JPH07160427A - 位置指示装置 - Google Patents

位置指示装置

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JPH07160427A
JPH07160427A JP31060293A JP31060293A JPH07160427A JP H07160427 A JPH07160427 A JP H07160427A JP 31060293 A JP31060293 A JP 31060293A JP 31060293 A JP31060293 A JP 31060293A JP H07160427 A JPH07160427 A JP H07160427A
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JP
Japan
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display device
cursor
tilt
detection sensor
displacement
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JP31060293A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Matsumoto
一之 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示装置と位置指示装置を一体化し、位置指
示装置を探すために視線をずらす必要がなく、かつ位置
指示装置を外観上排除することので切る位置指示装置を
提供する。 【構成】 表示装置1をピボット2と弾性部材3からな
る揺動機構によって揺動自在に支持して、傾き検出セン
サ4によって表示装置の傾きの有無を検出する。そし
て、傾き検出センサから出力される傾き情報に応じてカ
ーソル移動制御手段がカーソルを任意の位置に移動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置の画面上に表
示されているカーソルを所望の位置に移動させる位置指
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、コンピュータや制御装置等はに表
示装置が設けられている。その表示装置の画面上でデー
タの入力位置を示すカーソルの移動は、図19(a)に
示すような位置指示装置によって行われる。この位置指
示装置は表示装置の表示画面とは別の位置に配置され、
カーソルキー20、21、22、23を操作者が指24
で押下することによって、カーソルを所望の位置に移動
している。例えば、図19(a)のカーソルキー23を
操作者が指24で押下している間、カーソルが下方に移
動し、図19(b)に示すように表示装置の表示画面2
5上でカーソルを位置Aから位置Bに移動する。位置B
にカーソルがきた時点でカーソルキー23から指24を
離すことによって、カーソルの移動は終了し所望の位置
にカーソルを移動することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の位置指示装置は
上記のように構成されているため、操作者の操作性の向
上を図るためには、各カーソルキー20、21、22、
23が十分な大きさを有すると共に、余裕を持って配置
される必要があった。
【0004】従って、位置指示装置全体が大型化してし
まうという問題があった。
【0005】また位置指示装置と表示装置が別の位置に
あるため、表示装置に表示されている内容を修正するた
めには、位置指示装置を探すと共に、指示方向のカーソ
ルキーを探すために表示装置に向けられていた視線を位
置指示装置に向ける必要があり、表示内容の修正作業に
煩わしさを伴うという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、表示装置と位置指示装置を一体化し、
位置指示装置を探すために視線をずらす必要がなく、か
つ位置指示装置を外観上排除することによって、装置の
小型化を促すと共に、安価で表示内容の変更が容易な位
置指示装置を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するため、請求項1記載の位置指示装置は、表示装
置の画面上でデータ入力位置を示すカーソルの位置を任
意の位置に移動させる位置指示装置において、前記表示
装置を揺動可能に支持する揺動機構と、前記表示装置の
傾きの有無を検出して傾き情報を出力する傾き検出セン
サと、前記カーソルを前記傾き検出センサからの傾き情
報に応じて任意の位置に移動させるカーソル移動制御手
段と、を有することを特徴とするものである。
【0008】また、前記問題点を解決するため、請求項
2記載の位置指示装置は、表示装置の画面上でデータ入
力位置を示すカーソルの位置を任意の位置に移動させる
位置指示装置において、第1支持枠と第2支持枠とから
なる2重枠構造体であって、第1支持枠が内側に一対の
第1支持ピンを有し該第1支持ピンを介して前記第2支
持枠を所定方向に揺動可能に支持すると共に、第2支持
枠が内側に第1支持ピンを通る軸線と直交する軸線上に
一対の第2支持ピンを有し前記表示装置を揺動自在に支
持する2重枠構造体と、前記表示装置の傾きの有無を検
出して傾き情報を出力する傾き検出センサと、前記カー
ソルを前記傾き検出センサからの傾き情報に応じて任意
の位置に移動させるカーソル移動制御手段と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0009】また、前記問題点を解決するため、請求項
3記載の位置指示装置は、表示装置の画面上でデータ入
力位置を示すカーソルの位置を任意の位置に移動させる
位置指示装置において、前記表示装置を揺動可能に支持
する弾性部材と、前記表示装置に設けられ該表示装置の
変位を伝達する変位伝達部材と、前記伝達部材を介して
前記表示装置の変位の有無を検出して変位情報を出力す
る変位検出センサと、前記カーソルを前記変位検出セン
サからの変位情報に応じて任意の位置に移動させるカー
ソル移動制御手段と、を有することを特徴とするもので
ある。
【0010】前記問題点を解決するため、請求項4記載
の位置指示装置は、表示装置の画面上でデータ入力位置
を示すカーソルの位置を任意の位置に移動させる位置指
示装置において、前記表示装置を揺動可能に支持する揺
動機構と、前記表示装置に設けられたマーカー部材と、
前記マーカー部材までの距離を検出して表示装置の傾き
量情報を出力する傾き量検出センサと、前記カーソルを
前記傾き量検出センサからの傾き量情報に応じた速度で
任意の位置に移動させるカーソル移動制御手段と、を有
することを特徴とするものである。
【0011】前記問題点を解決するため、請求項5記載
の位置指示装置は、請求項3または請求項4記載の位置
指示装置において、表示装置全体が押下された時に所定
のモードを実行することを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この発明における請求項1記載の位置指示装置
では、表示装置を揺動機構によって揺動自在に支持し
て、傾き検出センサによって表示装置の傾きの有無を検
出する。そして、傾き検出センサから出力される傾き情
報に応じてカーソル移動制御手段がカーソルを任意の位
置に移動する。
【0013】また、請求項2記載の位置指示装置では、
第1支持枠と第2支持枠とからなる2重枠構造体によっ
て表示装置を揺動自在に支持して、傾き検出センサによ
って表示装置の傾きの有無を検出する。そして、傾き検
出センサから出力される傾き情報に応じてカーソル移動
制御手段がカーソルを任意の位置に移動する。
【0014】また、請求項3記載の位置指示装置では、
弾性部材によって揺動自在に支持された表示装置に設け
られた変位伝達部材を介して変位検出センサが表示装置
の変位の有無を検出する。そして、変位検出センサから
出力される変位情報に応じてカーソル移動制御手段がカ
ーソルを任意の位置に移動する。
【0015】また、請求項4記載の位置指示装置では、
揺動機構によって揺動自在に支持された表示装置に設け
られたマーカー部材までの距離を傾き量検出センサが検
出する。そして、カーソル移動制御手段が傾き量検出セ
ンサから出力される傾き量情報に応じた速度で任意の位
置にカーソルを移動する。
【0016】また、請求項5記載の位置指示装置では、
揺動自在に支持された表示装置全体が押下すると所定の
モードを実行する。
【0017】
【実施例】第1実施例 この発明の位置指示装置の第1実施例を図面を用いて説
明する。
【0018】図1(a)は位置指示装置の斜視図であ
り、図1(b)は上面図、図1(c)は側面図である。
【0019】表示装置1は、液晶表示板または蛍光表示
板等で構成され、操作者によって入力される文字や絵等
のデータを表示するものである。入力されたデータは画
面上で移動可能な図示しないカーソルの位置に表示され
る。前記表示装置1はピボット2及びゴムやスポンジや
スプリング等で構成される弾性部材3から構成される揺
動機構によってピボット2を中心に揺動自在の支持され
ている。また、表示装置1の裏面側には摺動子を有する
機械式のスイッチ構造を有する傾き検出センサ4が表示
装置1の裏面に接触配置、または誤動作を回避するため
に表示装置1より若干の間隙をあけて配置されている。
傾き検出センサ4は表示装置1の上下左右の4方向(傾
き検出センサ4a,4b,4c,4d)に配置され、表
示装置1の傾斜の有無を検出する。つまり、表示装置1
の一部が操作者によって押下されるとピボット2を支点
として押下側に表示装置1が傾斜して表示装置1の裏面
側に配置された傾き検出センサ4がオンされる。そし
て、図示しないカーソル移動制御手段は検出センサから
の出力される表示装置1の傾き情報に応じてカーソルを
移動させる。ここで、前記ピボット2は強固な材質で構
成され、弾性部材3は過大な表示装置1の傾斜を防ぎ、
かつ不必要な表示装置1の傾きによる傾き検出センサ4
の誤動作を防ぐ緩衝装置としての機能を有し、操作者に
よって表示装置1の一部が押された場合に、押された方
向にのみ表示装置1を傾斜するようにしている。
【0020】次に、図1、図2と図3のフローチャート
を用いて本第1実施例の動作について説明する。
【0021】位置指示装置のカーソル移動手段が動作を
開始する(S101)と、一定の位置、例えば、図2に
示す位置Aにカーソルを表示する(S102)。そして
一定時間経過後(S103)に、各傾き検出センサ4の
押下状態を確認する(S104)。傾き検出センサ4が
押下されていない場合、一定時間待った後、再びカーソ
ルの表示を行い(S102)、上述と同様な動作を繰り
返す(S102〜S104)。
【0022】図2に示すように、操作者が位置Aのカー
ソルを位置Bに移動する場合、操作者は指5によって図
2に示すように表示装置1の下側を下方に押す。押され
た表示装置1はピボット2を支点として傾斜し、表示装
置1の裏面下方に配置された傾き検出センサ4a(図1
参照)を押下する。
【0023】押下した時にステップ4(S104)の状
態にあった場合、押下されている傾き検出センサ4は1
つのみであるため、表1に示すようにカーソルを表示す
る位置を下方に移動し(S105)、カーソルを表示し
た後、一定時間後、再び傾き検出センサ4の状態を確認
する動作を繰り返す(S102〜S104)。上記の動
作を繰り返すことによってカーソルは位置Aから位置B
に移動する。操作者はカーソルが位置Bまで移動したこ
とを確認し、指5を離すことによってカーソル移動は停
止する。そして、次に傾き検出センサ4が押下されるま
でカーソルはその位置に停止する(S102〜S10
4)。
【0024】
【表1】 また、操作者が位置Bのカーソルを位置Cまで移動する
場合、表示装置1の右上を指5によって押下する。この
場合、傾き検出センサ4b,4cが同時に押下される。
押下した時にステップ4(S104)の状態にあった場
合、押下されている傾き検出センサ4は2つ以上のた
め、表2に示すようにカーソルは右上方に移動する(S
106)。カーソルを表示した後、一定時間後、再び傾
き検出センサ4の状態を確認する動作を繰り返す(S1
02〜S104)。上記の動作を繰り返すことによって
カーソルは位置Cに移動する。操作者はカーソルが位置
Cまで移動したことを確認し、指5を離すことによって
カーソル移動は停止する。そして、次に傾き検出センサ
4が押下されるまでカーソルはその位置に停止する(S
102〜S104)。
【0025】
【表2】 このように第1実施例によれば、表示装置の左右上下方
向にスイッチを配置し、表示装置を接触することにより
カーソルが移動するようにしたためカーソルキーが外見
上排除され、装置全体が小型化に適しかつ表示装置から
目を離さずカーソルを移動できるので操作の容易な位置
指示装置を提供することができる。
【0026】第2実施例 図4に本発明に係る第2実施例の位置指示装置の斜視図
を示す。
【0027】本第2実施例の位置指示装置の構成は前述
した第1実施例とほぼ同様であり、同一の部材には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0028】本第2実施例と第1実施例の異なるところ
は、弾性部材3と傾き検出センサ4の位置関係が入れ替
わっているところである。つまり、傾き検出センサ4
a,4b,4c,4dはそれぞれ表示装置1の右上、右
下、左上、左下に配置され、弾性部材3が表示装置1の
各辺の中央部に配置されている。
【0029】以上のように構成される第2実施例の位置
指示装置の動作を図4及び図5のフローチャートを用い
て説明する。
【0030】位置指示装置のカーソル移動制御手段が動
作を開始する(S111)と、第1実施例と同様に所定
の位置にカーソルを表示する(S112)。そして、一
定時間経過後(S113)に傾き検出センサ4の押下状
態を確認する(S114)。傾き検出センサ4が押され
ていない場合、一定時間待った後、再びカーソルの表示
を行い(S112)、同様な動作を繰り返す(S112
〜S114)。
【0031】図2に示すように、操作者が位置Aのカー
ソルを位置Bに移動する場合、操作者は指5によって図
2に示すように表示装置1の下側を下方に押す。押され
た表示装置1はピボット2を支点として傾斜し、表示装
置1の裏面下方に配置された傾き検出センサ4a及び傾
き検出センサ4dを押下する。押下した時にステップ4
(S114)の状態にあった場合、押下されている傾き
検出センサ4は2つ以上のため、表3に示すようにカー
ソルを表示する位置を下方に移動し(S116)、カー
ソルを表示した後に一定時間後、再び傾き検出センサ4
の状態を確認する動作を繰り返す(S112〜S11
4)。上記の動作を繰り返すことによってカーソルは位
置Aから位置Bに移動する。操作者はカーソルが位置B
まで移動したことを確認し、指5を離すことによってカ
ーソル移動は停止する。そして、次に傾き検出センサ4
が押下されるまでカーソルはその位置に停止する(S1
12〜S114)。
【0032】
【表3】 また、操作者が位置Bのカーソルを位置Cまで移動する
場合、表示装置1の右上を指5によって押下する。この
場合、傾き検出センサ4b1つのみが押下される。押下
した時にステップ4(S114)の状態にあった場合、
押下されている傾き検出センサ4は1つであるため、表
4に示すようにカーソルは右上方に移動する(S11
5)。カーソルを表示した後に一定時間後、再び傾き検
出センサ4の状態を確認する動作を繰り返す(S112
〜S114)。上記の動作を繰り返すことによってカー
ソルは位置Cに移動する。操作者はカーソルが位置Cま
で移動したことを確認し、指5を離すことによってカー
ソル移動は停止する。そして、次に傾き検出センサ4が
押下されるまでカーソルはその位置に停止する(S11
2〜S114)。
【0033】
【表4】 この第2実施例によれば、表示装置の左上、右上、左
下、右下方向に傾き検出センサを配置したため第1実施
例と比較して、上下方向または左右方向に長い表示装置
であっても、正確にカーソルの移動が可能になる。
【0034】上述した第1実施例及び第2実施例におい
て、弾性部材3と傾き検出センサ4は別々の位置に配置
したが、傾き検出センサ4に加わる衝撃を少なくする等
の目的で、例えば、弾性部材3の下に傾き検出センサ4
を配置したり、ショックアブソバー等の緩衝材を有する
検出センサを用いることによって、検出センサ本体及び
検出センサの摺動子を保護するような構成を有しても同
等の効果を得ることができる。
【0035】第3実施例 図6に本発明に係る第3実施例の位置指示装置を示す。
【0036】図6(a)は位置指示装置の斜視図であ
り、図6(b)は上面図、図6(c)は断面図である。
【0037】本第3実施例の位置指示装置の構成におい
て、前述した実施例と同一の部材には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0038】表示装置1の裏面には、第2実施例と同様
に表示装置1の各辺の中央部には弾性部材3が配置さ
れ、表示装置1の4隅に傾き検出センサ4a,4b,4
c,4dが配置されている。
【0039】表示装置1は第1支持枠8と第2支持枠6
とからなる2重枠構造体によって、揺動自在に支持され
ている。つまり、表示装置1は第2支持枠6の内側に突
出した第2支持ピン7によって左右から支持され、図6
(b)において、上下方向に回動する。一方、表示装置
1を支持している第2支持枠6は、該第2支持枠6の外
側に設けられた、第1支持枠8の内側に突出した第1支
持ピン9によって上下から支持され、図6(b)におい
て、左右方向に回動する。従って、表示装置1は2重枠
構造体を介した左右方向と上下方向の回動の組み合わせ
によって、任意の方向に傾斜することができる。ただ
し、第1支持枠8はシャーシ、筐体等に固定された固定
枠である。
【0040】本第3実施例の動作は前述した第2実施例
の動作と同様であるため、その説明は省略する。
【0041】本第3実施例においては、前述した第2実
施例と同様な傾き検出センサ4の配置を行ったが、第1
実施例と同様な配置でも良くその場合、位置指示装置の
動作は、図3に示したフローチャートに従う。また、本
第3実施例においては、表示装置1の上下方向の揺動動
作を第2支持枠6によって行い、前記第2支持枠の左右
方向の揺動動作を第1支持枠8によって行ったがそれぞ
れの支持ピンの位置を入れ替えて、第1支持枠8によっ
て上下方向の揺動動作を行い、第2支持枠6によって左
右方向の揺動動作を行っても同様の効果を得ることがで
きる。
【0042】この第3実施例によれば、2重枠構造体に
よって表示装置を指示するようにしたため、装置を第1
実施例と比較して奥行き方向が薄くなるため、より装置
の小型化が可能になる。
【0043】第4実施例 図7に本発明に係る第4実施例の位置指示装置の斜視図
を示す。
【0044】本第4実施例の位置指示装置の構成におい
て、前述した実施例と同一の部材には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0045】図7に示すように表示装置1は弾性部材1
0によって揺動可能に支持されている。弾性部材10は
前述した実施例と同じ弾性部材を用いてもよいが、本実
施例において表示装置1は弾性部材10のみによって支
持されるため、弾性力の大きな弾性部材を選択すること
が好ましい。そして、弾性部材10は過大な表示装置1
の傾斜を防ぎ、かつ不必要な表示装置1の傾きによって
後述するセンサの誤動作を防ぐ緩衝装置としての機能を
有し、操作者によって表示装置1の一部が押された場合
に、押された方向にのみ表示装置1を傾斜するようにし
ている。また、表示装置1の裏面には、図7(a)、図
7(b)に示すように、表示装置1と共に揺動する4枚
の板状フィンが直角に交わった変位伝達部材11が取り
付けられている。前記変位伝達部材11の4方向に延び
た各フィンの下端にはフィンの有無を検出し、表示装置
1の変位を検出する変位検出センサ12a,12b,1
2c,12dが設けられている。本実施例において、変
位検出センサ12はLED素子等を用いたフォトセンサ
等を用いている。
【0046】従って、弾性部材10によって支持された
表示装置1を操作者が押下して傾いた時に、表示装置1
と共に傾くフィンが1枚、または数枚、変位検出センサ
12から外れることによって、該当する変位検出センサ
12がオンされる。そして、図示しないカーソル移動制
御手段は検出センサからの出力される表示装置1の変位
情報に応じてカーソルを移動させる。
【0047】図8(a),(b),(c)は、表示装置
1が押下される時の変位伝達部材11と変位検出センサ
12との位置関係を示す説明図である。図8において、
図面の簡略化のため弾性部材10を省略すると共に、変
位伝達部材11と変位検出センサ12を拡大して表して
いる。
【0048】次に、図7、図8と図9のフローチャート
を用いて本第4実施例の動作について説明する。
【0049】位置指示装置のカーソル移動手段が動作を
開始する(S121)と、一定の位置、例えば、図2に
示す位置Aにカーソルを表示する(S122)。そし
て、一定時間経過後(S123)に、各変位検出センサ
12のによって変位伝達部材11の状態を確認する(S
124)。変位伝達部材11が図8(a)に示すよう
に、全てのフィンが変位検出センサ12を遮り(アイド
ル状態にあり)、変位検出センサ12がオンされていな
い場合、一定時間待った後、再びカーソルの表示を行い
(S122)、上記と同様な動作を繰り返す(S122
〜S124)。
【0050】図2に示すように、操作者が位置Aのカー
ソルを位置Bに移動する場合、操作者は指5によって図
8(b)に示すように表示装置1の矢印部D点を下方に
押す。押された表示装置1は弾性部材10の圧力の差に
より図8(b)に示すように傾斜し、変位検出センサー
12dからフィンが外れ、変位検出センサー12dがオ
ンする。
【0051】表示装置1を押下した時にステップ4(S
124)の状態にあった場合、オン(フィンが外れた状
態)されている変位検出センサ12は1つのみのため、
表5に示すようにカーソルを表示する位置を下方に移動
し(S125)、カーソルを表示した後、一定時間後、
再び変位検出センサ12の状態を確認する動作を繰り返
す(S122〜S124)。上記の動作を繰り返すこと
によってカーソルは位置Aから位置Bに移動する。操作
者はカーソルが位置Bまで移動したことを確認し、指5
を離すことによってカーソル移動は停止する。そして、
次に変位検出センサ12がオンされるまでカーソルはそ
の位置に停止する(S122〜S124)。
【0052】
【表5】 また、図2において、操作者が位置Bのカーソルを位置
Cまで移動する場合、表示装置1上の右上を指5によっ
て押下する。表示装置1は上下左右の弾性部材10の圧
力の差により右上をいちばん低くして傾斜する。そし
て、表示装置1に接続された変位伝達部材11も同様に
傾斜し、変位検出センサ12a,12bが同時にオンさ
れる。表示装置1を押下した時にステップ4(S12
4)の状態にあった場合、オン(フィンが外れた状態)
されている変位検出センサ12は2つ以上のため、表6
に示すようにカーソルは右上方に移動する(S12
6)。カーソルを表示した後に一定時間後、再び変位検
出センサ12の状態を確認する動作を繰り返す(S12
2〜S124)。上記の動作を繰り返すことによってカ
ーソルは位置Bから位置Cに移動する。操作者はカーソ
ルが位置Cまで移動したことを確認し、指5を離すこと
によってカーソル移動は停止する。そして、次に変位検
出センサ12がオンされるまでカーソルはその位置に停
止する(S122〜S124)。
【0053】
【表6】 また、図8(c)に示すように、操作者が表示装置1の
中央、すなわち矢印部E点を押下した場合は、表示装置
1は押し下げられ弾性部材10は低くなり図8(c)の
ように左右もしくは上下の相反する変位検出センサー1
2が同時にオンする(表示装置1を平行に押し下げた場
合は全ての変位検出センサー12が同時にオンする)。
この場合もオンしている変位検出センサー12は2個以
上のため、表6に示すように他のモードが実行される
(S126)。他のモードに実行した後、一定時間後再
び変位検出センサー12の状態を確認する動作を繰り返
す(S122〜S124)。操作者が別のモードが実行
されたことを確認し、指5を離すことによってモードの
実行及びカーソル移動を停止する(S122〜S12
4)。
【0054】本実施例では表示装置1の中央を押すこと
によって、別のモードを実行するような例を示したが、
中央を押すことによって表示装置1のカーソル下に示さ
れた機能を実行しても、一般のキーボードリターンキー
(改行キー)や入力キーに相当する動作を行っても良
い。さらには本実施例では変位検出センサー12を左右
上下方向には位置したが、第2実施例に示すように右
上、右下、左上、左下に配置しても良い。さらには本実
施例は変位伝達部材11のフィンが変位検出センサー1
2からはずれることによって、オンする場合を示した
が、同様にフィンが変位検出センサー12からはずれる
ことによってオフする構成にしても良い。 この第4実
施例によれば、表示装置全体を押せば別の機能の入力が
可能になるため、第1実施例と比較して、カーソルキー
および他のキーも外見上排除できるためより小型化が可
能になる。
【0055】第5実施例 図10に本発明に係る第5実施例の位置指示装置を示
す。
【0056】本第5実施例の位置指示装置の構成におい
て、前述した実施例と同一の部材には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0057】図10に示すように本実施例の表示装置1
は前述した第4実施例と同様に弾性部材10によって揺
動可能に支持されている。
【0058】本実施例においては、表示装置1の傾き量
を検出することにできる傾き量検出センサを用いてい
る。つまり、表示装置1の4隅に被測定対象であるマー
カー部材13a,13b,13c,13dが設けられて
いる。そして、前記各マーカー部材13の下方には所定
距離隔てて、傾き量検出センサとして前記マーカー部材
までの距離を測定する距離センサ14a,14b,14
c,14dが配設されている。前記距離センサ14は赤
外線等を用いたセンサであることが望ましい。また、マ
ーカー部材14の配置位置は表示装置1の裏面、または
側面である。
【0059】本実施例の特徴とするところは、距離セン
サ14によって表示装置がどの方向にどれくらいの量で
傾斜しているかを検出して、カーソル移動制御手段によ
ってその傾斜量に応じた速度でカーソルを所望の方向へ
移動させるところである。
【0060】図11(a),(b),(c)は、表示装
置1が押下される時のマーカー部材13と距離センサ1
4との距離関係を示す説明図である。図11において、
図面の簡略化のため弾性部材10を省略している。
【0061】図11(a)は表示装置1が押下されてい
ない状態(アイドル状態)を示し、マーカー部材13と
距離センサ14との距離は設定距離L0 である。また、
図11(b)は表示装置1の図中右側が弱い力で押下さ
れた状態であり、マーカー部材13と距離センサ14と
の距離は距離L1 である。また、図11(c)は表示装
置1の図中右側が強い力で押下された状態であり、マー
カー部材13と距離センサ14との距離は距離L2 であ
る。
【0062】図12は本実施例の距離センサ14によっ
て表示装置1の辺方向の傾斜を測定する方法を説明する
ための図であり、傾斜演算装置15は表示装置1の1辺
の両端のマーカー部材13に対応する2つの距離センサ
14に接続され(例えば、距離センサ14a,14bに
は傾斜演算装置15aが接続されている)、表示装置1
がどの方向にどれだけ押されたかを所定の諧調(例え
ば、2段階)をもって出力する。また、レジスター16
は前記傾斜演算装置15が接続され、各傾斜演算装置1
5の出力を一時的に格納して、カーソルの移動情報を出
力するものである。
【0063】次に、図10〜図14を用いて本第5実施
例の動作について説明する。
【0064】図13において、本実施例の位置指示装置
のカーソル移動手段が動作を開始する(S131)と、
一定の位置、例えば、図2に示す位置Aにカーソルを表
示する(S132)。そのとき表示装置1がまったく押
されていないアイドル状態であった場合(図11
(a))、表示装置1の各頂点にあるマーカー部材13
と距離センサ14は弾性部材10の弾性によって、一定
距離L0 を有する。そして、一定時間経過後(S13
3)、各距離センサ14が接続された各傾斜演算装置1
5は表示装置1がどこも押下されていないこと出力し
て、レジスター16に一時格納する。そして、レジスタ
16の内容を確認して(S135)する。この時レジス
タ16に格納された各方向の傾斜出力は一定値以下(出
力無し)名ので、一定時間待った後、再びカーソル表示
を行い(S132)、上記と同様な動作を繰り返す(S
132〜S135)。
【0065】次に、図2に示すように、操作者が位置A
のカーソルを位置Bに移動する場合を説明する。操作者
は指5によって表示装置1の下側を下方を押しす。そし
て、操作者が表示装置1を弱く押下した場合、つまり、
図11(b)に示すように、距離センサ14とマーカー
部材13との距離がL1 になった場合、距離センサ14
a、14dの出力があるため、傾斜演算装置15は下方
向の傾斜と判断し出力をレジスタ16にその情報を出力
し、レジスタ16に格納する(S134)。ここでレジ
スタ16の内容が、全ての傾斜出力が一定値以下、また
は相反する傾斜出力が一定値以上でないため、図14の
サブルーチンの処理を行う(S136)。ここで、サブ
ルーチンでは、どの方向の傾斜出力が一定値を越えてい
るか表7に示す傾斜出力の判断基準に従い判断し、それ
に対応して表8の処理を行う。もし、表示装置1の押下
が弱い力で行われている場合、表7及び表8に示すよう
に傾斜出力は小さく、下方向の傾斜出力が一定値以上で
あるため、カーソルを下に1個移動する(S138〜S
147)。そして、カーソルを表示し(S132)、一
定時間待った後(S133)、レジスタ16の傾斜演算
装置15の出力を再度確認し(S134〜S135)上
記処理を繰り返す。操作者がカーソルが位置Bまで移動
を確認し指5を離すことによってカーソルの移動を停止
する。S138〜S147において、図11(c)に示
すように表示装置1が強く押されていた場合は、表7に
示すように傾斜演算装置15の出力は大であるため、表
8に従いカーソルが2個移動する。この場合、結果的に
カーソルは、弱く表示装置1を押した場合よりも早く位
置Bに到達することになる。
【0066】
【表7】
【表8】 図2において、操作者が位置Bのカーソルを位置Cまで
移動する場合、表示装置1上の右上を指5によって押下
する。表示装置1は上下左右の弾性部材10の圧力の差
により右上をいちばん低くして傾斜する。表示装置1に
接続された距離センサ14は上方向の傾斜演算装置15
b及び右方向の傾斜演算装置15aに距離の情報を送
る。各傾斜演算装置15は左上の距離センサ14c及び
右下距離センサ14aの出力を鑑み、上方向と右方向に
傾斜があることを傾斜演算装置15から出力する。この
出力がレジスタ16に格納され、レジスタ16の内容が
検討される(S132〜S135)。そして、図14に
おいて右方向及び上方向について表8の処理を行うため
結果的に、カーソルは右上に移動する(S138〜S1
47)。そして、操作者が表示装置1の押下を解除する
まで上述の処理が繰り返され、とカーソルの移動が実行
される。
【0067】また、操作者が表示装置1の中央を押下し
た場合は、弾性部材10は低くなり距離センサ14を介
して傾斜演算装置15の出力が上側と下側または右側及
び左側(水平に押下した場合は全て)の傾斜演算装置1
5の出力が得られるため、図13のレジスタ16の内容
確認時(S135)に相反する出力が得られるため表9
の処理を行う。その結果、表示装置1の押圧力(傾斜出
力)によって別のモードを実行するか、もしくは入力や
入力の確定を行う等の処理が行われる。
【0068】
【表9】 本実施例において距離センサ14及びマーカー部材13
は表示装置1の各頂点に配置していたが、これらは各辺
上でもかまわず、その場合は各方向の傾斜演算装置15
を経由せずレジスタ16に直接入力することが可能にな
る。
【0069】第5実施例の構成によれば、表示装置の移
動距離を諧調性あるセンサで検出し、カーソルの移動速
度を変更するようにしたため、第1実施例と比較してよ
り人間の感覚に近い位置指示装置が提供できる。
【0070】第6実施例 図15に本発明に係る第6実施例の位置指示装置を示
す。
【0071】本第6実施例の位置指示装置の構成におい
て、前述した実施例と同一の部材には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0072】図15(a),(b)に示すように本実施
例は第1実施例と同様に表示装置1がピボット2及び弾
性部材3によって支持されている。また、表示装置1の
上下方向の一辺の中央部と左右方向の一辺の中央部とに
は、第5実施例と同じマーカー部材13が設けられ、各
マーカー部材13の下方には距離センサ14が配置され
ている。
【0073】図16、図17はマーカー部材13と距離
センサ14の位置関係を示す図であり、図16(a)は
表示装置1が押下されていない状態(アイドル状態)を
示し、マーカー部材13と距離センサ14との距離は設
定距離L0 である。また、図16(b)は表示装置1の
図中右側が弱い力で押下された状態であり、マーカー部
材13と距離センサ14との距離は距離L3 だけ短くな
る。また、図16(c)は表示装置1の図中右側が強い
力で押下された状態であり、マーカー部材13と距離セ
ンサ14との距離は距離L4 だけ短くなる。
【0074】さらに、図17(a)は表示装置1の図中
左側が弱い力で押下された状態であり、マーカー部材1
3と距離センサ14との距離は距離L3 だけ広がる。で
ある。また、図17(b)は表示装置1の図中左側が強
い力で押下された状態であり、マーカー部材13と距離
センサ14との距離は距離L4 だけ広がる。
【0075】次に、図15〜図18を用いて本第6実施
例の動作について説明する。
【0076】図18において、本実施例の位置指示装置
のカーソル移動手段が動作を開始する(S151)と、
一定の位置、例えば、図2に示す位置Aにカーソルを表
示する(S132)。そのとき表示装置1がまったく押
されていないアイドル状態であった場合(図16
(a))、表示装置1のマーカー部材13と距離センサ
14は弾性部材10の弾性によって、一定距離L0 を有
する。従って、距離センサの傾斜出力に変化はなく、そ
の絶対値は一定値(所定値)以上にならない。その結
果、カーソルの位置に対しては何も行われず、一定時間
待った後、再びカーソル表示を行い、上述と同様な動作
を繰り返す(S152〜S156)。
【0077】操作者が表示装置1の上側を軽く押した場
合、図16(b)に示すとおり、距離センサ14とマー
カー部材13との距離がL0 によりL3 だけ沈む。その
結果、図18のS154で上側の距離センサ14からの
傾斜出力の絶対値が一定値以上になり、表10、表11
に示す処理を行う(S155)。この場合、距離センサ
14方向に押されているため、カーソルの動く方向は上
側、また表11の処理で表示装置1を押し下げる力は弱
いため、カーソルは1個移動する。この時、右側の距離
センサの出力はないため、カーソルを表示し一定時間待
った後、表示装置1が押下されている限り、上記の処理
を繰り返す。従って、カーソルは上方に連続的に移動す
る(S152〜S156)。
【0078】
【表10】
【表11】 一方、操作者が表示装置1の下側を強く押した場合、図
17(b)に示すとおり、距離センサ14とマーカー部
材13との距離がL0 よりL4 だけ浮き、その結果、図
18のS154で上側の距離センサ14からの傾斜出力
の絶対値が一定値以上になり、表10、表11に示す処
理を行う(S155)。この場合、距離センサ14とは
反対方向が押されているため、カーソルの動く方向は下
側、また表11の処理で表示装置1を押し下げる力は強
いため、カーソルは2個移動する。この時、右側の距離
センサの出力はないため、カーソルを表示し一定時間待
った後、表示装置1が押下されている限り、表示装置1
が押下されている限り、上記の処理を繰り返す。従っ
て、カーソルは下方に連続的に移動する(S152〜1
56)。上記の処理を繰り返すため、先ほど上方向に移
動したときより早くカーソルは下方に移動する。左右方
向に対しても以上と同様の処理を行うため操作者は左右
上下、斜め方向任意の方向にカーソルを望みの早さで移
動することができる。
【0079】本実施例において、表示装置1はピボット
2により支持されていたが、第3実施例に示すような2
重枠構造体によって支持されていても良い。また本実施
例では、距離センサ14を左右上下方向に配置したが、
第2実施例に示すように右上、右下、左上、左下に配置
し、図12に示すような機能をもたすことにより同様な
効果が期待される。また本実施例及び第5実施例におい
て、軽く押した場合はカーソルを1個、強く押した場合
はカーソルを2個移動するような例を示していたが、表
示装置1を軽く押した場合よりも、強く押した場合の方
がカーソルの移動速度が早ければ良い。
【0080】第6実施例によれば、表示装置がセンサに
近付く場合と、遠くなる場合でカーソルを逆方向に移動
するようにしたため、第5実施例と比較してセンサを半
数に減らすことができ、より安価に第5実施例に示す機
能を提供できる。
【0081】また、本実施例及び、第1実施例、第2実
施例、第3実施例、第4実施例、第5実施例においてカ
ーソルは4方向動くように説明したが、カーソルの動く
方向が2方向であってもよく、その場合、表示装置1に
接続されたセンサ、上記実施例の半分になる。
【0082】さらに、上述した各実施例において、セン
サや弾性部材は同様の機能を有するものであれば、どの
様なタイプのものを用いても同様の効果を得ることがで
きる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の位置
指示装置によれば、表示装置を揺動機構によって揺動自
在に支持して、傾き検出センサによって表示装置の傾き
の有無を検出する。そして、傾き検出センサから出力さ
れる傾き情報に応じてカーソル移動制御手段がカーソル
を任意の位置に移動することとしたので、カーソルキー
を外見上排除可能であり、装置全体が小型化に適しかつ
表示装置から目を離さずカーソルを移動できる操作の容
易な位置指示装置が提供できる。
【0084】また、請求項2記載の位置指示装置によれ
ば、第1支持枠と第2支持枠とからなる2重枠構造体に
よって表示装置を揺動自在に支持して、傾き検出センサ
によって表示装置の傾きの有無を検出する。そして、傾
き検出センサから出力される傾き情報に応じてカーソル
移動制御手段がカーソルを任意の位置に移動することと
したので、表示装置を揺動させる揺動機構の奥行き方向
を薄くすることが可能であり、より小形化に適した表示
装置を提供し、カーソルキーを外見上排除できる操作の
容易な位置指示装置が提供できる。
【0085】また、請求項3記載の位置指示装置によれ
ば、弾性部材によって揺動自在に支持された表示装置に
設けられた変位伝達部材を介して変位検出センサが表示
装置の変位の有無を検出する。そして、変位検出センサ
から出力される変位情報に応じてカーソル移動制御手段
がカーソルを任意の位置に移動することとしたので、カ
ーソルキーを外見上排除できる操作の容易な位置指示装
置を提供すると共に、変位検出センサを変位伝達部材の
周囲に集合配置することができるので、構成のシンプル
化が可能となる。
【0086】また、請求項4記載の位置指示装置によれ
ば、揺動機構によって揺動自在に支持された表示装置に
設けられたマーカー部材までの距離を傾き量検出センサ
が検出する。そして、カーソル移動制御手段が傾き量検
出センサから出力される傾き量情報に応じた速度で任意
の位置にカーソルを移動することとしたので、表示装置
の移動距離を傾き量として検出し、傾き量に応じてカー
ソルの移動速度を変更するようにしたので、カーソルキ
ーを外見上排除できる操作の容易な位置指示装置を提供
すると共に、操作者の要望するカーソル移動速度を得る
ことができる。また、請求項5記載の位置指示装置によ
れば、揺動自在に支持された表示装置全体を押下すると
所定のモードを実行することとしたので、カーソルキー
の他のキーも外見上排除できるため装置のより小型化が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係る位置指示装置の第1実施例を説明
する説明図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図、
(c)は側面図である。
【図2】カーソルの移動状態を説明する説明図である。
【図3】本発明の係る位置指示装置の第1実施例のフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の係る位置指示装置の第2実施例を説明
する説明図である。
【図5】本発明の係る位置指示装置の第2実施例のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の係る位置指示装置の第3実施例を説明
する説明図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図、
(c)は断面図である。
【図7】本発明の係る位置指示装置の第4実施例を説明
する説明図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図で
ある。
【図8】本発明の係る位置指示装置の第4実施例の動作
状態を説明する説明図である。
【図9】本発明の係る位置指示装置の第4実施例のフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の係る位置指示装置の第5実施例を説
明する説明図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図
である。
【図11】本発明の係る位置指示装置の第5実施例の動
作状態を説明する説明図である。
【図12】本発明の係る位置指示装置の第5実施例の距
離センサによって表示装置の辺方向の傾斜を測定する方
法を説明するためのブロック図である。
【図13】本発明の係る位置指示装置の第5実施例のフ
ローチャートである。
【図14】本発明の係る位置指示装置の第5実施例のフ
ローチャートのサブルーチンである。
【図15】本発明の係る位置指示装置の第6実施例を説
明する説明図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図
である。
【図16】本発明の係る位置指示装置の第6実施例の動
作状態を説明する説明図である。
【図17】本発明の係る位置指示装置の第6実施例の他
の動作状態を説明する説明図である。
【図18】本発明の係る位置指示装置の第6実施例のフ
ローチャートである。
【図19】(a)は従来のカーソルキーを示す説明図で
あり、(b)はカーソル移動状態を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 表示装置 2 ピボット 3 弾性部材 4 傾き検出センサ 6 第2支持枠 7 第2支持ピン 8 第1支持枠 9 第1支持ピン 10 弾性部材 11 変位伝達部材 12 変位検出センサ 13 マーカー部材 14 距離センサ 15 傾斜演算装置 16 レジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置の画面上でデータ入力位置を示
    すカーソルの位置を任意の位置に移動させる位置指示装
    置において、 前記表示装置を揺動可能に支持する揺動機構と、 前記表示装置の傾きの有無を検出して傾き情報を出力す
    る傾き検出センサと、 前記カーソルを前記傾き検出センサからの傾き情報に応
    じて任意の位置に移動させるカーソル移動制御手段と、 を有することを特徴とする位置指示装置。
  2. 【請求項2】 表示装置の画面上でデータ入力位置を示
    すカーソルの位置を任意の位置に移動させる位置指示装
    置において、 第1支持枠と第2支持枠とからなる2重枠構造体であっ
    て、第1支持枠が内側に一対の第1支持ピンを有し該第
    1支持ピンを介して前記第2支持枠を所定方向に揺動可
    能に支持すると共に、第2支持枠が内側に第1支持ピン
    を通る軸線と直交する軸線上に一対の第2支持ピンを有
    し前記表示装置を揺動自在に支持する2重枠構造体と、 前記表示装置の傾きの有無を検出して傾き情報を出力す
    る傾き検出センサと、前記カーソルを前記傾き検出セン
    サからの傾き情報に応じて任意の位置に移動させるカー
    ソル移動制御手段と、 を有することを特徴とする位置指示装置。
  3. 【請求項3】 表示装置の画面上でデータ入力位置を示
    すカーソルの位置を任意の位置に移動させる位置指示装
    置において、 前記表示装置を揺動可能に支持する弾性部材と、 前記表示装置に設けられ該表示装置の変位を伝達する変
    位伝達部材と、 前記伝達部材を介して前記表示装置の変位の有無を検出
    して変位情報を出力する変位検出センサと、 前記カーソルを前記変位検出センサからの変位情報に応
    じて任意の位置に移動させるカーソル移動制御手段と、 を有することを特徴とする位置指示装置。
  4. 【請求項4】 表示装置の画面上でデータ入力位置を示
    すカーソルの位置を任意の位置に移動させる位置指示装
    置において、 前記表示装置を揺動可能に支持する揺動機構と、 前記表示装置に設けられたマーカー部材と、 前記マーカー部材までの距離を検出して表示装置の傾き
    量情報を出力する傾き量検出センサと、 前記カーソルを前記傾き量検出センサからの傾き量情報
    に応じた速度で任意の位置に移動させるカーソル移動制
    御手段と、 を有することを特徴とする位置指示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の位置指示
    装置において、 表示装置全体が押下された時に所定のモードを実行する
    ことを特徴とする位置指示装置。
JP31060293A 1993-12-10 1993-12-10 位置指示装置 Pending JPH07160427A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10044534A1 (de) * 2000-09-05 2002-03-14 Leon Rottwinkel System zur Bildwiedergabe
US7773073B2 (en) 2005-07-05 2010-08-10 Sharp Kabushiki Kaisha Operation equipment and operation system
JP2015125518A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 アルプス電気株式会社 タッチパッド入力装置
WO2024018907A1 (ja) * 2022-07-21 2024-01-25 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、及び、情報処理方法

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