イオン交
換樹脂)を担体としたカラム(1cm×2.5cm)に吸着さ
せた。このサンプルを、20mMトリス−塩酸緩衝液(p
H8.0)から0.5M塩化ナトリウムを含有する20mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH8.0)への直線濃度勾配法(総溶
出量4ml)により溶出させ、塩化ナトリウム濃度0.5M
以降に溶出してくる画分6mlを回収した。得られた画分
に20mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)を加えて24mlと
し、前出の緩衝液で予め平衡化したMono-Q(ファルマシ
ア製の強陰イオン交換樹脂)を担体としたカラム(0.5c
m×5cm) に吸着させ、前述の直線濃度勾配法(総溶出
量15ml)により溶出させた。アガラーゼ0107は、0.5Mの
塩化ナトリウム濃度で溶出し、分離することが出来た。
酵素活性を測定した結果、酵素1mg当たり約6.3Uの力
価を示した。比活性は、培養上清の比活性に比べて48倍
に上昇した。さらに得られた酵素をドデシル硫酸ナトリ
ウム(SDS)を含むポリアクリルアミドゲルで電気泳
動したところ、目的酵素は約95,000の分子量を示した。
【0069】〔製造例2〕(アガラーゼ0072の製造) 上記参考例で得られた培養液を遠心分離して固形物を粗
分離し、さらに0.2μmの精密濾過膜を用いて濾過して培
養濾液2,800mlを得た。培養濾液中の酵素活性は0.9U/
mlであった。つぎに、培養濾液を分画分子量10,000の限
外濾過膜を用いて約8倍に濃縮し、得られた濃縮液に対
して5倍量の20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)を添
加して再濃縮する工程を繰り返して初濃度の1/25塩濃度
まで脱塩したところ、4.8U/mlの粗酵素液350mlを得
た。
【0070】得られた粗酵素液を、予め20mMトリス塩
酸緩衝液(pH8.0)で平衡化したQAE-Toyopearl(東ソ
ー社製の強陰イオン交換樹脂)を担体としたカラム(2.
6cm×10cm)に吸着させた後、20mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)から 0.5M塩化ナトリウムを含有する20m
Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)への直線濃度勾配法
(総溶出量150ml)により溶出させ、0.35M〜0.45Mの
塩化ナトリウム濃度で溶出してくる画分30mlを回収し
た。この画分を同緩衝液を加えて180mlに希釈し、前述
の緩衝液で予め平衡化したMono-Q(ファルマシア製)な
る強陰イオン交換樹脂を担体としたカラム(1.0cm×10c
m) に吸着させ、前述の直線濃度勾配法(総溶出量120m
l)により溶出させ、0.4Mから0.45Mの塩化ナトリウム濃
度で溶出する画分16mlを得た。これを、グレースジャパ
ン社製遠心限外濾過膜セントリコン10を用いて2mlに濃
縮し、Superdex 200(ファルマシア社製)なるゲル濾過
担体を用いたカラム(2.6cm×60cm)に供し、0.1Mの塩
化ナトリウムを含む20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
0)で溶出させほぼ純品に近い精製酵素を得た(4U/m
g蛋白質)。比活性は、培養上清の比活性に比べて40倍
に上昇し、活性収率は約10%であった。得られた酵素を
ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含むポリアクリル
アミドゲルで電気泳動したところ、目的酵素は約72,000
の分子量を示した。
【0071】〔実施例1〕(アガラーゼ0107のみを用い
た2糖の製造方法) 9mlの20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に溶解した9m
gのネオアガロテトラオースに、ビブリオ(Vibrio)sp.
JT0107-L4 培養液から単離精製した1mlのトリス塩酸
緩衝液(pH8.0)に溶解したアガラーゼ0107(5U)
を加え、30℃、6時間反応させ、反応溶液をファルマシ
ア社製のPD−10カラムを用いて高分子画分と低分子画
分を分離し、高分子画分から酵素を回収し、低分子画分
に反応生成物であるネオアガロビオース8.2mgを得た。
【0072】〔実施例2〕(アガラーゼ0107のみを用い
たオリゴ糖の製造方法) 実施例1で得られた高分子画分にはアガラーゼ0107が含
まれており、これをアミコン社製の遠心式限外濾過フィ
ルターセントリコンによって1.5倍に濃縮した。この濃
縮液を用いて0.1%低温融解性アガロースを基質として
酵素反応を行ったところ、アガラーゼ活性を有してお
り、反応生成物であるオリゴ糖が得られた。
【0073】〔実施例3〕(アガラーゼ0107のみを用い
た2糖,4糖の製造方法) 2mgの低温融解性アガロース(シグマ社製)を溶解した
1mlの20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に、ビブリオ
(Vibrio)sp. JT0107-L4 培養液から単離精製したアガ
ラーゼ0107(0.15U)を含む50μlの20mMトリス塩酸緩
衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間反応させた。
反応液に含まれるオリゴ糖を高速液体クロマトグラフィ
ー(カラム:Shim Pack KS-802,移動相:水,流速:1
ml/min,温度:70℃)で分析したところ、固形物の74
%が6糖以下のオリゴ糖からなっており、820μgのネオ
アガロビオース,470μgのネオアガロテトラオースが得
られた。
【0074】〔実施例4〕(アガラーゼ0072のみを用い
たオリゴ糖の製造方法) 2mgの低温融解性アガロース(シグマ社製)を溶解した
1mlの20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に、ビブリオ
(Vibrio)sp. JT0107-L4 培養液から単離精製したアガ
ラーゼ0072(0.01U)を含む7μlの20mMトリス塩酸緩
衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間反応させた。
反応液に含まれるオリゴ糖を実施例3に示した方法を用
いて分析したところ、固形物の73%が6糖以下のオリゴ
糖からなっており、310μgのネオアガロビオース,820
μgのネオアガロテトラオースが得られた。
【0075】〔実施例5〕(アガラーゼ0072のみを用い
た2糖,4糖の製造方法) 2mgの低温融解性アガロース(シグマ社製)を溶解した
1mlの20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に、ビブリオ
(Vibrio)sp. JT0107-L4 培養液から単離精製したアガ
ラーゼ0072(0.09U)を含む50μlの20mMトリス塩酸緩
衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間反応させた。
反応液に含まれるオリゴ糖を実施例3に示した方法を用
いて分析したところ、固形物の82%が6糖以下のオリゴ
糖からなっており、460μgのネオアガロビオース,860
μgのネオアガロテトラオースが得られた。
【0076】〔実施例6〕(アガラーゼ0107およびアガ
ラーゼ0072を用いたオリゴ糖の製造方法) 2mgの低温融解性アガロース(シグマ社製)を溶解した
1mlの20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に、ビブリオ
(Vibrio)sp. JT0107-L4 培養液から単離精製したアガ
ラーゼ0072(0.09U)を含む50μlの20mMトリス塩酸緩
衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間反応させた。
反応液に含まれるオリゴ糖を実施例3に示した方法を用
いて分析したところ、固形物の82%が6糖以下のオリゴ
糖からなっており、460μgのネオアガロビオース,860
μgのネオアガロテトラオースが得られた。得られた反
応液にVibrio sp. JT0107-L4培養液から単離精製したア
ガラーゼ0107(0.07U)を含む20μlの20mMトリス塩酸
緩衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間反応させ
た。反応液に含まれるオリゴ糖を分析したところ、固形
物の88%が6糖以下のオリゴ糖からなっており750μgの
ネオアガロビオース,680μgのネオアガロテトラオー
ス,400μgのネオアガロヘキサオースが得られた。
【0077】〔実施例7〕(アガラーゼ0107およびアガ
ラーゼ0072を用いた2,4糖の製造方法) 2mgの低温融解性アガロース(シグマ社製)を溶解した
1mlの20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に、ビブリオ
(Vibrio)sp. JT0107-L4 培養液から単離精製したアガ
ラーゼ0072(0.09U)を含む50μlの20mMトリス塩酸緩
衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間反応させた。
反応液に含まれるオリゴ糖を実施例3に示した方法を用
いて分析したところ、固形物の82%が6糖以下のオリゴ
糖からなっており、460μgのネオアガロビオース,860
μgのネオアガロテトラオースが得られた。得られた反
応液にビブリオ(Vibrio)sp. JT0107-L4 培養液から単
離精製したアガラーゼ0107(0.15U)を含む20μlの20m
Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)を添加し、30℃で24時間
反応させた。反応液に含まれるオリゴ糖を分析したとこ
ろ、固形物の92%が6糖以下のオリゴ糖からなっており
1,020μgのネオアガロビオース,520μgのネオアガロテ
トラオースが得られた。
【0078】〔試験例1〕(澱粉老化防止効果) 餅粉50g,砂糖35g,水50gにアガラーゼ0072により得
られたオリゴ糖(ネオアガロビオース:28%,ネオアガ
ロテトラオース:37%,ネオアガロヘキサオース:15%,
ネオアガロオクタオース:8%の組成からなる)15g、お
よび餅粉50g,砂糖40g,水50gにアガラーゼ0072によ
り得られたオリゴ糖7.5g、を混合して求肥を調製し
た。なお、対照としてシグマ社より市販されているPseu
domonas atlantica由来のアガラーゼにより得られたオ
リゴ糖(ネオアガロビオース:0%,ネオアガロテトラオ
ース:34%,ネオアガロヘキサオース:27%,ネオアガロ
オクタオース:30%の組成からなる)および市販のオリ
ゴ糖の中で澱粉老化防止効果の強かったマルトトリオー
ス主体のオリゴ糖15gを含有させた求肥も調製し対照と
して比較した。また、コントロールとしてオリゴ糖を含
まない求肥も調製した。
【0079】調製した求肥は4℃で保存し、物性の測定
はクリープメーターを用いた圧縮試験により22℃、湿度
60%の環境下で行なった。圧縮幅は2mm(圧縮後にも変
形なく回復できる幅)とし、2kgのロードセルで1mm/
secの速度で圧縮した際の負荷を測定することによって
求肥の硬さとした。保存4 日目には、コントロールで92
0g重,市販のオリゴ糖の中で最も効果が強かったマルト
トリオース主体のオリゴ糖を15g添加した求肥の硬さが
358g重であるのに対し、Pseudomonas atlantica由来の
アガラーゼにより得られたオリゴ糖で159g重であった。
一方、アガラーゼ0072により得られたオリゴ糖では15g
では53g 重,5gでも146g重であり、4日経過後も硬さ
に殆ど変化が認められず、極めて強い老化防止効果が認
められた。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、澱粉および澱粉含有製
品の老化防止に最も効果の高い二糖を中心とする重合度
の低いオリゴ糖を効果的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アガラーゼ0107の至適pHを示す。
【図2】アガラーゼ0107の至適温度を示す。
【符号の説明】
○ 25℃での酵素反応 ● 30℃での酵素反応 □ 35℃での酵素反応 ■ 40℃での酵素反応
【図3】アガラーゼ0107の熱安定性を示す。
【図4】アガラーゼ0072の至適pHを示す。
【符号の説明】
○ 酢酸緩衝液 ▲ リン酸緩衝液 ● トリス塩酸緩衝液 ■ グリシン水酸化ナトリウム緩衝液
【図5】アガラーゼ0072の至適温度を示す。
【図6】アガラーゼ0072のpH安定性を示す。
【符号の説明】
○ 酢酸緩衝液 ▲ リン酸緩衝液 ● トリス塩酸緩衝液
【図7】アガラーゼ0072の熱安定性を示す。
【図8】従来方法による生成物を示す。
【図9】アガラーゼ0107を用いた本発明方法による生成
物を示す。
【図10】アガラーゼ0072を用いた本発明方法による生
成物を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:63)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒天もしくはアガロースもしくはそれか
    ら派生するオリゴ糖を基質として、下記の理化学的性質
    のβ−アガラーゼAを作用させることによるネオアガロ
    ビオースの製造方法。 作用 少なくとも寒天およびアガロースのすべてのβ−1,4
    結合をエンド型に分解して低分子化する反応を触媒す
    る。 基質特異性 寒天、およびアガロースを加水分解するが、カラギーナ
    ン、アルギン酸には作用しない。 至適pH 7〜8.5(30℃) 至適温度 30℃ pH安定性 6.0〜9.0 熱安定性 50 ℃、15分間の加熱で最大活性の85%を保持する。 等電点 6.3 分子量 約 95,000 (10-20 %SDS-ポリアクリルアミドゲル電気
    泳動による) 約 105,300(全塩基配列から推定されるアミノ酸配列に
    よる) アミノ酸末端配列 Ala→Thr →Leu →Val →Thr →Ser →Phe
  2. 【請求項2】 寒天もしくはアガロースもしくはそれか
    ら派生するオリゴ糖を基質として、請求項1に記載のβ
    −アガラーゼAを作用させることによりネオアガロビオ
    ースを含む低分子のオリゴ糖を製造することを特徴とす
    るオリゴ糖の製造方法。
  3. 【請求項3】 寒天もしくはアガロースもしくはそれか
    ら派生するオリゴ糖を基質として、下記の理化学的性質
    のβ−アガラーゼBを作用させることによるネオアガロ
    ビオースの製造方法。 作用 少なくとも寒天およびアガロ−スのβ−1,4結合を加
    水分解して低分子化する反応を触媒する。 基質特異性 β- 1,4ガラクトシド結合を有するアガロース,寒天
    などのガラクタン系の多糖ならびにネオアガロヘキサオ
    ース以上のオリゴ糖)に作用する。ネオアガロテトラオ
    ース、ネオアガロビオース、アルギン酸には作用しにく
    い。 至適pH 8.0 pH安定性 5.0〜9.0 至適温度 30℃ 熱安定性 20分間加熱した場合、30℃では初期活性の約100%を保
    持し、35℃では約85%、40℃では約20%の残存活性を保
    持する。 分子量 約72,000(7.5% SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動
    による) 等電点 約4.7 アミノ末端アミノ酸配列 Val →Thr →Val →Ser →Asn →Ala →Asp →Phe →Tr
    p →Asn
  4. 【請求項4】 寒天もしくはアガロースもしくはそれか
    ら派生するオリゴ糖を基質として、請求項3に記載のβ
    −アガラーゼBを作用させることによりネオアガロビオ
    ースを含む低分子のオリゴ糖を製造することを特徴とす
    るオリゴ糖の製造方法。
  5. 【請求項5】 寒天もしくはアガロースもしくはそれか
    ら派生するオリゴ糖を基質として、請求項1に記載のβ
    −アガラーゼAと請求項3に記載のβ−アガラーゼBを
    作用させることによるネオアガロビオースの製造方法。
  6. 【請求項6】 寒天もしくはアガロースもしくはそれか
    ら派生するオリゴ糖を基質として、請求項1に記載のβ
    −アガラーゼAと請求項3に記載のβ−アガラーゼBを
    作用させることによりネオアガロビオースを含む低分子
    のオリゴ糖を製造することを特徴とするオリゴ糖の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5834257A (en) * 1995-11-06 1998-11-10 Japan Tobacco Inc. α-agarase and production process of oligosaccharides and monosaccharides
CN1313031C (zh) * 1999-05-14 2007-05-02 宝生物工程株式会社 含琼脂二糖的组合物

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