JPH0716116Y2 - 自動車用手動変速機の潤滑構造 - Google Patents

自動車用手動変速機の潤滑構造

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JPH0716116Y2
JPH0716116Y2 JP1989059635U JP5963589U JPH0716116Y2 JP H0716116 Y2 JPH0716116 Y2 JP H0716116Y2 JP 1989059635 U JP1989059635 U JP 1989059635U JP 5963589 U JP5963589 U JP 5963589U JP H0716116 Y2 JPH0716116 Y2 JP H0716116Y2
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JP
Japan
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coupling sleeve
manual transmission
synchromesh
synchromesh mechanism
lubrication structure
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幹夫 高柳
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、シンクロメッシュ機構部を備えた自動車用
手動変速機において、該シンクロメッシュ機構部への潤
滑構造の改良に関する。
(従来の技術) さて、この種シンクロメッシュ機構部を備えた手動変速
機にあっては、その潤滑手段は一般に第1図に示すよう
にミッションケース20又はエクステンションの内壁面に
対し前記変速機の潤滑部位、例えばシンクロメッシュ機
構部4におけるシンクロハブ5の両端面やボークリング
8,9に対応してガイド部材等のトイ21を設け、ミッショ
ンケース20又はエクステンションの内壁面に跳ね上げら
れた潤滑油をトイ21に導いて、該トイ21から自然滴下に
よる手段が採用されていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来の自然滴下による潤滑構造
にあっては潤滑すべき部位が高速で回転されているた
め、この回転によって自然滴下された潤滑油が飛ばされ
てしまい、結局充分な潤滑効果を得ることができないと
いう不具合を生起していた。
又、トランスミッション又はエクステンションにトイを
設けることにより同部材のコストが必然的に高くなるこ
とは避けられない欠点を有していた。
そこで、この考案は上記した従来に生起する不具合に鑑
み、カップリングに滴下される潤滑油を積極的に受け、
潤滑すべき部位、例えばシンクロメッシュ機構部におけ
るシンクロハブの両端面やボークリング等に潤滑油を供
給し、もって潤滑効果の良化向上を図ることができる自
動車用手動変速機の潤滑構造を提供することを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、この考案は、メインシ
ャフトに支承されたメインドライブギヤ及びサードギヤ
と、この両ギヤ間に装備され少なくともシンクロハブ,
カップリングスリーブ,ボークリング及びインサートキ
ーとからなるシンクロメッシュ機構部とを有する自動車
用手動変速機において、前記カップリングスリーブの端
面ほぼ外周縁に滴下された潤滑油をうける羽根状の油当
り面を該外周縁に沿って複数個形成したことを要旨とす
るものである。
(作用) カップリングスリーブの油当り面により滴下する潤滑油
を積極的に受け、同油当り面からシンクロメッシュ機構
部、例えばシンクロハブの両端面やボークリングに潤滑
を行なうものである。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面に従って詳述する。
さて、第1図に示すように、シンクロメッシュ機構部を
備えた手動変速機は周知の態様であり、その大略の構成
について説明すると、図において、1はメインシャフト
で、このメインシャフト1には所定の間隔をおいてメイ
ンドライブギヤ2とサードギヤ3とが回転自在に支承さ
れている。このメインドライブギヤ2とサードギヤ3と
の間にはシンクロメッシュ機構部4が配備されており、
該シンクロメッシュ機構部4は前記メインシャフト1に
スプライン嵌合されたシンクロハブ5と、該シンクロハ
ブ5の外周にスプライン嵌合されかつ外周に後述するシ
フトフォークを嵌挿する環状溝6が形成されたカップリ
ングスリーブ7と、該カップリングスリーブ7の両端面
に相対向して配置されかつ前記メインドライブギヤ2と
サードギヤ3の斜状面にそれぞれ嵌合された2つボーク
リング8,9と、前記シンクロハブ5の外周とカップリン
グスリーブ7との間に軸方向の移動自在に数個所挿通さ
れたインサートキー10等から構成されている。そして、
前記カップリングスリーブ7の環状溝6の一部にはシフ
トレバー(図示しない)に連動するシフトフォーク11が
嵌挿されている。
さて、本実施例における潤滑構造について説明すると、
前記カップリングスリーブ7はその両端面がスプライン
孔7a部位から外周縁にかけてテーパー状に形成され、こ
のテーパー状端面7b,7cには所定の間隔をおいて複数個
(第2図では4個を示す)の羽根状の油当り面12〜12が
一体的に突出形成されている。
この油当り面12〜12は第2図〜第4図に示すように、そ
の外周縁に至るに従って順次高く、かつ回転方向に対し
て所望の角度θでカップリングスリーブ7の端面7b,7c
から立ち上がった直面状の油受面12aを有し、該油受面1
2aか該端面7b,7cにかけてなだらかな曲面となってい
る。尚、前記角度θは15°〜50°が望ましい。
さて、本実施例は上述のように構成されたものであり、
回転されるカップリングスリーブ7に対してトランスミ
ッションケース20の内壁面に跳ね上げられたケース20内
の潤滑油は同内壁面から自然に滴下される。この滴下さ
れた潤滑油は該カップリングスリーブ7の油当り面12〜
12により受けられた状態となり、そして該油当り面12〜
12は受けた潤滑油を吸い込むように、その角度θが設定
されているため、その回転と併せて潤滑油をスプライン
孔7a側へ導入する。これによってシンクロメッシュ機構
部4におけるシンクロハブ5の両端面やボークリング8,
9を積極的に潤滑するものである。
尚、本実施例における油当り面12の油受面12aを第5図
(A)に示すように曲面状としても良く、又、油当り面
12′自体を第5図(B),(C)に示すようにカップリ
ングスリーブ7とは別の材質、例えば板金製或いは合成
樹脂製から別体に構成しても良い。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、回転するカップリング
スリーブに形成した油当り面により滴下する潤滑油を積
極的に受け、同油当り面からシンクロメッシュ機構部、
例えばシンクロハブの両端面やボークリングへ確実に潤
滑を行なうことができる。
しかも、カップリングスリーブに油当り面を形成すると
いう簡単な構成であるから、この種潤滑構造としてのコ
スト高を大幅に押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の一実施例を示し、第1図は一般のシンク
ロメッシュ機構部を備えた手動変速機の概要を略示する
断面図、第2図は要部を示す一部破断正面図、第3図は
第2図のIII−III線拡大断面図、第4図は第2図のIV−
IV線断面図、第5図(A)は油当り面の別例を示す正面
図、第5図(B)は同じく別例を示す正面図、第5図
(C)はその底面図である。 1…メインシャフト 2…メインドライブギヤ、3…サードギヤ 4…シンクロメッシュ機構部 5…シンクロハブ、6…環状溝 7…カップリングスリーブ 12…油当り面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインシャフトに支承されたメインドライ
    ブギヤ及びサードギヤと、この両ギヤ間に装備され少な
    くともシンクロハブ,カップリングスリーブ,ボークリ
    ング及びインサートキーとからなるシンクロメッシュ機
    構部とを有する自動車用手動変速機において、前記カッ
    プリングスリーブの端面ほぼ外周縁に滴下された潤滑油
    をうける羽根状の油当り面を該外周縁に沿って複数個形
    成したことを特徴とする自動車用手動変速機の潤滑構
    造。
JP1989059635U 1989-05-23 1989-05-23 自動車用手動変速機の潤滑構造 Expired - Fee Related JPH0716116Y2 (ja)

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