JPH07160109A - 現像装置及びこれを備えたカラー画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを備えたカラー画像形成装置

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JPH07160109A
JPH07160109A JP5340265A JP34026593A JPH07160109A JP H07160109 A JPH07160109 A JP H07160109A JP 5340265 A JP5340265 A JP 5340265A JP 34026593 A JP34026593 A JP 34026593A JP H07160109 A JPH07160109 A JP H07160109A
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JP
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toner
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developing
color
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JP5340265A
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Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Naoki Enomoto
直樹 榎本
Masuaki Saito
益朗 斎藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、チャージアップ現象を発生
させない現像装置、及び現像性、転写性等の色間のバラ
ンスが崩れることのないカラー画像形成装置を提供する
ことを目的としている。 【構成】 トナー返し部材25の弾性ローラ3の最上面
から延ばした水平面からの距離d1、d2をd2>d1
となるように設定し、現像室内でのトナー循環を行うの
に十分なスペースを確保し、チャージアップによる濃度
低下を防止する。また、ブラックの現像装置における上
記d1及びd2を他の色の現像装置よりも大きくするこ
とにより、外添剤量が少なく流動性の低下したブラック
の現像剤の循環が良好になり、濃度低下が無く、フルカ
ラー画像形成時の色バランスが崩れることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め電気信号化された
画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成し、該
静電潜像を可視像化する現像装置に関するもので、更に
はこれらの現像装置を複数個有するカラー画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のカラー画像形成装置には、DA
S2607727、特開昭50−50935号公報等に
記載されているように、像担持体上に帯電、露光、現像
によって形成された記録像を記録転写材上に転写する工
程を複数回繰り返すことによって記録転写材上に複数色
の重ね画像を形成し、カラー画像を得る装置がある。
【0003】図8は、このような従来のカラー画像形成
装置の断面図であり、図示のように装置内には像担持体
であるところの感光ドラム1、帯電器5、更に感光ドラ
ム1の左側には、複数個の現像器9a,9b,9c,9
dを回転可能の支持体11で担持し、支持体11の回転
軸を中心とする同一円筒上に各現像器9a,9b,9
c,9dの現像用開口部10a,10b,10c,10
dを設定するものである。また、現像器9a,9b,9
c,9d内には、図9に示す如く、マゼンタトナー、シ
アントナー、イエロートナー、ブラックトナーがそれぞ
れ収容されており、更に塗布ローラ3(3a,3b,3
c,3d)及びトナー規制部材7(7a,7b,7c,
7d)が配設されており、現像ローラ2(2a,2b,
2c,2d)の回転に伴い、トナーの塗布ローラ3(3
a,3b,3c,3d)上で現像ローラ2(2a,2
b,2c,2d)上にトナーを塗布し、更にトナー規制
部材7(7a,7b,7c,7d)によって必要なトリ
ボがトナーに与えられる。この規制部材の材質は、トナ
ーが負極性を帯びる場合にはナイロン等、正に帯電付与
する場合は、シリコーンゴム等が良く、トナーの極性と
は反対に帯電する材料が好ましい。また、現像ローラ2
(2a,2b,2c,2d)の周速は、感光ドラム1の
周速の1.0倍〜2.0倍の範囲に設定することが好ま
しい。また、支持体11の回転軸に取り付けられた現像
器9a,9b,9c,9dは、図8の如く現像用開口部
10a,10b,10c,10dが常に感光ドラム面に
対向するように駆動され、その駆動方法は、例えば、特
開昭50−93437号公報に詳述されている。 一
方、感光ドラム1の右側には、転写材(図示せず)を保
持し、かつ、感光ドラム1上の像を該転写材上に転移さ
せる機能を有する転写ドラム12が配置されている。
【0004】また、感光ドラム1は、駆動手段(図示せ
ず)によって100mm/secの周速度で図示矢印方
向に駆動される。また、感光ドラム1は、直径40mm
のアルミニウム製シリンダーの外周面に有機感光体(O
PC)から成る光導電体を塗布して構成されるが、上記
OPCはA−Si,CdS,Se等でも良い。
【0005】そして、装置本体の上方には、レーザダイ
オード、及び高速モーターによって回転駆動される回転
多面鏡、並びにレンズ、さらに折り返しミラー等から構
成される露光装置4が配置され、上記帯電器5には、−
700Vの直流電圧に交流周波数700HzでVpp
(ピークトゥピーク)−1500Vの交流電圧が重畳さ
れており、感光ドラム1の表面を略−700Vに均一に
帯電させるようになっている。
【0006】上述露光装置4にはマゼンタの画像情報に
従った信号が入力されると、その信号に応じてレーザー
光が感光ドラム1に照射され、感光ドラム1は、光の照
射された箇所は−100Vになる。更に感光ドラム1が
矢印方向に進むと現像器4aによって可視化される。
【0007】次に、転写工程を詳述する。ここで、転写
ドラム12は、直径156mmの金属シリンダー13に
厚さ2mmの弾性層14を巻き付け、更に上層には、厚
さ100μmのPVDF15を巻き付けて構成され、上
記弾性層は、発泡ウレタンを使用した。
【0008】転写材カセット16内からピックアップロ
ーラ17によって供給された転写材は、グリッパー18
によって保持され、次いで、電圧印加した吸着ローラ1
9によって転写ドラムに静電吸着される。感光ドラム1
上のトナー像は、電源(図示せず)から転写ドラム12
に印加された電圧によって、上記転写ドラムに吸着され
た転写材上に転写される。
【0009】以上の工程をシアン色、イエロー色、ブラ
ック色と順次行うことによって、転写材上には複数色の
トナー像が形成される。この転写材は、分離爪20によ
って転写ドラム12から剥され、従来公知の加熱・加圧
の定着装置21によって溶融固着され、カラー画像が得
られる。
【0010】なお、感光ドラム1上の転写残トナーは公
知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング装置
22によって清掃される。また、転写ドラム12上のト
ナーも必要に応じてファーブラシ、ウェブ等の転写ドラ
ムクリーニング装置23によって清掃することが好まし
い。
【0011】以上のような装置において、図9に示す現
像装置の塗布ローラ3上部に、現像ローラ2で規制され
残ったトナーをトナー収容容器6に戻すための略水平の
面を有するトナー返し部材24を設けることで、初期ト
リボの立ち上がりを早期に行え初期濃度変動を防止する
ことができた。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、本発明者が検討を重ねた結果、以下のよ
うな不具合が生じてしまった。図9に示す略水平の面を
有するトナー返し部材24は確かに初期トリボの立ち上
がりに効果はあるものの、連続画出し耐久試験において
トリボが徐々に増加し濃度が薄くなる所謂チャージアッ
プ現像が発生してしまった。この現像は低湿環境下で顕
著であり、極端な濃度低下とチャージアップトナーによ
り生成された逆極性トナーのカブリ、所謂反転カブリも
発生してしまう。これは現像室内のトナーが規制ブレー
ド近傍で滞留を起こし始めるためで、トナー劣化やチャ
ージアップを招くと共に、トナー収容容器内の未使用ト
ナーとチャージアップトナーが混在し、その結果、不均
一な帯電状況となってしまう。同様にUSP49928
32に開示されている構成、つまり現像ローラ2と弾性
ローラ3との共通接線と現像ローラ上面から伸びた水平
線とのなす角度が20°〜40°という構成であるが、
現像器上方に十分なトナー循環スペースがないと、トナ
ーが現像室内で滞留しチャージアップトナーの生成を促
してしまう。更に、カラー画像形成装置に従来の現像装
置を用いた場合、現像剤の特性は現像剤に含まれる顔料
等によって多少異なるのでそれに合わせて外添剤量がそ
れぞれ異なる場合がある。外添剤には現像剤の流動性に
寄与するものがあるが、この種の外添剤量が変化すると
色ごとに現像剤の流動性が異なる上に、耐久試験により
現像剤が劣化するとその変化が顕著になる。その結果、
耐久試験後の現像性、転写性等の色間のバランスが崩れ
出力画像の色味がずれてしまうという不具合も発生して
しまう。
【0013】本発明は、上記問題点を解決し、チャージ
アップ現象を発生させない現像装置、及び現像性、転写
性等の色間のバランスが崩れることのないカラー画像形
成装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願第一発明によれば、
上記目的のうち現像装置に関しては、回転可能な現像剤
担持体と、該現像剤担持体に当接し相対的に回転可能な
現像剤供給部材と、該現像剤担持体に当接し現像剤を規
制する現像剤規制部材と、上記現像剤供給部材の上部に
位置する現像剤返し部材と、現像剤を貯蔵する現像剤容
器とを有する現像装置において、上記現像剤返し部材の
上記現像剤供給部材側の面と上記現像剤供給部材との間
隙は、上記現像剤担持体側から上記現像剤容器側にかけ
て大きくなるように形成されていることにより達成され
る。
【0015】また、本願第二発明によれば、上記目的の
うちカラー画像形成装置に関しては、回転可能な現像剤
担持体と、該現像剤担持体に当接し相対的に回転可能な
現像剤供給部材と、該現像剤担持体に当接し現像剤を規
制する現像剤規制部材と、上記現像剤供給部材の上部に
位置する現像剤返し部材と、現像剤を貯蔵する現像剤容
器とを有する現像装置を、複数個備えたカラー画像形成
装置において、上記現像剤返し部材の上記現像剤供給部
材側の面と上記現像剤供給部材との間隙は、上記現像剤
担持体側から上記現像剤容器にかけて大きくなるように
形成されており、少なくとも一つの現像装置の現像室内
空間容積が異なることにより達成される。
【0016】
【作用】本発明によれば、先ず現像装置に関しては、現
像剤返し部材の現像剤供給部材側の面と現像剤供給部材
との間隙は、現像剤担持体側から現像剤容器側にかけて
大きくなるように形成されているので、現像剤担持体が
配設された現像室と現像剤容器間の現像剤の循環が良好
に行われ、現像剤のチャージアップが抑えられる。
【0017】また、多色の現像剤を用いるカラー画像形
成装置に関しては、各現像剤に含まれる着色剤や荷電制
御剤等の働きにより現像剤の帯電特性が色毎に多少異な
るので、帯電特性を揃えるために外添剤量を変えてお
り、各現像剤毎に流動性が異なるが、現像剤返し部材の
現像剤供給部材側の面と現像剤供給部材との間隙が、現
像剤担持体側から現像剤容器にかけて大きくなるように
形成されており、少なくとも一つの現像装置の現像室内
空間容積が異なるので、例えば、黒色の現像剤のように
外添剤量の少ない場合でも、現像剤の循環が良好にな
り、チャージアップによる濃度薄が防止され、各色の現
像剤間のバランスが崩れることがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0019】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図5に基づいて説明する。なお、図8及び図9
に示した従来例と共通する箇所には同一符号を付して説
明を省略する。
【0020】図1は本発明の実施例1における現像装置
を示す図である。本実施例は、トナー返し部材25の弾
性ローラ3の最上面から延ばした水平面からの距離d
1、d2がd2>d1であることを特徴とする。更に、
具体的にはマゼンタ、シアン、イエローの現像器におけ
る距離d1を14mm、距離d2を19mmとし、ブラ
ックの現像器における距離d1を15mm、距離d2を
20mmとした。尚、プロセススピードは103mm、
現像ローラ2の周速は対ドラム周速170%、弾性ロー
ラ3の周速は対現像ローラ周速60%で現像ローラと同
一方向に回転している。図2に低湿環境下におけるマゼ
ンタトナーの連続画像出しを行った時の濃度推移を示
す。図中Aはd1=14mm、d2=14mm、Bはd
1=14mm、d2=19mm、Cはd1=7mm、d
2=19mmのときの推移を表す。図2から分かるよう
に、トナー返し部材25の形状により濃度推移が変化し
ていることが分かる。グラフAは現像室内でトナー循環
を行うに十分なスペースが無くなりチャージアップによ
る濃度低下が生じてしまった。グラフBは最適な条件で
最後まで一定濃度を保っている。更にグラフCは初期、
現像室内の循環が早いためトリボが増え高濃度を出力す
るが、次第にトナー収容容器のトナーと混ざり合い濃度
変動が見られなくなった。このように、トナー返し部材
25と弾性ローラ3との間隙を現像ローラ2側からトナ
ー収容容器にかけて広くなる構成にすることで、濃度変
動を抑えることができ特にチャージアップし易い低湿環
境下で効果がある。
【0021】尚、本発明者等が検討を行った結果、トナ
ー返し部材25をd1>d2なる条件で画像形成を行っ
たが、通常環境(25°、60%RH)においても初期
数十枚程度で濃度薄並びにカブリの増加が認められた。
これはトナー収容容器6側にトナーが戻らず現像室内に
トナーが滞留することで、トナー劣化、チャージアップ
が促進されたことによるものと思われる。また、トナー
返し部材25をd1=d2=19mmに設定した場合、
低湿環境下で耐久後半で約0.2程度の濃度低下が生じ
た。更に高湿環境下、つまりトナーが空気中の水分を吸
収してトナー流動性が悪くなった場合、現像室内とトナ
ー収容容器6内のトナーとの入れ替わりが鈍くなりトナ
ー劣化によるカブリが発生してしまった。これは現像室
内のトナー流れは弾性ローラ3や現像ローラ2の回転等
によって発生されるものであるが、その回転の影響が少
なくなる位置においては重力方向に流れを変えてしま
う。それ故、トナー返し部材が水平方向に延びていると
弾性ブレード7から離れた位置でトナー流れは重力方向
に流れを変えてしまい滞留してしまう。従って、好まし
い設定はd1<d2なるものが良く、このようにするこ
とで、弾性ブレードから離れた位置においても、供給さ
れてきたトナーに押し上げられるので、トナー収容容器
まで戻すことが可能となる。更に、現像室内で滞留を起
こさず効率良くトナー収容容器までトナーを戻すために
は、トナー返し部材25が弾性ローラ3の背面位置より
もトナー収容容器6側に迫り出した位置、好ましくはト
ナー収容容器6と現像室とを隔てる壁29の位置と同じ
位置、またはトナー収容容器6に迫り出した位置までト
ナー返し部材25が設けられていることが望ましい。ま
た、距離d1と距離d2の関係はd1<d2≦d1×
2.0好ましくはd1×2.5であることが望ましい。
【0022】また、上述のようにフルカラー画像形成に
おいてはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの通常
四色のトナーを用い画像形成を行うが、そのトナーに含
まれる着色剤や荷電制御剤等の働きによりトナーの帯電
特性が色毎に多少異なるので、帯電特性を揃えるために
外添剤量を変えている。その結果、色毎にトナー流動性
が異なるので、現像器内の構成を揃えた時トナーの循環
具合が異なり連続して画像形成を行うと、初期に色バラ
ンスを揃えていても後半でチャージアップし濃度薄を招
く色が存在してしまう。特にブラックトナーはその黒味
を増すためにカーボンブラックを内添するので、それに
よりトナー分級品の飽和帯電能が他の色よりも下がるた
め外添量を減らすことがある。その結果、トナー流動性
が悪くなるので、現像室内の循環スペースを広げる必要
があり、このようにすることでトナー循環を穏やかにし
チャージアップを防止する。これを図3に示す。図中B
は図2に示したマゼンタトナーを用いd1=14mm、
d2=19mmの構成、Dはマゼンタと同じ構成の現像
器にブラックトナーを用いた場合、Eはブラックトナー
にd1=15mm、d2=20mmの構成でそれぞれ低
湿環境下で連続画像出しを行った時の濃度推移である。
図3に示すように、Dは耐久後半で濃度低下を招き、フ
ルカラー画像形成時の色バランスを狂わしてしまう。特
に黒色で文字を形成した際、ライン濃度の低下や細かい
文字となるので、画像品位が著しく損なわれてしまう。
また、”墨入れ”を行った場合、ブラックの濃度低下が
起因しメリハリの無い画像となり更に印象の悪い画像と
なってしまう。Eは耐久後半まで一定濃度を保ち、色バ
ランスも維持したまま現像器寿命まで保つ。従って、本
実施例に示したように、ブラック現像器のトナー返し部
材25の設定のみを変えることで、現像器寿命まで一定
濃度を保つと共に、カラーバランスも良好なカラー画像
形成装置が可能となる。尚、本実施例ではブラックのみ
について説明したが、分級品の特性で外添剤量が変化し
た装置においては適宜可変すればよく、本発明の主旨に
添えば良い。また図4に示すような現像ローラ2に当接
時に応力が分散される形状の弾性ブレード27を備えた
場合、現像ローラと背面側の弾性ブレード27の段差部
分とトナー返し部材25との面を略同一面にすること
で、一層トナー循環が良好に行えチャージアップの防止
が図れると共に、弾性ブレード27を使うことで長期放
置した場合でもブレード圧の変化が無くムラの無い良好
な画像形成が行える。また、図5に示すような形状のト
ナー返し部材25を用いても本実施例と同様な効果が得
られた。
【0023】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
6に基づいて説明する。尚、実施例1との共通箇所には
同一符号を付して説明を省略する。
【0024】本実施例は、図6に示すように現像器のト
ナー返し部材26と弾性ローラ3との距離d3を色重ね
順、マゼンタ、シアン、イエローの順に狭くすることを
特徴とする。図4に添って説明すると、弾性ローラ3と
トナー返し部材26との距離d3はそれぞれ、d3−M
=15mm、d3−C=14mm、d3−Y=13m
m、d3−Bk=15mmであり距離d4は全て20m
mである。ここで、距離d4が全て20mmとすること
で、トナー収容容器6との共通化が図られ、コストダウ
ンという効果が得られる。トナー帯電特性が同じ傾向を
示す、マゼンタ、シアン、イエローにおいて距離d3が
同じ長さd3=14mmであった場合と本実施例を採用
した場合の、連続耐久試験における画像上の飛び散り具
合を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1においてRは(M100%+Y100
%)、Gは(C100%+Y100%)、Bは(M10
0%+C100%)である。また、◎は非常に良い、○
は良い、△は実用上問題無いレベルを示している。耐久
初期ではどの色においても問題は無いが、画像形成を重
ねるに連れて、1000枚時に上段のGとBのランクが
一つ下がり、2000枚時の上段では全ての色において
ランクが更に一つ下がってしまった。本実施例において
は、2000枚時でGとBのランクが一つ下がったが良
いレベルを保っている。この飛び散り現象は、連続画像
形成によりトナートリボが少しずつ上昇し、多重転写の
際、転写材上の前色トナーが次色トナーの転写を静電的
に排斥するためと考えられる。従って、初期画像形成に
おいてもd3=3mmという極端に狭い構成にすると、
飛び散りは非常に悪いものになってしまう。Rが他の重
ね色G、Bに比べランクが高くなるのは、画像形成順か
ら考えて、一色目マゼンタが三色目イエローと転写材上
で重なる時には転写ドラムと感光ドラム間でマゼンタト
ナーが転写バイアスにより逆極性の電荷を享受されるの
で、トナートリボが多少下がった状態で三色目転写を抑
えるので、飛び散りが少なくなるものと考える。
【0027】本実施例では転写性を考慮して現像器構成
を順次変えていくことで、連続画像形成を行ったときで
も飛び散りの少ない高品位なカラー画像形成が可能とな
った。尚、実使用状態(間欠画像形成)では上段の構成
でも2000枚までランク○を保っていた。ここでブラ
ックについて簡単に述べると、黒は文字を形成するとき
には100%近い濃度で画像形成するが、墨入れ処理を
行う際、黒が90%近い画像の場合は下地となる他の三
色が低い印字率で形成されているので、飛び散りは発生
しない。また、下地の三色で形成される画像が高い印字
率で形成されているときには、黒は20%以下程度で済
むので飛び散りは発生しない。従って、黒に関してはd
3−Bk=15mmとし画像形成順に狭くすることは行
わなかった。
【0028】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
7に基づいて説明する。尚、実施例1と同様の構成作用
をするものについては、同一の符号を付して説明を省略
する。
【0029】本実施例においては、ブラックトナーに磁
性トナーを用いている。磁性トナーは内添されている磁
性体等の働きにより、定着されたときに光沢の無い画像
を形成することが可能である。フルカラー画像において
カラー画像や色文字は光沢を帯びている画像でも良い
が、黒文字に関しては光沢の無い画像が要求される場合
がある。このような場合、非磁性トナーを用いると黒文
字に光沢が生じてしまい、光沢を抑えるために定着条件
を変更するとカラー画像の光沢性も共に低下し、更に定
着不良、低温オフセット等の不具合が生じてしまう。そ
こで、磁性トナーを黒現像器に用いることで、光沢の無
い文字の形成が可能となる。図7は磁性トナー用の現像
器を示し、d5=18mm、d6=20mmである。磁
性トナーは、非磁性トナーに比べトナー密度、磁性体の
存在による外添剤量が少ない等の理由でトナー流動性が
悪いので、現像室内の空間を非磁性トナーよりも広くす
る必要があり、広くすることで、チャージアップ、カブ
リ等の不具合を防止することが可能となる。また、磁性
トナーを用いたカラー画像形成においては、ブラックト
ナーの画像形成順を最初にすることで、墨入れの際のカ
ラー画像の光沢性低下、トナートリボが低いことによる
飛び散り等が防げる。
【0030】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
8に基づいて説明する。尚、実施例1と同様の構成作用
をするものについては、同一の符号を付して説明を省略
する。
【0031】本実施例は、トナー返し部材28の両端部
の弾性ローラ3との間隙d9を中央部間隙d7よりも広
くしたことを特徴とする。図8においてトナー収容容器
6から搬送されたトナーは弾性ローラ3により現像ロー
ラ2方向に送られるが弾性ブレード7により規制される
ため、現像ローラ2に担持され感光ドラム側に搬送され
るトナーは僅かで大半は上方に押しやられ、再びトナー
収容容器6方向に送り返される。このとき、現像器長手
方向の中央付近では、上方向だけでなく、横方向にも逃
げることができるが、端部付近では横方向の動きが規制
されるため、トナーが滞留し易くなり、現像ローラ2や
弾性ローラ3の軸受、シール部分に侵入し易くなり、結
果、非画像部を汚したり、トナー融着によるトルクアッ
プ等の弊害を招く虞があった。特に、高解像なカラー画
像を形成するためにトナー粒径を細かくした際、トナー
流動性も良くなるので、現像室内でのトナー流れが速く
なり軸受、シールへの負荷は一層大きくなってしまう。
それ故本実施例においては、端部のトナー返し部材28
の端部部分の間隙d9を広くしトナー流れを上方向に逃
がすことで、横方向への流れを弱くし軸受、シール等の
負荷を減らしている。図8に添って具体的に説明する
と、用いたトナーは実施例1と同じ非磁性トナーの四色
で、ブラックに関しても同様非磁性トナーである。マゼ
ンタ、シアン、イエローの現像器における距離d7は1
4mm、距離d8は19mmで、ブラックの現像器にお
ける距離d7=15mm、距離d8=20mmである。
トナー返し部材28の最短部における間隙をd9とし、
d9位置からd7位置へは連続的につながる面を形成し
ており、d7の位置を構成する長手範囲は現像室長手方
向の3割〜9割が良い。間隔d9をマゼンタ、シアン、
イエローの現像器の場合17mm、ブラックの現像器の
場合d9=17mmで構成したとき、現像器を寿命の二
倍の時間、シール等に負荷が最も加わるトナー消費を行
わないで稼働させたが、現像器トルクアップは0.3k
gf・cm程度で機械的に十分許容できる範囲だった。
ちなみにトナー返し部材の端部における間隙も中央部と
同じ設定であった場合、上記と同じ実験条件で現像器ト
ルクアップは1.0kgf・cmを越えてしまいシール
は融着してしまったが、通常に画像形成を行いながら実
験すると0.5kgf・cm程度のトルクアップで済む
ので実使用上問題ない。しかしながら本体は現像器とは
異なり寿命が長いので、高トルクで画像形成を行うと駆
動装置の故障を招く虞があるので、現像器のトルクアッ
プはできるだけ避けたい。
【0032】以上説明したように、チャージアップを抑
えつつ、現像器のトルクアップ要因を抑えることで、高
濃度かつトルクアップによるギアピッチムラが防止でき
るため、高品質なカラー画像の提供が可能となる。尚、
本実施例の黒現像器に磁性トナーを用いても同様な効果
が得られる。
【0033】尚、上記実施例では転写ドラム上に保持さ
れた転写材に複数回転写工程を行う方式について説明し
たが、転写ドラム上に直接トナー像を複数回転写させ最
後に一括して転写材上に転写する方式等のカラー画像形
成装置にも応用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像室内の現像剤を現像剤容器側に戻り易くするため
に、現像剤規制部材に傾斜部分を設けたため、現像室内
での現像剤の滞留を防止し、チャージアップ、劣化によ
る濃度薄、カブリ等の不具合を解消することができた。
更に、転写性を考慮して現像室内の現像剤の流れを可変
することで、飛び散りの無い、高品質なカラー画像の提
供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における現像装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例1におけるマゼンタ色の濃度推
移を表すグラフである。
【図3】本発明の実施例1におけるブラック色の濃度推
移を表すグラフである。
【図4】本発明の実施例1の他の形態を説明するための
現像装置の断面図である。
【図5】本発明の実施例2における現像装置の断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例3における現像装置の断面図で
ある。
【図7】本発明の実施例4における現像装置の断面図で
ある。
【図8】従来の現像装置の断面図である。
【図9】従来の画像形成装置の断面図である。
【図10】従来の現像装置の断面図である。
【符号の説明】 2 現像ローラ(現像剤担持体) 3 弾性ローラ(現像剤供給部材) 6 トナー収容容器(現像剤容器) 7 弾性ブレード(現像剤規制部材) 24、25 トナー返し部材(現像剤返し部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 113 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な現像剤担持体と、該現像剤担
    持体に当接し相対的に回転可能な現像剤供給部材と、該
    現像剤担持体に当接し現像剤を規制する現像剤規制部材
    と、上記現像剤供給部材の上部に位置する現像剤返し部
    材と、現像剤を貯蔵する現像剤容器とを有する現像装置
    において、上記現像剤返し部材の上記現像剤供給部材側
    の面と上記現像剤供給部材との間隙は、上記現像剤担持
    体側から上記現像剤容器側にかけて大きくなるように形
    成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤返し部材と現像剤供給部材との間
    隙は、現像剤供給部材に最も近い距離をd1、最も遠い
    距離をd2とするとき、d1<d2≦d1×2.0〜
    2.5なる関係であり、上記d2部は、現像剤供給部材
    の現像剤容器に対する最近接位置よりも、さらに現像剤
    容器側に位置することとする請求項1に記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 現像剤規制部材は、現像剤担持体への当
    接時に応力が分散される形状となっており、該現像剤規
    制部材の非当接面の段差部分と現像剤返し部材の現像剤
    供給部材側の面が略同一平面をなすこととする請求項1
    に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤返し部材の長手方向端部における
    現像剤供給部材との間隙は、中央部よりも大きく形成さ
    れていることとする請求項1に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 回転可能な現像剤担持体と、該現像剤担
    持体に当接し相対的に回転可能な現像剤供給部材と、該
    現像剤担持体に当接し現像剤を規制する現像剤規制部材
    と、上記現像剤供給部材の上部に位置する現像剤返し部
    材と、現像剤を貯蔵する現像剤容器とを有する現像装置
    を、複数個備えたカラー画像形成装置において、上記現
    像剤返し部材の上記現像剤供給部材側の面と上記現像剤
    供給部材との間隙は、上記現像剤担持体側から上記現像
    剤容器にかけて大きくなるように形成されており、少な
    くとも一つの現像装置の現像室内空間容積が異なること
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの現像装置において、現
    像剤返し部材の長手方向端部における現像剤供給部材と
    の間隙は、中央部よりも広く形成されていることとする
    請求項5に記載のカラー画像形成装置。
JP5340265A 1993-12-08 1993-12-08 現像装置及びこれを備えたカラー画像形成装置 Pending JPH07160109A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301463A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、トナー
US8565632B2 (en) 2010-03-02 2013-10-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for controlling a temperature of a fixing device therein

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