JPH07159784A - 液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルの製造方法

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JPH07159784A
JPH07159784A JP30512493A JP30512493A JPH07159784A JP H07159784 A JPH07159784 A JP H07159784A JP 30512493 A JP30512493 A JP 30512493A JP 30512493 A JP30512493 A JP 30512493A JP H07159784 A JPH07159784 A JP H07159784A
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nematic
cell
crystal display
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JP30512493A
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Hideaki Mochizuki
秀晃 望月
Shinya Kosako
慎也 古佐小
Yoshio Iwai
義夫 岩井
Narihiro Sato
成広 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラビング処理を行なわずに簡単な工程で視野角
の拡大が図れるとともに歩留りを向上することができる
液晶表示パネルの製造方法を提供する。 【構成】電極(102,104)を有する一対の基板
(101,103)の対向面に熱可塑性高分子膜10
5,106を形成する第1の工程と、一対の基板(10
1,103)をスペーサ108を介して対向し液晶注入
口を残して周縁部をシール材109によりシールするこ
とによりセルを作成する第2の工程と、液晶注入口より
ネマチック液晶(107)を注入する第3の工程と、ネ
マチック液晶(107)の注入後ネマチック液晶のネマ
チック相−等方相転移温度以上にセルを一定時間加熱す
る第4の工程と、セルの加熱後に冷却する第5の工程と
を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶表示パネルの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶の電気光学特性を利用した液
晶表示パネルは、大画面化および大容量化によりOA機
器への応用が盛んに進められている。現在一般に実用化
されている液晶表示パネルの動作モードとして、2枚の
ガラス製の基板間で液晶分子が90゜ねじれた配向状態
を呈するツイステッドネマティック(TN)型と、18
0゜〜270゜の捻れた配向状態を呈するスーパーツイ
ステッドネマティック(STN)型とがある。TN型
は、主としてアクティブマトリックス型液晶表示パネル
に用いられ、STN型は単純マトリックス型液晶表示パ
ネルに用いられている。
【0003】アクティブマトリックス型液晶表示パネル
さらには小型サイズの液晶表示パネルに用いられるTN
型の場合、液晶分子は、ガラス基板の界面においてガラ
ス基板に対してあるプレチルト角をもって、一方向に均
一に配向し、上下のガラス基板間で90゜捻れた状態を
呈している。この90゜捻れ配向状態は、一般にガラス
基板上に形成されたポリイミド薄膜からなる熱可塑性高
分子膜をレーヨン布等を用いて1方向にラビング処理
し、上下のガラス基板間でその方向が直交するよう配置
することにより得られる。
【0004】このようなTN型の液晶表示パネルに電圧
を印加すると、図3に示すように、90゜捻れていた液
晶分子301が、閾値電圧以上で応答し始め、捻れ配向
状態が解けてスプレイ配向状態になり、液晶分子301
は分子長軸がガラス基板302,303の平面に対して
立ち上がった状態になる。しかしながら、基板法線であ
るZ軸に対して傾斜角θに傾斜した位置Pで、方位角φ
を変化させながら液晶分子301を観察した場合、液晶
分子301の分子長軸の向きは方位角φの変化方向では
一様になっていない。このため、方位角φの変化方向に
より液晶分子301の見かけの屈折率異方性Δnが変化
することになり、液晶層の厚みdとの積である複屈折量
Δndが変化する。したがって、偏光板の光吸収軸30
6,307がラビング方向304,305に直交するよ
うに、上ガラス基板302および下ガラス基板303の
外面に偏光板を配置し、−Z軸方向から光を入射した場
合、方位角φの方向の変化に伴い光の透過強度が異な
り、視野角の非対称性が発生する。
【0005】この視野角の非対称性は中間調表示の場合
に特に問題になり、視野角の方向によりコントラスト比
が極端に低下したり、あるいは表示画像が反転する等の
表示品位の低下を招くという問題があった。このため
に、TN型の液晶表示パネルでは、近年、視野角の拡大
を図る取り組みが盛んに行われている。
【0006】第1の提案例として、TN型の液晶表示パ
ネルの画素を2つの配向状態の異なる領域に分割して視
野角の拡大を図る方式(例えばケー・タカトリ,ケー・
スミヨシ,ワイ・ヒライ,エス・カネコ:ジャパン デ
ィスプレイ ’92,591頁,1992年;K.Takato
ri,K.Sumiyoshi,Y.Hirai,S.Kaneko:JAPAN DISPLAY '92,
PP.591,(1992) )が提案されている。しかしこの方式で
は、1画素の配向領域を2分割するために露光や2度の
ラビング処理を行う必要があり、プロセス工程が複雑に
なる。
【0007】そこで、第2の提案例として、工程を簡素
化して、視野角を拡大する別の方式が提案されている
(ワイ・トコ,ティー・スギヤマ,ケー・カトー,ワイ
・イイムラ,エス・コバヤシ:エスアイディー 93
ダイジェスト,622頁,1993年;Y.Toko,T.Sugiy
ama,K.Katoh,Y.Iimura,S.Kobayashi:SID 93 DIGEST,PP.
622,(1993))。この方式は、ラビング処理を施さずに液
晶分子をランダムに配向させることで、配向状態の異な
る領域を多数形成し、これにより視野角の拡大を図るも
のである。
【0008】この第2の提案例を図1を用いて説明す
る。すなわち、TN型の液晶表示パネルにおいて、10
1は上側ガラス基板、102はセグメント電極、103
は下側ガラス基板、104はコモン電極、105,10
6はポリイミド薄膜、107はカイラルネマチック液晶
層、108はスペーサー、109はシール材、110は
偏光板である。
【0009】つぎにこの液晶表示パネルの製造方法につ
いて説明する。シート抵抗値が30Ω/□である酸化イ
ンジュウム・錫(ITO)を有する上側ガラス基板10
1をフォトリソグラフィ法によりパターン化し、4本の
ストライプ状のセグメント電極102を得る。同様の手
法を用いて下側ガラス基板103上に4本のコモン電極
104を形成する。セグメント電極102とコモン電極
104はそれぞれ直交するように配置される。このよう
なガラス基板101,103上には熱可塑性高分子膜と
しておのおの厚さが80nmであるポリイミド薄膜10
5,106が印刷法により形成されている。ポリイミド
薄膜はPSI−A−2201(チッソ石油化学(株)
製)を用いた。ポリイミド薄膜は液晶分子をガラス基板
面に水平または数度のプレチルト角をもって配向させる
作用を持っている。
【0010】つぎに下側ガラス基板103上またはポリ
イミド薄膜106上にプラスチックからなる球状のスペ
ーサ108(ミクロパール:積水ファイン(株) 製)を
均一に分散させる。スペーサの球径は5μmである。上
側ガラス基板101の周辺部に熱硬化型のシール材10
9(ストラクトボンド:三井東圧化学(株) 製)を液晶
注入口を設けて印刷形成し、セグメント電極102とコ
モン電極104が直交するように上下のガラス基板10
1,103を貼り合わし、所定の温度でシール材109
を完全硬化させる。
【0011】つぎに屈折率異方性が0.134であるネ
マチック液晶に右捻れのカイラル物質(R−1011:
メルク製)を添加し、セルギャップdに対してその自発
捻れピッチpの値がd/p=0.25となるように濃度
調整する。このような条件で作製したカイラルネマチッ
ク液晶107を加温して等方性状態にして、ガラス基板
101,103間に真空注入法により注入する。この時
ガラス基板101,103もカイラルネマチック液晶1
07のネマチック相−等方相転移温度(NI点)以上の
温度に加温されている。カイラルネマチック液晶107
が完全に充填された後、液晶表示パネルを徐冷して、液
晶注入口を封止樹脂により封口する。
【0012】さて、このようにして作製した液晶表示パ
ネルのガラス基板101,103の表面に偏光板110
をその偏光軸が互いに直交するように張り付ける。下側
ガラス基板103より光を入射し、上側ガラス基板10
1の上方より観察する。図2はこの提案例の液晶表示パ
ネルを1/4Dutyで駆動させた時のオフ電圧での画素内
の微視的な配向状態を表した斜視図である。図2の20
1は液晶分子の分子長軸(ダイレクター)を表す。ガラ
ス基板101,103の界面でのダイレクターが異なる
領域(ドメイン)202,203,204,205が複
数存在し、各ドメイン間ではダイレクターの方向が異な
るために発生するディスクリネーションライン206が
見られた。通常の液晶表示パネルではポリイミド薄膜を
ラビングを施すために、画素内ではダイレクターの方向
が同一である1つのドメインしか見られない。この提案
例の場合ではポリイミド薄膜にラビング処理を施してい
ないために、液晶分子は熱可塑性高分子膜との分子間力
により非晶質状態となって配向し、複数のドメインが発
生したものと考えられる。各ドメイン内では液晶分子は
上下ガラス基板101,103間でd/pの設定値に応
じて捻れた配向状態を呈している。この提案例の場合、
d/pを0.25に設定しているので、液晶分子は上下
のガラス基板101,103間で90゜捻れて配向して
いる。この場合、入射光は液晶層の複屈折効果により楕
円偏光状態で出射すると考えられる。
【0013】つぎにオン電圧を印加した場合、各ドメイ
ン内の液晶分子は捻れ配向状態からスプレイ配向状態に
なるために、液晶層中(バルク)にも変形に伴う明瞭な
ディスクリネーションラインが発生する。ドメイン内で
は液晶分子はダイレクターが電界方向と平行になるよう
に配向し、入射光はほぼ直線偏光状態で液晶層を伝幡
し、出射側偏光板にてカットされ暗状態が得られる。
【0014】つぎに、この提案例において、ネマチック
液晶107を加熱することなく、室温でネマチック状態
のまま注入したところ、複数のドメインは形成されたも
のの、注入時のネマチック液晶の流動に伴う配向異常が
発生してしまった。このため、二枚のクロスニコル状態
の偏光板間に挟んだ表示状態は輝度むら不良となり、実
用に耐えない品位を示した。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、第2の
提案例は、第1の提案例と比較して工程が簡略化するも
のの、ネマチック液晶を室温で注入すると、注入時の液
晶材料の流動により熱可塑性高分子膜表面で注入模様が
可視化されて表示むら不良になる。これを避けるため、
第2の提案例ではネマチック液晶を高温度で注入するこ
とが必要である。
【0016】しかし、そのため注入時にネマチック液晶
が劣化したり、不純物が混入したりしやすく、また減圧
下で高温に曝されるため、液晶材料中の低沸点成分が蒸
発し、液晶組成が変化しやすいという問題点がある。し
たがって、この発明の目的は、ラビング処理を行なわず
に簡単な工程で視野角の拡大が図れるとともに歩留りを
向上することができる液晶表示パネルの製造方法を提供
することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶表示パネ
ルの製造方法は、電極を有する一対の基板の少なくとも
一方の対向面に熱可塑性高分子膜を形成する第1の工程
と、一対の基板をスペーサを介して対向し液晶注入口を
残して周縁部をシール材によりシールすることによりセ
ルを作成する第2の工程と、液晶注入口よりネマチック
液晶を注入する第3の工程と、ネマチック液晶の注入後
ネマチック液晶のネマチック相−等方相転移温度以上に
セルを一定時間加熱する第4の工程と、セルの加熱後に
冷却する第5の工程とを含むものである。
【0018】
【作用】この発明の構成によれば、ネマチック液晶をセ
ルに室温で注入し、その後高温で一定時間保持すること
で、ネマチック液晶自身の流動に起因する液晶の配向む
らを解消でき、その後冷却することで微視的には一様な
方向に液晶分子の分子長軸が配向した領域が複数存在
し、かつ各々の領域間では液晶分子の分子長軸の方向が
異なる形態を与えることができるので、配向状態の異な
る領域を多数形成でき、視野角の拡大を図ることができ
る。またラビング処理を施す必要がなく、製造工程を簡
単かつ短縮化でき、また液晶材料が劣化したり、組成変
化したりすることがなく、歩留りの低下を防止すること
ができる。
【0019】
【実施例】この発明の第1の実施例の液晶表示パネルの
製造方法について、図1を参照しながら説明する。図1
は液晶表示パネルの基本的な構成を示す。すなわち、1
01は上側ガラス基板、102はセグメント電極、10
3は下側ガラス基板、104はコモン電極、105,1
06は熱可塑性高分子膜、107はカイラルネマチック
液晶層,108はスペーサー,109はシール材,11
0は偏光板である。
【0020】第1の工程は、透明電極を有する一対の基
板の少なくとも一方の対向面に熱可塑性高分子膜を形成
するものである。まず、シート抵抗値が30Ω/□であ
る酸化インジュウム・錫(ITO)を有する上側ガラス
基板101をフォトリソグラフィ法によりパターン化
し、4本のストライプ状のセグメント電極102を得
る。同様の手法を用いて下側ガラス基板103上に4本
のコモン電極104を形成する。セグメント電極102
とコモン電極104はそれぞれ直交するように配置され
る。このようなガラス基板101,103上にはおのお
の厚さが80nmである熱可塑性高分子膜105,10
6を回転塗布法により形成した。用いた熱可塑性高分子
膜材料は、ポリウレタン(MS−5510:三菱重工
(株)製、Tg=63℃)のmークレゾール溶液で、塗
布後、160℃のオーブン中で30分乾燥する。
【0021】第2の工程は、一対のガラス基板101,
103をスペーサ108を介して対向し、液晶注入口を
残して周縁部をシール材109によりシールすることに
よりセルを作成する。すなわち、下側ガラス基板103
上または熱可塑性高分子膜106上にプラスチックから
なる球状のスペーサ108(ミクロパール:積水ファイ
ン(株))を均一に分散させる。スペーサの球径は5μm
である。上側ガラス基板101の周辺部に熱硬化型のシ
ール材109(ストラクトボンド:三井東圧化学(株)
製)を液晶注入口を設けて印刷形成し、セグメント電極
102とコモン電極104が直交するように上下のガラ
ス基板101、103を貼り合わし、所定の温度でシー
ル材109を完全硬化させ、これによりセルを作成す
る。
【0022】第3の工程は、液晶注入口よりネマチック
液晶を注入して液晶注入口を封口する。すなわち、屈折
率異方性が0.134であるシアノ系ネマチック液晶に
右捻れのカイラル物質(R−1011:メルク製)を添
加し、セルギャップdに対してその自発捻れピッチpの
値がd/p=0.25となるように濃度調整する。この
ような条件で作製したカイラルネマチック液晶を室温
(ネマチック状態)で、ガラス基板101,103間に
真空注入法により注入する。その後液晶注入口を封口す
る。
【0023】第4の工程は、ネマチック液晶の注入後、
セルすなわちガラス基板101,103およびカイラル
ネマチック液晶107をネマチック相−等方相転移温度
(ネマチック−アイソトロピック温度:NI点)以上の
温度、たとえばカイラルネマチック液晶107が完全に
等方相となる温度(この実施例では120℃)に3時間
加熱保持する。
【0024】第5の工程は、セルの加熱後室温まで冷却
する。このようにして作製した液晶表示パネルは図2に
示す複数のドメインが作成された。また第2の提案例と
同様にガラス基板101,103に偏光板110を張り
付け、下側ガラス基板103より光を入射し、上側ガラ
ス101の上方より観察するとともに、たとえば1/4
Dutyで駆動したときの動作は第2の提案例と同様に、オ
フ状態で明状態となり、オン状態で暗状態が得られた。
【0025】この実施例によれば、ネマチック液晶をセ
ルに室温で注入し、その後高温で一定時間保持すること
で、ネマチック液晶自身の流動に起因する液晶の配向む
らを解消でき、その後冷却することで微視的には一様な
方向に液晶分子の分子長軸が配向した領域が複数存在
し、かつ各々の領域間では液晶分子の分子長軸の方向が
異なる形態を与えることができるので、配向状態の異な
る領域を多数形成でき、視野角の拡大を図ることができ
る。またラビング処理を施す必要がなく、製造工程を簡
単かつ短縮化でき、また液晶材料が劣化したり、組成変
化したりすることがなく、歩留りの低下を防止すること
ができる。
【0026】この発明の第2の実施例は、第1の実施例
の液晶表示パネルと同様の基本構成であるが、セルギャ
ップdを7μmとし、熱可塑性高分子膜はPIX−14
00(日立化成(株))の50nmの膜を通常の方法に
より形成して用いた。また第1の実施例と同様の製造方
法で液晶材料を注入した。液晶材料としてはフッ素系の
リクソン664(チッソ(株))を用いた。封口後、1
20℃に3時間加熱保持した後、液晶表示パネルを室温
まで冷却して図2に示すような複数のドメインを作成し
た。
【0027】このようにして作成された液晶表示パネル
は、第2の提案例に示した流動配向不良がなく均一な表
示品位を得ることができ、第1の実施例と同様の作用効
果が得られた。なお、この発明の熱可塑性高分子膜は少
なくとも基板の一方に設けられればよいが、熱可塑性高
分子膜として用いる有機化合物としては、熱可塑性高分
子であるポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリウレ
タン、ポリスチレン、セルロース系高分子材料、ポリペ
プチド、たんぱく質などの中から選択し、あるいはそれ
らを組み合わせて用いることができる。また液晶材料と
しては、シアノ系やフッ素系などの通常のネマチック液
晶にカイラル剤を混合したカイラルネマチック液晶組成
物を用いることができる。さらにカイラルネマチック液
晶のコレステリックピッチpと、液晶パネルのギャップ
dとの関係は、1/4≦d/p≦1が適当で、特に1/
4付近が最も好ましい。
【0028】また、前記した実施例では透過型の液晶表
示パネルを用いて説明したが、特に透過型に限るわけで
はなく、一方の偏光板の表面に反射板を設けて、反射型
構成の液晶表示パネルとしても良好な表示品位を得るこ
とが確認された。また、前記した実施例ではガラス基板
を用いて説明したが、プラスチック基板の場合でも同様
の効果がある。
【0029】
【発明の効果】この発明の液晶表示パネルの製造方法に
よれば、ネマチック液晶をセルに室温で注入し、その後
高温で一定時間保持することで、ネマチック液晶自身の
流動に起因する液晶の配向むらを解消でき、その後冷却
することで微視的には一様な方向に液晶分子の分子長軸
が配向した領域が複数存在し、かつ各々の領域間では液
晶分子の分子長軸の方向が異なる形態を与えることがで
きるので、配向状態の異なる領域を多数形成でき、視野
角の拡大を図ることができる。またラビング処理を施す
必要がなく、製造工程を簡単かつ短縮化でき、また液晶
材料が劣化したり、組成変化したりすることがなく、歩
留りの低下を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の液晶表示パネルの基
本構成を説明する断面図である。
【図2】液晶の複数のドメイン構造を示す概念図であ
る。
【図3】TN型の液晶表示パネルの動作状態を示す概念
図である。
【符号の説明】
101 上側ガラス基板 102 セグメント電極 103 下側ガラス基板 104 コモン電極 105 熱可塑性高分子膜 106 熱可塑性高分子膜 107 カイラルネマチック液晶層 108 スペーサ 109 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 成広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を有する一対の基板の少なくとも一
    方の対向面に熱可塑性高分子膜を形成する第1の工程
    と、前記一対の基板をスペーサを介して対向し液晶注入
    口を残して周縁部をシール材によりシールすることによ
    りセルを作成する第2の工程と、前記液晶注入口よりネ
    マチック液晶を注入する第3の工程と、前記ネマチック
    液晶の注入後前記ネマチック液晶のネマチック相−等方
    相転移温度以上に前記セルを一定時間加熱する第4の工
    程と、前記セルの加熱後に冷却する第5の工程とを含む
    液晶パネルの製造方法。
JP30512493A 1993-08-04 1993-12-06 液晶表示パネルの製造方法 Pending JPH07159784A (ja)

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EP94112123A EP0637771B1 (en) 1993-08-04 1994-08-03 Method of producing a liquid crystal display apparatus having a random orientation alignment film
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11109316A (ja) * 1997-10-06 1999-04-23 Fujitsu Ltd 液晶表示装置の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11109316A (ja) * 1997-10-06 1999-04-23 Fujitsu Ltd 液晶表示装置の製造方法

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