JPH07161173A - カセット - Google Patents
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- JPH07161173A JPH07161173A JP30813593A JP30813593A JPH07161173A JP H07161173 A JPH07161173 A JP H07161173A JP 30813593 A JP30813593 A JP 30813593A JP 30813593 A JP30813593 A JP 30813593A JP H07161173 A JPH07161173 A JP H07161173A
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- JP
- Japan
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- plug
- erasure prevention
- erroneous erasure
- cassette
- prevention plug
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 誤消去防止プラグ及びプラグ収容部の寸法管
理が容易であって、これら部材の寸法に多少のバラツキ
が生じた場合にも、組込時の仮止め効果を確実に持たせ
ることができるカセットを提供する。 【構成】 誤消去防止プラグ9にスリット10を設けて
弾性変形によるバネ作用を持たせ、この誤消去防止プラ
グ9を弾性片11から弾性変形させてスライド収容部6
に収容し、誤消去防止プラグ9自体のバネ作用によって
スライド収容部6に仮止めする。
理が容易であって、これら部材の寸法に多少のバラツキ
が生じた場合にも、組込時の仮止め効果を確実に持たせ
ることができるカセットを提供する。 【構成】 誤消去防止プラグ9にスリット10を設けて
弾性変形によるバネ作用を持たせ、この誤消去防止プラ
グ9を弾性片11から弾性変形させてスライド収容部6
に収容し、誤消去防止プラグ9自体のバネ作用によって
スライド収容部6に仮止めする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誤消去防止プラグをス
ライドさせて誤消去防止検出孔を開くことにより、磁気
テープや磁気ディスク或いは光ディスク等の記録媒体に
記録された情報の誤消去を防止するようにしたカセット
に関し、特に、誤消去防止プラグの仮止め構造に関する
ものである。
ライドさせて誤消去防止検出孔を開くことにより、磁気
テープや磁気ディスク或いは光ディスク等の記録媒体に
記録された情報の誤消去を防止するようにしたカセット
に関し、特に、誤消去防止プラグの仮止め構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、この種の誤消去防止プラ
グを具えたカセットとしては、例えば、図7〜図11に
示すようなものがある。図7は、従来の8mmビデオカ
セットを分解して示すもので、図中1はカセット筐体で
あり、このカセット筐体1は、互いに重ね合される上下
一対の上ハーフ1aと下ハーフ1bとから構成されてい
る。このカセット筐体1には、記録媒体の一具体例を示
す磁気テープが巻き取られた供給リール15と巻取リー
ル16とが内蔵されていて、磁気テープの一部はカセッ
ト筐体1の前面に露出されている。そして、磁気テープ
が露出されたカセット筐体1の前面は、上ハーフ1aの
前部に回動自在に取り付けられたカセット蓋2によって
開閉自在に構成されている。1cは、上ハーフ1aと下
ハーフ1bとをネジ止めするための固定ネジである。
グを具えたカセットとしては、例えば、図7〜図11に
示すようなものがある。図7は、従来の8mmビデオカ
セットを分解して示すもので、図中1はカセット筐体で
あり、このカセット筐体1は、互いに重ね合される上下
一対の上ハーフ1aと下ハーフ1bとから構成されてい
る。このカセット筐体1には、記録媒体の一具体例を示
す磁気テープが巻き取られた供給リール15と巻取リー
ル16とが内蔵されていて、磁気テープの一部はカセッ
ト筐体1の前面に露出されている。そして、磁気テープ
が露出されたカセット筐体1の前面は、上ハーフ1aの
前部に回動自在に取り付けられたカセット蓋2によって
開閉自在に構成されている。1cは、上ハーフ1aと下
ハーフ1bとをネジ止めするための固定ネジである。
【0003】このカセット筐体1の背面側の一方の角に
は、誤消去防止プラグ5をスライド自在に収容するプラ
グ収容部6が設けられている。このプラグ収容部6は、
図8に下ハーフ1bのものを代表して示すように、下ハ
ーフ1bに設けた下凹部と上ハーフ1aに設けた上凹部
とからなり、上下の凹部は互いに重なり合うよう上下対
称に形成されている。そして、このプラグ収容部6に関
連させて、カセット筐体1の背面板7a(上下ハーフ1
a,1bの背面部分)には四角形の誤消去防止表示窓3
を設け、また、下ハーフ1bの下面板7cには誤消去防
止検出孔4を設けている。
は、誤消去防止プラグ5をスライド自在に収容するプラ
グ収容部6が設けられている。このプラグ収容部6は、
図8に下ハーフ1bのものを代表して示すように、下ハ
ーフ1bに設けた下凹部と上ハーフ1aに設けた上凹部
とからなり、上下の凹部は互いに重なり合うよう上下対
称に形成されている。そして、このプラグ収容部6に関
連させて、カセット筐体1の背面板7a(上下ハーフ1
a,1bの背面部分)には四角形の誤消去防止表示窓3
を設け、また、下ハーフ1bの下面板7cには誤消去防
止検出孔4を設けている。
【0004】このプラグ収容部6を形成する上下の凹部
は、カセット筐体1の背面板7aに対して所定間隔Sあ
けて中途部まで平行に延びる横壁板8aと、側面板7b
に対して平行に延びる縦壁板8bとで囲まれるように形
成されている。そして、背面板7aとの間に所定の隙間
をあけて案内片8cが、表示窓3の内側に平行に設けら
れている。
は、カセット筐体1の背面板7aに対して所定間隔Sあ
けて中途部まで平行に延びる横壁板8aと、側面板7b
に対して平行に延びる縦壁板8bとで囲まれるように形
成されている。そして、背面板7aとの間に所定の隙間
をあけて案内片8cが、表示窓3の内側に平行に設けら
れている。
【0005】このような構成を有するプラグ収容部6に
収容される誤消去防止プラグ5は、図9に拡大して示す
ように、ブロック状の縦長なプラグ本体5aと、このプ
ラグ本体5aの一面に連続して突出形成された開閉板5
bと、この開閉板5bの先端縁に形成された開閉操作を
行うための爪部5cとを具えている。そして、開閉板5
bには、横方向へ延びる切欠き17を設けることにより
上下方向に弾性が付与されたロック片5dを形成してい
る。このロック片5dは、先端に上方へ突出するロック
爪5eを有し、このロック爪5eがスライド動作の両端
において上ハーフ1aの内面に形成された2つの凹部に
選択的に係合され、これにより、誤消去防止プラグ5が
たやすくスライドするのを防止してクリック感を付与し
ている。
収容される誤消去防止プラグ5は、図9に拡大して示す
ように、ブロック状の縦長なプラグ本体5aと、このプ
ラグ本体5aの一面に連続して突出形成された開閉板5
bと、この開閉板5bの先端縁に形成された開閉操作を
行うための爪部5cとを具えている。そして、開閉板5
bには、横方向へ延びる切欠き17を設けることにより
上下方向に弾性が付与されたロック片5dを形成してい
る。このロック片5dは、先端に上方へ突出するロック
爪5eを有し、このロック爪5eがスライド動作の両端
において上ハーフ1aの内面に形成された2つの凹部に
選択的に係合され、これにより、誤消去防止プラグ5が
たやすくスライドするのを防止してクリック感を付与し
ている。
【0006】この誤消去防止プラグ5の爪部5cは誤消
去防止表示窓3にスライド可能に係合され、開閉板5b
が背面板7aと案内片8cとの間に挿入され、プラグ本
体5aが背面板7aと横壁板8aとの間に挿入される。
このようにしてプラグ収容部6に収容された誤消去防止
プラグ5は、爪部5cに引っ掛けられる人の爪先等によ
ってスライドされる。
去防止表示窓3にスライド可能に係合され、開閉板5b
が背面板7aと案内片8cとの間に挿入され、プラグ本
体5aが背面板7aと横壁板8aとの間に挿入される。
このようにしてプラグ収容部6に収容された誤消去防止
プラグ5は、爪部5cに引っ掛けられる人の爪先等によ
ってスライドされる。
【0007】この場合、磁気テープへの情報記録が可能
の状態では、表示窓3が開かれて爪部5cのみが表示窓
3に露出されると共に、誤消去防止検出孔4がプラグ本
体5aによって閉じられる。一方、情報記録が不可の状
態では、誤消去防止プラグ5の移動により、爪部5cを
含む開閉板5bによって表示窓3が閉じられると共に、
プラグ本体5aの移動によって誤消去防止検出孔4が開
かれる。
の状態では、表示窓3が開かれて爪部5cのみが表示窓
3に露出されると共に、誤消去防止検出孔4がプラグ本
体5aによって閉じられる。一方、情報記録が不可の状
態では、誤消去防止プラグ5の移動により、爪部5cを
含む開閉板5bによって表示窓3が閉じられると共に、
プラグ本体5aの移動によって誤消去防止検出孔4が開
かれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のカセットにあっては、誤消去防止プラグ
5のスライド動作を確保するために、プラグ収容部6に
対して誤消去防止プラグ5が緩やかに嵌まり合うように
寸法関係が設定されていた。そのため、誤消去防止プラ
グ5をプラグ収容部6に組み込むと、誤消去防止プラグ
5が簡単にぐらついてしまい、この種のカセットの自動
組立工程において誤消去防止プラグ5の組込不良を生じ
るという問題点があった。
たような従来のカセットにあっては、誤消去防止プラグ
5のスライド動作を確保するために、プラグ収容部6に
対して誤消去防止プラグ5が緩やかに嵌まり合うように
寸法関係が設定されていた。そのため、誤消去防止プラ
グ5をプラグ収容部6に組み込むと、誤消去防止プラグ
5が簡単にぐらついてしまい、この種のカセットの自動
組立工程において誤消去防止プラグ5の組込不良を生じ
るという問題点があった。
【0009】このような問題点は、誤消去防止プラグ5
をプラグ収容部6に仮止めすることによって解決するこ
とができる。この仮止め手段としては、例えば、図12
に示すように、誤消去防止プラグ5のプラグ本体5aに
仮止め用の凸部5fを設けることが考えられる。
をプラグ収容部6に仮止めすることによって解決するこ
とができる。この仮止め手段としては、例えば、図12
に示すように、誤消去防止プラグ5のプラグ本体5aに
仮止め用の凸部5fを設けることが考えられる。
【0010】ところが、プラグ本体5aに凸部5fを設
けて仮止め効果を発揮させるためには、誤消去防止プラ
グ5及びプラグ収容部6の寸法管理が容易でなかった。
そして、これら誤消去防止プラグ5等の寸法にバラツキ
が生じた場合には、仮止めされずにぐらついて凸部5f
を設けた意味が無くなったり、これとは逆に、仮止めが
強すぎてプラグ5の動作力が上がってしまい、誤消去防
止プラグ5が動きづらくなるという課題があった。
けて仮止め効果を発揮させるためには、誤消去防止プラ
グ5及びプラグ収容部6の寸法管理が容易でなかった。
そして、これら誤消去防止プラグ5等の寸法にバラツキ
が生じた場合には、仮止めされずにぐらついて凸部5f
を設けた意味が無くなったり、これとは逆に、仮止めが
強すぎてプラグ5の動作力が上がってしまい、誤消去防
止プラグ5が動きづらくなるという課題があった。
【0011】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、誤消去防止プラグ及びプラグ収容部の
寸法管理が容易であって、これら部材の寸法に多少のバ
ラツキが生じた場合にも、組込時の仮止め効果を確実に
持たせることができるカセットを提供することを目的と
している。
れたものであり、誤消去防止プラグ及びプラグ収容部の
寸法管理が容易であって、これら部材の寸法に多少のバ
ラツキが生じた場合にも、組込時の仮止め効果を確実に
持たせることができるカセットを提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図6に示すように、記録媒体が収容され、上
下一対のハーフからなるカセット筐体1のプラグ収容部
6に誤消去防止プラグ(9,12)をスライド自在に収
容し、この誤消去防止プラグ(9,12)をスライドさ
せてカセット筐体1に形成した誤消去防止検出孔4を開
くことにより記録媒体に記録された情報の誤消去を防止
するカセットにおいて、誤消去防止プラグ(9,12)
に弾性変形によるバネ作用を持たせ、この誤消去防止プ
ラグ(9,12)をプラグ収容部6にバネ作用にて仮止
めすることを特徴としている。
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図6に示すように、記録媒体が収容され、上
下一対のハーフからなるカセット筐体1のプラグ収容部
6に誤消去防止プラグ(9,12)をスライド自在に収
容し、この誤消去防止プラグ(9,12)をスライドさ
せてカセット筐体1に形成した誤消去防止検出孔4を開
くことにより記録媒体に記録された情報の誤消去を防止
するカセットにおいて、誤消去防止プラグ(9,12)
に弾性変形によるバネ作用を持たせ、この誤消去防止プ
ラグ(9,12)をプラグ収容部6にバネ作用にて仮止
めすることを特徴としている。
【0013】また、本発明のカセットに係る誤消去防止
プラグ9は、例えば、図1〜図5に示すように、プラグ
収容部6に収容されるプラグ本体9aを有し、このプラ
グ本体9aにスリット10を設けてバネ作用を有する弾
性片9dを形成する。
プラグ9は、例えば、図1〜図5に示すように、プラグ
収容部6に収容されるプラグ本体9aを有し、このプラ
グ本体9aにスリット10を設けてバネ作用を有する弾
性片9dを形成する。
【0014】更に、本発明のカセットに係る誤消去防止
プラグ12は、例えば、図6に示すように、プラグ収容
部6に収容されるプラグ本体9aを有し、このプラグ本
体9aに、バネ作用を有するバネ片13を設ける構成と
してもよい。
プラグ12は、例えば、図6に示すように、プラグ収容
部6に収容されるプラグ本体9aを有し、このプラグ本
体9aに、バネ作用を有するバネ片13を設ける構成と
してもよい。
【0015】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
誤消去防止プラグ(9,12)を弾性変形させてプラグ
収容部6に収容すると、このプラグ収容部6又は誤消去
防止プラグ(9,12)に多少のバラツキが生じた場合
にも、誤消去防止プラグ(9,12)の弾性変形による
バネ作用によって上記寸法のバラツキを吸収することが
でき、誤消去防止プラグ(9,12)をプラグ収容部6
に確実に仮止めすることができる。
誤消去防止プラグ(9,12)を弾性変形させてプラグ
収容部6に収容すると、このプラグ収容部6又は誤消去
防止プラグ(9,12)に多少のバラツキが生じた場合
にも、誤消去防止プラグ(9,12)の弾性変形による
バネ作用によって上記寸法のバラツキを吸収することが
でき、誤消去防止プラグ(9,12)をプラグ収容部6
に確実に仮止めすることができる。
【0016】また、誤消去防止プラグ9のプラグ本体9
aにスリット10を設けてバネ作用を有する弾性片9d
を形成しているため、この弾性片9dのバネ作用によっ
て誤消去防止プラグ9をプラグ収容部6に確実に仮止め
することができる。
aにスリット10を設けてバネ作用を有する弾性片9d
を形成しているため、この弾性片9dのバネ作用によっ
て誤消去防止プラグ9をプラグ収容部6に確実に仮止め
することができる。
【0017】更に、誤消去防止プラグ12のプラグ本体
9aに、バネ作用を有するバネ片13を設けているた
め、このバネ片13のバネ作用によって誤消去防止プラ
グ12をプラグ収容部6に確実に仮止めすることができ
る。
9aに、バネ作用を有するバネ片13を設けているた
め、このバネ片13のバネ作用によって誤消去防止プラ
グ12をプラグ収容部6に確実に仮止めすることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は、本発明の一実施例を示し、図6
は、本発明に係る誤消去防止プラグの他の実施例を示す
ものである。尚、図1〜図5において、従来例等を示す
図7〜図12と同一部分には同一の符号を付して説明す
る。
する。図1〜図5は、本発明の一実施例を示し、図6
は、本発明に係る誤消去防止プラグの他の実施例を示す
ものである。尚、図1〜図5において、従来例等を示す
図7〜図12と同一部分には同一の符号を付して説明す
る。
【0019】図1において、1はカセット筐体、1aは
上ハーフ、1bは下ハーフ、1cは固定ネジ、2はカセ
ット蓋、15は供給リール、16は巻取リールであり、
これらは従来と同様であるため、その説明は省略する。
上ハーフ、1bは下ハーフ、1cは固定ネジ、2はカセ
ット蓋、15は供給リール、16は巻取リールであり、
これらは従来と同様であるため、その説明は省略する。
【0020】また、従来と同様に、カセット筐体1の背
面側の一方の角にはプラグ収容部6が設けられている。
そして、このプラグ収容部6に関連させて、カセット筐
体1の背面には誤消去防止表示窓3を設け、下ハーフ1
bには誤消去防止検出孔4を設けている。
面側の一方の角にはプラグ収容部6が設けられている。
そして、このプラグ収容部6に関連させて、カセット筐
体1の背面には誤消去防止表示窓3を設け、下ハーフ1
bには誤消去防止検出孔4を設けている。
【0021】このような誤消去防止表示窓3及び誤消去
防止検出孔4を有するプラグ収容部6には、誤消去防止
プラグ9が収容される。この誤消去防止プラグ9は、図
2に拡大して示すように、従来の誤消去防止プラグ5と
同様にプラグ本体9aと開閉板9bと爪部9cとを具え
ているが、従来のものと異なる点は、プラグ本体9aに
スリット10を設けたことである。このスリット10は
プラグ本体9aの下面から上面の近傍まで直線状に延び
ていて、この下方に開口するスリット10を設けること
により、弾性片11をプラグ本体9aと一体に形成して
いる。この弾性片11は、プラグ本体9aの開閉板9b
と反対側に形成されていて、スリット10によって適度
の弾性が付与されている。そして、この弾性片11のス
リット10と反対側の面の先端側には、外側に突出する
半球状の凸部9fが形成されている。
防止検出孔4を有するプラグ収容部6には、誤消去防止
プラグ9が収容される。この誤消去防止プラグ9は、図
2に拡大して示すように、従来の誤消去防止プラグ5と
同様にプラグ本体9aと開閉板9bと爪部9cとを具え
ているが、従来のものと異なる点は、プラグ本体9aに
スリット10を設けたことである。このスリット10は
プラグ本体9aの下面から上面の近傍まで直線状に延び
ていて、この下方に開口するスリット10を設けること
により、弾性片11をプラグ本体9aと一体に形成して
いる。この弾性片11は、プラグ本体9aの開閉板9b
と反対側に形成されていて、スリット10によって適度
の弾性が付与されている。そして、この弾性片11のス
リット10と反対側の面の先端側には、外側に突出する
半球状の凸部9fが形成されている。
【0022】この凸部9fの先端からプラグ本体9aの
反対側の面までの長さ(プラグ9の厚み)をAとする
と、このプラグ9の厚みAは、プラグ収容部6の上記所
定間隔Sより若干大きくなるように設定する(A≧
S)。尚、図1〜図5において、9dはロック片、9e
はロック爪であり、これらを含む誤消去防止プラグ9の
他の構成は、上述の図7〜図12に示した従来例と同様
である。
反対側の面までの長さ(プラグ9の厚み)をAとする
と、このプラグ9の厚みAは、プラグ収容部6の上記所
定間隔Sより若干大きくなるように設定する(A≧
S)。尚、図1〜図5において、9dはロック片、9e
はロック爪であり、これらを含む誤消去防止プラグ9の
他の構成は、上述の図7〜図12に示した従来例と同様
である。
【0023】このような構成を有する誤消去防止プラグ
9は、例えば、次のようにしてカセット筐体1に簡単に
組み込むことができる。即ち、誤消去防止プラグ9の上
部(ロック片9dのある側)を摘み、スリット10の開
放側を下にして当該誤消去防止プラグ9をプラグ収容部
6に差し込む。この誤消去防止プラグ9の押込力によ
り、プラグ収容部6の所定間隔Sよりも厚みAの大きい
プラグ本体9aが、その弾性片11にて弾性変形して背
面板7aと横壁板8aとの間に入り込み、プラグ収容部
6内に保持される。
9は、例えば、次のようにしてカセット筐体1に簡単に
組み込むことができる。即ち、誤消去防止プラグ9の上
部(ロック片9dのある側)を摘み、スリット10の開
放側を下にして当該誤消去防止プラグ9をプラグ収容部
6に差し込む。この誤消去防止プラグ9の押込力によ
り、プラグ収容部6の所定間隔Sよりも厚みAの大きい
プラグ本体9aが、その弾性片11にて弾性変形して背
面板7aと横壁板8aとの間に入り込み、プラグ収容部
6内に保持される。
【0024】この場合、誤消去防止プラグ9には弾性片
11の弾性変形によるバネ作用が付与されているため、
この誤消去防止プラグ9をプラグ収容部6に押し込む
と、弾性片11のバネ作用によって誤消去防止プラグ9
がプラグ収容部6に軽く圧入されて仮止めされる。これ
により、例えば、ある程度の外力が加えられた場合に
も、それによって誤消去防止プラグ9がぐらついたりプ
ラグ収容部6から抜け出すことがない。従って、誤消去
防止プラグ9がカセット筐体1に確実に仮止めされるか
ら、この種のカセットの組立作業を簡単且つ迅速に行う
ことができる。
11の弾性変形によるバネ作用が付与されているため、
この誤消去防止プラグ9をプラグ収容部6に押し込む
と、弾性片11のバネ作用によって誤消去防止プラグ9
がプラグ収容部6に軽く圧入されて仮止めされる。これ
により、例えば、ある程度の外力が加えられた場合に
も、それによって誤消去防止プラグ9がぐらついたりプ
ラグ収容部6から抜け出すことがない。従って、誤消去
防止プラグ9がカセット筐体1に確実に仮止めされるか
ら、この種のカセットの組立作業を簡単且つ迅速に行う
ことができる。
【0025】特に、本実施例においては、弾性片11の
弾性変形により誤消去防止プラグ9のある程度の寸法の
バラツキを吸収することができるため、寸法のラフな誤
消去防止プラグ9であっても、確実に仮止めすることが
できる。これにより、弾性片11の弾性変形が可能な範
囲だけ仮止め範囲を広くすることができ、その分誤消去
防止プラグ9及びプラグ収容部6の寸法公差が広くなる
ため寸法精度の管理が容易になる。従って、例えば、図
3において二点鎖線で示すように、寸法が多少バラつい
て誤消去防止プラグ9の厚みがBとなった場合にも、確
実に仮止め効果を持たせることができる。
弾性変形により誤消去防止プラグ9のある程度の寸法の
バラツキを吸収することができるため、寸法のラフな誤
消去防止プラグ9であっても、確実に仮止めすることが
できる。これにより、弾性片11の弾性変形が可能な範
囲だけ仮止め範囲を広くすることができ、その分誤消去
防止プラグ9及びプラグ収容部6の寸法公差が広くなる
ため寸法精度の管理が容易になる。従って、例えば、図
3において二点鎖線で示すように、寸法が多少バラつい
て誤消去防止プラグ9の厚みがBとなった場合にも、確
実に仮止め効果を持たせることができる。
【0026】図7に示す誤消去防止プラグ12は、上記
実施例における凸部9fに代えて、バネ片の一具体例を
示す弾性突起13を設けたものである。弾性突起13
は、下方へ向けてへの字形に折り曲げて弾性片11と一
体に形成されていて、この弾性突起13自体にも弾性を
持たせている。従って、この実施例によれば、弾性片1
1と弾性突起13との二箇所でバネ作用を働かせること
ができ、両箇所のいずれかで寸法のバラツキを吸収する
ことができる。他の構成及び作用は上記実施例と同様で
あり、同実施例における誤消去防止プラグ9と同一部分
には同一符号を付している。
実施例における凸部9fに代えて、バネ片の一具体例を
示す弾性突起13を設けたものである。弾性突起13
は、下方へ向けてへの字形に折り曲げて弾性片11と一
体に形成されていて、この弾性突起13自体にも弾性を
持たせている。従って、この実施例によれば、弾性片1
1と弾性突起13との二箇所でバネ作用を働かせること
ができ、両箇所のいずれかで寸法のバラツキを吸収する
ことができる。他の構成及び作用は上記実施例と同様で
あり、同実施例における誤消去防止プラグ9と同一部分
には同一符号を付している。
【0027】この誤消去防止プラグ12によれば、弾性
片11と弾性突起13との二箇所で寸法のバラツキを吸
収できるため、上記実施例の場合よりも更に大きく寸法
にバラツキが生じている場合にも、誤消去防止プラグ1
2の仮止め効果を確実に発揮させることができる。
片11と弾性突起13との二箇所で寸法のバラツキを吸
収できるため、上記実施例の場合よりも更に大きく寸法
にバラツキが生じている場合にも、誤消去防止プラグ1
2の仮止め効果を確実に発揮させることができる。
【0028】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、弾性片11に設けた凸部9fの形状を半球形とした
例について説明したが、凸部の形状は円錐形、円錐台
形、角錐形、角錐台形その他の各種の形状を適用するこ
とができることは勿論である。更に、弾性突起13を設
けた誤消去防止プラグ12のプラグ本体9aにもスリッ
ト10を設けた例について説明したが、この誤消去防止
プラグ12の場合には、弾性突起13によってもある程
度の寸法のバラツキが吸収できるため、スリット10を
省略することもできる。更に又、バネ片の一具体例とし
て弾性突起13を設けたが、この弾性突起13に代え
て、別体に形成された板バネやコイルバネ或いはゴム状
弾性体を固定して設ける構成とすることもできる。
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、弾性片11に設けた凸部9fの形状を半球形とした
例について説明したが、凸部の形状は円錐形、円錐台
形、角錐形、角錐台形その他の各種の形状を適用するこ
とができることは勿論である。更に、弾性突起13を設
けた誤消去防止プラグ12のプラグ本体9aにもスリッ
ト10を設けた例について説明したが、この誤消去防止
プラグ12の場合には、弾性突起13によってもある程
度の寸法のバラツキが吸収できるため、スリット10を
省略することもできる。更に又、バネ片の一具体例とし
て弾性突起13を設けたが、この弾性突起13に代え
て、別体に形成された板バネやコイルバネ或いはゴム状
弾性体を固定して設ける構成とすることもできる。
【0029】また、上記実施例においては、記録媒体が
磁気テープである8mmビデオカセットに適用した例に
ついて説明したが、この他にも、例えば、記録媒体が磁
気ディスクであるフロッピィディスク用カセット(カー
トリッジともいう。)や記録媒体が光ディスクである光
ディスク用カセット等にも適用することができる。この
ように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更できるものである。
磁気テープである8mmビデオカセットに適用した例に
ついて説明したが、この他にも、例えば、記録媒体が磁
気ディスクであるフロッピィディスク用カセット(カー
トリッジともいう。)や記録媒体が光ディスクである光
ディスク用カセット等にも適用することができる。この
ように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更できるものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誤消去防止プラグに弾性変形によるバネ作用を持たせて
スライド収容部に仮止めするようにしたため、誤消去防
止プラグ又はプラグ収容部の寸法に多少のバラツキが生
じた場合にも、この誤消去防止プラグの弾性変形による
バネ作用によってプラグ収容部に確実に仮止めすること
ができる。従って、誤消去防止プラグにある程度の外力
が加えられた場合にも、それによって誤消去防止プラグ
がぐらついたりプラグ収容部から抜け出すことがなく、
この種のカセットの組立作業を簡単且つ迅速に行うこと
ができ、組立工程の自動化に貢献することができる。
誤消去防止プラグに弾性変形によるバネ作用を持たせて
スライド収容部に仮止めするようにしたため、誤消去防
止プラグ又はプラグ収容部の寸法に多少のバラツキが生
じた場合にも、この誤消去防止プラグの弾性変形による
バネ作用によってプラグ収容部に確実に仮止めすること
ができる。従って、誤消去防止プラグにある程度の外力
が加えられた場合にも、それによって誤消去防止プラグ
がぐらついたりプラグ収容部から抜け出すことがなく、
この種のカセットの組立作業を簡単且つ迅速に行うこと
ができ、組立工程の自動化に貢献することができる。
【0031】また、誤消去防止プラグのプラグ本体にス
リットを設けて弾性変形による仮止めのためのバネ作用
を持たせることにより、スリットにてプラグ本体を弾性
変形させてバネ作用を発揮させることができ、これによ
り誤消去防止プラグをプラグ収容部に確実に仮止めする
ことができる。
リットを設けて弾性変形による仮止めのためのバネ作用
を持たせることにより、スリットにてプラグ本体を弾性
変形させてバネ作用を発揮させることができ、これによ
り誤消去防止プラグをプラグ収容部に確実に仮止めする
ことができる。
【0032】更に、誤消去防止プラグのプラグ本体にバ
ネ片を設けて弾性変形による仮止めのためのバネ作用を
持たせることにより、バネ片を弾性変形させてバネ作用
を発揮させることができ、これにより誤消去防止プラグ
をプラグ収容部に確実に仮止めすることができる。
ネ片を設けて弾性変形による仮止めのためのバネ作用を
持たせることにより、バネ片を弾性変形させてバネ作用
を発揮させることができ、これにより誤消去防止プラグ
をプラグ収容部に確実に仮止めすることができる。
【図1】本発明の一実施例を示すカセット筐体を分解し
た外観斜視図である。
た外観斜視図である。
【図2】本発明に係る誤消去防止プラグの拡大斜視図で
ある。
ある。
【図3】図2の正面図である。
【図4】同、平面図である。
【図5】本発明に係る誤消去防止プラグの組込み状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】本発明に係る誤消去防止プラグの第2実施例を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図7】従来のカセット筐体を分解した外観斜視図であ
る。
る。
【図8】カセット筐体の下ハーフの要部を示す平面図で
ある。
ある。
【図9】従来の誤消去防止プラグの拡大斜視図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】同、平面図である。
【図12】従来の改良された誤消去防止プラグの拡大斜
視図である。
視図である。
1 カセット筐体 1a 上ハーフ 1b 下ハーフ 3 誤消去防止表示窓 4 誤消去防止検出孔 6 プラグ収容部 7a 背面板 8a 横壁板 8c 案内片 9,12 誤消去防止プラグ 9a プラグ本体 9f 凸部 10 スリット 11 弾性片 13 弾性突起(バネ片)
Claims (3)
- 【請求項1】 記録媒体が収容され、上下一対のハーフ
からなるカセット筐体のプラグ収容部に誤消去防止プラ
グをスライド自在に収容し、この誤消去防止プラグをス
ライドさせて上記カセット筐体に形成した誤消去防止検
出孔を開くことにより上記記録媒体に記録された情報の
誤消去を防止するカセットにおいて、 上記誤消去防止プラグに弾性変形によるバネ作用を持た
せ、この誤消去防止プラグを上記プラグ収容部にバネ作
用にて仮止めすることを特徴とするカセット。 - 【請求項2】 請求項1記載のカセットにおいて、 上記誤消去防止プラグは、上記プラグ収容部に収容され
るプラグ本体を有し、このプラグ本体にスリットを設け
てバネ作用を有する弾性片を形成したことを特徴とする
カセット。 - 【請求項3】 請求項1記載のカセットにおいて、 上記誤消去防止プラグは、上記プラグ収容部に収容され
るプラグ本体を有し、このプラグ本体に、バネ作用を有
するバネ片を設けたことを特徴とするカセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30813593A JPH07161173A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | カセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30813593A JPH07161173A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | カセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161173A true JPH07161173A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17977314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30813593A Pending JPH07161173A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | カセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07161173A (ja) |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30813593A patent/JPH07161173A/ja active Pending
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