JPH07163121A - リニアモータ - Google Patents
リニアモータInfo
- Publication number
- JPH07163121A JPH07163121A JP5340608A JP34060893A JPH07163121A JP H07163121 A JPH07163121 A JP H07163121A JP 5340608 A JP5340608 A JP 5340608A JP 34060893 A JP34060893 A JP 34060893A JP H07163121 A JPH07163121 A JP H07163121A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moving member
- control current
- moving
- electromagnets
- electromagnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
- Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 リニアモータにおける直線駆動力の伝達系を
非接触の構造とする。 【構成】 伸縮部材81は制御電流の入力により伸縮す
る。伸縮部材81に電磁石82,83を設け、コイル8
2b,83bへの制御電流の入力で移動部材84を磁気
吸引し、移動部材84を直線駆動する。
非接触の構造とする。 【構成】 伸縮部材81は制御電流の入力により伸縮す
る。伸縮部材81に電磁石82,83を設け、コイル8
2b,83bへの制御電流の入力で移動部材84を磁気
吸引し、移動部材84を直線駆動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組立ロボット,XYステ
ージ,CDや光磁気記録用ディスクのピックアップある
いはCDやカセットレコーダのローデング等の駆動源と
して使用されるリニアモータに関する。
ージ,CDや光磁気記録用ディスクのピックアップある
いはCDやカセットレコーダのローデング等の駆動源と
して使用されるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】上述した機器に使用される従来のリニア
モータとしては、特開平2−228264号公報および
特開昭63−240362号公報に記載されている。図
8ないし図10は特開平2−228264号公報に記載
されたリニアモータを示す。なお、一般にリニアモータ
では、駆動力として使用する磁歪素子は磁場をON,O
FFあるいはN極,S極を反転することにより、伸長,
収縮し、伝達力として使用する磁歪素子は素子の両端に
電圧を印加して、ON,OFFあるいは+,−を反転さ
せることにより伸長,収縮することが以前から知られて
いる。
モータとしては、特開平2−228264号公報および
特開昭63−240362号公報に記載されている。図
8ないし図10は特開平2−228264号公報に記載
されたリニアモータを示す。なお、一般にリニアモータ
では、駆動力として使用する磁歪素子は磁場をON,O
FFあるいはN極,S極を反転することにより、伸長,
収縮し、伝達力として使用する磁歪素子は素子の両端に
電圧を印加して、ON,OFFあるいは+,−を反転さ
せることにより伸長,収縮することが以前から知られて
いる。
【0003】図8ないし図10において、伸縮すること
により駆動力として使用する磁歪素子100の端部に結
合具110が取り付けられ、この結合具に、第1クラン
プ120が取り付けられている。この第1クランプ12
0にはクランプシュー130と圧電素子140が設置さ
れており、圧電素子140の伸長でクランプシュー13
0が開脚して移動子150に圧接する。これにより、磁
歪素子100の伸長あるいは伸縮を移動子150に伝達
している。一方、この伝達後、磁歪素子100および第
1のクランプ120を元に戻す時は第2のクランプ16
0を使用する。この第2のクランプ160にもクランプ
シュー130と圧電素子140が設置されており、圧電
素子140の伸縮でクランプシュー130が開脚して、
移動子150に圧接する。これにより、第1のクランプ
120と移動子150が一緒に動作しないように規制し
て磁歪素子100の伸縮による駆動力を移動子150に
伝達している。
により駆動力として使用する磁歪素子100の端部に結
合具110が取り付けられ、この結合具に、第1クラン
プ120が取り付けられている。この第1クランプ12
0にはクランプシュー130と圧電素子140が設置さ
れており、圧電素子140の伸長でクランプシュー13
0が開脚して移動子150に圧接する。これにより、磁
歪素子100の伸長あるいは伸縮を移動子150に伝達
している。一方、この伝達後、磁歪素子100および第
1のクランプ120を元に戻す時は第2のクランプ16
0を使用する。この第2のクランプ160にもクランプ
シュー130と圧電素子140が設置されており、圧電
素子140の伸縮でクランプシュー130が開脚して、
移動子150に圧接する。これにより、第1のクランプ
120と移動子150が一緒に動作しないように規制し
て磁歪素子100の伸縮による駆動力を移動子150に
伝達している。
【0004】図11は特開昭63−240362号公報
に記載されたリニアモータを示す。フレーム200に第
1の磁心210,220が取り付けられている。この第
1の磁心210,220の端部にはフランジ230,2
40が設けられ、このフランジ230,240の上端部
に磁極歯250が櫛歯状に形成されている。そして、こ
の磁極歯250と対向するように第2の磁心260に櫛
歯状の磁極歯270が形成されている。またフランジ2
30,240とヨーク280との間には永久磁石290
が配置されている。
に記載されたリニアモータを示す。フレーム200に第
1の磁心210,220が取り付けられている。この第
1の磁心210,220の端部にはフランジ230,2
40が設けられ、このフランジ230,240の上端部
に磁極歯250が櫛歯状に形成されている。そして、こ
の磁極歯250と対向するように第2の磁心260に櫛
歯状の磁極歯270が形成されている。またフランジ2
30,240とヨーク280との間には永久磁石290
が配置されている。
【0005】上記構成では、第1の磁心210,220
に巻かれたコイル300に制御電流を入力することによ
り、磁極歯250、フランジ230,240を介して永
久磁石290により磁化された磁極歯270との間に発
生する吸引と反発の磁力により第2の磁心260がリニ
ア駆動される。
に巻かれたコイル300に制御電流を入力することによ
り、磁極歯250、フランジ230,240を介して永
久磁石290により磁化された磁極歯270との間に発
生する吸引と反発の磁力により第2の磁心260がリニ
ア駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8ないし図10に示
すリニアモータにおいて、圧電素子あるいは磁歪素子の
伸縮で移動子が駆動されるが、この移動子に対してはク
ランプなどの機械的接触で駆動力を伝達する必要があ
る。ところが機械的接触では、圧電素子や磁歪素子が保
有する高い駆動力を移動子に伝達する効率が悪い。また
大きな負荷が作用した場合には機械的接触部分がスリッ
プして磨耗し、寿命が短くなると共に、磨耗粉が発生し
て、リニアモータ周囲のクリーン度が低下する問題があ
る。
すリニアモータにおいて、圧電素子あるいは磁歪素子の
伸縮で移動子が駆動されるが、この移動子に対してはク
ランプなどの機械的接触で駆動力を伝達する必要があ
る。ところが機械的接触では、圧電素子や磁歪素子が保
有する高い駆動力を移動子に伝達する効率が悪い。また
大きな負荷が作用した場合には機械的接触部分がスリッ
プして磨耗し、寿命が短くなると共に、磨耗粉が発生し
て、リニアモータ周囲のクリーン度が低下する問題があ
る。
【0007】一方、図11に示すリニアモータはコイル
と磁石とにより駆動力を得ており、第2の磁心の移動距
離の全域を櫛形に加工する必要がある。このため加工が
面倒となっている。また微小移動を可能とするために
は、第1および第2の磁心の磁極歯を高精度に加工しな
ければならないと共に、複雑な制御も必要となる。
と磁石とにより駆動力を得ており、第2の磁心の移動距
離の全域を櫛形に加工する必要がある。このため加工が
面倒となっている。また微小移動を可能とするために
は、第1および第2の磁心の磁極歯を高精度に加工しな
ければならないと共に、複雑な制御も必要となる。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、駆動力伝達部位を機械的接触構造とすることな
く、加工も容易で、微小制御が可能であると共に、大き
な移動量を得ることができるリニアモータを提供するこ
とを目的とする。
であり、駆動力伝達部位を機械的接触構造とすることな
く、加工も容易で、微小制御が可能であると共に、大き
な移動量を得ることができるリニアモータを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、フ
レームに直線移動可能に支持された移動部材と、前記フ
レームに取り付けられ制御電流の入力により伸縮作動す
る伸縮部材と、前記移動部材とギャップを有して対向す
るように伸縮部材の自由端に取り付けられ制御電流の入
力により移動部材を移動させるための磁力を発生させる
電磁石とを備えていることを特徴とする。
レームに直線移動可能に支持された移動部材と、前記フ
レームに取り付けられ制御電流の入力により伸縮作動す
る伸縮部材と、前記移動部材とギャップを有して対向す
るように伸縮部材の自由端に取り付けられ制御電流の入
力により移動部材を移動させるための磁力を発生させる
電磁石とを備えていることを特徴とする。
【0010】図1および図2は上記構成を示し、フレー
ム80に伸縮部材81が取り付けられている。伸縮部材
は2つの自由端を有し、各自由端に電磁石82,83が
取り付けられている。各電磁石82,83は伸縮部材8
1の自由端に取り付けられるコア82a,83aと、こ
のコア82a,83aに巻回されたコイル82b,83
bとを備えている。この電磁石82,83とギャップを
有して対向するように移動部材84が設けられている。
この移動部材84は摩擦係数の小さな摺動部材(図示省
略)を介してフレーム80に直線移動可能に支持されて
いる。
ム80に伸縮部材81が取り付けられている。伸縮部材
は2つの自由端を有し、各自由端に電磁石82,83が
取り付けられている。各電磁石82,83は伸縮部材8
1の自由端に取り付けられるコア82a,83aと、こ
のコア82a,83aに巻回されたコイル82b,83
bとを備えている。この電磁石82,83とギャップを
有して対向するように移動部材84が設けられている。
この移動部材84は摩擦係数の小さな摺動部材(図示省
略)を介してフレーム80に直線移動可能に支持されて
いる。
【0011】伸縮部材81は制御電流Aの入力により伸
縮し、これにより電磁石82,83が一体となって移動
する。電磁石82,83はそのコイル82b,83bに
制御電流Bを入力することによりコア82a,83aが
ギャップを有した状態で移動部材84を磁気吸引する。
この吸引力と伸縮部材81の自由端の作動により移動部
材が移動する。このため機械的接触構造を介することな
く伸縮部材81の駆動力を移動部材84に伝達すること
ができる。
縮し、これにより電磁石82,83が一体となって移動
する。電磁石82,83はそのコイル82b,83bに
制御電流Bを入力することによりコア82a,83aが
ギャップを有した状態で移動部材84を磁気吸引する。
この吸引力と伸縮部材81の自由端の作動により移動部
材が移動する。このため機械的接触構造を介することな
く伸縮部材81の駆動力を移動部材84に伝達すること
ができる。
【0012】図1は伸縮部材81が伸長する作動を示
し、制御電流A1を入力することにより伸縮部材81が
伸長し、2つの自由端と電磁石はx1とy1方向に作動
する。このとき、一方の自由端へ固定された電磁石83
に対して制御電流Bが制御電流A1とほぼ同タイミング
で入力されて移動部材84を吸引し、この状態でx1方
向へ作動するため、移動部材84がX方向へ駆動される
(以後、これをX1動作と記する)。他方の自由端へ固
定された電磁石82には制御電力Bを入力せず、これに
より移動部材84を吸引せず、他方の自由端と電磁石8
2だけがy1方向へ作動する(以後これをY1動作と記
する)。
し、制御電流A1を入力することにより伸縮部材81が
伸長し、2つの自由端と電磁石はx1とy1方向に作動
する。このとき、一方の自由端へ固定された電磁石83
に対して制御電流Bが制御電流A1とほぼ同タイミング
で入力されて移動部材84を吸引し、この状態でx1方
向へ作動するため、移動部材84がX方向へ駆動される
(以後、これをX1動作と記する)。他方の自由端へ固
定された電磁石82には制御電力Bを入力せず、これに
より移動部材84を吸引せず、他方の自由端と電磁石8
2だけがy1方向へ作動する(以後これをY1動作と記
する)。
【0013】図2は伸縮部材81が収縮する作動を示
し、制御電流A2を入力することにより伸縮部材が収縮
し、2つの自由端と電磁石は図1と反対の方向(y2と
x2)に作動する。このとき、他方の自由端へ固定され
た電磁石82に対し制御電流Bが制御電流A2とほぼ同
タイミングで入力され、これにより移動部材を吸引す
る。この状態でx2方向へ作動するため移動部材84が
X方向へ駆動される(以後、これをX2動作と記す
る)。一方の自由端へ固定された電磁石83には制御電
流Bを入力せず、これにより移動部材が吸引されない状
態で自由端と電磁石83だけがy2方向へ動作する(以
後これをY2動作と記する)。
し、制御電流A2を入力することにより伸縮部材が収縮
し、2つの自由端と電磁石は図1と反対の方向(y2と
x2)に作動する。このとき、他方の自由端へ固定され
た電磁石82に対し制御電流Bが制御電流A2とほぼ同
タイミングで入力され、これにより移動部材を吸引す
る。この状態でx2方向へ作動するため移動部材84が
X方向へ駆動される(以後、これをX2動作と記す
る)。一方の自由端へ固定された電磁石83には制御電
流Bを入力せず、これにより移動部材が吸引されない状
態で自由端と電磁石83だけがy2方向へ動作する(以
後これをY2動作と記する)。
【0014】移動部材84をX方向へ連続駆動させる場
合は、制御電流Aと制御電流Bを上述した順に繰り返し
入力することで、X1+Y1の作動、X2+Y2の作動
が順に繰り返され、これにより連続駆動される。なお、
反対のY方向へ駆動する場合は、制御電流Aが伸縮部材
81の自由端をy1,y2動作させるタイミングとほぼ
同タイミングで制御電流Bを入力し、電磁石で移動部材
84を吸引することにより可能である。また、上記構成
を複数設けることにより、伸縮部材の数が多くなり、こ
の数に比例して駆動力が大きくなる。さらに上記構成を
3の倍数設け、3相の制御電流を入力することもでき、
これにより、滑らかな駆動力を得ることができる。
合は、制御電流Aと制御電流Bを上述した順に繰り返し
入力することで、X1+Y1の作動、X2+Y2の作動
が順に繰り返され、これにより連続駆動される。なお、
反対のY方向へ駆動する場合は、制御電流Aが伸縮部材
81の自由端をy1,y2動作させるタイミングとほぼ
同タイミングで制御電流Bを入力し、電磁石で移動部材
84を吸引することにより可能である。また、上記構成
を複数設けることにより、伸縮部材の数が多くなり、こ
の数に比例して駆動力が大きくなる。さらに上記構成を
3の倍数設け、3相の制御電流を入力することもでき、
これにより、滑らかな駆動力を得ることができる。
【0015】
【実施例1】図3ないし図5は本発明の実施例1を示
し、図3においては移動部材を省いてある。本実施例は
伸縮部材として磁歪素子2を使用するものであり、この
磁歪素子2を取り付けるためのボス1a,1bがフレー
ム1に形成されている。磁歪素子2はその嵌合孔2a,
2bがこのボス1a,1bに嵌合し、ビス3,4および
座金5,6によりフレーム1に固定される。この磁歪素
子2の自由端2c,2dには嵌合孔7a,8aが嵌合す
ることによりボビン7,8が取り付けられ、このボビン
7,8を介して電磁石17,18が磁歪素子2の自由端
2c,2dに取り付けられている。各電磁石17,18
はビス止め部9a,10bがボビン7,8の嵌合部7
c,8dに嵌合しビス11,12,13,14により磁
歪素子2に取り付けられたコア9,10と、コア9,1
0に取り付けられたボビン22,23と、このボビン2
2,23に巻回されたコイル20,21とを備え、コイ
ル20,21に磁界発生用の制御電流Bが入力される。
また磁歪素子2側のボビン7,8にはコイル15,16
が巻回されている。このコイル15,16には磁歪素子
2を伸縮させるための磁界を発生させる制御電流Aが入
力される。
し、図3においては移動部材を省いてある。本実施例は
伸縮部材として磁歪素子2を使用するものであり、この
磁歪素子2を取り付けるためのボス1a,1bがフレー
ム1に形成されている。磁歪素子2はその嵌合孔2a,
2bがこのボス1a,1bに嵌合し、ビス3,4および
座金5,6によりフレーム1に固定される。この磁歪素
子2の自由端2c,2dには嵌合孔7a,8aが嵌合す
ることによりボビン7,8が取り付けられ、このボビン
7,8を介して電磁石17,18が磁歪素子2の自由端
2c,2dに取り付けられている。各電磁石17,18
はビス止め部9a,10bがボビン7,8の嵌合部7
c,8dに嵌合しビス11,12,13,14により磁
歪素子2に取り付けられたコア9,10と、コア9,1
0に取り付けられたボビン22,23と、このボビン2
2,23に巻回されたコイル20,21とを備え、コイ
ル20,21に磁界発生用の制御電流Bが入力される。
また磁歪素子2側のボビン7,8にはコイル15,16
が巻回されている。このコイル15,16には磁歪素子
2を伸縮させるための磁界を発生させる制御電流Aが入
力される。
【0016】移動部材19は電磁石17,18と所定の
ギャップgを有するようにフレーム1に支持される。こ
の移動部材19はフレーム1に取り付けられたホルダー
32に直線移動可能に支持されている。24,25,2
6,27は移動部材19を摺動自在に支持する摩擦係数
の小さな摺動部材、28,29,30,31はガイド用
摺動部材であり、これらの摺動部材24,25,26,
27,28,29,30,31はホルダー32に保持さ
れている。ホルダー32は突起32a,32b,32
c,32dにフレーム1の突起1c,1d,1e,1f
が嵌め込まれることによりフレーム1に固定されてい
る。
ギャップgを有するようにフレーム1に支持される。こ
の移動部材19はフレーム1に取り付けられたホルダー
32に直線移動可能に支持されている。24,25,2
6,27は移動部材19を摺動自在に支持する摩擦係数
の小さな摺動部材、28,29,30,31はガイド用
摺動部材であり、これらの摺動部材24,25,26,
27,28,29,30,31はホルダー32に保持さ
れている。ホルダー32は突起32a,32b,32
c,32dにフレーム1の突起1c,1d,1e,1f
が嵌め込まれることによりフレーム1に固定されてい
る。
【0017】以下、図1および図2で図示した制御電流
および方向の符号を合わせて本実施例の作用を説明す
る。制御電流A1を磁歪素子2側のコイル15,16に
入力して磁歪素子2を伸長させ、自由端2c,2dと電
磁石17,18を一体的にx,y方向へ動作させる。ま
た、制御電流Bを電磁石17のコイル20へ入力するこ
とでコア9に磁力を発生させ、このコア9の磁力により
移動部材19を吸引する。この吸引力により自由端2c
のx1方向の動作が移動部材19に伝達され、移動部材
19がX方向へ駆動される。このとき、自由端2dと電
磁石18はy1方向へ動作するが、電磁石18には制御
電流Bが入力されておらず、移動部材を吸引しないた
め、X方向の駆動に影響を与えずに駆動力伝達の準備状
態となる。
および方向の符号を合わせて本実施例の作用を説明す
る。制御電流A1を磁歪素子2側のコイル15,16に
入力して磁歪素子2を伸長させ、自由端2c,2dと電
磁石17,18を一体的にx,y方向へ動作させる。ま
た、制御電流Bを電磁石17のコイル20へ入力するこ
とでコア9に磁力を発生させ、このコア9の磁力により
移動部材19を吸引する。この吸引力により自由端2c
のx1方向の動作が移動部材19に伝達され、移動部材
19がX方向へ駆動される。このとき、自由端2dと電
磁石18はy1方向へ動作するが、電磁石18には制御
電流Bが入力されておらず、移動部材を吸引しないた
め、X方向の駆動に影響を与えずに駆動力伝達の準備状
態となる。
【0018】次に、制御電流A1と逆の制御電流A2を
コイル15,16に入力して磁歪素子2を収縮させ、自
由端2c,2dと電磁石17,18を一体的にy2,x
2方向へ動作させる。また、制御電流Bを電磁石18の
コイル21へ入力することでコア10に磁力を発生さ
せ、このコア10の磁力により移動部材19を吸引す
る。この吸引力により自由端2dのx2方向の動作が移
動部材19に伝達され、移動部材19がX方向へ駆動さ
れる。このとき自由端2cと電磁石17はy2方向へ動
作するが、電磁石17には制御電流Bが入力されておら
ず、移動部材を吸引しないためX方向の駆動に影響を与
えずに、駆動力伝達の準備状態となる。以上の作動にお
いて、移動部材19は摩擦係数の小さい摺動部材24,
25,26,27,28,29,30,31で支持さ
れ、コア9,10との間にギャップgを有して吸引され
る磁力により直線移動する。このため機械的接触を必要
とせずに駆動力が伝達されて直進する。
コイル15,16に入力して磁歪素子2を収縮させ、自
由端2c,2dと電磁石17,18を一体的にy2,x
2方向へ動作させる。また、制御電流Bを電磁石18の
コイル21へ入力することでコア10に磁力を発生さ
せ、このコア10の磁力により移動部材19を吸引す
る。この吸引力により自由端2dのx2方向の動作が移
動部材19に伝達され、移動部材19がX方向へ駆動さ
れる。このとき自由端2cと電磁石17はy2方向へ動
作するが、電磁石17には制御電流Bが入力されておら
ず、移動部材を吸引しないためX方向の駆動に影響を与
えずに、駆動力伝達の準備状態となる。以上の作動にお
いて、移動部材19は摩擦係数の小さい摺動部材24,
25,26,27,28,29,30,31で支持さ
れ、コア9,10との間にギャップgを有して吸引され
る磁力により直線移動する。このため機械的接触を必要
とせずに駆動力が伝達されて直進する。
【0019】
【実施例2】図6は本発明の実施例2を示し、フレーム
1には伸縮部材としての電歪部材50を固定するため、
実施例1と同じくボス1a,1b(1bは図示省略)が
2ヶ所に設けられている。電歪部材50はこのボス1a
に嵌合する嵌合孔50a,50b(50bは図示省略)
が2ヶ所に設けられ、ビス4と座金6によりフレーム1
に固定される。この電歪部材50は電歪部50c,50
dと、制御電流Aの入力用端子50e,50f,50
g,50hと、フレームへの固定部50iと、コア固定
部50j,50kとで構成される。電磁石17,18の
コア9,10はビス11,13と座金51,52により
コア固定部50j,50kに固定されている。その他の
構成は実施例1における磁歪素子2、ボビン7,8およ
びコイル15,16を電歪部材50に置き換えれば良い
ので、説明を省略する。
1には伸縮部材としての電歪部材50を固定するため、
実施例1と同じくボス1a,1b(1bは図示省略)が
2ヶ所に設けられている。電歪部材50はこのボス1a
に嵌合する嵌合孔50a,50b(50bは図示省略)
が2ヶ所に設けられ、ビス4と座金6によりフレーム1
に固定される。この電歪部材50は電歪部50c,50
dと、制御電流Aの入力用端子50e,50f,50
g,50hと、フレームへの固定部50iと、コア固定
部50j,50kとで構成される。電磁石17,18の
コア9,10はビス11,13と座金51,52により
コア固定部50j,50kに固定されている。その他の
構成は実施例1における磁歪素子2、ボビン7,8およ
びコイル15,16を電歪部材50に置き換えれば良い
ので、説明を省略する。
【0020】実施例1において制御電流Aをコイル1
5,16に入力するが、この実施例2では入力端子50
e,50f間および50g,50h間に入力し、電歪部
50c,50dのそれぞれに電圧を印加して、電歪部5
0c,50dを伸縮させ、電磁石17,18をx,y方
向に動作させるものであり、その他の動作は実施例1と
同様である。
5,16に入力するが、この実施例2では入力端子50
e,50f間および50g,50h間に入力し、電歪部
50c,50dのそれぞれに電圧を印加して、電歪部5
0c,50dを伸縮させ、電磁石17,18をx,y方
向に動作させるものであり、その他の動作は実施例1と
同様である。
【0021】
【実施例2】図7は本発明の実施例3を示し、フレーム
1には伸縮部材としての磁歪部材60を固定するための
ボス1aと同様に磁歪部材61を固定するためのボス1
cがそれぞれ2ヶ所に設けられている。磁歪部材60,
61にはこのボス1a,1cに嵌合する嵌合孔60a,
61aがそれぞれ2ヶ所に設けられ、ビス4,62と座
金6,63によりフレーム1に固定されている。電磁石
18は電磁石17と同一の向きとなるように磁歪部材6
1に取り付けられている。また磁歪部材61のコイル1
6は磁歪素子60のコイル15と逆相となるように結線
されている。その他の構成は実施例1と同様である。
1には伸縮部材としての磁歪部材60を固定するための
ボス1aと同様に磁歪部材61を固定するためのボス1
cがそれぞれ2ヶ所に設けられている。磁歪部材60,
61にはこのボス1a,1cに嵌合する嵌合孔60a,
61aがそれぞれ2ヶ所に設けられ、ビス4,62と座
金6,63によりフレーム1に固定されている。電磁石
18は電磁石17と同一の向きとなるように磁歪部材6
1に取り付けられている。また磁歪部材61のコイル1
6は磁歪素子60のコイル15と逆相となるように結線
されている。その他の構成は実施例1と同様である。
【0022】実施例1において制御電流Aを同相でコイ
ル15,16に入力することにより磁歪素子2の自由端
2c,2dがx,y方向に動作するが、この実施例3で
は制御電流A1がコイル15に入力されることにより磁
歪素子60が伸長して、その自由端60cがx方向に動
作する。これと同時にコイル16にも制御電流A1が入
力されるが、コイル15とは逆相なので、磁歪素子61
は収縮し、その自由端61dがy方向へ動作する。その
他の動作は実施例1と同様である。
ル15,16に入力することにより磁歪素子2の自由端
2c,2dがx,y方向に動作するが、この実施例3で
は制御電流A1がコイル15に入力されることにより磁
歪素子60が伸長して、その自由端60cがx方向に動
作する。これと同時にコイル16にも制御電流A1が入
力されるが、コイル15とは逆相なので、磁歪素子61
は収縮し、その自由端61dがy方向へ動作する。その
他の動作は実施例1と同様である。
【0023】
【発明の効果】以上のような本発明は、移動部材への駆
動力伝達部に機械的な接触部を必要としないので長寿命
が必要な産業用ロボットへ適用できると共に、磨耗粉が
発生しないのでクリーンルームへの適用や光磁気記録ド
ライブへの適用が可能となる。また磁石と移動側の櫛型
部を必要としないので簡単に製作でき、しかも移動部材
に櫛型部を必要とせず、板あるいは帯状の磁性材利用で
よく、これにより移動量を大きくすることができると共
に、伸縮部材の伸縮量を制御することにより、微小駆動
も可能となる。さらに、伸縮部材と電磁石を別々に制御
することにより微小負荷制御と微小駆動とを安定して行
うことも可能である。
動力伝達部に機械的な接触部を必要としないので長寿命
が必要な産業用ロボットへ適用できると共に、磨耗粉が
発生しないのでクリーンルームへの適用や光磁気記録ド
ライブへの適用が可能となる。また磁石と移動側の櫛型
部を必要としないので簡単に製作でき、しかも移動部材
に櫛型部を必要とせず、板あるいは帯状の磁性材利用で
よく、これにより移動量を大きくすることができると共
に、伸縮部材の伸縮量を制御することにより、微小駆動
も可能となる。さらに、伸縮部材と電磁石を別々に制御
することにより微小負荷制御と微小駆動とを安定して行
うことも可能である。
【図1】本発明の基本構成を説明する正面図。
【図2】本発明の基本構成を説明する正面図。
【図3】本発明の実施例1の平面図。
【図4】図3のF−F線断面図。
【図5】図3の側面図。
【図6】本発明の実施例2の断面図。
【図7】本発明の実施例3の断面図。
【図8】従来例の正面図。
【図9】図8の平面図。
【図10】図8の側面図。
【図11】別の従来例の断面図。
80 フレーム 81 伸縮部材 82,83 電磁石 84 移動部材
Claims (1)
- 【請求項1】 フレームに直線移動可能に支持された移
動部材と、前記フレームに取り付けられ制御電流の入力
により伸縮作動する伸縮部材と、前記移動部材とギャッ
プを有して対向するように伸縮部材の自由端に取り付け
られ制御電流の入力により移動部材を移動させるための
磁力を発生させる電磁石とを備えていることを特徴とす
るリニアモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340608A JPH07163121A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340608A JPH07163121A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | リニアモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163121A true JPH07163121A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18338611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5340608A Withdrawn JPH07163121A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07163121A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100316761B1 (ko) * | 1999-02-27 | 2001-12-12 | 전경호 | 직류여자 하이브리드 릴럭턴스 절환 전동기 |
WO2015141414A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 国立大学法人金沢大学 | 発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータ |
CN111344936A (zh) * | 2017-11-20 | 2020-06-26 | 阿尔卑斯阿尔派株式会社 | 振动产生装置 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP5340608A patent/JPH07163121A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100316761B1 (ko) * | 1999-02-27 | 2001-12-12 | 전경호 | 직류여자 하이브리드 릴럭턴스 절환 전동기 |
WO2015141414A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 国立大学法人金沢大学 | 発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータ |
JPWO2015141414A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2017-04-06 | 国立大学法人金沢大学 | 発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータ |
US10230314B2 (en) | 2014-03-17 | 2019-03-12 | National University Corporation Kanazawa University | Power generation element and actuator using structure of said power generation element |
CN111344936A (zh) * | 2017-11-20 | 2020-06-26 | 阿尔卑斯阿尔派株式会社 | 振动产生装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |