JPH071628B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH071628B2
JPH071628B2 JP62011670A JP1167087A JPH071628B2 JP H071628 B2 JPH071628 B2 JP H071628B2 JP 62011670 A JP62011670 A JP 62011670A JP 1167087 A JP1167087 A JP 1167087A JP H071628 B2 JPH071628 B2 JP H071628B2
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兼久 鶴見
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、予め記憶された楽音波形を演奏データに基
づいて順次読出し、これにより、自動演奏を行う自動演
奏装置に関する。
「従来の技術」 楽音波形自体をPCM(パルスコードモジュレーション)
方式等によって記憶し、この記憶データを読出すことに
よって楽音を発生する方式(以下波形メモリ方式とい
う)が知られている。この波形メモリ方式の最大の特徴
は、極めて原音に近い楽音発生が行えることである。例
えば、ピアノは各鍵毎に微妙に音色が異なるとともに、
演奏タッチ等によってもその音色が変化するが、波形メ
モリ方式により各鍵やタッチによって異なる波形を個々
に記憶し、この記憶データを適宜読出して再生すれば、
原音に極めて忠実な楽音発生を行うことができる。した
がって、波形メモリ方式は、自動演奏装置を構成する場
合等においても、極めて好適な発音方式ということがで
きる。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、波形メモリ方式によって多種のデータを記憶
すると、その記憶量は極めて膨大となるため、記憶媒体
としては磁気ディスクが用いられる。
しかしながら、磁気ディスクを用いて自動演奏装置を構
成すると、ヘッドのシーク時間等の遅れ要素により、発
音すべき時刻までに確実に波形データを読出すことが極
めて難しく、装置が複雑かつ高価となる問題が生じた。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、簡単
かつ安価に構成することができるとともに、発音時刻ま
でに確実に波形データを読出すことができる自動演奏装
置を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、上記問題点を解決するために、ディスク式
記憶媒体に記憶された波形データを読出し、この読出し
た波形データに基づいて楽音信号を作成する自動演奏装
置において、演奏再生時刻に対応した現在時刻を計時す
る現在時刻計時手段と、この現在時刻計時手段に対し所
定値以上の時間差をもってより早い時刻の計時を行うシ
ーケンス時刻計時手段と、音の長さを示すデータおよび
発音間隔データを含む演奏情報が記憶される演奏情報メ
モリと、この演奏情報メモリから順次演奏情報を読出す
読出手段と、この読出手段から読出された演奏情報と前
記シーケンス時刻計時手段の計時時刻とに基づいて実際
の発音時刻を予約する発音時刻予約手段と、前記読出手
段が読出した演奏情報に対応する波形データを前記ディ
スク式記憶媒体から読出し、前記発音時刻前に波形デー
タバッファにセットする波形データプリセット手段と、
前記現在時刻計時手段の計時時刻が前記発音時刻になっ
た時に前記波形データバッファにプリセットされた波形
データによって楽音を形成する楽音形成手段とを具備し
ている。
「作用」 波形データバッファに対する波形データの転送がシーケ
ンス時刻計時手段の計時時刻にしたがって発音開始前に
行われ、かつ、楽音形成がシーケンス時刻計時手段より
遅い計時を行う現在時刻計時手段の計時時刻にしたがっ
て行われる。また、楽音形成手段は、ディスク式記憶媒
体内の波形データを直接アクセスせず、波形データバッ
ファ内のデータにより楽音形成を行う。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。
(1)実施例の構成 第1図は、この発明の一実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。
図に示すように、この実施例は、シーケンサー部1、発
音チャンネル割当部2、ディスクコントロール部3およ
び楽音発生部4から構成されている。以下に各部の構成
について詳細に説明する。
(1−1)シーケンサー部1の構成 第1図において、5は自動演奏に必要な各種情報が記憶
されている演奏シーケンス情報メモリであり、その記憶
内容を第2図に示す。この図に示すPSDは、演奏シーケ
ンス情報であり、発音時間差データΔt、デュレイショ
ンデータdu、および演奏データPDが一つのブロックにな
って順次シリアルに連なっている。この場合、デュレイ
ションデータduは、音が持続している期間を示すデータ
であり、例えば、第3図(イ)に示す時刻t1にある音が
発音されて時刻t3に消音したとすると、時刻t1〜t3まで
の期間(duration)を示すデータである。演奏データPD
は、演奏情報を示すデータであり、演奏情報とはタッチ
強さを示すタッチデータTDおよびキーコード(押下鍵を
示すコード)KC等からなる。この演奏データPDとデュレ
イションデータduとからイベントevが構成されている。
すなわち、イベントevとは、ある鍵がどの程度のタッチ
強さで、どの程度の期間押下されたかを示すデータであ
り、鍵の操作がなされない間においては、イベントevは
作成されない。次に、発音時間差データΔtは、前のイ
ベントevが作成されてから今回のイベントが作成される
までの時間に対応するデータであり、言い換えれば、あ
る鍵が押下されてから次の鍵が押下されるまでの時間に
対応するデータである。今、第3図(イ)、(ロ)に示
すように2つの音が時刻t1,t2に相次いで発せられたと
すると、データΔtはこれらの時間差T12に対応する値
となる。この場合、データΔtは1,2,3,……のように自
然数によって発音時間差を現すようになっているが、後
述する発音チャンネルの数「N+1」毎に区切られてお
り、同一区間の数値は同一の発音時刻であることを示す
ようになっている。したがって、上記区間の差が実際の
発音時間差に対応する。
演奏シーケンス情報メモリ5から読出されたデータは、
第1図に示すようにデータ検出部7,9および発音チャン
ネル割当部2内のチャンネル割当回路11に供給される。
データ検出部9は演奏シーケンス情報メモリ5から出力
されるデータの中から発音時間差データΔtを抽出し、
抽出した発音時間差データΔtをダウンカウンタ8のプ
リセットデータ入力端に供給する。ダウンカウンタ8
は、チャンネル割当回路11が出力するシーケンスクロッ
クck1をダウンカウントするものであり、カウント値が
「0」となると、演奏シーケンス情報メモリ5に対し、
データを要求する信号S1(“1"信号)を出力する。この
信号S1はダウンカウンタ8のプリセット端子PSに供給さ
れる。ダウンカウンタ8は、プリセット端子PSに“1"信
号が供給されると、データ検出部9から供給される発音
時間差をデータΔtを取り込む。
演奏シーケンス情報メモリ5は、信号S1が“1"となって
いる間、データの送出を行うように構成されているメモ
リである。データ検出部7は、演奏シーケンス情報メモ
リ5がデータを出力したことを検出し、データが検出さ
れる毎に読出制御部6に信号を供給する。読出制御部6
は、データ検出部7から信号が供給される毎に読出アド
レスをインクリメントする。上記構成によれば、演奏シ
ーケンス情報メモリ5からデータが1ワード読出される
と、読出制御部6が読出アドレスをインクリメントし、
これにより、デュレイションデータdu、演奏データPDが
順次読出されていく。そして、発音時間差データΔtが
読出されると、これがデータ検出部9に検出されて、ダ
ウンカウンタ8に供給される。このときダウンカウンタ
8のプリセット端子PSには“1"信号が供給されているか
ら、この発音時間差データΔtはダウンカウンタ8に取
り込まれる。発音時間差データΔtがダウンカウンタ8
に取り込まれると、カウント値が「0」でなくなり、信
号S1が“0"信号となる。信号S1が“0"信号になると、演
奏シーケンス情報メモリ5からのデータ読出しが停止さ
れる。そして、ダウンカウンタ8はプリセット値として
の発音時間差データΔtをクロックck1に基づいてダウ
ンカウントしていき、カウント値が「0」になると再び
信号S1を“1"信号にしてデータ読出動作を指示する。
このように、シーケンサー部1は、1つのイベントevの
データを1ワードずつ読出し、その後に発音時間差デー
タΔtに対応する時間待機し、待機後に次のイベントev
のデータを読出すように構成されている。
(1−2)発音チャンネル割当部2 発音チャンネル割当部2は、演奏データPDとデュレイシ
ョンデータduによって指示される楽音を、発音チャンネ
ル#0〜#Nのいずれに割り当てるかを制御するもので
ある。発音チャンネル#0〜#Nは、後述するように、
波形データを記憶するとともに、記憶した波形データを
発音チャンネル割当部2によって指示されたタイミング
で、アナログ/デジタル変換して出力するものであり、
この発音チャンネルの数だけ音の多重化が可能となって
いる。
発音チャンネル割当部2は、チャンネル割当回路11、チ
ャンネル使用メモリ12および書込・読出制御回路13によ
り構成されており、次に、これら各構成要素の機能を第
4図を参照して説明する。
チャンネル使用メモリ12は、第4図に示すようにリング
バッファとして構成されており、各発音チャンネル#0
〜#Nに対応した1ビットシリアルの記憶エリアe#0
〜e#Nを有している。記憶エリアe#0〜e#Nに
“1"が書き込まれている部分は、対応する発音チャンネ
ルによる発音を指示し、“0"が書き込まれている部分は
対応する発音チャンネルの発音停止を指示するようにな
っている。
13aおよび13bは、各々書込・読出制御部13内に設けられ
ている現在時刻アドレス発生部およびシーケンス時刻ア
ドレス発生部である。現在時刻アドレス発生部13aは、
テンポクロック発生器20が出力するテンポクロックck2
をアップカウントし、このカウント結果を演奏が行われ
ている現在時刻(発音時刻)に対応したアドレスとして
チャンネル使用メモリ12に供給し、エリアe#0〜e#
Nの該当するアドレスにあるデータを、オン/オフ・ス
テータス信号KONとして対応する発音チャンネル#0〜
#Nに供給する。この場合、テンポクロックck2は、自
動演奏する曲のテンポに対応したクロック信号であり、
テンポクロック発生器20内に設けられているボリューム
等(図示略)により、所望の速度に設定されるようにな
っている。また、テンポクロックck2とシステムクロッ
クck1とは非同期であり、システムクロックck1の方が高
速のクロックとなっている。
シーケンス時刻アドレス発生部13bは、シーケンスクロ
ックck1をアップカウントし、チャンネル使用メモリ12
へのデータ書込み時刻に対応するアドレスデータSAdを
出力する。このシーケンス時刻アドレス発生部13bは、
シーケンスクロックck1を「N+1」カウントする毎に
出力アドレスSAdをインクリメントするようになってい
る。
チャンネル割当回路11は、シーケンサー部1から演奏デ
ータPD、デュレイションデータduが供給されると、この
演奏データPDを実行し得る発音チャンネル#0〜#Nを
サーチする。すなわち、空いている発音チャンネル#0
〜#Nが有るかどうかをサーチする。このサーチは以下
のように行われる。まず、チャンネル割当回路11は、エ
リア#0〜#NのアドレスSAdをサーチし、当該アドレ
スに空きがあるか、すなわち、データが“0"となってい
るエリア#0〜#Nがあるかどうかを調べる。データが
“0"となっているエリア#0〜#Nがあった場合は、当
該エリアのアドレスSAdに“1"を書き込み、さらに、デ
ュレイションデータduに対応する数だけアドレスをイン
クリメントし、これらのアドレスに対し“1"を書き込
む。第4図に示す例では、エリア#1に空きがあり、デ
ュレイションデータduが「4」の場合に対応しており、
エリア#1のアドレスSAd〜(SAd+3)に“1"が書き込
まれる場合を示している。上述した処理を行うことによ
って、演奏データPDが発音チャンネル#1に対して予約
されたことになり、言い換えれば、チャンネル使用メモ
リ12上に当該演奏データPDの発音時刻が予約されたこと
になる。
また、シーケンス時刻アドレス発生部13bは、高速のシ
ステムクロックck1をカウントすることによりアドレスS
Adをインクリメントするが、現在時刻アドレス発生部13
aは比較的低速のテンポクロックをカウントすることに
よりアドレスTAdをインクリメントするため、アドレスS
AdとアドレスTAdのアドレス差tdは次第に大となる。し
たがって、ある時刻においては、チャンネル使用メモリ
12が一杯になる。そこで、チャンネル割当回路11は、チ
ャンネル使用メモリ12が一杯になると、システムクロッ
クck1を停止し、割り当て処理を中断する。一方、現在
時刻アドレス発生部13aは、継続してアドレスTAdをイン
クリメントするから、シーケンスクロックck1が停止し
た後は、アドレス差tdは次第に減少してくる。そして、
アドレス差tdがある値以下になると、チャンネル割当回
路11は、再びシステムクロックck1を出力し、割り当て
処理を再開するようになっている。
また、チャンネル割当回路11は、上記割り当て処理を行
うと、第4図に示すように割り当てを行った演奏データ
PDにチャンネル番号CH#、およびアドレス差tdを組合わ
せて、ディスクコントロール部3に供給する。
(1−3)ディスクコントロール部3 ディスクコントロール部3は、チャンネル割当回路11か
ら供給されるチャンネル番号CH#、演奏データPDおよび
アドレス差tdに基づいて、磁気ディスク25から該当する
データを読出し、この読出したデータを対応する発音チ
ャンネルに供給するものである。この場合、磁気ディス
ク25には、ピアノ音の波形データが各鍵毎に演奏タッチ
に応じて種々記憶されている。次に、ディスクコントロ
ール部3の構成を、第5図を参照して詳細に説明する。
ディスクアドレス・テーブル30は、演奏データPDに対応
する磁気ディスク25のアドレスを出力するものである。
すなわち、ディスクアドレス・テーブル30は、演奏デー
タPDに含まれているタッチデータTDとキーコードKCとに
基づき、これらのデータに対応する波形データが記憶さ
れた磁気ディスク25のアドレス(以下ディスクアドレス
D・Adrという)を出力する。
ディスクアドレスデータ一時メモリ31は、チャンネル#
0〜#Nに対応した記憶エリアE#0〜E#Nを有して
いる。この場合、チャンネル割当回路11からディスクア
ドレスデータ一時メモリ31に供給されるデータは、第5
図に示すようにそのチャンネル番号に応じて上記各記憶
エリアE#0〜E#Nに順次振り分けられるとともに、
演奏データPDがディスクアドレス・テーブル30によって
ディスクアドレスD・Adrに変換されて記憶される。し
たがって、ディスクアドレスデータ一時メモリ31に記憶
されるデータは、アドレス差tdとディスクアドレスD・
Adrとが1組になったデータ(以下このデータの組を待
データquという)となる。この場合、待データqu中のア
ドレス差tdは、テンポクロックck2が供給される毎に1
ずつデクリメントされるようになっている。そして、デ
ィスクアドレスデータ一時メモリ31内の各待データqu,q
u,……は、最も読出しを急ぐものから順に読出され、デ
ィスクスケジューラ33に供給されるようになっている。
この場合、最も読出しを急ぐ待データquを見いだす処理
は、以下のようにして行われる。すなわち、 f(t)=td−α|(現在のヘッド位置) −(データのあるトラックの位置)| ……(1) なる関数を定義し、(1)式中のf(t)が所定値以下
になった待データquのうち、f(t)の値が最も小さい
ものから順に読出してく。この場合、ヘッドシーク時間
がテンポクロックに比べて十分速いときは、α=0とお
いて上記(1)式を簡略化することができる。α=0と
すれば、時間差tdが小さい待データquから順に読出され
る処理となる。
また、上述したディスクアドレスデータ一時メモリ31に
対するデータ書き込みおよびデータ読み出しは、各々書
込・読出制御回路32(第1図参照)によって行われるよ
うになっている。
ディスクスケジューラ33は、待データquが供給される
と、フロッピイディスクコントローラ34に対し、リード
要求信号を出力するとともに、ディスクアドレスD・Ad
rに対応したヘッドシーク要求信号を出力する。フロッ
ピイディスクコントローラ34は、ディスクスケジューラ
33からの要求に応じて磁気ディスク25の該当するアドレ
スから波形データを読出し、この読出したデータをダイ
レクト・メモリ・アクセス・コントローラ(以下DMACと
いう)35に供給する制御を行う。また、前述のディスク
スケジューラ33は、DMAC35に対し、データ転送先の発音
チャンネル番号と転送のスタート/ストップを指示する
信号を供給するようになっている。DMAC35は、フロッピ
イディスクコントローラ34によって読出された波形デー
タをディスクスケジューラ33によって指示された発音チ
ャンネルに転送するとともに、データ転送中か否かを示
す信号(転送中に“0"レベル)を出力する。
以上がディスクコントロール部3の構成である。
(1−4)楽音発生部4 楽音発生部4は、第1図に示すように、発音チャンネル
CH0〜CHNと、これら発音チャンネルCH0〜CHNの各出力信
号に基づいて楽音を発生するサウンドシステム45とから
構成されている。
ここで、発音チャンネルCH0〜CHNは、各々第6図に示す
構成となっている。第6図において40は、ディスクコン
トロール部3から供給される波形データを記憶する波形
データバッファであり、43は波形データバッファの出力
データをアナログ信号に変換して出力する読出制御部で
ある。この読出制御部43は、制御端子43cに“1"信号が
供給されている時にディジタル/アナログ変換を行っ
て、信号を送出するようになっている。41は一方の入力
端に信号が供給され、他方の入力端にオン/オフ・ス
テータス信号KOSが供給されるアンドゲートであり、そ
の出力信号がフリップフロップ42のセット端子Sに供給
されるようになっている。フリップフロップ42のリセッ
ト端子Rは反転入力端になっており、オン/オフ・ステ
ータス信号KOSが供給されるようになっている。このフ
リップフロップ42の出力信号は、読出制御部43の制御端
子43に供給され、アナログ波形信号の送出/停止を制御
するようになっている。
上記構成によれば、信号と信号KOSとがともに“1"信
号のとき、すなわち、DMACがデータ転送を行っておら
ず、かつ、信号KOSが“1"が当該発音チャンネルの発音
が指示されているときにフリップフロップ42がセットさ
れ、読出制御部43からアナログ波形信号が出力される。
また、信号KOSが“0"となって当該発音チャンネルの発
音停止が指示されると、フリップフロップ42がリセット
状態となり、読出制御部43からのアナログ波形信号の送
出が停止される。
以上がこの実施例の構成である。
(2)実施例の動作 次に、上記構成によるこの実施例の動作について説明す
る。
まず、演奏シーケンス情報メモリ5から発音時間差デー
タΔt毎にイベントevが読出され、これらのイベントev
がチャンネル割当回路11に順次供給される。チャンネル
割当回路11は、シーケンス時刻アドレス発生部13bから
出力されるアドレスSAdを先頭アドレスとしてチャンネ
ル使用メモリ12内をサーチし、空きチャンネルに対しデ
ュレイションデータduに対応する長さに渡って“1"を書
き込む。そして、チャンネル割当回路11は、割り当てた
チャンネル番号にアドレス差tdおよびイベントev中の演
奏データPDを組み合わせてディスクコントロール部3に
供給する。
ディスクコントロール部3においては、まず、ディスク
アドレステーブル30によって演奏データPDをディスクア
ドレスD・Adrに変換し、このディスクアドレスD・Adr
にアドレス差tdを組み合わせて待データquとして、ディ
スクアドレスデータ一時メモリ31内の対応する記憶エリ
アE#0〜E#Nに順次記憶させる。次に、アドレスデ
ータ一時メモリ31に記憶された待データqu,qu……は、
最も読出しを急ぐものから順に読出されディスクスケジ
ューラ33に供給される。ディスクスケジューラ33は、フ
ロッピイディスクコントローラ34とDMAC35とを制御し
て、待データquに該当する波形データを磁気ディスク25
から読出し、指定された発音チャンネルに転送させる。
そして、発音チャンネルCH0〜CHNは、転送された波形デ
ータを波形データバッファ40(第6図参照)に一時記憶
させ、データ出力時に備えて待機する。
一方、現在時刻アドレス発生部13aは、テンポクロックc
k2をカウントして現在時刻アドレスTAdをインクリメン
トして行く。これにより、チャンネル使用メモリ12の現
在時刻アドレスTAdのエリアからは、各発音チャンネル
に対応するオン/オフ・ステータス信号KOSが出力され
る。そして、各発音チャンネルCH0〜CHNは、オン/オフ
・ステータス信号KOSが“1"信号になると(すなわち、
予約した発音時刻と現在時刻が一致すると)、信号が
“0"信号であることを条件としてアナログ信号に変換さ
れた波形データを出力し、これにより、サウンドシステ
ム45からは、磁気ディスク25に記憶された波形データに
基づく楽音が発生される。
この場合、磁気ディスク25に対し、ある波形データの読
み出しが開始されてから波形データバッファ40に前記波
形データが転送されるまでの時間には、磁気ヘッドのシ
ーク時間、データ転送時間、その他各回路の応答時間等
種々の時間が含まれるが、実際の演奏に際しては、上記
各時間は全く不都合を与えない。すなわち、実際の演奏
はテンポクロックck2に同期して行われるから、現在時
刻アドレスTAdがインクリメントされなければ新たなイ
ベントevは実行されない。そして、シーケンス時刻アド
レスSAdと現在時刻アドレスTAdとの間にはアドレス差td
があり、このアドレス差tdに対応する時間内に波形デー
タバッファ40の書き込みが終了すれば、発音時刻におい
ては何等不都合なく所望音が発音されるからである。
また、上記実施例においては、2以上の発音チャンネル
に対応するオン/オフ・ステータス信号KOSが同時に
“1"信号となった場合は、2以上の発音チャンネルから
アナログ波形データが同時に出力され、これにより、サ
ウンドシステム45からは和音が発音される。
(3)他の実施例 次に、この発明の他の実施例について説明する。
第7図は、この発明の他の実施例の構成を示すブロック
図であり、前述した第1図の各部と対応する部分には同
一の符号を付しその説明を省略する。
第7図において、50は演奏シーケンス情報PSDの読出ア
ドレスを作成するシーケンス・アドレス作成部であり、
データが読出される毎に読出アドレスをインクリメント
するようになっている。51はシーケンス時刻作成部であ
り、演奏シーケンス情報PSDから読出された発音時間差
データΔtを一時記憶して加算点adに出力するものであ
る。この場合、加算点adにおいては、発音時間差データ
Δtの累算が行われる。この累算結果は、その時点にお
いて読出されている演奏データPDの発音時刻に対応する
発音時刻データPTとなる。なお、この実施例において
は、説明の簡単化のために同時に2音以上が立ち上がる
ことはないとし、発音時間差データΔtは、実際の発音
時間差に対応しているものとする。
次に、チャンネル割当部52は演奏データPDと発音時刻デ
ータPTとを1組にして取り込み、これらを発音チャンネ
ルCH0〜CHNのいずれかに割り当てるものである。この場
合の割り当て処理は、チャンネル解放時刻テーブル55を
サーチすることによって次のように行われる。
まず、チャンネル解放時刻テーブル55について説明す
る。チャンネル解放時刻テーブル55は、発音チャンネル
CH0〜CHNに対応する記憶エリアを有し、各記憶エリアに
は各チャンネルCH0〜CHNが空きとなる時刻が書き込まれ
るようになっている。発音チャンネルが空きになる時刻
を示すデータは、すでにチャンネル割り当て処理が行わ
れた演奏データPDの発音時刻データPTにデュレイション
データduを加えたデータであり、チャンネル割当部52に
よって順次更新されるようになっている。
次に、割り当て処理について説明すると、チャンネル割
当部52は、加算点adおよび演奏シーケンス情報PSDから
各々供給された発音時刻データPTとデュレイションデー
タduとを加え、この加算結果とチャンネル解放時刻テー
ブル55の各記憶エリア内のデータ値とを比較し、加算結
果より小さなデータ値を有する記憶エリアの番号を割り
当てチャンネルの番号とする。そして、割り当てを行っ
た記憶エリアに前記加算結果を書き込みデータの更新を
行う。この場合において、空きチャンネルが見つからな
いときは、当該イベントを中止する。以上がチャンネル
割り当て処理である。
そして、チャンネル割当部52は、割り当て処理を行った
演奏データPDとチャンネル番号CH#と発音時刻データPT
とを1組にして待データqu2を作成し、ディスクスケジ
ューラ56に供給する。上記のようにしてディスクスケジ
ューラ56内には待データqu2が順次供給されて行く。
次に、ディスクスケジューラ56は、ディスクアドレステ
ーブル30を用いて待データqu2内の演奏データPDをディ
スクアドレスに変換し、変換後の待データqu2を順次記
憶していく。
また、57はテンポクロックck2をアップカウントするこ
とにより、現在時刻データを出力する現在時刻作成部で
あり、ディスクスケジューラ56は、この現在時刻作成部
57が出力する現在時刻データを参照しながら、待データ
qu2のうち最も速くデータ読出しが必要なものをサーチ
する。そして、ディスクスケジューラ56は、前述した第
1図に示す実施例の場合と同様にしてフロッピイディス
クコントローラ34を制御し、最も速く読出しが必要な待
データqu2から順に波形データの読出しを行う。次に、
ディスクスケジューラ56は読出した波形データと発音時
刻データPTとを1組にし、DMAC35を介して該当する発音
チャンネルに供給する。この実施例における発音チャン
ネルCH0(CH1〜CHNも同様)は、第7図に示すように減
算点deと減算カウンタ44を有しており、減算カウンタ44
のカウント値が「0」になると、読出制御部43からアナ
ログ信号に変換された波形データが送出されるようにな
っている。この場合、減算点deは波形時刻データPTから
現在時刻データを減算し、減算カウンタ44は前記減算値
をプリセット値としてテンポクロックck2によりダウン
カウントを行うようになっている。上記構成によれば、
現在時刻が発音時刻データPTに一致した時にアナログ波
形データの送出が行われて楽音発生がなされる。
なお、発生された楽音の停止制御は、図示していない
が、例えば、チャンネル割当回路52において、各音の発
音終了時刻と割り当てチャンネルとを記憶しておき、現
在時刻を参照しながら発音終了時刻になった際は、該当
するチャンネル内の読出制御部43を停止させるように制
御する。
上述したこの実施例の構成によれば、磁気ディスク25か
らのデータ読出処理を行う系のクロックをテンポクロッ
クck2に対し高速に設定しておくことにより、実際の発
音時間の前に、波形データバッファ40へ必要な波形デー
タを転送することができる。
なお、上記各実施例においては、波形データの記憶媒体
として磁気ディスクを用いたが、これに代えて光ディス
ク装置等を用いてもよい。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、ディスク式記
憶媒体に記憶された波形データを読出し、この読出した
波形データに基づいて楽音信号を作成する自動演奏装置
において、演奏再生時刻に対応した現在時刻を計時する
現在時刻計時手段と、この現在時刻計時手段に対し所定
値以上の時間差をもってより早い時刻の計時を行うシー
ケンス時刻計時手段と、音の長さを示すデータおよび発
音間隔データを含む演奏情報が記憶される演奏情報メモ
リと、この演奏情報メモリから順次演奏情報を読出す読
出手段と、この読出手段から読出された演奏情報と前記
シーケンス時刻計時手段の計時時刻とに基づいて実際の
発音時刻を予約する発音時刻予約手段と、前記読出手段
が読出した演奏情報に対応する波形データを前記ディス
ク式記憶媒体から読出し、前記発音時刻前に波形データ
バッファにセットする波形データプリセット手段と、前
記現在時刻計時手段の計時時刻が前記発音時刻になった
時に前記波形データバッファにプリセットされた波形デ
ータによって楽音を形成する楽音形成手段とを具備した
ので、ディスク式記憶媒体のヘッドシーク時間等があっ
ても発音すべき時刻までに確実に波形データの読出しを
完了させることができる利点が得られる。また、発音時
刻の制御と波形データ読出制御とを各々別個の計時手段
の計時時刻によって制御して発音開始前にデータ読出し
を行っているので、装置の構成を極めて簡単にし得る利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図、第2図は同実施例におけるシーケンサー部1の動作
を説明するための概略図、第3図はデュレイションデー
タduを説明するためのタイミングチャート、第4図は同
実施例における発音チャンネル割当部2の動作を説明す
るためのブロック図、第5図は同実施例におけるディス
クコントロール部3の動作を説明するためのブロック
図、第6図は同実施例における発音チャンネルの構成を
示すためのブロック図、第7図はこの発明の他の実施例
の構成を示すブロック図である。 3……ディスクコントロール部(波形データプリセット
手段)、5……演奏シーケンス情報メモリ(演奏情報メ
モリ)、6……読出制御部(読出手段)、11……チャン
ネル割当回路(発音時刻予約手段)、12……チャンネル
使用メモリ(発音時刻予約手段)、13a……現在時刻ア
ドレス発生部(現在時刻計時手段)、13b……シーケン
ス時刻アドレス発生部(シーケンス時刻計時手段)、25
……磁気ディスク(ディスク式記憶媒体)、40……波形
データバッファ、50……シーケンスアドレス作成部(読
出手段)、51……シーケンス時刻作成部(シーケンス時
刻計時手段)、52……チャンネル割当部(発音時刻予約
手段)、57……現在時刻作成部(現在時刻計時手段)、
CH0〜CHN……発音チャンネル(楽音形成手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク式記憶媒体に記憶された波形デー
    タを読出し、この読出した波形データに基づいて楽音信
    号を作成する自動演奏装置において、演奏再生時刻に対
    応した現在時刻を計時する現在時刻計時手段と、この現
    在時刻計時手段に対し所定値以上の時間差をもってより
    早い時刻の計時を行うシーケンス時刻計時手段と、音の
    長さを示すデータおよび発音間隔データを含む演奏情報
    が記憶される演奏情報メモリと、この演奏情報メモリか
    ら順次演奏情報を読出す読出手段と、この読出手段から
    読出された演奏情報と前記シーケンス時刻計時手段の計
    時時刻とに基づいて実際の発音時刻を予約する発音時刻
    予約手段と、前記読出手段が読出した演奏情報に対応す
    る波形データを前記ディスク式記憶媒体から読出し、前
    記発音時刻前に波形データバッファにセットする波形デ
    ータプリセット手段と、前記現在時刻計時手段の計時時
    刻が前記発音時刻になった時に前記波形データバッファ
    にプリセットされた波形データによって楽音を形成する
    楽音形成手段とを具備すること特徴とする自動演奏装
    置。
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