JPWO2015141414A1 - 発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータ - Google Patents

発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータ Download PDF

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Abstract

振動中の運動エネルギーの損失を抑えて振動を長続きさせることができる発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータを提供する。本発明の逆磁歪式の発電素子は、磁歪材料からなる第1の磁歪棒、これに巻かれる第1のコイル、第1の磁歪棒に一様な圧縮力又は引張力を加えるための剛性及び形状を有しており当該第1の磁歪棒と平行に配置される第1の磁性棒から構成される第1の発電部と、コ字状に屈曲した磁性材料からなり当該屈曲箇所を挟んで一方の端部が固定端、他方の端部が自由端になるフレームと、磁石とを備えている。第1の発電部を自由端側のフレームに取り付け、磁石をフレームのうち互いに対峙する2つの内側面のいずれか一方にのみ取り付けることで、フレームの一部をバックヨークとして機能させると共に当該磁石を取り付けない側の内側面と当該磁石との間に空隙を形成する。

Description

本発明は、振動を利用する発電素子等に関し、特に、磁歪材料を使用する逆磁歪式の発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータに関する。
近年、身近な振動を利用して発電する技術の開発が進んでおり、その技術の1つに強磁性体の磁歪効果を利用するものがある。
磁歪効果とは強磁性体に磁場を付与した際(強磁性体が磁化した際)に変形する効果を指し、磁歪効果による変形量が大きい材料は磁歪材料と呼ばれる。
磁歪材料はまた、外力の付加に起因してその内部に生じる圧縮/引張応力によって変形し、磁化(磁力線)を大きく変化させる逆磁歪効果も備えており、例えば圧縮力を受けて1テスラ以上も磁力線が変化する材料も存在する。逆磁歪効果による磁束密度の時間的変化を利用する発電素子は小さな外力の付加に対して高効率で発電できるため注目が高まっている。
本願発明者が開発した発電素子の基本構造について例を挙げて説明する(特許文献1の図1及び2参照)。この発電素子はコイルを巻いた2本の磁歪棒を水平面内で左右方向に平行にならべ、その前後両端をヨークに接合した平行梁構造を備える。また、各磁歪棒の前後両端近傍に永久磁石を磁着させ、前後の永久磁石間にバックヨークを架け渡してある。バックヨークは磁歪棒のバイアス磁化を増加させるためのものであり、永久磁石からの磁力線が各磁歪棒及びバックヨークを通過することで一つの磁気回路を形成している。
この発電素子の一方の端部を固定端とする片持ち梁構造において、自由端側に水平面内で外力を付加して湾曲させると、例えば右側の磁歪棒にはその軸方向に圧縮力がかかり、逆磁歪効果によって磁力線が減少し、左側の磁歪棒には軸方向に引張力がかかり、逆磁歪効果によって磁力線が増加する。このように片持ち梁構造の発電素子に水平面内で外力(振動)を与えると各磁歪棒内を通る磁力線は交番状に変化するので、磁力線の時間変化に比例して電圧が発生するという電磁誘導の法則に基づいてコイルに電圧(起電力)を発生させ、これを電気エネルギーとして取り出す仕組みになっている。
特許第4905820号公報
次に、上記従来技術の問題点について、発電素子の変形例も参照しながら説明する(図21参照)。
この発電素子200はコイル201を巻いた1本の磁歪棒202を直線状のフレーム203の凹部204内に固着し、フレーム203の一端を固定端とする片持ち梁構造になっている。また、フレームの側面203aに2つの永久磁石205を磁着させ、これら永久磁石205にバックヨーク206を架け渡すことで、磁歪棒202、永久磁石205及びバックヨーク206によって一つの磁気回路を形成している。
上記特許文献1や図21に開示した発電素子の問題の一つは、その全体形状を直線状にして一端を固定端とする片持ち梁構造にすると、当該固定端での支持が十分でない場合には、発電素子を振動させるための運動エネルギーの一部が固定端の変形にて外部に散逸するなど、いわゆる固定端損失が生じてしまい、振動が長続きしないという点である。
また、本願発明者の更なる研究により、固定端損失の原因が曲げモーメントと剪断力にあることが分かった。すなわち、発電素子を振動させるための運動エネルギーの一部が、曲げモーメントや剪断力に起因した固定端の変形によって外部に散逸し、この固定端損失によって振動が長続きしないという点が明らかになった。
また、永久磁石を接着剤等を用いずにその磁力のみを利用して磁歪棒の近傍に磁着させるため、発電素子全体が振動しているときに永久磁石には慣性力が作用し、発電素子の本体側と永久磁石との接触面に摩擦が生じる。この摩擦により発電素子の運動エネルギーの一部が熱エネルギーとして散逸してしまう結果、振動が長続きしないという問題もある。
更に、磁歪棒の前後両端をヨークやフレームの凹部に固着させる際に、通常はヨークやフレームの凹部に設けた溝の内部に磁歪棒を挿入して接着剤で固着しているが、接着剤の量が多い場合等には溝から溢れ出た接着剤がコイルにまで及び、磁歪棒とコイルとが癒着してしまうことがある。これにより発電素子の運動エネルギーの一部がコイルの運動エネルギーとして伝達される結果、発電素子の振動が長続きしないという問題もある。
本発明は、このような問題を考慮して、振動中の運動エネルギーの損失を抑えて振動を長続きさせることができる発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明の逆磁歪式の発電素子は、磁歪材料からなる第1の磁歪棒、第1の磁歪棒に巻かれる第1のコイル、第1の磁歪棒に一様な圧縮力又は引張力を加えるための剛性及び形状を有しており当該第1の磁歪棒と平行に配置される第1の磁性棒から構成される第1の発電部と、コ字状に屈曲した磁性材料からなり当該屈曲箇所を挟んで一方の端部が固定端、他方の端部が自由端になるフレームと、磁石とを備えており、前記第1の発電部を前記フレームの自由端側及び/又は前記屈曲箇所に取り付け、前記磁石を前記フレームのうち互いに対峙する2つの内側面のいずれか一方にのみ取り付けることで、フレームの一部をバックヨークとして機能させると共に当該磁石を取り付けない側の内側面と当該磁石との間に空隙を形成し、外力の付加により当該自由端側のフレームと固定端側のフレームを共に振動させることを特徴とする。
また、前記第1の発電部を前記フレームの自由端側に取り付ける場合に、磁歪材料からなる第2の磁歪棒、第2の磁歪棒に巻かれる第2のコイル、第2の磁歪棒に一様な圧縮力又は引張力を加えるための剛性及び形状を有しており当該第2の磁歪棒と平行に配置される第2の磁性棒から構成される第2の発電部を備え、前記第2の発電部を前記固定端側のフレームに取り付けると共に、前記屈曲箇所を通って前記フレームを自由端側と固定端側とに二分する直線を対称軸として、前記第1の磁歪棒、第1の磁性棒、第2の磁歪棒及び第2の磁性棒を線対称に配置することを特徴とする。
また、前記第1の発電部を前記フレームの自由端側に取り付ける場合に、前記屈曲箇所を通って前記フレームを自由端側と固定端側とに二分する直線に対して、前記磁歪棒を前記磁性棒よりも遠い位置に配置することを特徴とする。
また、前記第1の発電部を前記フレームの屈曲箇所に取り付ける場合に、前記磁歪棒を前記フレームの外側面に配置し、前記磁性棒を前記フレームの内側面に配置することを特徴とする。
また、前記磁歪棒を前記フレームに対して半田付け、蝋付け、溶接若しくはボルト締め又はこれらの組み合わせにより接合することを特徴とする。
また、フレームの長手方向がほぼ水平になるように配置した場合に、前記自由端側の端部であって前記固定端の直上に錘を取り付けることを特徴とする。
また、上記発電素子を2つ備えており、各発電素子のフレームの自由端側同士及び固定端側同士を連結することで、2つの発電素子が連結箇所を挟んで対称に変形することを特徴とする。
本発明のアクチュエータは、上記発電素子と同一の構造を備えており、前記コイルに電流を流すことで前記磁歪棒を伸縮させて前記自由端側のフレームを振動させることを特徴とする。
本発明ではフレームをコ字状にすることで、振動時にその自由端側と固定端側とが共にフレームの開口を開く又は閉じるように同時に変形させる。図1(a)は発電素子1を構成するコ字状のフレーム10の自由端側20及び固定端側30の各端部21、22、31及び32に作用する曲げモーメントを示す概略図であり、自由端側20のフレーム10のうち屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントM1の回転方向に対して、固定端側30のフレーム10のうち屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントM2の回転方向が逆向きになるため、屈曲箇所40近傍では両モーメントがほぼ相殺される。この結果、固定端側の端部(固定支持箇所50)に作用する曲げモーメントM3が小さくなり、結果的に固定端32から外部に散逸する固定端損失を抑制し、フレーム10の振動を長続きさせることが可能となる。このような屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントを自由端側20と固定端側30で相殺する効果を十分に得るには、フレーム10の自由端側20の形状と固定端側30の形状をできるだけ同じにする必要がある。例えば、自由端側20と固定端側30の長さを同じにしたり、両者の材質及び断面形状を同じにするのが好ましい。
とはいえ、仮にフレーム10の自由端側20と固定端側30の形状及び材質を完全に同一にした場合であっても、例えば自由端側20に第1の発電部60を設け、固定端側30に永久磁石70を取り付ける場合など、曲げモーメントに影響を与えるこれら要素の取り付け位置を自由端側20と固定端側30とで完全一致させることが難しいため、屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントを自由端側20と固定端側30で完全に相殺する(ゼロにする)ことは現実的には難しい。しかし、曲げモーメントに影響を与える各要素の取り付け位置、重量、寸法等を適宜調節することで屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントをほぼ相殺することは十分可能である。
また、図1(b)は発電素子1を構成するコ字状のフレーム10の固定端側30の端部32に作用する曲げモーメントMおよび剪断力Q示す概略図である。本発明ではフレーム10をコ字状にして、固定端側30の端部32における曲げモーメントMと剪断力Qの発生を抑えることで、これらに起因した固定端側30の端部32の変形を最小限にすることができる。これにより、運動エネルギーの散逸を最小限にし、振動を長続きさせることができる。
なお、図1(a)と比較して図1(b)では外力を作用させる自由端側20の端部22の位置を固定支持箇所50の直上にしているが、これは固定支持箇所50に生じる曲げモーメントM3と剪断力Qを極力小さくするためである。
また、本発明では磁石70をフレーム10の内側面11及び12のうちいずれか一方のみ(例えば下側の内側面12のみ)に取り付けることで、他方の内側面(例えば上側の内側面11)と磁石70との間に空隙13を設ける。上述の通り本発明では振動時にフレーム10の自由端側20と固定端側30とが開口14を開く又は閉じるように同時に変形するが、この際に空隙13の幅(上下方向の高さ)は大きく又は小さくなるように変化する。
例えばフレーム10の開口14が開くように変形している間は空隙13の幅は大きくなる。これは、磁石70、第1の磁歪棒61及びバックヨーク15からなる磁気回路において磁気抵抗が大きくなることを意味し、磁気抵抗が大きくなるとバイアス磁束80が減少し、第1のコイル62を貫く磁束密度も減少する。一方、フレーム10の開口14が閉じるように変形している間は空隙13の幅は小さくなる。これは磁気抵抗が小さくなることを意味し、磁気抵抗が小さくなるとバイアス磁束80が増加し、第1のコイル62を貫く磁束密度も増加する。このようなフレーム10の振動に伴うバイアス磁束80の減少/増加によっても、第1のコイル62を貫く磁束密度に時間的変化が生じて発電量を増加させることができる。
また、第1の発電部をフレームの自由端側に取り付ける場合に、屈曲箇所40を通ってフレーム10を自由端側20と固定端側30とに二分する直線(対称軸)Lに対して第1の磁歪棒61を第1の磁性棒63よりも遠い位置になるように取り付けることにすれば、開口14が開くように変形している間は第1の磁歪棒61に生じる圧縮応力により収縮して第1のコイル62を貫く磁束密度が減少する。一方、開口14が閉じるように変形している間は第1の磁歪棒61に生じる引張応力により伸長して第1のコイル62を貫く磁束密度が増加する。
あるいは、図11に示すように、第1の発電部200を前記フレーム10の屈曲箇所10aに取り付ける場合に、磁歪棒201をフレーム10の外側面18に取り付け、磁性棒202をフレーム10の内側面19に取り付けることにすれば、空隙13の幅の増加/減少にともなう磁束密度の減少/増加と、磁歪棒201に生じる圧縮応力/引張応力の変化に伴う磁束密度の減少/増加とを一致させることで、両者の相乗効果による発電量の増加効果を得られる。
更に、本発明では磁石70をフレーム10の内側面11又は12のみに取り付ける。したがって、従来のように振動時にフレームの側面に取り付けた磁石に対して慣性力が作用し、摩擦による熱エネルギーが生じることがないので、運動エネルギーの散逸を抑制して振動を長続きさせることができる。
また、従来フレーム側面の磁歪素子の両端近傍に取り付けていた磁石を、本発明ではフレーム10の内側面11又は12に取り付けるので、従来磁石70を取り付けていた位置を利用して第1の磁歪棒61を半田又は蝋90でフレーム10に強固に接合することが可能になる。図2は第1の磁歪棒61とフレーム10との接合方法の一例を示しており、図2(a)ではフレーム10の上側を長手方向に沿って切り欠いた凹部16を設けると共に、凹部16の前後内壁に溝16aを形成している。そして、前後の溝16aに第1の磁歪棒61の前後の端部を嵌めこみ、フレーム10の側面から半田又は蝋90で接合している。上述の通り半田又は蝋90を塗布する位置は従来であれば磁石を取り付けていた位置であり、本発明では磁石70をフレーム10の内側面11又は12に取り付けることにしたためこのような強固な接合方法が可能となった。
また、従来は第1の磁歪棒61とフレーム10との接合に接着剤を使用していたため、溝から溢れ出た接着剤がコイルに癒着し、運動エネルギーの一部がコイルの運動に使用されてしまうという問題があったが、本発明では半田付け又は蝋付けが可能になったことで第1のコイル62の癒着を防止でき、運動エネルギーの散逸防止及び振動の更なる長時間化を実現できる。なお、第1の磁歪棒61とフレーム10との接合強度を増すべく、図2(b)及び(c)に示すようにフレーム10の側面に上下方向にのびる溝17を形成し、この溝17の内部にも半田又は蝋90が行き渡るように、あるいは図2(d)に示すように溝17の内部に埋め込んだ金属棒91を半田又は蝋90で覆うようにして接合することで、接合強度を更に高めることができる。
また、図2(e)に示すように第1の磁歪棒61とフレーム10とを溶接Wで接合してもよく、あるいは図2(f)に示すようにボルトBで接合してもよい。
また、第1の発電部60(第1の磁歪棒61及び第1の磁性棒63)と第2の発電部100(第2の磁歪棒101及び第2の磁性棒103 図8参照)を対称軸Lに対して線対称に配置することは、振動時における自由端側20と固定端側30の変形量(撓み量)を可能な限り等しくして屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントや剪断力を自由端側20と固定端側30で相殺するという観点から好ましい。また、第1の磁歪棒61と第2の磁歪棒101が同時に伸長/収縮することになるという利点もある。
また、自由端側20の端部に錘110を付ける場合(図6参照)、一旦振動を開始した錘110は慣性力により長時間に亘り振動し続けるので、フレーム10の振動を長時間持続させることに寄与する。なお、錘110はできるだけ固定端側の端部32近傍に配置するのが好ましく、例えば固定端側の端部32の直上に配置する。錘110を固定端側の端部32の直上に配置することで錘110の慣性力は固定端側30の端部に対して鉛直方向に作用し、当該端部32において曲げモーメントや剪断力がほぼ生じないことになるので、当該端部32における固定端損失を防止できるためである。
また、2つの発電素子3の自由端側20同士及び固定端側30同士を連結して1つの発電素子にする場合(図9参照)、これら2つの発電素子3は連結箇所を挟んで対称に変形する。従って、固定端側の端部32に生じる曲げモーメントをほぼゼロにすることが可能となり、当該端部32における曲げモーメントや剪断力に起因する固定端損失をほぼ完全に防止できる。
なお、本発明の発電素子に作用させる外力としては、発電素子の一部に打撃を加えることによる衝撃力、発電素子の一部を弾性変形させた後の復元力、発電素子全体に振動や衝撃を与えた際に生じる慣性力、磁石と発電素子の一部とを磁着させる際の磁力、発電素子に風や水を衝突させることによる流体力など種々挙げられる。
また、本発明の発電素子はアクチュエータ120として使用することもできる(図20参照)。すなわち、アクチュエータ120が上記発電素子1と同一の構造を備えるものとし、第1のコイル62に電流を流して第1の磁歪棒61を伸長/収縮させることで、自由端側20及び固定端側30が振動するアクチュエータとして利用できる。
フレームの自由端側及び固定端側の各端部に作用する曲げモーメント及び剪断力を示す概略図(a)及び(b) 半田付けや蝋付け等により第1の磁歪棒をフレームに接合した状態を示す図(a)〜(f) 第1の実施の形態における発電素子の概略構成図(a)及び(b) フレームの変形状態を示す図(a)及び(b) 第2の実施の形態における発電素子の概略構成図 第3の実施の形態における発電素子の概略構成図(a)及び(b) 第4の実施の形態における発電素子の概略構成図 第5の実施の形態における発電素子の概略構成図 第6の実施の形態における発電素子の概略構成図 フレームを斜めに固定支持した状態を示す概略構成図 第7の実施の形態における発電素子の概略構成図 第7の実施の形態における発電素子の他の構成例を示す概略構成図 第8の実施の形態における発電素子の概略構成図 第8の実施の形態の変形例1の概略構成図 第8の実施の形態の変形例2の概略構成図 第9の実施の形態における発電素子の概略構成図 第10の実施の形態における発電素子の概略平面図(a)及び概略側面図(b) 第11の実施の形態における発電素子の概略平面図(a)及び概略側面図(b) 第12の実施の形態における発電素子の概略側面図(a)及び概略斜視図(b) アクチュエータの概略構成図 従来の発電素子の概略構成を示す側面図(a)及び平面図(b)
[第1の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第1の実施の形態について説明する。
図3(a)に示す通り、本発明の発電素子1は第1の発電部60、フレーム10、磁石70から概略構成される。
第1の発電部60はフレーム10の自由端側20において逆磁歪効果による発電を行うために設けられており、第1の磁歪棒61、第1のコイル62及び第1の磁性棒63から概略構成される。
第1の磁歪棒61は磁性材料で構成される棒状部材である。磁性材料の種類は特に限定されるものではないが、例えば鉄ガリウム合金であるGalfenolを用いることができ、他には例えば鉄コバルト合金であるパーメンジュールであってもよいし、その他の材料であってもよい。また、結晶状態の材料だけでなく、アモルファス状態の材料であってもよい。さらに、引張応力に対する磁化の変化を大きくするために、予め応力焼きなまし処理を施すことにより圧縮応力を付加した磁歪材料を用いてもよい。詳しい説明は後述するが、第1の磁歪棒61は外力を受けて収縮/伸長するため延性を有する磁性材料で構成するのが好ましい。第1の磁歪棒61の形状は棒状であればよく、例えば直方体や円柱状が挙げられる。
第1のコイル62は第1の磁歪棒61に巻かれており、電磁誘導の法則により第1の磁歪棒61内を通る磁力線の時間変化に比例して電圧を発生させる。
第1のコイル62の材質は特に限定されるものではないが、例えば銅線を用いることができる。また、第1のコイル62の巻数を変更することにより電圧の大きさを調整できる。
第1の磁性棒63は、第1の磁歪棒61と平行に配置される平行梁構造をとることで、第1の磁歪棒61の断面に一様な圧縮力又は引張力を加えられる剛性及び形状を有している。つまり、外力の付加によりこの平行梁構造が撓む際に、中立軸(応力がゼロになることで収縮/伸長しない軸)を第1の磁歪棒61の断面外に位置させるために必要な剛性及び形状を有している。
フレーム10はコ字状に屈曲した磁性材料からなる。フレーム10は、その長手方向がほぼ水平になるように且つ屈曲箇所40を挟んで一方の端部が固定端、他方の端部が自由端になるようにいわゆる片持ち梁の状態で固定支持される。本発明において「コ字状」にはフレーム10の自由端側20から固定端側30に滑らかなカーブを描いて曲がるいわゆる「U字状」も含まれ、また、自由端側20と固定端側30の間隔が屈曲箇所40から自由端側の端部22及び固定端側の端部32に向かうにつれて次第に広がっていくいわゆる「V字状」も含まれるものとする。
本発明の「フレームの自由端側の屈曲箇所近傍に作用する曲げモーメントと剪断力を、固定端側の屈曲箇所近傍に作用する曲げモーメントと剪断力でほぼ相殺する」という効果を十分に奏するには、ほぼ直角或いは直角に近い角度の屈曲点を2つ備えるフレーム形状が最も好ましいが、屈曲点が明確ではないU字状、屈曲点が1つのV字状、更には屈曲点が3つ以上の多段形状であっても、上述したモーメントと剪断力の相殺効果を得られる形状であれば、本発明において広義の「コ字状」に含むものとする。
上述の通り第1の発電部60はフレーム10の自由端側20に取り付けられており、より詳細には、屈曲箇所40を通ってフレーム10を自由端側20と固定端側30とに二分する直線Lに対して、第1の磁歪棒61の方が第1の磁性棒63よりも遠い位置になるように(当該直線から離れる位置に)取り付けられている。
磁石70は、フレーム10の互いに対峙する2つの内側面11及び12のうち下側の内側面12に取り付けられる。このように磁石70を下側の内側面12にのみ取り付けることで、磁石70と上側の内側面11との間に空隙13を設けている。なお、磁石70を上側の内側面11にのみ取り付けてもよい。
上述の通りフレーム10は磁性材料からなるので、フレーム10の一部(磁石70の取り付け位置近傍から第1の磁歪棒61の前端近傍まで)がバックヨーク15として機能し、磁石70からの磁力線が第1の磁歪棒61及びバックヨーク15を通過することで一つの磁気回路が形成される。なお、本実施の形態では磁石70として永久磁石70を使用するが、これに限らず例えば電磁石を用いてもよい。また、フレーム10全体のうちバックヨーク15として機能させる部分のみを磁性体材料で構成してもよいが、屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントと剪断力を自由端側20と固定端側30とで相殺するという観点からは、可能な限り自由端側20と固定端側30を同一の材料で構成するのが好ましく、現実的にはフレーム10全体を均質の磁性体材料にすることが好ましい。
このような構造を備える発電素子1に対して外力を付加すると、自由端側20と固定端側30が共に振動し、逆磁歪効果によって第1のコイル62に誘導電圧(または誘導電流)が発生して発電される。
詳細には、コ字状のフレーム10はその固定端側の端部32が固定部材に固定支持された片持ち梁構造とみなすことができる。その自由端側の端部22に外力を付加すると、屈曲箇所40を通ってフレーム10を自由端側20と固定端側30とに二分する直線Lを挟んで自由端側20と固定端側30はほぼ線対称に変形する。つまり、図4(a)に示すようにフレーム10の自由端側20が上方に撓む場合、固定端側30は線対称に下方に撓み、図4(b)に示すように自由端側20が下方に撓む場合、固定端側30は線対称に上方に撓む。換言するとコ字状のフレーム10はその自由端側20と固定端側30とが共に開口14を開く又は閉じるように同時に変形する。
ここで、例えば自由端側20が下方に撓んでいるとき(開口14が閉じるように変形しているとき)、これに伴って第1の磁歪棒61の断面全体には曲げモーメントに対応する引張応力が発生し、第1の磁歪棒61は伸長する。この際に第1の磁性棒63の断面全体には曲げモーメントに対応する圧縮応力が発生し、第1の磁性棒63は収縮する。
一方、自由端側20が上方に撓んでいるとき、これに伴って第1の磁歪棒61の断面全体には曲げモーメントに対応する圧縮応力が発生し、第1の磁歪棒61は収縮する。この際には第1の磁性棒63の断面全体には曲げモーメントに対応する引張応力が発生し、第1の磁性棒63は伸長する。
このように、フレーム10の振動に伴って第1の磁歪棒61に引張/圧縮応力が生じて伸長/収縮することにより、第1の磁歪棒61の磁化は逆磁歪効果により増加/減少し、第1の磁歪棒61に巻かれた第1のコイル62を貫く磁束密度も増加/減少する。この磁束密度の時間的変化により、第1のコイル62に誘導電圧(または誘導電流)が発生する。片持ち梁構造のフレーム10は外力の付加により曲げ振動するので、共振によって連続発電を行うことができる。
なお、本実施の形態では屈曲箇所40を通ってフレーム10を自由端側20と固定端側30とに二分する直線Lに対して、第1の磁歪棒61を第1の磁性棒63よりも遠い位置に取り付けるものとしたが、図3(b)に示すように第1の磁歪棒61を第1の磁性棒63よりも近い位置に取り付けてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第2の実施の形態について説明するが、上記第1の実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように本実施の形態の発電素子2は、フレーム10の自由端側の端部22が上方に屈曲している点に特徴を有する。
上記第1の実施の形態はフレーム10の自由端側20に対して鉛直方向から外力が左右する場合に適した構造であるが、本実施の形態は自由端側の端部22に対して水平方向から外力が作用する場合に適した構造になる。自由端側の端部22に対して水平方向から外力が作用すると、上方への屈曲箇所22aに曲げモーメントが作用し、この曲げモーメントによってフレーム10全体が振動し、第1の磁歪棒61に引張/圧縮応力が作用することになる。
なお、図示は省略するが、図1(b)と同様に自由端側20の端部22の位置を固定支持箇所50の直上にすれば固定支持箇所50に生じる曲げモーメントと剪断力を極力小さくできる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第3の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)に示すように本実施の形態の発電素子3は、フレーム10の固定端側の端部32が振動体Bに固定支持されており、自由端側の端部22に錘110を取り付けている点に特徴を有する。
この場合、外力は固定端側の端部32に付加されることになるが、フレーム10の自由端側20と固定端側30は共に開口14を開く又は閉じるように同時に変形する点は上記各実施の形態と同様である。自由端側の端部22に錘110を付けることで、一旦振動を開始した錘110は慣性力により長時間振動し続けるので、フレーム10全体の振動を長時間持続させられる。なお、発電素子3が錘110を備えずに振動体Bに固定支持される構造であってもよい。
また、図6(b)に示すように固定端側の端部32に鉛直方向の大きな衝撃力Fを付加することで、錘110に大きな慣性力を作用させてフレーム10を振動させることにしてもよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第4の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように本実施の形態の発電素子4は、自由端側の端部22に磁石130を備えており、この磁石70が固定端側30の端部に対して周知のスイッチ機構131により着脱自在な構造になっている。固定端側30に磁着した磁石130を外すには、例えばスイッチ機構としての棒状部材131aを鉛直方向に回転可能となるように固定端側30に軸支しておき、テコの原理を利用して棒状部材131aの先端を磁石130と共に上方に跳ね上げることで行う仕組みにすればよい。
このようにスイッチ機構131で磁石130を着脱自在な構造にすることで、スイッチをオン/オフするワンクリック動作で電力を容易に得ることが可能になる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第5の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように本実施の形態の発電素子5は第2の発電部100を備える点に特徴を有する。
第2の発電部100は、磁歪材料からなる第2の磁歪棒101、第2の磁歪棒101に巻かれる第2のコイル102、第2の磁歪棒101に一様な圧縮力又は引張力を加えるための剛性及び形状を有しており当該第2の磁歪棒101と平行に配置される第2の磁性棒103から概略構成される。
第2の発電部100は固定端側30に取り付けられており、その際に、上記対称軸Lに対して第1の磁歪棒61、第1の磁性棒63、第2の磁歪棒101及び第2の磁性棒103を線対称に配置する。つまり、上方から下方に向かって第1の磁歪棒61、第1の磁性棒63、対称軸L、第2の磁性棒103、第2の磁歪棒101の順に配置する。
このように、第1の発電部60と第2の発電部100の内部構造を対称軸Lに対して線対称にすることで、振動時における自由端側20と固定端側30の変形量(撓み量)を可能な限り等しくして、屈曲箇所40近傍に作用する曲げモーメントと剪断力を自由端側20と固定端側30で効果的に相殺することができる。
なお、本実施の形態の発電素子5に対して、上記第2の実施の形態で示した自由端側の端部22の上方への屈曲や、第3の実施の形態で示した振動体B及び錘110の取り付け、第4の実施の形態で示したスイッチ機構131を組み合わせてもよい。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第6の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように本実施の形態の発電素子6は、第3の実施の形態で示した発電素子3を2つ備えると共に錘110を共通化し、各発電素子3の自由端側20同士及び固定端側30同士を連結する点に特徴を有する。
このような構造を備えることで、2つの発電素子3は連結箇所を挟んで対称に変形するので、固定端側の端部32に生じる曲げモーメントや剪断力を限りなくゼロにすることが可能となり、当該端部32における固定端損失をほぼ完全に防止できる。なお、発電素子6が錘110を備えない構造であってもよい。
本発明の発電素子に対して付加される外力は、必ずしもフレーム10の長手方向に対して直交する方向からのみ付加されるわけではなく、フレーム10の長手方向に対して斜め方向から付加されるケースも想定される。このように外力が斜め方向から付加される場合には、当該外力をフレーム10の長手方向に沿う成分と、長手方向に直交する成分とに分割して、長手方向に直交する外力成分によってフレーム10に振動が与えられ、上記効果を奏するものとする。また、上記各実施の形態ではフレーム10の長手方向が水平方向にのびるように固定端側の端部32を固定支持する場合について説明したが、これに限らず、図10に示すようにフレーム10の長手方向が水平方向に対して斜めにのびるように固定支持することにしてもよい。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第7の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように本実施の形態の発電素子7は第1の発電部200をフレーム10の屈曲箇所10aに取り付けると共に、第1の磁歪棒201をフレーム10の外側面18に取り付け、第1の磁性棒202をフレーム10の内側面19に取り付ける点に特徴を有する。
発電素子7への外力の付加は、自由端側20の端部22に行ってもよく、或いは固定端側30の端部32に振動体(図示略)を取り付け、当該振動体で行ってもよい。
このような構造を備えることで、上述のとおり、開口14が開くように変形している間は圧縮応力により第1の磁歪棒201は収縮して第1のコイル203を貫く磁束密度が減少する。一方、開口14が閉じるように変形している間は引張応力により第1の磁歪棒201は伸長して第1のコイル203を貫く磁束密度が増加するので、空隙13の幅の増加/減少にともなう磁束密度の減少/増加と、第1の磁歪棒201に生じる圧縮応力/引張応力の変化に伴う磁束密度の減少/増加とを一致させることができる。
また、屈曲箇所10aに第1の発電部200を設けることで、振動時に自由端側20の長手方向に対して垂直に作用する力によって、第1の発電部200を湾曲させる曲げモーメントのみが当該第1の発電部200に対して作用することになるので発電効率を向上させることができる。
また、第5の実施の形態と第7の実施の形態とを組み合わせた例として、図12に示すように第1の発電部200a、200bをフレーム10の自由端側20と屈曲箇所10aのそれぞれに取り付け、第2の発電部204を固定端側30に取り付ける構造にしてもよい。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第8の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように本実施の形態の発電素子8は第7の実施の形態で示したような第1の発電部200をフレームの屈曲箇所10aに取り付けた2つの発電素子300a、300bを対向配置すると共に両発電素子の固定端301a、301bを共通化した点と、各々の自由端側の端部に同一質量の錘302a、302bを付けた点に特徴を有する。
本実施の形態の発電素子8によれば、振動時に固定端301a、301bにかかるモーメントの向きが逆になり、互いに打ち消し合うことで、いわゆる音叉の原理により振動を長時間持続させることができる。
図14は変形例1を示しており、錘303a、303bの質量を異ならせることで、発電素子全体が2種類の固有振動数で共振する構造になるため、高効率で発電できる周波数を広帯域化できる。
また、図15は変形例2を示しており、各錘302a、302bの側面に対抗して磁石304a、304bを配置することで、磁力の吸引力や反発力によってバネ性が非線形になり、高効率で発電できる周波数帯を広域化できる。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第9の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図16に示すように本実施の形態の発電素子9は、自由端側20の端部22に磁石305を備えると共に、固定端側30の一部から長手方向にのびるスイッチ板306を備える点に特徴を有する。
スイッチ板306は磁石305と着脱自在な構造になっており、スイッチ板306に磁石305が磁着した状態からスイッチ板306を矢印で示すように下方に押し下げることで磁着が解除され、自由端側20が上方に跳ね上がることで振動する仕組みになっている。
本実施の形態の発電素子9も上記第4の実施の形態と同様にスイッチをオン/オフするワンクリック動作で電力を容易に得ることが可能になる。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第9の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図17(a)及び(b)に示すように本実施の形態の発電素子400aは、第1の磁歪棒401、第1のコイル402及び第1の磁性棒403から成る第1の発電部404において、第1の磁歪棒401を幅方向(左右方向)に2分割した点に特徴を有する。
このような構造を採用できるのはフレーム10の側面に磁石を配置しなくてよい本発明特有の効果であり、左右いずれか一方の第1の磁歪棒(例えば左の磁歪棒401a)に割れや欠け等の破損が生じたり、接合箇所から剥がれる等によって機能しなくなった場合でも、他方の第1の磁歪棒(例えば右の磁歪棒401b)が機能するので、性能は落ちるものの、発電素子400aが使用不可の状態に陥る事態を防ぐことができる。
また、他方の第1の磁歪棒401bのみで作動している間に破損した方の第1の磁歪棒401aを用意し、交換すればよいので発電素子400aが使用不可の期間を短時間で終わらせることができる。
また、一般的に磁歪棒は丸棒から短冊の板状に切り出して作製されるため、その幅に製造上の制約がある。しかし、磁歪棒を幅方向に2つ組み合わせて一つの磁歪棒として使用する本実施の形態によれば幅方向に広い発電素子を得られる。
[第11の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第11の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図18に示すように本実施の形態の発電素子400bは、上記第10の実施の形態で示した左右2つの磁歪棒401a、401bのそれぞれに対して第1のコイル405a、405bを巻いた点に特徴を有する。
これにより、左右いずれか一方の第1のコイル(例えば左の第1のコイル405a)が断線や短絡等によって機能しなくなった場合でも、他方の第1のコイル(例えば右の第1のコイル405b)が機能するので、性能は落ちるものの、発電素子400bが使用不可の状態に陥る事態を防ぐことができる。
また、他方の第1のコイル405bのみで作動している間に破損した方の第1のコイル405aを用意し、交換すればよいので発電素子400bが使用不可の期間を短時間で終わらせることができる。
なお、上記第10の実施の形態で示した第1の磁歪棒401を幅方向に分割する構成や上記第11の実施の形態で示した第1のコイル405a、405bを第1の磁歪棒401a、401b各々に巻く構成を、第7又は第8の実施の形態に示したような第1の発電部を屈曲箇所に設ける発電素子に採用してもよい。
[第12の実施の形態]
次に、本発明の発電素子の第12の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構造になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図19に示すように本実施の形態の発電素子500は、2つの発電素子500a、500bを左右方向に平行に並べ、各々の自由端同士、固定端同士を板体501a、501b(振動板)で繋いだ点に特徴を有する。
具体的には、各発電素子500a、500bの自由端側のフレーム及び固定端側のフレームの後端を短くし、当該後端から後方にのびるような寸法の振動板501a、501bを接合している。
振動板501a、501bはバネ性のある金属や樹脂等の材料で構成している。振動板501a、501bの寸法(長さ及び厚さ)や振動板に錘を付けることによってバネ特性を変えて共振周波数を調節できる。
上記各実施の形態ではフレームの一部を屈曲させたり、2つの発電素子のフレーム同士を接合したり、或いはフレームに対して衝撃力、復元力、慣性力、磁力、流体力等を与えるものとしたが、本実施の形態では振動板にこのようなフレームの機能を与えることになる。
本実施の形態では2つの発電素子を左右方向に並べるものとしたが、これに限らず発電素子を3つ以上並べてもよい。
次に本発明のアクチュエータ120について説明する。
図20に示すように本発明のアクチュエータ120は、第1の実施の形態で示した発電素子1と同一の構造を備えている。なお、説明の便宜上、アクチュエータ120を構成する各要素については上記発電素子1を構成する各要素の名称をそのまま使用する。
すなわち、アクチュエータ120は第1の磁歪棒61、第1のコイル62、第1の磁性棒63、フレーム10、磁石70から概略構成されており、第1のコイル62に電流を流すことで第1の磁歪棒61を伸長/収縮させ、これによりまず自由端側20を振動させる。自由端側20の振動は次に屈曲箇所40を挟んで固定端側30に伝達され、時間の経過と共に自由端側20と固定端側30とが共振し、振動が維持される仕組みになっている。
なお、本発明のアクチュエータ120は第1の実施の形態で示した発電素子1に限らず、上記各実施の形態で示した発電素子と同一の構造にしてもよい。
本発明は、振動中の運動エネルギーの損失を抑えて振動を長続きさせることができる発電素子及びこの発電素子の構造を利用するアクチュエータに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
B 振動体
F 衝撃力
L 直線(対称軸)
1 発電素子
2 発電素子
3 発電素子
4 発電素子
5 発電素子
6 発電素子
7 発電素子
8 発電素子
9 発電素子
10 フレーム
10a 屈曲箇所
11 内側面
12 内側面
13 空隙
14 開口
15 バックヨーク
16 凹部
16a 溝
17 溝
18 外側面
19 内側面
20 自由端側
21 端部
22 端部
22a 屈曲箇所
30 固定端側
31 端部
32 端部
40 屈曲箇所
50 固定支持箇所
60 第1の発電部
61 第1の磁歪棒
62 第1のコイル
63 第1の磁性棒
70 磁石
80 バイアス磁束
90 半田又は蝋
91 金属棒
100 第2の発電部
101 第2の磁歪棒
103 第2の磁性棒
110 錘
120 アクチュエータ
130 磁石
131 スイッチ機構
131a棒状部材
200 第1の発電部
201 第1の磁歪棒
202 第1の磁性棒
203 第1のコイル
204 第2の発電部
300a,300b発電素子
301a,301b 固定端
302a,302b 錘
303a,303b 錘
304a,304b 磁石
305 磁石
306 スイッチ板
400a 発電素子
400b 発電素子
401 第1の磁歪棒
402 第1のコイル
403 第1の磁性棒
404 第1の発電部
405a,405b 第1のコイル
500 発電素子
500a,500b 発電素子
501a,501b振動板

Claims (8)

  1. 磁歪材料からなる第1の磁歪棒、第1の磁歪棒に巻かれる第1のコイル、第1の磁歪棒に一様な圧縮力又は引張力を加えるための剛性及び形状を有しており当該第1の磁歪棒と平行に配置される第1の磁性棒から構成される第1の発電部と、コ字状に屈曲した磁性材料からなり当該屈曲箇所を挟んで一方の端部が固定端、他方の端部が自由端になるフレームと、磁石とを備えており、
    前記第1の発電部を前記フレームの自由端側及び/又は前記屈曲箇所に取り付け、
    前記磁石を前記フレームのうち互いに対峙する2つの内側面のいずれか一方にのみ取り付けることで、フレームの一部をバックヨークとして機能させると共に当該磁石を取り付けない側の内側面と当該磁石との間に空隙を形成し、
    外力の付加により当該自由端側のフレームと固定端側のフレームを共に振動させることを特徴とする逆磁歪式の発電素子。
  2. 前記第1の発電部を前記フレームの自由端側に取り付ける場合に、
    磁歪材料からなる第2の磁歪棒、第2の磁歪棒に巻かれる第2のコイル、第2の磁歪棒に一様な圧縮力又は引張力を加えるための剛性及び形状を有しており当該第2の磁歪棒と平行に配置される第2の磁性棒から構成される第2の発電部を備え、
    前記第2の発電部を前記固定端側のフレームに取り付けると共に、前記屈曲箇所を通って前記フレームを自由端側と固定端側とに二分する直線を対称軸として、前記第1の磁歪棒、第1の磁性棒、第2の磁歪棒及び第2の磁性棒を線対称に配置することを特徴とする請求項1に記載の発電素子。
  3. 前記第1の発電部を前記フレームの自由端側に取り付ける場合に、
    前記屈曲箇所を通って前記フレームを自由端側と固定端側とに二分する直線に対して、前記磁歪棒を前記磁性棒よりも遠い位置に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の発電素子。
  4. 前記第1の発電部を前記フレームの屈曲箇所に取り付ける場合に、
    前記磁歪棒を前記フレームの外側面に配置し、前記磁性棒を前記フレームの内側面に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の発電素子。
  5. 前記磁歪棒を前記フレームに対して半田付け、蝋付け、溶接若しくはボルト締め又はこれらの組み合わせにより接合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発電素子。
  6. フレームの長手方向がほぼ水平になるように配置した場合に、前記自由端側の端部であって前記固定端の直上に錘を取り付けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の発電素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発電素子を2つ備えており、各発電素子のフレームの自由端側同士及び固定端側同士を連結することで、2つの発電素子が連結箇所を挟んで対称に変形することを特徴とする発電素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の発電素子と同一の構造を備えており、前記コイルに電流を流すことで前記磁歪棒を伸縮させて前記自由端側のフレームを振動させることを特徴とするアクチュエータ。
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