JPH0716295B2 - コイル巻線装置 - Google Patents
コイル巻線装置Info
- Publication number
- JPH0716295B2 JPH0716295B2 JP10450186A JP10450186A JPH0716295B2 JP H0716295 B2 JPH0716295 B2 JP H0716295B2 JP 10450186 A JP10450186 A JP 10450186A JP 10450186 A JP10450186 A JP 10450186A JP H0716295 B2 JPH0716295 B2 JP H0716295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- coil
- electric wire
- reel
- stages
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、例えば回転電気機械のステータに用いるコイ
ルを形成するため、段階的に拡径された複数の巻段を有
する巻枠に電線を巻付けてコイルを形成し、このコイル
を順次コイル挿入治具に落し込むようにしたコイル巻線
装置に関し、特に下方の巻段から上方の巻段へ電線を確
実に渡らせるようにしたガイド機構に関する。
ルを形成するため、段階的に拡径された複数の巻段を有
する巻枠に電線を巻付けてコイルを形成し、このコイル
を順次コイル挿入治具に落し込むようにしたコイル巻線
装置に関し、特に下方の巻段から上方の巻段へ電線を確
実に渡らせるようにしたガイド機構に関する。
「従来技術およびその問題点」 従来のこの種のコイル巻線装置は、例えば第5図に示す
ように構成されている。すなわち、環状に配列された複
数のブレード1を有するコイル挿入治具2が設置されて
おり、ブレード1は図示しないステータのスロットにコ
イルをガイドするように配列されている。上方に支持さ
れた支持筒3内には図示しない駆動機構により上下動す
る軸4が挿通されており、この軸4に固定された支持板
5に前方巻枠6および後方巻枠7が対向して取付けられ
ている。前方巻枠6は、コイル挿入治具2に対応して配
置され、ブレード1が挿入される間隙8を有している。
そして、前方巻枠6には下方から段階的に拡径された複
数の巻段6a、6b、6c、6dが形成されており、後方巻枠7
にも同様な巻段7a、7b、7c、7dが形成されている。前方
巻枠6および後方巻枠7は、支持板5を介して軸4と一
体に上下動する。一方、支持筒3の外周には、電線9を
繰出すフライヤ10が図示しない駆動機構により回転可能
に装着されている。さらに、前方巻枠6にはプッシャ11
が挿通されており、このプッシャ11は図示しない駆動機
構により上下動して両巻枠6、7に巻付けられたコイル
を下方に落し込むようになっている。
ように構成されている。すなわち、環状に配列された複
数のブレード1を有するコイル挿入治具2が設置されて
おり、ブレード1は図示しないステータのスロットにコ
イルをガイドするように配列されている。上方に支持さ
れた支持筒3内には図示しない駆動機構により上下動す
る軸4が挿通されており、この軸4に固定された支持板
5に前方巻枠6および後方巻枠7が対向して取付けられ
ている。前方巻枠6は、コイル挿入治具2に対応して配
置され、ブレード1が挿入される間隙8を有している。
そして、前方巻枠6には下方から段階的に拡径された複
数の巻段6a、6b、6c、6dが形成されており、後方巻枠7
にも同様な巻段7a、7b、7c、7dが形成されている。前方
巻枠6および後方巻枠7は、支持板5を介して軸4と一
体に上下動する。一方、支持筒3の外周には、電線9を
繰出すフライヤ10が図示しない駆動機構により回転可能
に装着されている。さらに、前方巻枠6にはプッシャ11
が挿通されており、このプッシャ11は図示しない駆動機
構により上下動して両巻枠6、7に巻付けられたコイル
を下方に落し込むようになっている。
上記の構成において、フライヤ10が回転し、両巻枠6、
7の最下段の巻段6a、7aに電線9を巻付けてコイルを形
成する。次に、フライヤ10が後方巻枠7側に位置したと
き、軸4が下降して両巻枠6、7が一段下がり、電線9
は最下段の巻段7aからその一つ上の巻段7bに渡り、両巻
枠6、7の巻段6b、7bに電線が巻付けられる。以後、同
様にして両巻枠6、7の各巻段に下方から順次電線9が
巻付けられてコイルが形成される。最後に、両巻枠6、
7の各巻段に形成されたコイルは、プッシャ11により押
下げられて各巻段から外され、コイル挿入治具2のブレ
ード1の対応する間隙にそれぞれ落し込まれる。
7の最下段の巻段6a、7aに電線9を巻付けてコイルを形
成する。次に、フライヤ10が後方巻枠7側に位置したと
き、軸4が下降して両巻枠6、7が一段下がり、電線9
は最下段の巻段7aからその一つ上の巻段7bに渡り、両巻
枠6、7の巻段6b、7bに電線が巻付けられる。以後、同
様にして両巻枠6、7の各巻段に下方から順次電線9が
巻付けられてコイルが形成される。最後に、両巻枠6、
7の各巻段に形成されたコイルは、プッシャ11により押
下げられて各巻段から外され、コイル挿入治具2のブレ
ード1の対応する間隙にそれぞれ落し込まれる。
しかしながら、上記従来のコイル巻線装置においては、
後方巻枠7において下方の巻段(例えば7a)から上方の
巻段(例えば7b)に電線9を渡らせるとき、巻段の段差
によって電線9が引きかかり、前方巻枠6において電線
9が上方の巻段(例えば6b)に渡ってしまうことがあっ
た。このように電線9が前方巻枠6で渡ってしまうとコ
イル挿入治具1のブレード2に斜めに電線9が入ってし
まい、巻線不良を生じることになる。
後方巻枠7において下方の巻段(例えば7a)から上方の
巻段(例えば7b)に電線9を渡らせるとき、巻段の段差
によって電線9が引きかかり、前方巻枠6において電線
9が上方の巻段(例えば6b)に渡ってしまうことがあっ
た。このように電線9が前方巻枠6で渡ってしまうとコ
イル挿入治具1のブレード2に斜めに電線9が入ってし
まい、巻線不良を生じることになる。
「発明の目的」 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、後方
巻枠において下方の巻段から上方の巻段へ確実に電線が
渡るようにしたコイル巻線装置を提供することにある。
巻枠において下方の巻段から上方の巻段へ確実に電線が
渡るようにしたコイル巻線装置を提供することにある。
「発明の構成」 上記目的を達成するため、本発明のコイル巻線装置は、
環状に配列された複数のブレードを有するコイル挿入治
具と、 このコイル挿入治具に対応して配置され、下方から上方
に段階的に拡径された複数の巻段を有する前方巻枠と、 この前方巻枠に対向して配置され、前記前方巻枠の巻段
と同じ高さで、下方から上方に段階的に拡径された複数
の巻段を有する後方巻枠と、 前記一対の巻枠の各巻段に下方から順次電線を巻付けて
コイルを形成するフライヤと、 前記一対の巻枠の各巻段に形成されたコイルを前記コイ
ル挿入治具のブレードの所定間隙に落し込むプッシャと
を備えたコイル巻線装置において、 上下方向から見たとき、前記後方巻枠の各巻段に巻線さ
れるコイルとコイルとの間、又は最内周のコイルの内側
になるように配置された複数本のガイド棒が平行に立設
されており、 これらのガイド棒の先端は、前記後方巻枠の中央縦方向
に形成された溝に挿入され、前記フライヤの巻線ライン
の下方に位置しており、 前記ガイド棒の最も内側のものを除く各ガイド棒を個別
に昇降動作させる駆動手段が設けられていることを特徴
とする。
環状に配列された複数のブレードを有するコイル挿入治
具と、 このコイル挿入治具に対応して配置され、下方から上方
に段階的に拡径された複数の巻段を有する前方巻枠と、 この前方巻枠に対向して配置され、前記前方巻枠の巻段
と同じ高さで、下方から上方に段階的に拡径された複数
の巻段を有する後方巻枠と、 前記一対の巻枠の各巻段に下方から順次電線を巻付けて
コイルを形成するフライヤと、 前記一対の巻枠の各巻段に形成されたコイルを前記コイ
ル挿入治具のブレードの所定間隙に落し込むプッシャと
を備えたコイル巻線装置において、 上下方向から見たとき、前記後方巻枠の各巻段に巻線さ
れるコイルとコイルとの間、又は最内周のコイルの内側
になるように配置された複数本のガイド棒が平行に立設
されており、 これらのガイド棒の先端は、前記後方巻枠の中央縦方向
に形成された溝に挿入され、前記フライヤの巻線ライン
の下方に位置しており、 前記ガイド棒の最も内側のものを除く各ガイド棒を個別
に昇降動作させる駆動手段が設けられていることを特徴
とする。
本発明のコイル巻線装置によれば、電線が後方巻枠にお
いて下方の巻段から上方の巻段に渡るとき、上下方向か
ら見て下方の巻段に巻線されるコイルと上方の巻段に巻
線されるコイルとの間に配置されたガイド棒が駆動手段
によって押上げられ、電線はこのガイド棒に引き掛けら
れて上方の巻段に移動する。この場合、下方の巻段から
直接上方の巻段に移動する場合より、下方の巻段からガ
イド棒に引き掛けられて上方の巻段に移動する方が、上
方の巻段に載るときの段差が小さくなるので、電線を確
実に上方の巻段に渡らせることができる。なお、電線が
上方の巻段に渡った後は、前記駆動手段によって、ガイ
ド棒は元の位置に下げられる。こうして、電線が前方巻
枠で渡ってしまうことを防止し、巻線不良を解消するこ
とができる。
いて下方の巻段から上方の巻段に渡るとき、上下方向か
ら見て下方の巻段に巻線されるコイルと上方の巻段に巻
線されるコイルとの間に配置されたガイド棒が駆動手段
によって押上げられ、電線はこのガイド棒に引き掛けら
れて上方の巻段に移動する。この場合、下方の巻段から
直接上方の巻段に移動する場合より、下方の巻段からガ
イド棒に引き掛けられて上方の巻段に移動する方が、上
方の巻段に載るときの段差が小さくなるので、電線を確
実に上方の巻段に渡らせることができる。なお、電線が
上方の巻段に渡った後は、前記駆動手段によって、ガイ
ド棒は元の位置に下げられる。こうして、電線が前方巻
枠で渡ってしまうことを防止し、巻線不良を解消するこ
とができる。
「発明の実施例」 第1〜4図および第6図には、本発明によるコイル巻線
装置の実施例が示されている。なお、第5図と同一部分
には同符合を付し、その説明を省略することにする。
装置の実施例が示されている。なお、第5図と同一部分
には同符合を付し、その説明を省略することにする。
このコイル巻線装置で使用する前方巻枠6および後方巻
枠7は第2図に示すような形状をなしている。すなわ
ち、前方巻枠6には、下方から(この図では上下が逆に
示されている)段階的に拡径された巻段6a、6b、6c、6d
と、コイル挿入治具2のブレード1が挿入される間隙8
と、プッシャ11が挿通される溝12とが形成されている。
一方、後方巻枠7には、前記と同様な巻段7a、7b、7c、
7dと、凹部7b′、7c′、7d′と、中央縦方向に設けられ
た溝13とが形成されている。
枠7は第2図に示すような形状をなしている。すなわ
ち、前方巻枠6には、下方から(この図では上下が逆に
示されている)段階的に拡径された巻段6a、6b、6c、6d
と、コイル挿入治具2のブレード1が挿入される間隙8
と、プッシャ11が挿通される溝12とが形成されている。
一方、後方巻枠7には、前記と同様な巻段7a、7b、7c、
7dと、凹部7b′、7c′、7d′と、中央縦方向に設けられ
た溝13とが形成されている。
そして、第1図および第6図に示すように、後方巻枠7
の各巻段7a、7b、7c、7dの突出位置に対応してガイド棒
14a、14b、14c、14dが平行に立設されており、これらの
ガイド棒はそれらの先端部が前記溝13に挿入されるよう
になっている。さらに、これらのガイド棒のうち、14
b、14c、14dは上下移動可能に構成されている。すなわ
ち、第3図に示すように、ガイド棒14a、14b、14c、14d
は、それらの基部を支持板15に支持されている。この場
合、ガイド棒14aは支持板15に固定されているが、他の
ガイド棒14b、14c、14dは支持板15に挿通されて支持板1
5の下面においてそれぞれ対応するリンク16b、16c、16d
の一端に枢着されている。リンク16b、16c、16dは、中
間部を軸17で枢支され、他端はそれぞれ対応するエアシ
リンダ17b、17c、17dの駆動ロッド18b、18c、18dに枢着
されている。したがって、エアシリンダ17bによりガイ
ド棒14bが上下動し、エアシリンダ17cによりガイド棒14
cが上下動し、エアシリンダ17dによりガイド棒14dが上
下動するようになっている。
の各巻段7a、7b、7c、7dの突出位置に対応してガイド棒
14a、14b、14c、14dが平行に立設されており、これらの
ガイド棒はそれらの先端部が前記溝13に挿入されるよう
になっている。さらに、これらのガイド棒のうち、14
b、14c、14dは上下移動可能に構成されている。すなわ
ち、第3図に示すように、ガイド棒14a、14b、14c、14d
は、それらの基部を支持板15に支持されている。この場
合、ガイド棒14aは支持板15に固定されているが、他の
ガイド棒14b、14c、14dは支持板15に挿通されて支持板1
5の下面においてそれぞれ対応するリンク16b、16c、16d
の一端に枢着されている。リンク16b、16c、16dは、中
間部を軸17で枢支され、他端はそれぞれ対応するエアシ
リンダ17b、17c、17dの駆動ロッド18b、18c、18dに枢着
されている。したがって、エアシリンダ17bによりガイ
ド棒14bが上下動し、エアシリンダ17cによりガイド棒14
cが上下動し、エアシリンダ17dによりガイド棒14dが上
下動するようになっている。
上記の構成において、ガイド棒14a、14b、14c、14dは、
それらの先端部がフライヤ10から繰出される電線9のや
や下方に位置するように予め配置されている。そして、
前方巻枠6の溝12の下端部にコイル挿入治具2のブレー
ド1がやや挿入され、かつ電線9がブレード1に干渉さ
れない位置にセットされると、フライヤ10が回転して両
巻枠6、7の最下段の巻段6a、7aに電線9を巻付け、コ
イルを形成する。そして、プッシャ11が下降してこのコ
イルをコイル挿入治具2のブレード1の所定の間隙(こ
の場合は小コイルの間隙)に落み込む。この場合、コイ
ルの後方巻枠7側においては、ガイド棒14aと14bとの間
にコイルが落し込まれる。このため、前方巻枠6に巻付
けられた部分がブレード1の間隙を通って落ちる際の摩
擦力と、後方巻枠7に巻付けられた部分がガイド棒14
a、14bの間隙を通って落ちる際の摩擦力とがバランス
し、コイルが水平な状態を保って落下するので、ブレー
ド1の間隙にコイルが斜めに引き掛かってしまうことを
防止できる。そして、最下段の巻段6a、7aの巻線操作が
終了すると、フライヤ10が後方巻枠7側に位置したと
き、軸4が下降して両巻枠6、7が一段下がり、電線9
は最下段の巻段7aからその一つ上の巻段7bに渡ることに
なる。このとき、本発明では、エアシリンダ17bの作動
によりガイド棒14bが押上げられる(第6図参照)。こ
のため、第4図に示すように、電線9はガイド棒14bに
引き掛けられた後、巻段7bに渡らされることになる。こ
の場合、ガイド棒14bは、上下方向から見て、巻段7aに
巻線されるコイルと、巻段7bに巻線されるコイルとの間
に配置されているので、巻段7aから直接上方の巻段7bに
渡る場合に比べて、巻段7bに載るときの段差が小さくな
る。その結果、電線9はスムーズに巻段7bに渡り、巻段
7aに巻付いてしまうことを防止できる。なお、電線9が
上方の巻段7bに渡った後は、ガイド棒14bはエアシリン
ダ17bにより元の位置に下げられる。こうして電線9が
巻段7bに移動すると、巻段6b、7bにおける巻線が始ま
る。そして、巻段6b、7bで巻線されたコイルは、前記と
同様にプッシャ11によりブレード1の間隙(小コイルの
外側に位置する間隙)に落し込まれる。このとき、後方
巻枠7側におけるコイルはガイド棒14bと14cとの間隙に
落し込まれる。以後、同様な操作により、電線9は順次
上方の巻段6c、7cおよび6d、7dに巻付けられ、それぞれ
コイルを形成してブレード1の所定の間隙に落し込まれ
ることになる。その際に、後方巻枠7において、電線9
が巻段7bから7cに渡るときはガイド棒14cがエアシリン
ダ17cにより押上げられ、電線9が巻段7cから7dに渡る
ときはガイド棒14dが押上げられて、電線9が確実に渡
るようになされる。
それらの先端部がフライヤ10から繰出される電線9のや
や下方に位置するように予め配置されている。そして、
前方巻枠6の溝12の下端部にコイル挿入治具2のブレー
ド1がやや挿入され、かつ電線9がブレード1に干渉さ
れない位置にセットされると、フライヤ10が回転して両
巻枠6、7の最下段の巻段6a、7aに電線9を巻付け、コ
イルを形成する。そして、プッシャ11が下降してこのコ
イルをコイル挿入治具2のブレード1の所定の間隙(こ
の場合は小コイルの間隙)に落み込む。この場合、コイ
ルの後方巻枠7側においては、ガイド棒14aと14bとの間
にコイルが落し込まれる。このため、前方巻枠6に巻付
けられた部分がブレード1の間隙を通って落ちる際の摩
擦力と、後方巻枠7に巻付けられた部分がガイド棒14
a、14bの間隙を通って落ちる際の摩擦力とがバランス
し、コイルが水平な状態を保って落下するので、ブレー
ド1の間隙にコイルが斜めに引き掛かってしまうことを
防止できる。そして、最下段の巻段6a、7aの巻線操作が
終了すると、フライヤ10が後方巻枠7側に位置したと
き、軸4が下降して両巻枠6、7が一段下がり、電線9
は最下段の巻段7aからその一つ上の巻段7bに渡ることに
なる。このとき、本発明では、エアシリンダ17bの作動
によりガイド棒14bが押上げられる(第6図参照)。こ
のため、第4図に示すように、電線9はガイド棒14bに
引き掛けられた後、巻段7bに渡らされることになる。こ
の場合、ガイド棒14bは、上下方向から見て、巻段7aに
巻線されるコイルと、巻段7bに巻線されるコイルとの間
に配置されているので、巻段7aから直接上方の巻段7bに
渡る場合に比べて、巻段7bに載るときの段差が小さくな
る。その結果、電線9はスムーズに巻段7bに渡り、巻段
7aに巻付いてしまうことを防止できる。なお、電線9が
上方の巻段7bに渡った後は、ガイド棒14bはエアシリン
ダ17bにより元の位置に下げられる。こうして電線9が
巻段7bに移動すると、巻段6b、7bにおける巻線が始ま
る。そして、巻段6b、7bで巻線されたコイルは、前記と
同様にプッシャ11によりブレード1の間隙(小コイルの
外側に位置する間隙)に落し込まれる。このとき、後方
巻枠7側におけるコイルはガイド棒14bと14cとの間隙に
落し込まれる。以後、同様な操作により、電線9は順次
上方の巻段6c、7cおよび6d、7dに巻付けられ、それぞれ
コイルを形成してブレード1の所定の間隙に落し込まれ
ることになる。その際に、後方巻枠7において、電線9
が巻段7bから7cに渡るときはガイド棒14cがエアシリン
ダ17cにより押上げられ、電線9が巻段7cから7dに渡る
ときはガイド棒14dが押上げられて、電線9が確実に渡
るようになされる。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、後方巻枠の各巻
段に対応して複数のガイド棒を立設し、電線が後方巻枠
において下方の巻段から上方の巻段に渡るとき、上方の
巻段に対応するガイド棒を押上げるようにしたので、電
線を後方巻枠において上方の巻段に確実に渡らせること
ができ、電線が前方巻枠で渡ってしまうことによる巻線
不良を解消することができる。
段に対応して複数のガイド棒を立設し、電線が後方巻枠
において下方の巻段から上方の巻段に渡るとき、上方の
巻段に対応するガイド棒を押上げるようにしたので、電
線を後方巻枠において上方の巻段に確実に渡らせること
ができ、電線が前方巻枠で渡ってしまうことによる巻線
不良を解消することができる。
第1図は本発明によるコイル巻線装置の実施例を示す断
面図、第2図は同コイル巻線装置で用いられる巻枠を示
す斜視図、第3図は同コイル巻線装置のガイド棒駆動機
構を示す側面図、第4図は同コイル巻線装置による電線
の渡り状態を示す部分斜視図、第5図は従来のコイル巻
線装置の一例を示す断面図、第6図は第1図の部分拡大
断面図である。 図中、1はブレード、2はコイル挿入治具、3は支持
筒、4は軸、5は支持板、6は前方巻枠、7は後方巻
枠、6a、6b、6c、6d、7a、7b、7c、7dは巻段、9は電
線、10はフライヤ、14a、14b、14c、14dはガイド棒、17
b、17c、17dはエアシリンダである。
面図、第2図は同コイル巻線装置で用いられる巻枠を示
す斜視図、第3図は同コイル巻線装置のガイド棒駆動機
構を示す側面図、第4図は同コイル巻線装置による電線
の渡り状態を示す部分斜視図、第5図は従来のコイル巻
線装置の一例を示す断面図、第6図は第1図の部分拡大
断面図である。 図中、1はブレード、2はコイル挿入治具、3は支持
筒、4は軸、5は支持板、6は前方巻枠、7は後方巻
枠、6a、6b、6c、6d、7a、7b、7c、7dは巻段、9は電
線、10はフライヤ、14a、14b、14c、14dはガイド棒、17
b、17c、17dはエアシリンダである。
Claims (1)
- 【請求項1】環状に配列された複数のブレード(1)を
有するコイル挿入治具(2)と、 このコイル挿入治具(2)に対応して配置され、下方か
ら上方に段階的に拡径された複数の巻段(6a,6b,6c,6
d)を有する前方巻枠(6)と、 この前方巻枠(6)に対向して配置され、前記前方巻枠
(6)の巻段(6a,6b,6c,6d)と同じ高さで、下方から
上方に段階的に拡径された複数の巻段(7a,7b,7c,7d)
を有する後方巻枠(7)と、 前記一対の巻枠(6,7)の各巻段(6a,6b,6c,6d,7a,7b,7
c,7d)に下方から順次電線(9)を巻付けてコイルを形
成するフライヤ(10)と、 前記一対の巻枠(6,7)の各巻段(6a,6b,6c,6d,7a,7b,7
c,7d)に形成されたコイルを前記コイル挿入治具(2)
のブレード(1)の所定間隙に落し込むプッシャ(11)
とを備えたコイル巻線装置において、 上下方向から見たとき、前記後方巻枠(7)の各巻段
(7a,7b,7c,7d)に巻線されるコイルとコイルとの間、
又は最内周のコイルの内側になるように配置された複数
本のガイド棒(14a,14b,14c,14d)が平行に立設されて
おり、 これらのガイド棒(14a,14b,14c,14d)の先端は、前記
後方巻枠(7)の中央縦方向に形成された溝(13)に挿
入され、前記フライヤ(10)の巻線ラインの下方に位置
しており、 前記ガイド棒の最も内側のものを除く各ガイド棒(14b,
14c,14d)を個別に昇降動作させる駆動手段(16b,16c,1
6d,17,17b,17c,17d,18b,18c,18d)が設けられているこ
とを特徴とするコイル巻線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10450186A JPH0716295B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | コイル巻線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10450186A JPH0716295B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | コイル巻線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62262636A JPS62262636A (ja) | 1987-11-14 |
JPH0716295B2 true JPH0716295B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=14382259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10450186A Expired - Lifetime JPH0716295B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | コイル巻線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716295B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN102144350B (zh) | 2008-09-02 | 2014-01-01 | 三菱电机株式会社 | 绕线装置的线圈架及线圈安装方法 |
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-
1986
- 1986-05-07 JP JP10450186A patent/JPH0716295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS62262636A (ja) | 1987-11-14 |
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