JPH0715996A - モータ制御回路 - Google Patents

モータ制御回路

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Publication number
JPH0715996A
JPH0715996A JP5158273A JP15827393A JPH0715996A JP H0715996 A JPH0715996 A JP H0715996A JP 5158273 A JP5158273 A JP 5158273A JP 15827393 A JP15827393 A JP 15827393A JP H0715996 A JPH0715996 A JP H0715996A
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JP
Japan
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signal
output
rectangular wave
input
circuit
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JP5158273A
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English (en)
Inventor
Makoto Ichikawa
眞琴 市川
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd filed Critical NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】CPUのスループットを低減させずに、回転制
御を行える3相交流誘導モータの制御回路を提供する。 【構成】3相の矩形波信号を生成して出力する制御回路
部と、その信号を3相のモータ駆動電流に変換し、モー
タを駆動するインバータ部とを備え、制御回路部には、
CPU23、メモリ24を含むマイクロコンピュータ2
2と、カウントクロック信号118の入力を介してイン
クリメントされるタイマ26、およびCPU23による
R/W信号119を介して格納値が読み書きされるコン
ペアレジスタ27を含み、タイマとコンペアレジスタの
値とが一致した時出力するトリガ発生回路25と、CP
U23よりのイニシャライズ信号103により初期化さ
れ、クロック信号101とトリガ発生回路25よりのロ
ーティトトリガ信号102を介して、3相の矩形波信号
106、108、110を出力する矩形波発生回路21
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータ制御回路に関し、
特に多相交流誘導モータを回転制御するモータ制御回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多相交流誘導モータ、例えば3
相交流誘導モータを駆動制御するシステムとしては、図
8に示されるように、交流電源58の交流電圧を入力し
て、3相交流誘導モータ64を駆動するPWM(パルス
幅変調)インバータ回路59が、速度制御機能を有する
駆動システムとして用いられている(OHM誌;p33
〜36、NO7、1984)。
【0003】このPWMインバータ回路59は、交流電
源58より出力される交流電圧を直流電圧に変換するコ
ンバータ部60と、コンバータ部60より出力される直
流電圧に含まれるリップル電圧を除去する平滑回路部6
1と、3相交流誘導モータ64の回転速度を設定し、所
定の回転速度制御信号を生成して出力する制御回路部6
3と、平滑回路部61より出力される直流電圧を受け
て、制御回路部63より入力される回転速度制御信号を
介して所望の交流電圧に変換して出力するインバータ部
62とを備えて構成される。
【0004】上記の制御回路部63は、一般に、図9に
示されるように、CPU37およびメモリ38を含むマ
イクロコンピュータ36と、タイマ39、コンペアレジ
スタ40、41、42、43、44および45、フリッ
プフロップ46、47および48を含む矩形波発生回路
35とを備えて構成されている(特願平3−26665
4)。マイクロコンピュータ36においては、メモリ3
8内に格納されている命令に従い、CPU37によりデ
ータ転送等を含む処理が実行され、これにより矩形波発
生回路35の動作が制御される。矩形波発生回路35
は、上述のように、タイマ39と、コンペアレジスタ4
0〜45と、フリップフロップ56〜58とを備えて構
成されている。タイマ39は、16ビットの値を格納す
ることのできるレジスタであり、カウントクロック11
8が入力されると、内部に格納されている値がインクリ
メントされる。インクリメントによりタイマ39におい
てオーバフローが発生すると、オーバフロー信号123
が出力され、CPU37に対してステータス信号として
入力される。コンペアレジスタ40は、タイマ39と同
様に16ビットの値を格納することのできるレジスタで
あり、タイマ39の値とコンペアレジスタ40に格納さ
れている値とが常時比較照合されており、双方の値が一
致した場合には、一致信号124が出力されてフリップ
フロップ46のS端子に入力される。
【0005】また、コンペアレジスタ41、42、4
3、44および45を含む各コンペアレジスタにおいて
も、同様にタイマ39の値と格納されている値との比較
照合が行われて、それぞれにおいて一致した場合には、
それぞれ一致信号125、126、127、128およ
び129が出力され、対応するフリップフロップ46の
R端子、フリップフロップ47のS端子およびR端子、
フリップフロップ48のS端子およびR端子に入力され
る。なお、これらの各コンペアレジスタはデータバス2
01に接続されており、データバス201は、各コンペ
アレジスタに対する読み書き用として使用される。その
場合における読み出しおよび書き込みの動作について
は、逐一、マイクロコンピュータ36のCPU37より
入力されるR/W信号119により指定される。CPU
37により読み書きが行われる場合には、当該CPU3
7より、どのコンペアレジスタに対して読み書きを行う
かの選択信号がデータバス201に出力され、これを受
けて、それぞれのコンペアレジスタにおいては、当該選
択信号による選択の対象が自己に対するものであるか否
かが判別される。選択されたコンペアレジスタにおいて
は、読み出しの場合には、内部に格納されている値がデ
ータバス201に出力され、逆に、書き込みの場合に
は、データバス201に出力されている値が、選択され
たコンペアレジスタの内部に格納される。
【0006】S端子に一致信号124が入力され、R端
子に一致信号125が入力されるフリップフロップ46
においては、一致信号124が“1”レベルの場合に
は、Q端子より“1”レベルの出力信号130が出力さ
れ、一致信号125が“1”レベルの場合には、Q端子
より“0”レベル出力信号130が出力される。このこ
とは、フリップフロップ47および48においても全く
同様であり、それぞれQ端子より、出力信号131およ
び132が、“1”レベルまたは“0”レベルで出力さ
れる。これらの出力信号130、131および132
は、それぞれ3相交流誘導モータ64に対する回転制御
用の矩形波信号としてインバータ部62に送られる。
【0007】図12(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)およ
び(k)は、図9に示される従来例の制御回路部63に
おける各部の動作信号を示すタイミング図である。以
下、図9および図12を参照して、矩形波発生回路35
を含む制御回路部32の動作について説明する。
【0008】タイマ39においては、カウントクロック
118の入力を受けて順次カウントアップ動作が行わ
れ、図12(a)に示されるように、0と最高値655
35(符号なしの16ビットで表わされる最大の10進
数)との間の値がとられる。ステージT2 において、タ
イマ39と値とコンペアレジスタ40の値が一致する
と、一致信号124が“1”レベルとなり(図12
(c)参照)、フリップフロップ46のS端子に入力さ
れて、フリップフロップ46のQ端子の出力信号130
は“1”レベルで出力される(図12(i)参照)。そ
して、更にタイマ39のカンウントアップが進み、ステ
ージT4 において、コンペアレジスタ41の値が一致す
ると、一致信号125が“1”レベルとなり(図12
(d)参照)、フリップフロップ46のR端子に入力さ
れて、フリップフロップ46のQ端子の出力信号130
は“0”レベルで出力される(図12(i)参照)。ス
テージT5 においては、タイマ39に格納されている値
が65535(符号なしの16ビットで表わされる最大
の10進数)から、更にカウントアップされてオーバー
フローの状態となり、オーバーフロー信号123が出力
されてCPU37に入力される(図12(b)参照)。
タイマ39における格納値は、オーバーフロー信号12
3の出力に対応して“0”値に戻る。コンペアレジスタ
42、43、44および45においても同様に一致信号
126、127、128および129が出力されて(図
12(e)、(f)、(g)および(h)参照)、それ
ぞれ対応するフリップフロップ47および48のS端子
またはR端子に入力され、これらのフリップフロップ4
7および48のQ端子よりは、それぞれ出力信号131
および132が、ステージのタイミングに応じて、
“1”レベルまたは“0”レベルで出力される(図12
(j)および(k)参照)。
【0009】CPU37においては、タイマ39よりオ
ーバフロー信号123が入力されると、タイマ39にお
ける1周期が終了したものと判断して、次の1周期分の
矩形波信号を生成するために、各コンペアレジスタに格
納される値がメモリ38より読み出され、或はまたは読
み出されて所定の計算が行われ、それらの値がデータバ
ス201を経由して各コンペアレジスタに書き込まれ
る。このような処理が各周期に対応して繰返して実行さ
れて、出力端子77、78および79よりは、上述のよ
うに、一連の出力信号130、131および132が、
回転制御用の矩形波信号として出力されて、インバータ
部62(図8参照)に入力される。
【0010】インバータ部62の内部構成は、図10に
示されるように、3相交流誘導モータ64に対応して、
NPNトランジスタ49〜54と、インバータ55〜5
7とを備えて構成されており、NPNトランジスタ4
9、51および53のベースには、制御回路部63に含
まれる矩形波発生回路35(図9参照)より出力される
信号130、131および132が、それぞれ矩形波信
号として入力され、またこれらの矩形波信号が、インバ
ータ55、56および57を介して反転された矩形波信
号が、それぞれNPNトランジスタ50、52および5
4のベースに入力される。これにより、インバータ部6
2よりは、図11に示されるように、正弦波信号に近似
される3相の駆動電流IA 、IB およびIC が出力され
て3相交流誘導モータ64に入力され、当該3相交流誘
導モータ64に対する回転制御が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のモータ
制御回路においては、タイマにおける1周期ごとにCP
Uによりコンペアレジスタの値を書き換える必要があ
り、このために、当該CPUによる回転制御用の処理時
間が増大し、CPU自体ののスループットが低下すると
いう欠点がある。
【0012】この欠点を回避するために、CPUによる
処理を介さずにコンペアレジスタの値を書き換えるため
には、多相交流誘導モータの回転制御用としての専用の
関連機器が必要となり、汎用性に欠ける余分の装置を設
けなければならないという欠点がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ制御回路
は、マイクロコンピュータによる制御作用を介して、N
(正整数:≧2)相交流誘導モータの回転制御用信号と
して機能するN相の矩形波信号を生成して出力する制御
回路部と、前記N相の矩形波信号を受けてN相のモータ
駆動電流に変換し、前記N相交流誘導モータを駆動する
インバータ部とを少なくとも備えて構成されるモータ制
御回路において、前記制御回路部が、前記マイクロコン
ピュータと、所定のカウントクロック信号の入力を介し
てインクリメントされるタイマと、前記マイクロコンピ
ュータによる読み書き指定信号を介して格納値が読み書
きされるコンペアレジスタとを備えて形成され、前記タ
イマの値と前記コンペアレジスタの値とが一致した時点
において出力される一致信号を、ローティトトリガ信号
として出力するトリガ発生回路と、複数のデータラッチ
を含むローティトレジスタと、当該複数のデータラッチ
に対し個別に初期化値を設定する初期値設定手段と、所
定のクロック信号、前記ローティトトリガ信号および前
記マイクロコンピュータより入力されるイニシャライズ
信号を入力とする論理回路とを少なくとも備えて形成さ
れ、前記ローティトレジスタが前記イニシャライズ信号
を介して初期化され、前記論理回路より出力される信号
を介して前記N相の矩形波信号を出力する矩形波発生回
路と、を備えて構成される。
【0014】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の第1の実施例に含まれる制
御回路部を示すブロック図である。図1に示されるよう
に、本実施例における制御回路部は、矩形波発生回路2
1と、CPU23およびメモリ24を含むマイクロコン
ピュータ22と、タイマ26およびコンペアレジスタ2
7を含むトリガ発生回路25とを備えて構成される。な
お、本実施例は、前述の従来例の場合と同様に、3相交
流誘導モータの回転制御用の場合を例としている。
【0016】また、上記の矩形波発生回路21の一実施
例が図2に示されており、AND回路1および2と、イ
ンバータ3および4と、2入力マスタースレーブ型デー
タ・ラッチ(以下、データラッチと云う)5〜10と、
初期値設定用のROM11とを備えて構成される。更
に、図3は、図2におけるデータ・ラッチの内部構成を
示す図であり、D1 、D2 、C1 、C2 、C3 およびQ
を含む各端子に対応して、トランスファゲート12、1
3および17と、NOR回路14と、3ステートNOT
回路15および19と、インバータ16、18および2
0とを備えて構成される。なお、図4(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、
(i)、(j)および(k)は、図1に示される本実施
例の制御回路部32における各部の動作信号を示すタイ
ミング図である。
【0017】以下、図1、図2、図3および図4を参照
して、矩形波発生回路21を含む制御回路部32の動作
について説明する。
【0018】図1において、トリガ発生回路25は、矩
形波発生回路21に対するローティトトリガ信号102
を生成して出力する回路であり、タイマ26とコンペア
レジスタ27により構成される。タイマ26は、16ビ
ットの値を格納することのできるレジスタであり、カウ
ントクロック118の入力に対応して、内部に格納され
ている値が逐次インクリメントされる。コンペアレジス
タ27も、同様に16ビットの値を格納することのでき
るレジスタであり、タイマ26においてインクリメント
されて格納される値と、コンペアレジスタ27に格納さ
れている値とは常時比較照合されており、双方の値が一
致した場合には、一致信号が出力されて、ローテイトト
リガ信号102として矩形波発生回路21に入力される
とともに、クリア信号としてタイマ26に入力され、こ
れによりタイマ26の格納値は0値にクリアされる。こ
のコンペアレジスタ27はデータバス201に接続され
ており、CPU23による当該コンペアレジスタ27に
対するデータの読み書き動作は、全てこのデータバス2
01を介して行われる。CPU23によりコンペアレジ
スタ27に対する読み書き動作が行われる時には、まず
コンペアレジスタ27を選択する指定信号がデータバス
201を介してコンペアレジスタ27に送られ、これを
受けて、コンペアレジスタ27においては、当該指定信
号が自己に対する指定信号であるか否かが判別される。
また、読み出しかまたは書き込みの区分は、CPU23
より出力されるR/W信号119により指定される。コ
ンペアレジスタ27が選択された場合には、読み出しの
場合には、データバス201にコンペアレジスタ27に
格納されている値が出力され、逆に、書き込みの場合に
は、データバス201に出力されている値がコンペアレ
ジスタ27の内部に格納される。この場合、カウントク
ロック118は、一定時間ごとに入力されるため、コン
ペアレジスタ27に格納されている値を替えない限り、
一致信号の出力される間隔は一定に保持されている。従
って、コンペアレジスタ27に格納される値を2倍に設
定すると、これに応じて一致信号の出力される時間間隔
も2倍に拡大される。即ち、トリガ発生回路25より出
力されて、矩形波発生回路21に入力されるローティト
トリガ信号102の時間間隔は、単純な読み書き処理作
用を介して、コンペアレジスタ27の格納される値によ
り適宜に変えることが可能となる。
【0019】このローティトトリガ信号102は、矩形
波発生回路21に入力されるが、当該矩形波発生回路2
1は、まずCPU23より出力されるイニシャライズ信
号103を受けて初期化される。このイニシャライズ信
号103は、矩形波発生回路21の動作を初期化するた
めの信号であり、当該矩形波発生回路21の動作前にお
いて、最小限必要とされる時間内において“1”レベル
のイニシャライズ信号103がCPU23より入力され
る。トリガ発生回路25より入力されるローティトトリ
ガ信号102は、矩形波発生回路21に含まれるロウテ
ィトレジスタ(図2に示されるデータ・ラッチ5〜10
は、これらを纏めてローティトレジスタと呼ぶ)をロー
ティトさせるための信号であり、当該ロウティトレジス
タをローティトさせるタイミングにおいて、矩形波発生
回路21対して、トリガ発生回路25より“1”レベル
のローティトトリガ信号102が入力される。このロー
ティトにより、データラッチの内部に格納されている値
は、途中で損われることなくデータ転送されるため、n
ビットのデータラッチにおいては、同一方向にn回ロー
ティトすると元の状態に戻る。ローティトおよびデータ
ラッチの動作については後述する。
【0020】図2に示される矩形波発生回路21に含ま
れる初期値設定用のROM11は、初期値設定手段に相
当するROMであり、各データラッチを“1”レベルま
たは“0”レベルのどちらかに初期化するための値が予
め書き込まれているメモリである。データラッチ5のD
1 端子入力としては、初期値設定用のROM11の出力
112が入力され、C1 端子にはイニシャライズ信号1
03が入力され、D2端子には、データラッチ10のQ
端子出力111が入力されており、C2 端子にはAND
回路1の出力104が入力され、C3 端子にはAND回
路2の出力105が入力されている。同様に、データラ
ッチ6、7、8、9および10におけるD2 端子には、
それぞれ前段のデータラッチのQ端子出力106、10
7、108、109および110が入力され、各D1
子には、ROM11からの対応する出力113、11
4、115、116および117がそれぞれ入力され
る。AND回路1には、ローティトトリガ信号102、
クロック信号101およびインバータ4によるイニシャ
ライズ信号103の反転信号が入力され、これらの入力
信号が全て“1”レベルの時には出力104として
“1”レベルが出力され、また、それ以外の時には
“0”レベルが出力されて、各データラッチのC2 端子
に入力される。AND回路2に対しては、クロック信号
101およびインバータ3によるローティトトリガ信号
102の反転信号が入力され、これらの入力信号が全て
“1”レベルの時には出力105として“1”レベルが
出力され、また、それ以外の時には“0”レベルが出力
されて、各データラッチのC3 端子に入力される。この
ようにして、ローティトトリガ信号102、クロック信
号101およびイニシャライズ信号103の入力に対応
して、矩形波発生回路21からは、出力端子71、72
および73を介して、それぞれデータラッチ5、7およ
び9のQ端子出力106、108および110が出力さ
れる。
【0021】図3は、上述したデータラッチの内部構成
を示す回路図である。図3に示されるように、当該デー
タラッチは、C1 、C2 、C3 、D1 、D2 およびQを
含む各端子に対応して、トランスファゲート12、13
および17と、NOR回路14と、3ステートNOT回
路15および19と、インバータ16、18および20
とを備えて構成される。図3において、インバータ16
に対する入力としては、トランスファゲート12および
13の出力と、3ステートNOT回路15の出力とを含
む三つの出力が1本に纏められて入力されるように回路
形成されているが、同時に二つ以上の出力があった場合
には、状態が不定となり可能性があり、これを防止する
ために、データラッチの外部には、C1 端子およびC2
端子が同時には“1”とならないようにするためのイン
バータ4が設けられている(図2を参照)。C1 端子お
よびC2 端子が両方ともに“0”レベルの時には、NO
R回路14の出力が“1”レベルとなり、3ステートN
OT回路15とインバータ16によりクローズドループ
が形成され、NOR回路14の出力が“1”レベルにな
る直前のインバータ16の値が記憶される。このデータ
ラッチにおけるデータ格納をマスタラッチと呼ぶ。ま
た、C3 端子が“0”レベルの時には、インバータ18
の出力が“1”レベルとなり、3ステートNOT回路1
9とインバータ20によりクローズドループが形成さ
れ、インバータ18の出力が“1”レベルになる直前の
インバータ20の値が記憶される。このデータラッチに
おけるデータ格納をスレーブラッチと呼ぶ。従って、各
データラッチにおける動作としては、C1 端子が“1”
レベルになった時にはD1 端子のレベルが記憶され、C
2 端子が“1”レベルになった時にはD2 端子のレベル
が記憶されて、C3 端子が“1”レベルになった時に
は、これらの記憶された値がQ端子より出力される。
【0022】以下に、図2および図4(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、
(i)、(j)および(k)を参照して、本実施例にお
ける矩形波発生回路21の動作について説明する。今、
ROM11には、初期値設定用のデータとして“110
010”が書き込まれており、ROM11からの出力1
12、113、114、115、116および117と
しては、それぞれ“1”、“1”、“0”、“0”、
“1”、“0”が常時出力されているものとする。図4
におけるステージT1 においてイニシャライズ信号10
3が“1”レベルの状態においては、データラッチ5、
6、7、8、9および10においては、それぞれ上記の
“1”、“1”、“0”、“0”、“1”、“0”が入
力されて格納される。次いでステーズT3 においてロー
ティトトリガ信号102が“1”レベルになると、AN
D回路1の出力が“1”レベルとなり、各データラッチ
においては、それぞれ前段のデータラッチのQ端子出力
がマスタラッチに格納される。また、ステージT4 にお
いてローティトトリガ信号102が“0”レベルになる
と、AND回路2の出力が“1”レベルとなり、各デー
タラッチにおいてマスタラッチに格納されていた値がス
レーブラッチに格納されて、それぞれのQ端子より出力
される。同様に、ローティトトリガ信号102が“1”
レベルから“0”レベルに変わるごとに、前段のデータ
ラッチのQ端子出力が次段のデータラッチに入力されて
格納されるため、ステージT17において、6回目のロー
ティトトリガ信号102が“1”レベルから“0”レベ
ルに変わる時点において、イニシャライズ信号103が
“1”レベルの時の状態に戻る。この一連の動作をロー
ティトと呼ぶ。このようにして、データラッチ5、7お
よび9のQ端子より出力される信号106、108およ
び110は、同一波形であり、且つ相互の位相差が12
0度の矩形波信号として、それぞれ出力端子71、72
および73から順番に出力されてインバータ部33(図
8参照)に入力される。インバータ部33においては、
従来例において説明したように、正弦波信号に近似され
る3相の駆動電流IA 、IB およびIC が生成されて出
力され(図11参照)、3相交流誘導モータ34に入力
されて、当該3相交流誘導モータ34に対する駆動制御
が行われる。
【0023】即ち、本実施例においては、矩形波発生回
路21における1周期分の矩形波信号をローティトさせ
るトリガ発生回路25を設けることにより、従来行われ
ているように、タイマの1周期ごとにCPUによる制御
作用を介してコンペアレジスタの値を書換える処理手順
が不要となり、多相交流誘導モータの回転制御のために
要するCPUの処理時間が大幅に削減される。
【0024】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例は、3相交流誘導モータに対する逆転機
能をも持つ矩形波発生回路を有するモータ駆動制御回路
の一実施例である。図11に示されるように、従来例お
よび第1の実施例においては、モータを駆動する電流
が、IA 、IB 、IC の順に、120度の位相差で出力
されてモータが駆動されているが、当該モータの回転方
向を逆転させるためには、これらの駆動電流の位相順位
を逆転させればよく、これを行うためには、駆動電流I
A と駆動電流IC の位相を入れ替えればよい。従って、
例えば、第1の実施例における矩形波発生回路21にお
いて、矩形波信号106および110の位相を入れ替え
て出力することが必要となる。
【0025】図5は本実施例に含まれる制御回路部63
を示すブロック図である。図5に示されるように、本実
施例における制御回路部は、矩形波発生回路21と、C
PU23およびメモリ24を含むマイクロコンピュータ
22と、タイマ26およびコンペアレジスタ27を含む
トリガ発生回路25とを備えて構成される。また、上記
の矩形波発生回路21の一実施例が図6に示されてお
り、AND回路1および2と、インバータ3、4および
28と、データラッチ5〜10と、初期値設定用のRO
M11と、AND回路29、30、32および33と、
OR回路31および34とを備えて構成される。なお、
上記の各データ・ラッチの内部構成は、前述の図3に示
されるとうりである。また、図7(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、
(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)およ
び(p)は、図5に示される本実施例の制御回路部32
における各部の動作信号を示すタイミング図である。以
下、図5、図6および図7を参照して、矩形波発生回路
21を含む制御回路部32の動作について説明する。
【0026】図5において、まずCPU23より出力さ
れるイニシャライズ信号103を受けて、矩形波発生回
路21が初期化される。このイニシャライズ信号103
は、矩形波発生回路21の動作を初期化するための信号
であり、当該矩形波発生回路21の動作前において、最
小限必要とされる時間内において“1”レベルのイニシ
ャライズ信号103が外部より入力される。ローティト
トリガ信号102は、矩形波発生回路21に含まれるロ
ウティトレジスタ(図6に示されるデータ・ラッチ5〜
10は、これらを纏めてローティトレジスタと呼ぶ)を
ローティトさせるための信号であり、当該ロウティトレ
ジスタをローティトさせるタイミングにおいて、矩形波
発生回路21に対して、トリガ発生回路25より“1”
レベルのローティトトリガ信号102が入力される。こ
のローティトにより、各データラッチの内部に格納され
ている値は、途中で損われることなくデータ転送される
ため、nビットのデータラッチにおいては、同一方向に
n回ローティトすると元の状態に戻る。
【0027】図6において、第1の実施例の場合と同様
に、データラッチ5、6、7、8、9および10の各D
1 端子には、初期値設定用のROM11の出力112、
113、114、115、116および117がそれぞ
れ入力され、各C1 端子にはイニシャライズ信号103
が共通入力され、また各C2 端子にはAND回路1の出
力104が入力されて、各C3 端子にはAND回路2の
出力105が共通入力されている。そして、データラッ
チ5のD2 端子には、データラッチ10のQ端子出力1
11が入力されており、データラッチ6、7、8、9お
よび10のD2端子には、それぞれ前段のデータラッチ
のQ端子出力106、107、108、109および1
10がそれぞれ入力されている。また、第1の実施例の
場合と同様に、AND回路1には、ローティトトリガ信
号102、クロック信号101およびインバータ4によ
るイニシャライズ信号103の反転信号が入力され、こ
れらの入力信号が全て“1”レベルの時には出力104
として“1”レベルが出力され、また、それ以外の時に
は“0”レベルが出力されて、各データラッチのC2
子に入力される。AND回路2に対しては、クロック信
号101およびインバータ3によるローティトトリガ信
号102の反転信号が入力され、これらの入力信号が全
て“1”レベルの時には出力105として“1”レベル
が出力され、また、それ以外の時には“0”レベルが出
力されて、各データラッチのC3 端子に入力される。こ
のようにして、ローティトトリガ信号102、クロック
信号101およびイニシャライズ信号103の入力に対
応して、矩形波信号106、108および110が、そ
れぞれデーチラッチ5、7および9のQ端子より出力さ
れるが、ここまでの動作については、前述の第1の実施
例の場合と同様である。
【0028】本実施例の第1の実施例との相違点は、本
実施例においては、ディレクション信号114の入力に
対応して、インバータ28と、AND回路29、30、
32および33と、OR回路31および34とが新たに
設けられており、データラッチ5および9より出力され
る矩形波信号106および110の位相の入れ替えが制
御されている点にある。ディレクション信号114は、
3相交流誘導モータの回転方向を指定する信号であり、
当該ディレクション信号が“1”レベルに時には、モー
タの回転方向としては正回転が指定され、また“0”レ
ベルの時には、モータの回転方向として逆回転が指定さ
れる。即ち、AND回路29および30と、AND回路
32および33による論理演算作用を介して、ディレク
ション信号114の入力レベルにより、出力端子74お
よび76より出力される矩形波信号121および122
が、それぞれ矩形波信号106および110として出力
されか、または矩形波信号110および106として出
力されかの何れかに選択されて、回転制御用の矩形波信
号が出力される。ディレクション信号114が“1”レ
ベルの時には、AND回路30および32は遮断回路と
して作用し、出力端子74および76よりは、それぞれ
矩形波信号106および110が出力され、またディレ
クション信号114が“0”レベルの時には、AND回
路29および33は遮断回路として作用し、出力端子7
4および76よりは、それぞれ矩形波信号110および
106が出力されることは極めて自明のところである。
【0029】矩形波発生回路21より出力される矩形波
信号121(106または110)、108および12
2(110または106)は、インバータ部62(図8
を参照)に入力され、120度の位相差のある駆動電流
A 、IB およびIC が生成されて、3相交流誘導モー
タの回転制御が行われる。本実施例においても、従来行
われているように、タイマの1周期ごとにCPUによる
制御作用を介してコンペアレジスタの値を書換える処理
手順が不要となり、多相交流誘導モータの回転制御のた
めに要するCPUの処理時間が大幅に削減される点につ
いては、第1の実施例の場合と同様てある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、本発明
に含まれる制御回路部を形成する矩形波発生回路におい
て、生成される1周期分の矩形波信号をローティトさせ
るトリガ発生回路を内蔵することにより、ローティトト
リガ信号の時間間隔を変化させることのみにより、多相
交流誘導モータの回転数を制御することが可能となり、
CPUによる矩形波信号生成処理作用を低減させて、当
該CPUのスループットを向上させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における制御回路部を示
すブロック図である。
【図2】前記制御回路部における矩形波発生回路の一実
施例を示す回路図である。
【図3】前記矩形波発生回路に含まれるデータラッチの
一実施例を示す回路図である。
【図4】第1の実施例の動作波形を示すタイミング図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例における制御回路部を示
すブロック図である。
【図6】前記制御回路部における矩形波発生回路の一実
施例を示す回路図である。
【図7】第2の実施例の動作波形を示すタイミング図で
ある。
【図8】PWMインバータ回路を示すブロック図であ
る。
【図9】従来例における制御回路部を示すブロック図で
ある。
【図10】インバータ回路部を示す回路図である。
【図11】3相交流誘導モータを駆動する交流電流波形
を示す図である。
【図12】実施例の動作波形を示すタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1、2、29、30、32、33 AND回路 3、4、16、18、20、28、55〜57 イン
バータ 5〜10 データラッチ 11 ROM 12、13、17 トランスファゲート 14 NOR回路 15、19 3ステートNOT回路 21、35 矩形発生回路 22、36 マイクロコンピュータ 23、37 CPU 24、38 メモリ 25 トリガ発生回路 26、39 タイマ 27、40〜45 コンペアレジスタ 31、34 OR回路 46〜48 フリップフロップ 49〜54 NPNトランジスタ 58 交流電源 59 PWMインバータ回路 60 コンバータ部 61 平滑回路部 62 インバータ部 63 制御回路部 64 3相交流誘導モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータによる制御作用を
    介して、N(正整数:≧2)相交流誘導モータの回転制
    御用信号として機能するN相の矩形波信号を生成して出
    力する制御回路部と、前記N相の矩形波信号を受けてN
    相のモータ駆動電流に変換し、前記N相交流誘導モータ
    を駆動するインバータ部とを少なくとも備えて構成され
    るモータ制御回路において、 前記制御回路部が、前記マイクロコンピュータと、 所定のカウントクロック信号の入力を介してインクリメ
    ントされるタイマと、前記マイクロコンピュータによる
    読み書き指定信号を介して格納値が読み書きされるコン
    ペアレジスタとを備えて形成され、前記タイマの値と前
    記コンペアレジスタの値とが一致した時点において出力
    される一致信号を、ローティトトリガ信号として出力す
    るトリガ発生回路と、 複数のデータラッチを含むローティトレジスタと、当該
    複数のデータラッチに対し個別に初期化値を設定する初
    期値設定手段と、所定のクロック信号、前記ローティト
    トリガ信号および前記マイクロコンピュータより入力さ
    れるイニシャライズ信号を入力とする論理回路とを少な
    くとも備えて形成され、前記ローティトレジスタが前記
    イニシャライズ信号を介して初期化され、前記論理回路
    より出力される信号を介して前記N相の矩形波信号を出
    力する矩形波発生回路と、 を備えることを特徴とするモータ制御回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5928366A (en) * 1996-09-25 1999-07-27 Nec Corporation Microcomputer based system for the fail-safe control of an electric motor or the like

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5928366A (en) * 1996-09-25 1999-07-27 Nec Corporation Microcomputer based system for the fail-safe control of an electric motor or the like

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