JPH0716023A - 褐色腐朽性菌系茸用人工培地 - Google Patents
褐色腐朽性菌系茸用人工培地Info
- Publication number
- JPH0716023A JPH0716023A JP4242701A JP24270192A JPH0716023A JP H0716023 A JPH0716023 A JP H0716023A JP 4242701 A JP4242701 A JP 4242701A JP 24270192 A JP24270192 A JP 24270192A JP H0716023 A JPH0716023 A JP H0716023A
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- JP
- Japan
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- mushroom
- fungous
- brown rot
- starch
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 タピオカ澱粉,米澱粉,馬鈴薯澱粉等の澱粉
を、乾燥固形量の10重量%以上含有することを特徴と
する。 【効果】 マツオウジ,カンゾウタケ,ナミダタケ等の
褐色腐朽性菌系茸を、高品質・高収量にて栽培すること
が可能となる。
を、乾燥固形量の10重量%以上含有することを特徴と
する。 【効果】 マツオウジ,カンゾウタケ,ナミダタケ等の
褐色腐朽性菌系茸を、高品質・高収量にて栽培すること
が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高品質の子実体を高収
量産生させ得る褐色腐朽性菌系茸用人工培地に関する。
量産生させ得る褐色腐朽性菌系茸用人工培地に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、菌類による木材の分解現象を木
材腐朽と呼び、木材腐朽の原因となる菌類を木材腐朽性
菌と言う。木材が腐朽性菌に侵されると、木材組織は破
壊され、材は腐朽性菌の種類によって独特の腐朽状態を
示すようになるが、腐朽材の色調によって、材が白色と
なるものを白色腐朽、褐色となるものを褐色腐朽として
2大別されている。腐朽性菌の方も、それが引き起こす
腐朽型に従って、それぞれ白色腐朽性菌と褐色腐朽性菌
とに分けられてきている(木材化学 下 右田伸彦他
共立出版 昭和56年度 p.33)。従来、茸の人工
栽培については、シイタケ,エノキタケ,ナメコ,ヤナ
ギマツタケ,マイタケ等において確立され、実用化され
ているが、これらの茸は全て白色腐朽性菌系茸である。
一方、褐色腐朽性菌系茸類、例えば、マツオウジ,カン
ゾウタケ,イチョウタケ,マスタケ等においては、未
だ、その栽培方法が十分確立されていないのが実状であ
る。
材腐朽と呼び、木材腐朽の原因となる菌類を木材腐朽性
菌と言う。木材が腐朽性菌に侵されると、木材組織は破
壊され、材は腐朽性菌の種類によって独特の腐朽状態を
示すようになるが、腐朽材の色調によって、材が白色と
なるものを白色腐朽、褐色となるものを褐色腐朽として
2大別されている。腐朽性菌の方も、それが引き起こす
腐朽型に従って、それぞれ白色腐朽性菌と褐色腐朽性菌
とに分けられてきている(木材化学 下 右田伸彦他
共立出版 昭和56年度 p.33)。従来、茸の人工
栽培については、シイタケ,エノキタケ,ナメコ,ヤナ
ギマツタケ,マイタケ等において確立され、実用化され
ているが、これらの茸は全て白色腐朽性菌系茸である。
一方、褐色腐朽性菌系茸類、例えば、マツオウジ,カン
ゾウタケ,イチョウタケ,マスタケ等においては、未
だ、その栽培方法が十分確立されていないのが実状であ
る。
【0003】旧来試みられてきた褐色腐朽性菌系茸の栽
培方法としては、例えば、特公昭49−22811号公
報に、鋸屑,米ぬかからなる培養基に、マツオウジを接
種して菌まわしをした後、培養基に圧力を加えて発茸を
させる方法が開示されているが、収量が示されていない
ように、その発茸が十分ではなく商業レベルには至って
いない。一方、特公昭52−127851号公報に示さ
れるように、マツの円盤を、鋸屑に米ぬかを加えたもの
を結着剤として重ね合わせ、これにマツオウジを接種し
て埋土を行い、発茸させる方法も挙げられるが、この方
法も、子実体の収量が示されていないように、商業レベ
ルに至る十分な品質・收量を得られる栽培方法を提供す
るものではなかった。
培方法としては、例えば、特公昭49−22811号公
報に、鋸屑,米ぬかからなる培養基に、マツオウジを接
種して菌まわしをした後、培養基に圧力を加えて発茸を
させる方法が開示されているが、収量が示されていない
ように、その発茸が十分ではなく商業レベルには至って
いない。一方、特公昭52−127851号公報に示さ
れるように、マツの円盤を、鋸屑に米ぬかを加えたもの
を結着剤として重ね合わせ、これにマツオウジを接種し
て埋土を行い、発茸させる方法も挙げられるが、この方
法も、子実体の収量が示されていないように、商業レベ
ルに至る十分な品質・收量を得られる栽培方法を提供す
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、従来達成されなかった、高品質の子実体を高収量
産生し得る褐色腐朽性菌系茸用人工培地を提供するにあ
る。
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、従来達成されなかった、高品質の子実体を高収量
産生し得る褐色腐朽性菌系茸用人工培地を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、澱粉を、
乾燥固形量中10重量%(以下、%と記す)以上含有す
ることを特徴とする褐色腐朽性菌系茸用人工培地によっ
て達成される。
乾燥固形量中10重量%(以下、%と記す)以上含有す
ることを特徴とする褐色腐朽性菌系茸用人工培地によっ
て達成される。
【0006】以下、本発明を詳説する。本発明の人工培
地に適用する茸としては、マツオウジ,カンゾウタケ,
ナミダタケ,イチョウタケ,マスタケ等の褐色腐朽性菌
系茸が挙げられる。
地に適用する茸としては、マツオウジ,カンゾウタケ,
ナミダタケ,イチョウタケ,マスタケ等の褐色腐朽性菌
系茸が挙げられる。
【0007】本発明の人工培地の支持体としては、それ
自身が資化される原料ともなっている植物体組織の粉砕
物である広葉樹・針葉樹の挽粉、あるいは、バガス,モ
ミガラ,藁,ビートモス,水苔等が挙げられる。広葉樹
・針葉樹のいずれの挽粉も用いられるが、マツオウジの
ように、マツを腐朽するものは、マツ科(アカマツ,ク
ロマツ,カラマツなど)の挽粉が好適である。また、そ
れ自身は茸に利用されないレゾール樹脂,フェノール樹
脂の発泡体やロックウール,アルミナファイバー,バー
ミキュライト等のような無機鉱物質の焼成発泡体等を組
合せ、人工培地の物性改良に用いてもよい。
自身が資化される原料ともなっている植物体組織の粉砕
物である広葉樹・針葉樹の挽粉、あるいは、バガス,モ
ミガラ,藁,ビートモス,水苔等が挙げられる。広葉樹
・針葉樹のいずれの挽粉も用いられるが、マツオウジの
ように、マツを腐朽するものは、マツ科(アカマツ,ク
ロマツ,カラマツなど)の挽粉が好適である。また、そ
れ自身は茸に利用されないレゾール樹脂,フェノール樹
脂の発泡体やロックウール,アルミナファイバー,バー
ミキュライト等のような無機鉱物質の焼成発泡体等を組
合せ、人工培地の物性改良に用いてもよい。
【0008】更に、栄養を補填する目的で、それ自身が
資化され、かつ適性な含気率、保水性を有する栄養源と
して、タピオカ,米,コーン,馬鈴薯,甘藷等から得ら
れる生澱粉や、酢酸澱粉,部分アルファー化澱粉,燐酸
エステル化澱粉,ヒドロキシエーテル化澱粉等の化工澱
粉等を使用する。上記澱粉は、一種あるいは二種以上を
組み合わせてもよい。中でも、タピオカ澱粉が粘着性,
保水性,含気性の点で好適である。
資化され、かつ適性な含気率、保水性を有する栄養源と
して、タピオカ,米,コーン,馬鈴薯,甘藷等から得ら
れる生澱粉や、酢酸澱粉,部分アルファー化澱粉,燐酸
エステル化澱粉,ヒドロキシエーテル化澱粉等の化工澱
粉等を使用する。上記澱粉は、一種あるいは二種以上を
組み合わせてもよい。中でも、タピオカ澱粉が粘着性,
保水性,含気性の点で好適である。
【0009】その添加量は、乾燥固形量中10%以上含
有されることが必要である。好ましくは10〜50%、
より好ましくは10〜30%の範囲である。添加量が1
0%未満である場合は、培地への菌糸の蔓延日数が長く
なり、また、培地から発生する子実体の収量も非常に少
ない。一方、添加量が50%を超える場合、含水率を6
0%前後に調整すると、培地が嫌気的になり、菌糸の培
地への蔓延が長くなる傾向にある。
有されることが必要である。好ましくは10〜50%、
より好ましくは10〜30%の範囲である。添加量が1
0%未満である場合は、培地への菌糸の蔓延日数が長く
なり、また、培地から発生する子実体の収量も非常に少
ない。一方、添加量が50%を超える場合、含水率を6
0%前後に調整すると、培地が嫌気的になり、菌糸の培
地への蔓延が長くなる傾向にある。
【0010】また、栄養源中、窒素源として、コーンス
テイープリカー,酵母エキス,マルツエキス等の水溶性
のもの、あるいはフイッシュミール,脱脂大豆,小麦ふ
すま,米ぬか,酵母菌体等の水不溶性のものを、必要に
応じて、含有させることにより、より培地への菌糸蔓延
日数が早く、子実体収量も多くなる。中でも、脱脂大豆
を使用した場合には、収量への効果として、好ましい結
果が得られる。また、その添加量は、乾燥固形量中0.
1〜10%とすることが好ましい。
テイープリカー,酵母エキス,マルツエキス等の水溶性
のもの、あるいはフイッシュミール,脱脂大豆,小麦ふ
すま,米ぬか,酵母菌体等の水不溶性のものを、必要に
応じて、含有させることにより、より培地への菌糸蔓延
日数が早く、子実体収量も多くなる。中でも、脱脂大豆
を使用した場合には、収量への効果として、好ましい結
果が得られる。また、その添加量は、乾燥固形量中0.
1〜10%とすることが好ましい。
【0011】本発明の人工培地の調製は、例えば、次の
ようにして行う。すなわち、上記支持体,澱粉及び窒素
源に加水,混合する。このとき、水分率は、好ましくは
50〜70%に調整する。次に、ポリプロピレン等のプ
ラスチック製袋に充填,成形し、殺菌することにより人
工培地が得られる。
ようにして行う。すなわち、上記支持体,澱粉及び窒素
源に加水,混合する。このとき、水分率は、好ましくは
50〜70%に調整する。次に、ポリプロピレン等のプ
ラスチック製袋に充填,成形し、殺菌することにより人
工培地が得られる。
【0012】得られた人工培地を用いての茸の栽培は、
例えば、種菌を植菌し、培養を行って、培地に菌糸を蔓
延させる。その後、袋を破袋し、茸の種類によって適切
な環境条件を設定し、栽培を行い、子実体を形成させ
る。本発明の人工培地を用いて、褐色腐朽性菌系茸の栽
培を行うと、高品質の茸が高収量得られる。
例えば、種菌を植菌し、培養を行って、培地に菌糸を蔓
延させる。その後、袋を破袋し、茸の種類によって適切
な環境条件を設定し、栽培を行い、子実体を形成させ
る。本発明の人工培地を用いて、褐色腐朽性菌系茸の栽
培を行うと、高品質の茸が高収量得られる。
【0013】また、本発明の人工培地は、褐色腐朽性菌
系茸の種菌用培地としても用いることが可能であり、培
地への菌糸の蔓延日数が早くなる効果を有する。
系茸の種菌用培地としても用いることが可能であり、培
地への菌糸の蔓延日数が早くなる効果を有する。
【0014】
【発明の効果】以上のように、人工培地中に澱粉を乾燥
固形量中10%以上含有させることにより、いままで栽
培が困難とされていた褐色腐朽性菌系茸を、高品質・高
収量にて栽培することが可能となる。
固形量中10%以上含有させることにより、いままで栽
培が困難とされていた褐色腐朽性菌系茸を、高品質・高
収量にて栽培することが可能となる。
【0015】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に
説明する。 <実施例1>表1に示すように、針葉樹カラマツ木粉
(20〜60mesh内に60%以上含有される態様で
ある挽粉。以下、同様。)が培地乾燥固形量の68%,
タピオカ澱粉が27%,脱脂大豆が5%であるような組
成とし、水分率を65%に調整した。次いで、通気用滅
菌紙フィルターを貼付したポリプロピレン袋に、当該培
地を500g充填し、円盤状に成形した。次いで、12
1℃で90分間レトルト処理を施した後、25℃まで培
地を冷却した。当該培地に、褐色腐朽性菌系茸であるマ
ツオウジ種菌を接種し、25℃恒温湿度70%にて培養
を行い、菌糸を培地に蔓延させた。その後、ポリプロピ
レン袋を破袋し、菌糸の蔓延した菌床を取り出して、2
2℃〜25℃温度下湿度85%〜95%の環境下、当該
培地を設置することにより、10日〜20日後に良型マ
ツオウジ子実体を得ることができた(第一回目発生13
0g)。更に、温度15℃湿度70%下に設置し、30
日程度エイジングを施した後、腐葉土・鹿沼土・赤玉土
等に埋設し、雰囲気温度22℃〜25℃下で適宜灌水す
る事により二回目の発茸(60g)をさせることができ
た。
説明する。 <実施例1>表1に示すように、針葉樹カラマツ木粉
(20〜60mesh内に60%以上含有される態様で
ある挽粉。以下、同様。)が培地乾燥固形量の68%,
タピオカ澱粉が27%,脱脂大豆が5%であるような組
成とし、水分率を65%に調整した。次いで、通気用滅
菌紙フィルターを貼付したポリプロピレン袋に、当該培
地を500g充填し、円盤状に成形した。次いで、12
1℃で90分間レトルト処理を施した後、25℃まで培
地を冷却した。当該培地に、褐色腐朽性菌系茸であるマ
ツオウジ種菌を接種し、25℃恒温湿度70%にて培養
を行い、菌糸を培地に蔓延させた。その後、ポリプロピ
レン袋を破袋し、菌糸の蔓延した菌床を取り出して、2
2℃〜25℃温度下湿度85%〜95%の環境下、当該
培地を設置することにより、10日〜20日後に良型マ
ツオウジ子実体を得ることができた(第一回目発生13
0g)。更に、温度15℃湿度70%下に設置し、30
日程度エイジングを施した後、腐葉土・鹿沼土・赤玉土
等に埋設し、雰囲気温度22℃〜25℃下で適宜灌水す
る事により二回目の発茸(60g)をさせることができ
た。
【0016】<実施例2>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の83%,タピオカ澱粉が12%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・
栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得るこ
とができた。
量の83%,タピオカ澱粉が12%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・
栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得るこ
とができた。
【0017】<実施例3>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の50%,タピオカ澱粉が45%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・
栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得るこ
とができた。
量の50%,タピオカ澱粉が45%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・
栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得るこ
とができた。
【0018】<実施例4>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の50%,タピオカ澱粉が45%,酵母エキスが5%
の組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例
1と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養
・栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得る
ことができた。
量の50%,タピオカ澱粉が45%,酵母エキスが5%
の組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例
1と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養
・栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得る
ことができた。
【0019】<実施例5>アカマツ木粉が培地乾燥固形
量の68%,タピオカ澱粉が27%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・
栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得るこ
とができた。
量の68%,タピオカ澱粉が27%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・
栽培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得るこ
とができた。
【0020】<実施例6>ミズナラ木粉が培地乾燥固形
量の68%,馬鈴薯澱粉が27%,脱脂大豆が5%の組
成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1と
同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・栽
培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得ること
ができた。
量の68%,馬鈴薯澱粉が27%,脱脂大豆が5%の組
成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1と
同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・栽
培を行うことにより、良型マツオウジ子実体を得ること
ができた。
【0021】<実施例7>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の68%,タピオカ澱粉が27%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、褐色腐朽性菌系茸であるカンゾウ
タケ種菌を植菌し、培養・栽培を行うことにより、良型
カンゾウタケ子実体を得ることができた。
量の68%,タピオカ澱粉が27%,脱脂大豆が5%の
組成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1
と同様の態様により、褐色腐朽性菌系茸であるカンゾウ
タケ種菌を植菌し、培養・栽培を行うことにより、良型
カンゾウタケ子実体を得ることができた。
【0022】<比較例1>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の93%,タピオカ澱粉が2%,脱脂大豆が5%の組
成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1と
同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・栽
培を行ったところ、培養基への菌糸蔓延日数が75日と
実施例に比較して長く、発生子実体も極めて少なかっ
た。
量の93%,タピオカ澱粉が2%,脱脂大豆が5%の組
成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1と
同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・栽
培を行ったところ、培養基への菌糸蔓延日数が75日と
実施例に比較して長く、発生子実体も極めて少なかっ
た。
【0023】<比較例2>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の87%、タピオカ澱粉が8%、脱脂大豆が5%の組
成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1と
同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・栽
培を行ったところ、培養基への菌糸蔓延日数が62日と
長く、発生子実体収量が45gで少なかった。
量の87%、タピオカ澱粉が8%、脱脂大豆が5%の組
成とし、水分率を65%に調整した。以下、実施例1と
同様の態様により、マツオウジ種菌を植菌し、培養・栽
培を行ったところ、培養基への菌糸蔓延日数が62日と
長く、発生子実体収量が45gで少なかった。
【0024】<比較例3>カラマツ木粉が培地乾燥固形
量の67%,米ぬかが33%の組成とし、水分率を65
%に調整した。以下、実施例1と同様にマツオウジ種菌
を植菌し、培養・栽培を行ったところ、培養基への菌糸
蔓延日数が長く、発茸もみられなかった。
量の67%,米ぬかが33%の組成とし、水分率を65
%に調整した。以下、実施例1と同様にマツオウジ種菌
を植菌し、培養・栽培を行ったところ、培養基への菌糸
蔓延日数が長く、発茸もみられなかった。
【0025】上記実施例1〜7、比較例1〜3につい
て、その結果を表1にあわせて示す。また、実施例1〜
3,比較例1〜2について、澱粉含有量と子実体収量と
の関係をグラフ化(図1)した。図1より、澱粉含有量
が10%以上の場合、子実体収量が大幅に増加するのが
わかる。
て、その結果を表1にあわせて示す。また、実施例1〜
3,比較例1〜2について、澱粉含有量と子実体収量と
の関係をグラフ化(図1)した。図1より、澱粉含有量
が10%以上の場合、子実体収量が大幅に増加するのが
わかる。
【図1】実施例1〜3及び比較例1〜2について、澱粉
含有量と子実体収量との関係を表わした線図。
含有量と子実体収量との関係を表わした線図。
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】 澱粉を、乾燥固形量中10重量%以上含
有することを特徴とする褐色腐朽性菌系茸用人工培地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242701A JP3002061B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | マツオウジ用人工培地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242701A JP3002061B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | マツオウジ用人工培地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716023A true JPH0716023A (ja) | 1995-01-20 |
JP3002061B2 JP3002061B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=17092965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4242701A Expired - Fee Related JP3002061B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | マツオウジ用人工培地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002061B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0472775A (ja) * | 1990-07-13 | 1992-03-06 | Sharp Corp | カバーガラス付太陽電池セルの製造方法 |
JPH08322379A (ja) * | 1995-06-05 | 1996-12-10 | Toyama Pref Gov | きのこの培養基とその培養基を使用するきのこの栽培方法 |
JP2013512249A (ja) * | 2009-11-25 | 2013-04-11 | キャプトザイム エルエルシー | シュウ酸塩に関連した症状を治療する方法及び組成物 |
CN103396182A (zh) * | 2013-08-08 | 2013-11-20 | 广西壮族自治区农业科学院农业资源与环境研究所 | 利用木薯加工废弃物生产茄果类蔬菜育苗基质的方法 |
WO2015016477A1 (ko) * | 2013-07-31 | 2015-02-05 | 대한민국(농촌진흥청장) | 버섯 재배용 배지 조성물 |
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US10108223B2 (en) | 2012-07-16 | 2018-10-23 | Google Llc | Electronic device housing and assembly method |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP4242701A patent/JP3002061B2/ja not_active Expired - Fee Related
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