JP3918135B2 - 手動変速機の潤滑構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、車両等の手動変速機における同期機構の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両の手動変速機1の同期機構において、図4に示すようにシャフト2のスプライン部3にはシンクロハブ4が嵌合されており、このシンクロハブ4の外周にはスプライン部5が形成され、このスプライン部5にはスライド可能に内歯部6aを有し外周にフォーク溝6bを有するカップリングスリーブ6が嵌合されている。また、シャフト2にはギヤ7が一体状に嵌合され、このギヤ7のボス部7aにはギヤ8が回転可能に外嵌され、さらに、ギヤ8のボス部8aにはクラッチギヤ9が外嵌され、このクラッチギヤ9はカップリングスリーブ6をシンクロハブ4のスプライン部5に沿ってスライドすることで内歯部6aと係脱可能に設けられ、このシンクロハブ4のスプライン部5の一方の端部側より給油F0 して潤滑するように設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら、この従来の構成において、カップリングスリーブ6をスライド可能に嵌合するシンクロハブ4のスプライン部5はその全幅に歯部5aが形成されており,このためこのスプライン部5の一端部より給油F0 した場合、シンクロハブ4の回転の遠心力により給油F0 の大半は同端部より所定の範囲の間で歯部5aの歯面に沿ってはね飛ばされ、このため、クラッチギヤ9の歯部9a側への給油F0 が不十分となって摩耗を生じ、変速操作に支障をきたす問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたもので、このシンクロハブのスプライン部を介してカップリングスリーブはもとよりクラッチギヤに対する給油を十分に行なうことができて、クラッチギヤの歯部の摩耗を著減して変速操作を容易に成し得る潤滑構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、上記技術課題を解決するため、シャフトのスプライン部に嵌合されたシンクロハブのスプライン部にスライド可能に外嵌されたカップリングスリーブと、シャフトに回転可能に外嵌されたギヤのボス部に外嵌され、前記カップリングスリーブと係脱可能に連繋されるクラッチギヤとからなる同期機構を備えた手動変速機において、前記シンクロハブのスプライン部の給油側の側面に該シンクロハブのスプライン部の歯部の歯元径と略同一の外径を有する円筒形状の給油受け部を所定幅で設ける構成としたことである。
【0005】
【作用】
上記構成としたことにより、同期機構全域を円滑に潤滑することができて、各部材の摩耗を防止して変速操作の円滑性を維持することができる。
【0006】
【実施例】
次に、本発明の一実施例を図面にしたがって説明すると、図1に示すように、従来と同様にシャフト2のスプライン部3にはシンクロハブ14が嵌合されており、このシンクロハブ14の外周にはスプライン部15が形成され、このスプライン部15にはスライド可能に内歯部6aを有し外周にフォーク溝6bを有するカップリングスリーブ6が嵌合されている。また、シャフト2にはギヤ7が一体状に嵌合され、このギヤ7のボス部7aにはギヤ8が回転可能に外嵌され、さらに、ギヤ8のボス部8aにはクラッチギヤ9が外嵌され、このクラッチギヤ9はカップリングスリーブ6をシンクロハブ14のスプライン部15に沿ってスライドすることで内歯部6aと係脱可能に設けられている。このように設けられた変速機1においては潤滑を良好に行うため以下のように構成されている。
【0007】
このシンクロハブ14においては、まず、給油F0 の潤滑を容易にするため、図1の丸印部分は図2(a)(b)に示すように構成されている。すなわち、図2(a) においては、スプライン部15の端面側において、スプライン部15の歯部15aの歯元部15bの歯元径D0 とほぼ同径D1 を外径とする円筒状の給油受け部16を所定の幅で突出形成したものである。したがって、この円筒状の給油受け部16を所定の幅でスプライン部15の歯元径D0 とほぼ同径D1 としたことで、この給油受け部16に給油F0 されたオイルは即座にはね飛ばされることなく矢印で示すようにスプライン部15の歯元部15bに沿って流入し、その一部はシンクロハブ14の回転の遠心力により歯部15aの歯面を伝い、他はクラッチギヤ9側へ潤滑される。したがって、シンクロハブ14のスプライン部15とカップリングスリーブ6の相互の歯面およびクラッチギヤ9の摩耗を防止することができ、変速操作の円滑性を確保することができる。
【0008】
また、図2(b) においては、スプライン部15の給油F0 側の歯部15aを所定の範囲にわたり切欠きCして円筒形状の給油受け部17を形成するとともに、給油受け部17と歯元部15bとを段差状に形成することにより、クラッチギヤ9側への潤滑は積極的となり、上記と同様の作用効果を奏するものである。
【0009】
次に、クラッチギヤ9の歯部9aとギヤ8の側面とは従来においては図3(b) に示すように若干の隙間tを有して嵌合されていた。したがって、シンクロハブ14の歯元部15bを伝って潤滑されてきた給油F0 は遠心力により飛ばされていたものであるが、図1に示すように、ギヤ8の側面の一部を外径D3 に切欠きCするか、または、図3(a) に示すように、クラッチギヤ9とギヤ8の側面間に外径D3 の凸状部材18を介装させて、クラッチギヤ9の歯部9aの歯元径D0 に対し、D0 >D3 で、クラッチギヤ9の歯部9aとギヤ8の側面との間隔t1 がt<t1 (1.2mm以上)となる油溜り部19を形成する。このように構成することにより、潤滑される給油F0 は一時的にこの油溜り部19に滞溜されるのでクラッチギヤ9の歯部9aへの潤滑を充分に行うことができて、その摩耗を防止して変速操作を円滑に行うことができる。なお、クラッチギヤ9の歯部9aの歯元部を油溜り部19側へ傾斜するテーパー状に形成する構成とすることで潤滑を積極化することができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、上記したようにシンクロハブのスプライン部の給油側の側面にシンクロハブのスプライン部の歯部の歯元径と略同一の外径を有する円筒形状の給油受け部を所定幅で設ける構成としたことにより、給油側での遠心力による給油の飛散が著減されて、給油は歯元部を伝ってカップリングスリーブとの歯面間に潤滑されるとともに、クラッチギヤへも充分に潤滑されて、シンクロハブおよびカップリングスリーブの歯面およびクラッチギヤの歯部の摩耗を防止することができて変速操作を円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 手動変速機の同期機構の一部断面図である。
【図2】 (a),(b) はシンクロハブに給油受け部を形成する説明図である。
【図3】 (a) はクラッチギヤとギヤとの間に油溜り部を形成する説明図であり、(b) は従来のクラッチギヤとギヤとの関係の説明図である。
【図4】 従来の手動変速機の同期機構の一部断面図である。
【符号の説明】
1 手動変速機
2 シャフト
3 スプライン部
6 カップリングスリーブ
8 ギヤ
8a ボス部
9 クラッチギヤ
9a 歯部
14 シンクロハブ
15 スプライン部
15a 歯部
15b 歯元部
16,17 給油受け部
18 凸状部材
19 油溜り部
F0 給油
D0 クラッチギヤおよびシンクロハブの歯元部の径
D1 給油受け部の外径
D3 油溜り部の外径
Claims (1)
- シャフトのスプライン部に嵌合されたシンクロハブのスプライン部にスライド可能に外嵌されたカップリングスリーブと、シャフトに回転可能に外嵌されたギヤのボス部に外嵌され、前記カップリングスリーブと係脱可能に連繋されるクラッチギヤとからなる同期機構を備えた手動変速機において、前記シンクロハブのスプライン部の給油側の側面に該シンクロハブのスプライン部の歯部の歯元径と略同一の外径を有する円筒形状の給油受け部を所定幅で設ける構成とした手動変速機の潤滑構造。
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JP14545695A JP3918135B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 手動変速機の潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14545695A JP3918135B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 手動変速機の潤滑構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08312761A JPH08312761A (ja) | 1996-11-26 |
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Family
ID=15385656
Family Applications (1)
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JP14545695A Expired - Fee Related JP3918135B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 手動変速機の潤滑構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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1995
- 1995-05-18 JP JP14545695A patent/JP3918135B2/ja not_active Expired - Fee Related
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