JPH0716007Y2 - 自動車等のマフラ− - Google Patents

自動車等のマフラ−

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JPH0716007Y2
JPH0716007Y2 JP1986053787U JP5378786U JPH0716007Y2 JP H0716007 Y2 JPH0716007 Y2 JP H0716007Y2 JP 1986053787 U JP1986053787 U JP 1986053787U JP 5378786 U JP5378786 U JP 5378786U JP H0716007 Y2 JPH0716007 Y2 JP H0716007Y2
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JP
Japan
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resonance
muffler
pipe
chamber
hole
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Application number
JP1986053787U
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English (en)
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JPS6312609U (ja
Inventor
誠 武本
純二 東
Original Assignee
三恵工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は消音を目的とする自動車等のマフラーの改良に
関するものである。
【従来の技術】
自動車マフラーにおいてエンジンからの排気ガスは通
常、入口パイプよりマフラー本体内へ入り、この本体内
の消音等を目的とした種々の手段を通過する過程におい
て膨脹し、圧力および温度が低下しながら出口パイプよ
り排出される。 このような自動車マフラーにおける消音手段の一例であ
る共鳴室を設けた構造を有するヘルムホルツ型マフラー
の従来例を、第6図を用いて説明すると下記のようであ
る。 第6図は従来のマフラーの一例を示す中央縦断面図であ
り、この図で示すように、横型筒状のマフラー本体
(1)内に連通路(20)のある入側隔壁板(2)と密閉
状態の出側隔壁板(3)とがあり、3つの消音室が形成
されている。この3つの消音室を入側から第1消音室
(30)、第2消音室(31)、そして、出側を共鳴室
(4)としている。入口パイプ(5)は前記隔壁板
(2)を貫通して第2消音室(31)まで届いており、こ
の入口パイプ(5)の末端前方に放射間隙(32)が設け
られており、その入口パイプ(5)に連通するように共
鳴パイプ(6)が出側隔壁板(3)を貫通して共鳴室内
(4)に届いている。出口パイプ(7)は第1消音室
(30)から第2消音室(31)及び共鳴室(4)を貫通し
てマフラー本体(1)外部に先端が出るように設けられ
ている。 このような構造のマフラーは、共鳴パイプ(6)と共鳴
室(4)との共鳴構造により消音効果を奏するものであ
る。すなわち、共鳴パイプ(6)の長さや径の大きさ
と、共鳴室(4)の容量との相対関係により特定音(共
鳴周波数)が決まり、この特定音付近のみを消音するも
のである。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなマフラーは、自動車等の種類によっ
て大きさに制限があり、第9図中破線で示したように特
定音のチューニング範囲が狭く、他の周波数範囲におけ
る消音効果はあまり期待できないものであった。これは
共鳴パイプの共鳴室側へ単に単数の孔を設けて音響的実
効長さをかえようとする場合(例えば実公昭59-5133
号)も同様な特定音のチューニング範囲が狭い難点を有
している。また、入口パイプ(5)の途中へ小孔を設け
たり、共鳴パイプ(6)の共鳴室内開放端付近に実質的
に軸方長が異なる複数の透孔を穿設したりすることで、
上記問題点を解決しようとする試みもなされているが、
全体的な消音効果が十分に期待できない結果となってい
る。
【課題を解決するための手段】
上記のような難点を解決するために、本考案において
は、消音室(30)(31)に併設して共鳴室(4)を有す
るマフラーにおいて、共鳴パイプ(6)の前記共鳴室
(4)内部に突出した部分の中間部から出側隔壁板
(3)寄り周上に複数個の共鳴孔(8)を穿設する構造
としたのである。
【作用】
上記のように本考案のマフラーは、共鳴室(4)内部に
設けた特定位置の共鳴孔(8)が、従来ではできなかっ
たチューニング以外の周波数にも低減効果が得られる。
【実施例】
以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。 第1図は本考案のマフラーの中央縦断面図であり、第2
図は同共鳴パイプの拡大平面図である。第3図及び第4
図は共鳴パイプの他の例を示すいづれも拡大平面図であ
る。第5図は第4図中A-A断面図である。 本考案の自動車等のマフラーは、基本構造は前述の第6
図で示した従来例と同じで、同一部材等には同一符号を
付して第1図に示すところである。そして、相違する
点、すなわち、本考案において改良を加えたところは、
第3図〜第4図に示すように共鳴パイプ(6)の共鳴室
(4)内にあって、そのほぼ中間部から出側隔壁板
(3)寄りの部分に共鳴孔(8)を設けたことである。 第2図に示すのは丸穴(9)の群により共鳴孔(8)と
した共鳴パイプ(6)であり、この丸穴(9)の開孔率
も消音に寄与して、第9図にもみられるように、広い範
囲の周波数でのチューニングを可能としたのである。 共鳴孔(8)の形状はチューニングにあまり関係しない
ので上記丸穴(9)に限定するものではなく、第3図に
示した長穴(10)を周囲に穿設したもの、また、第4図
及び第5図に示すような大小のスタビング(11)の複数
によるもの等のように種々選択できる。 第1図に示した本考案の自動車等のマフラーと従来品と
の、エンジン回転数(×102r.p.m)に対する音圧レベル
(dB)の変化を第7図のグラフに示した。このグラフで
明らかであるが、本考案品はエンジンの高回転時にチュ
ーニング周波数以外の周波数範囲でも従来品に比べて格
段に音圧を低く抑えることが分る。 また、第8図に示すグラフは、共鳴孔(8)の共鳴パイ
プ(6)の開放端開口面積に対する開孔率と消音効果と
の関係を示すと同時に、共鳴孔(8)の共鳴パイプ
(6)への穿設位置を変化させて比較したものである。
開孔率100%とは共鳴孔(8)の総面積が共鳴パイプ
(6)の開放端開口面積と同じであることを示してい
る。この結果によると、点線が共鳴パイプ(6)の共鳴
室(4)へ突出した部分の開放端付近へ共鳴孔を設けた
場合、実線が中間部付近の場合、そして、一点鎖線が出
側隔壁板(3)寄りの場合を示している。このグラフで
は共鳴孔(8)を中間部付近に設けた場合が最も消音効
果が大であり、中間部付近から出側隔壁板(3)寄りが
効果的で、開放端付近はあまり有効でないことを示して
いる。 更に、複数の共鳴孔(8)を設けた場合の消音効果は第
9図によっても明らかであって、広い範囲の周波数での
消音が測定されている。
【考案の効果】
以上詳述した本考案の自動車等のマフラーは、従来の共
鳴パイプの共鳴室内に突出した部分に複数個の共鳴孔を
設けることにより、第9図にみられるように共鳴周波数
のチューニング可能範囲を拡大し、従来品に比して消音
効果を格段と高めたものである。この結果、上述の第7
図のグラフが示すように、高速走行時(エンジンの高回
転時)においても通常の走行時と同程度の音圧レベルの
排気音となり、高性能のマフラーとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は縦断面図であり、第2図〜第4図はいづれも共
鳴パイプの拡大平面図である。第5図は第4図のA-A断
面図である。第6図は中央縦断面図である。第7図はエ
ンジン回転数に対する音圧レベルの変化を示すグラフで
ある。第8図は開孔率に対する音圧レベル減衰量を示す
グラフである。第9図は周波数と音圧レベルの関係を示
すグラフである。 (1)…マフラー本体、(2)…入側隔壁板 (3)…出側隔壁板、(4)…共鳴室 (5)…入口パイプ、(6)…共鳴パイプ (7)…出口パイプ、(8)…共鳴孔 (9)…丸穴、(10)…長穴 (11)…スタビング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】消音室(30)(31)に併設して共鳴室
    (4)を有するマフラーにおいて、共鳴パイプ(6)の
    前記共鳴室(4)内部に突出した部分の中間部から出側
    隔壁板(3)寄り周上に複数個の共鳴孔(8)を穿設し
    てなることを特徴とする自動車等のマフラー。
JP1986053787U 1986-04-09 1986-04-09 自動車等のマフラ− Expired - Lifetime JPH0716007Y2 (ja)

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JP1986053787U JPH0716007Y2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 自動車等のマフラ−

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Publication Number Publication Date
JPS6312609U JPS6312609U (ja) 1988-01-27
JPH0716007Y2 true JPH0716007Y2 (ja) 1995-04-12

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ID=30880173

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59514A (ja) * 1982-06-23 1984-01-05 Sango:Kk 内燃機関における排気系のマフラ
JPS595133U (ja) * 1982-07-01 1984-01-13 株式会社グロリア魔法瓶製作所 魔法瓶

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Publication number Publication date
JPS6312609U (ja) 1988-01-27

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