JPH07163200A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents
誘導電動機の制御装置Info
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- JPH07163200A JPH07163200A JP5302120A JP30212093A JPH07163200A JP H07163200 A JPH07163200 A JP H07163200A JP 5302120 A JP5302120 A JP 5302120A JP 30212093 A JP30212093 A JP 30212093A JP H07163200 A JPH07163200 A JP H07163200A
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- induction motor
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】速度制御運転する際は最大トルクでの運転を可
能にし、トルク制御運転する際は高精度でのトルク制御
運転ができるように当該誘導電動機を制御できるように
することにある。 【構成】速度制御運転とトルク制御運転とを切替えるト
ルク信号切替え器16に連動する信号切替え連動接点2
1は、速度制御運転選択時は最大トルク発生回路22の
出力を信号切替え連動接点21を介してベクトル制御回
路18へ与え、トルク制御運転選択時は高精度トルク発
生回路23の出力を信号切替え連動接点21を介してベ
クトル制御回路18へ与える。最大トルク発生回路22
は例えば電流制限器の制限値を上昇させる機能を有し、
高精度トルク発生回路23は例えば誘導電動機4の鉄損
を当該電動機の運転モードや回転速度に対応して精密に
算出する機能を有する。
能にし、トルク制御運転する際は高精度でのトルク制御
運転ができるように当該誘導電動機を制御できるように
することにある。 【構成】速度制御運転とトルク制御運転とを切替えるト
ルク信号切替え器16に連動する信号切替え連動接点2
1は、速度制御運転選択時は最大トルク発生回路22の
出力を信号切替え連動接点21を介してベクトル制御回
路18へ与え、トルク制御運転選択時は高精度トルク発
生回路23の出力を信号切替え連動接点21を介してベ
クトル制御回路18へ与える。最大トルク発生回路22
は例えば電流制限器の制限値を上昇させる機能を有し、
高精度トルク発生回路23は例えば誘導電動機4の鉄損
を当該電動機の運転モードや回転速度に対応して精密に
算出する機能を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、速度制御運転するか
トルク制御運転するかを切替えている誘導電動機を制御
する誘導電動機の制御装置に関する。
トルク制御運転するかを切替えている誘導電動機を制御
する誘導電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機に流れる電流を、磁束に平行
な磁化電流成分と磁束に直交するトルク電流成分とに分
解して両電流成分を別個に制御する装置、所謂ベクトル
制御装置を使えば、当該誘導電動機を高い精度で制御で
きることは周知である。ところてベクトル制御される誘
導電動機は、この誘導電動機が駆動する負荷の種類によ
って制御方法が異なる。例えば、工作機械の主軸を駆動
したり荷役装置の巻上機を駆動したりする場合は、所望
の速度で運転する必要があるので速度制御運転をするこ
とになるし、線材やロール紙のような長尺材料を巻き取
ったり巻き出したりする場合は、この長尺材料に所定の
張力を与えて運転する必要があるので、トルク制御運転
をすることになる。そこで電動機が駆動する負荷の種類
に対応して速度制御運転もできるしトルク制御運転もで
きる制御装置が必要になる。
な磁化電流成分と磁束に直交するトルク電流成分とに分
解して両電流成分を別個に制御する装置、所謂ベクトル
制御装置を使えば、当該誘導電動機を高い精度で制御で
きることは周知である。ところてベクトル制御される誘
導電動機は、この誘導電動機が駆動する負荷の種類によ
って制御方法が異なる。例えば、工作機械の主軸を駆動
したり荷役装置の巻上機を駆動したりする場合は、所望
の速度で運転する必要があるので速度制御運転をするこ
とになるし、線材やロール紙のような長尺材料を巻き取
ったり巻き出したりする場合は、この長尺材料に所定の
張力を与えて運転する必要があるので、トルク制御運転
をすることになる。そこで電動機が駆動する負荷の種類
に対応して速度制御運転もできるしトルク制御運転もで
きる制御装置が必要になる。
【0003】図2は速度制御運転とトルク制御運転との
いずれかを選択することができる誘導電動機の制御装置
の従来例を示した回路図である。図2の従来例回路にお
いて、交流電源2からの交流電力は、電力変換装置とし
てのパルス幅変調制御インバータ(以下ではPWMイン
バータと略記する)3で可変電圧・可変周波数の交流電
力に変換されるので、PWMインバータ3から交流電力
の供給を受ける誘導電動機4は所望の回転速度で負荷5
を駆動する。誘導電動機4にはその回転速度を検出する
ための速度検出器12を結合している。そこで速度検出
器12が出力する速度検出値と速度設定器11が設定す
る速度指令値との偏差を加算器13で演算し、この偏差
を速度調節器14へ入力すると、この速度調節器14は
その調節動作の結果としてトルク指令値を出力する。
いずれかを選択することができる誘導電動機の制御装置
の従来例を示した回路図である。図2の従来例回路にお
いて、交流電源2からの交流電力は、電力変換装置とし
てのパルス幅変調制御インバータ(以下ではPWMイン
バータと略記する)3で可変電圧・可変周波数の交流電
力に変換されるので、PWMインバータ3から交流電力
の供給を受ける誘導電動機4は所望の回転速度で負荷5
を駆動する。誘導電動機4にはその回転速度を検出する
ための速度検出器12を結合している。そこで速度検出
器12が出力する速度検出値と速度設定器11が設定す
る速度指令値との偏差を加算器13で演算し、この偏差
を速度調節器14へ入力すると、この速度調節器14は
その調節動作の結果としてトルク指令値を出力する。
【0004】負荷5が例えば荷役機械の巻上げ機だとす
ると、巻上げ機は吊った荷物を所定の速度で上昇させ、
或いは下降させなければならないから、速度調節器14
が出力する前述のトルク指令値をトルク信号切替え器1
6を介してベクトル制御回路18へ入力させる。このベ
クトル制御回路18へは電流検出器17が検出する電動
機電流の検出値と前述した速度検出値も入力していて、
電動機電流を磁束に平行な磁化電流成分と磁束に直交す
るトルク電流成分とに分解し、両電流成分を別個に制御
することにより高い精度で誘導電動機4を制御すること
ができる。このベクトル制御回路18の動作は周知であ
るから詳細説明は省略するが、前述の制御により当該ベ
クトル制御回路18が出力する電流指令値がPWMイン
バータ3に与えられるので、誘導電動機4は速度設定器
11で設定した速度指令値に一致する速度で運転する。
ると、巻上げ機は吊った荷物を所定の速度で上昇させ、
或いは下降させなければならないから、速度調節器14
が出力する前述のトルク指令値をトルク信号切替え器1
6を介してベクトル制御回路18へ入力させる。このベ
クトル制御回路18へは電流検出器17が検出する電動
機電流の検出値と前述した速度検出値も入力していて、
電動機電流を磁束に平行な磁化電流成分と磁束に直交す
るトルク電流成分とに分解し、両電流成分を別個に制御
することにより高い精度で誘導電動機4を制御すること
ができる。このベクトル制御回路18の動作は周知であ
るから詳細説明は省略するが、前述の制御により当該ベ
クトル制御回路18が出力する電流指令値がPWMイン
バータ3に与えられるので、誘導電動機4は速度設定器
11で設定した速度指令値に一致する速度で運転する。
【0005】負荷5が例えば長尺材料をコイル状に巻き
取る巻取り機だとすると、この長尺材料の巻取りが緩け
れば、移送中にコイルがばらける恐れがあるし、固く巻
取ると長尺材料が伸びたり、最悪の場合は破断してしま
う恐れがある。そこで長尺材料に適切な張力をかけなが
ら巻取らねばならないので、誘導電動機4はそのトルク
を制御しながら運転をする必要がある。そこで負荷5が
トルク制御運転を必要とする巻取り機などの場合には、
トルク信号切替え器16をトルク設定器15側へ切り換
えて、トルク設定器15で設定しているトルク設定値を
ベクトル制御回路18へ入力させ、誘導電動機4の出力
トルクをこのトルク設定値に一致させる運転をする。
取る巻取り機だとすると、この長尺材料の巻取りが緩け
れば、移送中にコイルがばらける恐れがあるし、固く巻
取ると長尺材料が伸びたり、最悪の場合は破断してしま
う恐れがある。そこで長尺材料に適切な張力をかけなが
ら巻取らねばならないので、誘導電動機4はそのトルク
を制御しながら運転をする必要がある。そこで負荷5が
トルク制御運転を必要とする巻取り機などの場合には、
トルク信号切替え器16をトルク設定器15側へ切り換
えて、トルク設定器15で設定しているトルク設定値を
ベクトル制御回路18へ入力させ、誘導電動機4の出力
トルクをこのトルク設定値に一致させる運転をする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した荷役機械は、
運転する際の加速度・減速度を大きくして所望の速度に
素早く到達するようにすれば、貨物の上昇・下降時間が
短縮されて荷役の効率が向上する。ところでPWMイン
バータ3などの電力変換手段はトランジスタなどの半導
体スイッチ素子で構成しているが、この半導体スイッチ
素子は過電流耐量が小さいので、過大な電流が流れると
短時間で破壊してしまう。一方、加速度・減速度を大き
くするには大きな電流を流さなければならない。そこで
通常はPWMインバータ3の定格電流を誘導電動機4の
定格電流よりも大きく選定しておき、PWMインバータ
3を流れる電流が、例えば電動機定格電流の 150%を越
えないように電流を制限する手段を制御装置内に設けて
いる。それ故PWMインバータ3の電流容量に余裕があ
って、電動機定格電流の 150%を越える電流を流しても
破損する恐れが無い場合でも、この電流制限値を越えて
運転することはできないようになっている。その結果、
加減速度を大きくして荷役効率を向上させることができ
ない不都合を生じてしまう。
運転する際の加速度・減速度を大きくして所望の速度に
素早く到達するようにすれば、貨物の上昇・下降時間が
短縮されて荷役の効率が向上する。ところでPWMイン
バータ3などの電力変換手段はトランジスタなどの半導
体スイッチ素子で構成しているが、この半導体スイッチ
素子は過電流耐量が小さいので、過大な電流が流れると
短時間で破壊してしまう。一方、加速度・減速度を大き
くするには大きな電流を流さなければならない。そこで
通常はPWMインバータ3の定格電流を誘導電動機4の
定格電流よりも大きく選定しておき、PWMインバータ
3を流れる電流が、例えば電動機定格電流の 150%を越
えないように電流を制限する手段を制御装置内に設けて
いる。それ故PWMインバータ3の電流容量に余裕があ
って、電動機定格電流の 150%を越える電流を流しても
破損する恐れが無い場合でも、この電流制限値を越えて
運転することはできないようになっている。その結果、
加減速度を大きくして荷役効率を向上させることができ
ない不都合を生じてしまう。
【0007】又、負荷5が巻取り機の場合はトルク制御
運転をするが、電動機トルクを高い精度で制御すること
ができれば、巻取り機を含む巻取りラインに長尺材料の
張力を検出する手段を設けなくても、適切な張力を長尺
材料に印加した状態で巻取り機を運転できる。そこで例
えば電動機を力行運転する場合は電動機出力に鉄損分を
加算してトルクを算出し、回生運転の際はこの鉄損分を
差し引いてトルクを算出すれば高精度のトルク制御がで
きる。一方、速度制御をする場合は鉄損分は考慮に入れ
ていないから、そのままでは高精度のトルク制御が出来
ない不都合がある。
運転をするが、電動機トルクを高い精度で制御すること
ができれば、巻取り機を含む巻取りラインに長尺材料の
張力を検出する手段を設けなくても、適切な張力を長尺
材料に印加した状態で巻取り機を運転できる。そこで例
えば電動機を力行運転する場合は電動機出力に鉄損分を
加算してトルクを算出し、回生運転の際はこの鉄損分を
差し引いてトルクを算出すれば高精度のトルク制御がで
きる。一方、速度制御をする場合は鉄損分は考慮に入れ
ていないから、そのままでは高精度のトルク制御が出来
ない不都合がある。
【0008】そこでこの発明の目的は、速度制御運転す
る際は最大トルクでの運転を可能にし、トルク制御運転
する際は高精度でのトルク制御運転ができるように当該
誘導電動機を制御できるようにすることにある。
る際は最大トルクでの運転を可能にし、トルク制御運転
する際は高精度でのトルク制御運転ができるように当該
誘導電動機を制御できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めにこの発明の誘導電動機の制御装置は、誘導電動機に
結合してその回転速度を検出する速度検出手段と、この
速度検出値と別途に設定する速度指令値との偏差を入力
して調節動作によりトルク指令値を出力する速度調節手
段と、前記誘導電動機に流れる電流を検出する電流検出
手段と、前記トルク指令値と速度検出値と電流検出値と
を入力して、当該誘導電動機電流を磁束に平行な磁化電
流成分と磁束に直交するトルク電流成分とに分解して両
電流成分を別個に制御することで入力した前記トルク指
令値に対応した電流指令値を出力するベクトル演算手段
と、この電流指令値に基づいて前記誘導電動機を速度制
御する交流電力を出力する電力変換手段とを備えている
誘導電動機の制御装置において、トルク設定値を出力す
るトルク設定手段と、このトルク設定値か又は前記速度
調節手段が出力するトルク指令値のいずれかを選択して
前記ベクトル演算手段へ入力させるトルク信号切替え手
段と、前記制御装置に許容できる電流範囲内で前記誘導
電動機にその最大トルクを出力させる制御を行う最大ト
ルク発生手段と、前記誘導電動機の発生トルクを高精度
で制御する高精度トルク発生手段とを備え、前記トルク
信号切替え手段がトルク設定値を選択するときは前記高
精度トルク発生手段を使用し、前記トルク信号切替え手
段がトルク指令値を選択するときは前記最大トルク発生
手段を使用するものとする。
めにこの発明の誘導電動機の制御装置は、誘導電動機に
結合してその回転速度を検出する速度検出手段と、この
速度検出値と別途に設定する速度指令値との偏差を入力
して調節動作によりトルク指令値を出力する速度調節手
段と、前記誘導電動機に流れる電流を検出する電流検出
手段と、前記トルク指令値と速度検出値と電流検出値と
を入力して、当該誘導電動機電流を磁束に平行な磁化電
流成分と磁束に直交するトルク電流成分とに分解して両
電流成分を別個に制御することで入力した前記トルク指
令値に対応した電流指令値を出力するベクトル演算手段
と、この電流指令値に基づいて前記誘導電動機を速度制
御する交流電力を出力する電力変換手段とを備えている
誘導電動機の制御装置において、トルク設定値を出力す
るトルク設定手段と、このトルク設定値か又は前記速度
調節手段が出力するトルク指令値のいずれかを選択して
前記ベクトル演算手段へ入力させるトルク信号切替え手
段と、前記制御装置に許容できる電流範囲内で前記誘導
電動機にその最大トルクを出力させる制御を行う最大ト
ルク発生手段と、前記誘導電動機の発生トルクを高精度
で制御する高精度トルク発生手段とを備え、前記トルク
信号切替え手段がトルク設定値を選択するときは前記高
精度トルク発生手段を使用し、前記トルク信号切替え手
段がトルク指令値を選択するときは前記最大トルク発生
手段を使用するものとする。
【0010】
【作用】誘導電動機を速度制御する場合は出力トルクは
予め定めた値さえ下回らなければ、いくら大きくても差
し支えない。即ち予め定めた値に対する出力トルクの誤
差は、零%〜α%であって、αの値は大きいほうが好ま
しい。しかしトルク制御する場合は、予め定めた値に対
する出力トルクの誤差は±β%以内に制限しなければな
らないが、βの値は小さいほうが良い。そこで本発明
は、誘導電動機が速度制御運転をする場合は、速度調節
手段が出力するトルク指令値を選択すると共に、制御装
置に許容できる範囲で可能な限り大きな電流を流せるよ
うに(例えば電流制限値を規定値よりも大きくするな
ど)して電動機は大きな出力トルクを得ることにより、
加減速度を大きくして加減速時間を短縮する。又、誘導
電動機がトルク制御運転をする場合は、別途に設定する
トルク設定値による運転をするが、そのときの出力トル
クを当該誘導電動機の運転状態(例えば力行運転か回生
運転か、そのときの速度)に精密に対応させることで、
前述したβの値を極力小さくするものである。
予め定めた値さえ下回らなければ、いくら大きくても差
し支えない。即ち予め定めた値に対する出力トルクの誤
差は、零%〜α%であって、αの値は大きいほうが好ま
しい。しかしトルク制御する場合は、予め定めた値に対
する出力トルクの誤差は±β%以内に制限しなければな
らないが、βの値は小さいほうが良い。そこで本発明
は、誘導電動機が速度制御運転をする場合は、速度調節
手段が出力するトルク指令値を選択すると共に、制御装
置に許容できる範囲で可能な限り大きな電流を流せるよ
うに(例えば電流制限値を規定値よりも大きくするな
ど)して電動機は大きな出力トルクを得ることにより、
加減速度を大きくして加減速時間を短縮する。又、誘導
電動機がトルク制御運転をする場合は、別途に設定する
トルク設定値による運転をするが、そのときの出力トル
クを当該誘導電動機の運転状態(例えば力行運転か回生
運転か、そのときの速度)に精密に対応させることで、
前述したβの値を極力小さくするものである。
【0011】
【実施例】図1は本発明の実施例を表した回路図である
が、図1の実施例回路に図示している交流電源2,電力
変換手段としてのPWMインバータ3,誘導電動機4,
負荷5,速度設定器11,速度検出器12,加算器1
3,速度調節器14,トルク設定器15,トルク信号切
替え器16,電流検出器17,及びベクトル制御回路1
8の名称・用途・機能は、図2で既述の従来例回路の場
合と同じであるから、これらの説明は省略する。
が、図1の実施例回路に図示している交流電源2,電力
変換手段としてのPWMインバータ3,誘導電動機4,
負荷5,速度設定器11,速度検出器12,加算器1
3,速度調節器14,トルク設定器15,トルク信号切
替え器16,電流検出器17,及びベクトル制御回路1
8の名称・用途・機能は、図2で既述の従来例回路の場
合と同じであるから、これらの説明は省略する。
【0012】本発明では、誘導電動機4が速度制御運転
かトルク制御運転かを選択するトルク信号切替え器16
に連動する信号切替え連動接点21を設け、トルク信号
切替え器16が速度制御を選択するときは最大トルク発
生回路22からの信号が信号切替え連動接点21を介し
てベクトル制御回路18へ入力し、トルク信号切替え器
16がトルク制御運転を選択する場合は、高精度トルク
発生回路23の出力信号が信号切替え連動接点21を介
してベクトル制御回路18へ入力する回路構成にしてい
る。
かトルク制御運転かを選択するトルク信号切替え器16
に連動する信号切替え連動接点21を設け、トルク信号
切替え器16が速度制御を選択するときは最大トルク発
生回路22からの信号が信号切替え連動接点21を介し
てベクトル制御回路18へ入力し、トルク信号切替え器
16がトルク制御運転を選択する場合は、高精度トルク
発生回路23の出力信号が信号切替え連動接点21を介
してベクトル制御回路18へ入力する回路構成にしてい
る。
【0013】最大トルク発生回路22は、例えば電流制
限手段の制限値を許容できる限界まで上昇させる機能を
有する。即ち、PWMインバータ3の電流許容限界が定
格値の 180%であるとすると、通常は 150%に設定して
いる電流制限値を、最大トルク発生回路22を選択する
ことにより 180%に切り換える。その結果誘導電動機4
の出力トルクが増加して加減速時間が短縮されることに
なる。
限手段の制限値を許容できる限界まで上昇させる機能を
有する。即ち、PWMインバータ3の電流許容限界が定
格値の 180%であるとすると、通常は 150%に設定して
いる電流制限値を、最大トルク発生回路22を選択する
ことにより 180%に切り換える。その結果誘導電動機4
の出力トルクが増加して加減速時間が短縮されることに
なる。
【0014】一方高精度トルク発生回路23は、例えば
誘導電動機4が力行運転する場合は電動機出力に鉄損分
を加算してトルクを算出し、回生運転する場合はこの鉄
損分を差し引いてトルクを算出し、更に電動機速度の鉄
損への影響も考慮することで、高精度のトルク制御が行
えることになる。
誘導電動機4が力行運転する場合は電動機出力に鉄損分
を加算してトルクを算出し、回生運転する場合はこの鉄
損分を差し引いてトルクを算出し、更に電動機速度の鉄
損への影響も考慮することで、高精度のトルク制御が行
えることになる。
【0015】
【発明の効果】誘導電動機を負荷の種類に対応して速度
制御運転とトルク制御運転との切替えをする際に、従来
は速度調節手段を使用するか、別途に設定するトルク設
定値を使用するかの切替えしか行っていなかったが、本
発明では、速度制御運転を選択すれば電力変換手段が許
容できる最大電流まで電流制限手段の電流制限値を上昇
させているので、誘導電動機の出力トルクが増加し、こ
のトルク増加に対応して電動機の加減速時間が短縮され
る。その結果、当該誘導電動機とその負荷の稼働効率が
上昇する効果が得られる。又、トルク制御運転を選択す
れば、当該誘導電動機の出力トルクをその運転状態に対
応して精密に制御できるので、トルク制御運転する機器
に必要な検出器(張力制御ラインなどでは張力検出器)
などを省略できるので、装置の小型化と価格の低下の効
果が得られる。
制御運転とトルク制御運転との切替えをする際に、従来
は速度調節手段を使用するか、別途に設定するトルク設
定値を使用するかの切替えしか行っていなかったが、本
発明では、速度制御運転を選択すれば電力変換手段が許
容できる最大電流まで電流制限手段の電流制限値を上昇
させているので、誘導電動機の出力トルクが増加し、こ
のトルク増加に対応して電動機の加減速時間が短縮され
る。その結果、当該誘導電動機とその負荷の稼働効率が
上昇する効果が得られる。又、トルク制御運転を選択す
れば、当該誘導電動機の出力トルクをその運転状態に対
応して精密に制御できるので、トルク制御運転する機器
に必要な検出器(張力制御ラインなどでは張力検出器)
などを省略できるので、装置の小型化と価格の低下の効
果が得られる。
【図1】本発明の実施例を表した回路図
【図2】速度制御運転とトルク制御運転とのいずれかを
選択することができる誘導電動機の制御装置の従来例を
示した回路図
選択することができる誘導電動機の制御装置の従来例を
示した回路図
2 交流電源 3 電力変換手段としてのPWMインバータ 4 誘導電動機 5 負荷 11 速度設定器 12 速度検出器 14 速度調節器 15 トルク設定器 16 トルク信号切替え器 17 電流検出器 18 ベクトル制御回路 21 信号切替え連動接点 22 最大トルク発生回路 23 高精度トルク発生回路
Claims (3)
- 【請求項1】誘導電動機に結合してその回転速度を検出
する速度検出手段と、この速度検出値と別途に設定する
速度指令値との偏差を入力して調節動作によりトルク指
令値を出力する速度調節手段と、前記誘導電動機に流れ
る電流を検出する電流検出手段と、前記トルク指令値と
速度検出値と電流検出値とを入力して、当該誘導電動機
電流を磁束に平行な磁化電流成分と磁束に直交するトル
ク電流成分とに分解して両電流成分を別個に制御するこ
とで入力した前記トルク指令値に対応した電流指令値を
出力するベクトル演算手段と、この電流指令値に基づい
て前記誘導電動機を速度制御する交流電力を出力する電
力変換手段とを備えている誘導電動機の制御装置におい
て、 トルク設定値を出力するトルク設定手段と、このトルク
設定値か又は前記速度調節手段が出力するトルク指令値
のいずれかを選択して前記ベクトル演算手段へ入力させ
るトルク信号切替え手段と、前記制御装置に許容できる
電流範囲内で前記誘導電動機にその最大トルクを出力さ
せる制御を行う最大トルク発生手段と、前記誘導電動機
の発生トルクを高精度で制御する高精度トルク発生手段
とを備え、前記トルク信号切替え手段がトルク設定値を
選択するときは前記高精度トルク発生手段を使用し、前
記トルク信号切替え手段がトルク指令値を選択するとき
は前記最大トルク発生手段を使用することを特徴とす誘
導電動機の制御装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の誘導電動機の制御装置に
おいて、前記最大トルク発生手段は、前記電力変換手段
が備えている電流制限手段の電流制限値を、許容最大電
流値まで上昇させる手段であることを特徴とする誘導電
動機の制御装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の誘導電動機の制御装置に
おいて、前記高精度トルク発生手段は、前記誘導電動機
の発生トルクを所定の誤差範囲内で演算する手段である
ことを特徴とする誘導電動機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5302120A JPH07163200A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 誘導電動機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5302120A JPH07163200A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 誘導電動機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163200A true JPH07163200A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17905176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5302120A Pending JPH07163200A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 誘導電動機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07163200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012065463A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Fuji Electric Co Ltd | インバータホイストの駆動制御装置及びインバータホイストの駆動制御方法 |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP5302120A patent/JPH07163200A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012065463A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Fuji Electric Co Ltd | インバータホイストの駆動制御装置及びインバータホイストの駆動制御方法 |
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