JP2020065417A - 発電装置 - Google Patents

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学 五閑
佳子 高橋
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Abstract

【課題】発電効率の向上を実現する発電装置を提供すること。【解決手段】発電装置100は、振動体の振動が伝達される第1ヨーク11と、一端が第1ヨーク11の自由端134に固定される第1保持部材13と、一端が第1保持部材13の他端に固定される磁歪素子161と、一端が磁歪素子161の他端に固定される第2保持部材14と、磁歪素子161の外側に設けられたコイル162と、磁歪素子161の一端側において第1保持部材13の他端に固定された第1磁石71と、磁歪素子161の他端側において第2保持部材14の一端に固定された第2磁石72と、振動体の振動方向6に対して垂直または略垂直に配置され、一端が第2保持部材14の他端に固定される第2ヨーク12と、第2ヨーク12の他端に固定される錘140と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、振動を利用する発電において、逆磁歪素子に印加された機械エネルギーを電気エネルギーに変換する逆磁歪効果を使用する発電装置に関する。
近年、モノのインターネット(Internet of Things:以下、IoTという)は、産業分野、防犯・防災分野、社会インフラ分野、医療・福祉分野などの多くの分野での利用が想定されている。
IoTでは、機械(モノ)間において、例えば、検知された温度、湿度、加速度、画像などの情報の送受信が、無線通信網(例えば、インターネット回線等)を介して行われる。その際に重要となるコンポーネントは、センサー、電源、無線通信が一体となった無線センサーモジュールである。
現在、無線センサーモジュールの電源には、使い切りの1次電池や、充電が可能な2次電池(例えば、ボタン電池等)が使用されている。1次電池では、電池の交換が必須となる。また、2次電池では、充電のための配線や作業が必要となる。
このように電源として電池を使用する場合では、人手による定期的な交換作業または充電作業が必要となる。しかし、無線センサーモジュールが例えば壁の中へ埋め込まれている場合や狭い隙間に設置されている場合、上述した作業を行うことができない。
このような事情から、無線センサーモジュールの設置場所またはその近傍で発生するエネルギーを利用して電力を発生させ、その電力を電源に用いることが考えられる。上記エネルギーは、例えば、モーター、エンジン、または橋梁などで発生する振動エネルギー、プラントの排熱エネルギー、人体の体温の熱エネルギー、太陽・照明の環境光などである。
このようにエネルギーから発生した電力を使用すれば、エネルギー的に自立した無線センサーモジュールが実現され、長期間または半永久的にメンテナンスフリーとなる。また、この無線センサーモジュールは配線を必要としないので、すでに設置済みの機械や、鉄道や橋梁などのインフラに対しても、後付けで容易に設置できる。
上記エネルギーを利用した発電方式としては、例えば、振動発電、熱発電、光発電などが挙げられる。それらの中でも、振動発電は、振動、衝撃、または動きから電気エネルギーを取り出すことができる、極めて汎用性の高い発電方式である。
振動発電には、圧電方式、静電誘導方式、電磁誘導方式、磁歪方式などがある。圧電素子(ピエゾ素子)を使用した圧電方式では、圧電素子の脆弱性により機械的な耐久性が低いという課題がある。電磁誘導方式では、可動部があるため、小型化が難しいという課題がある。鉄系の磁歪材料を使用した磁歪方式では、磁歪素子が延性材料であるため、機械的特性や加工性に優れ、また、電気的にもインピーダンスが低いため、無線センサーモジュールへの適用に有用である。
磁歪式振動発電は、磁歪素子に応力を加えることで、逆磁歪効果により発生する磁力線を変化させ、電磁誘導の法則により、磁歪素子の周囲に巻かれたコイルに起電力を発生させることにより、機械エネルギーを電気エネルギーに変化する発電方式である。
例えば特許文献1には、振動中の運動エネルギーの損失を抑えて振動を長時間継続させることができる発電素子と、その発電素子の構造を利用するアクチュエータとが開示されている。
ここで、図10を用いて、特許文献1の発電装置について説明する。図10は、特許文献1に開示された磁歪方式を適用した発電装置の概略構成図を示す図である。
図10に示すように、発電装置1は、主な構成要素として、発電部160、フレーム110、磁石170、および錘140を備える。
発電部160は、フレーム110の自由端120が上下に振動することにより逆磁歪効果による発電を行うために設けられている。発電部160は、磁歪素子161、コイル162、磁性板163を備える。
磁歪素子161は、磁性材料で構成される板状の部材である。磁石170からの磁力線は、フレーム110、磁歪素子161を通過する。これにより、磁気回路が形成される。
自由端120は、固定端130側のフレーム110に近づいたり、固定端130側のフレーム110から遠ざかったりするように、変形可能である。固定端130には、図示しない振動体が固定されている。振動体の振動は、フレーム110および錘140に伝達される。
自由端120には、錘140が取り付けられている。これにより、一旦振動を開始した錘140は、慣性力により長時間振動し続ける。その結果、フレーム110全体の振動を長時間持続させることができる。
また、固定端130には、鉛直方向の大きな衝撃力が付加される。これにより、錘140に大きな慣性力を作用させてフレーム110を振動させる。
これらの動作により、磁歪素子161に引張力または圧縮力(図中の矢印参照)が加わり、逆磁歪効果によりコイル162に誘導電流が発生して発電される。
国際公開第2015/141414号
特許文献1の構成の問題について、図11A、図11Bを用いて、以下に説明する。図11Aおよび図11Bは、図10に示した発電部160近傍の拡大図である。図11Aは、図10に示したフレーム110が上方向に動作したときの磁歪素子161への応力を示す図である。図11Bは、図10に示したフレーム110が下方向に動作したときの磁歪素子161への応力を示す図である。
図11Aに示すように、フレーム110が上方向153へ動作する場合、圧縮応力151が磁歪素子161の軸方向に加わる。その際、磁歪素子161とフレーム110との接点155が支点となり、磁性板163に引張応力152が発生する。この引張応力152と、磁歪素子161に加わる圧縮応力151とは相反する。そのため、圧縮応力151は減少し、発電効率が下がる。
一方で、図11Bに示すように、フレーム110が下方向154へ動作する場合、引張応力152が磁歪素子161の軸方向に加わる。その際、磁歪素子161とフレーム110との接点155が支点となり、磁性板163に圧縮応力151が発生する。この圧縮応力151と、磁歪素子161に加わる引張応力152とは相反する。そのため、引張応力152は減少し、発電効率が下がる。
また、発電装置1では、発生できる電圧の大きさは、発電部160のコイル162の巻き数(層厚)により決まるが、コイル162の巻き数は、磁歪素子161と磁性板163との間の空間により制限される。そのため、発生できる電圧の大きさが制約を受けてしまう。
さらに、発電装置1では、磁路形成のために、フレーム110と磁石170との間の距離156を近接させる。その結果、フレーム110の上下振動のストロークが制約を受けてしまい、発電効率が下がる。
本開示の一態様の目的は、発電効率の向上を実現できる発電装置を提供することである。
本開示の一態様に係る発電装置は、振動体の振動が伝達される第1ヨークと、一端が前記第1ヨークに固定される第1保持部材と、一端が前記第1保持部材の他端に固定される磁歪素子と、一端が前記磁歪素子の他端に固定される第2保持部材と、前記磁歪素子の外側に配置され、前記磁歪素子に固定されるコイルと、前記磁歪素子の一端側において前記第1保持部材の他端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第1磁石と、前記磁歪素子の他端側において前記第2保持部材の一端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第2磁石と、前記振動体の振動方向に対して垂直または略垂直に配置され、一端が前記第2保持部材の他端に固定される第2ヨークと、前記第2ヨークの他端に固定される錘と、を有し、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記第1保持部材、前記第2保持部材、および前記磁歪素子を共に振動させる。
本開示の一態様に係る発電装置は、振動体の振動が伝達される第1ヨークと、一端が前記第1ヨークの一端に固定される磁歪素子と、一端が前記磁歪素子の他端に固定される第2保持部材と、前記磁歪素子の外側に配置され、前記磁歪素子に固定されるコイルと、前記磁歪素子の一端側において前記第1ヨークの一端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第1磁石と、前記磁歪素子の他端側において前記第2保持部材の一端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第2磁石と、前記振動体の振動方向に対して垂直または略垂直に配置され、一端が前記第2保持部材の他端に固定される第2ヨークと、前記第2ヨークの他端に固定される錘と、を有し、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記第2保持部材、および前記磁歪素子を共に振動させる。
本開示によれば、発電効率の向上を実現できる。
本開示の実施の形態1に係る発電装置の概略構成図 本開示の実施の形態1に係る発電装置の斜視図 本開示の実施の形態1に係る第2ヨークが上方向に動作したときの磁歪素子への応力を示す図 本開示の実施の形態1に係る第2ヨークが下方向に動作したときの磁歪素子への応力を示す図 本開示の実施の形態1に係る発電装置が仮に磁性板を備えた場合の構成を示す図 本開示の実施の形態2に係る発電装置の概略構成図 本開示の実施の形態2に係る発電装置の斜視図 本開示の比較例に係る発電装置の概略構成図 本開示の比較例に係る発電装置の斜視図 本開示の実施の形態1、2および比較例に係る発電電力測定結果を示す図 特許文献1の発電装置の概略構成図 図10に示したフレームが上方向に動作したときの磁歪素子への応力を示す図 図10に示したフレームが下方向に動作したときの磁歪素子への応力を示す図
以下、本開示の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1に係る発電装置100について説明する。
<構成>
図1および図2を用いて、本実施の形態の発電装置100の構成について説明する。図1は、本実施の形態の発電装置100の概略構成図である。図2は、図1に示した発電装置100の斜視図である。
図1、図2に示すように、発電装置100は、第1ヨーク11、第1保持部材13、第1磁石71、磁歪素子161、コイル162、第2磁石72、第2保持部材14、第2ヨーク12、および錘140を備える。
従来の発電装置は、図10に示したように、磁石170、磁歪素子161、フレーム110、錘140、コイル162を備えた、U字型の片持ち梁構造である。
これに対し、本実施の形態の発電装置100は、J字型(略U字型といってもよい)の第1ヨーク11を有する。
第1ヨーク11は、U字型に湾曲した湾曲部131と、湾曲部131から延伸した長さが第1の長さである第1延伸部132と、湾曲部131から延伸した長さが第1の長さよりも短い第2の長さである第2延伸部133と、を有する。また、第1延伸部132には、振動体(図示略)が固定された固定端130が設けられている。第2延伸部133には、第1保持部材13の一端と固定される自由端134が設けられている。
第1保持部材13の他端には、磁歪素子161の下端が固定されている。磁歪素子161の上端は、L字型の第2保持部材14の一端に固定されている。第1保持部材13および第2保持部材14は、それぞれの長手方向が第2延伸部133に対して垂直(略垂直でもよい)となるように設けられている。
磁歪素子161は、コイル162に挿入されている。換言すれば、コイル162は、磁歪素子161の外側に配置され、磁歪素子161に固定されている。また、磁歪素子161は、その長手方向が振動体の振動方向6に沿うように設けられている。
第2保持部材14の他端は、第2ヨーク12に固定されている。第2ヨーク12の自由端120には、錘140が固定されている。第2ヨーク12は、振動体の振動方向6に対して垂直(略垂直でもよい)に配置されている。
コイル162に挿入された磁歪素子161の両端には、第1磁石71および第2磁石72がそれぞれ設けられている。
なお、本実施の形態では、図1、図2に示したように、第1磁石71、磁歪素子161、コイル162、および第2磁石72が、開口部114側に設けられる場合を例に挙げたが、それらは、開口部114の反対側に設けられてもよい。
また、第1保持部材13および第2保持部材14は、第1ヨーク11と第2ヨーク12とが平行または略平行になるようにL字型形状であることが好ましいが、その他の形状であってもよい。
上述した発電装置100の各構成要素の詳細については、後述する。
<動作>
図1および図2を用いて、本実施の形態の発電装置100の動作について説明する。
例えば、固定端130に固定されている振動体が振動方向6の上方向に振動した場合、その振動は、第1ヨーク11に伝達される。
また、上記振動は、第1ヨーク11に固定されている第1保持部材13、第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14のそれぞれに伝達される。これにより、第1保持部材13、第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14は、それぞれ、振動方向6の上方向に振動する。
また、上記振動は、第2ヨーク12、錘140のそれぞれに伝達される。これにより、第2ヨーク12および錘140はそれぞれ振動し、錘140の慣性力により磁歪素子161は伸張する。
また、例えば、固定端130に固定されている振動体が振動方向6の下方向に振動した場合、その振動は、第1ヨーク11に伝達される。
また、上記振動は、第1ヨーク11に固定されている第1保持部材13、第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14のそれぞれに伝達される。これにより、第1保持部材13、第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14は、それぞれ、振動方向6の下方向に振動する。
また、上記振動は、第2ヨーク12、錘140のそれぞれに伝達される。これにより、第2ヨーク12および錘140はそれぞれ振動し、錘140の慣性力により磁歪素子161は収縮する。
このように、振動体の上下の振動に伴って、磁歪素子161に引張応力/圧縮応力が発生する。
したがって、磁歪素子161の磁化は、逆磁歪効果により増加/減少し、磁歪素子161の周囲に巻かれたコイル162を貫く磁束密度も増加/減少する。
この磁束密度の時間的変化により、コイル162に誘導電流が発生する。第2ヨーク12は振動体に対して自由端である。よって、第2ヨーク12は振動体からの外力の付加によって伸張/収縮の振動をするため、共振によって連続発電を行うことが可能である。
ここで、図3A、図3Bを用いて、第2ヨーク12が上方向へ動作した場合および第2ヨーク12が下方向へ動作した場合のそれぞれについて説明する。図3Aは、第2ヨーク12が上方向に動作したときの磁歪素子への応力を示す図である。図3Bは、第2ヨーク12が下方向に動作したときの磁歪素子への応力を示す図である。
図3Aに示すように、第2ヨーク12が上方向に振動した場合、第1ヨーク11は、下方向に振動し、磁歪素子161においてその軸方向に引張応力152が発生する。
このとき、上述した特許文献1の構成のように仮に発電装置100に磁性板163が設けられているとすると(図4参照)、その磁性板163に、図11Bを用いて説明した圧縮応力が発生する。しかし、本実施の形態の発電装置100は、磁性板を備えないため、磁性板への圧縮応力が発生することはない。よって、磁歪素子161に作用する引張応力152を最大化することが可能となる。
図3Bに示すように、第2ヨーク12が下方向に振動した場合、第1ヨーク11は下方向に振動し、磁歪素子161においてその軸方向に圧縮応力151が発生する。
このとき、上述した特許文献1の構成のように仮に発電装置100に磁性板163が設けられているとすると(図4参照)、その磁性板163に、図11Aを用いて説明した引張応力が発生する。しかし、本実施の形態の発電装置100は、磁性板を備えないため、磁性板への引張応力が発生することはない。よって、磁歪素子161に作用する圧縮応力151を最大化することが可能となる。
このように、発電装置100では、磁歪素子161に作用する引張応力152/圧縮応力151を最大化できるので、コイルの剛性による磁歪素子161のひずみ量への影響をなくすことができ、磁歪素子161から発生する磁束の漏れを減少させることができ(発生する磁束を最大化でき)、発電効率の向上を実現できる。その結果、電池を用いる場合に必要となる定期的な交換作業または充電作業が不要となり、それらの作業に要する人員や費用を削減することができる。
<磁歪素子161>
磁歪素子161は、板状であり、磁性材料で構成される。磁性材料としては、例えば、鉄ガリウム系の合金、鉄コバルト系の合金等を用いることができるが、これらに限定されない。
また、磁歪素子161は、結晶状態の材料ではなく、アモルファス状態の材料で構成されてもよい。さらに、磁歪素子161は、外力を受けて伸張/収縮するため、延性を有する磁性材料で構成されることが好ましい。磁歪素子161の形状は、直方体、立方体、円柱、多角形でもよく、特に限定されない。
<コイル162>
コイル162は、磁歪素子161の周囲に空間または接着層を設けて巻かれている。コイル162は、電磁誘導の法則により磁歪素子161内を通過する磁力線の時間変化に比例して、電圧を発生させる。
コイル162の材質としては、例えば、銅線、アルミ線等を用いることができるが、これらに限定されない。また、コイル162の巻き数を変更することにより、電圧の大きさを調整できる。
なお、本実施の形態では、1つのコイル162を設けた場合を例示したが、コイル162は2つ以上に分割して設けられてもよい。
<第1磁石71、第2磁石72>
第1磁石71と第2磁石72は、コイル162を挟んで対向するように設けられている。また、第1磁石71は、コイル162の底面との間に空間が設けられるように、磁歪素子161の一端(下端)において第1保持部材13に固定されている。また、第2磁石72は、コイル162の上面との間に空間が設けられるように、磁歪素子161の他端(上端)において第2保持部材14に固定されている。第2磁石72からの磁力線(磁束)が磁歪素子161を通過し、第1磁石71に到達することで磁気回路が形成される。
第1磁石71および第2磁石72としては、ネオジウム系の永久磁石を用いることができるが、これに限定されず、例えば、フェライト系、コバルト系などの磁石を用いてもよい。
<第1ヨーク11>
第1ヨーク11は、図1等に示したとおりJ字状であり、透磁率の低い磁性材料からなる。上述したとおり、第1ヨーク11の固定端130には振動体が固定され、第1ヨーク11の自由端134には、第1保持部材13が固定される。図1に示すとおり、第1ヨーク11は、第2ヨーク12と平行(略平行でもよい)である。
なお、第1ヨーク11の形状は、J字型に限定されず、例えば、略V字状、または多段状(階段型)であってもよい。
また、本実施の形態では、第1ヨーク11の自由端134にL字形状の第1保持部材13を固定する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。第1ヨーク11は、第1保持部材13と一体的に形成されてもよい。
<第2ヨーク12>
第2ヨーク12は、図1等に示したとおり板状であり、透磁率の低い磁性材料からなる。上述したとおり、第2ヨーク12の自由端120には錘140が固定され、自由端120とは逆側の端部には第2保持部材14が固定される。図1に示すとおり、第2ヨーク12は、第1ヨーク11と平行(略平行でもよい)である。
なお、本実施の形態では、第2ヨーク12の自由端と逆側の端部にL字形状の第2保持部材14を設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。第2ヨーク12は、第2保持部材14と一体的に形成されてもよい。
<錘140>
錘140は、透磁率の低い磁性材料または非磁性体材料で構成される。上述したとおり、錘140は、第2ヨーク12の自由端120に固定されている。
なお、錘140は、複数個重ねて設けられてもよい。
また、錘140は、例えば、エポキシ系の接着剤を使用して固定されてもよいし、ボルトなどで機械的に固定されてもよいし、これら以外の固定方法であってもよい。
<第1保持部材13と、第2保持部材14>
第1保持部材13および第2保持部材14は、透磁率の低い磁性材料からなる。上述したとおり、第1保持部材13には磁歪素子161の下端が固定され、第2保持部材14には磁歪素子161の上端が固定される。
なお、磁歪素子161は、例えば、エポキシ系の接着剤を使用して固定されてもよいし、ボルトなどで機械的に固定されてもよいし、これら以外の固定方法であってもよい。
また、上述したとおり、第1保持部材13および第2保持部材14は、第1ヨーク11と第2ヨーク12とが略平行になるようにL字型形状であることが好ましいが、その他の形状であってもよい。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2に係る発電装置200について説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1と同一の構成要素(各図において同一符号が付されたもの)については、適宜その説明を省略する。
<構成>
図5および図6を用いて、本実施の形態の発電装置200の構成について説明する。図5は、本実施の形態の発電装置200の概略構成図である。図6は、図5に示した発電装置200の斜視図である。
図5、図6に示すように、発電装置200は、発電装置100と同様に、第1ヨーク11、第1磁石71、磁歪素子161、コイル162、第2磁石72、第2保持部材14、第2ヨーク12、および錘140を備える。
発電装置200は、以下の点で、発電装置100と異なる。
発電装置200は、J字型の第1ヨーク11を有し、その第1ヨーク11の自由端134には、コイル162に挿入された磁歪素子161の一端(左端)が固定されている。
また、磁歪素子161の他端(右端)は、L字型の第2保持部材14の一端に固定されている。
第2保持部材14の他端は、第2ヨーク12に固定されている。錘140は、第2ヨーク12の自由端120に固定されている。第2保持部材14は、その長手方向が第2延伸部133に対して垂直(略垂直でもよい)となるように設けられている。
コイル162に挿入された磁歪素子161の両端には、第1磁石71および第2磁石72がそれぞれ設けられている。
なお、本実施の形態では、図5、図6に示したように、第1磁石71、磁歪素子161、コイル162、および第2磁石72が、第1ヨーク11の外周側に設けられる場合を例に挙げたが、それらは、第1ヨーク11の内周側に設けられてもよい。
また、第2保持部材14は、第1ヨーク11と第2ヨーク12とが平行または略平行になるようにL字型形状であることが好ましいが、その他の形状であってもよい。
<動作>
図5および図6を用いて、本実施の形態の発電装置200の動作について説明する。
例えば、固定端130に固定されている振動体(図示略)が振動方向6の上方向に振動した場合、その振動は、第1ヨーク11に伝達される。
また、上記振動は、第1ヨーク11に固定されている第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14のそれぞれに伝達される。これにより、第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14は、それぞれ、振動方向6の上方向に振動する。
また、上記振動は、第2ヨーク12、錘140のそれぞれに伝達される。これにより、第2ヨーク12および錘140はそれぞれ振動し、錘140の慣性力により磁歪素子161は伸張する。
また、例えば、固定端130に固定されている振動体が振動方向6の下方向に振動した場合、その振動は、第1ヨーク11に伝達される。
また、上記振動は、第1ヨーク11に固定されている第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14のそれぞれに伝達される。これにより、第1磁石71、磁歪素子161、第2磁石72、第2保持部材14は、それぞれ、振動方向6の下方向に振動する。
また、上記振動は、第2ヨーク12、錘140のそれぞれに伝達される。これにより、第2ヨーク12および錘140はそれぞれ振動し、錘140の慣性力により磁歪素子161は収縮する。
このように、振動体の上下の振動に伴って、磁歪素子161に引張応力/圧縮応力が発生する。
したがって、磁歪素子161の磁化は、逆磁歪効果により増加/減少し、磁歪素子161の周囲に巻かれたコイル162を貫く磁束密度も増加/減少する。
この磁束密度の時間的変化により、コイル162に誘導電流が発生する。第2ヨーク12は振動体に対して自由端である。よって、第2ヨーク12は振動体からの外力の付加によって伸張/収縮の振動をするため、共振によって連続発電を行うことが可能である。
また、本実施の形態の発電装置200は、実施の形態1の発電装置100と同様に、磁性板を備えない。よって、磁歪素子161に作用する引張応力/圧縮応力に対して、干渉が発生しない。したがって、実施の形態1と同様に、磁歪素子161に作用する引張応力/圧縮応力を最大化することが可能となる。
このように、発電装置200では、磁歪素子161に作用する引張応力152/圧縮応力151を最大化できるので、コイルの剛性による磁歪素子161のひずみ量への影響をなくすことができ、磁歪素子161から発生する磁束の漏れを減少させることができ(発生する磁束を最大化でき)、発電効率の向上を実現できる。その結果、電池を用いる場合に必要となる定期的な交換作業または充電作業が不要となり、それらの作業に要する人員や費用を削減することができる。
<各実施の形態と比較例との比較>
図7、図8を用いて、本開示の比較例に係る発電装置300の構成について説明する。図7は、発電装置300の概略構成図である。図8は、図7に示した発電装置300の斜視図である。
図7、8に示すように、発電装置300は、第1ヨーク11、第1磁石71、磁歪素子161、コイル162、第2磁石72、第2ヨーク12、および錘140を備える。すなわち、発電装置300は、上述した実施の形態2の発電装置300から第2保持部材14を除いた構成である。
実施の形態1の発電装置100、実施の形態2の発電装置200、比較例の発電装置300それぞれにおいて発電された電力の測定結果を図9に示す。
図9は、発電装置100、200、300それぞれの固定端130に固定された振動体を、各発電装置の共振周波数で振動方向6の上下方向に振動させた場合の発電量の比率を示している。
図9に示すように、発電装置300の発電量を1とすると、発電装置100の発電量は1.27倍、発電装置200の発電量は1.11倍であった。すなわち、発電装置100、200では、発電効率が向上した。
なお、本開示は、上記実施の形態1、2の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
本開示の発電装置は、発電効率を向上することが可能であり、産業分野、防犯・防災分野、社会インフラ分野、医療・福祉分野などで多くの利用シーンが想定されているIoTにおいて、キーコンポーネントである無線センサーモジュールへの適用に対して特に有用である。
1、100、200、300 発電装置
6 振動方向
11 第1ヨーク
12 第2ヨーク
13 第1保持部材
14 第2保持部材
71 第1磁石
72 第2磁石
110 フレーム
114 開口部
120、134 自由端
130 固定端
131 湾曲部
132 第1延伸部
133 第2延伸部
140 錘
151 圧縮応力
152 引張応力
153 上方向
154 下方向
155 接点
156 距離
160 発電部
161 磁歪素子
162 コイル
163 磁性板
170 磁石

Claims (8)

  1. 振動体の振動が伝達される第1ヨークと、
    一端が前記第1ヨークに固定される第1保持部材と、
    一端が前記第1保持部材の他端に固定される磁歪素子と、
    一端が前記磁歪素子の他端に固定される第2保持部材と、
    前記磁歪素子の外側に配置され、前記磁歪素子に固定されるコイルと、
    前記磁歪素子の一端側において前記第1保持部材の他端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第1磁石と、
    前記磁歪素子の他端側において前記第2保持部材の一端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第2磁石と、
    前記振動体の振動方向に対して垂直または略垂直に配置され、一端が前記第2保持部材の他端に固定される第2ヨークと、
    前記第2ヨークの他端に固定される錘と、を有し、
    前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記第1保持部材、前記第2保持部材、および前記磁歪素子を共に振動させる、
    発電装置。
  2. 前記第1ヨークは、
    U字型に湾曲した湾曲部と、
    前記湾曲部から延伸した長さが第1の長さである第1延伸部と、
    前記湾曲部から延伸した長さが前記第1の長さよりも短い第2の長さである第2延伸部と、
    前記第1延伸部に設けられ、前記振動体と固定される固定端と、
    前記第2延伸部に設けられ、前記第1保持部材の一端と固定される自由端と、を有する、
    請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記第1保持部材および前記第2保持部材は、それぞれの長手方向が前記第2延伸部に対して垂直または略垂直に設けられている、
    請求項2に記載の発電装置。
  4. 振動体の振動が伝達される第1ヨークと、
    一端が前記第1ヨークの一端に固定される磁歪素子と、
    一端が前記磁歪素子の他端に固定される第2保持部材と、
    前記磁歪素子の外側に配置され、前記磁歪素子に固定されるコイルと、
    前記磁歪素子の一端側において前記第1ヨークの一端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第1磁石と、
    前記磁歪素子の他端側において前記第2保持部材の一端に固定され、前記磁歪素子に磁束を通過させる第2磁石と、
    前記振動体の振動方向に対して垂直または略垂直に配置され、一端が前記第2保持部材の他端に固定される第2ヨークと、
    前記第2ヨークの他端に固定される錘と、を有し、
    前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記第2保持部材、および前記磁歪素子を共に振動させる、
    発電装置。
  5. 前記第1ヨークは、
    U字型に湾曲した湾曲部と、
    前記湾曲部から延伸した長さが第1の長さである第1延伸部と、
    前記湾曲部から延伸した長さが前記第1の長さよりも短い第2の長さである第2延伸部と、
    前記第1延伸部に設けられ、前記振動体と固定される固定端と、
    前記第2延伸部に設けられ、前記磁歪素子の一端と固定される自由端と、を有する、
    請求項4に記載の発電装置。
  6. 前記第2保持部材は、その長手方向が前記第2延伸部に対して垂直または略垂直に設けられている、
    請求項5に記載の発電装置。
  7. 前記磁歪素子は、延性を有する磁性材料で構成される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の発電装置。
  8. 前記第1磁石および前記第2磁石は、それぞれ、前記コイルを挟んで対向し、かつ、前記コイルと間に空間が設けられて配置されている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の発電装置。
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